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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42 キック ケヴィン・ホランド スティーブン・トンプソン ボクシング

【UFC ESPN42】壮絶、喧嘩ファイトを華麗な蹴りで勝ち切ったトンプソン。ホランドは5R開始に応じれず

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
Def.4R5分00秒by TKO
ケヴィン・ホランド(米国)

独特の構えのトンプソンに対して、ホランドは大きく踏み込んでローを蹴っていく。間合いを詰めてくるホランドに組んだトンプソンは逆にケージに詰められるが、回って離れる。左フックを入れ、サイドキックを見せるトンプソンは、ホランドのローに左ストレートを合わせる。迂闊に距離を詰めることができなくなったホランドが、関節蹴り、左ローを蹴る。さらにトンプソンはホランドのステップインには、サイドキックを腹に入れる。

それでもワンツーフックで、カウンター狙いのトンプソンとの間合いを潰し、右を当てたホランドは頭を固定してダーティーボクシングで追い込む。ケージを背負ったトンプソンは頭を取られ右エルボーを連打される。一旦離れたホランドの左ローに右を当てたトンプソンは、サイドキックに軸足払いを受ける。左目じりをカットしたトンプソンが、珍しく連打で前に出る。下がって外したホランドが、左に合わせて右ヒザをボディに突き刺す。スイッチキックを見せ、左右の蹴りとスピーディーな攻撃を見せたホランドが初回を取ったか。

2R、目じりのカットは頭突きだとセコンドに伝えたトンプソンが、サイドキックで腹を蹴っていく。トンプソンは前手の叩き合いから左ハイを狙う。さらに距離と詰めると、逆にホランドが前に出てカウンター狙いから右ローを入れる。ホランドは前に出て、左のカウンターを受けても2発返す。ここで距離を取ったホランドに対し、トンプソンはハイキックから詰めてラッシュをかける。ホランドは首相撲でヒザを返し、右ハイ狙いも左を受ける。残り2分、ホランドが再びサイドキックの軸足を蹴り、テイクダウンを奪ってもスタンドに戻る。

内回り蹴りに続く左ストレートを決めるトンプソンだが、そのスタイル上連打がきかない。そしてパンチが外れると、相当にバランスを崩し隙ができる。それでもワンツーを決めたトンプソンは、背中を見せて距離を取ったホランドの左フックをかわす。この空振りで姿勢を乱したホランドが立ち上がったところで時間となった。

3R、牽制、フェイクで間合い合戦の序盤――ジャンピングスイッチキックを見せたトンプソンは、ローに左を合わせる。さらに左を続けたトンプソンは、前に出る際にホランドの左足に詰まり尻餅をつく。寝技にいかないホランドは、立ったまま待ち受ける。右を振って飛び込んだトンプソンがサイドキックを腹から顔面に決める。

疲れてきたのは、ホランドの方か。それでもエルボーを入れ、首相撲へ。互いに腹にヒザを入れて離れると、トンプソンが左フックから右ストレートを決める。ここからラッシュをかけたトンプソンが、ケージ際を移動するホランドにパンチを纏めていく。ホランドも前に出てヒザ蹴り、左フックの空振りにトンプソンが逆側のケージにホランドまで下がるだけパンチを纏め、後ろ回し蹴りを繰り出す。完全に動きで上回るトンプソン、ホランドは後ろ回し蹴りをブロックした際に、右腕を負傷したようだ。

4R、サイドキックからうち回し蹴りのトンプソン。詰めて組んだホランドだが、動きがなくレフェリーが試合を止める。直後に左を当てたトンプソンは、クリンチからの離れ際にワンツー、左ミドル、そして左ストレートから左ミドルを蹴り込む。これが効いて、低い位置で組んでいったホランドだが、切られて再び左ミドルを受ける。ダブルレッグも切られ、ケージに詰められたホランドは、ボディを殴られると右手の自由がきかず棒立ちに――と思いきや、トンプソンはボディがベルトラインで急所と判断され、打撃の間合いで再開される。

左ミドルを続け、スピニングバックヒールキック、左ハイ、右ハイと猛攻を仕掛けるトンプソン。ホランドもパンチを返すが、後ろ回し蹴り、ハイキック、ミドル、ワンツー、ローと一方的に攻められる。サイドキックで腹、胸を蹴ったトンプソンは左ストレートからワンツー、さらに右ミドル。さらに後ろ回し蹴り、左ミドル、右ローと一方的に攻め続ける。右ストレート、左右のボディフック、続く左フックでダウンを奪ったトンプソンは、ガードを取ったホランドを殴り、立ち上がってスタンドで待ち受けたところでラウンドが終わった。

まさにサンドバッグ状態だったホランドは、5Rの開始に応えることができずセコンドが棄権を伝え――トンプソンのTKO勝ちが決まった


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42 ドナルド・セラーニ ハファエル・ドスアンジョス ブライアン・バルベレナ

【UFC ESPN42】ボディロック&小外掛け、寝技でバルベレナを完全支配したドスアンジョスがRNCで一本

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
Def.2R3分20秒by RNC
ブライアン・バルベレナ(米国)

右の蹴りを織り交ぜ、圧を掛けるバルベレナ。ドスアンジョスは大振りのフック、そして左ストレートを伸ばす。シングルレッグからケージにバルベレナを押し込んだドスアンジョスは、ヒザ蹴りから左腕を差して小外刈りでテイクダウンを奪う。ドスアンジョスはハーフガードから肩固め、バルベレナの反対側に体をスライドさせて絞めつける。・マウントを選択し、肩固めを残したまま頭部、ワキ腹にパンチを連打する。ヒザを押してガードに戻したバルベレナだが、ドスアンジョスがマウントへ。右手をリストコントロールして、顔面にパンチを打ち込むドスアンジョスは、スクランブル狙いのバルベレナに絞め、肩固めの可能性を残しつつバックコントールへ。取り逃した感もあるが、間違いなくポイントをリードした。

2R、初回と同様に右の蹴りを多用するバルベレナがフックを振るって組み付く。ここは初回と逆の展開となり、肩パンチを入れたバルベレナが離れる。その刹那、組んでバックに回ったドスアンジョスがボディロックから小外掛けという同じパターンでテイクダウンへ。ケージに手をやって耐え、起き上がったバルベレナは再び倒されても立ち上がる。

またもボディロック&小外掛けでテイクダウンを決めたドスアンジョスは、クローズドガードに戻されても足を抜いて、ハーフ&枕で抑える。レッグドラッグ気味に動きを制されたバルベレナが、ギャンブルに出たのか、背中を向ける。すかさず両足をフックしたドスアンジョスはRNCへ。バルベレナが上体を起こして正座状態になったが、ドスアンジョスは冷静に後方に倒れ込みタップを奪った。

「デカくて大きかった。アンダードッグなのも分かる。38歳、46戦。ここで2016年にドナルド・セラーニを破ってチャンピオンになった。ウスマンも前座に出ていた。あの時、マクレガーを指名したけど実現しなかった」と次戦に関してマクレガー戦をアピールした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42 マット・シュネル マテウス・ニコラウ

【UFC ESPN42】マテウス・ニコラウ、柔術封印でもマット・シュネルからパンチでKO勝ち

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
Def.2R1分44秒by KO
マット・シュネル(米国)

ジャブを伸ばして前に出るシュネル。ニコラウは左右に回り、右ハイをかわす。シュネルの右ローにニコラウが右を合わせようとする。ニコラウの右ローには、シュネルがショートのワンツーを狙う。左フックを当てたシュネル、回って間合いを取るニコラウは右ミドルを蹴られる。ニコラウは右ローを入れ、左フックを伸ばす。接触の少ない試合は、ニコラウのステップインしながらの左フックでシュネルがダウン。パウンドを入れたニコラウは、スクランブルでサブミッションを狙わず、スタンドに戻って打撃戦を要求した。

しかし、仕留めにはかからず序盤と同じく足使って回るニコラウ。千載一遇のチャンスを逃したような気がしないでもないが、確実に初回を取りエネルギーを消費しないという判断だったのだろうか。

2R、シュネルは左フックで前に出て、右ストレートを伸ばす。ニコラウは変わらず回り、左を当てるとそのまま押し倒して、ダウンのようなテイクダウンを奪う。シュネルのガードの中に収まったニコラウは、ここもガードが開くとスタンドに戻る。と、シュネルのステップインに左のカウンターを当てたニコラウは、左に回りに追いかけきたとこで右フックを打ち込む。この1発でシュネルは前方に崩れ、サイドバックからの左パウンドの連打で勝負を決めた。

「ここで世界チャンピオンになることがゴールだと、皆がまだ分かっていない。これでUFCで7勝目だ。彼は喧嘩ファイトが好きなことが分かっていたから、我慢してその時が来るのを待っていたんだ。ファンはすぐに終わる試合が好きだけど、時にはスマートに戦わないといけないことがあることを分かってほしい」と勝者は話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42 セルゲイ・パブロビッチ タイ・ツイバサ

【UFC ESPN42】露豪、剛腕対決はロシアのパブロビッチに軍配。ツイバサを秒殺KO

<ヘビー級/5分3R>
セルゲイ・パブロビッチ(ロシア)
Def.1R0分54秒by KO
タイ・ツイバサ(豪州)

ジャブを伸ばし、間合いを測り合う両者。ツイバサが右ローを蹴り、かわしたパブロビッチが右ロングフックから左を当て、いきなりのラッシュを掛ける。ツイバサも右ヒジを返すが、パブロビッチは一切ひるむことなくワンツーの左を当ててダウンを奪う。殴られながら立ち上がったツイバサは右フックを振るい、間合いを取り直す。大振りのパンチを空振りして、姿勢を乱したツイバサに対しパブロビッチはパンチを纏めに行く。

ツイバサはヘッドムーブを駆使し、同時にフックを放つも右フックをテンプルに受けてしゃがみこむ。パンチを集中したパブロビッチが勝負を決めた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42 クレイ・グイダ スコット・ホルツマン

【UFC ESPN42】初回をホルツマンにほぼ完封されても、やるべきことをやり通したグイダが2-1で競り勝つ

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
スコット・ホルツマン(米国)

右に回るホルツマンが、右カーフを蹴る。その腰を動かし蹴りのフェイクから、重いカーフを入れたホルツマンは左ジャブを当てる。グイダは細かいコンビからサークリング、そして前に出るがパンチの距離はホルツマンだ。左ハイをスリップした形でかわしたグイダは左ジャブの伸ばすもケージを背負うようになってきた。

テイクダウン狙いを切られ、頭を振ってのパンチも空を切るグイダ。対してホルツマンはスイッチから左ハイを当てる。大丈夫だというポーズのグイダだったが、今度は左ミドルを蹴られ流れを掴むことはできない。グイダはさらに右を被弾し、左フックにも逆に左で殴られる。細かいパンチからのテイクダウン狙いを切ったホルツマンが、ヒザ蹴りで距離を詰めてフックを振るう。そのホルツマンは左ミドルを入れ、前に出て右を放ったところでグイダの右フックをヒットし初回が終わった。

2R、細かいパンチの交換からダブルレッグでテイクダウン、バックコントロールのグイダは、胸を合わせてスプロールのホルツマンのアッパーを受ける。近い距離での乱打戦で2度目のテイクダウンを決めたグイダは、すぐに立ち上がったホルツマンをケージに押し込む。エルボーを打たれ、顔面をワキの下から叩かれてもダブルレッグを続いたグイダが、ついに大きく肩口に抱え上げてスラムを決める。

スクランブルでバックを許さなかったホルツマンは、シングルレッグも切って距離を取り直す。グイダは左を当てられてもダブルレッグへ。切ったホルツマンは立ち上がって右カーフを入れる。左フックから右ローを決めたグイダは、ステップインにショートのアッパーを受けても回り始めた回転は止まらず、右フックをかわしてバックに回りこむ。ウィザーのホルツマンだが、ヒザをついたホルツマンの押し込みにバックを再び譲り前方に崩される。このままバックコントロールでラウンドを終えたグイダが、イーブンに戻した。

最終回、ホルツマンが前に左ジャブから右ストレート、さらに右フックを振るう。下がってからのダブルレッグを切られたグイダは、ステップインに右を合わされ、足をとりにいくところでも右を被弾。さらに右を受けて動きが一瞬止まったグイダだが、ここからパンチを振って前に出る。ホルツマンも乱されることなく、右をヒットさせる。グイダは右ミドルを入れ、左リードフックに組んでバックに回る。

残り2分を切り、グイダはダブルに切り替えてドライブ。2Rと同じ展開に持ち込んだグイダは、抱える形になったホルツマンを持ち上げて叩きつける。グイダはホルツマンのスイープ狙いにパスを合わせる。サイドで抑えられたホルツマンは、ハーフに戻しつつレッスルアップへ。グイダはバックを狙うが、ホルツマンが許さず正対する。ボディロックからレベルチェンジのグイダは、離れようとして姿勢を乱したホルツマンを倒しきり、最後もスクランブルでバックへ。スイッチを潰し、トップを守ったグイダがボディロック&バックに回り前方へのスラムを狙ったところで時間となった。

ジャッジの裁定は割れたが、グイダが接戦を自らの戦いをやり通しモノにした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42 キック ナタン・レヴィ ヘナロ・ヴァルデス ボクシング

【UFC ESPN42】上地流→極真、総合空手家レヴィが華麗な蹴りから、勝負所のTDでヴァルデスに判定勝ち

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ヘナロ・ヴァルデス(メキシコ)

サウスポーに構えたレヴィは、ヴァルデスの右ローをチェックして左ハイを狙う。左ミドルを入れたレヴィに対し、ヴァルデスが右を当てる。前手を叩き合い、ヴァルデスが右ボディストレート、さらにローに右を合わせていく。レヴィは左インローを蹴っていくが、ローで前足を殺すか、ミドルを効かせないと拳の圧ではヴァルデスが上を行っているか。その左ミドル後にヴァルデスのワンツーを受けたレヴィは右ローに合わせてきた左をかわし、続く左フックに右フックをヒットし、ダメージを与える。

ハイを狙い、うち回し蹴りでダウンを奪ったレヴィは左を被弾してもスピニングバックキック、続いて左ミドルを蹴り込む。腹を効かせたレヴィは攻め急ぐことなく間合いを取って左ミドルを蹴る。これが急所に入り試合が一時中断、再開後すぐに時間となった。

2R、レヴィの右横蹴りに右を伸ばすヴァルデス。ワンツーの右フックが大きく、レヴィが左に回ってかわす。パンチの距離で左ハイを見せるレヴィが、右前蹴りも左フックを被弾する。ヴァルデスは前に出て蹴りの距離を殺しにいく。自ら右前蹴りを蹴り、ワンツーフックからラッシュを掛けたヴァルデスはダーティーボクシングから間合いを取りなおす。

左ミドルを入れた直後に右ボディストレートを受けたレヴィが、左ハイから左フック、そしてシングルレッグで組みつく。前方に崩しつつバックに回ったレヴィがヴァルデスをケージに押し込む。胸を合わせたヴァルデスを大内刈りで倒したレヴィは、スイッチを切って足を束ねていく。ヴァルデスはケージを背負って尻餅状態からエルボー&パンチを頭部に落とす。背中を預けて立ち上がったヴァルデスから離れたレヴィが、左ハイを放ったところでラウンド終了を迎えた。

最終回を笑顔で迎えたヴァルデス、口を開けたレヴィも両手を挙げて自らを鼓舞する。ヴァルデスは右足の甲が腫れあがっており、ドクターチェックを受けるも試合は続行される。右ローを蹴って右に回るレヴィが、横下蹴りを繰り出す。ワンツーからクリンチでエルボーを繰り出したヴァルデスにハイ、左右のローのレヴィだったが2発目の左が再び急所を捕らえる。今回のブレイクにはヴァルデスが時間を取る。

リスタート後、レヴィが左ミドルを決める。ヴァルデスはワンツーで前に。前蹴りを顔面に届かせたレヴィは、組まれても突き放しヴァルデスの前進に右をカウンターで当てる。レヴィのハイクロッチにも、足を抜いたヴァルデスがワンツーで前に出る。疲れが見えるレヴィがダブルレッグでテイクダウンを決める。ヴァルデスのスイッチ狙いにバックに回ったレヴィは、腰をコントロールして後方に崩す。立ち上がり際にケージに押し込み、ヴァルデスの動きを制限させるレヴィは命綱となったボディロックを必死に続け、ダブルレッグに移行して尻餅をつかせる。立ちがったレヴィのバックスロー狙いに、ケージを掴んだヴァルデス。レフェリーの注意を受け、後方に投げられたところでタイムアップとなった。

上地流&極真空手をMMAに落とし込み、結果勝負所はテイクダウンを決めるという戦い方で、レヴィがオクタゴン戦績を2勝1敗とした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN42   アマンダ・ヒーバス アンジェラ・ヒル エミリー・ダコーテ エリク・アンダース カイル・ダウカウス クレイ・グイダ ケヴィン・ホランド シンシア・カルヴィーロ ジャック・ヘルマンソン ジョナサン・ピアース スティーブン・トンプソン タイ・ツイバサ ダレン・エルキンス ナタン・レヴィ ニコ・プライス ハファエル・ドスアンジョス パンクラス フィリップ・ロウ ブライアン・バルベレナ ヘナロ・ヴァルデス マイケル・ジョンソン マット・シュネル マテウス・ニコラウ ラファエル・フィジエフ

【UFC ESPN42】バルベレナと対戦、ハファエル・ドスアンジョス「ウェルター級は体を虐めることがない」

【写真】相当に渋さが増してきたドスアンジョス。2008年6月にパンクラスに来日。その5カ月から、14年に渡りオクタゴンで戦い続けてきた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターで開催されるUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」で、ハファエル・ドスアンジョスがブライアン・バルベレナと対戦する。

元UFC世界ライト級王者のドスアンジョスは、近年ではライト級とウェルター級を行き来してキャリアを重ねてきた。黒星が続くこともあった38歳のベテランが、再度ウェルター級で戦う。ドスアンジョスはライト級とウェルター級の両階級で世界のトップと戦い続けてきたキャリアの終盤を迎え、試合までのプロセスをエンジョイすることの大切さを話してくれた。


――バルベレナ戦まで4日、今の調子はどうでしょうか。

「ウェルター級で再び戦うことになって、凄く良い感じだよ。ライト級で戦っていた時のように減量で体を虐めることがないからね。素晴らしいコーチ、最高の練習仲間と一緒にキャンプでやるべきことを完遂できた。やはり減量は体を痛めつける。そこまで体重を落とす必要がないから、ウェルター級だとキャンプの時の体調も良いままだし」

――ダイエット・コンペティションかと思うほど、試合前に体を虐めぬいている選手がいることは絶対ですね。

「そうなんだ。それでは戦うこと以外にストレスを感じてしまう。結果、キャンプをエンジョイできない。僕のように長く戦っていると、試合までの日々を楽しく過ごせるかどうかは凄く大きな意味を持つようになってくる。2つの階級で世界のトップと戦い続けてきたから、僕は自分が何をすべきか分かっている。

前回はライト級で戦って負けてしまった(※7月にラファエル・フィジエフに5RKO負け)けど、何がベストか。それはウェルター級で戦い、試合までのプロセスを楽しむこと。それが今の僕には必要なことで。そうやって過ごした今回のキャンプ自体がハッピーで、家族もフロリダにやってきた。もう、あとは戦うだけだよ」

――ウェルター級で戦うと、対戦相手がより大きいということはないですか。

「確かにウェルター級で戦うと、普通は対戦相手が少し大きい。でも大した問題じゃない。 僕は自分のサイズを知っている。それでも十分に力強く戦うことができるし、キャンプ中も体が一切ストレスを感じていないからフレッシュなんだ」

――かつてはKINGS MMAに所属していたように米国で練習していれば、飛行機での長旅もなく開催地に行けることが多いです。それでもハファエルは1年前からブラジルに戻り、今ではノヴァウニオンで練習をしています。

「米国には10年も住んでいた。去年、ケガをして手術をブラジルで行った時に戻ろうと決めたんだ。練習に関しては何も問題ないし、家族も自分のファミリーと近い距離での生活ができる。だから家族の皆も、この決断を喜んでいたよ。練習も家族との生活も最高だよ」

――そんななか対戦するバルベレナの印象を教えてください。

「パンチが重いタフファイター、喧嘩屋だね。でも、自信はあるよ。MMAを戦うということにおいて、打撃と組み、寝技をよりミックスできているのは僕の方だからね。46戦目、ファンに喜んでもらえる試合をしたい。自分がどれだけできるかを示したうえで、ファンに楽しんでもらいたいと思っているよ」

――38歳、UFCでライト級世界王者にもなったハファエルが、ここまで戦うことにモチベーションをキープできるのはなぜでしょうか。

「今も高いレベルで競いあっているかだよ。僕より試合数の多い選手はいるけど、試合の数よりも誰と戦ってきたのかが重要なんだ。ライト級時代、ベルトを巻く位置でファンに良い試合を期待され、応えることができた。ウェルター級に階級を上げても、同じように世界のトップと戦ってきた。そして、ファンの期待に応えることができたと思っている。UFCでずっとトップ選手と戦い続けることができたからこそ、これからも皆に良い試合を見てもらいたいと思っている」

――SUGでドラルド・セラーニと対戦したように、グラップリング戦にも出場したこともあります。

「あれはちょうど試合がない時期に、5分間のグラップリングとしては高額のオファーだったから出たんだ(笑)。ケガもなかったし、戦える状態にあった。なら断る理由はないからね」

――柔術黒帯のハファエルの格闘技への愛が、そうさせたのかと思っていました(笑)。

「いやあくまでもビジネス。良いビジネスだから、カウボーイと試合をしたんだよ(笑)」

――なるほど(笑)。ズバリ言っていただきスッキリしました。そして、今日は試合前の忙しい時にインタビューを受けてもらってありがとうございました。

「こちらこそ、アリガトゴサイマシタ。土曜日は日本のファンに喜んでもらえる試合をする。そしてまた日本に行きたい。今後は家族と一緒にね」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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【UFC ESPN42】ノヴァの注目株、マテウス・ニコラウ「ジャパニーズネクタイを教えてくれたのは……」

【写真】Shooto BRからTUF BR→UFC、3勝1敗でフリーとなりBRAVE CF経由でUFCと再契約。その後は3連勝中のニコラウに初インタビューを試みた (C)MMAPLANET

3日(土・現地時間)、フロリダ州オーランドのアムウェイ・センターでUFC on ESPN42「Thompson vs Holland」が開催される。

スティーブン・トンプソン✖ケヴィン・ホランドがヘッドライナーの同大会のメインカードに、フライ級のマテウス・ニコラウ✖マット・シュネル戦が組まれている。名門ノヴァウニオン所属のニコラウは、オクタゴンで通算6勝1敗という戦績を残している。

そんなニコラウは日本的にはワールド──国際的にはジャパニーズネクタイを技のレパートリーに加えている。なぜジャパニーズネクタイなのか。その答えにノヴァウニオンの強さが表れていた。


――今週末、マット・シュネルと対戦します。今の調子はいかがですか。

「バッチリだよ。ファイトキャンプも先週末に終えて、フロリダにやってきた。僕らの言葉でいえばシャベ・ジ・オーロ(chave de ouro)、英語だとゴールデン・キー……黄金の鍵で、ドアを開けることができる──まぁ絶好調だってことだよ(笑)」

──今回の試合の準備は、どこで行ってきたのですか。

「基本的にリオデジャネイロのノヴァウニオンでキャンプを行い、時々サンパウロに行ってアレックス・カルドゥーゾとボクシングの練習をしてきた」

──ジャクソン・ウィンクMMAの所属だった時期があったかと思うのですが、もう米国では練習していないのですか。

「この試合は100パーセント、ブラジルだけで準備してきた。ジャクソン・ウィンクには2016年かな1年ほど練習していた時期がある。それからサンパウロのデミアン・マイアの下で1年トレーニングして、5年前にノヴァウニオンに戻ってきたんだ。僕はもともと18歳の時からノヴァウニオンで練習してきたんだよ」

──ブラジル人ファイターも米国のジムで練習をすることが多いですが、マテウスはなぜ1年で米国から戻ったのでしょうか。

「米国のジムでトレーニングをするのはビジネスとして、試合の機会を手にしやすくなるからだよ。UFCは米国の会社で、イベントのほとんどが米国で開催されている。だからブラジルにいるよりも、チャンスは多い。

でも、僕はUFCと契約しているから自分にとってベストの場所で練習する。それがブラジルであり、またノヴァウニオンに戻った理由だよ」

──ノヴァウニオンで練習をしていれば、北米で練習をする必要もないと。

「練習設備と練習仲間、どちらも強くなるためには欠かせない。でも、どちらが重要かといえば僕はトレーナー、コーチ、練習パートナーの方が設備より大切だ。デデ(アンドレ・ペデネイラス)は米国に負けない規模で、最高のトレーニングセンターを建てている。設備も整っている。それでいてノヴァウニオンは、どこにも負けないトレーニングパートナーがいてくれる。特に軽量級はスバ抜けているよ。どんなスタイルの相手と戦うことになっても、ノヴァウニオンのなかで特定の選手を選んで対策練習ができるからね」

──技術的な質問を1つさせてください。マテウスは過去に2度、ジャパニーズネクタイで一本勝ちをしています。MMAの決まり手として、ハーフガードで相手を固定するのでなく、スプロールするようにダースチョークを仕掛ける選手が圧倒的と多いと思うのですが、マテウスはなぜジャパニーズネクタイを選択しているのでしょうか。

「僕のリーチはそれほど長くないというのが、理由の1つだよ。ダースよりジャパニーズネクタイの方がセットしやすいんだ。もちろん対戦相手の反応を見て、ダースチョークにに移行することもある。ハーフガードに対して、どういう風に動いて来るのか。それ次第だね。ジャパニーズネクタイはレオナルド・サントスから習ったんだ。さっきトレーニングパートナーの方が設備より大切だと言ったのは、そういうことなんだよ。

あの時、僕は練習は休みでノヴァウニオンで他の選手の練習を見学していたんだ。そうしたらレオ・サントスが、ジャパニーズネクタイを教え始めた。彼は僕に合っているからジャパニーズネクタイを教えてくれたわけではなくて、他の選手に指導しているのを僕がたまたま見て、次のトレーニングセッションからトライするようになった。あの技術を知っている練習仲間がいて、それを他のパートナーに教えていたから僕はジャパニーズネクタイをフィニッシュホールドに加えることができたんだ」

──なるほどぉ。ではマット・シュネル戦、どのような戦いをしたいと思っていますか。

「全ての領域で、自分の力を発揮して勝利を掴む。どんな状態でも相手がミスをしたら、そこをつく。マット・シュネルがスタンドでミスをすれば、そこにつけこむ。グラウンドでミスをすれば、寝技でつけこむ。そしてファンの皆には、僕が世界のトップ……もっともっと高く飛ぶことができることを示したい」

──では最後に日本のファンに一言お願いします。

「ノヴァウニオンの選手たちは、日本のMMAの歴史の一部になっている。デデ、ヴィトー・シャオリン、レオナルド・サントス、マルロン・サンドロ、ドゥドゥ・ダンタス、ジョズエ・フォーミガ、皆、日本で戦ってきた。 

日本の素晴らしいファンの前で戦うことは、僕にとって夢の1つなんだ。日本の豊かな文化に触れたい。ノヴァウニオンのレガシーを継承し、ノヴァウニオンの皆のように日本のMMAの歴史の一部に僕もなりたいと思っている」

■視聴方法(予定)
12月4日(日・日本時間)
午前9時00分~UFC FIGHT PASS

■ UFC ESPN42対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
スティーブン・トンプソン(米国)
ケヴィン・ホランド(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
マット・シュネル(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイ・ツイバサ(豪州)
セルゲイ・パブロヴィッチ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ジャック・ヘルマンソン(スウェーデン)
ロマン・デリツ(ジョージア)

<ミドル級/5分3R>
エリク・アンダース(米国)
カイル・ダウカウス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アンジェラ・ヒル(米国)
エミリー・ダコーテ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ニナ・ヌネス(米国)
シンシア・カルヴィーロ(米国)

<ライト級/5分3R>
クレイ・グイダ(米国)
スコット・ホルツマン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイケル・ジョンソン(米国)
マーク・ディアキーシー(英国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ジョナサン・ピアース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
トレイシー・コーテズ(米国)
アマンダ・ヒーバス(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
ナタン・レヴィ(イスラエル)
ヘナロ・ヴァルデス(英国)

<フェザー級/5分3R>
フランシス・マーシャル(米国)
マルセロ・ロホ(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジャスミン・ハウレギ(メキシコ)
イステラ・ヌネス(ブラジル)

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