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【UFC ESPN14】試合結果 ホジェリオ、ショーグンにスプリット判定負けで引退もやり切った笑顔

【写真】ホジェリオの現役最後の1戦はショーグンにスプリットの判定負け。それでも試合後は爽やかな表情を浮かべていた(C)Zuffa/UFC

26日(日・現地時間)、UFC ESPN14「Whittaker vs Till」がUAEはアブダビのヤス島に建設されたUFC Fight Islandで開催された。

奇跡のような4大会、ファイトアイランド4連戦のトリとなったミドル級戦でロバート・ウィティカーが初回のダウンを挽回し、2Rにダレン・ティルからダウンを奪い返すと、中盤以降は消耗戦以降はスコアメイキングし判定勝ちした。

セミではこの試合を最後に現役引退を公表していたアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラが、マウリシオ・ショーグンにスプリット判定負け。やり切りたいホジェリオに対し、現役を続けるショーグンがテイクダウンで勝ちに行くという拘りを見せた戦いだった。

セミ前ではヘビー級に階級を上げたアレキサンダー・グスタフソンに対し、動きが戻ったファブリシオ・ヴェウドゥムが腕十字を極めて快勝している。

また16日のESPN13に続き、10日間で出場となったカムザット・チマエフは、リース・マッキーをパウンドアウトにオクタゴン連勝、キャリア8勝0敗とした。英国のテイクダウン&グラインダーのマイク・グランディはモフサル・エフロエフの打撃の前に2R以降は得意の展開に持ち込むことができず判定負けを喫している。

パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ファブリシオ・ヴェウドゥム、ポール・クレイグ、カムザット・チマエフ、ジェシー・ロンソン、トム・アスピナル、タナー・ボーザー

UFC ESPN14「Whittaker vs Till」
<ミドル級/5分5R>
○ロバート・ウィティカー(豪州)5R
判定
詳細はコチラ
×ダレン・ティル(英国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○マウリシオ・ショーグン(ブラジル)3R
判定
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×アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)
<ヘビー級/5分3R>
○ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)1R2分30秒
腕十字
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×アレキサンダー・グスタフソン(スウェーデン)
<女子ストロー級/5分3R>
○カーラ・エスパルザ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×マリナ・ホドリゲス(ブラジル)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ポール・クレイグ(英国)1R2分06秒
三角絞め
×カジムラッド・アンデグロフ(ロシア)
<ウェルター級/5分3R>
○アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)3R
判定
×ペーター・ソボタ(ドイツ)
<ウェルター級/5分3R>
○カムザット・チマエフ(スウェーデン)1R3分09秒
TKO
詳細はコチラ
×リース・マッキー(英国)
<160ポンド契約/5分3R>
○フランシスコ・トリナルド(ブラジル)3R1分30秒
KO
×ジェイ・ハーバート(英国)
<ウェルター級/5分3R>
○ジェシー・ロンソン(カナダ)1R2分38秒
RNC
×ニコラス・ダルビー(デンマーク)
<ヘビー級/5分3R>
○トム・アスピナル(英国)1R0分45秒
KO
詳細はコチラ
×ジェイク・コリアー(米国)
<フェザー級/5分3R>
○モフサル・エフロエフ(ロシア)3R
判定
詳細はコチラ
×マイク・グランディ(英国)
<ヘビー級/5分3R>
○タナー・ボーザー(カナダ)3R
判定
×ハファエル・ペッソア(ブラジル)
<女子バンタム級/5分3R>
○パニー・キアンザド(スウェーデン)3R
判定
×ベチ・コヘイア(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○ラマザン・エメエフ(ロシア)3R
判定
×ニクラス・ストルツァ(ドイツ)
<バンタム級/5分3R>
○ナサニエル・ウッド(英国)3R
判定
×ジョン・カスタニエダ(米国)
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Report UFC UFC ESPN14 ダレン・ティル ブログ ロバート・ウィティカー

【UFC ESPN14】待ち受けるティルに、フェイント多用のウィティカー。科学的ファイトは後者に軍配

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
Def.3-0:48-47.48-47.48-47
ダレン・ティル(英国)

いきなり前に出ようとしたティルに、ウィティカーが左ジャブをヒット。間合いをはかる両者、ウィティカーが前に出るとティルが左エルボーを入れてダウンを奪う。すぐにシングルを仕掛けて立ち上がったウィティカーが、距離を取り直す。パンチが大振りになったウィティカーに対し、ティルが左ストレートを入れ、ハイからパンチをまとめる。組みでヒザを蹴り合い、ウィティカーの首投げを防いだティルが離れる。

ここからティルが左をまたも当て、ウィティカーは左ローを入れて右ハイへ。スウェイでかわしたティルのショートのコンビは届かず、ウィティカーが右を打っていく。ティルはウィティカーのジャブはよけるものの右を貰うシーンがラウンド終盤になって出てきた。

2R、パンチ、蹴りの応酬から接近戦でウィティカーの左がヒット。離れて間合を取り直した両者、スッと踏み込みつつ右オーバーハンドを打ち込んだウィティカーがダウンを奪う。ガードの中で鋭いエルボーを落とし、足を一本抜いたウィティカーがさらに左エルボーを打ちつける。ティルは左エルボーを連続で受け、スクランブル狙いもバックを許す。

胸を合わせたティル、ウィティカーが離れて打撃の間合いに。互いに遠めの距離を取り、ステップインとステップバック、ステップインにカウンター狙いという黙視戦が続く。ティルの左ハイをガードしたウィティカーが右ハイを返し、着地と同時に後ろ回し蹴りを見せラウンド終了、ウィティカーが取り返した。

3R、左アッパーをヒットしたティルに対し、ウィティカーが頭の高さを変えたフェイクから前へ。ティルが左エルボーをここでも狙う。右をより警戒するようになったティルだが、こうなるとウィティカーの左が当たるように。互いに相手の蹴りをスウェイでかわし、続くコンタクトでウィティカーの右がヒット。続いて左ジャブを当てたウィティカーが、エルボーで近づいたティルがバックに回るがすぐに離れる。ティルはヒザ蹴りをカウンターで合わせ、ハイをスウェイでよけ両手を挙げてアピール。

と、ウィティカーがシングルレッグへ。ここを切ったティルに、左フックを振るう。これもかわしたティルは、右オーバーハンドもよけて左ハイを狙う。距離を取りエルボーで待ち受けるティルだが、ウィティカーはニータップでケージまで押し込む。すぐにリリースし、今度はテイクダウンの踏み込みで左フックを見せるウィティカーだったが、ティルはしっかりと見てタイムとなった。

4R、ワンツーで左を入れたティル。ここから間の取り合いとなり、両者揃って手数が減る。フェイントを多用するのはウィティカーで、待つのがティル。と、ウィティカーのステップインに左エルボーを再び当てたティルが、アッパーで追い打ちをかける。間合いを外したウィティカー、続くステップインで両者の頭が当たる。

顔面直接殴打有りの伝統空手のようなタイミングと距離の勝負──接近戦では空手と違いクリンチの攻防でティルのヒザ蹴り、ウィティカーのダーティーボクシングからのアッパーが交錯する。ウィティカーが間合意を外すやシングルレッグへ。押されながら離れたティル、そのままタイミングの取り合いとなり、ラウンド終了となった。

最終回、右を振るって踏み込むウィティカー。続くステップインはシングルレッグだが、ティルが切って左ハイ、直後に左ストレートとリズムを変えた攻撃を繰り出す。ウィティカーはあくまでも踏み込み勝負を続ける。ティルのハイに軸は支払いのようなローを蹴ったウィティカーは、テイクダウン狙いを切られて左フックを狙う。テイクダウン狙いにもステップインに左エルボーを合わせていくティルは、自ら前に出てワンツーを入れる。

ウィティカーは重い左カーフ、ティルは懸命にポーカーフェイスを貫こうとしているのか──それでも動きは一瞬止まる。続いてウィティカーはニータップを仕掛けて、左を打つという動きを見せる。ならばとティルは、前に出てエルボー。耳の辺りから大量の流血が見られるウィティカーが、ついにシングルレッグでテイクダウンを奪い、バックに回る。

もう一度前方に崩したウィティカーに対し、スクランブルでティルが胸を合わせたが、最終回はウィティカーの巧みさが上回った。結果、間とタイミングの勝負はジャッジ3者とも48-47でウィティカーにつけ、名乗りを受けた。

「凄くストレスのたまる試合だったはず。ファンに感謝しているよ。この試合は僕にとっても最もテクニカルな試合の一つだ。互いにフェイントを多用していたし、彼の戦い方と僕の戦い方のぶつかり合いだった。多くのフェイントがあって、テイクダウンを織り交ぜた試合だったんだ。俺、エルボーを貰ったの? 最後に耳がカットして、生温かい感じがした(笑)。彼はしっかりと僕のことを理解していて、とてもテクニカルなファイトでカウンターが凄くハードだった」と勝利を振り返った。


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Report UFC UFC ESPN14 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ ブログ マウリシオ・ショーグン

【UFC ESPN14】引退試合でボクシング勝負のホジェリオ、現役を続けるショーグンがTDで競り勝つ

<ライトヘビー級/5分3R>
マウリシオ・ショーグン(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)

左に回るホジェリオ、ジリジリと前に出るショーグンが右ローを蹴る。引き続き右ローを見せたショーグンに対し、ホジェリオは手を出すことなくケージに押し込まれる。離れたショーグン、ホジェリオが左ストレートを当てる。ショーグンは右ハイから右ロー、続く左フックにホジェリオはワンツーを放つ。

左右フックを打ち合った両者、距離を外したのはショーグンだがすぐに詰めてワンツーを繰り出す。ホジェリオはここで左を当て、下がったショーグンにラッシュをかける。と、ショーグンはテイクダウンを選択し、トップを取りラウンド終了を迎えた。

2R、右を当てたショーグンが組んでケージへ。離れたホジェリオは足を使い、左フックも空振りに。ショーグンは右ミドルを蹴り込むが、前に出たホジェリオが左を当て、ダブルレッグを切る。ここで右を受けたホジェリオだが、肩からぶつかってくとショーグンが後方に倒れる。

ガードを取ったショーグンにパンチを落とすホジェリオは、スクランブルでバックを選択せず離れる。そんなホジェリオに対し、ショーグンはダブルレッグ。スプロールしたホジェリオは右フックと右ローを受ける。ショーグンは右ミドルを入れ、左フック。空振りになったところでホジェリオが左を打っていく。最後の10秒は互いに手を出さず、試合は最終回へ。

3R、右を振るって前に出るショーグン。ホジェリオはステップを踏みつつ、右ジャブ、左のカウンターを狙う。左をヒットさせたホジェリオは、間合を取り直し左に回る。ホジェリオはガードの上からも左を打ち、ショーグンは右ミドルの直後に右ストレートを決める。

勝ちたいホジェリオと、負けられないショーグン──ショーグンの右ミドルにも、ホジェリオは左を返し、蹴りをブロック。直後にワンツーで前に出て、左を伸ばす。ホジェリオの右ジャブに左を合わせたショーグンが、ショートのコンビからテイクダウンへ。残り1分で、背中をマットにつけたホジェリオ。完全燃焼させないのが、現役を続けるショーグンのやるべきことだ。

ホジェリオは最後にディープハーフで揺さぶり、ショーグンがパンチを入れるという形でタイムアップを迎えた。ジャッジの裁定は割れ、ショーグンが判定勝ち。悔し気に拳を叩いたホジェリオが印象的だった。

「ずっとボクシングをトライしていた。接戦だったと思う。ショーグンはUFCとPRIDEのチャンピオン、もう休む時が来た僕が彼とオクタゴンをシェアできて良かった」とホジェリオはインタビューで笑顔を見せた。


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Report UFC UFC ESPN14 アレクサンダー・グスタフソン ファブリシオ・ヴェウドゥム ブログ

【UFC ESPN14】Vai Cavalo=ファブリシオ・ヴェウドゥム、腕十字でグスタフソンから一本勝ち!!

<ヘビー級/5分3R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
Def.1R2分30秒by 腕十字
アレキサンダー・グスタフソン(スウェーデン)

ライトヘビー級から階級を上げてきたグスタフソンが、左ジャブを繰り出す。ヴェウドゥムは右ローを蹴り、左ハイを狙う。グスタフソンのジャブにもローを入れ、シングルを仕掛けたヴェウドゥム。頭を刈ったグスタフソンが逆にトップを取る。背中をマットにつけながら足を掴み続けるヴェウドゥムは鉄槌を受けながら、立ち上がろうとしたグスタフソンを倒してバックへ。

腕十字に切り替えると、亀になったグスタフソンを上向けにしてスパイダーウェブの状態に。クラッチを切って左腕を伸ばしたヴェウドゥムがタップを奪い、2年8カ月振りの勝利の美酒に酔った。

「この試合はとても重要な試合だったんだ。もう泣きそうだよ(笑)。彼のパンチはハードだった」と話したヴェウドゥムは、ポルトガル語でメッセージで多くの仲間に感謝の言葉を伝えようとし、声を詰まらせるシーンが見られた。


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Report UFC UFC ESPN14 カーラ・エスパルザ ブログ マリナ・ホドリゲス

【UFC ESPN14】果敢な足関節狙いは裏目も、カーラ・エスパルザがTDゲームでホドリゲスを下す

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)

長身、リーチで優るホドリゲスが右ストレートを見せる。エスパルザはその右に、見事なタイミングでシングルレッグを合わせてテイクダウンに成功する。クローズドガードの中で鉄槌を落とすエスパルザが上体を起こして勢いのある右を打っていく。

ホドリゲスは頭を抱えて防御、反則のレバーキックはスルーされる。ハイガード狙いに反応したエスパルザにエルボーを下から入れるホドリゲスだが、スラムされる。このエルボーでカットしたエスパルザは果敢に足関節にトライするも、そのタイミングで上を取ったホドリゲスがパンチを連打。シングルでリバーサル狙いもスタンドに戻されたエスパルザはハイを受けそうになり、最後もシングルレッグを潰したホドリゲスがエルボーを連打し初回が終わった。

2R、左目尻が大きく腫れたエスパルザに対し、ホドリゲスが右エルボーを入れる。さらに右オーバーハンドに続き、右ローを蹴る。ローにシングルを合わせたいエルパルザに対し、ホドリゲスはしっかりと対応してかわす。それでもエスパルザはこれしかないとばかりにダブルレッグへ。後方回転からスクランブル狙いのホドリゲスに背中をつかせ抑える。アップキックにもパンチを振り落としていくエスパルザが、左右のパンチを打っていく。

さらにエスパルザは胸を起こしてパンチを落とし、蹴り上げから立ち上がろうとしたホドリゲスを潰してトップをキープする。エルボーを入れ、残り30秒でまたも足関節に出たエルパルザ。ホドリゲスは初回と同じようにトップを取り、パンチを連打する。反則気味の蹴り上げでスタンドに戻ったエスパルザだがパンチのラッシュを受けてしまった。

「バカげたフットロックを使うな」とセコンドの怒気を含んだ指示を受け、エスパルザは最終回に臨む。ダブルを切ったホドリゲスにミドルを蹴ったエスパルザがシングルへ。ケージに詰められ左のパンチを連続で被弾したホドリゲスは、離れてもすぐにシングルで倒される。ホドリゲスはクローズドを取り、エスパルザがエルボーを連打する。

三角狙いのホドリゲスだが、大きく口で息をする状況で仕掛けを諦める。残り30秒、フットロックにでずスタンドに戻ったエスパルザがダブルレッグでトップを取り切り、エルボーを入れたところでタイムアップに。

スプリットながらジャッジはエスパルザを支持、ホドリゲスはキャリア初黒星となった。


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UFC UFC ESPN14 カムザット・チマエフ ブログ

【UFC ESPN14】ファイトアイランドが生んだスター候補チマエフ。「1時間後でも戦う」

<ウェルター級/5分3R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
Def.1R3分09秒by TKO
リース・マッキー(英国)

右を見せて組みついたチマエフがボディロックで持ち上げて、ケージまでマッキーを運んでテイクダウン。バックを嫌がり上を向こうとするマッキーからマウントを奪うと、エルボーを落とす。横向きのマッキーに対しチマエフはツイスターマウント・ポジションで鉄槌を落とし、RNCへ。

かなりタイトに見えた絞めをチマエフは自ら解き、バックマウントでマッキーの背中を伸ばさせ右のパンチを連打する。横を向いたマッキーに延々と思われるかのようなパンチを続け、TKO勝ちを決めた。

ファイトアイランドが生んだスター候補=10日間でUFCで2つの1Rフィニッシュ勝利を手にしたマチエフは「限界点? 分からないよ。1時間後でもファイトアイランドで試合ができるよ。誰でもぶちのめす。もう1試合戦いたい。77キロでも88キロのチャンピオンと戦わせ欲しい。2階級でも3階級でも戦う」と話した。


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Report UFC UFC ESPN14 トム・アスピナル ブログ

【UFC ESPN14】ヒザをボディに突き刺し、ワンツーでとどめ。アスピナルがコリアーを45秒殺

<ヘビー級/5分3R>
トム・アスピナル(英国)
Def.1R0分45秒by KO
ジェイク・コリアー(米国)

ローを蹴り合った両者、コリアーの右オーバーハンド&ハイをかわしたアスピナルが右フックを当てる。さらに素早いワンツーを見せたアスピナルが、コリアーのローから左を打っての前進に右ヒザをボディに入れ、ワンツーを打ち込む。コリアーが顔を抱えて倒れ込み、アッという間に勝負を決めた。


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Report UFC UFC ESPN14 ブログ マイク・グランディ モフサル・エフロエフ

【UFC ESPN14】あのグランディのTD&コントロール地獄にハマらず、エフロエフが13連勝を達成

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
マイク・グランディ(英国)

しっかりとリカバリーできているグランディは、フェザー級とは思えない上半身を誇っている。右オーバーハンドで見せて前に出るエフロエフに対し、グランディがミドルにテイクダウンを合わせてトップを取る。起きてきたエフロエフをがぶり、バックを伺うグランディ。エフロエフは後方に回転からぐらんでぃを投げ、スタンドに戻る。

直後の右ストレートにダブルレッグを合わせたグランディは、続くスクランブルでダースを極めに掛る。苦し気な表情を見せたエフロエフが横回転でエスケープしスタンドへ。グランディのミドルに右を合わせたエフロエフ。怯んだグランディの続くダブルレッグは決まらない。下がるようになったグランディは、組めなくなりエフロエフがワンツー、右を伸ばしスピニングバックフィストへ。そこに組んだグランディがバックに回ったところで初回が終わった。

2R、グランディのダブルをスプロールしたエフロエフが左ローを入れる。ジャブを返したグランディはスイッチも見せると、低い姿勢から組んでケージにエフロエフを押し込む。しかし、ここでもエフロエフは回って距離を取り直し右アッパーで前に出る。逆に組んだエフロエフがダーティーボクシング、それでも角度を変えたダブルをグランディが決める。

抑えさせず立ち上がったエフロエフが左ジャブから後ろ回し蹴り、そして右を当てる。エフロエフは左ジャブ、前に出て右ストレートを連続でヒット。グランディは倒した後に立たれることを頭に入れたダブルレッグ、スクランブル後にミドルという動きを見せる。エフロエフは構わずパンチを繰り出し、ダブルレッグで倒された直後に立ち上がることに徹底し打撃で優位に立った。

最終回、左ローに続き左ハイを見せたエフロエフ、グランディも組みを切られて高い位置への蹴りを繰り出す。エフロエフは上手く前足の蹴りを使い、左フックを振るう。距離が遠くなり、圧が落ちたグランディのテイクダウンは決まらない。そのうえ前に出たところでジャブを被弾する。ジャブから右アッパーのエフロエフに、ダブルからバックに回ったグランディだが、すぐにグラウンドに戻られてしまう。倒されても抑えられないエフロエフがジャブを入れる。

グランディはスピニングバックキックにテイクダウンを合わせ、ついにエフロエフがガードを取る。ここでもエフロエフがダースを仕掛けられながらも、苦もないようにスクランブルに持ち込むと、逆にケージにグランディを押し込み離れ際に右をヒットさせる。グランディの右フックを当て、最後まで前に出たがエフロエフは足を使って距離をコントロールした。

結果、グランディのテイクダウン&コントロール地獄にハマらなかったエフロエフが、3-0の判定勝ちでキャリア13連勝とした。


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【UFC ESPN14】計量終了 ウィティカー✖ティル。グスタフソンがヘビー級で。10日前に続きチマエフ

【写真】ファイトアイランドの大トリはウィティカー✖ティル(C)Zuffa/UFC

24日(金・現地時間)、26日(日・同間)にUAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで開催されるUFC ESPN14「Whittaker vs Till」」の計量が行われた。

全15試合のロングランイベント。メインは元UFC世界ミドル級王者ロバート・ウィティカーとウェルター級タイトルコンテンダーのダレン・ティルのミドル級戦が組まれている。そんなファイトアイランド4連戦、最後のイベントに出場する30名のファイターが計量に臨み、ライト級でジェイ・ハーバートと戦うフランシスコ・トリナルドが5ポンド・オーバーで、30パーセントのファイトマネーの没収を受けキャッチウェイト戦でファイトすることとなった。


メインカードではセミでは今回のマウリシオ・ショーグン戦がリタイアメントマッチとなるアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ。

そしてアレキサンダー・グスタフソンがヘビー級に階級を上げて、5月にアレクセイ・オレイニクに敗れたファブリシオ・ヴェウドゥムと相対する。

ベウドゥムは「リモートワークでの調整がいかに不十分であったかを前回の試合で学んだ」とメディアデーで語っており、ヘビー級で戦うグスタフソンとともにどれだけコンディションを整えることができたかも勝敗の鍵を握ってくるだろう。

またメインカードのオープニングに出場するカムザット・チマエフは、10日前のファイトアイランド大会第2弾でジョン・フィリップスをダースチョークで破ったばかり。ケージウォリアーからUFCデビュー戦を迎えるリース・マッキーを相手にオクタゴン2連勝を狙う。

修斗に来日経験があり、パンクラス来日は幻に終わったマイク・グランディがキャリア13勝目(※1敗)を目指し、デビュー以来12連勝中で負けなしのロシアン=モフサル・エフロエフと戦う一戦も注目だ。

■UFC ESPN14計量結果

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー: 186ポンド(84.37キロ)
ダレン・ティル: 186ポンド(84.37キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルリシオ・ショーグン: 206ポンド(93.44キロ)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ: 206ポンド(93.44キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム: 242ポンド(109.77キロ)
アレキサンダー・グスタフソン: 240ポンド(108.86キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ: 116ポンド(52.62キロ)
マリナ・ホドリゲス: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ: 206ポンド(93.44キロ)
カジムラッド・アンデグロフ: 206ポンド(93.44キロ)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ: 171ポンド(77.56キロ)
ペーター・ソボタ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
カムザット・チマエフ: 171ポンド(77.56キロ)
リース・マッキー: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド: 160ポンド(72.57キロ)
ジェイ・ハーバート: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー: 171ポンド(77.56キロ)
ジェシー・ロンソン: 171ポンド(77.56キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー: 264 ポンド(119.74キロ)
トム・アスピナル: 248ポンド(112.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ: 146ポンド(66.22キロ)
マイク・グランディ: 146ポンド(66.22キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ハファエル・ペッソア: 264 ポンド(119.74キロ)
タナー・ボーザー: 235ポンド(106.59キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
ベチ・コヘイア: 136ポンド(61.69キロ)
パニー・キアンザド: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・エメエフ: 171ポンド(77.56キロ)
ニクラス・ストルツァ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<バンタム級/5分3R>
ナサニエル・ウッド: 136ポンド(61.69キロ)
ジョン・カスタニエダ: 136ポンド(61.69キロ)

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Interview UFC UFC ESPN14 アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ ブログ マウリシオ・ショーグン

【UFC ESPN14】ラストファイトへ、ホジェリオ・ノゲイラ「日本での一番の思い出はサクラバ戦」

【写真】Webexの画面越し、日本が恋しいと話したホジェリオ。この笑顔は日本のファンに向けてのものだ (C)Zuffa/UFC

26日(日・現地時間)に、UAEはアブダビ・ヤス島=UFC Fight Islandで開催されるUFC ESPN14「Whittaker vs Till」」で、19年間の現役生活に別れを告げるアントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ。

21日(火・同)に行われたバーチャルメディアデーで、各国の記者から最後の試合やキャリアを振り返る質問が続き、「PRIDE時代、そしてUFCと最高のキャリアを送れた。僕らは第1世代で、ジョゼ・アルド達が第2世代、今は第3世代がUFCで戦っている」とホジェリオは話した。

同日の会見で対戦相手のマウリシオ・ショーグンも引退の日が近いことを匂わせ、またアレキサンダー・グスタフソンと戦うファブリシオ・ヴェウドゥムも残り数戦と明言している。今回のメディアデーでMMAPLANETでは質疑応答の機会を得たが、最後の返答後に「I miss Japan」と再び日本と言う言葉がホジェリオの口から発せられた。

日本のメディアの質問を通し、日本を思い返したような彼の笑みはバーチャル会見中、他には見られない表情だった。


──日本のDEEPでMMAファイター・キャリアをスタートさせてホジェリオですが、日本での一番の思い出を教えてもらえますか。

「一番の思い出は、サクラバと戦った時かな。たしか2002年(※実際は2003年12月31日)、右腕の大手術を行った後でずっと試合ができなかった時に、サクラバと凄く良い試合ができた。キャリアの序盤では最高のファイトだったよ。ビッグネームと戦うチャンスを貰えてね」

──引退試合がアブダビ、ファイトアイランドで戦うことになりました。最後の舞台が母国でないことをどのように感じていますか。

「ブラジルにはファミリー、友人、教え子たちがいる。でも、ここで戦うことになった。今、世界は本当に大きな問題を抱えている。COVID19と全世界の戦いになっている。UFCは米国に入国できないブラジル人が戦うことができるファイトアイランドという場所を作ってくれた。素晴らしいことだよ。

ファイトアイランドで戦わないと、今年は戦う機会を失ってしまう。ここで今、戦えることは素晴らしい機会を与えてもらったと思っている。ファイトアイランドで、新しい世代の皆とこれまでと違った経験をさせてもらっているよ」

──いつも気持ちで負けない試合をしてきましたが、最後にどのような試合を見せたいですか。

「とにかくベストを尽くしたい。今の僕ができる限りの試合をね。今は2005年のようなベストシェイプではないけど、あの頃のような試合をしたいと思っている。そうショーグンと戦った時(※2005年6月26日)のようなビッグファイト、エキサイトな試合をしたいね」

■UFC ESPN14対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ロバート・ウィティカー(豪州)
ダレン・ティル(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
マルリシオ・ショーグン(ブラジル)
アントニオ・ホジェリオ・ノゲイラ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
アレキサンダー・グスタフソン(スウェーデン)

<女子ストロー級/5分3R>
カーラ・エスパルザ(米国)
マリナ・ホドリゲス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ポール・クレイグ(英国)
カジムラッド・アンデグロフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
アレックス・オリヴェイラ(ブラジル)
ペーター・ソボタ(ドイツ)

<ウェルター級/5分3R>
カムザット・チマエフ(スウェーデン)
リース・マッキー(英国)

<ライト級/5分3R>
フランシスコ・トリナルド(ブラジル)
ジェイ・ハーバート(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコラス・ダルビー(デンマーク)
ジェシー・ロンソン(カナダ)

<ヘビー級/5分3R>
ジェイク・コリアー(米国
トム・アスピナル(英国)

<フェザー級/5分3R>
モフサル・エフロエフ(ロシア)
マイク・グランディ(英国)

<ヘビー級/5分3R>
ハファエル・ペッソア(ブラジル)
タナー・ボーザー(カナダ)

<女子バンタム級/5分3R>
ベチ・コヘイア(ブラジル)
パニー・キアンザド(スウェーデン)

<ウェルター級/5分3R>
ラマザン・エメエフ(ロシア)
ニクラス・ストルツァ(ドイツ)

<バンタム級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ジョン・カスタニエダ(米国)