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【TORAO33】打威致が1年8カ月振りの復帰戦。1R59秒、カウンターの右ハイで渡辺を沈める

<フライ級/5分2R>
打威致(日本)
Def.1R0分59秒 by ko
渡辺健太郎(日本)

渡辺は打威致のグローブタッチを拒否。左右に回る渡辺に、打威致がシングルレッグで入るもスプロールされた。スタンドに戻ると、渡辺が遠い距離から踏み込んで右フックを振るう。打威致が一気に距離を詰めたが、ややバッティング気味に頭がぶつかる。下がった渡辺が右を繰り出そうとした瞬間、打威致の右ハイがカウンターでクリーンヒット。この一撃で渡辺がダウンし、打威致が追撃の体勢に入ったところでレフェリーが試合をストップした。

昨年8月大会を左側頭骨骨折により欠場して以来の復帰戦でKO勝ち。試合後にマイクを握り、1年前の欠場について謝罪と周囲への感謝を述べた。


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45 MMA MMAPLANET o Torao TORAO33 ガッツ・takato ブログ 神田T800周一

【TORAO33】神田T800周一、スクランブルの強さを発揮してガッツ・takatoに判定勝利

<バンタム級/5分3R>
神田T800周一(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.30-27
ガッツ・takato(日本)

サウスポーの神田が右のアウトロー、ガッツも右ミドルとインローを蹴り返す。神田が左のスーパーマンパンチを見せ、やはり右のアウトローを蹴る。ガッツも右ミドルを蹴って右ストレート、右ストレートとインローを蹴る。神田が左インローとミドル、ガッツがインローを蹴る、神田が左ストレートを伸ばし、右の前蹴りを蹴ると、これがローブローとなり、試合が一時中断となる。

再開後、ガッツが左を見せて前に出て右ストレートと右ハイ、神田はそれをかわして二段蹴りを見せる。神田が左のヒザ蹴りを狙うと、ガッツが組みついて、そのままスタンドでバックにつく。神田はガッツの腕のクラッチを下げて、右のバックヒジを入れる。ガッツはバックをとったまま神田の足を蹴る。

神田が正対すると左ロー、左ストレートから組みつく。ガッツはケージを背にして、その際に右ヒジを入れる。距離が離れるとガッツが右ストレートを当て、神田の左ミドルをキャッチしてバランスを崩す。神田はすぐにダブルレッグで組み、立ち上がったガッツはケージを背にしてヒジを入れる。

2R、神田が左ストレートと左ミドル、左ストレートで飛び込む。ガッツも右を見せてシングルレッグに入ると、切った神田がスクランブルで上を取ってバックへ。神田はシングルバックでコントロールしようとするが、ガッツが正対して逆にバックを取り返す。ここからスクランブルになると再び神田がバックを取り返し、立ち上がるガッツの後ろにつく。

ケージを蹴ってグラウンドに持ち込むと、そのまま神田がバックキープする。ガッツが向き直ると、神田が足でガッツの身体を浮かせて立ち上がる。神田は左ストレートと左ミドル、左ストレート、ダブルレッグも見せる。ガッツは神田の左ローを取るようにシングルレッグに入り、神田がスイッチしながら上を取る。神田は中腰のガッツをケージに押し込んでボディにヒザ蹴り、バックに回りつつ肩固めを狙う。

3R、ガッツがインロー、神田は右の前蹴り。神田はガッツが前に出てくるところに右フックを狙う。ガッツが右ミドルを蹴ると、神田は左ストレートを伸ばす。ガッツがヒザ蹴りのフェイントから右ストレート、距離が離れると右ミドルを蹴る。神田も左ストレートを返しつつ、インローと左ミドルを蹴る。ガッツは神田の左の蹴りに合わせて組みついてテイクダウンする。神田は亀になるとガッツががぶる。

ここで神田が上を取って上四方で抑え込む。ガッツも亀になって、神田ががぶってバックへ。ガッツが立ち上がると、神田は左腕を差してケージに押し込んで、細かくパンチとヒザ蹴りを入れる。ここはガッツが神田を突き放すが、神田がダブルレッグでテイクダウンを奪ってトップポジションからパンチを落とす。残り30秒で神田がサイドからマウントへ移行し、腕十字を仕掛ける。裏十字の形になり、ガッツがそれをディフェンスしたところで試合終了となった。

スクランブルの強さを見せた神田が判定3-0で勝利。試合後に「12月に強い若い子(野瀬翔平)に腕を捻られて、もう試合はいいかなと思ったけど、声援が聞きたくてここに来ました。今回メインじゃないのが悔しいです。また来年もやろうよ!」と語った。


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【TORAO33】約4年ぶりの試合、打威致と戦う渡辺健太郎「魅せて勝ったら騒ぐ。負けたら黙って去る」

【写真】この感じでオラつかない。「沸かせる職人」としての信念がある(C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催されるTORAO33で、渡辺健太郎が打威致を相手に4年4カ月ぶりの試合に臨む。
Text by Shojiro Kameike

2008年3月、渡辺はTORAO(闘裸男GIG01)でプロデビュー。所属する直心会主催のプロ修斗興行「BORDER」を中心に戦い、世界フライ級1位にまで上り詰めた。しかし2020年3月の試合を最後に大きなブランクをつくっている。「お客さんを沸かせるために試合をしている」と公言する渡辺が、戦いの舞台に戻ってきた理由とは。そして「沸かせる職人」としてのポリシーを語る。


初めて観に来たお客さんに『コイツの試合はオモロイな』と言わせたら勝ち

――今回は4年4カ月ぶりの試合となります。これだけ試合から離れていた理由から教えていただけますか。

「僕の中で火は消えていなかったけど、まずコロナ禍は大きかったです。コロナ禍の間でも幾つかオファーは頂いていました。でも当時は大会を開催しても無観客ですよね。お客さんがおらんところで試合というのは、たとえ凄い相手だったとしても……。

『お客さんを沸かせてナンボ』という気持ちが、自分の中には絶対なんですよ。『金を取れる試合をする』という意地があって。だから無観客の大会が続くことで、自分の中の気持ちも少しずつ落ちていきました」

――そうだったのですね……。

「それで『当分、試合に出ることはないな』と思いました。しかも試合に出たり、興行を開催すると叩かれるような世の中になっていて。それが試合に出ていなかった一つの理由ではあります。

非常事態宣言が明けて、少しずつ格闘技の興行も再開されるようになったなかで『もうそろそろかな』とは思いました。でも自分の中にある火は中途半端な状態で――そんな状態で試合に出たら、間違いなく面白くない試合をしてしまう。勝てたとしても、面白くない試合になってしまうから……」

――もう10年以上前の話になりますが、直心会主催のプロ修斗興行「BORDER」で、当時すでにランキング上位であったはずの渡辺選手が第1試合に出場していました。その理由を生駒純司さんに訊いたところ「第1試合で面白い試合をして、大会を盛り上げてもらうため――だと聞いています」とのことで。

「アハハハ! BORDERの時は他にも事情がありましたけど、やっぱりお客さんを沸かせたいという気持ちは、プロデビューした頃から変わっていないんです。それこそ今日初めてMMAを観に来たお客さんに『コイツの試合はオモロイな』と言わせたら勝ちや、と思っていて。勝つことは当然として、負けても何かインパクトは残したい。変な意地ではありますけどね。

デビュー戦の渡辺。試合へのモチベーションは当時から変わっていない(C)SHOJIRO KAMEIKE

昔から『チャンピオンになりたい』『ランキングで上に行きたい』とかっていう気持ちは少なかったです。それよりも1試合1試合を全力で戦って、当日一番オモロイ試合をすることが目標でした。この4年間は、そういう気持ちが欠けてしまっていました」

――徐々に興行も有観客で開催されるようになるなかで、1年以上も試合をしていないと「もうこのままフェードアウトかな」と思うことはなかったですか。

「それは、なかったですね。自分は引退する時はキッチリしたい、と思っています。中途半端な状態で、何となく辞めるというのは嫌で。4年間、試合が空きましたけど『久しぶりやなぁ』というぐらいの感覚なんですよ。今年41歳になるので、若手と練習して自分の中に衰えを感じたら引退も考えます。でも練習していて『まだやれるわ』と思いました(笑)」

――2023年3月にはBORDERが開催されました。その時点で復帰しようとは思わなかったでしょうか。

「もちろんお話はありました。でもその時はまだ——『今じゃない』と思いました。何に関してもそうなんですけど、自分はゼロか100で。自分の中の火が50パーセントぐらいの状態で、無理やり試合をしようと思っても結果が出ないんですよ」

――次のTORAOで試合をする、つまり『今だ!』と思った理由があるということですか。

「まぁ、タイミングですよね。TORAOの山本(陽一プロモーター)さんからオファーを頂いて。去年8月のTORAO福岡大会でTOMA選手が試合をした時、僕もセコンドで行っていたんですよ。そこで久しぶりに山本さんとお話させていただいて。そのあと試合のオファーを頂いて一気に火がつきました。

一番大きいのは、ウチのジムで後輩が育ってきたんですよ。小学生の頃からジムに通っている子がプロになったり、20代の後輩たちがプロを目指してアマ修斗で頑張っていたりとか。そういう後輩たちに、もういっぺん自分の背中を見せなアカンかなと思ったんです」

――今回対戦する打威致選手も、所属する有永道場Team Resolveにとっては同様の存在です。小学生の頃から道場に通い、修斗でプロデビューして……。ただ、その打威致選手が上に行くためのマッチメイクであるとは思います。

「はい、自分は噛ませ犬として広島に行きますよ」

――噛ませ犬……自分でハッキリと言ってしまいますか。

「そういうマッチメイクに対して、思うところはないです。大阪にいる自分を広島の興行に呼んでもらえるだけで、ありがたいですし。相手は若くて期待されている選手、自分は『少し落ち目かな?』というオッサンのファイターで。それはそれで面白いんじゃないですか」

――そこに『オッサンをナメんなよ』という気持ちはないのですか。

「その気持ちもないです。僕は対戦相手のことを絶対にリスペクトしています。自分は結構、オラオラ系が苦手なんですよ。今は若い子たちが、試合前からオラオラと煽るじゃないですか。それはそれで同じ世代の子にもウケるんでしょうから、良いと思います。ただ、自分は相手がどれだけ煽ってきても、冷静でいたいですよね」

肉体的にも技術的にも、20代の時より今のほうが上ですよ

――フェイスオフや試合前は常に冷静でいる。すると『面白い試合をする』というスイッチは、どの時点で入るのでしょうか。

「ゴングが鳴った時ですね。リングやケージに入るまでは気合いを入れることもなく、ずっと無でいます。ゴングがなった瞬間にスイッチが入ります」

――職人の成せる業ですね。

「もう熟練の職人やと思いますよ(笑)。魅せるのは試合の中だけでいいですから。口でどうこう言うよりも、試合で魅せて勝ったら騒ぐ。負けたら黙って去る。それしかないです」

――過去には何度も連敗を経験しています。その時に辞めることは考えなかったですか。

「もう潮時かな……と考えることも何回かありました。特に初めて連敗した時(2014年のONE参戦から2016年のPXCまで4連敗)は、引退のことも頭に浮かびましたね。

でも僕って単純なんです。一人でも『お前、はよ次の試合せぇ』と言ってくれたら、火がつきます。今回も――僕がデビュー当時から応援してくれている人たちに『4年ぶりに試合します』と報告したら、『待っとったで』と喜んでくれたんですよ。『相手は22歳の若手です』『エェやんけ。オッサンの力を見せたれや』という感じで(笑)。そういう人たちにも背中を押してもらいました」

――気持ちは盛り上がった、では体はどうでしたか。やはり試合用の練習をしていない時期も長かったと思います。

「実は4年の間——特にコロナ禍の時ですね。ジムでの練習も制限されていたし、僕も全く練習していなかった時期がありました。練習するといっても、ちょっとジムで体を動かす程度だったり。でも練習を始めたら、すぐに戻りましたね」

――正直、4年前よりグッドシェイプだと思います。

「自分でもそう思います。肉体的にも技術的にも、20代の時より今のほうが上ですよ」

――見た目の話だけでいえば、『どうしたのだろうか?』と思うほど、体が筋肉でパンパンになっていた時期がありました。

「アハハハ、あの時期はウェイトトレーニングにハマッていたんですよ。日本にフィジークの文化が入ってきた頃で、日本中に24時間のフィットネスジムが増えたじゃないですか。自分もそこにハマッて体を鍛え始めて……デカくなりすぎました(笑)」

――当時は筋肉がつきすぎたことでワキも開き、インサイドから真っ直ぐ突くようなパンチも打つことができなくなっていた印象です。

「それは……、まずステップから無理でした。筋肉が重いから体を振ることもできないし、足を使うこともできない。ワキが開きすぎるのもありますし、あと腕が重すぎて後半はガードも上げられなかったんです。『そりゃ相手のパンチを食らうわ』って。だからウェイトは止めました」

――それが現在グッドシェイプになっている理由なのですね。

「おかげで昔の状態に戻ってきました。練習方法も昔のものに戻したんですよ。今は情報化社会だから、いろいろ取り入れていました。でもやっぱり自分に向いていない練習もあるし、違うと思ったものを辞めていって。今回は完全に昔の練習方法にして――10年前ぐらいの自分に戻ったと思います」

――10年前というと……。

「修斗でランキング1位になって、ONEと契約した頃ですね」

――なるほど! これは試合を控えた選手に訊くことではないかもしれませんが、もし渡辺選手が引退するとしたら、惨敗を喫した時か。それとも面白い試合ができなくなった時ですか。

「面白い試合ができなくなった時——というより、『お客さんを沸かせよう』という気持ちがなくなった時ですね。『そんなの今回はどうでもエェわ』と考えるようになったら、それは潮時やと思います。沸かしたいという欲だけで試合をしていますから(笑)。

今回も相手の若さを受け止めて、職人として良い試合を見せます。一つ言えるのは――噛ませ犬の仕事は、負けることじゃないですからね」

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後2時45分~ ツイキャスLIVE

■TORA33対戦カード

<フライ級/5分2R>
渡辺健太郎(日本)
打威致(日本)

<グラップリングマッチ ライト級/5分2R>
宇野薫(日本)
岡田剛史(日本)

<バンタム級/5分3R>
ガッツ・takato(日本)
神田T800周一(日本)

<2024年新人王決定Tライト級準決勝/5分2R>
KENZO(日本)
シヴァエフ(日本)

<55キロ契約/5分2R>
高橋佑太(日本)
蒔田伸吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
アサシン秋雄(日本)
健太エスペランサ(日本)

<フライ級/5分2R>
ふじい☆ペリー(BURST)
八木祐輔(TKエスペランサ)

<2024年新人王決定Tバンタム級級1回戦/5分2R>
小見山瞬(日本)
宮口龍鳳(日本)

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