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【TORAO GIG03】お蔵入り厳禁 闘裸男昼の部はルーキーたちの戦い--水田と畠山がキッチリ仕留める

【写真】中国・四国地方から九州、沖縄まで--ルーキーたちの戦う場をつくるのがTORAO GIGの役割だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

5日(日)、広島市港区のBLUE LIVE HIROSHIMAでTORAO GIG03が開催され、修斗新人王決定トーナメントを中心に、ルーキーたちの試合が組まれた。

Text by Shojiro Kameike

昼夜2部制で行われた本大会。昼の部=GIGシリーズでは、中国・四国地方はもちろん、九州や沖縄のルーキーたちが熱戦を繰り広げられた。その中から注目の2試合をお届けする。


<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
水田大智(日本)
Def.2R2分30秒 by TKO
丸山幹太(日本)

共にデビュー戦。水田は昨年のアマチュア修斗中国・四国選手権バンタム級で優勝し、プロ昇格へ。対する丸山は、今年4月に行われた「アマチュア修斗 エクストラトーナメント」バンタム級で3位入賞し、プロ昇格ほ果たした。

1R、丸山のローに対して水田はパンチを繰り出す。水田のパンチをかわしながら、丸山がシングルレッグを仕掛けた。ケージに押し込みながらボディロックに切り替えた丸山が水田に尻もちを着かせる。
すぐに立ち上がった水田のバックを奪う丸山。丸山のバックコントロールを凌いだ水田が立ち上がると、丸山はレッスルアップからシングルで再びグラウンドに持ち込む。水田がアームバーで切り替えしてトップを奪う場面もあったが、このラウンドは丸山が抑えたか。

続く2Rも、序盤から丸山がテイクダウンを狙う。丸山のボディロックをオーバーフックで切り返す水田。一度立ち上がるも、再び丸山に組まれてグラウンドに持ち込まれてしまう。

しかしケージ際で立ち上がった水田は、丸山のシングルレッグを切りながらパンチを浴びせる。ここで掴んだ足を離さない丸山。そのまま水田がパンチを連打すると、丸山の動きが止まりレフェリーが試合を止めた。

<フライ級/5分2R>
畠山隆弥(日本)
Def.1R3分28秒 by RNC
麻生祐弘(日本)

Theパラエストラ沖縄所属の畠山は、同門の世界フライ級王者・平良達郎と同じ雰囲気を持つファイターだ。会場で共にマスクをして並んでいる姿を見ると、その印象がより強まる。

試合は、シングルレッグをスプロールされた麻生が引き込み、バタフライガードからスイープを狙う。これを防いだ畠山が立ち上がり、レッスルアップからダブルレッグを狙う麻生をガブる。立ち上がって再度テイクダウンを狙うもカットされた麻生が下から畠山の右足を刈って内ヒールへ。


回転して足を抜いた畠山がトップを奪い、パンチと鉄槌を落とす。エビで脱出を試みる麻生からバックマウントを奪った畠山が、すかさずRNCを極めた。

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【TORAO26】ジョタナン・バイエス戦へ、佐々木信治─02─「勝ってケージを降りる。娘を抱っこするため」

【写真】大丈夫、父の気持ちは娘に通じる。頭で理解して、言葉にまとめられるようになった時、この時どう思ったかも咲耶ちゃんは佐々木信治に伝えるようになる。だから── (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、ジョタナン・バイエスと対戦する佐々木信治のインタビュー後編。

今年2月の復帰戦、そして現在の体の状態を語る佐々木。次の試合も、体格面では相手のバイエスが大きく上回るなか、佐々木はいかに戦うのか。そして、佐々木が語った今後とは――チケットは既にソールドアウトとなった12月5日、広島でササロックの最終章がスタートする。

<佐々木信治インタビューPart.01はコチラから>


――今年2月の復帰戦、グラジエイターでの植田豊戦について聞かせてください。3年ぶりの実戦でしたが、ご自身の手応えはいかがでしたか。

「試合が終わってから放心状態になりましたけど……まず試合では、全然動けなかったです。3年空いていたし、その間にケガで練習できない時期もあって」

――ただ、そんな中でもカウンターのパンチや、組んでからのテイクダウンは動けているようにも見えました。

「そこはもう、体が勝手に動いた感じですね。組んだら勝手に体が動いて、相手が動いたら左フックが出て」

――結果は、左フックからの右でダウンを奪い、パウンドでレフェリーストップを呼び込みました。最後は体に染みついた動きが出た形だったのですね。

「そんな感じです(苦笑)」

――もう一つ……試合後、ケガの状態は?

「まぁ、それを言ったところで正直――年齢も年齢ですからね。でも、僕と同年代の選手がまだ活躍しているんですよ。同い年でいえば、一度対戦したことがある中村大介選手とか。なのに自分が、年齢がどうとかは言えないです。もちろん長くやってきているので、負傷箇所は多いし、今さらケガが無いとは言いません。

2018年に負った大怪我についても、元の状態には戻っていないと思います。自分でも、もうそんなに長く選手を続けることはできないと思っていて。だから戻れるタイミングで、しかも試合数が限られているなら、闘裸男に出たかったんです。だから今回は、対戦相手がどうというより場所……闘裸男に出ることに意味があったんですよ」

――なるほど。そういうお話の次に申し訳ないですが、次の対戦相手、ジョナタン・タバレス選手の印象を教えてください。

「アハハハ。まぁ、大きい選手ですよね。プロフィールには身長が191センチと書かれていて。でも今回は、試合を受けてくれてありがたい、という気持ちが大きいです。僕の対戦相手は二転三転して、それで最終的にタバレス選手が受けてくれたんです」

――二転三転、というのは?

「僕が無理を言っていたんですよ。やり残したことの中に、バオ・インカンと再戦したいというのがあって」

――バオ・インカン、2018年5月にRoad FCで対戦して大怪我を負った試合の相手ですよね。まさか……。

「闘裸男に出られて、かつバオ・インカンと対戦できたらいいなって(笑)。ただ、やっぱり入国が難しかったみたいです」

――それは仕方ないですね。

「今回のタバレス選手は、もちろん映像も見ました。リーチが長いサウスポーで、アウトボクシングされたら嫌なんだろうな、って思います。でも実際は結構ガンガン来る選手で、気が強い選手です。フィジカル的にも、見た目は筋肉モリモリじゃないけど、組んでから相手を放り投げているシーンも見ました。外国人のフィジカルって、見た目からは分からない部分がありますからね。

自分と比べたらタバレス選手はキャリアが浅いけど、そういう選手のほうがガムシャラに向かって来るじゃないですか。そういう時、ベテランがコロッとやられることもあるので、そこは気を付けたいです」

――そんなタバレス選手を相手に、地元・広島でどんな試合を見せたいですか。

「自分が大ケガから復帰して試合をすることで、何かしら感じてくれたらと思います。大きなケガをしたら、そのまま次のステップへ行く選手も多いと思うんですよ。他にやりたいことがあるから辞めるっていう人もいるし、続けたいけどケガしたから辞めるっていう人もいますよね。それは格闘技に限らず。

僕の場合は、もうダメだろうって大半の人が思ったはずなんです。でも、そこから復帰した自分の試合を見て、何か感じてくれたら……。もし自分が逆の立場だったら、その状態から『もう一丁!』って戦う人間はカッコいいと思うんで(笑)」

――アハハハ、確かに。人間としての格好良さですね。

「そういう姿を見せたい。自分自身が、そんなカッコ良い人間になりたい。闘裸男に戻って、地元で戦うっていうのは、そういうことなんです」

――分かりました。そういえば、長女の咲耶ちゃんがキッズ修斗デビューを果たしたそうですね。

「はい、もう5歳になりました。キッズ修斗は2試合出て、1試合は腕十字、1試合はRNCで勝っています。微笑ましく見ていますよ(笑)」

――その咲耶ちゃんは、お父さんが今も試合をすることに、何と言っていますか。

「……娘は、試合してほしくないって言いますね。あの時はまだ小さかったんですけど、僕がケガをして入院している姿を覚えているみたいで。入院中は気管切開をしていたんですよ。それで今、また試合をすると言ったら『またココ(喉)に穴を開けたりするの?』とか――。勝ってほしい、試合してほしくない、その2つの気持ちが半分半分みたいです」

――佐々木選手は、心配する娘さんに何と答えたのでしょうか。

「父ちゃん頑張るけぇ、見とってな。そう言いました。娘も『うん、うん』って」

――……。

「僕は小さい頃から父親がいなくて、父親に抱っこされた記憶がゼロなんですよ。だから、娘から何歳まで抱っこしてほしいと言われるかは分からないけど、言われるかぎり抱っこしてあげたいと思っています。でもこれ以上頑張っていたら、もう娘を抱っこできない体になるかもしれないと言われて」

――えっ!?

「本当はずっとやりたいです。でも……だから、抱っこできなくなる前に引退しようと思っています。ファイターとはそういうものじゃない、って言う人もいるかもしれない。人それぞれだから、自分の考えが正しいとも思っていません」

――……ファイターとして、そして父親として決めたことを、他の人が否定する権利なんて誰にもありません。

「はい。あと何試合できるか分からない。今後何が起こるかも分かりません。でも自分は決めましたから。勝って、ケージを降りる。娘を抱っこするために――」

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【TORAO26】12年振りの闘裸男出場、佐々木信治─01─「闘裸男で試合をしないと絶対に後悔する」

【写真】佐々木の感覚的には、生涯を終える時にもう1度闘裸男で戦っていないと成仏できないぐらいの想いに違いない (C)MMAPLANET

12月5日(日)、広島市南区のBLUE LIVE HIROSHIMAで開催される闘裸男26で、佐々木信治がジョナタン・バイエスと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

アマチュア時代から中国・四国エリアで開催されていた修斗の闘裸男興行に出場し、そこから修斗環太平洋王者まで駆け上がった佐々木。さらに2015年からは韓国Road FCを主戦場としていたが、大ケガを負い2018年から大きなブランクを作っていた。

そんな佐々木が今年2月にグラジエーターで復帰戦を行って、暫定ライト級王座を獲得し、さらに今回の闘裸男出場へと至った。なぜこのタイミングで闘裸男出場となったのか。地元・広島で行われる闘裸男について、佐々木の想いを訊いた。


――今回は、本当に久々となるプロ修斗闘裸男興行への出場となりました。

「そうですね。修斗に出るのが9年ぶり、闘裸男はもう12年ぶりです」

――佐々木選手は2015年から韓国Road FCに出場し、前回は3年ぶりの試合ながらグラジエーターで暫定ライト級王座を獲得しています。なぜ、このタイミングで闘裸男に出場することとなったのでしょうか。

「えっ、どういうことですか?」

――佐々木選手のキャリアを鑑みると、プロ修斗でも他のプロモーターの試合を選択する権利もあったと思います。もちろんグラジエーターや、RIZINなども選択肢に挙がるとは思うのですが……。

「あぁ、そういうことですか。皆さん、そう思われるんですかね? 自分の中では当たり前のことかな、と思っています。今、僕が闘裸男に出ることに対して、何の違和感もないですね」

――というと?

「アマチュアの頃から闘裸男に出ていて、プロデビューしてからもずっと闘裸男に出させてもらっていました。2018年に大きなケガをして以降、もう自分の現役生活も終わりかなと思うこともありました。でも辞めることはできなくて。自分の中で、やり残していることがあったんです」

――やり残したこととは?

「一つは、復帰すること。もう一つは、また闘裸男で試合をすること。これをやらないと絶対に後悔する――その気持ちだけでケガから復帰しました」

――ということは、今年に入って復帰する時点で闘裸男に出ることが念頭にあったわけですね。

「はい。実は――最初は去年の博多大会で復帰する話があったんですよ」

――昨年11月1日、博多市のアクロス福岡でケージ興行が予定されていました。コロナ禍で延期となってしまいましたが、あの大会に出る予定だったのですか。

「大会自体が延期となったこともあるんですが、僕個人ではもう一つ大きなことがあって……。ケガが大きかったので、プロ修斗のライセンスが下りるかどうか、という問題があったんです。自分は試合できると思っていました。でもコミッションから、医者の診断書を出してほしいと。そんな状態で試合に出るのは、競技としてどうのか。と同時に、関係者の皆さんも『本当に大丈夫なのか?』と心配していて」

――……。

「でも、自分としては復帰したい。どこか出させてくれるところはないか――と思っていたところに、グラジエーターの櫻井(雄一郎)代表からお話を頂いたんです。それで今年の2月にグラジエーターで試合をさせてもらいました。復帰戦を行うことができたし、試合で結果を残すこともできて、櫻井代表には本当に感謝しています」

――なるほど。

「そこから修斗もライセンスが下りる状況になって、自分の中では修斗に戻るなら闘裸男だろうという気持ちは、最初から持っていました。しかもタイミング的に広島大会ということで良かったです」

――佐々木選手にとって、一言でいうと闘裸男とは何なのでしょうか。

「原点です。アマチュアの頃から出ていますからね。確か闘裸男02が最初だったと思いますけど……アマチュアで、ヘッドギアを付けているけど全試合、入場曲ありで」

――プロとアマチュアの混合、もちろんルールは明確に分けていますが、アマチュアでも入場はプロ並みに行う。当時その形式は珍しく、「闘裸男方式」と呼ばれていました。

「あの頃を考えると、今はすごいじゃないですか。闘裸男にしてもFORCEにしても、中国・四国地方の選手だけで試合が組める。以前は、それでもメインどころは関東から選手を呼ぶこともあったけど、先日のFORCEはメインも中国・四国地方勢同士の試合で」

――闘裸男では2005年からプロ修斗公式戦が始まりましたが、あの時点ではまだプロ公式戦は2試合だけでした。しかも、一方が中国・四国勢で、その対戦相手を関東や関西から呼ぶ形でしたね。

「闘裸男がなければ、中国・四国地方でMMAが発展することはなかったのかな、って思います。地方のジムに所属している選手が戦える舞台って、少なかったじゃないですか。かといって関東や関西の大会に呼ばれることも、なかなか無いし。闘裸男の存在がありがたかったし、あれから選手も育ちましたから」

――大会だけでなく、ジム運営なども大きく変わったのではないですか。

「変わりました。ウチのジムもフィットネス寄りになって(笑)」

――それは驚きですね……と言ったら失礼かもしれませんが。

「いやぁ……10年前はまだ、ガッチンガッチンやり合うジムでしたからね。まるで修羅の国のような(笑)。今もプロ志望の子はたくさんいるけど、それより自分と同年代か、僕よりも年上の会員さんも多くて。そういう人たちと一緒に練習する雰囲気がすごく好きだし、会員さんも楽しそうで嬉しいです」

――海外の格闘技サイトでは、佐々木選手のニックネームにTORAO Supernova……「闘裸男の超新星」と付けられています。

「アハハハ! アレですね(笑)。いつまでも超新星って恥ずかしいですけど、そうやって闘裸男の名前がニックネームに付けられているのは良いなって思います」

――佐々木選手がプロデビューした頃は、闘裸男から育った選手は闘裸男チルドレンと呼んでいました。もう当時のことを知らない会員さんも増えているでしょうね。

「新しい会員さんとか、『まだ現役なんですか?』って驚いていました(笑)。そういう会員さんたちにも、みんなの先生はこれだけできるんだよ、っていうところを見せたいです。それが、自分が試合をする意味でもあるので」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月14日(日)
午後4時45分~ Twit Casting LIVE

■TORAO26対戦カード

<フェザー級/5分3R>
野瀬翔平(日本)
奇天烈(日本)

<ウェルター級/5分2R>
佐々木信治(日本)
ジョナタン・バイエス(米国)

<グラップリング75キロ契約/5分2R>
田村ヒビキ(日本)
森戸新士(日本)

<フェザー級/5分2R>
神田T800 周一(日本)
キシシ(日本)

<フライ級/5分2R>
蒔田伸吾(日本)
坂本潤一(日本)

<フェザー級/5分2R>
麻植裕太(日本)
ふじい☆ペリー(日本)

<53キロ契約/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
和田千聖(日本)

■TORAO GIG03対戦カード

<2020年新人王決定Tストロー級1回戦/5分2R>
※当日計量により56.7キロで実施
横関タルト(日本)
わっしょい内田(日本)

<2020年新人王決定Tフェザー級1回戦/5分2R>
※当日計量により70.3キロで実施
HAMMER KATU(日本)
一水浩二(日本)

<2020年新人王決定ライト級1回戦/5分2R>
※当日計量により77.1キロで実施
スモーキー(日本)
貞永大輔(日本)

<2020年新人王決定フライ級1回戦/5分2R>
※当日計量により61.2キロで実施
水田大智(日本)
丸山幹太(日本)

<フライ級/5分2R>
麻生祐弘(日本)
畠山隆弥(日本)

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【TORAO26&TORAO GIG03】6月13日に予定されていた闘裸男23及び闘裸男GIG03がコロナの影響で延期に

【写真】中国地方と九州の間での人流を抑える。 NPBの方針と違い、ソフトバンクが主催大会を自主的に無観客で行うことを決定するなど、自粛モードが首都圏や関西とは違うようだ(C)MMAPLANET

21日(金)、TORAO NATION STATEより6月13日(日)に博多市中央区のアクロス福岡にて開催が予定されていた闘裸男26及び闘裸男GIG03の延期が発表された。

延期理由は勿論、新型コロナウィルス感染拡大の状況を鑑みてのことだ。

福岡県では5月12日から月末31日まで緊急事態宣言が発出されており、昨日にも今週末に向けて店舗面積が千平方メートル以上の商業施設、パチンコ店、スポーツクラブ等、生活必需品を取り扱う売り場以外の休業を要請している。

同大会は来月の第2週末での大会開催予定だが、現在福岡県では病床使用率が80パーセントまで上昇し、新規感染者の高止まりという状況にあり、首都圏や大阪などがそうであったように緊急事態宣言の延長されることも十分にありえる。

また闘裸男といえば中国・四国及び九州で大会を開いている地方発の大会で、TNSの山本陽一代表が拠点とする岡山は、広島県とならんで緊急事態宣言下にあることも、今回の延期という苦渋の決断の一因となっていることは間違いない。

そして中止という表現でなく、延期という表現を用いたのも事態が落ち着いてから、この2つの大会に出場予定だった選手に活躍の舞台、機会を与える意志の表れであることも絶対だ。


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【TORAO26 & TORAO GIG03】闘裸男ギグ03の追加カード3試合決定。博多のケージで8人がプロデビュー

【写真】GIGという懐かしい響きの大会で対戦が決まった泰斗と大城(C)MMAPLANET

4日(火)、TORAO NATION STATEより6月13日(日)に博多市中央区のアクロス福岡にて開催される闘裸男GIG03の追加対戦カードが発表されている。

闘裸男26と2部制イベントとなるGIG03。これまでに福山駿✖横関タルト、平賢二郎✖須藤晃大戦と泰斗、持田哲兵の出場が決まっていた。

今回の発表ではその両者の対戦カードを含め3試合が明らかとなっている。


まず泰斗は大城正也と博多対決となった。泰斗はMMA RANGERS GYM、対して大城はT-REX柔術アカデミーに所属している。2019年のアマ修斗全日本ストロー級準優勝の泰斗は昨年12月の香川大会でプロデビュー戦を行い判定勝ちを収めている。

大城は闘裸男、パンクラスで勝ち星がなく昨年11月の故郷・修斗沖縄大会でようやくドローという結果を得た。その相手がアマ修斗全日本の決勝で泰人を破った畠山隆弥ということもあり、大城としては石に噛りついても勝利が欲しいところだ。

泰斗と同門の今回がデビュー戦の持田哲兵は、山口・毛利道場の倉信洋一郎とのマッチアップが決まった。コロナの影響で全日本アマ修斗が中止された2020年、持田は九州・沖縄選手権と中国選手権の2大会でフェザー級を制しており、その実績を認められプロ昇格を果たした。

39歳でプロMMAデビューした倉信は、これまで闘裸男とDEEPで3試合の経験があり、DEEPでは渡部修斗の対戦相手を務めている。プロ4戦目、修斗では3戦目の初白星を狙う。

もう1試合は熊本TATORUからデビュー戦となる大谷あっくんボンバーとわっしょい内田の対戦が決まっている。

闘裸男26では環太平洋ウェルター級選手権試合=王者ソーキ✖田村ヒビキ、奇天烈✖野瀬翔平など6試合が確定している。長引くコロナ禍で前述した全日本なき年にプロライセンス取得推薦枠を得てプロ昇格が認められた31名や、一昨年の昇格者で試合機会が得られていない選手は当然のように例年と比較して非常に多い。

そのなかで闘裸男とGIGを合わせて8人の選手が、博多の初ケージ修斗でプロシューター人生=生き残り合戦のスタートを切ることになった。

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【TORAO26】アクロス福岡大会で2年振りのソーキ✖田村ヒビキ、野瀬翔平は仕切り直しの奇天烈戦

【写真】2年前のタイトルマッチのダイレクトリマッチが決まった (C)MMAPLANET

10日(土)、TORAO NATION STATEより6月13日(日)に博多市中央区のアクロス福岡にて開催される闘裸男26及び闘裸男GIG03の対戦カードが発表されている。

2年前の北九州市大会に続き、ケージ使用は博多では初めてとなる同大会。その北九州市大会で環太平洋ウェルター級王座を賭けて戦ったソーキと田村ヒビキが再び拳を交えることとなった。

前回の対戦ではソーキが田村をスプリットで下し、その腰にベルトが巻かれたが、両者にとってダイレクトリマッチが前回の対戦以来の実戦となる。


また3回戦ではフェザー級リミットの65.8キロ契約で奇天烈✖野瀬翔平が決まった。

この両者は2月22日のRoad to ONE04で対戦が発表されたが、奇天烈の負傷欠場で野瀬は吉野光とのマッチアップに。その試合は大会ベストバウトといっても過言でない激戦となったが、プロ2敗目を喫した九州MMA期待の逸材が、地元で再起を誓う。

また福岡勢では出田貴大が宮崎の一水浩二、同じく福岡勢は結城大樹と深見弦汰が、それぞれ徳島のCHAN-龍、山口の八嶋剛司と戦い、またマスタージャパンとしては野瀬、結城に続き大関純が山口・有永道場の勝野遼とデビュー戦同士の試合が決まっている。

また同日行われるGIG03で共にデビュー戦同士、福山駿✖横関タルト、平賢二郎✖須藤晃大戦が決定し泰斗、持田哲兵の出場が決まっている。

地方在住者同士のタイトル戦、そしてデビュー戦を含めキャリアの少ない選手の試合が数多く決まっているが、これこそ5年後のJ-MMAに通じる闘裸男の往く道だ。

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【TORAO26】愛と反骨心の結晶=闘裸男の金網が博多へ。闘裸男GIGと二部構成で6月13日にアクロス福岡へ

【写真】2年前の北九州大会では熱い試合が続いた (C)MMAPLANET

31日(水)、中国・四国、そして九州でプロ修斗公式戦を主催するTORAO NATION STATEより、6月13日(日)に博多市中央区のアクロス福岡にて闘裸男26及び闘裸男GIG03を開催することが発表されている。

闘裸男の開催は昨年12月に四国ブランドのFORCEとの合同イベントを高松で開いて以来、半年振り。九州でのケージ興行は2019年6月の北九州市大会から、昨年の福岡大会の延期を経ていよいよ闘裸男の金網が博多に持ち込まれることとなる。


アクロス福岡はリング使用でキャパが900人のところ、コロナ禍のため集客の上限は50パーセントで450人。さらにケージ使用で席数は370までしぼられることとなる。

ここに感染予防の費用も掛かってくるだから、コロナ以前と比較してもビジネスとしては厳しい。それでも闘裸男が今大会を開くのは、九州や中国・四国──そして沖縄在住の選手に試合機会を与えるという山本陽一代表の強い意志の表れ以外の何物でもない。

結果、2009年3月の福山大会以来となる新人及びデビュー戦の選手などが中心に構成される闘裸男GIGが11年3カ月振りに開かれることとなった。2年前の北九州大会ではソーキと田村ヒビキの環太平洋ウェルター級王座決定戦を筆頭に、今や若手というポジションを抜け出し中核になろうとしている本田良介、野瀬翔平、野尻定由らも出場していた。

昨年、今年とアマチュア、若い選手の経験の場はもっとも削られている状況にあった修斗では闘裸男、4月14日の沖縄大会と地場プロモーションがコロナ禍の選手育成に非常に大きな役割を果たしている。今回はどのようなマッチアップが出揃うのか──愛と反骨心精神の結晶、闘裸男の底力に期待したい。

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