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【Titan FC60】試合結果 Titan FC、メインのコンバットグラップリングは寝技はなくJZがウエルター級王者に

【写真】寝技はオーバータイムのみだったコンバットグラップリング戦でJZがウェルター級王者に(C)TITAN FC

5月29日(金・現地時間)、フロリダ州マイアミのMMAマスターズ・ジムでTitan FC60が開催された。

抗体検査、PRC検査が行われた会場に入場できるのは50人以下という状況で行われたTitan FC60。UFC Fight Passの実況はジミー・スミス、解説はホゼ・トーレスという陣容で、メインのコンバットグラップリング・ウェルター級王座決定戦を含め6試合が実施された。

そのコンバットグラップリング戦、ハマシュ・マンフィオが本戦8分の間は組みを切って掌底という選択をし、寝技に移行することはないまま終了した。そしてEBIスタイルのオーバータイムでJZ・カバウカンチが勝利し、タイタンFCコンバットグラップリング・ウェルター級のベルトを巻いた。

Titan FC60
<Titan FCコンバットグラップリング・ウェルター級王座決定戦/8分1R>
○JZ・カバウカンチ(ブラジル)Overtime
詳細はコチラ
×ハマシュ・マンフィオ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○ロミ・ハメッド(ロシア)3R
判定
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×フランク・カリロ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ダニー・サバテーロ(米国)3R1分54秒
肩固め
×クリス・ジョンソン(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○マイケル・リリー(米国)2R2分10秒
TKO
×ケンドリー・セントルイス(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ダニー・ゴンザレス(米国)3R
判定
×サル・ゲレイロ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○グスタヴォ・ヴィラミル(米国)2R3分29秒
RNC
×ジョン・バードソン(米国)


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【Titan FC60】戦闘組み技戦は掌底MMAに。延長で速攻、胸を合わせたJZがマンフィオを破り王者に

<Titan FCコンバットグラップリング・ウェルター級王座決定戦/8分1R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
Def. Overtime
ハマシュ・マンフィオ(ブラジル)

掌底をスタンドで見せあった両者。JZがテイクダウンのフェイクを織り交ぜて、左を振るう。一気に組みついたJZがバックに回ると、マンフィオはケージに頭をつけて耐える。自ら尻もちをついて寝技に持ち込もうとしたJZだが、マンフィオがこのタイミングで胸を合わせる。

離れた両者、マンフィオの左掌底がJZの頭部を捕らえパチーンという音が響き渡る。マンフィオは全くグラップリングでなく、掌底MMAを続けるなからテイクダウン狙いに掌でアッパーを打ち込む。JZのテイクダウンを打撃で迎え撃つマンフィオ、完全に組みを避けたグラップリングマッチは、組みにいくJZが叩かれる展開が続く。

掌底からカニバサミを狙ったJZは、これをかわされると左の掌底に組みついていく。かわして叩くマンフィオは、片足を取られても掌底を入れ続ける。残り1分も組みを切るマンフィオと組みを狙うJZの展開となり、ローシングルを切ったマンフィオは自ら組むことなく8分間が終わった。

マットが消毒され、EBIスタイルのオーバータイム一本勝負に試合は突入。まずJZがシートベルトポジションを選択、四の字フックからRNCを狙うJZは腰をずらしてくるマンフィオのアゴの上から絞めを狙う。フェイスロック気味の絞めを外したマンフィオが胸を合わせ、エスケープに要した時間は1分23秒だった。

続いてマンフィオは、シートベルトポジションを取ったマンフィオは僅か6秒でポジションを失い、JZがタイタンFCコンバットグラップリング・ウェルター級のベルトを腰に巻いた。「まずファイターがパンデミックのなか、ここに戻ってこられて嬉しい。彼は良いストライカーだし、その選択に文句はない。次? なんでも準備できている。ファイトMMAを仕事にするのは簡単じゃない。でもグラップリングは僕の人生だ、こういう経験はルーツを思い出させてくれるよ」とJZは笑顔を見せた。


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【Titan FC60】回って蹴りを入れるロミ・ハミッドが、前に出て空振りするカリロに判定勝ち

<ウェルター級/5分3R>
ロミ・ハメッド(ロシア)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
フランク・カリロ(米国)

サウスポーのハメッドが右サイドキックから右ハイ、スイッチして左ミドルを蹴っていく。右フックで前に出るカリロはハイをかわして組みに行くが、突き放したハメッドが左ロー、スイッチを織り交ぜて足を削っていく。そのローがカリロの急所に入り、試合は一時中断。再開後、右を振るって前に出たカリロに左ボディを突き刺したハメッドが、ケージを背負った対戦相手にローを入れる。

試合が中央に戻ると、カリロは引き続き右フックを出しながら前に出るもハメッドがサークリングでかわす。左ミドル、右前蹴りを腹に入れるハメッドは右ハイ、二段蹴りからワンツーを繰り出す。さらに左ローも、カリロが右フックを当てる。直後に前に出てパンチを纏めようとしたハメッドだが、ここもタイミングを計るように手数は増えない。左フックをヒットさせたカリロは、直後の接近戦でヒザをボディに受けて離れ、初回が終わった。

2R、右前蹴り、ジャブ、右ローを蹴るハメッド。カリロがステップインして、右フックを見せる。離れて右を当てたハメッドは、右ハイの空振り直後に右をヒット。さらに組みに来たとこでヒザを入れ、離れてジャブを打っていく。

カリロは手数が減り、右に回るハメッドを追えなくなる。組みを切って、細かいパンチを纏めたハメッドに対し、カリロも左フックを届かせ蹴り足をキャッチして、フックを放つ。アドバンテージはハメッドにあるが、パンチの当たる距離にはそれほどステイせず、回りつつ前に出で、単発の打撃を入れる戦いを続ける。カリロの流血が目立ち、一旦ドクターチェックが入るが試合は再開され、捌いて当てるハメッドが、この回も取った。

最終回、中継陣がハメッドの戦い方にストレスを感じるような試合展開がここも続く。右に回り続けるハメッド、観客がいれば大きなブーイングが起こっているだろう。蹴り、届かないフックを見せて回るハメッド。カリロは左フックを振るって前に出る。左を見せたハメッドが、右ストレートを当てるとカリロが後退。と、ここでもハメッドは右に回り、省エネ・ファイトを展開。カリロも追い切れず、フックを放って前に出ても距離を取られてしまう。

残り1分、ハメッドは左ジャブを2発、右サイドキック、左ストレートを左に回りながら繰り出す。逆にカリロの左右のフックを被弾したハメッドは、ここからもサークリングを続け──タイムアップに。判定勝ちを手にしたが、ポジティブな印象を残すことはできなかった。


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【Titan FC60】計量終了 JZ・カバウカンチ✖マンフィオはコンバットグラップリング王座決定戦に

【写真】マスク姿&ベルトを中央に左からJZ、マクマホン、そしてマンフィオ (C)TITAN FC

28日(金・現地時間)、29日(土・同)にフロリダ州で無観客大会として開催されてTitan FC60の計量が行われた。

プロモーターのレックス・マクマホンを筆頭に、全6試合=出場12選手の大半がマスク着用で計量に臨んだ。

メインでコンバットグラップリングに出場するJZ・カバウカンチはインタビューで8分✖1Rでオーバータイムを用いた掌底有りルールと話していたが、源氏からの報道では5分✖3R制が用いられるという情報をもある。


仮に8分と思って調整していたのであれば、ガスアウト必至のコンバットグラップリング戦──このハウシュ・マンフィオとJZの対戦には、Titan FCコンバットグラップリング・ウェルター級王座が懸けられており、王座決定戦として組まれることも明らかとなっている。

全選手の計量結果は以下の通りだ。

■Titan FC60計量結果

<コンバットグラップリング・ウェルター級/8分1R>
JZ・カバウカンチ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ハマシュ・マンフィオ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ロミ・ハメッド: 171ポンド(77.56キロ)
フランク・カリロ: 170.6ポンド(77.38キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ: 135.2ポンド(61.32キロ)
レイモンド・ラモス: 136ポンド(61.69キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ケンドリー・セントルイス: 170.2ポンド(77.2キロ))
マイケル・リリー: 170ポンド(77.11キロ)

<バンタム級/5分3R>
サル・ゲレイロ: 135.6ポンド(61.5キロ)
ダニー・ゴンザレス: 136ポンド(61.69キロ)

<133ポンド契約/5分3R>
グスタヴォ・ヴィラミル: 130.4ポンド(59.14キロ)
ジョン・バードソン: 133ポンド(60.33キロ)

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【Special】第3回、MMA版あいつ今何してる? Titan FC出場JZ・カバウカンチ─02─「RIZINで戦いたい」

【写真】ドゥリーニョ、コズモ・アレッシャンドリらと (C)GESIAS CAVALCANTE

MARTIAL WORLD Presents新訪問シリーズ=「MMA版あいつ今何してる?」──第3 回はHERO’Sで日本ライト級の一極の頂点に立ち、DREAMを経て米国に拠点を移したJZ・カルバンことジェシアス・カバウカンチの「今」をお届けしたい。

29日(金・現地時間)に地元フロリダ州で無観客大会として開催されるTitan FC60に出場するJZ。コンバット・グラップリング戦をハマシュ・マンフィオと対戦するJZは今では一選手ではなく、国一城の主となっている。ブラックジリアンズ移行、そしてこられのJZの征く道を訊いた。

<JZ・カバウカンチ インタビューPart.01はコチラコチラから>


──JZ、「僕のジム」というのは……。

「ファイトスポーツ・ディアフィールドビーチだよ。ファイトスポーツはもともとマイアミにあって、サイボーグ・アブレウがやっている凄く大きな柔術チームなんだ。ドゥリーニョはサンフォードMMAに所属しているけど、グラップリングに関しては、僕らファイトスポーツに合流して練習しているんだよ。

2018年にブラックジリアンズのオーナーで僕のマネージャーだったグレン・ロビンソンがハートアタックで亡くなった。その直前にブラックジリアンズはもう解散していた。

あの時、僕は誰かのジムに合流するんじゃなくて、自分でやっていこうと決めたんだ。ブラックジリアンズの打撃コーチだったダニエル・メンデスと若い選手たちで一緒にね。そして、今年の1月にファイトスポーツ・ディアフィールドビーチがグランドオープンしたんだよ」

──それもあって2018年4月からMMAを戦ってこなかったのでしょうか。

「その通りだよ。ジムが完成するまでも、指導とジムを創ることに時間を取られていて、MMAで戦うほど自分の練習時間を取れなかった。でもグラップリングやコンバット・グラップリングだったら問題ない。僕はルタリーブリ出身だ。ずっとやってきたから、グラップリングは体にしみこんでいる。

ルタリーブリならいつでも戦える。試合が決まればコンディションさえ整えられれば問題ない。でもMMAはそうはいかない。

打撃、レスリング、グラップリングと準備すること多い。ジムの仕事をしながらMMAの練習はできない。だからグラップリングだけに集中している。ジムが軌道に乗ったら、もう少しMMAを戦いたいと思っている。ただ今は生徒たちを育てる方が重要になってきたかな」

──今は指導と経営がJZの軸ということですね。

「ずっと戦ってきた。柔道を始めて6歳の時から試合に出てきた(笑)。30年間戦ってきたんだ。自分のために戦うという点においては、もう十分にやってきた。これからは僕が教えてもらってきたことを、若い教え子たちに伝える番だ。アンドレ・ベンケイ、モハメッド・オワリ、マルコ・パフンパ、皆が僕を指導してくれた。彼らに教えてもらった歴史を次の世代につなげるんだよ」

──JZが日本にやってくることがあるとすれば、教え子たちのコーチする立場になりそうですね。

「そんなことはない。また日本で戦いたいと思っている。マネージャーを失ってから、いくつかのルートでRIZINとのコンタクトを試みたけど、返答を貰えていないんだ。また日本で戦いたい。

日本で戦うことは子供の頃からの夢だった。それを実現させたからこそ、もう1度日本のファンの皆の前で試合がしたい。自分の満足がいくパフォーマンスを見せたいと今も思っているよ」

──必ずJZの言葉を記事にします。

「頼んだよ。『JZはまた日本で戦いたいんだ。彼にコンタクトを取ってやってくれ』ってね(笑)」

──了解しました(笑)。RIZINにアピールするために、29日のコンバット・グラップリングは負けられないですね。

「もちろん。いつも自分と自分の技術に100パーセントの自信を持っている。なぜこれほど長い間、試合を戦ってきたのか? ファイトを愛しているからだよ。これからは現役ファイターとして教え子のためにも、良い手本を示したい。マーシャルアーツの価値を持ち続けて、MMAを戦っていく。トラッシュトークとか、そんな要素を廃したMMAを教え子たちに見せたいんだ。

MMAを見ているファンにも、マーシャルアーツの良いエネルギーを感じて欲しい。くだらないファイトビジネスの一面ばかりが注目されるのではなくてね」

──JZ、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。

「僕は日本の皆のおかげで、このスポーツの歴史に名前を刻むことができた。今もマーシャルアーツを戦うことで、サムライ精神を世界に広めたいと思っている。何より、また日本の皆の前で戦える日がやって来ることを願っているよ」

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Titan FC60 (5月29日)対戦カード 活動再開=タイタンFC、注目はやはりコンバットグラップリング?!

【写真】JZ・カバウカンチとコンバットグラップリングで対戦する──一見、小さなヴィトー・ベウフォート=マンフィオ

2020年5月29日(金・現地時間)
Titan FC60
フロリダ州

■視聴方法(予定)
5月30日(土・日本時間)、午前9時~ UFC FIGHT PASS

■ 対戦カード

<コンバットグラップリング・ウェルター級/8分1R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
ハマシュ・マンフィオ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロミ・ハメッド(ロシア)
フランク・カリロ(米国)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ(米国)
レイモンド・ラモス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ケンドリー・セントルイス(米国)
マイケル・リリー(米国)

<バンタム級/5分3R>
サル・ゲレイロ(米国)
ダニー・ゴンザレス(米国)


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【Special】第3回、MMA版あいつ今何してる? Titan FC出場JZ・カバウカンチ─01─「質に制限はない」

【写真】JZとドゥリーニョ。練習メンバーは他にヴァグネウ・ホシャ、サイボーグとくればワクワクせざるをえない (C)GESIAS CAVALCANTE

MARTIAL WORLD Presents新訪問シリーズ=「MMA版あいつ今何してる?」──第3 回はHERO’Sで日本ライト級の一極の頂点に立ち、DREAMを経て米国に拠点を移したJZ・カルバンことジェシアス・カバウカンチの「今」をお届けしたい。

Strikeforce、WSOFと日本と同じように輝くことができなかったJZはTitan FCからBrave CFと拠点を移し、2018年4月以来MMAを戦っていない。

まだ36歳、老け込むにはまだまだ早い──今、JZは何をしているのか……と思っていたところ、29日(金・現地時間)にフロリダ州で無観客大会として開催されるTitan FC60のメインでコンバット・グラップリングなるルールで元タイタンFCライト級王者ハマシュ・マンフィオと対戦することが発表された。

コンバット・グラップリングとはどのようなルールなのか、そしてJZの今を尋ねた。


──JZ、お久しぶりです!!

「マイ・フレ~ンド!! 元気でやっているか? 家族は皆、変わりない?」

──ハイ、自粛生活が長くなっていますが、変わらずにやっています。JZこそ、フロリダは経済活動を復活させつつありますが、問題ないですか。

「大丈夫だよ。ロックダウンされてから、何もかも変わった……こんな経験はなかったよ。でも少しずつ、以前の生活に戻り始めようとしているよ」

──フロリダではUFC3連戦も行われました。

「そうだね、500キロ近く北の方のジャクソンビルでね」

──そしてJZはTitan FCでコンバット・グラップリングの試合に出場します。ところで、このコンバット・グラップリングとはどのようなルールなのでしょうか。

「コンバット・グラップリングはコンバット柔術と同じだよ。エディ・ブラボーのコンバット柔術は下からしか掌底を使っちゃだめだけど、今度のルールはトップからでも叩いて構わないんだ。違いはそこだけだと思うよ」

──JZ、コンバット柔術もトップから掌底攻撃は許されていますよ。

「えっ? そうだったのか(笑)。コンバット柔術をちゃんと見たことなかったんだ。でも、上から叩いて良いなら同じだ。時間は8分だけど、タイムアップになるとオーバータイムもあるしね」

──なぜ、このタイミングでこの大会に出ることになったのでしょうか。

「タイタンFCのレックス・マクマホンが、メインイベンターを探していたからだよ。レックスとはずっと良い関係でいた。長い間プライベートクラスで、彼を指導してきたんだ。5月29日に大会を開くことを決めたレックスが、メインカードで戦える選手を探していた。UFCと違い、5試合か6試合しか組めない大会だけど、メインイベントを任すことができる選手がなかなか見つからなかった。

で、僕に声が掛ったんだけど……MMAを戦うコンディションは今の僕にはない。でもコンバット・グラップリングだったら戦えると返答したんだ。レックスは笑顔を浮かべて『なら、戦ってくれよ』って(笑)。

ロックダウンが続くなか、UFCだけでなくタイタンFCが開かれる。この意味の大きさを僕は理解しているつもりだ。UFCに続き、MMAのイベントがこの困難な状況を残り越えてイベントを行う。皆が新型コロナウィルス感染拡大の渦中にあるけど、タイタンFCが行われることで生き残ることの励みにしてほしい。僕らは乗り越えることができる。それを見て欲しいんだ。誰もがどうなるのか不安を抱えているからこそ、動き出す必要があると僕は思っている。

人々が家に籠りっきりにならないといけない時でも、僕らは戦う。戦う環境を整えて、皆の前でベストを尽くす。ファイトパスでタイタンFCの試合を見ている人達は、僕らの意志を感じ取ってくれるに違いない。確かに僕の体調は完璧じゃない。でも、こんな時だからこそ戦うんだよ」

──練習についてはどうでしょうか。人が集まれば感染する恐れがあり、また格闘技の練習は濃厚接触です。

「もちろん、そこを考えないわけはないよ。だからグループを分けて、少人数で練習してきた。UFCで戦うジルベウト・ドリーニョや、SAGで戦うヴァグネウ・ホシャ。それにもうFight to Winで戦ったサイボーグ・アブレウたちとね。ちょうど同じ時期に試合があって良かったよ」

──いやぁ、凄いメンバーですね。

「人数制限はあっても、クオリティに制限はないからね。そしてイベントがコロナウィルス予防対策をしてくれるから、集中してトレーニングできたよ」

──予防対策は絶対で。その上でUFC以外のイベントがあることは、業界に活気を与えますね。

「もちろん、UFCが行ったように出場選手の僕らも抗体検査やPCR検査を受けることになっている。ウィルス感染から身を守る最善策をプロモーターは施す。それにマイアミではタイタンFCだけでなく、翌日にはXFNという大会も開かれるんだ。同じ日にタンパでコンバットナイト・プロというイベントも活動を再開するしね」

──もう、そんなにまで事態は進んでいるのですか!!

「コンバットナイトはロックダウンが始まった州にも、最後の大会を開いている。フロリダは世界中からファイターが集まり、最高のジムが揃っているだろう? コンバットスポーツのメッカだからトップファイターだけでなく、これらの大会が開かれることはアマチュアやキャリアの少ない選手にとっても、とても良いことだ。

コンバットナイトはプロの大会だけど、XFNはステージはプロ大会並みだけど、列記としたアマチュアの大会なんだ。僕の時代はバーのイリーガルファイトでキャリアをスタートさせた(笑)。今の選手たちにはアマチュア大会があって、しっかりとスポーツとして整備されており、強くなれる。そのアマ大会が活動を再開する。こんなに嬉しいことはないよ。既に僕のジムからXFNで6人のチャンピオンが誕生しているんだよ」

<この項、続く>

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【Titan FC60】動き出す米国MMA。タイタンFCが29日に無観客大会。JZが謎のコンバットグラップリング出場

JZ【写真】ISKAコンバット・グラップリングでもあっても、このようなJZのパウンドは見られない。しかし、どのようなルールだろうがJZが見られることは楽しみだ (C)TITAN FC

8日(金・現地時間)、米国フロリダの大手フィーダーショー=Titan FCが29日(金・同)に同州において無観客大会を開催することを発表、5試合のMMAとコンバット・グラップリング戦が1試合組まれることとなった。

フロリダ州ではエンテーテイメントは人間が生活するうえで欠かさないという州の方針が決まり、WWEの収録やUFC3連戦が行われている。今回は、この波にタイタンFCも乗ることとなった。


タイタンFCのレックス・マクマホン代表によると州政府、ステート・ボクシング・コミッション、UFC、マイアミ市長、フロリダ州選出の上院議員らと話し合いを進め、4月29日開催予定だったイベントをスライドさせ、Titan FC60として会場非公開、無観客大会として行うことになったという。

Hamed州政府やコミッションからは最低限の人数、検査の実施、ソーシャルディスタンスの徹底、衛生面を徹底して重視という方針でイベントにGoサインが出された。大会はコンパクトでMMAは5試合、そのトリはタイタンFCウェルター級コンペティターで、ここ3試合はBrave CFで戦ってきたATT所属のストライカー=ロミ・ハメッドが4年振りの実戦となるフランク・カリロと対戦する。

また大会のメインはコンバット・グラップリング戦でJZ・カルバンこと、ジェシアス・カバウカンチが元タイタンFCライト級王者ハマシュ・マンフィオとブラジリアン対決を戦う。JZは2018年4月にブレイブCFでMMAを戦って以来、この2年間はカサイ・プロ、クインテット・ウルトラ、サブスターズとグラップリング・マッチで戦ってきた。

2月にはニッキー・ライアンにヒールで敗れたJZだが、今回のコンバット・グラップリングがISKAのコンバット・グラップリングに準じているのではれば、スタンドではエルボー以外の打撃が認められ、寝技になるとパウンド禁止という準MMAルールの試合となる。

一体、このコンバット・グラップリング戦がどのような試合形式なのかは、関係者に確認を取っているところだ。フィーダーショー・レベルまで動き出した北米のMMA界。そしてJZという日本でも馴染みのファイターが、謎のコンバット・グラップリングで元タイタンFCライト級チャンピオン対決を戦う──Titan FC60はUFCファイトパスで視聴が可能だ。