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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 ダイキ・ライトイヤー 人見礼王 川北晏生 野瀬翔平

【Shooto2024#07】野瀬、人見の打撃で追い込まれるもキムラで一本勝ち。環太平洋王座戦でダイキと対戦

【写真】人見の打撃を被弾する場面もあったが、野瀬だが最後はキムラを極めきった(C)MMAPLANET

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
Def.2R2分53秒by キムラロック
人見礼王(日本)

互いにサウスポーに構える両者。野瀬が左ローを蹴ると、人見が左ストレート・右フックでパンチをまとめる。野瀬がシングルレッグに入り、テイクダウンを狙いつつ腕十字を仕掛ける。これは人見が腕を抜いて立ち上がる。試合がスタンドに戻ると人見が左ストレートから右フック。野瀬がそこに合わせて組みつくが、人見も深く組ませずに距離を取る。野瀬が右フック。人見が細かいパンチで前に出るとそれに合わせて組んでバックへ。

野瀬はシングルバックの形から人見の右足を取ってカーフスライサーを狙う。この態勢が長く続くが、足を外した人見がトップキープしてヒジを落とす。野瀬はヒザ十字を狙いつつ、ケージに体を預けて立ち上がる。ここで人見は左腕を差したまま、野瀬の顔面にパンチを連打する。野瀬が離れて距離を取ると、人見が左ストレートで飛びこんで返しの右。野瀬がダブルレッグでテイクダウンする。

2R、人見が右フックで飛び込み、野瀬のテイクダウンを切る。人見は左ストレートから右フックを当て、一気にパンチをまとめる。これを被弾する野瀬だったがダブルレッグでテイクダウンを奪い、人見の右足を超えてハーフがガードでトップキープする。サイドポジションを取った野瀬は人見の右腕を両足で挟んでパンチを連打。

人見もブリッジでポジショを返すが、野瀬は人見の左腕を取ってキムラロックへ。最後は野瀬の体をひっくり返し、上のポジションを取った状態でキムラを極めきった。これで野瀬は環太平洋バンタム級王座決定トーナメント決勝に進出。逆ブロックの準決勝を川北晏生のドクターストップ(カポジ水痘様発疹症を発症)で勝ち上がったダイキ・ライトイヤーがケージインし、それぞれ決勝への意気込みを語った。

「今日の試合で大きいことは言えないですが、動きを修正して次はベルトを獲りたいです。ダイキ選手は僕がアマチュアの頃からプロで活躍していた選手なので光栄に思います。しっかり作り直して次に臨みます」(野瀬)

「個人的に野瀬選手は日本トップクラスの強い選手だ思うので、その選手を倒してベルトを獲ればかっこいいと思います。決勝戦、勝ってチャンピオンになります」(ダイキ)


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45 DEEP F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 パンクラス 住村竜市朗 修斗 西條英成

【Shooto2024#07】住村が組みヒザで削り続けて3Rにトップキープ。西條を判定で下して世界戦をアピール

【写真】各ラウンド、要所要所でポイントを取る。いぶし銀の試合運びで住村が勝利した(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
西條英成(日本)

お互いにジャブを見せ、住村はスイッチも見せる。住村がインロー、西條が右フックから距離を詰めて組みの攻防になる。ケージ際で四つの展開となりヒザを蹴り合うと、西條のヒザがローブローとなり試合が一時中断となる。スタンドでの再開後、西條が右カーフ。住村が右腕を差して組みつくと、西條が離れ際に右フックを振る。距離が離れると住村が左の前蹴りを見せて組みつき、左腕を差してケージに押し込む。ここは互いにテイクダウンを奪えずにブレイクとなる。

再開後、西條が飛び込むような右ストレートと右カーフ。住村が右ストレートを当て、左腕を差してケージに押し込む。ここで住村のヒザがローブローとなる。ブレイク後、西條が左フック・右ストレートで前進。住村の左の蹴りをキャッチするように組みつくと、住村が左腕を差してケージに押し込む。住村が顔とボディにヒザを入れる。

2R、西條がジャブから右ストレート、住村も左の前蹴りを返して組みつく。左腕を差した住村は西條のボディに足に左のヒザ蹴りを入れる。ブレイク後、西條が左のインカーフ、右ストレートで飛び込む。住村が左ミドルを蹴ると、西條は左フックから右ストレート。住村は西條のパンチをくぐるように組みついてスタンドでバックへ。西條も正対して距離を取る。

試合がスタンドに戻ると、住村が左の前蹴り。ジャブを突いて前に出ていく。さらに住村は左ミドルを当て、飛び込む西條に右を狙う。ここで組みの攻防になると、西條が左腕を差して住村をケージに押し込む。住村は態勢を入れ替えてヒザ蹴り、最後は西條が住村を押し込む形で終了となった。

3R、西條が右カーフ、住村は左フックから距離を詰めて組みつく。ここも住村は西條をケージに押し込んでヒザ蹴りを入れる。離れた西條は右ストレートで飛び込み、住村も左の蹴りから組みつく。住村は左腕を差してケージに押し込んで左のヒザを入れる。住村が足をかけてテイクダウンを狙うと、西條にすぐに立ち上がって右を強振。住村も右ストレートを返す。再び組みの攻防になると住村がスタンドでバックを取って、西條の左ももに左ヒザを蹴る。

ここでブレイクとなり、左目尻をカットして西條にドクターチェックが入る。再開後、ジャブの差し合いから西條がインロー、住村も左ミドルを蹴る。このまま組みの攻防になると、西條がケージ背負う住村にダブルレッグに入り盛り上げるようにテイクダウン。立ち上がろうとする住村のバックに回るが、住村が西條を前に落としてトップキープする。このまま住村がインサイドガードで細かいパンチを落とし、トップキープして試合終了。ジャッジ2名が30-27、1名が29-28とし、住村が判定勝利を収めた。

試合後、住村は「いつも通りしょっぱい試合をしてすいません。西條選手、キャリア5戦目で格上を当てられて、試合を受けてくれて感謝しています。自分には夢があって、国内のメジャー団体、修斗、DEEP、パンクラスの3団体でチャンピオンになることです。ぜひ世界タイトルに挑戦させてください」と世界王座挑戦をアピールした。


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45 F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 修斗 山上幹臣 黒部和沙

【Shooto2024#07】山上幹臣、復帰2戦目は黒部和沙にギロチンで一本勝ち「強くなって戻ってきたぞ!」

<ストロー級/5分3R>
山上幹臣(日本)
Def.1R2分16秒by ギロチンチョーク
黒部和沙(日本)

サウスポーの山上がプレッシャーをかけて前に出て、黒部は左のアウトローと右ミドルを蹴る。

変わらず前に出る山上は右ジャブを見せると、黒部も前に出て右ミドルを蹴る。山上がインローを蹴ると、黒部がダブルレッグに入ってテイクダウンを狙う。

山上はそれをスプロールしてケージを背にしながらギロチンを狙う。黒部もこれに対処してシングルレッグに切り替えてテイクダウンを仕掛けるが、ここで山上が再びギロチンへ。

これががっちりと極まり、山上が黒部からギブアップを奪った。約12年ぶりの修斗凱旋、そして復帰2戦目で一本勝ちを収めた山上は「強くなって戻ってきたぞ!」と絶叫。

「5月に復帰して(試合が)できるのかなと思ったんですけど、自分は負けず嫌いなんで、勝つまでやめられねえと思って、今日勝てて良かったです。

約10年このステージに上がることができなくて、上がると決めたときに家族や仲間のサポートが力になりました。また次も戦いたいと思っているので、今日の山上軍団の応援は声が小さかったんで、次は会場が壊れるくらい声を出してください」と語った。


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45 AB ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o Shooto2024#07 ブログ 住村竜市朗 西城英成

【Shooto2024#07】DEEP、パンクラス、修斗と三冠へ、住村竜市朗「修斗王者になって心置きなく引退」

【写真】〇〇〇万円を生む、ヘルメットと作業着。現役生活を充実させつために、欠かせない存在だ (C)MMAPLANET

本日22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで行われるShooto2024#07で、住村竜市朗が14年1カ月振りに修斗公式戦に出場し西條英成と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

DEEPウェルター級王者からRIZINへ、しかしウェルター級ファイターとして存在感を示すことはできなかった。30代後半、海外での活動も現実的ではない。その時、住村はパンクラスを新たな主戦場とし、さらに修斗を制して三冠という目標を掲げキャリアの最終版を泥臭く戦い抜くことを誓った。


――そのヘルメットが、計量では滑りまくってもスポンサーの獲得に絶大な効果があった秘密兵器ですね。

「ハイ。お金を生んでくれるヘルメットです(笑)」

──いったい、どれぐらい集めることができたのでしょうか。

「〇〇〇万ぐらいですかね」

──えぇぇぇぇぇぇぇ!!

「とにかくヘルメットスポンサーをお願いしますって、アホみたいな頭を下げまくって(笑)。ヘルメットと作業着自体がスポンサーさんのモノで。そこから集める形ですね」

──素晴らしいです。頭は下げる、そして使うために存在します。その両方を住村選手は実施しているということですね。

「これも皇治の紹介してくれたことから始まって、他のスポンサーさんも神戸のポートアイランドにある冷凍食品を扱う会社だったり。このジム(Team Oneジム)のスポンサーさんのグループ会社だったり、本当に色々な方に応援していただいています。ありがたい限りです」

──その感謝の気持ちでDEEP、パンクラスに続き、修斗ウェルター級王座を狙おうと思い始めたのはいつ頃からだったのでしょうか。

「RIZINで難しいかなって思った時……。言い訳になってしまいますが国内のウェルター級は回っていないですし、年齢的に海外への挑戦は難しいと思った時にパンクラスで戦わせてもらって、ベルトが見えてきて。その時に誰もやっていない国内メジャー3団体のベルトを制覇しようと」

──RIZINで結果を残しせなかった時に、引退しようという考えはありましたか。

「本当は37歳で引退しようと思っていました。でも連敗していて、負けて終わるのは嫌で。もうチョット頑張ってみようと思いました。それがDEEPの嶋田伊吹戦ですかね。『これで負けたら辞めよう』と思って挑み、勝てました。そこからは調子が良い──だけですね」

──あの試合からズタボロ根性ファイトに変わった気がします。

「そうですよ(笑)。ビックリしました、あのパワーには。でも、しがみついても勝とうと」

──キャリアの序盤は完全ストライカーで、組まれないようにというファイターでした。

「強かったですよね(笑)。本当にリアル、冗談抜きで今では考えられないですけど、打撃では国内では誰にも負けないと思っていました。組みをやっていなかったわけじゃないですけど、打撃の練習時間の方が長かったです。やっぱりメインの勝てる武器なので。レスリングはほとんどしてなかったです。打・倒・極で、打と寝だけで。

それでストラッサー(起一)さんにRIZINで落とされ、打撃の勢いは段々となくなっていきましたよね。若い時はあったんですけど、年齢がいくと『よっしゃ、喧嘩するぞ。殴り倒したるぞ』という気持ちもなくなっていったのかと思います。

それでも打撃主体のままで。国内なら、大丈夫というのがあって。でも、元UFCファイターでもライト級のジョン・タック……どっちかといえば組みの選手に打撃で負けて。こんなにUFCってレベルが高いんやって。で、レスリングと寝技かなって思って完全にシフトチェンジしましたね。何なら組みしかないですからね、今や」

──よく30代半ばでスタイルチェンジに踏み切れましたね。

「いやいやいや、皆できますよ。本気でやろうとしないだけで。打撃はセンスやと思いますけど、組みやレスリングは練習量で強くなれますから」

──しんどくて、やられる。そういう練習が当初は続いたかと思います。

「イゴールとか青木さんにメチャクチャやられて。いや、しんどいですよ。年齢も年齢なんで。でも、目標があるのでやらないと」

──老舗三団体、丁々発止のやり取りが裏では存在しています。DEEPに続きパンクラス王座を返上して、修斗。よく可能になったかと思います。

「最初はちょっともめました」

──えっ?

「パンクラスさんはベルトを巻いたまま修斗王座を狙って欲しいということでした。ベルトを持ったままの方が飛び級でチャンピオンと対戦できるのでは?と」

──もめていないじゃないですか(笑)。

「自分の意思を尊重してくれましたね(笑)。だからDEEPさんと同様にパンクラスさんにも感謝しかないです。どっちかいうと修斗の方が、チャンピオンでない方がという風でした」

──えっ、藤野恵実選手は修斗のベルトを持ってパンクラスに挑むのに。なんか、おかしいですね。

「いや、おかしいとか止めてください。僕がやり難くなるじゃないですか(笑)」

──アハハハ。

「そこで逆にパンクラスの福井(幸和)代表が『ベルトを持っていることで挑戦し辛くしてゴメンなさい。住村選手の夢を追ってください』と返上させてくれたんです。ホント、感謝しかないです」

──そして修斗ウェルター級に挑むと。とはいえチャンピオンはブラジルのエルナニ ペルペトゥオです。どのような段階を踏んで王座を目指そうというプランなのでしょうか。

「ランキングにも入っていないので、ランカーになるための試合は必要だと思っていました。で環太平洋のベルトという流れはあるんですけど、僕はもう時間がないんです。今、38歳で次の2月で39歳になります。今回勝って、ランカーになったら世界王座に挑戦させてほしいという話はしています」

──ブラジル人王者……コスト面でハードルが高い……。

「そこはもう何とか、実現させます。勝ってリングの上で『ブラジルの人、聞こえますか?』って叫んで滑ってやろうかと思います。ハイ」

──……。滑る前に勝利が絶対です。

「元自衛隊員、不気味ですよね(笑)。でも、不気味な人とはたくさんやってきたので。大丈夫……大丈夫じゃないですけど、まぁまぁ」

──平良達郎が育ったジム所属。どれだけできるのかとか、考えることはないですか。

「それは思わないです。平良君は特殊ですよ。誰もが、あんな風にはなれない。まぁまぁ、いつも通りにやれば勝てると思います。多分、どんな練習をしていても勝手に組む展開になると思いますし。

相手も打撃には打撃、組みには組みに対応するよっていうタイプやと思うので、組みになるでしょうね」

──UFCを目指す、RIZINでトップになる。そういう選手が周囲に多いなかDEEP、パンクラスから修斗と国内三冠を目指す。なかなか素敵なMMAファイター人生ではないでしょうか。

「誰もやったことはないという。その近くにいるので、挑戦しようと。で修斗のチャンピオンになって、心置きなく引退しようと思います」

■視聴方法(予定)
9月22日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル


■Shooto2024#07 対戦カード

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條英成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
黒部和沙(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分2R>
内藤頌貴(日本)
大城正也(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<2024新人王決定T フライ級1回戦/5分2R>
手島響(日本)
直島弘昌(日本)

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【Shooto2024#07】環太平洋王座決定Tで再起、野瀬翔平「今まで以上に組みを強化しています」

【写真】3度目のRTU敗戦から4カ月、プロデビューした修斗で出直す野瀬(C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールでShooto2024#07が開催される。今大会では空位となっている環太平洋バンタム級王座を争う4人制トーナメントが開幕し、野瀬翔平が人見礼王と決勝進出を書けて戦う。
Text by Shojiro Kameike

今年5月に三度目のRoad to UFCに挑んだ野瀬だが、初戦で韓国のユ・スヨンに判定負けを喫した。その野瀬が国内復帰に選んだ場所は修斗、しかも環太平洋王座決定トーナメントだ。RIZIN出場経験もあり、一方でUFCを目指し続けるのであれば海外のフィーダーショーという選択肢もあるなか、野瀬が修斗のベルトを目指すことになった理由とは。RTUのユ・スヨン戦を振り返るとともに、ベルト獲得に向けた現在の練習についても訊いた。


――今回、修斗の環太平洋王座決定トーナメントに出場します。5月に3度目のRTUで敗れたあと、国内のベルトを目指すというのは少し意外でした。

「弘中先生(弘中邦佳マスタージャパン代表)と話をして――RTUへのアタックが3回ダメだったので、もう一度国内で実績を積もうという結論になったんです。『国内のベルトを目指して、そこで負けていてはUFCに行くこともできない。だから国内で立て直そう』と。

じゃあ国内で、どこで試合をしてベルトを目指すのか。僕はアマチュア修斗からプロまでずっと修斗でやってきました。今回、その修斗のベルトを目指すトーナメントを組んでもらえて良かったです」

――「意外」と感じた一つの理由は、これまで野瀬選手が一度もベルトに挑んだことがなかった点です。さらに言えば、ランキングも上位ではなく。

「そうなんですよね(笑)。修斗で戦ってきて『上位ランカーと試合させてほしい』と言っている時に、ちょうどRTUの話が来たんですよ。そこでRTUを選ぶというのが2年続いて。ようやく神田(T800周一)選手に勝ってランキング入りした直後に、また3回目のRTUが決まり……それが修斗でランキングが上がらなかった理由です。

RIZIN、RTUで試合をしてきて、いきなり修斗のベルトというのも虫が良すぎるかもしれないですね(苦笑)。結局、僕は今までMMAをやっていて形になったモノが何もないんです。それもあって、まずは国内で修斗の環太平洋王座、さらに上のベルトを獲りに行こうという話になりました。今回は2回勝てば環太平洋のベルトを巻ける。だからモチベーションは高いです。さらに上のベルトも、その先も見据えた戦いになります」

――ある意味異例ともいえる3回連続RTU出場で、今年は初戦でユ・スヨンに敗れました。あの試合について振り返っていただけますか。

「もう3回目の挑戦だし、絶対に優勝してUFCと契約する。それだけ気持ちが入りすぎて、練習でも早く仕上がりすぎてしまいました。体も早く出来上がって、自分でギアも上げまくり、アドレナリンが出まくって練習でも動きまくってしまい……逆に良くなかったですね。そのために怪我もしてしまいましたし。

早い段階でピークが来るほど、気合いが入りすぎてしまいました。試合当日のパフォーマンスは悪くなかったと思います。もちろんユ・スヨンは凄く強い選手でした。ただ、今思えば自分も気持ちが入りすぎていました」

――確かにユ・スヨン戦もスタートダッシュは悪くないというか、むしろ良かったですよね。

「はい、最初にバックを取りかけたところまでは良かったです。でもそこから落とされて、逆にバックを奪われ、削られてから相手のペースになってしまいました。最初に良い形でバックを取ることができて、こちらが面喰った部分もありましたね。『おぉ、バックを取れちゃったよ!』みたいな(苦笑)」

――野瀬選手に苦手な部分があるとして、そこを突かれて負けたのであれば、また考えることは違ったかもしれません。しかしユ・スヨン戦は、野瀬選手の得意な部分で負けてしまった。試合直後、その点が一番気になりました。

「自分が組み負けてしまいましたからね。最後のラウンドは打撃で行っていれば、もしかしたら――という考えもあったかもしれないです。でも、それは『たら・れば』であって。

自分は組みを練習してきたので、最終ラウンドも組みに行ったことに後悔はないです。だから……帰国してから今まで、打撃を強化しようとは考えませんでした。もちろん普段から打撃は練習していますけど、それ以上に『ユ・スヨンに組み勝てるぐらいになりたい』と思って、今まで以上に組みにフォーカスして強化しています」

――それがファイターとしてのプライドですよね。では組み技の面で新しいことを取り入れるのか、あるいは今まで培ってきたものの精度を上げていくのか。

「一つ一つの技術の精度を上げることですよね。ユ・スヨン戦でも僕がバックを奪った時、前に落とされずに自分がポジションをキープして削っていたら、2Rめでも僕のほうが良いポジションを取れたかもしれません。今までの対戦相手なら、そこで極めることができた。でもユ・スヨンのような体格も技術もある選手なら、ここで攻めるより一度キープしたほうが良い。今はそういうことも意識しながら練習しています」

――いまやUFC本戦だけでなくRTUやDWCSでも、自分がやるべきことは分かっていても、それを判断しなければいけないスピードがどんどん速くなっている。とにかくMMAとしての進化が加速し続けています。

「そうなんです。ユ・スヨン戦も一瞬の判断ミスで、そのまま最後まで持っていかれて……まず練習から、もっともっと集中しないといけないと思っています」

――そのユ・スヨンも準決勝で得意の展開に持ち込み切れず、苦戦の末に決勝へ進みました。UFCを目指す戦いの厳しさを物語っています。

「あの準決勝を見て、『RTUの参加者は全員強いんだな』って思いました。でもあの展開で競り勝てるユ・スヨンは強いですね。戦った人間として、このまま優勝してUFCと契約してほしいです」

――なるほど。そして今回、修斗の試合が決まりSNSでは「役者が違う」と投稿していました。

「アハハハ。正直ここで苦戦しているようでは、今後について考えなきゃいけないと思っています。この2試合では圧倒的な差を見せつけて、ベルトを獲らないといけないですね。『これは野瀬がベルトを巻いて当然だ』と思われるような試合にしたいです。

これも正直に言うと、お互いのキャリアを考えたらベルトが賭けられたトーナメントでなければ、試合を受けていないぐらいの相手です。舐めているわけじゃないんですけど……」

――キャリアの差を考えたら、そう感じるのも仕方ないと思います。とはいえ、伝統派空手をベースとした鋭い打撃を持っているファイターです。

「未知な部分はありますけど、やはり打撃の踏み込みが速いですね。相手は一発効かせたい、僕は組んで極めたいという分かりやすい構図かなと思います。瀧澤戦と同じで、空手×柔術で先にどちらが自分の良さを出せるか。

国内のベルトを足掛かりにして、一番高いところに行きたいです。油断することなく、しっかりと格の違いを見せます」

■Shooto2024#07 対戦カード

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定T準決勝/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條英成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
西尾真輔(日本)

<ストロー級/5分3R>
黒部和沙(日本)
山上幹臣(日本)

<ストロー級/5分2R>
内藤頌貴(日本)
大城正也(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<女子アトム級インフィニティリーグ/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<フライ級インフィニティリーグ/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<2024新人王決定T フライ級1回戦/5分2R>
手島響(日本)
直島弘昌(日本)

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45 DEEP MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 キック パンクラス ボクシング 住村竜市朗 修斗 松根良太 西條英成

【Shooto2024#07】迎撃準備完了。住村竜市朗戦へ、西條英成「私は塩漬けにされるような選手ではない」

【写真】制圧。それが西城のMMA (C)SHOJIRO KAMEIKE

22日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで行われるShooto2024#07で、西條英成が元DEEP&パンクラス2冠王者の住村竜市朗を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

昨年12月にウェルター級KOPとなった住村にとっては修斗初参戦となる試合。その相手に選ばれたのは昨年のプロデビューから4戦無敗で、新人王も獲得している西條だ。筋骨隆々のヒットマッスルから繰り出されるテイクダウンとコントロール、グラウンドのパンチ&エルボーで相手を制圧する西條のファイトスタイルは如何に培われてきたのか。これまでのキャリアと住村戦について訊いた。


――今回はMMAPLANET初のインタビューとなります。西條選手はもともと自衛官だったのですか。

「そうです! 去年の3月、プロデビューの1カ月前まで自衛官でした」

――というと、プロデビューのために自衛隊を辞めたということなのでしょうか。

「もともと自衛官を続けるかどうか悩んでいた時期がありまして。その頃にMMAと出会い、プロデビューを機に退職という形をとりました」

――そうだったのですね、自衛官になるまでのスポーツ歴から教えてください。

「中高では空手をやっていました。流派は劉衛流といって、東京五輪で金メダルを獲得した喜友名諒選手は直属の先輩になります。そのあと自衛隊に入り、主に日本拳法をやっていました」

――自衛隊で日本拳法ですか。特格闘術ではなく。

「私は18歳から26歳まで航空自衛隊にいたのですが、空自で日本拳法をやっていて、競技大会も実施されていました。同時に陸上自衛隊でやっている徒手格闘の練習にも参加していました」

――なるほど。中高で空手を経験し、自衛隊に入ったあとも日本拳法をやっていたということは、ずっと格闘技をやっていきたいという気持ちはあったのですね。

「自衛隊で日本拳法を始めた当時、自分がそこまで格闘技をやっていきたい気持ちがあったかどうかは分からないです。最初は『やってみろよ』と言われて始めたもので(苦笑)。しかし練習や試合を通して『やっぱり自分は格闘技=対人で戦う競技が根っから好きなんだな』と感じました」

――その気持ちが、どのようにしてMMAへと移っていくのですか。

「最初にTheパラエストラ沖縄(現THE BLACKBELT JAPAN沖縄)に入会したのは柔術を学び、自衛官として徒手格闘の技術を高めたいと思ったからでした。そこで柔術だけでなくMMAも学んで、戦闘術のために技術を上げていこうと考えていました。しかし時を経て、それよりも選手として一人前になりたいという気持ちが大きくなったんです」

――最初は自衛隊の任務のために柔術を始めたのですね! ちなみに柔術は自衛隊内の徒手格闘で役立ちましたか。

「はい! まず自分が所属していたのが警備を担当する部隊でした。有事に限らず平素からテロを見据えた活動をします。そこで人間に対する拘束要領、相手を制圧する動きというのは、柔術の技術がとても大切になってくるものでした。そのため柔術から取り入れたものは大きかったです」

――制圧ですか。その言葉を聞いて理解できました。西條選手のファイトスタイルは相手に何の余裕も与えない、まさに制圧という言葉が相応しいです。

「おぉ、その言葉は嬉しいです! 自衛隊時代からその戦いを求めていたといいますか、やはり部隊として求められていたのが『相手を制圧する』というものでした。

自衛隊時代からそうですし、THE BLACLBELT JAPANでは『いかにリスクを負わず、しっかりと勝ち切るか』を求められました。それは自分の考え方と合っていたことは、MMAを戦ううえで良かったです」

――すると今は自衛隊時代の日本拳法より、THE BLACKBELT JAPANで学んだ柔術とMMAの要素のほうが大きいですか。

「ジムに入ってからの要素のほうが大きいですね。空手と日本拳法のバックボーンはありますが、今までMMAの試合でその技術を駆使してきたか――と訊かれたら、そういうわけではありません。ジムに入ってイチから柔術を学び、レスリングを学び、キックボクシングを学んできました。このジムで学んだものでMMAを戦っています」

――プロデビュー以降は4戦無敗。この2年間で変化してきたものはありますか。

「先ほども言ったとおり、これまでジムで学んだことを試合で出してきました。ただ、松根良太さんからも『今までやってきた空手や日本拳法を思い出しながら、その技術を使えるようになったほうが良い』とアドバイスを頂いています。プロデビューして以降で考えると、変化よりも成長してきたというほうが大きいです」

――修斗に限らず、国内ウェルター級は層が薄いなかで、どのようなキャリアの積み方を考えていましたか。まさか修斗のベルトに挑む前に、ここで元DEEP&パンクラス王者の住村選手と対戦することになるとは……。

「住村選手と対戦できるのは、自分のキャリアにとって本当に大きいです!自分が人生を賭けて成し遂げたいと思っているチャンピオンの称号を、住村選手は2度も経験しています。選手として尊敬していますし、そのファイターと戦える……そのファイターを倒すチャンスを頂くことができたのは『嬉しい』の一言に尽きます」

――では住村戦について自信のほどは?

「自信は非常に強く持っています。住村選手のことを尊敬しているからといって、胸を借りるつもりは一切ありません。これまで住村選手が積み上げてきたものは、凄く大きいと思いますが、自分がそれを奪います」

――その住村選手について、どのような印象を持っていますか。

「打投極において、とてもバランスが取れている選手です。しかし住村選手と比べて、自分に不安な要素はないと思っています。自分は普段やっている動きを出すだけです!」

――住村選手の「塩漬け上等」については、何か思うところはありますか。

「戦い方として塩漬けだろうと何だろうと、勝っているので何も文句はありません。それが全てです。しかし私は塩漬けにされるような選手ではないし、相手が考えるような戦いはできないと思っています。自分はここで住村選手に勝つので、次はベルトまでのレールを敷いてほしいです。よろしくお願いいします!」

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【Shooto2024#07】復帰二戦目=黒部和沙と対戦、山上幹臣「5月の試合は戦う人間という感じではなかった」

【写真】今回はストロー級、すでに輪郭も5月とは違っているか (C)MMAPLANET

22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07にて、山上幹臣がストロー級で黒部和沙と対戦する。
text by Takumi Nakamura

5月のGladiatorにて、約9年5カ月ぶりに復帰を果たした山上。この試合では今井健斗にTKO負けを喫したが、あれから約4カ月という短いスパンで修斗での復帰2戦目が決まった。今井戦での自分を「あの試合の自分は戦う人間という感じではなかった。2児の父親が復帰しますみたいな、軽い感じになっていた」と振り返る山上は、あの日の敗北の悔しさを晴らすべく、そして勝利の喜びを味わうべく、再びケージに上がる。


──約9年5カ月ぶりの復帰戦となったGladiatorでの今井健斗戦はTKO負けという結果でした。復帰戦ということも含めて、どんな試合だったと感じていますか。

「ブランクがちょっとデカ過ぎて、自分が思うような動きはできなかったというのが一番ですね」

──復帰戦が決まった時点で、ブランクを埋める・試合勘を戻すことを意識して準備されていたと思うのですが、実際には想像以上でしたか。

「はい。特に試合勘が想像以上でしたね。練習ではだいぶ動けるようになっていたので、試合ではそれを出せるかなと思っていたんですけど、結果ああいう形で何もできず動けずという感じだったので、反省することが多かったです」

──他に久々にケージに上がって、分かったことや感じたことはありますか。

「ほとんど反省点しかなかったんですけど(苦笑)、距離感だったりとか(試合の)流れとか、やっぱりちょっと忘れていたというか、それが大きいですね」

──フィニッシュシーンはややストップが早かったかなとも思ったのですが、山上選手はどう感じましたか。

「実際はフラッシュダウンみたいな形で、あそこから展開していこうかなという感じだったんです。そうしたら(試合を)止められていたので『あれ?』とは思ったんですけど……まあしょうがないかなっていう感じです」

──復帰戦を終えて、周囲の反響はいかがでしたか。

「反響は大きかったですね。『またやるんだ』みたいな感じで。次は東京や関東でやってよという声は多かったです」

──そして今回は復帰2戦目となりますが、前回の試合から約4カ月と比較的短い間隔での試合となります。復帰戦を終えて、すぐに2戦目をやりたいという考えだったのですか。

「そうですね。『ブランクがあった』とか『試合勘が取り戻せなかった』というのを言い訳にしたくないので、次は早めに試合をしたいと思っていました。試合後も1週間ぐらい休んで、すぐに練習を再開して、より濃い練習が出来ていると思います」

──長いブランクを経て復帰する場合、復帰戦を終えたら、そこでまた一区切り選手も多いと思います。でも山上選手の場合はそうではない。完全復帰というか、またここからファイターとしてキャリアを積んでいくという意思の表れかなと思いました。

「完全復帰というよりも、あのまま終わりたくないと思いましたし、だったら試合勘を取り戻すためには、すぐ試合をするしかないという気持ちです」

──そこで復帰2戦目は修斗での試合となりました。修斗は山上選手にとってホームリングと言える舞台ですが、復帰後は修斗でも試合をしたいという想いはあったのですか。

「5月にGladiatorさんに出させてもらったんですけど、修斗さんからもオファーをもらっていて。タイミング的に復帰戦ではGladiatorさんの方に出させてもらい、東京や関東で試合することになれば修斗さんに出させてもらえればと思っていて(サステイン)坂本(一弘)さんには『修斗に出させてください』とお願いしていました」

──対戦相手の黒部選手は今回がキャリア4戦目、年齢でも山上選手より15歳下という選手です。

「この歳になってきたら、若い選手を当てられるのはしょうがないことなので、自分の中では想像はしていました。選手としても本当に若くて勢いがあって、いい選手だなと思いますね」

――黒部選手は前回の試合で澤田龍人選手に一本勝ちしていて、今回も山上選手に勝って自分の名前を上げようというメンタルで試合をすると思います。逆に山上選手はどんなテーマを持って、この試合に臨もうと思っていますか。

「本当に相手どうこうというよりも、自分自身との戦いだと思っているので、どれだけ試合でやってきたことを出せるかっていうところだと思います。昔の動きをどれだけ取り戻せるかというところでは、復帰2戦目で100パーセントを出すことは無理だと思うんですけど、それに近い動きはしていかなきゃいけないなと思います」

──例えば復帰戦としてケージに上がったことで、前回よりも研ぎ澄まされた部分や洗練された部分はありますか。

「ありますね。なんだろうな……5月の試合に関しては戦う人間というか、ファイターという感じではなかった気がしますね。2児の父親が復帰しますみたいな、軽い感じになっていたのかなと。それで前回の負けが自分の中ではデカくて、全然気持ちの入り方が違いますし、格闘技に向かう姿勢もそうですし、練習一つ一つもそうですけど、試合に向けての追い込み方、気持ちの作り方は前回と違いますね。昔の感覚が練習も含めて戻っている感じはあります」

──試合に負けて『悔しい』や『勝ちたい』という気持ちがまた湧いてきましたか。

「そうですね。悔しい気持ちしかないですね」

──練習に向かう姿勢という面では、復帰戦前とはどこが変わりましたか。

「集中力もそうですし、練習の量も少し増やしながら考えながらやっています」

──練習そのものは前回の試合以降で新たに取り組んだものもありますか。

「継続しながらやっていることもあるし、新しいこととして、グラップリングで強い人を呼んだり、追い込みをキツくしたり、色々と取り組んでいます」

──体力的には昔のように動けない部分もあると思いますが、逆に今の方が伸びている部分はありますか。

「技術もついてきているし、フィジカルも上がってきているので、5月の復帰戦とは仕上がり方は違うと思います」

──今回は関東での復帰戦ということでたくさんの人が見に来ると思うのですが、どんな試合を見せたいですか。

「地元の人もたくさん来てくれるし、前回のような試合は絶対にできないです。何がなんでも気持ちで勝つ試合を、相手も気持ちで来るタイプなんで、それに負けないぐらいの気持ちを出していきたいです」

──黒部戦以降のことで何か考えていることはありますか。それとも目の前の黒部戦が全てですか。

「今はこの試合に勝つことだけですね。この試合に勝ってから…という感じです」

──それでは最後に山上選手の試合を楽しみにしている人たちにメッセージをいただけますか。

「今回が復帰2戦目で、前回の負けがあるので、今回は勝ちにこだわって会場を盛り上げたいです」

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【Shooto2024#07】山上幹臣が約12年ぶりに修斗凱旋、キャリア4戦目・黒部和沙と対戦

9月22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07の追加カードが発表された。
text by Takumi Nakamura

第1弾対戦カードとして、現ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの住村竜市朗×西條英成、環太平洋バンタム級王座決定トーナメントを含む9試合が決定している今大会で、新たにストロー級の2試合=山上幹臣×黒部和沙、内藤頌貴×大城正也が発表された。

山上は2011年11月に第3代世界ストロー級(当時の表記はフライ級)王者となり、同年9月に猿丸ジュンジを下して初防衛に成功。2014年から韓国ROAD FCに主戦場を移すと、2014年12月にユ・ジェナムに敗れた試合を最後に選手生活から身を引いていた。

そんな山上が2024年5月のGladiatorで実に9年5カ月ぶりに現役復帰。フライ級で今井健斗TKO負けを喫したが、実に12年ぶりに修斗に凱旋し、ストロー級で復帰2戦目を迎える。

対戦相手はTRIBE TOKYO MMA所属の黒部。2023年10月に修斗でプロデビューすると、わずか3戦目でONE Championshipでも活躍した澤田龍人と対戦し、おたつロックからの変形ツイスターで大金星といえる一本勝ちを収めた。山上にとっては15歳下の黒部を迎え撃つ試合であり、黒部は2試合連続で年齢・キャリアで勝る相手に挑む形となった。

またフライ級戦線で活躍してきた内藤がストロー級に階級変更し、2024年は修斗で2戦2勝の大城と対戦する。

■ Shooto2024#07対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條英成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
田村ヒビキ(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<ストロー級/5分3R>
黒部和沙(日本)
山上幹臣(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<ストロー級/5分2R>
内藤頌貴(日本)
大城正也(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント一回戦ライト級/5分2R>
手島 響(日本)
直島弘昌(日本)

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【Shooto2024#07】国内3冠制覇へ、住村竜市朗が西條秀成と対戦。環太平洋王座決定Tに野瀬がエントリー

【写真】脱・塩漬けを果たした住村が国内3冠を目指して修斗のタイトルを狙う(C)MMAPLANET

9月22日(日)東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#07の第一弾カードが決定。現ウェルター級キング・オブ・パンクラシストの住村竜市朗×西條秀成、環太平洋バンタム級王座決定トーナメントを含む9試合が発表された。


2017年7月にDEEP(2022年5月に返上)、2023年12月にパンクラスでベルトを巻いている住村だが、2009年11月のプロデビューから4戦目までは修斗で試合を続けていた。今回は2010年12月の新人王決定トーナメント決勝戦=井上雄策戦以来、約13年9カ月ぶりの修斗凱旋となる。もちろん住村の目指すものはDEEP・パンクラスに続く修斗での王座戴冠で、今回は国内MMA3冠制覇に向けた第一歩となる試合だ。

対戦相手の西條はTHE BLACKBELT JAPAN(旧・Theパラエストラ沖縄那覇)所属で、プロ戦績は4戦4勝と無敗。昨年のウェルター級新人王で、現在は世界ランキング5位に名を連ねている。戦績こそ浅い西條だが今年5月には中国のMMA団体=YFU武林笼中对のジャン・シイジェンからTKO勝利を収め、6月には「UFC on ESPN58」に出場した平良達郎に帯同してエクストリーム・クートゥアでトレーニングするなど、幅広く経験を積んでいる。

直近2試合はいずれもパウンドによるTKO勝利で塩漬け上等から脱却した住村が、力強いテイクダウン&トップキープを武器とする西條に対して、どんな戦略を選んで戦うかが見どころの一戦だ。

また藤井伸樹が返上した環太平洋バンタム級の新王者を決定する4選手参加のトーナメント開催が決定した。出場選手のなかで最も注目されるのは野瀬翔平だろう。

今年2月のRIZIN佐賀大会では瀧澤謙太をグラウンドで圧倒してヒジ打ちによるTKO勝利を収め、3年連続出場となったRoad to UFCでは1回戦でユ・スヨンと対戦。一時はDEEP・Black Combat・NAIZA FCのアジア・バンタム級三冠王だったスヨンに敗れたものの、組み技・スクラングルで真っ向勝負し、ハイレベルな攻防を繰り広げている。

その野瀬はMMA戦績3勝1敗、2連続KO勝利中の人見礼王と対戦。逆ブロックでは4連勝中の川北晏生と直近では修斗&RIZINでキャリアを積むダイキ・ライトイヤーが対戦する。

■ Shooto2024#07対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
西條秀成(日本)

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ(カメルーン)
田村ヒビキ(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
川北晏生(日本)
ダイキ・ライトイヤー(日本)

<環太平洋バンタム級王座決定トーナメント/5分3R>
野瀬翔平(日本)
人見礼王(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
新井拓巳(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
ヤックル真吾(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
平田彩音(日本)
檜山美樹子(日本)

<インフィニティリーグ2024女子アトム級/5分2R>
パク・ソヨン(韓国)
NOEL(日本)

<2024年度新人王決定トーナメント一回戦ライト級/5分2R>
手島 響(日本)
直島弘昌(日本)

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