毎週月曜日にラウンドガールをご紹介する「MONDAY RING GIRL」。第405弾は2021年9月20日(月・祝)に開催されたShooto2021#06のリングガールです。
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お蔵入り厳禁【Shooto2021#06】戻ってきたバケモノ=安藤達也「魂を込めてやらないと……」
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25日(月)、Sustainより11月6日(土)に東京都江東区のUSENスタジオコーストで開催されるVTJ2021で宇佐美正パトリック野村駿太というプロ2戦目同士のライト級マッチが組まれることが発表された。
格闘家育成プロジェクト『格闘DREAMERS』を経て、LDHmartialarts契約EXFIGHT所属プロフェッショナルMMAファイターとなったパトリックは、9月20日のShooto2021#06のヨシ・イノウエ戦で1R4分18秒に左ボディKO勝ちでプロ初陣を飾っている。
対して、BRAVE所属の野村は9月5日のGrachan50で前田啓伍を相手に判定勝ちしプロキャリアをスタートさせた。
野村は松山工業高校~自衛隊体育学校と伝統派のポイント空手で活躍してきた選手で、2020年の全日本空手道選手権では、愛媛代表として男子組手で5位(※ベスト8)入賞をしている。
MMA初戦でも伝統派競技空手特有の半身の構えを見せていた野村とパトリックのマッチアップは、空手ボクシングという見方を概ねされるだろう。とはいえパトリックはボクシングで高校6冠となる以前に極真空手、正道会館空手、新空手K-3のキッズ部門で蹴り有り、あるいはグローブ着用顔面有りルールで国内のトップとして戦ってきている。
蹴りへの慣れは、プロデビュー戦でのローの切れを見ても分かる通りだ。
既にJ-MMA界有数の拳の攻撃を有しているパトリック。その象徴的な攻撃は左ボディショットだ。
プロデビュー前からDREAMERS内で見られたアマMMAでもその威力を如何なく発揮してきたが、忘れてはならないのはなぜあの距離に入れるのかということだ。
MMAであの距離でボディショットを放つことができるのは、右オーバーハンドや左リードフックの鋭さがあるからに他ならない。
野村がこの2つのパンチの勢いで真っ直ぐ下がるようなことになれば、ケージを背負い腹を抉られる距離になる。
その野村はデビュー戦を見る限り、伸ばせば拳が届く位置で空手特有の構えでアゴを守ることがなく連打を見せていたが、この距離は完全にパトリックの制空権といえる。と同時に野村、構えは左手前貴重でヒザ蹴り後などに足を前方に着地させ、スイッチするとサウスポーからもオーソと同じ攻撃を繰り出すことができる。
ポイント空手の当てる……届かせることを主体にした突きから、ダメージを与えることに軸を置くMMAでは野村のパンチ自体は多分にボクシング化している。よって低い位置にあった拳を一度、肩の位置に持って来るようになる。
溜め、反動、筋力で打つパンチはパトリックが野村を上回ることは否定できないので、この距離になる野村は圧倒的に不利だろう。
と同時に、野村は腰上の位置から繰り出すパンチも見られる。この軌道から伸ばされる突きは、結果として関節の接続で放たれるモノで空手特有だ。
この突きがパトリックの圧力に負けず、その制空権で放たれると勝負はどう転ぶか分からない。そんな一撃、そしてパトリックの詰めをJKA空手のステップで外すことができるのか──小外刈りなど、力以上にタイミング=空手の足払い的な動きが見られるか。この3点に注目すると、より興味深くなるパトリック野村のルーキー対決はEXFIGHTとBRAVEというポテンシャルの高い若い選手が集まる、J-MMA界の新パワーハウスのぶつかり合いとなる。
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【写真】本人はライト級で世界を目指すと明言しているが、先人・青木真也の指摘は── (C)MMAPLANET
過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。
背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。
青木が選んだ2021年9月の一番─番外編第一弾─は9月20日に行われたShooto2021#06 から修斗世界ライト級選手権試合=西川大和川名雄生戦について語らおう。
──9月の3試合のピック以外で、青木選手が言及したい選手がいるということですが。
「ハイ、西川大和選手なんです」
──川名雄生選手を破り、修斗ライト級の頂点に立ちました。
「西川選手はヨアキム・ハンセンですよね。ただし、ヨアキムは2000年代から2010年の選手です。今、あの西川選手の戦い方を見て、じゃあ下からの打撃がMMAで有効なのかと言われると、う~むってなるじゃないですか」
──それはある意味、MMAをずっと追求してきた身として、あの下からのコントールが通用していることについて一言あるということなのではないでしょうか。ただし、先日の試合後などは私の下には『凄い戦い方』、『凄い試合だった』という連絡がままありました。
「いや、全く凄いと思っていないから。その周囲の反応も含めて、温度差がありますよね。そうじゃないですか?」
──西川選手や最近の若い選手の力が測れないのは、国内で国際戦がないこととと同時に、団体のチャンピオンが防衛戦が限られて、海外とRIZINに行くということで。決して、西川選手の力が査定できないのは、彼には何も責任がないというのがあって。
「もちろん。もちろん、そうです。全く西川選手に非も責もないです。そこでいえば川名選手ですよね……でも、このところの戦績を見ると負けるべきして負けたような。PFLで3連敗して、帰国後もそんなに良い試合はしていない」
──川名選手もロータスに来ていた選手ですが、対青木選手とのスパーということでなく、他の選手とのスパーでテイクダウンをした後、足を一本抜いてハーフを取るということはないのでしょうか。
「グラウンドは強くないです。ケージレスリングの選手です。今の日本のMMAファイターですよね」
──ならばガードの中でエルボーを受けるよりも、立たせてテイクダウンを狙うというしんどい試合を選択するのも手だったかと。コーナーも三角に気をつけろと連呼し、逆に追い込まれているような印象を与えました。
「立って打撃になるのが、嫌だったんでしょうね。まぁ、要はムエタイクリンチ的な動きにやられた。MMAとして川名選手には懐の深さがなかった」
──西川選手は足を一本抜かれると、あのエルボーができるのか。それと足を戻す力がどれだけあるのか。つまりは、どうなのか?という印象が強く残ってしまいました。
「いや、寝技が強い相手にはアレは通じないですよ。誰と戦っても、足を抜かせないとかってことはないと思いますし……。それと彼のインタビューとか読んでいて、見えていないなって感じます」
──見ていないとは?
「世界や社会、周囲が見えていないので、辛くなってしまいます。現状で既に自分に殻を持ってしまっている。このままじゃ良い素材だとしても、磨けなくなっちゃいます。国内のライト級って、もうこんな感じだし。
今、海外って考えるとしっかりと考えないと、磨くんじゃなくて潰すってことになる可能性もある」
──誰が得をするのかって話になるのですが、小金翔選手や大原樹里選手と戦って、この間の試合ができるのか。
「まぁ、小金と大原だってそこまでじゃないし。でも、相性的には西川選手は良くないってなりますよね。可哀そうとは思わないけど、気の毒っていうのはあるかな。時代がそうなったという部分で。
川名選手が教えてあげることができなった。それが、この試合ですね」
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【写真】AOKI PROJECTとして組まれたMMAデビュー戦で岩本がRNCで勝利した (C)MMAPLANET
過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。
背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。
青木が選んだ2021年9月の一番、第二弾は9月20日に行われたShooto2021#06 から岩本健汰椿飛鳥戦について語らおう。
──青木選手が選ぶ9月の一番、2試合目は何になりますか。
「岩本健汰椿飛鳥ですね」
──おおAOKI PROJECTで戦った一戦です。
「組み力で圧倒的できると思っていたマッチアップで、岩本選手が勝ちました。だから結果自体に驚きはないです。ただし思った以上に慌てていなかったことが凄いと思いました。
MMAは向き、不向きがあると思うんです。得手、不得手が。そこで岩本選手は不向きでも、不得手でもなかった。それが良かったです」
──柔術とノーギ、下になるグラップリングではなくて、ADCCでテイクダウン&スクランブルが必要で、青木選手との練習を皮切りにMMAファイターとのグラップリング練習を2年間やってきた。その成果が見られた試合だったでしょうか。
「やっぱり、そこが大きいと思います。MMAに来る前の移行期がグラップリングにおいても取れていたので。MMA選手との練習ばかりで、今はグラップラーとの練習は山中健也選手ぐらいとしかやっていないと思います」
──勝って然りかもしれないですが、何も起こさせないで勝ちました。しかも果敢に蹴りも使って。
「いや、『ハイキックが当たると思っていました』って試合後に言っているんですよ。当たるわけねぇだろうって(笑)」
──アハハハハ。
「お前、バカなんじゃないかって(笑)。そこも含めて強いと思いました」
──確かに。シングルレッグからのテイクダウンも、百点満点のように感じましたが。
「いや、レスリング……ケージレスリングは日本人の中でもう相当に上です。それは自画自賛になってしまうけど、僕のエッセンスが凄く強いじゃないですか。
なぜか気が合ってグラップリングを2年間、一緒にやらせてもれって。思考が近くなっていると思います。だからこそ、ケージレスリングは全く心配していなかったです」
──ゴリゴリで鼻を折らんばかりのRNCの極め方で、非常に荒々しかったです。
「あぁ、僕はあの取り方はできないですね。左をおとりにして、右で取る。今のグラップリングシーンでよくある極め方ですけど、僕はあの世代の取り方ができていないです」
──青木選手の場合は?
「僕はアゴごと取ってしまいます。岩本選手は左、右と入れてグーで鼻を押して、入りますよね。利き腕以外で絞める、両方で絞める世代なんですよね。
荒々しい部分に関しても、僕が良くいうサブミッションレスリング、MMAグラップリングってヒジやヒザで顔を押すとか、柔術系の人にやると嫌われる動きが少なくないです。習い事のなかでは嫌われる攻防って凄く多いと思います」
──自分らがガキの頃に、勝手に想像していた新日本プロレスの道場で行われていたようなレスリング──というイメージでしょうか。
「それですね。桜庭さんと12年ぐらい前に練習させてもらったことがあって。やっぱりヒジで顔を押すとか、ヒザで顔を踏むとかが凄く上手かったです。そういうのがあるんですよね、ワキ腹を少し押すとか」
──藤原組長ですね。もうかれこれ30年近く昔の話ですが、藤原組長のセミナーを当時、私が通っていたサンボ道場のメンバーと受講したんですよ。そうしたら亀になって首を取るときに背中にヒジを押しつけられたりして、メチャクチャ痛かったですね。知人が腕を取らせないで頑張っていると、組長が「プロを舐めんな」とかいって頭部にヒザ入れたり、サッカーボールキックをし始めて、メチャクチャな人だって思いましたけど(笑)。
「良い話ですねぇ(笑)。それね、格闘技をやっている人って、藤原組長にバイアスが掛かっているけど……僕は組長が60歳を過ぎてから教えてもらったことがあるんです。でも、手の握り方とか学ぶところはありましたよ」
──ポジショニングの概念がなければ、MMAでは使う段階にいかないかもしれないですが、ポジションがあれば有効なこともありますね。
「ハイ。プロレス的サブミッション……プロレスで分けるのも変な話ですけど、鈴木秀樹さんのキャッチ・アズ・キャッチ・キャンもプロレス的に見て……、皆は色メガネで見るところあるけど、学ぶべきことは多いですよ。あと昔の藤原ノートって、ほとんど亀なんですよね。コブラツイストとかも」
──いうとツイスターで。亀の相手の背中を伸ばすのを栓抜きとかって言っていましたよね。
「四の字フックで。ツイスターはフォールを取る技術ですしね。レスラーズ・ギロチンって呼ぶぐらいだし。そうやって考えると、僕も練習をやっている人間のなかでは、けっこう嫌なことはするほうです」
──でも青木選手の嫌がらせって、荒々しくないですよね。
「あぁ、そういえばそうですね。でも、それ年齢なんじゃないですか(笑)」
──岩本選手は若さが背景にある荒々しさだ、と。
「それと力が尋常じゃないので。力でアレができます」
──あと椿選手ですが……。
「新人王クラスが試合を受けないなか、よく受けたと思います。試合を受けるという部分で、アップになった。皆、断っているなかで、椿は戦ったので。もともと岩本選手がグラップリングで強いからといって、いきなり上の選手とMMAをやらせるなんてことはできないし。それで失敗してきている人も少なくない。
ただ、下の方だと受けない。そこで椿が受けてくれた。仕事としてやるでって。今の彼だと、ここでABEMAの電波に乗って試合ができたことをボーナスという風に捉えることもできます。
僕はそういう風に思って組んだけど、極悪人のように受け取られていますからね。俺の親心でしかないので。こうやって仕事をしてくれて、椿とは一定の信頼関係がありますよね」
──なるほど、では岩本選手の今後については?
「青木物件とかっていう気はないし、彼が好きなことをやれば良い。協力できることはしますし、そことは別に第3者的な見方をすると、ここから2、3戦ほど椿ぐらいの選手とやってMMAを覚えるのが良いでしょうね。
でも、直ぐに相手がいなくなって──わりと、チョイ強ぐらいの相手と戦うことになるかと思います。それでも、負けないだろうし、キャリアがあって負け星が多いような選手が相手になってくるのかなと。それぐらいの相手と戦って、そこには勝たないといけないっていう風ぐらいに岩本選手は、もう見られていますよね。
次からは前日計量のフェザー級になるだろうし、そこでどういう動きができるか。今しばらく、キャリアを積んで鎬を削る戦いに入っていく。そのためにも良いスタートが切れたと思います」
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【写真】安藤達也復活を陰で支えた川原波輝と (C)MMAPLANET
20日(月・祝)に開催されたShooto2021#06で、環太平洋バンタム級王者の安藤達也が石井逸人を肩固めで下しタイトル初防衛戦に成功した。
昨年11月、元DEEP王者で修斗初参戦の大塚隆史と対戦し、1Rに右足を痛めTKO負けを喫した安藤にとっては、この試合が復帰戦となる。
才能の塊も磨かなければ、どうなるのか。そんな反面教師として語られることが多かった安藤が、仲間の支えもありアスリート然としたフィジカルで戻ってきた。結果、精神の強化にも繋がり、バケモノらしさをケージに見せることとなった。
お蔵入り厳禁、同大会後に共同会見で安藤達也が話していたことを抜粋してお届けしたい。
──正直、試合前は安藤達也不利と見ていました。
「アハハハハ。予想を覆す男です」
──いや、それが計量の写真を見た時に「戻って来たな」という風に思いました。ここ数年、落ちていくばかりに見えていたフィジカルが、体つきをみてこれは違うと。仙人みたいだったのが、アスリートに戻ったと。
「そうっスね。ちゃんと目指すところを考えて、やっていかないと自分のキャリアを積めない。これまでボンヤリと目の前にある試合で、サイコロを振って6を出す──そんなことをしていました。喧嘩みたいなもんで。
それで勝てていたのは貯金があったからで。でも大塚戦でぐうの音の出ないような負け方をして。このままじゃ俺は終わっちゃう。魂を込めてやらないと何も伝わらないって思うようになって。そんな時に俺の前に川原波輝が、現れてくれたんです。
で、今回は米国に行って。波輝君や夜叉坊は試合前じゃないのに、僕のためにキャンプのスケジュールを遂行してくれました。自分の試合がないのにトップギアでやるってきついです。だけど俺を上げてくれた。しかも言葉じゃないんです。背中を見せてくれた。だから、俺はついていくだけ。必死にやるだけでした。本当に変わったと思います。だって、今日、見てくれましたよね? スタミナ、どうでしたか?」
──スタミナよりも、そこが戻ったせいか勝負を投げない。気持ちが戻ったと思いました。肩固めで勝つ前のなかなかダメージはあったように見えましたし。
「自分的にはもっとヤバいパンチを食らったことがあったので、体の芯まで痺れるような。だから田丸(匠)の時みたいに、相手が調子づいてきたらチャンスはある。そういう風に冷静でいることができて、焦るほど効いていなかったです」
──初回、勢いづいたところでバックを許し、RNCを仕掛けられました。腕一本でも相当に入っていたように見えたのですが。
でもセコンドの指示があるまで石井君が狙いに来ていなかったので、救われた部分はあります。指示があった瞬間から、力が入ってきたけど少し遅かったですね。俺も向うのセコンドの声が聞こえたんで、『あっ、首くる』って反応できましたから。ただ、ヤバかったです。腕を剥がして、冷静に行くしかないと思って我慢していました」
──今日の勝利でRoad to UFC以前のような安藤達也を見続けることができるでしょうか。
「あの時より、考えることを考えて、やるべきことをやっているから精神的にも今の方が強いです。そういう風に自分も戦うことができる。そこを踏まえて、高い水準でアスリートらしいライフスタイルを確立する。そうすることで、自分のキャリアを完結できる。それを悔いなくやる。そういう風に戦っていくと決意しました。
なんとなく、その時の波で喧嘩の強さで戦うんじゃなくて。それじゃ金を稼げないですしね」
──逆に大塚選手に負けて良かったかもしれないですね。
「そういうことッスね。気付かせてくれたので。チョット、ムカつきますけど。ハハハハハ。お灸をすえてもらいました」
──新たな決意で、今後に関しては?
「米国に行ってUFCを目指して頑張っている選手を見ました。自分がどこを目指しているのかを明確にしていて、それを踏まえて毎日、ハードな練習をしている。波輝君の言う『千日修行』っていう言葉が響いたんです。『格闘技ができる時間、少ないよ』と言われ、その通りだと思いました。
これから1週間ぐらいは休みますけど、上がりかかっているのでコレをキープしたいあら、すぐに練習に戻りたいと思います」
──あと一つ、試合後に長南さんと抱き合っていました。ただ右手を腰に回すだけでなく、左手も回した。アレは……グッときました。
「俺はデビューさせてもらって……色々あっても、感謝しています。起こってしまったことは、もう無いことにはできないです。
でもあの頃、練習をさせてもらって、愛情を注ぎこんでもらっていたのは事実だから。感謝しているので試合が終わったら、『ありがとうございます』という気持ちを伝えさせてもらうだけです」
──試合も良かったですが、あの場面も良かったです。
「ありがとうございます!!」
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【写真】まさに安堵の笑みを浮かべたパトリック(C)MMAPLANET
20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#06で、宇佐美正パトリックがヨシ・イノウエから公約通りKO勝ちし鮮烈なデビューをした。
「格闘DREAMERS」からLDH martialartsと契約を果たし、この日にプロMMA初戦を迎えたパトリック。この試合は7月に同じくLDH所属ファイターの中村倫也のKO勝ちに続かなければというプレッシャーとの戦いでもあった。
パトリックの試合後の談話をお届けしたい。
──期待通りの左ボディが決まりました。
「そうっすね。取りあえず、良かったです」
──嬉しいよりも、ホッとしたというところですか。
「(中村)倫也さんに続いて、倒せたというところでホッとしている感じです」
──今日の試合でデキたところ、デキなかったところは?
「テイクダウンを取られてしまった……というところでも、下からちゃんとヒジを入れるころがデキて、相手もカットしていました。タイミングを見て立つところは、ちゃんと立つこともデキたと思います。
ただし、自分のなかではテイクダウンを取られないということを徹底してきていたので、テイクダウンを取られたことには反省して、また磨き直さないといけないです」
──一番良かったと思うところはどこでしょうか。
「最後、倒した瞬間もちゃんと見えていたことです。カーフキックも効いていて、左フックも嫌がっていました。踏み込んだ時にボディががら空きで、そこでしっかりとボディを打ちこめたことは良かったんじゃないかなと思います」
──試合前のインタビューで、「これで倒すというのは決めている」ということでしたが、それで倒せましたか。
「多分、デキていないです」
──では、そこは次回の楽しみにしています。
「ハイ。結果的にKOできて……1RでKOするとはずっと言ってきたので、そこは有言実行できたかなと思います」
──試合後、岡見選手からはどのような言葉がありましたか。
「『取りあえずはホッとしたよ。また走り込みやろうな』って。この言葉は嬉しいことですし、走り込みもやります。でも、チョット休みたいです(苦笑)。やっぱりプレッシャーが凄かったので、自分のなかでも感じていることがあって。入場する時はお腹が痛かったです」
──そこまででしたか。
「プレッシャーで押しつぶされそうだったけど、ケージの中に入った瞬間に『やるぞ』って気持ちを切り替えることができて良かったです」
──その後の試合は観られましたか。
「西川君の試合を見ました。凄かったですね。デキることを常にやっている。常に考えて動いているのは、凄く伝わってきました。こういう時は、こうしたら良いのかって見ていて、凄く勉強になりました。真似ができるモノがあれば真似したいですし、自分も色々と練習しようと思いました」
──次戦、いつぐらいにと考えていますか。
「年末ぐらいじゃないですか。ハイ」
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【写真】毛色の変わった──でも激闘を制した石橋だった(C)MMAPLANET
20日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されたShooto2021#06で、石橋佳大がスプリットで後藤丈治を下した。
倒して、抑え。逃れられ、下になり、上を取り返す。これまでの石橋の試合とはまた違った激闘が見られたわけだが、最後はトップにいるという戦いで競り勝った石橋の試合後の談話をお届けしたい。
──試合前のインタビューで、激闘はしたくないということでしたが。
「僕のなかで結構、最初は抑えていたつもりなのですが、ABEMAのコメントやSNSを見たら、まぁまぁ激闘だったみたいで(笑)。あとで試合の映像を見返して……やっぱり反省もたくさんあると思うので、少しでも激闘でなくなるように今後に生かしたいです」
──今回の激闘は殴って、殴られるというよりもスクランブルゲーム、上の取り合いと支配力の争いだったかと。
「この展開は意外でした。後藤選手は付き合ってくれないと思っていたので。後藤選手が上を取ろうとスクランブルに付き合ってくれましたね。彼も色々と試したいことがあったのでしょうが、そこに関しては相性が良かったと思います」
──想定としては組ませてくれない、そして打撃で来るということだったのでしょうか。
「そうですね。もっとスタンドで追いかける展開になると思っていたので、思っていた以上に自分のフィールドで戦うことができました」
──スタンドで効かされた攻撃はありますか。
「一発でバチーンと効かされたというのはなかったですけど、的確にボディもアゴも良いところに入れてくるので、スタンドで長引くと厳しいなというのはありました」
──裁定はまず後藤選手につきました。あの時の心境は?
「正直、僕も分からなかったです。1Rは取って、2Rは取られた。3Rはどっちかなというのがあったので、そこはもうダメなんですけど、ジャッジ任せでした」
──激闘王とは名勝負漢です。しかし、負けるとキャリア的には厳しくなるファイトだったと思います。ここでランクが上で若い後藤選手に勝ったことで、ここからという展開がまた見えてきたのではないでしょうか。
「そうですね。後藤選手がランカーで、勝つことができたのでまた食い込んでいけるかと。もう1回上を狙えるチャンスが来るかと思うので。ただ、上を見過ぎないで、とにかく一勝です。試合数が少ないので」
──昨年はFINISHでグラップリングの試合にも出ていました。今後もその予定はありますか。
「もちろん、チャンスがあればグラップリングに出ていきたいです。なんせ、あんまりタップをしたがらないのでケガだけには気をつけてやっていきたいと思います(笑)」
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MMAPLANET@mmaplanet_twit【Shooto2021#06】西川大和が下から川名の顔面を破壊し、最終回TKO勝ちで世界ライト級王座を奪取 https://t.co/ixyj4ykxId
2021/09/20 21:02:40
<修斗世界ライト級選手権試合/5分5R>
西川大和(日本)
Def.5R0分43秒 by TKO
川名TENCHO雄生(日本)
開始早々、西川がワンツーからロー。フェイントを織り交ぜて左ローを当てる。西川が首相撲からヒザをボディに突き刺してくると、川名はそれ払って西川を倒し、トップを奪う。西川は下から川名の両手首をグリップ、三角絞めを狙う。三角絞めを防いだ川名はパンチを落としていくが、西川は蹴り離す。立ち上がる西川に組み付き、ケージに押し込んだ川名が、ボディロックから西川に尻もちを着かせるが、西川もすぐに立ち上がる。
スタンドで西川をケージに押し込む川名。右ヒザを入れながら体勢を入れ替えるが、川名もすぐにポジションを取って押し込む。川名のクラッチを切って、川名の顔面に右ヒジを叩きつけていく西川。川名は脇を差し上げ、グラウンドに持ち込んだ。西川は下から川名をこかして立ち上がろうとするも、川名はすぐに西川をケージに押し込んでいく。ケージ際で細かく蹴り合う両者。ラウンド終了直前、川名が西川に尻もちを着かせた。
2R、西川の左ミドルをキャッチして足をすくう川名。西川は倒されず、ヒジとパンチを返す。川名の左ジャブをかわした西川は、テイクダウンを狙うも川名がつぐに立ち上がり、相手をケージに押し込む。しかしここで離れた川名、西川のパンチが川名の顔面を捉え、さらに西川はヒザを蹴り上げる。川名も西川が入ってくるところに左ヒジを合わせる。
ケージ中央で打ち合う両者。西川が右のスピニングバックフィストを見せるも、川名はかわす。西川のワンツーが川名の顔面を捉え、距離が近くなると首相撲からのヒザに繋げる西川。それを振り払う川名だが、西川の手数が多い。西川が左ジャブと右の前蹴りで自分の距離を保ちつつ、右ローをヒット。さらにショートレンジで首相撲からのヒザを効かせる。
ヒザをもらってフラついた川名に、西川がテイクダウンを仕掛けるも、川名はスプロール。西川は立ち上がり、川名をケージ際に追い込んだ。
3R、西川が右ローを打ちながらサークリング。川名は前蹴りで相手を下がらせる。西川は徹底して右ローの連打。川名が前に出ると右前蹴りを繰り出す。しかし川名に押されると、バランスを崩す西川。自分から組み付くが、川名が両ワキを差し上げてグラウンドに持ち込んだ。トップからパンチを落とす川名に対し、西川も下から足を利かせてパンチとヒジを返す。
川名が上半身を起こすと、下から川名の足を掴んでいく西川が右ヒジをヒットさせる。川名が左側を向くと、左ヒジを当てた西川。川名の顔面が腫れあがっていく。反対に川名のパウンドは当たらない。西川は下からスイープを試みるも失敗。しかしラウンド終了間際に立ち上がった。
4R、西川が左右のロー。さらに右ローを打ちながらサークリングし、左ストレートも当てる。川名が中に入ってくると、パンチで相手の顔面を跳ね上げる西川。西川の右ローに川名は右ストレートを合わせる。距離が近くなると、首相撲を狙った西川だが、川名が押し込んでグラウンドに持ち込む。グラウンドではパウンドを落としていく川名。西川も下から右ヒジと左右のパンチを返す。
下からパンチとヒジを当てる西川、川名の顔面に流血が目立つ。そして西川が下から三角絞め。これは外した川名がトップからパウンドを連打。しかし西川のパンチとヒジもヒットし続ける。川名は鼻から大流血、レフェリーが試合を中断し、ドクターチェックが入る。
西川が下になった状態で再開、川名はパウンドを落としていくが、ここでも西川の下からのパンチのほうが当たる。川名はパンチを止め、上から抑え込んで凌ぐ。西川はパンチとカカト蹴りなど動きを止めず、このラウンドを終えた。
最終回の開始前、顔面の腫れが目立つ川名に対してドクターチェックが入る。試合再開後、川名が前に出ると、西川は首相撲から左ヒザを放ち、川名のマウスピースが吹っ飛ぶ。ダブルを狙った川名は、グラウンドに持ち込むが、ここでも西川が下からヒジを当てる。すぐに川名の顔面から再び流血が見られ、ドクターチェックへ。ここでドクターストップとなった。
世界ライト級のベルトを腰に巻いた西川はONE出場をアピール。
また、大会MVPを獲得した西川は、海外に練習拠点を移すことを明かした。
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<修斗環太平洋バンタム級選手権試合/5分3R>
安藤達也(日本)
Def.2R4分31秒 by 肩固め
石井逸人(日本)
開始直後、安藤の差し出した右手をスルーした石井。石井が前に出てきたところに、安藤が右のショートを合わせてダウンを奪う。石井が立ち上がりながらシングルを仕掛けると、安藤が切り返してトップに回るが、石井を抑え込むことができない。下から石井がパームトゥパームでRNCを狙うと、苦悶の表情を浮かべた安藤。ここは凌いだが、石井はバックをキープ。立ち上がった安藤に4の字ロックで絡みつく。安藤は石井をケージに叩きつけていく。
石井のクラッチを切りつつパンチを当てる安藤だったが、石井は切り替えてダブルで安藤に尻もちを着かせる。起き上がった安藤に対し、左のアンダーフックからケージに押し込んでいく石井だったが、安藤も切り返してバックへ。4の字ロックからRNC、これが極まらないとみるやパンチを連打する。そのまま安藤がバックコントロール、石井はバックマウントを外して安藤をケージに押し込む。安藤は持ち上げられながら、石井の頭部にヒジを連打していった。
2R、安藤が右ジャブを伸ばす。石井は右インローと右ミドルハイ。これをかわした安藤の左ストレートが顔面を捉え、石井が尻もちをつく。安藤はバックコントロールからパンチを連打。しかし安藤のパンチが石井の後頭部に当たったとして、レフェリーが試合を中断した。
再開後、右ジャブから攻め立てていく安藤。石井も右ストレートを返す。安藤も距離を詰めるが、石井のパンチが安藤の顔面にヒット。下がった安藤を追いかけるも、反対に組まれてグラウンドに持ち込まれてしまう。ハーフガードの石井に右ヒジを落とす安藤。石井は安藤の左腕に腕十字を仕掛けるが、これは極まらず。安藤がバックコントロールから右の拳をたたきつける。
バックマウントからトップへ、そして肩固めを仕掛けた安藤が、石井を絞め落とした。
環太平洋バンタム級王座の初防衛に成功した安藤は、「もう一度世界を目指していきたい」と語った。
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