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MMA o RIZIN RYO Shooto YouTube 久保優太 修斗 大木良太 斎藤 斎藤裕 総合格闘家

応援ありがとうございました【超RIZIN3】

たくさんの
応援ありがとうございました!

【試合結果】
Yogibo presents 超RIZIN.3 第9試合/斎藤裕 vs. 久保優太
https://jp.rizinff.com/_ct/17713056

総合格闘家です。

第10代修斗世界フェザー級チャンピオン、
RIZIN初代フェザー級王者の総合格闘家・斎藤裕の
選手としての活動情報を伝える動画を投稿しています。

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【お知らせ】

■メンバーシップご入会はこちら
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■斎藤裕TikTok始めました!
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■オリジナルグッズ販売中(斎藤裕商店)
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■格闘技ショップトライファイトにて
斎藤裕「Sケージ」グッズ発売中
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■サキホコレアンバサダー就任(2023.7~)
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#RIZIN #斎藤裕 #格闘技

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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Shooto Shooto2024#06 キャプテン☆アフリカ パク・シウ パク・シウォン 修斗 大尊伸光

【Shooto2024#06】キャプテン☆アフリカが大尊に袈裟固めから腕を極めて世界王座を獲得

<修斗世界ライト級王座決定戦/5分5R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
Def.1R2分03秒 by ストレートアームロック
大尊伸光(日本)

サウスポーのキャプテンがガードを固めて左ハイを繰り出す。左ローを放ったキャプテンに対し、大尊がジワリジワリと距離を詰めていく。キャプテンのシングルレッグで尻もちを着かされた大尊が、鉄槌を連打する。大尊は背中を着かせてからマウントへ。袈裟固めで押さえ込み、そのまま両足で右腕を絞り込んでタップを奪った。

得意の形で一本勝ちしたキャプテンは自身よりも先に、号泣している師匠の三島☆ド根性ノ助コブラ会代表の腰にベルトを巻いた。念願の修斗世界王者となったキャプテンは、次は8月31日に韓国のウォンジュ体育館で開催されるROAD FCに出場。70キロトーナメント準々決勝で、同ライト級王者のパク・シウォンと対戦する。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#06 ヤックル真吾 亮我

【Shooto2024#06】亮我がヤックルをドミネイトして勝ち点2=合計5点に。11.30後楽園で須藤と対決

<インフィニティリーグ2024 フライ級/5分2R>
亮我(日本)
Def.3-0:20-17.20-17.20-18.
ヤックル真吾(日本)

開始早々、亮我が左右フックを振ってヤックルをケージに追い込む。ボディロックで組んだ亮我が小外刈りでテイクダウンした。左腕を差し入れて背中を着かせた亮我。ケージを使って立ちたいヤックルに対し、亮我がパウンドを連打しながらバックに回る。シングルバックの状態で亮我がヤックルの左腕を抑えた。

対するヤックルも亮我の右腕を掴んでいる。しかし右腕を抜いた亮我がパンチで削っていく。体重をかけてヤックルの体を伸ばす亮我は、ヤックルの側頭部にパンチ&鉄槌を連打する。バックマウントを整えた亮我がパンチの連打を浴びせると、ヤックルも暴れて逃れようとする。亮我が左腕を首に回すが、右腕は掴まれている。そのため亮我はワンハンドで絞め上げるも、ここでラウンド終了に。

最終回、ヤックルが一気に距離を詰めた。亮我のシングルレッグはスプロールされる。ヤックルの左アッパーから右ストレートがヒットすると、下がった亮我も打ち返す。様子をうかがうヤックルをダブルレッグで倒す亮我。両腕を差し込んだ亮我は、左右のヒジで削る。ヤックルが足を上げるも、亮我が腰を上げてヤックルの足を潰した。下から亮我の首を抱えるヤックル。そのまま亮我がトップキープから終了間際にパウンドを浴びせた。

ジャッジ2名がビッグラウンドを与える裁定で、亮我がユナニマス判定勝ち。これで亮我は勝ち点2(合計5点)を得て、次は11月30日の後楽園ホールで須藤晃大(勝ち点9)と対戦する。亮我は「絶対に俺が勝つので」と意気込みを語った。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#06 安芸柊斗 西村大地

【Shooto2024#06】フライ級転向の安芸が西村に右カーフを効かせ、パンチ連打で48秒TKO勝ち

<フライ級/5分2R>
安芸柊斗(日本)
Def.1R0分48秒 by TKO
西村大地(日本)

ガードを固めた安芸が左ジャブから右カーフを蹴る。さらに右カーフを当てると西村がバランスを崩した。安芸がストレートの連打で攻め立てると西村が下がる。ケージに詰めて安芸が連打を浴びせると、西村の動きが止まり、レフェリーが割って入った。

フライ級転向で秒殺KO勝利を飾った安芸は「ここからどんどん上に行くので、俺を見ていてください」とアピールした。


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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#06 ブログ 山本健斗デリカット 松浦真実也

【Shooto2024#06】1RはTDで劣勢も、2Rから左ミドルを効かせた山本が松浦にユナニマス判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
松浦真実也(日本)

サウスポーの山本に対し、松浦が左ジャブを突く。山本は左インローを2発打ち込んだ。松浦が左に回りながら左ジャブを突き刺し、さらに左カーフを当てる。プレスをかける山本に右ストレート、右ハイを浴びせる松浦。山本は左ミドルを放つ。しかし松浦の左を受けてマットに手を着いてしまう。山本が距離を詰めると、松浦は左を当ててからボディロックでグラウンドに持ち込んだ。

山本はハーフガードへ。松浦の左腕をキムラで抱えながら立ち上がった。すぐに離れた松浦に、左ミドルを打ち込んだ山本。さらに左ストレートを当てたが、ダブルレッグでテイクダウンを奪われた。山本はハーフネルソンで松浦の動きを止める。松浦は腕を抜くと山本は亀になる。立ち上がった山本を投げた松浦は、そのままバックマウントを奪取した。

2R、松浦が右ミドルを見せる。山本は左ハイから左ストレート。松浦も左を返すが、かわした山本がプレスをかける。松浦にケージを背負わせた山本が左を伸ばす。松浦がシングルレッグで組むと、山本は左腕を差し上げて返した。なおも立ち上がってシングルレッグでドライブした松浦は、頭をおっつけてケージに押し込む。離れた山本は左ミドル、左ストレートを顔面へ。この一撃で松浦の表情が変わる。

さらに山本が左ミドルから左三日月蹴りを連打すると、松浦の体がくの字に。追撃の左ストレートで倒した山本がトップに回る。ハーフガードでしがみつく松浦に、パンチとヒジを連打する山本。松浦はスクランブルからシングルレッグで組む。山本がバックを狙って跳びつくも、これは松浦がかわしてサイドを奪取した。左腕を枕にしてマウントへ移行してラウンドを終えた。

最終回、開始前に山本の右目上の出血に関してドクターチェックが入る。すぐに再開され、山本が左ミドルを効かせる。松浦のガードが下がると、山本が左ストレートでアゴを跳ね上げる。山本の左ミドルに対して、松浦はガードが堅くなる。松浦も右ストレートから右ミドルを返した。山本が前に出たところで、松浦がカウンターのニータップで背中を着かせる。バックに回った松浦はRNCへ。しかし山本が反転してトップに回る。

松浦がクローズドガードを取ると、山本はパウンドで削っていく。ここで立ち上がった山本は、体を起こした松浦の顔面に左を叩き込む。スタンドに戻った両者、山本が左ミドルを突き刺した。松浦は距離を取る。パンチの交錯から山本が左ミドルを当てた。疲労か松浦のパンチが大振りに。残り30秒で山本がボディロックで組みつき、グラウンドに持ち込む。松浦が山本の左腕を取り、キムラで絞り上げながら雄たけびを挙げるも、試合終了まで山本が凌いだ。

裁定はジャッジ3者とも山本の勝利を支持。山本は「これからまた上位ランカーを一人ずつ潰していく」と語った。


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45 AB ABEMA MMA MMAPLANET o Road to UFC Shooto Shooto2024#06 TOMA ネイン・ディネッシュ ブログ

【Shooto2024#06】TOMAと対戦、印戦士ネイン・デイネッシュ「日本人は刀を差していると思っていた」

【写真】もの凄い勘違いからスタートした日本での生活を話してくれたデイネッシュ。にしても、一体どのような生活を日本で送ると思っていたのだろう……。いずれにしても、もの凄い適応能力の高さだ(C)MMAPLANET

明日28日(日)、大阪市阿倍野区の阿倍野区民センター大ホールで開催されるShooto2024#06。昼夜2部興行の同大会・第1部(昼の部)のメインで、ネイン・デイネッシュがTOMAと戦う。
Text by Manabu Takashima

福岡在住インド人ファイターのデイネッシュは文化の違いではなく、大いなる勘違いから日本での生活をスタートさせた。生まれ育ったインドとは違う日本で生きていくことを決めたのは、この国にはチャンスが転がっているからだという。

そのチャンスをモノにして、目指すはUFC──。それがネイン・デイネッシュの目標だ。


──ネイン・デイネッシュ選手、初インタビューとなりますが宜しくお願いします。

「こちらこそ、宜しくお願いします」

──日曜日にTOMA選手との試合を控えています。今の心境を教えていただけますか。

「体調は過去一番バッチリです。準備もほとんど完了しました。あとは体重調整だけですね」

──今回が5試合目となるネイン選手は、インド出身で23歳。流ちょうに日本語を操っていますが、日本にやってきたのはいつ頃なのでしょうか。

「ハイ、ニューデリーの生まれで2015年、19歳の時に日本にやってきました。サイトとかで2000年生まれになっていますが、本当は1996年生まれです」

──えっ、そうなのですか。

「2000年というのは何かのミスだと思います。今は23歳でなく、27歳です。語学学校から専門学校を出て、働きながら格闘技をやっています」

──語学留学ということは、日本に興味を持っていたということでしょうか。

「そうですね。侍だとか昔の家だとか、日本の文化が好きで日本にやった来ました。その時は車も好きだったのですが、その方向に進まずに今はSEとして働いています」

──さすがIT国家の出身ですね。

「いえ、インドでも興味はあったのですが、全然僕の知識では足らないので福岡の専門学校で学んだんです」

──語学学校の時から福岡に住んでいたのですか。

「ハイ。日本に住んでいたことがある従弟が、『福岡が一番良いところだ』と(笑)」

──もう12年も昔ですが、チャンディガールで開催されたSuper Fight Leagueの取材をしたことがあります。デリーからチャンディガールまで6時間ぐらいのドライブだけでも、全くの異国……いうと世界観の違いに圧倒されました。ネイン選手も日本に来た時は色々とカルチャーショックを受けたのではないでしょうか。

「最初にやって来た時、日本人は刀を差して着物を着ていると思っていたんです」

──えっ? いや……もうネットも発達しています、いくらなんでも……それは……(苦笑)。

「自分はインドにいる時はお爺さんが凄く厳しくて、携帯も持たせてもらえなかったので、何も知りませんでした(笑)。学校がどういうところかしか分からなくて。だから、福岡の街を見て『ここは2050年か』って思いました(笑)」

──いやぁ、いやぁもう文化の違いどころではないですね(笑)。

「ホント、自分のイメージが行き過ぎていました。でも、この世界についていかないといけないって思いました。コンビニのおにぎりの食べ方も分からなかったです(笑)」

──いきなり、そこ(笑)。日本にそのまま住もうと思ったのはなぜですか。

「それは日本にはチャンスがたくさんあるからです。お金の面もそうですし、あらゆる機会が多いです。インドは違います。才能があっても、何もできない人だらけです。専門学校から就職して──と、自分が日本でやってきたことがインドにいてはできないです」

──まだカースト制の影響が残っているのですか。

「今はそこまでではないです。SNSも発展して、色々なことを知ることができます。ただし、お金がないとできないです。お金があれば、好きなことができます。ただし、田舎の方だと昔の習慣が凄く残っているところもあります」

──とはいえ、日本に留学するぐらいなので、インドでの生活は豊かな方ではなかったのでしょうか。

「そうですね……そういう面では、父親がいなくても厳しいお爺さんがいて、しっかりと育ててもらって、高校にも通わせてもらいました。だからこそ、とにかく勉強をしろっていう環境で。スポーツをすることも一切許されず、ひたすら勉強だけしていました。あの頃のインドでは、お爺さんや親の年代の人々はスポーツをすることで将来に結びつくという考えが持てなかったので」

──では、ネイン選手は日本に来てからMMAを知ったのですか。

「ハイ。インドでMMAが一般的になったのは、ここ2、3年のことです。本当に僕はスポーツの経験が全くなかった。学校と塾に行くだけで。学校でも体育の授業は週に1回ぐらいでした。スポーツをすること自体、ケガをするからと禁じられている状態でしたね」

──我々では想像もつかない生活をしてきたのでしょうが……なるほど、です。そんなネイン選手はなぜ奥宮ハント選手率いる、MMA RANGER GYMでMMAを始めるようになったのですか。

「5年前にアルバイトをしているとき、『凄く体を動かしているし。ジムでもっとやってみたから』と誘われました。その人の娘さんが高校生でキックボクシングをやっていました。で、キックをすることが楽しくなりました。全くMMAもキックも知らなかったのですが、週に3度ほどキックをやるようになりました。

とはいっても本格的に練習ができるような状態ではなかったです。朝の9時から夕方の5時まで専門学校に通い、夜の10時から朝の6時までコンビニでバイトをしていたので。それでもキックでは、アマで3試合ほど実戦も経験できました。

その頃からインスタで格闘技のことをチェックするようになっていたのですが、コナー・マクレガーが格好良くて。MMAを知ると、キックは手と足だけで、面白くなくなってきたんです(笑)。Rangerを選んだのは、自由な雰囲気で外国人でも通いやすかったからです」

──ハント選手は口下手で、一見して強面じゃないですか。

「あぁ、自分からすると顔も日本人っぽくなくて、英語が話せるのでコミュニケーションの問題もない。凄く良い印象しかなくて、『ここではやっていける』と思いました。

でも寝技もレスリングも全然知らなくて、やられまくりました。最初は凄く苦労しました。ただフィジカルがあるので、負けられないと。筋トレも始めて、アマ修斗の全日本やEXトーナメントで戦うようになり、プロになりました」

──現状、4連勝という結果を残せています。

「これまでの相手はアマチュア時代から一緒に戦ってきていた選手なので、今回はTOMA選手のような経験のある選手と戦えることができて嬉しいです。TOMA選手は打撃もできるし、一発KOもある。でも、打撃は自分の方が全然上回っています」

──ネイン選手は腕十字のイメージも強いのですが、打撃と組み技では、どちらを主に戦っていきたいと考えているのでしょうか。

「それは相手によってです。自分は打撃も寝技も自信があります」

──ではMMAファイターとしての目標は?

「日本で始めたので、日本で知名度を上げてUFCに行きたいですね」

──そうなると、インド人であること優位に働くのではないでしょうか。Road to UFCのインド人選手枠を掴める可能性は低くないかと。

「自分はRoad to UFCやコンテンダーシリーズでなく、直接UFCに行きたいと思っています」

──えっ……。そのためにここからも勝利を重ねないといけないですが、次のTOMA選手との試合はUFCを見据えてどのような戦いをしたいと考えていますか。

「これはこれまでもそうなんですが、しっかりとKOしたいです。最初はグラウンドに持ち込んで、パウンドで削って極めようとも考えていました。それで極められないなら、スタンドに戻って打撃で勝負します」

──福岡発ダイレクトで海外へという考えの下、師匠のハント選手はBloom FCを開いています、そこで戦うことも考えていますか。

「ベルトを獲るまでは修斗一本でやりたいです。フェザー級には『ネインがいる』という風にしていきたい。TOMA選手に勝ったら試合内容にもよってきますが、この前に環太平洋フェザー級チャンピオンになった上原平と戦うのが順序だと思っています。可能なら、そこを飛ばして世界のベルトに挑戦したいと思っていますけど。修斗のベルトを狙える、自信はあります。なので試合内容を見てもらって、修斗の上の人たちに判断してもらいたいと思っています。今は夢を持っていれば……行きたいところまで行けると思っています」

──ではMMAPLANETの読者の皆さんに、一言お願いします。

「試合に関しては、自分の打撃の強さを見て欲しいです。それと……自分はインドからきて、仕事をしながら格闘技をやっています。だから、皆さんも夢を諦めないで欲しいです」

■視聴方法(予定)
7 月28日(日)
第1部 午後12 時30分~Twit Casting LIVE
第2部 午後5 時30分~ Twit Casting LIVE
             
■第2部対戦カード

<修斗世界ライト級王座決定戦/5分5R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
大尊伸光(日本)

<インフィニティリーグ2024 フライ級級/5分2R>
ヤックル真吾(日本)
亮我(日本)

<フライ級/5分2R>
安芸柊斗(日本)
西村大地(日本)

<2024年度新人王Tフライ級1回戦/5分2R>
山本壮馬(日本)
岡本一志(日本)

■第2部対戦カード

<フェザー級/5分3R>
TOMA(日本)
ネイン・デイネッシュ(インド)

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット(日本)
松浦真実也(日本)

<フェザー級/5分2R>
宇藤彰貴(日本)
久保村ヨシTERU(日本)

<バンタム級/5分2R>
谷口武(日本)
有松朋晃(日本)

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45 AB ABEMA Colors DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN RYO RYOGA Shooto Shooto2024#06 UFC イスラム・マカチェフ カムザット・チマエフ パンクラス ムテカツ ヤックル真吾 亮我 修斗 前田吉朗 宇藤彰貴 海外 神里昭吾 藤井伸樹 齋藤奨司

【Shooto2024#06】ヤックル戦へ、亮我「先生と一緒に修斗のベルトを巻いて、海外やRIZINへ」

【写真】アマ時代は修斗だけでなく、パンクラス、DEEPのFKTでも戦っていた亮我。プロデビュー戦は前田吉朗引退大会だった(C)SHOJIRO KAMEIKE

28日(日)、大阪市の阿倍野区民センター大ホールにて、Shooto2024#06が昼夜2部制で行われる。第2部(夜の部)では、インフィニティリーグ公式戦として亮我がヤックル真吾と対戦する。
Text by Manabu Takashima

2022年4月にDEEPでプロデビューした亮我は、修斗を主戦場とし、ここまで7戦無敗。新人王トーナメント決勝は相手の体調不良で不戦勝に。続くインフィニティリーグ初戦は、対戦相手が前戦で計量オーバーしたことにより出場停止処分を受けたため実現せず。8カ月ぶりの試合となる亮我が、自身の組み力、所属するゴンズジムと目標を語った。
Text by Shojiro Kameike


――昨年6月の谷中たいち戦ではバックマウントからハンマーロックを極め、11月の11月の神里昭吾戦ではバックマウントからパウンドアウトしました。このフィニッシュは、よほど組み技に差がなければできないと思います。

「組み力には自信があります。もともと打撃が好きで、ずっと打撃ばかりやっていたんですよ。組まれたら嫌やから離れる、という練習をやっていて。でも自分は組みが強いと気づいて――組みで勝負したほうが、実力差が出るし確実に勝てると思いました」

――キャリアのどの段階で、自分は組みが強いと気づいたのですか。

「2022年のDEEPフューチャーキングトーナメントに出た時は、まだ打撃しかできませんでした。気づいたのは、そのあとですね。UFCに組みが強い選手がどんどん出てきていたので、『組みが強い選手のほうがMMAでは強いんやな』という印象がありました。

名前を挙げればイスラム・マカチェフ、カムザット・チマエフのようなスタイルが好きで。打撃もできるし、組んだらメッチャ強い。今は中央アジア勢のスタイルが一番好きです」

――現在MMAではどんどんコントロールに対する評価が低くなっています。修斗でいえば先日の齋藤奨司×藤井伸樹戦は最たるもので。そのような採点基準に対して、組みの選手としてはどう感じていますか。

「う~ん……。トップを取る選手からすると、下から効かない打撃を出している選手に10-9がつくのは厳しいです。でも僕は組むとすぐに殴って、削ってから極めるというスタイルなんです。判定を考えると、テイクダウンしてから確実にパンチを当てていったほうが、ジャッジにもお客さんにも分かりやすい――という傾向はありますよね」

――亮我選手はテイクダウンしたあと、トップコントロールではなくバックテイクを優先し、バッググラブから殴る。試合では常にバックテイクを狙っているのですか。

「バックテイクというより、打撃を入れやすいポジションを優先しています。たとえばサイドポジションだと、ヒジを入れやすいじゃないですか。これまでもケージ際でテイクダウンして、ヒジで削りながら、相手が動いたところでバックマウントを奪うことが多いです」

――なるほど。ただ、ケージ際でテイクダウンし、立ち上がる相手に対してバックコントロールに入る。それはMMAにおいて定番の展開となっています。ただ、亮我選手の場合は相手が立ち上がる前に、バックマウントを整えている。バッククラブまでの展開が速い。

「やっぱり『殴りたい』という気持ちが強いんですよ。まずは相手の隙を探す。隙があったらポジションを奪って、殴る。そのおかげでバックマウントを奪うまでが速くなっているのかもしれないです」

――いわゆる「今の採点基準」でいうと、一番強いスタイルではないでしょうか。

「そうかもしれないですね。分かりやすく殴っていれば採点でも優位になるし、もちろん最後はフィニッシュしたいです」

――自身の組みの強さに気づいてからも、スタンドの打撃戦をやりたくはならなかったですか。やはり組みよりもスタンドの打撃戦のほうが華やかなイメージはありますし。

「それはメッチャ思いました。でも打撃戦ってリスクがあるじゃないですか。打撃スキルの差が小さいと、相手の攻撃も食らっちゃいますよね。それと比べて組みは実力差が出る。確かにスタンドの打撃戦は華やかやけど、やっぱり確実に勝つほうが良いと思うので。

一番は『組んだほうが強い、でも殴りたい。それやったら、組んで相手を動けへん状態で殴ればエェやん』という気持ちから、『組んで殴る』という融合になりました(笑)。相手を抑えこんでボコボコにしているほうが、圧倒しているようにも見えるし。それだけ圧倒している感じが好きなんですよ」

――なるほど。ゴンズジムには同期デビューの宇藤彰貴選手がいます。宇藤選手は稀有な打撃センスを持っていますよね。

「自分とは真逆なスタイルです(笑)。宇藤は1R数秒でKOしたりとか、本当に凄いですよ。宇藤のファイトスタイルは華やかで、観客を惹きつけるものだと思います。だけどMMAのスタイルは本当に人それぞれで、自分の中でスタイルチェンジに迷いはなかったです」

――同じジムで、ここまでファイトスタイルが異なることも不思議です。

「確かに、みんなスタイルが違いますね。今年プロデビューした中島陸(同じゴンズジム所属ファイター、ムテカツを父に持つ高校生ファイター)も全然スタイルは違いますし。

まず先生が『自分に合ったスタイルで戦うほうが良い』という考えなんですよ。陸の場合は手足が長いので、先生がUFCで似た体型の選手の試合を見せて『こういう戦い方もエェんちゃう?』と言ってくれていました。そうやって先生が選手一人ひとりのことを考えてくれているから、みんなファイトスタイルが違うんじゃないかと思います」

――亮我選手の場合、スタイルチェンジをしながら、どこかでハマッた感覚はありましたか。

「突然じゃなく徐々に、ですね。最初はグラップリングが嫌いやったんですよ。僕はもともと中学生の時にゴンズジムへ入り、一度辞めているんです。またジムに戻ってきた理由は、先生が厳しかったからで」

――先生が厳しかったから戻ってきた、というのは? 厳しかったら離れることのほうが多いと思いますが……。

「僕はあまり人の言うことが聞けない人間やったんです。そんな自分には『怖い存在が必要や』と思って」

――そこで怖い人=ゴンズイ代表であった、と(笑)。

「アハハハ、そうなんですよ。『グラップリングは嫌いやけど、先生の言うことは絶対やから』と自分に思い込ませて練習していたら、いつの間にかグラップリングが楽しくなって。おかげで以前よりは全然マシになりました」

――自分のことを理解し、より厳しい環境に身を置く。それは素晴らしいことだと思います。ちなみにプロキャリアもアマ修斗、新人王トーナメントからインフィニティリーグという、修斗としての王道を歩んでいます。新人王を獲得後、いきなり上位ランカーと試合がしたいとは考えませんでしたか。

「それは無かったです。誰でもいいから試合がしたい。とにかく試合数をこなして上に行きたい、というのが自分の考えです。特にインフィニティだと年間4試合は確定になる。いつ試合があるか分からない状態よりは、そっちのほうが良いと思いました」

――では次に対戦するヤックル真吾選手の印象を教えてください。

「インフィニティリーグの参加メンバーが発表された時は、ランキングは一番上でしたよね。打撃も寝技も巧い、穴が少ない選手というイメージを持っていました。でも以前から『ここは突かれるやろうな』と思っていた穴を、須藤選手に疲れていて(今年5月、須藤が1R19秒でKO勝ち)。須藤選手との試合を視て、脅威に感じることはなくなりました」

――それは同時に、普段の練習から自身のスキルアップを感じることができているからなのでしょうか。

「いえ、練習ではなく試合ですね。強い相手と戦って勝つことで、自分のレベルアップを感じます。どれだけ練習で強くても、それが実戦で出せるかどうかは別ですし」

――インフィニティリーグで他に注視している選手はいますか。

「須藤選手が一番ヤバイんやろうなと思います。打撃は凄いし、組みも確実さが増していて。そう考えると僕と似たところがあるんかな、と。でも負ける気はしないです」

――なるほど。インフィニティリーグを制すると、タイトルマッチも目前となってきます。その先については、どう考えていますか。

「海外で試合をしたいし、RIZINにも出たいです。ただ、一番の目標は『戦い続けること』なんですよ。何よりずっと戦い続けていきたいです。そんななかで僕は先生と一緒に修斗のベルトを巻いて、海外やRIZINからオファーが来るような選手になる。どんどん強い選手と戦って、自分の実力を証明していきたいですね」

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#05 修斗 斎藤 藤井伸樹 齋藤奨司

【Shooto2024#05】TDを仕掛け続けた藤井×打撃で削った齋藤、スプリット判定で齋藤が勝利

【写真】テイクダウンされても齋藤はガードからヒジを入れるなど、組み際の攻防で必ず打撃を入れていった(C)MATSUNAO KOKUBO

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
齋藤奨司(日本)
Def.2-1:50-45.48-47.46-49.
藤井伸樹(日本)

齋藤がジャブとインロー、右ストレートを当てる。藤井が右ストレートを返すと、齋藤がジャブと左ミドルを細かく当てる。藤井が齋藤のジャブに合わせて、齋藤の左足にシングルレッグに入って齋藤に尻餅をつかせる。藤井は齋藤の左足を両足で挟んで伸ばしつつ、正対してボディロックで齋藤を寝かせようとする。齋藤は尻餅をついた状態でケージに背中を預け、藤井の肩甲骨にヒジを落とす。

藤井は齋藤の両足を引っこ抜きつつ、自分の両足で齋藤の両足を束ねてアッパーを入れる。齋藤が足を抜いて立ち上がると、態勢を入れ替えてヒザ蹴り。距離が離れると齋藤が右ストレート、藤井が左ミドルを蹴る。さらに齋藤は藤井の右に右のカウンターを合わせ、ボディにもパンチを散らす。

2R、齋藤はジャブを顔とボディに打ち分け、右ストレートをにつなげる。藤井もジャブを返し、ジャブと組みのフェイントも見せつつ、齋藤の左足にシングルレッグに入って齋藤をケージまで押し込む。藤井は右腕を差す形からボディロックで組んで、左足をかけてバックを狙う。齋藤は内股のような投げから距離を取る。

試合がスタンドに戻ると齋藤はジャブを細かく当てて右ストレート、左ボディにつなげる。藤井はダブルレッグに入って齋藤に尻餅をつかせ、齋藤の左足を両足で挟み、右腕を深く差してケージに押し付ける。ここから細かくパンチを当て、齋藤が立ち上がると四つ組みから後方に倒す。齋藤がケージに体を預けて立ち上がろうとすると、藤井はダブルレッグに入って。再び齋藤の左足を両足で挟んで寝かせつつ、斎藤が立ち上がったところでラウンド終了となった。

3R、齋藤が鋭いワンツー、藤井も右ストレートを返す。齋藤は細かいジャブから左ボディにつなげ、藤井はダブルレッグでケージに押し込む。藤井は齋藤の左足を足にでひっかけながら、齋藤の体を振ってテイクダウンを狙う。齋藤がケージに体を預けると、藤井はダブルレッグに入り、齋藤が両足を広げて踏ん張ると、藤井は齋藤の左右の足にシングルレッグに入り、齋藤はそれを切って離れる。

齋藤はジャブから右のボディストレート、藤井もジャブを返す。齋藤はそのジャブに右をかぶせ、再びジャブで距離を取る。藤井は右ストレートで齋藤を追いかけ、斎藤は右のヒザ蹴りを狙う。ここで藤井がシングルレッグに入って、斎藤をテイクダウンし、斎藤の背中をマットにつけさせる。齋藤がケージに身体を預けて立ち上がろうとすると、藤井は齋藤の左足を両足で挟んでコントロールする。足を抜いて立ち上がった齋藤は首相撲からヒザ蹴りを突き刺す。

4R、ジャブの差し合いから、齋藤が右をかぶせる。齋藤は右をボディに振るが、藤井がシングルレッグに入ってテイクダウンを奪う。齋藤はガードポジションからヒジを連打し、ケージまで移動して体を預けて立ち上がる。藤井は右腕を深く差してボディロックし、後方に倒してテイクダウンする。齋藤も必死にケージまで移動して寝かされない。

藤井はダブルレッグから引っこ抜くようにテイクダウンし、齋藤の右足を両足でフックする。ここから藤井は齋藤の左足も一緒に両足フックして固定し、細かくパンチを入れる。齋藤も必死に距離を取ろうとするが、藤井は組み続ける。齋藤は肩甲骨にヒジを落とし、藤井もボディと顔にアッパーを細かく当てる。最後は齋藤が立ち上がったところでラウンド終了となった。

5R、齋藤がジャブを顔とボディに打ち分け、藤井のジャブに右をかぶせ、右アッパーを狙う。藤井は齋藤の左足にシングルレッグに入ってテイクダウンしてバックへ。齋藤は両足をフックさせずに前に落とすようにして奪取する。距離が離れると藤井はすぐにシングルレッグに入って、スタンドでバックを狙う。半身になって踏ん張る齋藤だが、藤井が後方にテイクダウンしてトップキープする。

齋藤はガードポジションからヒジを連打し、藤井も齋藤の上体を寝かせて鉄槌を落とす。藤井は腰を上げてパスガードを狙いつつ、齋藤がケージまで移動して体をケージに預ける。藤井は齋藤はの左足を両足で挟んで、右腕を深く差して齋藤をケージに押し込んで左手でパンチを入れる。

ここでレフェリーがブレイクを命じる。再開後、齋藤はがワンツーと右フック。藤井もジャブから右ストレートを返すが、左から右と連打をまとめる。藤井も前後にステップしてジャブを当てて、右と右で打ち合う。最後は齋藤が右を当てたところで試合終了。判定は49-46(藤井)、50-45(齋藤)、48-47(斎藤)と大きく票が割れ、齋藤に軍配が上がった。

試合後、齋藤は「怪我で1年くらい格闘技ができなくて、藤井選手と頭の中で1年くらい戦っていました。下馬評は不利だったと思うんですけど、自分と仲間を信じて頑張ってきました。これからも自分と仲間を信じて上に行くんでよろしくお願いします」と語り、周囲への感謝の言葉を述べた。


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45 MMA MMAPLANET o SASUKE Shooto Shooto2024#05 キック 椿飛鳥

【Shooto2024#05】最終回を抑えた椿が、たておにスプリット勝利も「これじゃ王者の名前を出せません」

【写真】椿本人も語っているとおり、ベルトに挑むためにはもっと差を見せたかったところだが……(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
たてお(日本)

椿が飛び出すと、たておが左ジャブを突く。互いに前後の出入りを見せるなか、椿が関節蹴りを繰り出す。たておが距離を詰めると、椿が左ジャブで止める。たておが組みつき、首相撲でケージに押し込んだ。たておは右腕を差し上げる。首相撲で崩した椿だが尻もちを着いてしまう。立ち上がった椿は、距離を詰めてくるたておに右を浴びせた。

たておが椿の左サイドキックをキャッチしてドライブする。左オーバーフックから崩した椿が離れた。たておが左右のローから組んだ。押し返した椿が右を伸ばす。たておが組んでくると、椿がケージに押し込んだ。押し返されるも、首相撲で体勢を入れ替えてヒジを浴びせる椿。左腕を差し入れた椿。たておが離れる。残り10秒で椿が右を当てた。

2R、椿がサークリングから左ジャブと右カーフを当てる。たておが距離を詰めると椿が右ストレートでアゴを跳ね上げた。たておにケージへ押し込まれても、すぐに椿が離れる。たておの右ストレートは届かず。椿の右ローをキャッチし、蹴り足をすくってグラウンドに持ち込んだ。たておはバックに回り、バックマウントを奪取して右腕を椿の首に絡める。反転した椿の左腕を取り、たておが十字を狙う。

腕を抜いてトップに回った椿が立ち上がる。スタンドに戻ると、たておには疲労が見られる。首相撲から右を打ち込む椿。右を伸ばしながら足をかけにいったが、ここは倒せず。たておもダブルレッグで入るも、グラウンドに持ち込むことはできなかった。たておの右ローに、椿が右ボディストレートを合わせた。たておは椿のバックを奪い、ラウンドを終えた。

最終回、左ジャブの付き合いから椿が右を伸ばす。首相撲で押し込む椿だが押し返された。離れ際に椿が右を当てる。たておが打ち合いからバックに回り、クルスフィックスへ。さらにバックマウントからRNCを狙う。

足のロックを解除して反転した椿は、たておがマウントを狙うと立ち上がり、逆にグラウンドでバックを奪取する。四の字フックで左腕を首に回す。たておに右手を掛かられている椿はパンチで削るが、たておのディフェンスを崩せず。ラウンド終了間際にはツイスターを狙い、試合を終えた。

スプリットで判定勝ちを収めた椿は、「チャンピオンの名前を出したかったけど、これじゃ出せません。また次、頑張ります」とだけ。中継の解説を務めている世界王者SASUKEは、「これで(名前を)出されたらキレますよ」と厳しい言葉を投げかけた。


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【Shooto2024#05】「自信と試合内容のギャップが埋まってきた」椿飛鳥、2022年以降のマインド変化

【写真】過去にリアリティショーでお世話になったプロデューサーに、チケットを購入してほしいと願い出ることがでいる強心臓の持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05で、椿飛鳥がたてお(※飯田健夫からリングネームを変更)と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

椿は2018年に全日本アマチュア修斗選手権で優勝した直後、ONEトライアウトに合格し、さらにはABEMA TVの格闘代理戦争にも出場する。それにより、彼にとっては苦難のMMAキャリアがスタートしたともいえる。しかし2021年までに3連敗を喫したあと、2022年は新たなキャリアを積み始めたといえば良いのか。特に今年3月の結城大樹戦は、それまでとは打って変わったファイトを見せていたようにも感じる。2022年以降の椿飛鳥に何が起こったのか。這い上がる男の浪漫——椿飛鳥がベルトに辿り着くために重要な一戦を迎える。


MMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じました

――リモートでのインタビューとなりますが、本日は会社もお休みなのですか。

「今日はたまたま休みなんですよ。今の部署はシフト制で――平日も朝に練習して、昼から勤務とか融通を効かせてくれる職場です。代理戦争が終わった頃に新卒で就職して、今は6年目ぐらいになります」

――新卒から6年目ということは、もう昇進する頃でしょうか。

「おかげさまで一応、一つの部署のリーダーみたいな形でやらせてもらっています」

――おぉ! そこから会社でのし上がっていく、と。

「いえ、僕は独立して自分で会社やったり、格闘技のジムをやりたいとは会社にも伝えています。会社も『応援するよ』と言ってくれていますね」

――いずれジムを出す、つまり格闘技と人生を共にすることは就職した当時から考えていたことですか。

「就職するまでは将来のこととか、一切考えたことがなかったです。大学4年生の時に全日本アマ修で優勝し、直後にONEのトライアウトに受かって。さらに格闘代理戦争の話も来て――『これで格闘技だけで生きていけるわ』と思っていました(苦笑)。

でも格闘技をやっているだけでは生活費もなく、家賃すら払えないような状況に陥っていました。たまたま練習仲間のツテで、ファイターを応援してくれる会社を紹介してもらい、就職したんです。それが今の会社で」

――そこからONEウォリアーシリーズや格闘代理戦争を経て、自分が思い描いていたものとは異なる格闘技人生に直面することになるのですか。

「だいぶ違ったものになっています(笑)。ONE WSの時はONEとの契約を目指していました。だけど、ONE WSが行われなくなってからは、とにかく頂いたオファーに対して頑張る。それぐらいで、あまり深くは考えていなかったです。そこから連敗が始まり……当時は来たオファーを受けるという状態で、今思うと目標もなく過ごしていた時期でしたね」

――修斗でいえば多くは全日本アマ修斗で優勝すると、次はプロの新人王で、さらにチャンピオンシップへと繋がっていきます。

「僕もそこから海外へ、という道は思い描いていました」

――思い描いていたものとは違う道を歩むことになり、特に3連敗を喫した中で「このままで良いのか?」と考えることはありました。

「考えました。特に岩本健汰戦で負けた時は――辞めたいとまでは思わなかったけど『このままで続けたくない』という気持ちがあって。そこから新人王トーナメントに出場するのも、異例といえば異例なんですよね。本来エントリーの基準は2戦以下だけど、コロナ禍もあったので6戦以下になっていましたから。そこでウチの森修会長からも『新人王トーナメントに出てみないか』と言われたんです。

当時は急なオファーも多かったんですよ。新人王トーナメントなら1年間、定期的に試合が組まれる。そのほうが仕事しながらコンディションもつくりやすいと思って。ただ、『これで負けたら終わりだ』と思って、トーナメントに臨みました。初戦で負けたら4連敗になるし、新人王に出るキャリアの選手に負ければ、格闘技を辞めることができるかな、と」

――格闘技を辞めることができる……とは、どこかに「格闘技を続けていくのが苦しい」という気持ちがあったのでしょうか。

「ありましたよ。代理戦争のおかげで名前も知られて『あ、椿選手だ』と声をかけてもらうことも多かったです。だけど、それに見合う実績を挙げることができていないという葛藤はありました。

3連敗を喫した時も、見方によっては『相手が強豪だったから仕方ない』と言ってくれる人もいました。だけど3連敗には変わりない。それだけの選手に何もできずに負けたことで、自分がMMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じましたね。だから『新人王の初戦で負けたら格闘技を辞められるかな?』と思ったことは事実なんです。逃げる、というのとは少し違っていて……何て言えばいいんでしょうね」

――その気持ちは分からなくもないです。今でもネットで「椿飛鳥」と検索したら、続く第2キーワードが「弱い」で。さらにSNSでは「椿飛鳥が世界1位かよ」と書かれていたり……。

「アハハハ! 今はもうSNSに書いていただくだけで嬉しいですよ。だって『見られない』『何も言われない』ことほど怖いことはないですから。だけど新人王の初戦(岡田達磨に判定勝ち)で勝った時はホッとしました。あの試合までは自分の自信と試合内容にもギャップがあったんですよ。練習ではできることが、試合では出せない。練習を通じてどれだけ自信があっても、試合でリアルな結果が付きつけられる。そんな状態が2年半ぐらい続いていました。でも岡田戦で、そのギャップが少し埋まったというか。

練習と試合って全然違うものだし、試合で出たものが実力じゃないですか。練習で強いなんて全くアテにならない。そんななかで、岡田戦では練習してきたことが出せたなとホッとして。このまま続けていけば、もっと良い動きができるんじゃないかと思いました。

トーナメント決勝ではCHAN龍選手にも負けてしまいましたけど、あの試合も大きな転機になりました。試合前からCHAN龍選手と戦うことより、『この後はタイトルまでどう進んでいくのか』という道筋を考えてしまっていて。ヒジを負傷して負けた結果について『アクシデントだった』と言ってくれる人もいます。でもあれは完全に僕の負け。精神的にも技術的にも僕の甘さが出ました」

――……。

「あの時も実は『ここで負けるなら……』と思っていました。でもまだ腕が治っていない状態でジムに行ったら、会長が『試合を見返したけど、ココをもっとこうしたら』と熱心に指導してくれたんですよ。『他の人が自分のために、ここまで熱心になってくれることってあるのかな?』と感じて、怪我が治ったら次の試合のために頑張ろうと決めました」

勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ

――これは話の本筋とは関係ありませんが、新人王決勝を争ったCHAN龍選手の訃報を知った時は……。

「う~ん……、……、……才能溢れるファイターが亡くなったことは、すごくショックでした。いろいろ思うところはあります。でもご遺族のことを考えたら、事情を知らない自分が何か言うべきではないと思っています。すみません」

――いえ、こちらこそ答えにくいことをお聞きしてしまいました。話を戻すと、新人王トーナメントを経てこの2試合はどう変化したのでしょうか。

「試合に臨む気持ちが変わったことは大きいです。それまでは、試合って凄く特別なものだと思っていました。自分の全てを削って勝つもの――と、自分を追い込んでいたんです。自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたというか。でも斎藤戦は『よし! いっちょ試合してくるか』みたいな感じで試合に臨むことができて。結果、齋藤選手に競り勝てたことで『このマインドが自分に一番合っているんだ!』と気づけました」

――確かに前回の結城大樹戦は、凄く伸び伸びと戦っている印象を受けました。相手に取られているであろう場面でも、『これは取り返せるな』と考えることができていたのですか。

「これは会長から教わっているマインドなのですが、『勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ』と。『ここでこうしないとラウンドを取られる。勝てない』って思うと、良くない動きをしてしまうことが多いんですよね。それは練習でも感じます。練習で強いけど試合で勝てない選手とは、そういうことなんじゃないかと思いました。

練習は勝ち負けを考えない。でも試合だと勝ちを見越して試合をしてしまう。結城戦は、試合を通じて『ここをこうすれば勝てる』という気持ちはなかったです。分かりやすいのは――バックを取られたら『負ける!』と考えるのではなく、まずディフェンスする。その場その場で最善の動きを選択していけば、その積み重ねでラウンドも取れますよね。そういうラウンドを積み重ねていけば、フルラウンド取れる。3R制であれば最低2つ抑える……ということでもなく、フルラウンド取りに行く。そのマインドも自分に合っていると思います」

――前回は世界1位の結城選手に勝ち、次にタイトルマッチ経験者のたてお選手を下せば、遂にベルト挑戦も見えてきます。

「実は……たておさんとは仲良いんですよ。結城選手に勝ったあと、『椿さん、おめでとう! 復帰して椿さんと試合できるように頑張ります』というメッセージが来て。そこから、たておさんとやり取りしている間に試合のオファーが来ました(笑)。だからといって、やりづらさとかは無いです。コレはコレ、ソレはソレなので。

飯田選手は今ランキングに入っていないだけで、タイトルマッチ経験者だし、実力者です。この試合に勝てば、自分がベルト挑戦者として一番手じゃないですか。いろいろ経験してきましたけど、やっぱり修斗のチャンピオンになりたい。僕がチャンピオンになった先に見据えているのは『修斗を盛り上がる団体にしたい』ということで。それこそMMAを知らない人にも修斗を好きになってほしい。で、皆さん『椿飛鳥がチャンピオンかよ』って書いてください」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2024#05 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
松岡拓(日本)
井上翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

※コメインで予定されていた環太平洋フェザー級王座決定戦は、竹原魁晟が体調不良のため計量会場に来ることができず中止に。契約体重をクリアしている上原平がルールに則り、不戦勝かつ新王者に認定される。

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