【写真】修斗の試合でないとはいえ元環太平洋王者に勝っている後藤。修斗初陣は勝てばタイトル戦線に絡むことになるであろう藤井戦が決まった (C) MMAPLANET
23日(日)にSustainより、9月19日(土)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-EASTでプロ修斗2020#06を二部構成で開催すること及び対戦カード第1弾の発表があった。
もともとは21日(月・祝)に後楽園ホールで開催予定だったが、日程を2日間繰上り場所を移すとともに、イベント形式も変更されることになった。
そんなO-EAST大会、まずは環太平洋フェザー級選手権試合=王者・仲山貴志SASUKE、フライ級の猿丸ジュンジ飯野タテオ、フェザー級では藤井伸樹と後藤丈治の3試合が明らかとなった。
世界ストロー級1位の猿丸と同級2位の飯野の試合がフライ級、藤井後藤がフェザー級ということは5月の無観客大会以降続く、タイトル戦以外の試合は1階級上で当日計量というフォーマットは継続されるようだ。
仲山は今年の1月にTOMAを下して巻いたベルトの初防衛戦となる。青井人、稲葉聡、そしてTOMAを破り3連勝中の仲山に対して、挑戦者のSASUKEは現在4連勝中と確実に結果を残してきた。
この連勝には王者に2度勝利している山本健斗デリカット戦が含まれている。圧力&グラインディングのチャレンジャーに対し、真っ向勝負だけでなく綻びを突くことに長けている仲山がどのような試合運びを見せるか。
歴代王者がONEと契約し続けているストロー級は元王者=黒澤亮平が復調ロードを往き、その黒澤に競り勝った本田良介はタイトルコンテンダーの小巻洋平を下すなど混沌としてきた。
猿丸はその本田と黒田を過去に破っており、誰もが認めるこの階級の実力者だ。
これまで5度に渡り、タイトルや挑戦者決定戦という大切な場を落としてきた猿丸にとって、最後のチャンピオンロードといえる状況下で──HEARTSの良心=飯野と拳を交えることになった。
ジャパニーズ・ゾンビこと藤井と対戦する後藤は、パンクラスでキャリアを積んできたが4月のRoad to ONE02で元環太平洋王者の祖根寿麻を打撃で圧倒し、ニンジャチョークで一本勝ち──一気に注目を集めるようになった。
何があろうが気持ちが折れない藤井と、意識を断ち切らせることが可能な左の持ち主・後藤の一戦は、今後のバンタム級戦線に影響を及ぼすカードといえる。