カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET NavE o ONE Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024 Ep03 Road to UFC2024 Ep04 TOP FC UFC キム・キュソン キ・ウォンビン ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チーニョーシーユエ ブラジリアン柔術 ボクシング ユ・スヨン ライカ 加マーク納 小崎連 松井斗輝 海外 澤田龍人 若松佑弥 藤沢彰博 透暉鷹 野瀬翔平 雑賀ヤン坊達也

【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹と対戦、キム・キュソン「UFCで勝つことを目指すので、華のある試合を」

【写真】キム・キュソンは184センチの長身ファイターだ(C)Zuffa/UFC

3時間後に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024 EP04で、キム・キュソンが透暉鷹と対戦する。HEATで加マーク納と春日井たけし、TOP FCでNavE、ONEで藤沢彰博、若松佑弥と対戦経験があり、EVOLVE MMAでは澤田龍人とチームメイドだったこともあるキム・キュソン。
Text by Manabu Takashima

ある意味、波乱万丈なMMAファイター人生を送ってきたキム・キュソンは透暉鷹戦を前に、ONEで戦ってきた時は別人だと断言した。


――キム・キュソン選手といえば過去にHEATに来日経験があり、EVOLVE MMAのトライアウトに合格してシンガポールを拠点にしていた。この2点が印象深いです。

「そうですね、EVOLVE MMAのグローバル・トライアウトに合格して、しばらくしてからシンガポールに渡り2年ほど生活をしていました」

──コロナ政策が非常に厳しいシンガポールでは練習もままならない時期を経験したということですね。

「ハイ、薬局とスーパーに買い物に行く以外は外出禁止でした。ジムも閉鎖されチームの仲間とも会えない。外を走ったり、1人でトレーニングをする日々でしたね」

──トライアウト合格者は年間48000ドルが支給され、住む場所も用意されるという待遇でしたが、MMAファイターにとって練習環境としてはベストとは言い難かったかと思います。

「ムエタイやブラジリアン柔術の選手はいましたが、MMAとなるとトライアウトに受かった選手同士で、知っている技術を交換するような状態でした。サラリーを手にして練習ができる利点は確かにありましたが……。

ただし、あくまでもMMAファイターとして生きていくために集まったのに、その環境が整っていないのだから契約の更新は望まなかったです。あの時、トライアウトに受かった仲間も同じ考えだったはずです。なので、次々とチームを離れていきました。自分は2021年の6月に韓国に戻りました。ジムでは指導もしないといけないので、自分の練習に集中できないのと、練習環境も自分には合っていなかったです」

──EVLOVE MMAを離れてから、活動拠点は?

「韓国に戻ってからは一つのチームに所属することはなかったのですが、シンガポールに行く前に一緒に練習をしていた選手のジムでトレーニングをしたり、ニュージーランドのシティボクシングやタイのバンタオMMA、米国でも練習してきました」

──ONEのあともフェアテックス・ファイトやNAIZAと韓国以外で試合をしてきました。海外志向が強かったということですか。

「韓国で試合をしていないのは、単にオファーがなかったからです(笑)。なので、その時のマネージャーが用意してくれた海外での試合に出ました。チャンスがあるところで戦おうと」

──その時の目標は、UFCに?

「MMAを始める頃からMMAを見ていました。ONEは独占契約なのでUFCで戦うことは諦めていましたが、フェアテックスやNAIZAで試合をしたのはUFCにステップアップを果たすためでした。もうUFCで戦うことしか考えていなかったです」

──ONEでは1勝3敗でしたが、どのような経験になったでしょうか。

「アジアで一番大きな大会ですし、色々な国から強い選手が出ていたので、そういう選手と戦えたことはプラスになっています。大きな経験になったと思います。それと大会の規模や、ファイトウィークの過ごし方など、ONEは自分が韓国や日本で戦ったイベントとは明確に違っていました。戦う気持ちを創り方だとか……今、Road to UFCのファイトウィークを過ごしていますが、そこも勉強になったと思います」

(C)Zuffa/UFC

──では透暉鷹選手の印象を教えてください。

「経験豊富なグラップラーで、RNCで勝つことも多く……アグレッシブなグラップラーですね」

──日本のファンはキム・キュソン選手は、若松佑弥選手に敗れた印象が残っています。「あの選手に透暉鷹は負けないぞ」というファンも多いと思います。

「あの試合はもう3年も前です。自分は何かに偏った練習をすることはなくて、トータルファイターを目指しています。基本はストライカーですが、グラップリングやレスリングで後れを取らいように練習を積んできました。なので3年前にの若松選手と戦った時とは別人だと、思ってもらえると嬉しいです」

──透暉鷹選手との試合で、日本のファンを驚かせる自信は?

「そうですね、自分は……いや、やはりその質問は日本の記者さんの前では……日本人選手に勝つという話はしづらいです(苦笑)」

──勝てば契約、唯一保障があるのがRoad to UFCです。その辺りで、普段と戦い方が変わることはありますか。

「決勝で勝てば契約が保障されていたとしても、自分はUFCで勝つことを目指しているファイターなので、華のある試合をして勝ち続けます」

■視聴方法(予定)
5月20日(日)
Ep03午後7時~ UFC Fight Pass
Ep04午後9時~UFC Fight Pass
Ep03&04午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04計量結果

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03計量結果

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キ

The post 【Road to UFC2024Ep04】透暉鷹と対戦、キム・キュソン「UFCで勝つことを目指すので、華のある試合を」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024 Ep03 Road to UFC2024Ep03 UFC キム・キュソン キ・ウォンビン ダールミス・チャウパスゥイ チィルイイースー・バールガン チェ・ドンフン チーニョーシーユエ パンクラス ユ・スヨン 小崎連 松井斗輝 海外 秋葉太樹 透暉鷹 野瀬翔平 雑賀ヤン坊達也 食事

【Road to UFC2024Ep03&Ep04】計量終了。フライ級は松井斗輝が体重超過で試合中止に……

【写真】フライ級、バンタム級、フェザー級、非トーナメント戦のライト級まで勢ぞろい(C)Zuffa/UFC

19 日(日・現地時間)に中華人民共和国は上海のUFC PI上海で開催されるRoad to UFC2024 Ep03&Ep04の計量が18日(土・同)に行われた。トーナメント参加の小崎連、野瀬翔平、透暉鷹ならびに非トーナメント戦出場の雑賀ヤン坊達也は計量をクリアしている。しかしフライ級出場の松井斗輝は計量オーバーで試合が中止となった。
Text by Shojiro Kameike

海外勢も全員計量をパスし、フェイスオフではバンタム級トーナメントで戦う中国のダールミス・チャウパスゥイが、小崎連に顔面を近づけ挑発する場面も見られた。


非トーナメント戦も含めてEp03&Ep04に出場する全選手が計量をパスするなか、松井は132ポンド=59.87キロ――フライ級リミットから7ポンド(3.17キロ)となった。1ポンドオーバーまでは認められているなか、この結果は如何ともし難い。

今年2月にパンクラス大阪大会で秋葉太樹と対戦予定であった松井は、計量に向けた水抜き中に倒れ、病院に救急搬送されている。点滴や食事を受けて計量会場に戻ると6.8キロオーバーで、公式ルール(5ポンド以上は試合不成立)に則り試合は中止となってしまった。

起こってしまったことは仕方ない。そんな松井にとって秋葉戦の計量オーバーを乗り越えてのRoad to UFC出場であったが、今回のパナレス戦も中止に(パナレスがトーナメント準決勝に進出)。どのような事情があるかは分からないが、やはり2試合連続で計量オーバーは残念でならない。世界最高峰の舞台で戦うチャンスを逃してしまった松井と陣営には、バンタム級転向も含めて今後を検討してほしい。

一方、バンタム級トーナメントの透暉鷹は、キム・キュソンと並ぶと体格差は一目瞭然だが、その差をアドバンテージに変えることはできるか。野瀬×ユ・スヨン、雑賀×キ・ウォンビンと日本勢が日本でも馴染みのあるファイターと対戦するマッチアップも含めて要注目だ。

■視聴方法(予定)
5月19日(土)
Ep01午後7時~ UFC Fight Pass
Ep02午後9時~UFC Fight Pass
Ep01&02午後6時45分~U-NEXT

■Road to UFC 2024 Episode04対戦カード

<Road to UFCフェザー級T準々決勝/5分3R>
リー・ユンフン(中国):61.69キロ
チィルイイースー・バールガン(中国):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
キル・シン・サホタ(英国):57.15キロ
イン・シュアイ(中国):56.93キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
キム・キュソン(韓国):61.46キロ
透暉鷹(日本):61.69キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ルエル・パニャーレス(フィリピン):56.70キロ
松井斗輝(日本):59.87キロ
※松井の計量オーバーで試合中止

<女子フライ級/5分3R>
リサ・キリアコー(豪州):56.93キロ
ヤン・チーフイ(中国):57.15キロ

■Road to UFC2024 Ep03対戦カード

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ダールミス・チャウパスゥイ(中国):61.46キロ
小崎連(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
ジョン・アルマンザ(フィリピン):57.15キロ
アンガド・ビシュト(インド):56.70キロ

<Road to UFCバンタム級T準々決勝/5分3R>
ユ・スヨン(韓国):61.46キロ
野瀬翔平(日本):61.46キロ

<Road to UFCフライ級T準々決勝/5分3R>
チーニョーシーユエ(中国):571.5キロ
チェ・ドンフン(韓国):57.15キロ

<ライト級/5分3R>
キ・ウォンビン(韓国):70.53キロ
雑賀ヤン坊達也(日本):70.53キロ

The post 【Road to UFC2024Ep03&Ep04】計量終了。フライ級は松井斗輝が体重超過で試合中止に…… first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB BELLATOR Road to UFC2024 Ep03 UFC キ・ウォンビン ブログ 雑賀ヤン坊達也

【Road to UFC2024Ep03】ワンマッチでキ・ウォンビン戦、雑賀ヤン坊達也「当て感が確信になりました」

【写真】4月の立川大会で、パンクラスファンに必勝宣言のヤン坊(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03のワンマッチで雑賀ヤン坊達也が、キ・ウォンビンと戦う。
Text by Manabu Takashima

3月にアキラを衝撃的なハイキックKOで破り、ライト級KOPとなったヤン坊の下に多くのオファーが舞い込んだ。そこで選んだのが、Road to UFC――世界最高峰へのルートだった。

サラリーマンをしながら、強さを求めてきたヤン坊が掴んだ「ラストチャンス」はオーバー30の日本人選手にとって「世界への道を切り開く――戦いだ。


――3月にライト級KOPとなり、Road to UFCのワンマッチ出場。ヤン坊選手も海外を口にしてはいましたが、どこかUFCはないという空気だったかと思います。そのなかでひそかにRoad to UFCを狙っていたのでしょうか。

「実はチャンピオンになってから、色々な話が入ってきました。RIZIN、Bellator、そして8月にコンテンダーシリーズという話もありました。どれにしようかという話になった時に、マネージメントには8月まで待つなら6月ぐらいに試合がしたいという風に伝えていて。そうしたら『Road to UFCのワンマッチで戦うか』という話を貰ったんです」

――つまりRIZINやPFL傘下のBellatorでなく、コンテンダーシリーズを希望したということになります。

「一気に色々な話が舞い込んできて、頭がパニックになったような感じでした(笑)。そんななかで、やっぱり……世界最高峰に一度でも良いから触れてみたい。そういう気持ちがありました。それでも8月だったので、今回Road to UFCの話が来た時は『人生最後のチャンスかな』と思いました」

――とはいえRoad to UFCは予選です。PFL傘下のBellatorであれば本戦出場だったかと。

「そうだと思います。そこは凄く悩みました。でも、今、自分でも乗っているなっていうのがあって、とりあえず挑戦してみるのもありかと。やっぱり、世界最高峰に挑めるチャンスは年齢的にもないかと思っていたので……。そのなかで舞い降りてきたチャンスなので、これは何かあるのかと」

――とはいえ優勝して契約が確定するトーナメント戦ではないです。

「ハイ。でもワンマッチから契約にたどり着いた選手もいますし」

――一昨年はウェルター級ワンマッチ出場のチャン・ミンヤン、昨年はトーナメントが実施されているフライ級ワンマッチで2連勝したニャムジャルガル・トゥメンデムベレルがUFCと契約を果たしました。

「そうですね。今、考えているのは今回の試合に勝って話が進まなかったら8月のコンテンダーシリーズに出して欲しいと伝えるつもりです。もしくはRoad to UFCの準決勝大会のワンマッチだとか。せっかくUFCへのルートを登ることができているので、ここで機会を得て前に進もうと思っています。とにかく5月に勝つことが先決ですけど」

――表情も相当に引き締まっていますね。

「なんか、気合が入ります。そこまで実感が持てていないので浮つくこともなく練習できていますし、4月のボス(長岡弘樹DOBUITA代表)の試合が本当に凄まじくて。あの背中を見せてもらったので、応えないといけないと肝に銘じています」

――ただし、あの激闘後だけに長岡選手もなかなか練習に戻ってこられないのではないですか。

「ちょうど、この前の日曜日から組み技の練習は再開されています(※取材は7日に行われた)。今回はボスも試合の準備があったので、いつも通り練習させてもらっているソニックスクワッドで安田(ケン)さんに色々とお願いしたりしてきました」

――そのなか「サラリーマンでもやれる」という言葉が増えたヤン坊選手ですが、Road to UFCに向けても朝と昼は働きながら調整をしていると。

「そうですね、そこは変わらないですね。8時から定時は5時ですが、ほぼ毎日のように残業で7時まで仕事をしています。家に戻ってきて、10分ぐらいで支度をしてジムに行く感じですね」

――パンクラスの煽り映像で、足場で作業をしている様子が映っていたのですが、とび職をされているのですか。

「ハイ。もう10代からやっていて、去年から役職につきデスクワークが主になっています。現場は職人さんに任せているのですが、今でも手が足りていないときは自分で足場の組み立て、解体に回っています」

――いやぁ自分は大学の頃たった4年ほどですが、現場を経験していて。足場を組んでいたのですが、あの仕事をしていてよくMMAの練習を続けることができましたね。

「練習はしんどかったですね(笑)。でも、今は手配とかの方に回って頭を使い、精神的に大変になりました(苦笑)。以前は体がきつかったのが、今は頭がぼぉっとしている感じです」

――そこを乗り越えてもらって、こういうとアレですが……今のヤン坊選手ならキ・ウォンビンにはしっかりと勝ってほしい。それが本音です。

「自分も全く同じ気持ちです。勝たないとダメな相手です。経験豊かなファイターですが、打たれ弱い部分もありますし。倒して、倒されてという試合をして。少し怖いのは、フィジカルですね。組みのスタミナもありますし、ここは組んでみないと分からない。そこは怖いですね。

でも江藤(公洋)選手のように器用なケージレスリングをやるわけではないですし、去年の12月に粕谷(優介)選手と3Rを戦ったことも自信になっています。やっとMMAを見せることができたので、『できるんだぜ』って(笑)。あの試合ができるから、倒しにもいけます」

――では、どのような試合を上海のPIで見せたいと思っていますか。

「いつも通りですね。いつも通りの試合をすれば、負ける相手ではないです。一瞬でも、隙を見せたらいきます。そこを打ち抜きにいきます。なんか前回のアキラ選手に勝った試合で、自分の眼の良さを確信できるようになったんです」

――おぉ。

「当て感という部分が、確信になりました。ここで、このタイミングで打てば当たるという感覚になる。そうすると相手が倒れる……みたいな」

――それが欧米列強を相手にした時に、どうなるのか。本当に楽しみです。

「そのためにも、ここで負けるわけにはいかないです。KO勝ちが僕の代名詞になっているので、しっかりと倒しにいきます」

――UFCで勝ち進み、ファイター一本になるということを考えることはありますか。

「いえ、UFCで結果を残して家のローンを返せるようになれば良いなというのは考えますけど(笑)」

――アハハハハ。

「僕としては仕事を辞めることは考えていないです。仕事をしていて、どこまで行けるのか。それを皆に見てほしいと思っていますし。会社の人たちも、凄く応援してくれます。試合は有給の範囲でこなしていきますが、今日なんかでも急なメディカルが入ると、会社の方も会議よりもそっちを優先させてくれるなど、大目に見てもらっています(笑)」

――以前のヤン坊選手は、試合前は恐怖に押しつぶされそうな感じでしたが、今は凄くリラックスしているように見えます。

「そこもチョット吹っ切れてきました。自信が、そこを上回っています。ただリラックスして戦うとかは言えないですし、気だけは絶対に抜かないです」

――押忍。では、改めてRoad to UFCに向けて意気込みのほどをお願いします。

「ここでしっかりと勝って、戦うサラリーマンがどこまで行けるのか。そこを楽しみに見てほしいです。しっかりとKO勝ちをして、UFCとの契約を勝ち取りたいです。そうならなくても次の機会を手にして、この年齢でもUFCへの道はあるんだぞ――と切り開くつもりで戦ってきます。キ・ウォンビンも自分もラストチャンス。やってやりますよ」

The post 【Road to UFC2024Ep03】ワンマッチでキ・ウォンビン戦、雑賀ヤン坊達也「当て感が確信になりました」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB Black Combat DEEP MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 Road to UFC2024 Ep03 UFC ブログ ユ・スヨン 野瀬翔平

【Road to UFC2024 Ep03】野瀬翔平と対戦、本命!?ユ・スヨン「道着の柔術なら、自分が二段階上」

【写真】試合運びから、野瀬の性格を見抜く──恐ろしい洞察力だ(C)MMAPLANET

18日(土・現地時間)&19日(日・同)に中国は上海のUFC PIで開催されるRoad to UFC2024。2日間で4エピソードが実施されるアジア発、世界最高峰への道──その2日目、エピソード03で韓国のユ・スヨンが、日本の野瀬翔平と対戦する。
Text by Manabu Takashima

この4月に返上をしたが、DEEPバンタム級のベルトを巻いたユ・スヨンはBlack CombatとNAIZA FCとアジアのバンタム級三冠だったこともある。

12月の敗北、1月のノーコンテストにもRoad to UFCの門が閉ざされることがなかった。3年連続、Road to UFCに挑む野瀬との対戦を前に本命といっても過言でない実力者ユ・スヨンの話を訊いた(※取材は3日に行われた)。


──Road to UFC出場が決まったユ・スヨン選手ですが、昨年12月にカザフスタンのNAIZA FCでダスタン・アマンゲルジ戦に敗れベルトを失い、1月のBlack Combatではフェザー級でキム・ミンウ選手とNC。直近の試合結果が良くないなかで、Road to UFCへの出場が決まった時はどのような気持ちでしたか。

「カザフスタンでの敗北、キム・ミンウ戦のノーコンテストは自分のなかで、良い経験になりました。あの2試合があったので練習に凄く集中できています。試合もそうですが、それまでの取り組みに関して自分が何をやって行けば良いのか、何をすれば良いのかが分かって良かったです。

カザフスタンでの試合は、今からするとMMAへの気持ちが弛んでいました。練習にも集中できていなくて、MMA熱が下がっていました。あの試合に負けて、キム・ミンウ戦では絶対に負けてはいけない。そういう風にMMAを始めた時の気持ち、初心に返ることができました」

──キム・ミンウ戦のユ・スヨン選手を見て、バンタム級が適正と感じました。

「今、仰っていただいた通りです。キム・ミンウと戦ってフィジカル面で厳しく、フェザー級ではパフォーマンスもバンタム級の時より落ちると思います」

──リーチなど、サイズ感も。

「本音を言えば、自分はバンタム級でも小さいと感じています(笑)」

──そしてRoad to UFCですが、初戦の相手は野瀬翔平選手。日本人選手と戦うこととなりました。野瀬選手の印象を教えてください。

「試合を見ている限り、勤勉で誠実な選手なんだと思います」

──えっ、試合を見てそのように感じるのですか、

「ハイ。常に基本を大切にしています。そして、不利な状態になっても決して心が折れることがない。そういう姿が度々確認できました。本当に普段から、地道な練習を頑張っているのだと思います」

──なんと……凄まじい洞察力ですね。野瀬選手の師匠の弘中邦佳さんは柔術で紫帯の力がないとMMAは戦わせないという基本を大切にする指導者です。

「MMAの試合を見てもレスリングより、グラップリング。打撃を使うグラップラーですよね。自分もそうです。好きなモノが同じファイター同士、どのような試合になるのか楽しみです」

──とはいえ、表情から余裕が感じられます。

「それはどんな相手と戦っても、自信を持って挑まなければならないです。そうできるように、日々の練習をしています。それでも野瀬選手は強いので、油断は禁物です」

──グラップリングはMMAより、番狂わせが少ないと思っています。この試合はMMAなので打撃もあるのですが、純粋にグラップリング力だと、野瀬選手と比較してご自身の力はどれだけだと考えていますか。

「サブミッションで仕留めることはできると思います。MMAでなく、道着の柔術なら自分の方が二段階は上です。それに野瀬選手はグラップリング偏重ですが、自分はもっと打撃とのバランスが良いです。なので打撃という部分では、スピニングバックフィストぐらいですね。注意すべき攻撃は」

──では、初戦で戦う野瀬選手以外にマークすべき相手は誰でしょうか。

「韓国のキム・キュソンと中国のダールミス・チャウパスゥイのいずれかと決勝で戦うことになるかと思います」

──つまりキム・キュソンと戦う透暉鷹選手、ダールミスと対戦する小崎連選手は初戦敗退だと。

「そうですね」

──キム・キュソン選手がパンクラス王者に勝つと?

「えぇ? パンクラスのチャンピオンなのですか」

──パンクラスを2階級制覇し、フェザー級でパン・ジェヒョク選手にも勝っていますが……。

「あっ……しっかりと試合を見直します(笑)」

──押忍(笑)。では野瀬選手との試合を非常に注目している日本のファンにメッセージをお願いします。

「野瀬選手が日本のファンに愛されていることは百も承知していますが、その日本で歴史ある大会=DEEPで自分はチャンピオンでした。日本の皆さん、応援よろしくお願いします」

The post 【Road to UFC2024 Ep03】野瀬翔平と対戦、本命!?ユ・スヨン「道着の柔術なら、自分が二段階上」 first appeared on MMAPLANET.