【写真】このままやるべきことを究め、仙人のようになってほしい(C)MMAPLANET
明日10日(木)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTで、根津優太と対戦する足関十段こと今成正和。
1年7カ月振りのMMA、この間もグラップリングやコンバット柔術と海外で組み技の試合に出場してきた。
8日に行われた記者会見では、時間よ早く過ぎろとばかり周囲を遮断するような空気を醸し出していた。生き方も試合も自分があり過ぎる今成に会見終了後、根津戦に向けて話を訊いた。
──記者会見中もひたすらマイペースというか、授業中に先生の話を聞けない学生のようでしたね(笑)。このような会見での役割をどのように捉えているのでしょうか。
「いやぁ、役目はないですよ。ああいうのはもう、若い人がやっていれば良いって感じですね」
──このタイミングで、この試合がある。どのように捉えていますか。
「タイミングというか、お呼びが掛ればいつでもやるので。特にそれ以上のことはないですよね。特別なことはないですね。いつでも誰でも良いので」
──根津選手というのは意外でした。
「その前に違う人でオファーが来ていて。その人がやらないっていうから、ならもう試合はないかと思っていました。
──MMAは去年の2月以来になりますが、この間はグラップリングで戦ってきました。
「まぁ、誰と戦いたいというのもないですし、お呼びが掛からなかったのでMMAの試合はやってこなかったです。どうしたいとかなくて、タイミングが合えば誰とでも戦いたいですし。自分から試合をしたいと訴えることもないですし。
このままお呼びが掛からなければ、それで良いわけではないですけど、フェードアウトしていくということです。まぁ良くはないですよね。やりたいといえばやりたいですから」
──この間のグラップリングマッチで、ヒンドゥ・コントロールのベン・エディに勝っているというのが、やはり特筆すべき試合だったかと。
「まぁ、そうですけど……グラップリングの方はお呼びが掛かったので、試合をしたということです。ベン・エディに勝ったといっても、それが分かっている人もあまりいないですし(笑)。でもグラップリングは面白いですよ」
──コンバット柔術ワールドも同じスタンスで、出場したというわけですか。
「所さんが出るって聞いて、『良いですねぇ。俺も出てみたいな』って話していたら、所さんが連絡をとってくれて出場が決まったんです。で『出ても良いみたいですよ』って(笑)。
試合があるからとかで、練習内容は変わりないですし。練習することが生活ですからね」
──ZSTでコンバット柔術も始まりました。古巣でコンバット柔術やGTF出場も考えていますか。
「どうなんですかね……お呼びが掛かれば、やっても良いと思っています。ただ、対戦相手とはどこかで練習していることもあるので……だから、それほど国内の子たちとやる興味はあまりないです。今はこんな状況ですけど、やっぱり海外のグラップリングに出たいです」
──海外のグラップリングで戦いたい今成選手ですが、今回の対戦相手である根津選手の印象を教えてください。
「まぁ、ボンヤリとしか分かっていないです。試合が決まってから、動画を送ってもらって。見たらロードFCで凄い勝ち方をしているから、これは嫌だなぁって(笑)。痛いなぁっていう試合をしていましたね。
まぁ、あんまりいっぱい蹴られた痛いから、蹴られないように捕まえたいです。まぁ、何かしら組んでいこうかと」
──ところでコロナ禍のなか、家庭を持った身としては若い頃とは違いそういう問題にも敏感になることはないでしょうか。
「コロナ予防は、クラスの時にマスクをするぐらいです。あとは鼻毛を抜かない。そして鼻毛を伸ばす(笑)」
──アハハハ。
「でも、これが仕事ですからね。やり方は変わってきますね。1人の頃は休むなら休んでいましたけど、今は仕事をしないといけないですから。だから、この時期に仕事をくれるということはありがたいです」
──ところでサドル以来、再び足関節が脚光を浴びるようになり、今成選手のフィールドが進化してきました。
「いや、面白いですよ。無限に広がってきている部分がありますし、それでも自分がやってきたことも使える。そういう風に広げてくれている人が、自分を参考にしてくれたりもしている。だから、そこまでやってきたことは間違っていなかったなっていうのは思います。
名前がついていなかったけど、同じことやってきたというところもありますしね」
──その足関節が1年7カ月振りのMMAで炸裂するのか。マイペースな今成道を楽しみにしています。
「ハイ。まぁ何かしら極められるよう戦います」