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45 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC70 キック キム・スーチョル キム・ヒョンウ コシェン・アカノフ ヤン・ジヨン 井上直樹

【Road FC70】総合力で勝るスーチョルが判定でヒョンウを撃破。63キロT決勝はジヨンと韓国対決

【写真】RIZINで井上直樹に敗れてから、わずか1カ月後——スーチョルが、これだけ顔面が腫れ上がるタフファイトを展開した(C)ROAD FC

<Road FC グローバル63キロT準決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
Def.3-0
キム・ヒョンウ(韓国)

もう一つの準決勝=ヤン・ジヨン×コシェン・アカノフはアカノフが計量オーバーしたため、ジヨンが決勝進出。この試合の勝者がジヨンと決勝を争う形となる。

お互いにジャブのフェイントを見せてスーチョルが右フック、ヒョンウもワンツーを返す。スーチョルはジャブと右カーフ、ヒョンウは距離が詰まると左ボディから顔面への左フックにつなげる。

スーチョルが再び右カーフを蹴ると、ヒョンウは右ボディストレートを返す。スーチョルはダブルレッグでテイクダウンも狙いつつ、パンチのコンビネーションから左ミドルを蹴る。

ヒョンウが右アッパーからパンチをまとめるも、スーチョルはそれをしっかりブロックし、シングルレックからテイクダウンを奪う。ヒョンウがケージに体を預けて立ち上がろうとすると、スーチョルはボディにヒザ蹴りを突き刺す。

ここはヒョンウが立ち上がり、右ストレートから左フック。スーチョルはガードを上げて右カーフを蹴る。ヒョンウはスーチョルの左ミドルををとってパンチをまとめ、左ボディまでつなげる。スーチョルもヒョンウの左ミドルに左フックを合わせ、尻餅をついたヒョンウだが、すぐに立ち上がる。

ヒョンウは右ストレートから左ボディ。スーチョルも左フックで飛び込み、構えをスイッチして左ミドル。テイクダウンも見せつつ、ヒザ蹴りを突き刺す。ヒョンウはパワフルなパンチの連打で前に出てハイキックまでつなげる。

2R、スーチョルが左の蹴りのフェインから前に出る。ヒョンウはそこにパンチを狙う。スーチョルはシングルレッグで組みつくと、ヒョンウは足を持たれたままパンチを入れる。ここでスーチョルはニータップの切り替えてテイクダウンする。

スーチョルが立ち上がるとヒョンウは下から蹴り上げ。スーチョルはインサイドガードに収まって、細かいパンチを入れる。ヒョンウはケージに体を預けて立ち上がり、試合はスタンドに戻る。

両者の右ストレートが交錯し、ス―チョルはそこから左ボディにつなげて左ミドル。前に出るヒョンウも左ボディからヒザ蹴りを突き刺して、スーチョルの動きを止める。

さらにヒョンウはパンチから右ハイ。スーチョルのダブルレッグを切るが、四つで組んだスーチョルは大内刈りでテイクダウンし、パンチを落とす。ヒョンウが足関節を狙ったところでラウンド終了となった。

3R、ヒョンウがジャブを突いて前進。スーチョルはシングルレッグからテイクダウンを奪う。ヒョンウは尻餅をついてケージに背中を預けて立ち上がり、逆にスーチョルをケージに押し込んで離れる。

試合がスタンドに戻るとヒョンウが右ストレートから左ボディ。スーチョルはインローと左ミドルを蹴る。ヒョンウがオーソドックスにスイッチしてインローを蹴ると、スーチョルがそれをキャッチしてテイクダウン、立ち上がろうとするヒョンウのバックにつく。

スーチョルはヒョンウをバックコントロールし、亀にさせてパンチを入れる。そして両足をフックしてバックマウントをとってパンチを落とす。ここから腕十字も狙いつつ、再びバックマウントに戻り、バックキープから細かくパンチを入れる。

このまま試合終了となり、テイクダウンとグラウンドコントロールで差をつけたスーチョルがヒョンウを判定で下した。試合後は決勝進出が決まっているジヨンがケージに上がり、スーチョルとフェイスオフで向き合った。


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o RIZIN ROAD FC Road FC70 キック ヤン・ジヨン 井上直樹

ROAD FC070:メインイベント・キム・スーチョル vs. キム・ヒョンウ

ROAD FC70kg級トーナメント準決勝。勝者はすでに決勝進出を決めているヤン・ジヨン(準決勝は相手の体重超過により不戦勝)と12月の決勝戦で対戦する。

昨年優勝のスーチョルは先月RIZINで行われたバンタム級王座決定戦で井上直樹にKO負けしてから4週間での出場(もともとRIZIN出場前から今回のトーナメント出場は決まっていた)。8月の一回戦はシードで、準決勝からの出場。32歳。

相手のヒョンウはキャリア3勝1敗(他に、グラウンド時間制限ありのルールで試合経験あり)。8月の一回戦はブラジルのルーカス・ペレイラをギロチンから三角絞めに移行して絞め落とし1R一本勝ち。22歳。

カーフキックで牽制するスーチョル。ヒョンウは慎重に詰める。左ボディから左フックを打ち込んだヒョンウ。右。スーチョル飛び込んで右を打ち込む。スーチョルがタックルに入ったが切ったヒョンウ。ヒョンウがワンツーをヒット。インロー。スーチョルもインロー。またタックル。今度は切れずにテイクダウンを許したヒョンウ。ギロチンに抱えているが、力は入れていない。放してラバーガードに切り替える。スーチョルがケージに押し込むと上半身を起こした。腹にヒザを入れるスーチョル。ヒョンウ立ってスタンドに。打撃で出るヒョンウ。左ハイ。左ボディからパンチのコンボを入れる。さらに飛びヒザ。左ボディ。スーチョル後退。左フック。左ミドル。またタックルに入ったが切ったヒョンウ。離れ際に左を入れたが、スーチョルも左を返す。右から左ハイを放ったヒョンウ。ゴング。

2R。スーチョルシングルレッグ。ヒョンウ片足でこらえながらアッパーを入れるがスーチョルテイクダウン。ヒョンウ下から蹴り上げ。ガードに入るスーチョル。密着してボディにパウンドを入れる。またじわじわとケージ際に。ヒョンウ体を起こして立ちに行く。立ち際にパンチを入れるスーチョル。離れた。ヒョンウがパンチの連打からテンカオを腹に入れる。スーチョル、右目が腫れている。ヒョンウハイキック。スーチョルタックル。切ったが四つから大内テイクダウンで倒した。ケージ際で鉄槌を入れるスーチョル。ホールディングで凌ぐヒョンウ。ヒョンウKガードを狙うが、スーチョルがまたパウンド。ゴング。

3R。ヒョンウのパンチをかいくぐったスーチョルがタックルでテイクダウン。体を起こして背中を付けないヒョンウ。立った。四つでクラッチするスーチョルがなおもテイクダウンを狙うが引き剥がし離れたヒョンウ。またテンカオを入れたヒョンウだがそこに合わせてタックルに入ったスーチョル。バックに回る。ヒョンウ立ってスタンドバック。前に崩したスーチョルがハーフバックの体勢。ヒョンウ足はフックさせないように防いでいるが、動くことが出来ない。パウンドを入れ続けるスーチョル。ヒョンウ立ったがすぐに崩してヒザを着かせる。スーチョル両足をフックしバックマウント。パウンド。体を伸ばそうとする。仰向けにして四の字バック。ヒョンウは耐えるので精一杯か。バックから殴りつつチョークを狙うスーチョル。タイムアップ。

判定3-0でスーチョルがトーナメント決勝進出。

打撃で圧される場面もあったが、タックルからのテイクダウンでしのぎきった。右目が腫れているが、2ヶ月後の決勝戦は出場できるのか。

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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC70 アルトゥル・ソロヴィエフ キック キャプテン☆ キャプテン☆アフリカ シン・ドングク パク・シウ パク・シウォン

【Road FC70】ソロヴィエフがドングクにギロチンで一本勝ち。グローバル70キロT決勝でマゴメドフと対戦

<Road FC グローバル70キロT準決勝/5分3R>
アルトゥル・ソロヴィエフ(ロシア)
Def.1R2分27秒 by ギロチンチョーク
シン・ドングク(韓国)

当初、キャプテン☆アフリカに勝ったパク・シウォンがソロヴィエフと対戦予定だったが、拳の骨折により欠場。ドングクがソロヴィエフと対戦した。ドングクがインローとジャブを伸ばし、蹴りのフェイントを見せる。ソロヴィエフは前に出て右カーフを蹴り、ドングクの蹴りをすくってテイクダウンする。ここでドングクは足関節を狙うが、ソロヴィエフは足を抜いて距離を取り、ドングクを立たせる。スタンドでの再開後、ドングクは左右のパンチで前に出てインロー。ソロヴィエフはじりじり前に出て右ストレート、ボディへのスピニングバックキックを突き刺すと、強烈な右カーフを蹴る。そしてドングクのダブルレッグを切ってギロチンへ。これでドングクを絞め落とし、マゴメドフの待つ決勝に駒を進めた。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC70 カミル・マゴメドフ キック キム・インソォン ネンディンエルデン・キム・インソォン

【Road FC70】マゴメドフ、後半失速もネンディンエルデンを振り切って判定勝利。グローバルT決勝進出

【写真】蹴り&テイクダウンでマゴメドフが勝利し、トーナメント決勝へ(C)ROAD FC

<Road FC グローバル70キロT準決勝/5分3R>
カミル・マゴメドフ(バーレーン)
Def.2-1
ネンディンエルデン・キム・インソォン(韓国)

マゴメドフが前後のステップから構えをスイッチして回転しながらのハイキックを蹴る。ここからマゴメドフはダブルレッグでネンディンエルデンをケージに押し込み、シングルレッグ→ボディロックでテイクダウンを狙いながらバックにつくと両足をフックしてRNCへ。

ネンディンエルデンも首に回って腕を外してディフェンスするが、マゴメドフはマウントへ移行する。ネンディンエルデンも足を入れてフルガードに戻すが、マゴメドフは細かくボディと顔にパンチを落とし、トップキープを続ける。

マゴメドフはネンディンエルデンの頭をケージに向けて立ち上がり、ネンディンエルデンの蹴り上げを捌いてパンチを落とす。最後はマゴメドフが腰を上げた状態からパンチを落としてラウンド終了となった。

2R、ネンディンエルデンがジャブから前に出る。マゴメドフは下がりながら左ハイとミドルを蹴り返す。ネンディンエルデンはインローを当て、マゴメドフは左ミドルと前蹴りで距離を取る。ネンディンエルデンがパンチで前に出てくると、マゴメドフは組みついてボディにヒザ蹴り。続くネンディンエルデンの蹴りを取って左フックを合わせつつ、テイクダウンを奪う。

そのままサイドポジションを取ったマゴメドフはマウントへ移行。ネンディンエルデンも足を戻してクローズドガードにするが、マゴメドフは頭をつけてトップキープしながらパンチを落とす。ここでレフェリーがブレイクを命じる。

試合がスタンドに戻ると、ネンディンエルデンがパンチでプレッシャーをかけて右ストレート、マゴメドフは前蹴りで距離を取り、ネンディンエルデンのパンチに合わせて組み付き、離れ際に左ミドルを蹴る。終了間際、ネンディンエルデンがワンツーで飛び込む。

3R、ネンディンエルデンがボディへのジャブから右ストレーと。マゴメドフはスピニングバックキックを見せる。ネンディンエルデンがパンチで前に出ると、マゴメドフは頭を下げるような左右のフック。ネンディンエルデンは続くマゴメドフのテイクダウンを切り、打撃のプレッシャーをかける。

マゴメドフは下がりながら組みつくが、自らガードポジションで引き込む。ネンディンエルデンは立ち上がってパンチを落としつつ、インサイドガードに収まる。ここからネンディンエルデンは足関節を仕掛けつつトップキープを続け、自ら立ち上がって、スタンドを要求する。試合がスタンドで再開になるとネンディンエルデンが右カーフ、マゴメドフはダブルレッグに入るが、ここも自らガードポジションに引き込む。

マゴメドフはガードから腕十字を狙うが極まらない。ネンディンエルデンは腕を抜いてパンチを落とし。ここでも足関節を仕掛ける。これは極まらなかったが、ネンディンエルデンはインサイドガードでトップキープして細かくパンチを落とす。残り10秒でマゴメドフが腕十字と足関節を狙うが極まらない。このまま試合終了となり、マゴメドフがネンディンエルデンを判定で下し、決勝に勝ち進んだ。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC70 アコ キック パク・ジョンウン

【Road FC70】アコ、ジョンウンの右ストレート・ハイ→パンチの連打を浴びてレフェリーストップで敗れる

【写真】パク・ジョンウンが速攻ストップ勝ち(C)ROAD FC

<50キロ契約/5分3R>
パク・ジョンウン(韓国)
Def.1R0分55秒 by TKO
アコ(日本)

サウスポーのアコがジャブとインロー、左ストレートで飛び込む。ジョンウンが右ストレートでアコに尻餅をつかせると、立ち上がったアコに右ストレートを連打。アコをケージまで後退させると右ハイキックからパンチをまとめる。これでアコがガード一辺倒になったところでレフェリーが試合を止めた。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC70 パク・ジョングン 黒井海成

【Road FC70】黒井海成、スクランブルの攻防から三角絞めを極められてジョングンに一本負け

【写真】黒井はプロ2敗目、初の一本負け――(C)ROAD FC

<65キロ契約/5分3R>
パク・ジョングン(韓国)
Def.1R1分57秒 by 三角絞め
黒井海成(日本)

サウスポーのジョングンがインローと左ミドル、黒井も右ミドルを蹴り返して前に出る。ジョングンは続く黒井の右ミドルを腕でブロック→流して右フックで飛び込む。そのまま組みの攻防になると、ジョングンがテイクダウンを狙う。

黒井はケージに体を預けてテイクダウンディフェンスしつつ、ジョングンがしつこくテイクダウンを仕掛けると、ガードポジションを取りながら三角絞めを狙う。ここからスクランブルの展開になり、黒井がトップポジションを取り返すが、今度はジョングンが下から三角絞めを狙う。

両足をクラッチしたジョングンは腕十字にも移行しつつ、足のクラッチを深くする。最後は黒井の体を下から返すような形でジョングンが黒井から一本勝ちした。


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45 Eterna Eternal MMA89 Grachan HEAT53 HEAT55 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC70 UFC   ふくやーまん キック ショーン・オマリー ジャック・ベッカー パク・ヒョングン ボクシング レイマート・キンタナ 宮田和幸 海外 熊崎夏暉 神谷大智 黒井海成

【HEAT55 X AFC34 & Eternal MMA89 & Road FC70】今週末、日・豪・韓で戦う黒崎&神谷&黒井=鼎談

【写真】左から名古屋で戦う黒崎、豪州で戦う神谷。そして韓国で戦う黒井海成。凄い時代になったものだ (C)TAKUMI NAKAMURA

26日(土)、27日(日)の2日間、宮田和幸代表が率いるBRAVEから3選手が国内外の様々な舞台で戦う。熊崎夏暉は26(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55 x AFC34でふくやーまん戦が控えており、神谷大智は同じく26日(土・現地時間)に豪州パースのHBFスタジアムで行われるEternal MMA 89でレイマート・キンタナと、黒井海成は27日(日・同)に韓国はウォンジュのチアク体育館で開かれるRoad FC 70でパク・ヒョングンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

それぞれバックボーンも特徴も異なる3人だが、BRAVEの「毎日が異種格闘技戦」(熊崎)という環境のもと、自身の武器を強化&弱点を克服し、己のファイトスタイルに磨きをかけてきた。レスリングという明確な軸がありつつ、ファイトスタイル、そして目指す舞台は自由――そんなBRAVE育ちのMMAファイターたちに話を訊いた。


――今回は10月26日& 27日に3選手が試合を控えているということで鼎談を企画させていただきました。年齢的には誰が一番先輩になるのですか。

神谷 年齢で言ったら僕が25歳で、夏暉が24歳で、海成が23歳で1歳ずつ違うんです。でもジムに入った順番でいくと海成、僕、夏暉なので、ちょっと複雑です(笑)。

――それぞれBRAVEに入った理由を聞かせてもらえますか。

黒井 僕は宮城で空手とキックをやっていて、K-1甲子園に出たり、そのまま立ち技を続けてK-1でプロになろうと思っていたんです。そうしたら新型コロナウィルスの影響で、東京に行くのが難しくなって。その時にたまたま宮田(和幸)先生のセミナーが地元であって、それに参加させてもらったんですね。

その時に(宮田に)「MMAもやってみない?」と声をかけてもらって。僕自身、MMAは見るのも好きだったし、セミナーの後にBRAVEの練習にも一度参加させてもらったことがあったんですね。その時にBRAVEに入門して、MMAをやってみようと思いました。

神谷 自分はもともと柔道をやっていて、大学3、4年の時に新型コロナウィルスの影響で、学校で練習できなくなっちゃったんです。それでどこか身体を動かせる場所がないかと探していてBRAVEを見つけました。もともと格闘技は好きだったし、柔道にも活きるだろうなと思って、一般会員として通っていた感じですね。

当時は週1回くらいしかジムに来ていなくて、そのまま大学を卒業して就職するつもりだったんですけど、どうもそれがしっくりこなくて。それで宮田先生をはじめ、色んな人たちと話していくうちに、格闘技の道に進むのもいいんじゃないかと思って、大学卒業後にプロになろうと思いました。

熊崎 僕はずっと柔道をやっていて、大学時代の柔道部の監督が松本秀彦監督で、柔道と並行してサンボとコンバットサンボもやっていたんですね。それで段々とMMAに興味が出てきて、柔道部をやめてMMAをやるつもりだったんです。

そしたら監督に「それはもったいないから4年間は柔道を続けなさい。ちゃんと4年間続けたら、関東にあるBRAVEというジムを紹介するから」と言われて、その言葉通りに大学でも柔道をやりきって、BRAVEを紹介してもらいました。

――それぞれバックボーンもジムに入る経緯も違う3人ですが、実際にBRAVEで練習をスタートして、どんなことを感じましたか。

神谷 最初からプロ選手の練習に混じる感じだったので、最初は戸惑いましたが、自分に足りないと思ったことを宮田先生や周りの選手たちに質問して…という感じですね。

熊崎 今のBRAVEは本当に色んな選手がいるので、練習相手に困らないです。

神谷 ここのジムはレスリング、柔道、空手、伝統派空手、日本拳法、キックボクシング…と、色んなタイプの選手がいるので練習相手には事欠かないですし、選手同士でも色々と話し合いながらレベルを上げられるなと思います。

黒井 すごく自由にやらせてもらえるので、僕はやりやすかったです。自分の得意なところを伸ばしつつ、苦手なところを補うスタイルなので、僕の場合は組み全般、純粋なレスリング、投げ、グラップリング、壁レス……を教えてもらいつつ、あとはMMAにおけるグラップラーの間合いとか、そういうものを教えてもらうことが多いです。

熊崎 自分は柔道出身だったのでステップワークが難しかったですね。ああいう足の使い方は柔道にはないので。ボクシングや伝統派空手の選手はステップが上手いので、そういう選手に(ステップを)教わって、それから打撃に体重を乗せることを足していったイメージです。

神谷 僕はワンツーすら打てなかったです(苦笑)。柔道は構え的に上半身が起きていてワキも空いているから、打撃系の構えとは真逆じゃないですか。だからそれを矯正するのが大変でしたね。あとは夏暉が言っていたように柔道は擦り足でどっしり構えるので、ステップを踏むどころじゃないから、本当に一から新しいことにチャレンジする感覚でしたね。

だからスパーリングをやりながら少しずつ覚えていきました。その中でも一緒に練習している打撃出身の選手たちが「その動きはダメだよ」とか「こうした方がいい」と自然にアドバイスをくれる環境なので、それは本当に恵まれているなと思います。

――お互いに練習していてどんなところに特徴や強みを感じていますか。

黒井 大智さんは一度組んだら絶対に離さないという組みの強さがあって、そこは一緒に練習していてもすごいなと感じています。あと最近は打撃も上手くなっていて、一発一発のパンチがすごく重いですね。

夏暉さんは大智さんとは違うタイプの組みの強さがあって、スピードが早いうえに技のレパートリーが多いんですよ。僕としてはそれぞれ違う強さがあって、やる側としては嫌なタイプですね(苦笑)。

熊崎 海成は何でもできる器用なタイプだと思っていて、僕が教えた技もすぐ吸収して、感覚的なところは違うと思うんですけど、技や動きを見てある程度のことが出来ちゃうんですね。

そこが海成の特徴かなと思います。大智さんは海成も言っていたみたいに組まれた終わりです。一回組まれたら動かせてもらえない、そういう強さがありますね。打撃もどんどん上達しているので、そこも見習うべきことが多いです。

神谷 海成は吸収能力がずば抜けて高くて全体的に出来るというのもあるんですけど、自分の強味がどこにあって、それを活かす戦い方が出来る選手だなと思います。スパーリングをしていて、こっちの気が抜ける瞬間がないというか。常に打撃のプレッシャーをかけるし、組みに関しても必ず対応できるところにいる。

だから海成と向かい合っていると消耗していきますね。夏暉はとにかく極めが強くて、極めの強さはBRAVEでもトップクラスだと思います。あとは打撃でもスピードを使って、組みに攻防になったらすぐに極めに行く。そういう戦い方もできるので、極めの強さを生かす戦い方が発揮されれば同じレベルの選手に負けることはないと思います。

――黒井選手は2人から吸収能力の良さを挙げてもらいましたが、そこは自分でも意識しているところですか。

黒井 そうですね。僕は動きを選手で例えるというか、ボクシングだったらイリア・トプリア、蹴りだったらショーン・オマリー……そういう選手をイメージ・真似してやっていますね。あとは1日の練習に向けて3つミッションを作って、どれか1つは必ず成功させようと思ったり、教わった技をすべて覚えるのは無理だから、必ず1つは覚えて帰ろうと思ったり。色んなアドバイスをもらうけど、自分に合った使えるものを取捨選択したり、そういうところはすごく考えますね。

――熊崎選手の極めの強さは大学時代に松本先生に教わったものですか。

熊崎 まさにそうですね。大学に入るまで寝技はほぼやったことがなかったのですが、逆にそれが良かったんですよね。監督は「抑え込みは柔道じゃない。抑え込むなら極めに行け」という考え・指導だったので、予備知識がなかった分、自分的にはすんなり覚えることが出来ました。

逆に柔道出身なのに抑え込みが出来なかったので、抑え込みとかトップキープはMMAを始めてから覚えました(笑)。

――神谷選手は組んでからのキープ力には自信がありますか。

神谷 そうですね。僕はしつこく削って最後にフィニッシュするタイプなので、一度掴んだら絶対に離さない自信はあるんですけど、最近のMMAはポジションキープよりもダメージや極めに行く姿勢が評価されるので、僕としては戦い方を変えなきゃいけない部分はありました。

でも最近では抑えながら殴る練習が出来ているし、コントロールして殴る技術には自信があります。宮田先生も練習から『キープするだけじゃなくてダメージを与えろ』と口酸っぱく言われますし、キープしながら殴れるポイントを教えてもらっているので、細かい部分なんですけど、そういうアドバイスがすごく活きてきますね。

――こうしてお話を聞いていると同じ柔道出身でもファイトスタイルが違うわけですし、BRAVEのプロ練習はあらゆる格闘技のバックボーンを持った選手たちがぶつかり合う場所ですね。

熊崎 毎日が異種格闘技戦ですね。

神谷 ただそのなかでもやはり軸はレスリングだと思います。海成のような打撃の選手はいかにテイクダウンされないかで、僕や夏暉のような組み技の選手はいかにテイクダウンして展開を作っていくかなので、基本は“組んで倒す”や“組ませない・倒れない”だと思います。

――なるほど!! ここからはそれぞれの試合について聞かせてください。熊崎選手はHEATでふくやーまん選手と対戦します。

熊崎 相手は伝統派空手出身で型の選手ということですが、フィニッシュ率は100パーセントなので、大きい一発はもらわないように気をつけています。ただ自分も打撃が伸びてきているので、すべての局面で圧倒して勝ちたいです。

また今回は地元でやる試合で、地元にいる僕の仲間たちは地元でくすぶっているというか、なかなか夢を見て生きいけてないなと感じるので、そういう仲間たちに自分が夢を見せられる試合をしたいです。そういう面でも圧倒して勝つことが試合のテーマです。

――続いて神谷選手はEternalでレイマート・キンタナと対戦することになりました。

神谷 今のところ海外大会ならではの洗礼を浴びていて、当初決まっていた相手(ジャック・ベッカー)が試合の3週間ほど前に欠場になって、キンタナ選手と対戦することになったんですけど、キンタナ選手サイドから怪我で体重を落とせないからキャッチウエイトの74キロ契約に変更してくれないかと言われたんです。

僕とキンタナ選手は同じ大会でライト級の試合が決まっていて、お互いの相手が負傷欠場になって残った2人で試合を組まれることになったんで、相手が代わるのはしょうがないにしても、もともとライト級で試合が決まっていたんだから、契約体重を変えてくれというのはおかしな話じゃないですか(苦笑)。

――急遽参戦が決まった、もともと階級が違うではないですからね。

神谷 まぁ、こういうことがあるのも海外遠征だし、相手が代わってもやることは一緒です。ポジティブに考えれば、これから海外で試合をしていく上で、こういうハプニングは起こりうることだと思うので、それを今のタイミングで経験できてよかったなと。対戦相手や契約体重が変わっても勝つやつは勝つ、ということを次の試合で証明したいです。

――そして黒井選手はRoad FCでパク・ヒョングンと対戦します。ヒョングンはBreakingdownにも出場歴があり、Netflixで配信された「フィジカル100」にも出演するなど現地の人気ファイターという印象です。

黒井 初の海外での試合で、韓国ではかなり有名な選手らしいのですが、すべてにおいてレベルが違うと思っています。色々と挑発してくると思うんですけど、相手が口だけだってことを分からせてやろうかなと思います。

――次の試合で勝つことはもちろん、その先の目標を聞かせてもらえますか。

熊崎 最終的な目標はUFCなので、そこにつなげるためにもまずは日本の団体でベルトを獲りたいです。来年度までにはベルトを巻きます。

神谷 今回Eternalに出させてもらうことになったので、直近の目標はEternalでベルトを巻くことです。EternalからUFCに行くルートが明確に出来ているので、日本でタイトルを獲ることも大事だと思うのですが、僕の考えでは海外で実績を残してベルトを獲って、そこからUFCを目指していきたいです。Eternalでベルトを獲って勝ち続ければ(UFCは)決して遠い目標ではないと思うので、今回のチャンスをしっかりものにして結果を出していきたいです。

黒井 僕はUFCというよりもRIZINで活躍したいです。上京してMMAをやろうと思ったのは朝倉(未来・海)選手たちや堀口(恭司)選手を見て、自分もRIZINに出たいと思ったからなんですね。そのうえで今回は海外=Road FCで試合をしたいと思ったし、国内ではGrachanを主戦場にしているので、Grachanのベルトを獲ってRIZINで戦うことが目標です。今RIZINのフェザー級がすごく盛り上がっていて、特に海外勢がみんな強いので、そういう選手たちを次々と倒していきたいです。

――ちなみに3人は練習以外でも仲が良いのですか。

神谷 ジム以外でもみんな仲が良いですし、いい意味で上下関係がないんですよ。ちょうどいい関係性というか。仲は良いけど礼儀はちゃんとしているみたいな。格闘技経験者が多いので、ここまではやっていい・これ以上はやっちゃいけないというラインが分かるメンバーなんですよ。

熊崎 体育会系ならではの感覚ですよね(笑)。

黒井 年下の僕でも気を使わなくていいので、本当にいい雰囲気のジムだと思います。

神谷 たまには気を使えよ!と思いますが(笑)、いきなり態度を変えられてもやりづらいので、今まで通りでよろしく!

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

■ Eternal MMA89視聴方法(予定)
10月26日(土・日本時間)
午後7時00分~UFC Fight Pass

■Road FC視聴方法(予定)
10月27日(日・日本時間)
午後4時00分~KAKAO TV、SOOP

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【ROAD FC69】今年もグローバルT開催! 修斗王者キャプテンは初戦でROAD王者パク・シウォンと対決

【写真】所属するDIA(ダイア)MMAの前で(C)MMAPLANET

8月31日(土・現地時間)、韓国はウォンジュのウォンジュ総合体育館でRoad FC69で昨年に引き続き実施されるGlobal Tournamentの開幕戦=準々決勝が行われ70キロのライト級Tにキャプテン☆アフリカ、63キロのバンタム級Tには原口央が出場する。
Text by Manabu Takashima


同大会と10月27日(日・同)に同地のチアク体育館で開かれるRoad FC70=準決勝大会に関しては、今月18日(木・同)に発表があったが、28日(日)の修斗大阪大会で<世界ライト級王座決定戦を戦うキャプテン☆アフリカの出場に関して、日本のメディアにはかん口令が敷かれていた。 a href="https://mmaplanet.jp/176844" rel="noopener" target="_blank">晴れて修斗世界王者となり、同トーナメント出場を公とできるようになったキャプテン☆アフリカは2年連続の出場で、昨年は初戦でRoad FCフェザー級王者パク・ヘジンに勝利も、準決勝で結果的にトーナメント準優勝となったナンディンエルデン・キム・インソォンにパウンドアウトで敗れた

4月にダウンを喫し大ピンチも腕十字でハン・サングォンを破り、トーナメント出場をアピールしていたキャプテン☆アフリカだが、初戦の相手はK-MMA最強ライト級ファイターといっても過言でないRoad FCライト級王者パク・シウォンと戦うことになった。

2002年4月生まれ、22歳のパク・シウォンはコロナ期に立ち技特化型MMMA大会=ARCで名前を挙げ、Road FCと契約を結ぶと2022年7月にキャリア4戦目でRoad FCライト級の頂点に。12月に初防衛に成功したが、昨年のトーナメントは負傷欠場となり4月大会で査定試合=林ライス陽太と対戦すると、2分13秒に左フックで失神KO勝ちを収めている。

トーナメント出場前にパク・シウォンは韓国政府から渡航警報下にあるダゲスタンを訪問──ヌルマゴ父アブドゥルマナップが開いたジムに単身武者修行を敢行。

韓国メディアによると当初、ダゲスタンの虎の穴では見知らぬ韓国人ファイターの訪問と「練習をしたい」という要望をスルーしていたという。しかし、朝から晩までジムの前に立ち続けているパク・シウォンに根負けし、4日目にしてトレーニングを許可。すると、さすがのK-MMAライト級最強ファイターはその力を現地でも認められて、UFC世界王者イスラム・マカチェフらとトレーニングを4週間に渡り行って来たという。

恐るべきはパク・シウォンのポテンシャルの高さ以上に、この行動力とそれを支える決断力の強さといえる。キャプテン☆アフリカにとっては、過去最強の相手になることは間違いない。そんなパク・シウォン×キャプテン☆アフリカ以外のT出場選手を準々決勝・対戦ベースで列記すると、まずパク・ヘジンと昨年のトーナメント優勝のアルトゥル・ソロヴィエフも連続出場を果たす。

続いて昨年準優勝のナンディンエルデン・キム・インソォン、元UFCファイターでUAEWライト級チャンピオンのブラジル人ファイター=アレックス・ダ・シウバ。

そして4月にキャプテンに逆転負けを喫したハン・サングォン。BRAVE CFでライト級王座挑戦経験のあるバーレーン国籍を取得したダゲスタン人ファイター、16勝4敗のカミル・マゴメドフという面々だ。

Road FC王者、修斗世界王者、UAEW王者に昨年の優勝&準優勝者が揃ったマニア垂涎のトーナメントに向けて、MMAPLANETが行ったインタビューでパク・シウォンは「このトーナメントで優勝できれば問題なくRIZINのライト級のベルトを巻くだけの力があることを証明できる」と豪語している。同インタビュー及びバンタム級Tについて引き続き、アップしていきたい。

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