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【RIZIN48】伊澤星花とラストファイト、競技生活20年&MMA10年=浅倉カンナ「しっかりと燃え尽きます」

【写真】迷いなく、最後のリングへ(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で、浅倉カンナが伊澤星花と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2014年10月のデビューから10年、浅倉がプロMMAキャリアにピリオドを打つ。現在26歳——まだ引退には早いとも思われるが、レスリングを始めてから20年が経ち、現在は本人も気持ちがスッキリしているという。なぜこのタイミングで引退を決めたのか。プロデビュー~RIZIN 女子スーパーアトム級GP優勝~コロナ禍の苦難と、引退試合で伊澤星花という頂点に挑む意気込みを語ってくれた。


――浅倉選手に初めてお会いしたのは、まだプロデビュー前にパラエストラ柏で練習していた時でした。あれから10年ほど経ち、当時10代だった浅倉選手がラストファイトを迎えるというのは、なんだか不思議な気持ちです。

「あぁ~、前のパラエストラ柏ですよね。10年は結構長い期間ではあるけど、振り返ってみれば『あっという間だったな』と思います」

――なぜこのタイミングでラストファイトなのか。その理由からお願いします。

「引退を決めたのは去年の秋頃でした。自分の中では『これっ!』っていう理由があるわけではなくて。だけど今までは常に目標があって、他の選手の試合を観ると燃えてきて『私も試合がしたい』と思っていたんです。でも最近は、その気持ちがなくなってきていました。中途半端な状態でしたよね」

――……。

「私の中の格闘家って、常に燃えていて毎日ハードな練習をして――というイメージなんです。ずっと自分もそうでしたしね、今は自分自身が格闘家として毎日を過ごすことができていない……、そう感じて引退を考え始めました」

――以前からファイターとして燃え上がる時と、燃え上がらない時の波があった。ここ数年はその燃え上がらない状態のまま試合に臨んでいたのでしょうか。

「そうですね。何かモヤモヤというか、いろいろ考えながら格闘技をやっていました」

――本能や直感で動くということではなく?

「はい、そうです」

――その言葉を聞いて理解できました。後出しジャンケンになってしまうかもしれませんが、ここ数年の試合について「どこに向かって試合をしているのだろうか」と感じていたのは事実です。特にコロナ禍の前後から……。

「正直、そういう部分はあったと思います。海外選手とも試合がしたいけど、コロナ禍で私が海外で試合をすることも、日本に選手を呼ぶことが難しくなって。国内の選手との試合が組まれるなかで、『自分はどこを目指していけばいいんだろう?』とは考えました。

その時は感じていなかったけど、思い返せば少しその変化はありましたね。そんな状況で伊澤選手が自分の勝てなかった選手を倒していくことで、私自身はモチベーション迷子になっていったと思います」

――当時その伊澤選手に勝てば、自身の敗戦をひっくり返せるという考えに至るファイターもいます。むしろファイターとは、そうあってほしいとも思います。

「分かります。でも、う~ん……『自分には遠くなったなぁ』という気持ちになっちゃったんです。あと自分はパク・シウ戦でボコボコにやられてしまったじゃないですか。伊澤選手はそのパク・シウ選手にも勝っている。『どこまで練習して試合をしたら、あそこまで辿り着けるんだろうか』と考えてしまったんですね。自分は勝ったり負けたりのファイターだったので、迷いは生まれました」

――勝ったり負けたりと仰いましたが、2017年からは8連勝しています。そのなかで、RIZIN女子スーパーアトム級トーナメントで優勝もしました。当時は自信がみなぎっていたのではないですか。

「自信というか勢いはありましたよね。試合ごとに自分の成長を感じることができて、それが楽しかったです」

――浅倉選手は当時20歳、プロデビューから4年目でした。そのキャリアで、RIZINで駆け上がり周囲の期待も高まっていくことに対して、気持ちは追いついていましたか。

「……当時は何も気にしていなかったです。ただ強くなること、目の前の試合になることだけを考えていました。今のように深く考えるようなことはなくて、負けてもすぐに気持ちを切り替えることができていましたし。とにかく強くなることが楽しかったです」

――その気持ちが徐々に変わっていったのは、2018年の大晦日の浜崎朱加戦以降ですか。

「2戦目(2021年3月に判定負け)のほうですね。次の試合も大島沙緒里選手に負けて、初めて連敗を経験したことも大きかったです」

――試合に対する気持ちが落ちていった場合、練習は……。

「試合は勝ち負けがありますけど、練習はもともとキツイものですからね」

――あの鶴屋浩代表の指導ですし。

「アハハハ! でも当時は練習も楽しかったです。とにかくガムシャラに練習していて。だけど当時と今では状況が変わったんですよ。あの頃は私が年齢も一番下で、周りはお兄さんばかりでした。でも今は後輩もできて、練習でも自分より年下のほうが多い時もあります。そうなると後輩——重田ホノカやKARENの試合が決まったら、練習を見てあげたいし。だから楽しさは変わらないけど、練習に対する気持ちは変わっていたかもしれないですね」

――浅倉選手は現在26歳ですが、競技年齢も考慮しないといけないですからね。

「あぁ、そうですね。レスリングを始めたのが年長さん(5~6歳)で、格闘技を始めてもう20年になりますから」

――重田選手のインタビューで浅倉選手のことを訊くと、「もしかして浅倉選手はファイターとしての活動より、後輩の成長を見ているほうが楽しいのかな」とは感じました。

「それはあります。ホノカもKARENも自分で努力できるタイプだから、私が何かするってことはないんですよ。でもずっとジムには女子選手がいなくて、私も出稽古とかに行っていたし――それが今は男子だけでなく女子も、ジムの中で全ての練習ができる。そういう環境で彼女たちと一緒にいるのは楽しいです」

――ラストファイトの後はジムの指導者に加わるのでしょうか。

「そこは難しいですね。まだ自分が引退した後に、どういう気持ちになるのか想像がつかないんです。だけど後輩たちの試合は見続けていきたいです。でもこのまま練習に参加し続けると、私がボコボコにされることのほうが多くなりますから。それは悔しくなっちゃいます(笑)。

自分でも引退後に何をするかは、まだ何も固まっていなくて。ファイターではなくなってしまうので、ちゃんと考えないといけないです。よく『すぐ復帰するんでしょ?』と言われますけど(苦笑)」

――ラストファイトで戦う伊澤選手は、間違いなく現在の国内女子MMAで最強のファイターの一人です。その伊澤選手に勝てば、まだMMAを続けたいという気持ちになるのも当然だとは思います。

「私の中では、伊澤選手に勝つことでスッキリ辞めることができると思います。この試合に全てを懸けていますし、しっかりと燃え尽きますよ。ずっと気持ちもモヤモヤしていたのが、引退を決めてからは吹っ切れて練習に臨むことができていますから」

――ラストファイト、しっかり見届けさせていただきます。ちなみに浅倉選手LOVEを広言している重田選手は、引退することを伝えた時に悲しんではいなかったですか。

「今回はホノカに、初めてセコンドについてもらいます。パンクラスのタイトルマッチで負けて、彼女も悩んでいるとは思うんですよ。私のセコンドにつくことで少しでもモチベーションが上がってくれたら嬉しいし、次はホノカにあの舞台を目指してほしいです」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN48】サトシに挑戦、日本♡=ルイス・グスタボ「チャンピオンになり、防衛戦でパトリッキーを倒す」

【写真】通訳をしてくれたロイベ・デ・オリベイラ・ネイトと。ロイベは2023年に修斗で2度来日をしている (C)MMAPLANET

29日(日)、さいたま市さいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48でルイス・グスタボがホベルト・サトシ・ソウザの持つRIZINライト級のベルトに挑む。
Text by Takashima Manabu

古くはVale Tudo Japan時代からブラジルは日本のMMA界が戦いを挑んできた先駆者であり、PRIDEの時代は多くのスーパースターを生み出した。日本との親交が深く、ある意味歴史を共に紡いできたMMA王国だが、現状──UFCとの契約下にある選手が110名を超えるのに対し、RIZINでレギュラーとして活躍しているファイターはグスタボただ一人だ。

2018年の初参戦からRIZIN一筋で戦ってきたグスタボ。日本へのリスペクトは頭抜けているといっても過言でない彼が、タイトル挑戦への想いを──日本への想いの強さと共に熱く語った。


──サトシ選手への挑戦が、3週間後に迫ってきました(※取材は6日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「ずっと1年間、この時を待っていたのでタイトルに挑戦できることが嬉しくてたまらない。早く日本に行って、試合の日を迎えたくてウズウズしているよ」

──正式にタイトル戦のオファーがあったのは、いつ頃だったのでしょうか。

「最初に話があったのは2月のホリエ戦のあとで、それから正式決定まではしばらく時間があったけど……きっとサトシがナカムラとの試合があったからだろう。コロナパンデミックが起こり、僕のMMAファイター人生も大きな影響を受けた。RIZINが活動を再開して4試合を戦い、ようやくタイトル挑戦権を得ることができたんだ。オファーを貰った時には『絶対にこの機会を逃すわけにはいかない』って思ったよ。RIZINライト級王座は、僕のモノになる」

──ブラジルはバーリトゥード時代から、常にMMA大国でした。そして日本のMMA界とも深い繋がりがあります。その一方で現状、ブラジルの若い選手はLFAブラジル大会に代表されるフィーダーショーからUFCを目指すのが本流で、日本で戦う選手は少なくなっています。そのなかでルイスがRIZINに拘り続けてきたのは、なぜでしょうか。

「まず僕にとって日本は第二の故郷だ。僕は日本でキャリアを続け、日本で引退したい。日本で戦った最初の試合から、ファンは僕を受け入れてくれて凄く歓迎してくれた。日本で戦うことは凄くエモーショナルなことで……これは僕に限った話じゃないはずだ」

(通訳をしてくれた)ロイベ・デ・オリベイラ・ネイト 本当にそうだ。例えRIZINでなくても、僕自身は修斗で戦った時も日本で戦えることに凄く感激して、感情的にすらなっていた。あのファンのファイターへの接し方、尊敬をしてくれる姿って、他では本当にないことなんだ。

「だから、僕は日本だけで戦っていきたい。日本でキャリアを終えたいんだ。そして、そのまま日本に住みたいぐらいだ。その一方で今のブラジルの若いファイターはUFCで戦いたいというのが一番で、僕らの上のジェネレーションのように日本で戦いたいという風ではないのが実情なんだ。上の世代の選手は日本でヴァンダレイ・シウバたちが活躍していたのをテレビで見ていたから、日本への想いが強い。

でも、僕が今回RIZINのチャンピオンになることでブラジルの若い世代のファイターも、もっと日本に行って戦いたいと思うようになるはずだ。しっかりと僕の名前をRIZINのリングに刻むことで、この状況も変わり日本で戦いたい選手が増えるようになる」

──UFCや北米で戦うのに比べて、RIZINのイベント数は限りがありますが、ルイスはそこでレギュラーの座を手にできました。

「凄くラッキーなことだと自覚しているよ。RIZINはだいたい年に8イベントが開かれ、2度は僕も試合も組まれている。それは日本のファンが僕の試合を見たいと思ってくれているからで。本当にファンの皆には感謝しているよ。

しかも去年の12月から今年の2月までの3カ月間、カルペディエムで柔術の指導とプロフェッショナル・トレーニングを積むことできた。本当に素晴らしい日々だったよ」

──言葉だけでなく、文化の違いもブラジルと日本は大きいです。日々の生活で戸惑うことはなかったでしょうか。

「日本の人達はとても親切だし、日本食が好きだから何も問題はなかったよ。イソマルスイサン(磯丸水産)は、本当に美味しいフードばかりだった(笑)。

それに僕はアスリートだ。普段から規律正しく……いうとブラジルでは堅苦しいと感じられるほど健康的な生活をしている。夜は早く寝て、朝は早く起きる。しっかりと栄養を考えた食事を摂り、思い切りハードな練習を繰り返す。何も派手な生活をしているわけじゃないし、それは日本でも同じだった。日本にいてブラジルが恋しかったのは、家族や友人と会えなかったことだけだよ」

──なるほどです。ファイターがファイターらしく生きていると、派手に出歩くこともないと。これほど日本好きなルイスですが、試合前に日本に少し長く滞在して時差の調整などを行おうと思うことないですか。ロングフライトがあるだけでも、ディスアドバンテージかと思うのですが。

「ブラジルから日本に向かうことが、ディスアドバンテージだとは思っていないよ。そりゃあ2週間前から日本に滞在できると最高だろう。でも、そんなこと言ってもしょうがない。だから考えもしない。ただ伝えられたスケジュールに従い、計量をパスして戦う。それだけだよ。40時間のフライトがあっても、しっかりと体重を落とす。そしてファイトを楽しむんだ。

それにチーム全員で日本に早く行って準備できれば良いけど、そうでないならブラジルでギリギリまでトレーニングした方が良いと思っている。それはいつの試合もそうだし、タイトル戦だからといって何か違うことをしようとは考えなかったよ」

──サトシはMMAというスポーツにおいて、最高のグラップリング技術を持っています。とはいえ寝技は、MMAでは一つの局面でしかないという考え方もできます。改めてMMAファイターとしてのサトシの印象を教えてもらえますか。

「今回の試合はクラシカルなグラップラー×ストライカーの戦いだ。確かにサトシは優れたグラップラーだけど、MMAファイターとして他の局面は特にコレといって特筆すべきモノではない。それに僕自身、テイクダウンされても柔術を駆使して防げば良いだけだよ。この試合のためじゃなくて、ずっと柔術をやってきたから。

僕はただのストライカーじゃない。でも、さっきも言ったように今回の試合はグラップラー×ストライカーという図式が成り立っている。サトシが僕をテイクダウンしたくて組みついてくるなら、殴ってKOするだけさ」

──サトシは3月の中村K太郎戦のハイキックからのKO勝ちだけでなく、パンチでKO勝ちも過去にしています。それでも彼の打撃は、特に気になるモノではないですか。

「重ねて、サトシの打撃は印象深いモノではないと断言する。僕はコンプリートファイターだから、どの局面でも戦えるけどサトシの打撃に対して特別な準備をする必要はないよ。まぁ打撃戦を挑んでくるというなら、好きにすれば良い。僕はマイク・タイソンと向き合って、殴り合うことだって平気だから(笑)」

──では日本好き、そしてRIZINラブのルイスにとってRIZINライト級王者がBellatorのパトリッキー・フレイレ、AJ・マッキーに敗れていることをどのように思っていましたか。

「だからこそ僕は9月29日にチャンピオンになり、防衛戦でパトリッキー・フレイレを倒すつもりだよ」

──ルイス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「常に言って来たことだけど、本当に心の底から日本のファンに感謝している。皆の存在があるから、日本で戦うことがモチベーションになっている。チケット代に値するような試合をするから、期待してほしい。

この試合を見てくれるファンの皆に初回から、KO勝ちを狙うことを約束する。今回の試合は、1R……5分間あれば十分だ。2Rは訪れない。初回KO勝ち、サトシをボコボコにするよ。会場では僕の名前を叫んで応援してほしい。アリガトゴザイマス」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN48】新井丈と対戦、ズールー=TUF24で競演「オウギクボと一緒に練習をして技術交流をしたい」

【写真】くっきり二重のズールー。ストライカーという触れ込みだが、インタビューではレスリングに精通していることが伺えた (C)RIZIN FF

29日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で、南アフリカからエンガジムーロ・ズールーが初来日を果たし新井丈と対戦する。
Text by Manabu Takashima

南アフリカ、いやアフリカ大陸#01ショーといえるEFC Worldwideでフライ級とバンタム級を制したズールーと修斗でストロー級とフライ級を制した新井の対戦。そのズールーは2016年に世界中のローカルプロモーションからフライ級王座が一同に会したTUFシーズン24に参加し、扇久保博正と対戦している。

戦ってなお友情を育み、扇久保を尊敬し──あの日の敗北を払拭したいという想いを持つズールーは初めてのリングでのMMA、そしてRIZINルールでの戦いに興奮を隠せずにいた。


ケージレスリングより、ピュアレスリングが大切になってくる

──約2週間後に日本で新井丈選手と対戦します。今の気持ちを教えてください(※取材は17日に行われた)。

「日本を初めて訪れることに凄くワクワクしているし、最高の気分だよ。加えて、初めてリングでMMAの試合をすることが楽しみでならない」

──MMAの試合が初めてということは、他のルールではリングの経験があるということでしょうか。

「そうだよ。MMAでは初めてだけどムエタイとK-1はリングで戦ってきたからね」

──リングとケージは別モノという見方もできます。今回の試合に向けてどのような調整を行ってきましたか。

「ずっとボクシングはリングで練習をしてきているから、その辺りの知識は持っているつもりだ。もちろん、金網がないことで押し込んでからの逃げ方などは違ってくるから、ケージとリングでは違う技術や作戦が必要になっている。それでも、どうすればリングで対戦相手をコントロールできるかは分かっているよ」

──90度のコーナーがあるリングと、ケージでは距離の取り方なども違ってくるかと思います。

「そこに関しては、問題ないよ。僕の方がプレッシャーをかける方だから、下がる相手はコーナーに詰めることができる。だからリングでの試合は僕にアドバンテージが与えられるわけで、相手にはディスアドバンテージでしかない」

──では組みの展開になると、ロープが使われているリングでの戦いはどうなると予想していますか。

「レスリングはレスリングだ。ケージでないなら、壁が使えない。そのつもりで戦えば良い。つまり、普通にレスリングをすれば良いんだ。金網があればレスラーはプレッシャーを掛けやすい。リングだと、レスリングではなくK-1のプレッシャーの掛け方で構わなくなる。

ボディロックが取りやすくなる? そうだね、組む方はケージと比べると腕を自由に動かすことができる。ただ、組まれた方も腰の使い方がケージの時よりも楽になる。つまりロープはあっても、ピュアレスリングと同じ技術になるんだ。ケージレスリングより、ピュアレスリングが大切になってくる」

──ではRIZINルールも初めてだと思います。このルールセットにはどのような印象を持っていますか。

「エルボーとニーが好きなので、ヒザをグラウンドで使う機会がやってくることを願っている(笑)。グラウンドでのヒザが認められていることは、リングと同様に僕にとってアドバンテージになる。これまでテイクダウンを奪っても、ヒザはボディにしか打てなかった。それが頭部、顔面に入れることができるんだから。

これまで戦って来たルールでは、それが可能なポジションでも使うことが許されていなかった。でも、次の試合は違う。凄く楽しみだ」

──ところで2016年のTUF以降、ずっと南アフリカで戦ってきました。南アフリカの選手はズールーと同じEFC World Wideでキャリアを積みUFCやONE、そして中東に旅立っていくケースが多いですが、母国に留まっていたのは何か理由があったのでしょうか。

「まあ南アフリアで戦い続けてきたことは、不運だったかもしれない。でも、英国、ブラジル、ジンバブエという国外の選手との試合も経験してきた。それ以前にカンボジアでMMAを2試合戦い、タイで1度ムエタイの試合を戦ったこともある。僕への応援がない環境でも戦ってきているからね。

確かに母国で戦うのと、そうでない試合は違う。でも、それが問題になることはない。試合場に上がり、やるべきことを遂行する。それだけだよ。結果、ファンが僕の試合を気に入ってくれると最高だ。何より世界でも有数の団体の1つであるRIZINで戦えるんだ。この力を見せつけるよ。そして、ずっとRIZINで戦い続けてチャンクーラを手にし続けたい」

──チャンク―ラ?

「マネーのことだよ(笑)。RIZINで戦うことでチャンクーラを稼ぎ、日本の文化に触れることもできる。この機会を手にすることができて、とても嬉しい」

──その日本のMMAに関して、どのような印象を持っていたのでしょうか。

「日本のMMAもそうだけど、日本の文化に興味があった。日本の人々を尊敬しているし、日本でどんな経験ができるのか凄く期待しているんだ。僕自身、極真空手を習って成長してきたからね」

──そうなのですかっ!!

「そうなんだよ。茶帯を巻いていた。極真時代は1度のトーナメントで、26試合も勝ち抜かいといけないなんてことも経験したよ」

──!!!

「極真空手から学んだことは本当に多い。その極真は日本生まれだから、日本の文化に興味を持ち続けてきたんだよ。マスター・マス・オーヤマの教えが僕の根底にはあるから」

──ところで南アフリカの治安の悪さは、日本にも伝わっています。そういうなかで生まれ育っていると、試合でも危機管理能力が発達するということはありますか。

「残念なことに南アフリカはどこが安全で、どこが危険か分かっていないと本当に危ない。でも素晴らしいところもあるんだけどね……。そのような国の状況とファイトを比較することはできない。僕自身が荒れた地域の出身であるからこそ、リングの上と一緒にはできないんだ。

それこそ日本のような治安の良い国からでも、RIZINのビッグスターの1人でThe Ultimate Fighterで活躍したヒロマサ・オウギクボのような選手が生まれているじゃないか。本当に心穏やかで、礼儀正しい人物だった。凄くフレンドリーで、僕は彼と戦ったけど心の底から尊敬している。

オウギクボとは言葉がちゃんと通じ合ったことはない。彼はTUFに出ていた全員とコミュニケーションを取るのに苦労をしていた。でも、言葉じゃない。彼の佇まいで、どういう人間なのかは伝わる。僕らは戦い、オウギクボは2Rに僕をRNCで仕留めた。でも、戦ったあとでも僕らはカタコトの言葉で意思を伝えあい、友情を育んだ」

最高の勝者に自分がなれると思っている

──実は扇久保選手のことは、後ほどお伺いしようと思っていたのですが、ズールーから話してくれましたね。それだけの関係にあったことが伝わってきます。と同時にRIZINのフライ級で戦うということは、どこかで扇久保選手にリベンジをしたいという気持ちが残っているのではないでしょうか。

「もちろん、僕はファイターだから敗北は払拭したい。リベンジの機会があれば、そうしたいよ。でもそれは何も僕らの間にパーソナルな問題があったからではないことだけは言っておきたい。実際に試合後も、彼は僕にアドバイスをしてくれた。僕も同じようにオウギクボの役に立てるならと助言もした。僕らは心が通じ合っていた。戦っても敵対関係になるようなことは一切なかったよ。

今でも日本に行った時に、オウギクボと一緒に練習をして技術交流をしたいと思っている。それができれば、本当に光栄だ」

──その扇久保選手はRIIZNフライ級を世界最高のクラスにしたいという目標を持っています。そうなると実際に戦うライバルであっても、夢を叶える同志になるわけですね。

「それは今、知ったことだから……何て言えば良いのか。ただ、その目標を達成して欲しい。人間として、彼と同じ目標を持ちたい。同時にファイターとして、ウォリアーとして僕にも夢がある。今もチャットで会話するオウギクボが目標を達成するために、僕らが戦う必要があるなら問題なく応じるよ。それは彼が本当に素晴らしいヤツだからだよ」

──そのような未来が来るためにも、今回のRIZINデビュー戦は非常に大切になってきます。

「動画でジョー・アライのファイトは視た。運動神経が良くて、強いパンチの持ち主だ。カウンターも上手い。なにより、気持ちがタフだ。激しい戦いになって、最高の勝者に自分がなれると思っている。

いつだって観客の皆に喜んでもらうために、ベストを尽くしてきた。日本のファンは騒ぐこともなく、じっと戦いを見てくれる。そんな日本の皆も、僕も試合を気に入ってくれるはずだ。そして、最高の時を過ごして欲しい。フィニッシュして勝つ。その準備はできているよ」

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井上直樹とサトシソウザ RIZINのリングで海外強豪選手を迎え撃つ決意【RIZIN.48】

「RIZIN.48」でキム・スーチョルとバンタム級王座をかけて戦う井上直樹が、ホベルト・サトシ・ソウザと共にRIZINでの戦いへの想いを語りました。井上は「アメリカに行くんじゃなくて、こっちに来てほしい」と述べ、海外強豪選手を日本で迎え撃つ姿勢を強調しました。

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#井上直樹 #サトシソウザ #RIZIN48 #格闘技 #バンタム級 #RIZIN_CONFESSIONS #shorts

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井上直樹 朝倉海UFC移籍に対する本音とRIZINバンタム級への強い思い【RIZIN.48】

「RIZIN.48」でキム・スーチョルとのバンタム級王座決定戦に挑む井上直樹が、UFCに移籍した朝倉海への思いを明かしました。「今はRIZINでは戦えないんで、UFCでチャンピオンになってほしい」とエールを送りつつ、「自分はRIZINで頑張ります」と語り、今後のRIZINでの活躍を約束しました。

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【RIZIN48】有言実行なるか。宇佐美正パト戦へ、矢地祐介「今の時代の風潮と戦うにはちょうどいい相手」

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29日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われるRIZIN48にて、矢地祐介が宇佐美正パトリックと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2023年は1試合に終わった矢地だが、今年は2月のRIZIN佐賀大会の白川陸斗戦、5月のBellatorフランス大会のマンスール・ベルナウイ戦に続いて、早くも3戦目となる。ベルナウイ戦での反省を踏まえて、フィニッシュへの意識を高く持って練習に取り組んできたという矢地。それは打撃への評価が高くなった最近のMMAへの対応という意味も含まれる。

そのなかで迎える宇佐美との一戦を「時代への挑戦。新世代のMMAファイターと戦って、そこに抗えるか」と位置づけた。

──5月のBellator CSにおけるマンスール・ベルナウイ戦後のインタビューでは「今年はドンドン試合をしたい」と話をしていて、3試合目=宇佐美正パトリック戦が決まりました。矢地選手としては常に試合ができる状態で準備していたのですか。

「そうですね。体重含めて常に試合の準備はできているんで、今年はトントントンと試合が決まって嬉しいです」

──Bellator CSのベルナウイ戦の敗戦を踏まえて、どんなことを意識して練習をしているのですか。

「一本勝ちを目指してテイクダウンするとか、ラウンドの中で極めきるとか、練習中の1Rのなかでも勇気を出して失敗してもいいから極めに行く姿勢でやるようにしています」

──より試合をイメージしてスパーリングしているのですか。

「自然にそうなってきていると思います」

──試合は5分3Rなので、ラウンド数もそれに合わせる形にして、短いラウンドを集中してやるようにしているのですか。

「なぜかこの夏、ロータスはエアコンをつけない方針だったんですよ、理由は分からないんですけど(苦笑)。あまりにも暑すぎて、連続では2本やるのが限界みたいな感じでした」

──エアコンをつけない!? 毎年恒例でやっているわけではないんですよね。

「はい。いきなりなんちゅうことを企画しているんだよっていう感じですよ。ただボス(八隅)が決めたことだから反対できないし、ジムから外に出て『あっ、涼しいな』と思うぐらいの暑さでした。外の気温は36度とかなのに(笑)。しかも今年は湿気も凄かったし、マジでバテてました。9月に入ってから少し涼しくなってきて、今日も3本連続で集中してやったんですけど。まあ大変な夏を過ごしました」

──想像するだけでも過酷な練習環境ですね……。よりフィニッシュを意識して練習するようになったのはどういった理由からですか。

「最近のMMAの判定基準が、やっぱりUFCをはじめ世界的にストライキング重視になっていて、寝技でのコントロールがあまり評価されないようになってきていますよね。そういう中で組み技の選手としてはしっかり一本を取るとか、パウンドやヒジでダメージを与える展開を作らないといけない。

特にRIZINの場合はトータルマストなので、3R終盤までずっと相手を組み技でコントロールし続けていても、最後の最後に立ち上がられて1発食らってふらついちゃったら、それだけで相手に判定を持っていかれていて負けになる可能性があるわけじゃないですか。そういう意味で、寝かせたらダメージを与える・一本取ることを意識するようになりました」

──最近のMMAのトレンドを抑えたうえでのことだったのですね。やはりそこは一本を狙う・ダメージを当たると“意識”するだけじゃなくて、体がそうなるように練習から作っておかなければいけないということですね。

「はい。そういう判定基準がどうかは別にして、世界的にそうなってきているわけだから、僕ら選手としてはそれに従わなきゃいけないし、順応しなきゃいけない。そういう意味でも自然にそうなってきました」

──矢地選手はそういった判定基準は分かりやすくていいと思いますか。

「分かりやすいんでしょうけど、その事実を認められていない選手も多いと思います。特にグラップラーの選手は。今までそれ(コントロール重視)で勝ててきた分、あれ?と思って対応しきれていない選手が多いイメージですよね。でも選手はそれに従ってやるだけですよ。そうじゃなかったら勝てない」

──フィニッシュやダメージへの意識が高くなって、動き自体も変わってきましたか。

「良くも悪くも相手に隙を与えてしまう場面もあったりするんですけど、今までよりフィニッシュできるようになったし、そこを狙っていくことで、技術体系も変わってきて、新たな発見もありますね」

――よりアグレッシブになっていますか。

「好戦的になりますよね。練習の時点で自分からフィニッシュに向かって展開を作っていこうというマインドになっているので。例えばボイド・アレン戦なんかは、固めて勝とうみたいな意識だったんですけど、今はあれじゃ勝てないと思うんですよ。練習の時点でフィニッシュを意識して、それができるようになってきた感覚はあります」

──フィニッシュにトライするからこそ、今までに気づかなかった一本の取り方やダメージの与え方も見えてきましたか。

「それもありますね。(一本を取りに)行ってみたら割と行けるんだみたいな場面はありました。自分は心配性でビビリだから、なかなか一歩前に出られないタイプなんですけど、練習でフィニッシュを狙うことによって、こういうところからでも極められるんだとか、今までは自信がなかったところでも、全然(一本)取れるんだ!みたいな発見はあったかもしれないです。一歩踏み出さなかったから分からなかったけど、一歩踏み出してみたらこんな楽園があった、そんなノリですよ」

──言い方は難しいですけど、変にキツいことをやらなくても、決着つけられる道があるということですよね。

「自信がないからキープしようとか、ちょっとチープに手を打ってラウンドを終わろうみたいな感じだったのが、行くしかないんだとなったら、『なんだ、俺って意外とできるじゃん!』みたいな」

──しかもそれが失敗したとしても、今はトライしたことが判定で評価に繋がるかもしれないわけですからね。

「そうそうそう。それもあると思うし、そういう意味で今の判定基準に順応していますね」

──去年は試合数が少なくて、決まっている試合に勝つための練習ではない、技術そのものを伸ばす練習ができた時期だったと思います。逆に今年は試合がコンスタントに続いていて、勝つための練習にシフトできている部分もあるのかなと思いました。

「確かに…そう言われるとそうですね。いい流れができていると思います」

――今はまた充実して練習ができていますか。

「相変わらず楽しいですね。ただ最近は楽しいのが良くないのかなと思っちゃって。楽しい格闘技になっているから、いま一歩、もう一歩上に上がれていないのかなって思うし、格闘技のことが嫌いになるまで突き詰めないとダメなのかなとか。最近そういう風に思っているんですよ」

──練習するのも嫌になるくらいじゃないとダメだ、と。

「そう、そうなるぐらいまでやらないといけないのかなって。でも………いくらやっても楽しいものは楽しいんで」

──先ほどの判定基準の話にもつながるかもしれませんが、見ている側からすると今のMMAは楽しいMMAになりつつあると思います。

「ちょっと競技、競技しすぎていたのが、またファイトっぽくなってきますよね」

──打撃重視になると言っても、組み技・寝技のスキルがなければ勝てないわけで、逆に組み技・寝技のレベルが上がる部分もあるはずで。

「そうなると柔術の時代や寝技が評価される時代が来るだろうし」

──そういう時代の流れがありつつ、今回はパトリック選手と試合が決まりました。

「まさに今の時代の風潮と戦うにはちょうどいい相手ですよね。彼は打撃の選手で、俺に1発当てればいいと思っているだろうし。その中で俺はしっかり、もちろんMMAなんで打撃も寝技も全部なんですけど、その中でフィニッシュするっていう。時代への挑戦ですよね」

――なるほど。まさに先ほど矢地選手が言っていたように、パトリック選手は試合のほとんどをコントロールされても、最後の最後で一発当てればひっくり返せるというマインドを持って戦ってくるでしょうね。

「だと思いますよ。あっちは俺が被弾する場面が多いのを見ているだろうし、1発テンプルに当てちゃえば、アゴに当てちゃえばって思っていると思います。だから、そこをしっかりディフェンスして、MMAだから俺のパンチが当たることもあるかもしれないし、打撃にせよ寝技にせよ、しっかり極めきることが大事だなと思います」

──カード発表会見で「若い選手とやることに意味がある」とおっしゃっていましたが、今日話を聞いていてもっと大きなテーマの話になってきたなと思いました。今の時代のMMAとの勝負ですよね。

「そうですね。まさにそう。新世代、今の時代のMMAファイターと戦うっていうことですよね。だからいいっすよね。そこで抗えるかどうか」

──今年はそういった意味で試合も多いですけど、それこそいろんなテーマがありますよね。

「はい。続けているとテーマは増えますよね、結局」

──そうやって試合の度にテーマが出てくるのは矢地選手が格闘技にしっかりと向き合っているからだろうし、地震の被弾数が多いということも理解したうえで練習しているからですよね。相手はその弱点を突いて攻めてくると思いますが、そうさせずに一本を取るという部分は入念に練習しているところですか。

「そこは(ルイス・)グスタボに負けて以来ずっと取り組んでいることで、俺が被弾しているのは相手のプレッシャーに負けて下がってしまって…という場面なんで、不用意に下がらずにしっかりプレッシャーをかける。組むにしろ打撃を当てるにしろ、自分からプレッシャーをかけて攻撃を作っていくことがテーマです」

──それも決して昨日今日で修正しようとしていたことではない、と。

「最近それを試すのにちょうどいい相手と試合を組んでもらえているから、RIZINからの俺への課題というか。これを乗り越えないと君は上に行けないよというのを試されていると思っています」

──同じ日にライト級のタイトルマッチもありますが、そこは意識していますか。

「シンプルにどっちが勝つんだろうと思って気になりますね。凄い楽しみです」

──それこそあのカードも今のMMA的な打撃=グスタボ×組み技=サトシという試合かもしれないですね。

「確かに確かに。でもサトシもパンチは強いですからね、上手くはないけど」

──喧嘩が強い系ですよね。

「体の節々がでかいし、パンチが硬いんですよね。本当にいい試合になると思います」

──もちろん矢地選手もパトリック戦をクリアして、そのベルトを狙っていると思います。

「もう1発ここで勝って、大晦日に試合を組んでもらって。何度も言うけど俺は強豪外国人と戦って、乗り越えたいって気持ちが強いんで、また海外の選手と大晦日にやりたいなって今は思っています。もちろん次勝たないと何も始まらないんで」

──分かりました。この夏、冷房を切った中で練習してきた成果をぶつけてください。

「本当そう! 冷房の中で試合ができるだけで天国ですよ(笑)!」

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9月29日(日)
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【RIZIN48】太田忍、井上直樹、そして牛久絢太郎戦。佐藤将光「強い相手ばかりで、ありがとうございます」

【写真】知性と殺気の融合体。それが佐藤将光。写真は3月のLADNMARK出場時の公開計量から(C)SHOJIRO KAMEIKE

29日(日)、埼玉県のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN48で、佐藤将光が牛久絢太郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

佐藤にとってRIZIN3戦目の相手は、元フェザー級王者の牛久に決まった。今年3月に井上直樹に敗れたあとに発した「殺しの部分」の意味とは――。さらに取材前日に行われたあの記者会見についても意見を聞かせてくれた。


——牛久戦を控えている佐藤選手ですが、SNSで昨日の会見(※取材は6日、アンチ・ドーピング会見の翌日に行われた)について触れ、多くの反響があったようですね。

「アハハハ。最初は会見について触れていたわけではないんですよ。全く別のことで投稿したら、そういう受け取り方をされて。まぁ、ちょうど会見があった時でしたからね。

僕としては『今さら感』というか――この問題って、ずっと格闘技界の陰で存在しているものじゃないですか。そこまで細かいドーピング検査はUFC意外では行っていない。試合前だけドーピング検査を行っても、その時点で抜いていれば陰性で通ってしまう。これが一般の方には伝わっていない状態だったものが、今回明るみに出て皆が知ったことで大きな騒ぎになってしまったというか。そもそも他のスポーツ、野球でもサッカーでも『ドーピング検査で陽性』云々は聞かないですし」

——はい。これはRIZINだけでなく、それこそ世界中の全スポーツに関わる問題であり、簡単な話でないことだけは事実です。そんななかでRIZINに出場しているファイターとして、RIZINが改めてアンチ・ドーピングに取り組むことを発表したことについては、どのように感じますか。

「メチャクチャ良いことだと思います。でも『どうやって実現するんだろうか?』とは考えちゃいますよね。すごく費用が掛かることだし、試合前だけ検査しても意味がないとすれば、抜き打ち検査をすることになる。そうすると選手が試合前に、いつどこにいるのかを把握しないといけない。そこに派遣される人の人件費も必要で――どこからその費用を捻出するのかとなると、選手のファイトマネーが下がるか、スタッフさんの給料が下がるか、あるいはチケット代が上がるのか。

そこまでしても実施すべきと、皆が思うことができたら良いです。でも僕は今までずっとドーピング検査なしで試合をしてきましたから。もしかしたら、ドーピングをしていた対戦相手もいたかもしれない。実際にドーピング検査をしていても、なかなか結果が公表されなかったりする。だから僕は、半ば諦めてしまっていました」

——ある意味、MMAを戦っていく部分で使わない派は諦めと割り切りが必要で、使う派は開き直るという……。

「これは凄く難しい問題で、本当に専門家の意見を聞かないと分からないことです。どのような検査が必要で、その検査にいくらぐらい費用が掛かるのか。日本国内だと、これぐらいの規模の検査はできる――とか。そういうことが分からないと判断できないし、簡単に発言できるような問題じゃないんですよ。

もちろん理想論でいえば、ドーピング検査は行われたほうが良いに決まっています。今回のことを機に、どれだけ変わることができるのか。もっと良い方向に進んでくれたら最高ですけどね」

——ありがとうございます。実際に戦っているファイターの貴重な意見を聞くことができて良かったです。もう一つ、今回に限らず試合直前のファイターにとって、このような騒ぎが起こることについて、正直なところ試合に注目してほしいとは思いませんか。

「あぁ、確かに選手としては大会のプロモーションに専念してほしいとは思います。でも今回は大切な問題だから、取り上げて議論してほしいですね。僕としては試合に向けてやることは変わらないので」

——なるほど。では改めて試合に関して……まず牛久選手との対戦が決まった時は、正直なところ意外な印象でした。

「僕も牛久選手と組まれるとは思ってもみなかったです。彼はフェザー級に戻すと思っていたので。あと牛久選手は太田選手に負けていて、僕はその太田選手に勝っていますからね」

——そこで佐藤選手と牛久選手の試合が組まれるなど、現在のRIZINバンタム級戦線が混沌とした状況にあります。

「ただ、今はそんなに序列を気にしなくなりましたね。『俺はこの選手に勝っていて、なぜアイツと対戦しなきゃいけないんだ』とかは、もう考えないです。単純に1試合1試合、自分のパフォーマンスを出せるかどうかのほうが大事で。若い時よりも『ベルトが欲しい!』という気持ちは薄まってきました」

——ということは、以前は序列なりライバル意識のようなあったわけですね。

「はい。ONEに出ていた頃は、そういう気持ちも強かったです。RIZINに出るようになってからは、強い相手に対して自分のパフォーマンスを出すことだけに集中しています。もちろん『このレベルと戦わないといけないの?』という相手だったら違和感を抱くかもしれないけど、そもそも牛久選手は強いですから。これまで太田選手、井上直樹選手、そして次は牛久選手と強い相手ばかりで、『ありがとうございます』という感じです」

——いかに自分のパフォーマンスを出すか。そのためには前回のインタビューで仰っていた「殺しの部分」が必要になりますか。

「太田戦も、もっと行きたかったんですよ。削って削って——その先も見せたかったです。でも削りきる前に試合が終わってしまって。もっと自分から速い展開をつくっていくとか、しっかりと明暗が見えるような試合をしないといけないですね」

——今のRIZINの判定基準を考えると、それこそRIZINで求められている試合内容なのかもしれません。

「RIZINの判定基準は、試合全体を見てダメージで差がつかなかった場合、フィニッシュに近いダメージがないとイーブンになる。次に評価されるのはアグレッシブで――選手にとっても、お客さんにとっても分かりづらい部分があると思います。観ている人たちもモヤッとする判定もあったり。RIZINはRIZINの特色を推し進めたいでしょうし、選手も選手が分かりやすい試合をすれば良いのでしょうけど……」

——佐藤選手としては「殺しの部分」を見せることで、より明暗が見える試合になると思いますか。

「もちろんそういう部分が出てくれば、ちゃんとダメージを与えることができると思います。でも、そこに至るまでにやらないといけないことがある。たとえば、試合っていきなり右ストレートをぶん回すわけではなく、ジャブや崩しのような動きがあって初めて右ストレートを打つことができる。

RIZINの試合では、それまでのプロセスの部分で終わってしまうことが多かった。でもプロセスの先を見せることができれば自然とポイントも取れるとは思います。どうしても僕って技術先行というか、テクニカルな選手という印象を持たれていますよね。それはそれで嬉しいけど、ちゃんとフィニッシャーとしての一面もあることを知ってもらいです」

——牛久選手もまた、あれだけのポテンシャルを持ちながら、それだけの「殺しの部分」を見せることができていないファイターかと思います。

「そうですね。激闘になっている試合はないかもしれないです。お互いがやり尽くした――という試合は。それだけ、やりづらい相手だとは思っています」

——「牛久選手はフェザー級に戻すと思っていた」というのは、フェザー級時のほうが強かったと感じているのでしょうか。

「前回の1試合だけでは分からないですよね。タイプ的に太田選手とのマッチアップでは、彼の強い部分が出ないというのも理解できるんですよ。彼がフェザー級のコンディションのままバンタム級で、太田選手と対戦しても同じ結果だったのかどうか……相性の問題もありますからね。だからあの1試合だけでは『まだ分からない』としか言えないです」

——確かに太田戦だけでバンタム級の牛久選手を推し測るのは難しいです。では今回、牛久選手がフェザー級のコンディションで、バンタム級に適応させてくると思いますか。

「2回目のバンタム級ですし、より順応してくると思いますよ。またバンタム級でやるということは、順応できると踏んでいるはずなので」

——対して佐藤選手は、どのような試合を見せたいですか。

「相手が一つひとつ、どういう技を出してくるかは分かりません。でも試合の流れ、基本的な組み立て方は見えているので、しっかりハメて戦いたいです。

僕の中では牛久選手は強いし1階級上のチャンピオンになっているのに、あまり評価されていないところが引っかかっています。今回は彼の強い部分を引き出し、全て受けて僕が倒したいです。彼のミスではなく、僕の実力で勝ったという試合を見せたいですね」

■RIZIN48視聴方法(予定)
9月29日(日)
午後2時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

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【RIZIN47】仮想スーチョル=水垣偉弥が語る井上直樹「酷い目にあったので勝ってもらわないと困る」

18日(水)都内にて、29日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで行われるRIZIN48に出場する選手たちの合同公開練習が行われた。
Text by Takumi Nakamura


ファン公開形式で行われた今回の公開練習は全14選手が参加。新井丈のミット打ち&木下カラテによる空手の型からスタートし、RIZIN初参戦の秋元強真がJTTのエリーコーチとのミット打ちを披露する。

3組目から6組目までは対戦相手が見ている前での公開練習となり、宇佐美正パトリックのシャドー→矢地祐介ミット打ち、佐藤将光と高橋遼伍によるMMA形式のマススパーリング→牛久絢太郎のミット打ち、太田忍の気配斬り→元谷友貴のミット&打ち込み、浅倉カンナと重田ほのかのMM形式のマススパーリング→伊澤星花とCOROのグラップリングスパーリングと続いた。

そして練習仲間でもある高木凌と井上直樹は揃ってミット打ちを見せた。キム・スーチョルとのバンタム級王座決定戦を控える井上のミットを持ったのはMMAPLANET「今月の一番」シリーズでもおなじみの水垣偉弥。井上曰く、水垣が仮想スーチョルとしてトレーニングパートナーを務めているそうだが、公開練習のミット打ちはあくまで軽めのもの。

公開練習後に水垣にコメントを求めると「今回、仮想スーチョルとして頑張りました。最後の方は色々な攻撃を当てられまくって酷い目にあったので、仕上がりはいいと思います。これで仮想の相手を出来るのはもう最後かもしれないくらい出し切ったので、勝ってもらわないと困ります」と井上の仕上がりの良さを教えてくれた。

そして締めに登場したのはルイス・グスタボとの防衛戦を控えるライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザ。柔術衣を着てマットに表れたサトシは原点回帰ともいえる柔術形式のスパーリングで「久しぶりの試合、タイトルマッチです。絶対にベルトを守ります。日本の名前とRIZINの名前を守ります」と意気込みを語った。

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