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【RIZIN LANDMARK10】フライ級がヤバい!! 北方大地と対戦、ガジャマトフ「立って戦おう。それが望みだ」

【写真】写真のコントラストをあげないと、非常に童顔なガジャマトフ。この幼い顔に騙されてはいけない (C)MMAPLANET

RIZINフライ級戦線が熱い。いや、熱くなりそうだ。堀口恭司を頂点に扇久保博正、神龍誠というスリートップの存在するフライ級には、その首を虎視眈々と狙う日本勢を引きずり落そうとする海外勢の来日が進んでいる。
Text by Manabu Takashima

9月のRIZIN48では南アフリカのエンカジムーロ・ズールーが新井丈を倒した。さらに17日(日)に名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10には韓国からイ・ジョンヒョン、カナダからトニー・ララミー、ロシアはダゲスタン共和国からアリベク・ガジャマトフが来日を果たす。

プロMMA戦績は4勝0敗ながら、全局面で強さを見せつけ全ての試合でフィニッシュ勝利を挙げているガジャマトフは、北方大地と対戦する。キャリア35戦の元ストロー級KOPとの対戦に、絶対の自信を伺わせる23歳のファイターに初インタビュー。RIZINフライ級戦線が、コーカサスの新たな脅威にさらされる。


ダゲスタンでは誰もが、伝統的にレスリング文化に触れている

──RIZIN LANDMARK10で北方大地選手との試合が近づいてきました(※取材は10月22日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本という新しい国、新しい会場、新しいファンの前で自分の力を見せることができる。そのことにワクワクしている。RIZINのような大きなイベントで戦うということは、僕のキャリアが一段階上がることになる。日本には格闘文化が根付いていることも知っているし、その舞台で戦う準備はできているよ」

──ところでアリベクはプロMMAキャリアが4戦です。経験豊富な選手が揃うRIZINで戦える自信の程は?

「プロMMAは4戦でも、アマチュアとはいえ散打では100戦以上の試合を戦ってきた。それに4試合のMMAで戦った相手も強豪揃いで、全試合でフィニッシュできている。精神的にもフィジカル的にも、RIZINでやっていく自信は十分にあるよ」

──散打で素晴らしい実績を残している一方で、寝技がない競技がベースでありながらMMAでは力強い組み技も披露しています。レスリングや柔術はどれぐらいの期間トレーニングをしてきたのでしょうか。

「僕はダゲスタン人だよ。ダゲスタンでは誰もが、伝統的にレスリング文化に触れている。それにコンバットサンボに似たジャケットとスーパーセーフ着用のハンド・トゥ・ハンド・コンバットを戦ってきた。実は2週間前にもハンド・トゥ・ハンド・コンバットのトーナメントで優勝しているんだ」

──2週間前ですか!!

「その通りだ(笑)。4試合を勝ち抜いて、優勝した。それからも毎日のようにレスリングのトップ選手、黒帯柔術家たちとトレーニングを繰り返している。前回のMMAでは打撃は封印して、レスリングだけで勝負した。レスリングと柔術は、まだベストといえないから試してみたんだよ」

──それでいてRNCで一本勝ち。ところで打撃に関しても、散打出身とはいえサイドキックで相手を突き放したり、転がしに行くのでなはなく、思い切り殴り合っていますね。

「ダゲスタンの散打は、中国の伝統的な武術(ウーシュウ)散打とは違うんだ。そしてUFCで戦っているムスリム・サリコフに代表されるような五輪金メダリストを生んでいる。僕らの散打はレスリングをより取り入れている。キックボクシングとレスリングの立ち技をミックスした戦い、それがダゲスタンの散打だ」

──それは……メチャクチャMMAに応用できますね。

「その通りだよ」

日本人、ブラジル人、そしてロシア人も全て倒してRIZINでベルトを巻くつもりだ

──ところで所属ジムがKHKダゲスタンとなっていますが、つまりはバーレーン王国所有のKHK MMA関係のジムで練習をしているということでしょうか。

「バーレーンのKHK MMAの支部だ。KHKと関係の深いダゲスタン人がオープンしたトレーニングジムなんだ。ただ僕は今、アブドゥルマナプ・ヌルマゴメドフ・スクールに所属しているんだ。だからカビブ・ヌルマゴメドフの旗の下で、RIZINでは戦うことになる」

──おお、より興味深いですね。ところでアリベクはRIZINフライ級戦線について、どれぐらいの知識があるのでしょうか。

「日本のトップファイター達の試合は、全てチェックしているよ。UFCで世界王座に挑戦する選手の試合も見た。皆、良いファイターだと思う。だからこそ、RIZINではタフで僕より世代が上のトップファイターと戦いたい。日本人、ブラジル人、そしてロシア人も全て倒してRIZINでベルトを巻くつもりだよ」

──RIZINではサッカーボールキックやグラウンドでのヒザ蹴りが認められています。そのようなルールセットについては、どのように思っていますか。

「RIZINルールで戦う準備は、100パーセントできている。新しいルールで、新しい技を使う。問題ない」

──では、RIZIN初戦で戦う北方大地選手の印象を教えてください。

「ダイチは僕よりもMMAの試合数が多いファイターだ。パンチに力があるし、良い選手だと思う。ハードな試合になるだろう。でも、僕の方が若い。予想もできない動きで、勝つ。最高のコンディションで日本に行くから、ぶちのめすだけだ。

3R、スタンドでダイチを圧倒するつもりだ。ダイチもしっかりと打撃でやり合えるよう状態を上げてきてほしい。彼がレスリングに拘ると、良い試合にならないからね。ダイチには『立って戦おう』と伝えたい。それが僕の望みだ」

──日本のファンはレスリングや柔術の攻防を嫌うようなことはないかと思います。個人的にはアリベクのMMAファイターとして、総合力の高さが見られることを期待しています。

「いや、3R立って戦いたい。15分あれば、スピニングバックキックでド派手なKO勝ちを見てもらえるだろう。ただ組み技の展開になっても、柔術の技術には自信がある。チョークで絞め落とすことになるだろう。最高の試合をして、RIZINにニュースターが誕生するところを日本のファンに見て欲しい」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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45 BELLATOR MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN48 ブログ 元谷友貴 太田忍

【RIZIN48】太田忍にRNCで快勝、元谷友貴「ストレート系のパンチを使ったのは、堀口選手のアドバイス」

【写真】対策練習があったとしても、普段の練習で自力がついた勝利(C)RIZIN FF

9月29日(日)に、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN48で、元谷友貴が太田忍からRNCで一本勝ちを収めた。
text by Takumi Nakamura

2022年7月以来、約2年ぶりに太田と再戦した元谷。太田のパワフルなパンチで押される場面もあったが。ジャブ& ストレートを細かく当て続け、最終ラウンドにスクランブルの攻防からバックにつくと、ワンハンド式のRNCを極めた。

2年前に判定勝ちした太田に対してリマッチではRNCによるフィニッシュ。単純な比較はできないが、自身の成長を見せた形の試合となった。この勝利の裏にあるATTでの練習の積み重ね、そして試合の当日のひらめきを元谷に語ってもらった。


やっぱりATTでレスラーたちとたくさん組んできたんで

――前回の太田忍戦はRNCで見事な一本勝ちでした。試合映像はご自身でもチェックされましたか。

「はい。何回か映像を見直して、試合前に自分が思っていたやりたい流れというか、自分の想像通りというか、自分のやりたい試合ができたと思います」

――事前にイメージしていた太田選手とそこまで大きな違いはなかったですか。

「そうですね。大体こんな感じで組んでくるだろうなというイメージはしていて、それを切ったりするイメージはありました」

――太田選手とは2022年7月以来の再戦でしたが、組んだ時の感想はいかがでしたか。

「太田選手はレスリングのトップ選手なので、2年前に試合をした時からテイクダウンが強かったし、ある意味、あそこから劇的にテイクダウン能力が上がることはないと思っていたんです。だから太田選手のテイクダウン力はイメージできていたし、そこに対応できるように練習してきました。前回は結構テイクダウンを取られたんですけど 今回はディフェンスができたかなと思います」

――今回の対戦でテイクダウンディフェンスできた要因は何だったのでしょうか。

「詳しくは言えないですが、太田選手がテイクダウンする感じというか、自分の中ではこういう風にテイクダウンしてくるだろうなというのがあったんで、それをイメージしてやっていました。あとはやっぱりATTでレスラーたちとたくさん組んできたんで、そういう面では免疫というか、すごく対策はできていたのかなと思います」

――ATTでレスリングベースの選手たちと肌を合わせることで自然にレスリング力が上がっているわけですね。

「そうですね、レスリング力は変わったと思いますし、本当に全部の局面で、すごくいい練習ができているなと感じています」

――あとは打撃に関しても元谷選手がイニシアチブ取っているように見えました。

「打撃でああいう感じになるとは思っていませんでしたが、ジャブとかストレートとか、それ系の技でリードできましたね」

――太田選手も自信を持ってパンチを振っていましたが、実際に戦っていてどう感じていましたか。

「やっぱりガードの上からでも一発は重いなと思いましたね。ただ自分の方が打撃を当てられていて、 相手の打撃も見えていたんで、もしバチバチに打ち合っても、1発もらってしまう以外で負ける感じはないなと思いました」

――太田選手が元谷選手をコーナーに詰めて思い切りパンチを振る場面もあり、見栄えが悪いかもしれないという考えはありましたか。

「仮にガードの上からでも、距離を詰められて打撃をもらうのは、見栄えが良くないなと思いました。多分この試合で1発もクリーンヒットはもらってないし、脳にダメージをもらったかというとダメージはないんですけど、太田選手のパンチで流血しちゃったんですよね。あれはパンチをガツン!ともらってパックリ割れたんじゃなくて、グローブが擦れたかなんかで切れた感じだったんですよね。あれもダメージはなかったのですが、流血のせいで印象が悪いよなと思いました」

――では試合の展開としてはうまく進められているけど、印象が悪い部分もあるなという感覚だったのですね。

「そうですね。実際にダメージはなくても圧をかけられて(ロープやコーナーに)詰まっちゃうと印象が悪いんで。今回は常に動きながら、あまり距離を詰めさせないようにイメージしていました。でもそこは太田選手の強いところでもあるので、まああんなもんかなとは思います」

――逆に元谷選手のコンパクトなパンチも当たっていたと思いますが、手ごたえはありましたか。

「自分のパンチで効かせた感じはあまりなくて、普通に打撃を当てる・ポイントで当てる感じでした。どうしても倒そうと思って強く打ちこんじゃうと、あっちのテイクダウンがあるんで。だから最初は3Rを通して試合を考えて、太田選手に組みつかれないように、バン!と行きすぎないようにしていました」

――ダメージを与えようとしてパンチが大振りになって、そのタイミングで太田選手に組まれる。そういった展開は避けたかったですか。

「太田選手に一度いいところを組まれたら対処が遅れちゃうし、そうなるとテイクダウンを取られて相手に良い形を作られちゃうと思うんで、そこはちゃんと隙を作らず、しっかりポイントアウトして(テイクダウンを)切ってくイメージでした」

――そこも含めて細かいパンチ=真っすぐ系のパンチで試合を作っていく作戦だったのですか。

「ストレート系のパンチを使ったのは、試合直前にセコンドの堀口(恭司)選手にアドバイスされたからなんですよ。『こういう方がいいんじゃない?』みたいな感じで。それを言われるまで自分は普通に打撃をやろうかなと思っていたんです」

――それは意外でした。てっきり試合に向けてミットなどで反復練習しているものだと思っていました。

「試合前のアップで動いてみて、自分の得意なストレートの形があって、これを使おうかなみたいな感じでした。当日の動きと堀口選手のアドバイスがちょうど合って、それが作戦としてハマりましたね」

――まさに直前も直前だったのですね。

「練習の段階ではストレート系のパンチを出す感じはあんまりなかったですね。だから本当に当日、それも試合直前で決めました」

――では組みに対してはしっかり練りつつ、打撃は自分の感性・感覚で出していたという形ですか。

「でも組みも太田選手対策としてはやってなかったです。純粋にレスラーと練習してレスリング力そのものを上げてきた感じです」

――試合のインターバル中には堀口選手とどのような会話をしていたのですか。

「インターバル中に何か話したというのはなくて、自分は試合のことだけを考えていましたね。そこに堀口選手が『ストレート系がいい』、『こういうフェイントがいい』、『これが当たってるね』、『この感じでいいよ』みたいなことをアドバイスしてくれて、それを耳で聞きながら試合に集中していました」

あの形で極まりましたけど、それ以外にも自分の中で極める流れやパターンはもっとあります

――そしてRNCで決着がついた3R、スクランブルの攻防からバックを取る動きは自然に体が動いていましたか。

「あれは体が勝手に動いたというか、いつも通りの動きって感じですね」

――あの場面は元谷選手が太田選にがぶられた状態から一旦引き込むようにして、スクランブルの展開に持ち込んでバックを取る形でした。あれはATTでレスリング系の選手と練習していた成果ですか。

「レスリング系の選手と練習していると、よくスクランブルの展開になるので、例えばですけど、こういう動きが通用する・しないというのがやっていて分かるんですよね。スクランブルの動きは純粋なレスリングの動きじゃなくて、レスリングの動きに寝技の要素も入っているので、ああいう動きを練習でやりながら通用する動きが何かを覚えていく感覚です」

――まさにレスリングとグラップリングを融合させた動きでしたが、ああいった動きは元谷選手も意識しているものですか。

「やっぱりATTには強いレスラーがいるので、この部分だったらいける、この部分は厳しいというのが分かりやすい。それで自分が勝負できるところ、自分の動きの流れや組み立てが明確になってくるんです。そうやって色んな面で強化できているなと思います」

――ATTでの練習を重ねることで使えるようになった技術や技の引き出しは増えていますか。

「そうですね。自分の通用するところ・しないところは米国に行くたびに明確になってきていますね」

――そして最後のRNCは両腕を組むのではなく、ワンハンドチョークのような形で極めていましたが、あれは元谷選手の得意な形なのですか。

「ATTではみんな強いのでなかなか極めさせてくれないんですけど、日本に帰ってきて練習していると結構極まる形ですね。自分の得意な形ではあります」

――相手の首に手を回せば極められるという自信はありますか。

「今回の試合で言えば、あの形で極まりましたけど、それ以外にも自分の中で極める流れやパターンはもっとありますね」

――前回の対戦は判定勝利でしたが、今回は一本勝ち。フィニッシュして勝ったことは率直に嬉しいですか。

「すごく嬉しいですね。今回は結構早めに試合が決まって、すごくいい準備ができて。しかもフィニッシュを目指して戦っていたので、 最後の最後にフィニッシュ出来て、すごく嬉しかったです」

――太田選手は今年に入って牛久絢太郎戦、Bellatorでのロジャー・ブランク戦に勝利していて、流れや勢いは太田選手の方に分があるという見方もあったと思います。その一方で元谷選手もATTでの練習を継続して、自分の方が成長しているという手応えはありましたか。

「ATTに行くようになって、最初に行った時より2回目、2回目よりも3回目…という風に、自分自身も吸収力が上がっているというか、この試合に向けてATTで練習するなかで、たくさんのことを学ぶことが出来たんですよ。ATTで練習する回数が増えることで、環境にも慣れてきて、色んなことを吸収できるようになっていますね。

試合に向けてだけじゃなくて、年間通して練習でやる動きもあるし、そういうものが少しずつ理解できてきて。やっぱり2カ月くらいの練習で、その瞬間だけ覚えるんじゃなくて、時間をかけて身についてきたという感覚があります。だからATTに行けば行くほど、新しいことを覚えて吸収していますね」

――元谷選手としては海外の練習は短期間ではなく、回数を重ねて何度も行くことで、ようやく身になるという感覚ですか。

「どうしても2~3カ月だけ行っても、その環境に慣れるだけで終わっちゃうんですよね。やっと環境とかリズムに慣れてきたと思ったタイミングで帰国しないといけない、みたいな。だから新しいことを学ぶ余裕がないというか、身体で覚えるといったらなおさらですよね。だから1回目で海外に慣れて、そこから何回も練習に行くというのがいいと思います」

――そう考えるとATTでの練習をスタートしたことは元谷選手にとって大きな転機でしたね。

「はい。すごく変わりました。まだ全然伸びしろを感じているし、日本でやっていることとはまた違う技術というか、そういうものもたくさんあるので、これからもATTで練習を続ければ成長できると思っています」

大晦日でもいいですし、もし来年になったとしても自分はその分強くなれる

――さて次の目標としてはRIZINバンタム級のベルトになってくると思います。同じ大会で井上直樹×キム・ス―チョルの王座決定戦が行われ、井上選手がTKO勝利でベルトを巻きました。あの試合を見た感想を聞かせてもらえますか。

「やっぱり井上選手がすごく強いなと思いました。日本人でスーチョル選手に勝った選手はいないし、スーチョル選手のああいう負け方は今までなかったと思うので。しかもちゃんと顎を打ち抜いて倒して勝って、狙い通りの勝ち方だったと思うんですよ。だから井上選手も強くなっているなと思いました」

――元谷選手は2020年大晦日に井上選手に敗れているので、そういった意味でもベルトやリベンジへの想いはいかがですか。

「そうですね。僕が今目指しているものがRIZINのベルトなので、オファーがあれば井上選手に挑戦したいです。で、前回よりもいい試合して勝ちたいと思っています」

――井上選手は大晦日での試合をアピールしていましたが、元谷選手も大晦日の大舞台でベルトに挑みたいですか。

「僕は(挑戦まで)あと1戦挟むか挟まないかだと思っているので、今年の大晦日でもいいですし、もし来年になったとしても自分はその分強くなれるので、それもそれでありかなと思っています」

――元谷選手はRIZINの旗揚げ興行(2015年大晦日)にも出場していて、RIZINでのキャリアも10年近くになります。RIZINで戦うこと、RIZINでベルトを巻くことには特別な思い入れもありますか。

「2015年から出ているので、そろそろ10年ですよね。RIZINも旗揚げ当初から、すごくレベルも上がっているし、世界のトップ団体と比べてもRIZINはレベルが高いと思っています。今は顔ぶれも新しくなって、新しい力・若い世代が入ってきて、RIZINそのものも色々と変わっていくと思うんですけど、僕自身はまだまだ頑張りたいと思います」

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45 MMA MMAPLANET o other MMA RIZIN48 キム・スーチョル ブログ 井上直樹

【RIZIN48】新バンタム級チャンプ井上直樹「ノンタイトル戦でも海外の強い選手とやることには意味がある」

【写真】やはり強い外国人選手と、日本のトップの対決がRIZINの売りになってほしい (C)RIZIN FF

9月29日(日)に、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されたRIZIN48で、井上直樹がキム・スーチョルにTKO勝利し、第7代RIZINバンタム級王座に就いた。
text by Takumi Nakamura

朝倉海の王座返上による空位となったRIZINバンタム級王座をかけてスーチョルと対戦した井上。VS日本人無敗のスーチョルに対し、井上はリーチを活かしたジャブでペースを掴み、鋭いワンツーでダウンを奪うと、最後はスタンドの状態でパンチを入れ続け、レフェリーストップを呼び込んだ。

井上がセコンド陣と共に練り上げたスーチョル攻略法、試合に向けたコンディション作りも含めて、井上にスーチョル戦を振り返ってもらった。


――井上選手にとってRIZINのベルトがキャリア初のベルトとなりました。周りのみなさんの反応・反響はいかがですか。

「ベルトが手元にあって、しっかり自分がチャンピオンだということが分かって、みんなすごく喜んでいましたね。みんな僕を信じてチャンピオンになってくれると思っていたと言ってくれて、自分も嬉しい気持ちです」

――チャンピオンという肩書を手に入れたことを井上選手自身はどう感じていますか。

「ベルトを巻いた瞬間は嬉しかったし、応援してくれている人たちに挨拶に行って、ベルトを見せて喜んでもらっている時もうれしいです。ただ僕が目指しているところはここじゃないというか、まだまだ強い選手はたくさんいると思うんで、むしろここからもっと頑張っていかないといけないなという気持ちですね」

――試合も振り返っていただきたいのですが、改めてスーチョル戦は井上選手にとってどんな試合でしたか。

「あの日は自分の日だったかなと思いますね。試合当日の調子が良くて、いつもより動ける感じがあったんです」

――それは気持ち的に乗っていたということなのか、それともトレーニングや調整面で変えたことがあったのですか。

「なんか……………調子が良かったんですよ(笑)。強いて言うなら、いつもより疲れが抜けていたのかなと思います」

――それは体のケアに時間をかけるようになったのですか。

「体のケアを増やしたのもそうなんですけど、結構休みを多く取ったりとか、試合前でも動きたいところは動くけど、しっかり休むというのは意識していました。そのおかけで試合までに、ちゃんと疲れが抜けて体が軽かったです。リングに上がったときになんか今日は体が軽いなと思って、2回ぐらい飛び跳ねてみたんですけど、その感じも『今日は調子が良いな!』と思えました」

――井上選手は試合前まで追い込んでいないと不安になるタイプなのですか。

「今までは1週間前ぐらいまでしっかり動いて、そこから調整という感じだったんですけど、今回は2週間前ぐらいからじっくり調整していて、すごく動きが良かったです」

――周りからそういうアドバイスをされたのですか。

「自分はできるだけいつものルーティーンを崩したくないので、周りから休んだ方がいいと言われても、じゃあ休もうとは思えなかったんです。でも今回はセコンドからも(休んだ方がいいと)言われて、しっかり休みを取ったことで、試合までに疲れが抜けたというのもあると思います」

――しっかりとした理由があってよかったです(笑)。それでは試合展開についても聞かせてください。セコンドの水垣偉弥さんは試合序盤は距離が近いと思ったそうですが、井上選手はどう感じていましたか。

「試合に入った時はそこまで近くはなかったんですけど、こっちの攻撃が当たり始めてから、だんだん近くになっているなという感覚がありました。でもそこはセコンドの指示もあり、ジャブを当ててというところから、ちょっとずつ距離を修正していきました。もしセコンドの声がなかったら、どんどんどんどんガツガツ前に出ていたかもしれないです」

――試合の流れを決めたのは井上選手の左ジャブでした。スーチョル戦が決まった時点で、ジャブでいこうと決めていたのですか。

「スーチョルに対しては、最初の第一歩の攻撃としてジャブが有効だと思っていました。この試合に向けて水垣さんや安田(けん)さんたちと一緒に(ジャブを)作り上げて、試合でもジャブで自分の距離に持っていけたというのはありますね。だから試合運びはすごく順調でした」

――左のジャブは結構細かく打ち分けていたそうですね。

「目を狙ったり、アゴを狙ったり、あとは長いジャブ、それをフェイントにした左のショートフック…色々とパターンを分けてやっていました」

――ロープ際での右ストレートでダウンを取りましたが、その前の左フックが効いていましたよね。

「そうですね。あの左フックが入ってスーチョルが下がって、そこにワンツーを当ててダウンを奪った感じです。実はその前にもショートフックが入っていて、その時にスーチョルの動きが止まったのが分かったんです。それでショートフックは有効だなと思って、ジャブとフックの打ち分けを思いつきました」

――これも水垣さんが言っていたのですが、水垣さんを仮想スーチョルにして左フックを練習していた、と。

「水垣さんがスーチョルっぽくなってくれましたね。めちゃめちゃパンチを振って前に出て。練習では試合で当てたショートフックのようなシチュエーションもやっていたので、そこは水垣さんのおかげですね。ありがとうございます(笑)」

――フィニッシュに行くまでの流れは練習していたり、想定していた動きがそのまま出た感じですか。

「練習でやったことがそのまま試合に出て、それがハマったので練習でやった通りだなと。他にも色々とパターンはあったのですが、最初にそれ(ジャブから組み立てる)がハマったという感じです。スーチョルは本当に強い選手であるんですけど、そういう意味では楽に戦えました」

――ダウンを奪った右ストレートは手応えがありましたか。

「手応えはそんなになかったんですけど(腰が)落ちたなと思って。ここは攻める時かなと思って一気に攻めました」

――そこからパウンドアウトする流れですが、ポジション的にはバックを取ってRNCにいくよりも殴った方がフィニッシュに繋がるという判断だったのですか。

「あの時はロープ際でバックについてRNCを狙って、ロープに身体が引っかかったりするのがイヤだなと思いました。あとはまだスーチョルの目も割と生きていたし、ディフェンスもしていたので、今は脳を揺らす時だと思って、パウンドに切り替えました」

――こうしてお話を聞いていると、試合を通して冷静に戦えていたようですね。

「はい。焦らずに冷静にできたと思います」

――もちろんスーチョル選手に勝つつもりで戦ったと思いますが、ゲームプランを遂行して勝ちきったことは自信になりましたか。

「やっぱりスーチョル選手のように実績もある強い選手とやって勝つことに意味があるので、そこはもちろん自信になりましたし、これからどんどん強い選手と戦っていくと思うので、またモチベーションが上がってきています」

――さて試合後は大晦日に試合をしたいというマイクアピールがありました。今後はチャンピオンとして、どんな相手と戦っていきたいですか。

「強い選手とやっていきたいというのももちろんですし、今すごく調子がいいので、このタイミングで試合をしたいというのもあります。今の自分がどこまでできるのかも含めて、試合間隔はそんなに空けたくないですね。できることなら年末年始はゆっくりしたいですが(笑)、大晦日はたくさんの人が見てくれる大会なので、そこに出て自分が勝っている姿をみんなに見せたいです」

――同じ大会で太田忍選手に勝利した元谷友貴選手がタイトル挑戦をアピールしていますが、そこは意識していますか。

「元谷選手とやったのは結構前で、元谷選手ももちろん強くなっていると思いますし、前回とは違う展開になると思います。今バンタム級で勝っていて、トップにいるのは元谷選手だと思うので、やる可能性もあると思います。あとは海外の選手と戦えるなら、海外の選手ともやりたいです」

――✖外国人選手で言うと、井上選手はRIZINでスーチョル、トレント・ガーダム、フアン・アルチュレタの3選手としか対戦していないんですよね。それが少し意外でした。

「そうなんですよ。2020年2月にトレント・ガーダムとやってからはコロナの影響で日本人選手と試合が続いて、コロナが落ち着いてからはアルチュレタ選手とも出来たし、今回はスーチョル選手と出来て、これからどんどん強い外国人選手も出てくると思うんで、そういう相手としっかりやっていきたいと思います」

――日本人のトップ選手とはある程度対戦したと思うので、ここからは外国人選手と戦う機会も増えそうですね。

「仮に防衛戦じゃなくてノンタイトル戦でも海外の強い選手とやることには意味があると思うんで、やっていきたいです」

――井上選手がUFCに出ていた時期は20~21歳、戦績も9~10戦目で、キャリア的にはかなり初期だったと思います。今またRIZINでキャリアを作り直してベルトも巻き。ここから世界でも評価された選手や強いと言われている選手たちに挑戦していきたいという思いはありますか。

「はい。今でもその想いはありますし、自分が負けた相手のこともチェックしています。やっぱり挑戦を続けないとファイターじゃないと思うので、これからも挑戦していきたいです」

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【RIZIN LANDMARK10】秋元強真が連続参戦!鈴木博昭とフェザー級で対戦

11月17日(日)愛知県は名古屋市港区のポートメッセ名古屋 第1展示館で開催されるRIZIN LANDMARK 10 in NAGOYAの追加対戦カードとして、鈴木博昭×秋元強真のフェザー級戦が発表された。
Text by Takumi Nakamura

RIZIN48で金太郎にTKO勝利し、RIZINデビュー戦を勝利で飾った秋元のRIZIN2戦目が早くも決まった。鈴木は元シュートボクシング世界スーパーライト級王者で、ONE Championshipを経てRIZINでMMAに転向。ここまで4勝4敗の成績を残し、直近7月の超RIZIN3ではYA-MANにKO負けを喫している。

鋭い左ストレートを得意とし、金太郎戦でも左ストレートでダウンを奪ってグラウンドでのヒザ蹴りで勝利している秋元だが、スタンドの打撃スキルで言えば鈴木はこれまで戦ってきた相手とはレベルが違う。

その鈴木に対して秋元の非凡な打撃センスが通用するのか、それとも今まであまり見せることがなかったテイクダウンや組み技のスキルを披露するのか。金太郎戦とは違う、秋元のMMAファイターとしてのスキルが見られる試合になるだろう。

一方で今回の試合はフェザー級で行われ、本来バンタム級の秋元にとっては一階級上にチャレンジする形になる。フィジカル的な部分では鈴木有利になるが、それが試合展開にどんな影響を及ぼすかも注意して見たい一戦だ。

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【RIZIN48】伊澤vsカンナ、萩原vs高木、アーチュレッタvsシェイドゥラエフ、サトシvsグスタボの舞台裏を特集したライコンが公開

933: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/10/12(土) 19:01:00.08 ID:Hpw2EhiA0
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【RIZIN48】アーチュレッタvsシェイドゥラエフの試合動画が公開

580: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/10/10(木) 19:06:33.45 ID:lwcPQXgi01010
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【RIZIN48】金太郎vs秋元、牛久vs佐藤、元谷vs太田2、井上vsキム・スーチョルの舞台裏に密着したライコンが公開

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【RIZIN48】ホベルト・サトシ・ソウザ vsルイス・グスタボの試合動画が公開

276: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/10/08(火) 19:04:55.34 ID:KUn6DD9W0
サトシの試合きたぞ


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RIZIN48 金太郎vs秋元強真について

#RIZIN #RIZIN48 #金太郎 #稲垣組 #北方大地

目次/チャプター
00:00 はじめに
01:29 試合のレビュー
06:52 秋元強真について
15:26 敗戦後の金太郎と北方大地
19:37 格闘家をリスペクトしている
23:25 北方はセコンドを外れろ

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【RIZIN48】榊原CEO、アーチュレッタに対して「残念というか呆れてる」「体重オーバーしてあんな結果なら呼ぶ価値ないんじゃないかと」

225: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/09/29(日) 21:29:11.91 ID:zCieF/du0NIKU
🌹「体重オーバーしてあの結果ならアーチュレッタはもう呼ぶ価値無いのかなと思ってしまう」


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