【写真】迷いがない、ハキハキとした言葉が続いた朝倉海 (C)AP.inc
今月24日(月)に発売されるFight & Life#103で朝倉海の巻頭インタビューが掲載される予定だ。朝倉といえば9日(日)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開催されたRIZIN47の第5試合終了後時にリングに上がり、UFCと契約したことをファンに報告している。
Text by Manabu Takashima
「僕は必ずUFCでチャンピオンになってきます。そして世界中のファンを連れて必ずここに戻ってくる」とファンに誓ってから2日後、Fight & Lifeでは港区のJAPAN TOP TEAMを訪れ朝倉をインタビューし、UFCへの想い、RIZINへの恩、UFCで戦っていけると自信を得られた時期と理由等々を尋ねた。
話せること、話せないことがあるなかで、オクタゴンでの階級に関してもしっかりと返答をしてくれた朝倉海インタビューから、UFCファイター3選手とUFC復帰を考えている堀口恭司について言及した部分を抜粋してお届けしたい。
──Fight Nightとはいえベガスの大会でメインを戦う平良達郎選手のことは、どのように思っているのでしょうか。
「いやぁ、平良君は素晴らしいです。無敗っていうことが、まず凄いです。負けない強さって……。MMAは立ち技があって、寝技もある。その分、リスクが高いです。そういうMMAで無敗っていうのは、ボクシングやキックボクシングで無敗より遥かに凄いことですよ。
実際に強い選手とも戦って勝っていますし。海外に乗り込んで勝つというメンタルの強さを持っている。実力もそうだし、そういう精神面も本当に凄いです」
──さらに若い鶴屋怜選手について、どのような印象を持っていますか。
「鶴屋怜選手はレスリング力に、圧倒的な自信を持っていますよね。若さと勢いが凄い。負けん気の強さが、試合からも感じられます。結構、日本人ってその部分が弱い人が多いですよね。気負ったり、気弱になったり。メンタル的に下がったりして。
そういうのが彼にはない。圧倒的に自分に自信を持っている。実力ももちろんありますし、そういうマインドを持っている。若いのに素晴らしいです」
──では年齢的には近い、中村倫也選手に関しては?
「中村倫也選手は、余り試合を見たことがないです。でも、彼も無敗ですよね。確かMMA歴も短いですよね。でも元々レスリングがベースにあることは、凄い強みです。それ以上に凄く頭の良い選手で、もの凄く考えています。格闘技って考えることができないと、強くなれないです。
そういう部分で、中村倫也選手は色々なことを自分のなかに落とし込むことができている。そういう思考があって、感覚を持っている。そう思います」
──いやぁ、海選手が彼らのことをそこまで見ているのが意外でした。
「日本人選手は仲間ですからね。海外で戦っている日本人選手には、仲間みたいな意識があります。絶対に負けて欲しくないし、一緒に頑張っていきたいので……試合を視るようになりました」
──ではオリコンニュースの五十嵐さんのような質問になりますが、UFCで戦いたいと公言している堀口恭司選手の進路がなかなかハッキリしない。この現状について、海選手はどのような見解を持っているのでしょうか。
「これは米国と日本の違い、熱の差だと思います。米国は数字じゃないですか。堀口選手が戦っていた時期はフライ級の人気が全然なかった頃で。デメトリウス・ジョンソンに挑戦した大会(2015年4月25日、UFC186)のPPVの売り上げも良くなかった。(※12万5000件。前後の大会は31万件と38万件。2020年ごろまでワースト10位の売り上げだった)。そういう数字が出てしまっているので、UFCも気にするのかしれないですね。それだと名前がなくても、若くて可能性のある選手と契約しようってなるんだと思います」
──実力的には、どのように思っていますか。
「力という点では、メチャクチャ強いです。UFCの世界チャンピオンと戦っても、勝ちそうなぐらい強いと思います」
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