6月9日開催されたRIZIN.47で正式発表された朝倉海のUFC参戦。バンタム級で行くのか、フライ級に落とすのか。そして初戦の対戦相手は誰になるのか。いまだベールに包まれています。そんな中、朝倉海の周辺からは「RIZINで最後に試合したファイトマネーより高い」「UFC史上稀に見る大型契約」など景気のいい声が聞こえてくるじゃありませんか。
それを受けて、巷での妄想や情報戦は加熱の一途。バンタム級でソン・ヤドンとの試合が決まったという噂やフライ級王者のアレクサンドル・パントーハといきなりタイトルマッチが組まれるという噂、さらにはフライ級とバンタム級の2階級制覇を目指すという話までまことしやかに囁かれています。
でも、実際にUFCデビュー戦でタイトルマッチ挑戦はあり得るのか。誰かいたかな?ここ最近でベラトールからUFCに移籍したマイケル・チャンドラー、マイケル・ペイジ、ONEから転籍したベン・アスクレン。そしてRIZIN王者経験者のイリー・プロハースカ、マネル・ケイプもUFC初戦はさすがにタイトルマッチではありませんでした。ランキング制が確立したUFCの中で他団体のチャンピオンと言えども、いきなりタイトルに挑戦するというのはにわかに信じがたいものがあります。
でもUFCのフライ級を重視していないと思われる言動を考えると、フライ級を爆発させるための起爆剤として朝倉海をいきなり起用する奇策もワンチャンあるんじゃないかと穿った見方をしてみましたがいかがでしょう。
海外サイトでも「俺や皆にとって大きな試合になる」「誰も予想してない選手が1人いる」「俺のキャリアにとっても良い事」というパントーハのコメントを紹介していました。
パントーハと同じアメリカントップチームに所属する堀口恭司が「誰も予想していない選手」と考えられなくもないですが、UFCとの契約交渉が難航している事を踏まえるとさすがにないか。そうなると好待遇でUFCと契約をしたという朝倉海陣営のコメントとも合致してきます。
現実だとすれば、日本人がUFCのタイトルに挑戦出来る事はうれしいものの、正直横入り感は否めないし、他のランカーからしたら面白くないだろうな。心情的には地道にUFCで勝ち星を積み重ねてきた平良達郎に挑戦してほしいてすが、どうなりますか。正式発表が待たれます。