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Brave CF40 News other MMA Preview シェイブ・ユセフ ブログ モチャメド・マカエフ

【Brave CF40】際という言葉が存在しないMMA、欧州若手対決モチャメド・マカエフ✖シェイブ・ユセフ

【写真】左がユセフで、右がマカエフ。公称では身長差は3センチだが、決してそんなことはないだろう。そこの身長の違いが如何に勝負に関係してくるのか見ものだ (C)BRAVE CF

Brave CF40が今夜、24日(月・現地時間)にスウェーデンのストックホルムで行われ23日(日・同)に計量が行われた。

ルーマニア2連戦から、スウェーデンでの大会は4戦目。2カ月で6度目のイベント開催となったブレイブだが、今回も開催国スウェーデン人ファイターは3選手で、このほかオーストリアから2選手、英国、ドイツ、スイス、トルコ、ルーマニアと欧州全域から10名のファイターが出場する。

とはいっても何世紀にもわたり民族が行き来し、またアジアの植民地政策時代に欧州に渡ったアジア系移民も世代を超えて現地に根付いており、国籍と民族が違うケースは当然となっている。今大会のメイン、空位のフェザー級のベルトに近づくための生き残り合戦となる新鋭対決モチャメド・マカエフとシェイブ・ユセフも、前者がオーストリア国籍のチェチェン人ファイターで、後者はパキスタン系英国人選手だ。


キャリア9勝0敗、20歳のマカエフは7月27日のルーマニア・ブカレスト大会で、チプリアン・マリシを2R終了時点で試合続行不可能に追い込みTKO勝ちを収めたばかりだ。粗さの残るボクシングとレスリングを融合させ、ケージレスリングやスクランブルで強さも見せるマカエフの組み&パンチ=ダーティボクシングは強力無比。まさに北カフカースの戦闘民族を思わせる攻撃力といえる。

対して25歳のユセフは2016年のIMMAFアマチュアMMAフェザー級世界王者で、アマMMA戦績は10勝0敗、プロデビューはACBの英国大会だ。ACBで3勝1敗という成績を残し、米国のローカルプロモーションを経て昨年12月のサウジアラビア大会でブレイブCFデビューし、今回が2試合目になる。IMMAFで結果を残した選手らしく、キック、レスリング、柔術と穴はない。ユセフは足を取るテイクダウンと共に反り投げのような豪快な投げ、そしてタイ・クリンチからヒザ&エルボーと流れるようなMMAを見せる。

なかでもエルボーはスタンドだけでなくグラウンドでもユセフの重要な武器となっている。長身のユセフは首相撲からのヒザからのエルボーの連係で、マカエフに土をつける可能性は決して低くない。一方、マカエフはその身長の差を逆手にとって懐に飛び込み、テイクダウン&スクランブルで疲弊させ、バックコントロール&フックもしくはアッパーで勝利を手することもあるだろう。両者揃ってベースが何かという概念のないウェルラウンダー、そして「際」という言葉が存在しないMMAを見せる──そんな欧州の新鋭対決といえる。

■Brave CF40計量結果

<フェザー級/5分3R>
モチャメド・マカエフ:66.2キロ
シェイブ・ユセフ:66.1キロ

<98キロ契約/5分3R>
アントン・トゥルチャル:97.8キロ
イボ・アスラン:97.6キロ

<ウェルター級/5分3R>
ダーヴィド・ヤーコブソン:77.5キロ
コルネリュ・ロタル・ラスカル:77.3キロ

<72キロ契約/5分3R>
フセイン・カジマゴマエフ:71.6キロ
スヴェン・フォルエンバッハー:70.5キロ

<ヘビー級/5分3R>
スボミニミール・キャリ:101.5キロ
ファティ・アクタス:108.5キロ

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DWTNCS S04 Ep03 Preview UFC オライアン・コスケ シェイエン・バイス ブログ ルイス・コスケ

【DWTNCS S04 Ep03】計量終了 夫婦でUFC目指すシェイエン・バイス。コスケ兄弟も揃い踏み

【写真】夫にJPより先にUFCへ進むことができるか、シェイエン・バイス (C)LFA

17日(月・現地時間)、18日(火・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDana White’s Tuesday Night Contender Series 2020年シリーズ第3週の計量が行われた。

先週の大会では5人の勝者全員がUFC行きを実現させたコンテンダーシリーズ、ここで体重を落とせないと始まらないとばかりに12人の出場選手が問題なく計量にパスしている。


今週の注目株はヒラリー・ローズと対戦するシャイエン・バイスだ。LFAやInvicta FCを既に経験しているバイスはプロMMAキャリア4勝1敗だが、最近の欧米系選手に増えてきた豊富やアマMMAでの経験を持つ。バイスのアマMMA戦績は7勝4敗、つまりパウンド有りMMAを16試合戦っていることになる。

3歳で空手を始め、10歳でテコンドーに転向したバイスは13歳で黒帯を巻き、15歳でMMAに転向後もテコンドーのインストラクターを続けてきた。テコンドーベースらしく、スイッチヒッターでやや軽めだがスピードのある蹴りを使う。

そんなシャイエン・バイスは南アフリカ人ファイターでLFAで台頭し、今年もコンテンダーシリーズに出場が決まっていたJP・バイスだ。労働許可証の問題で、9月の試合に出られなくなってしまったJPと夫婦揃ってのUFC行きはお預けとなってしまったが、シェイエンがまずは単独での契約を狙う。

シェイエンとJPが夫婦でUFCとの契約を勝ち取ろうしていていた一方で、今週はルイスとオライアンのコスケ兄弟が揃って出場する。双子かと思うほどソックリな両者、兄オライアンが1994年7月生まれで、弟のルイスは1995年8月生まれの年子ファイターだ。

ルイスはレスリング&ボクシングの王道スタイルで、ブラジリアン柔術では紫帯。オライアンは弟と同じようにレスリングベースで、柔術は紫帯ながらボクシングでなくキックを積極的に取り入れてきた。

そのオライアンはカリフォルニア州ではフリー、グレコ、フォークとあらゆるスタイルのレスリングで州王者レベル、そして全米クラスで活躍してきた。2人揃って戦績は6勝0敗で、7勝目がUFCへのチケットになるのか興味深い。

■DWTNCS S04 Ep03計量結果

<ウェルター級/5分3R>
ビクター・レイナ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ルイス・コスケ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
シャイエン・バイス: 115.5ポンド(52.38キロ)
ヒラリー・ローズ: 115.5ポンド(52.38キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オライアン・コスケ: 170.5ポンド(77.34キロ)
マット・ディクソン: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョシュ・パリジャン: 265.5ポンド(120.42キロ)
チャド・ジョンソン: 215ポンド(97.52キロ)

<ライト級/5分3R>
ケビン・サイラー: 156ポンド(70.76キロ)
ケニー・クロス: 155.5ポンド(70.53キロ)

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Preview UFC252 ショーン・オマリー ブログ マルロン・ヴェラ

【UFC252】ナチュラル・ビッグマウス=オマリー「KOするからコ・メイン」✖ヴェラ「喋るよりケージの中」

【写真】「なぜ、エクアドル国旗カラーに染めた」とエクアドルの記者に尋ねられ、「君のためだ」と人を食ったような返答もしていたオマリーに対し、Fワードをやたらと使うが丁寧さが返答から伝わってきたヴェラ(C)Zuffa/UFC

15日(土・現地時間)、UFC252「Miocic vs Cormier3」がネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXが開催される。同大会はイベント名にあるようにスタイプ・ミオシッチにダニエル・コーミエーが挑む世界ヘビー級選手権試合──両者にとって3度目の対決がメインで組まれている。

そんなUFC252のコ・メインではバンタム級の要注目ファイター=ショーン・オマリーが、マルロン・ヴェラと戦う。


25歳、2年のブランクを経験しながらキャリア12勝0敗を誇るオマリーは、コディ・ガーブラントがフライ級王座に挑戦することを決めた今、バンタム級世界王者ピョートル・ヤン、マルロン・モラエス、アルジャメイン・ステーリングに次ぐ同級第四の男と称しても過言でない。

12勝のうち8試合が初回勝利のフィニッシャーは、6月のUFC250でエディ・ワインランドを右アッパーに反応させて右ストレートでワンパンKOしている。ここで王座を目指すのであれば上位のモラエスかステーリング、もしくはレジェンド系がマッチアップされるかと思われたが、意外にもチートことヴェラが対戦相手となった。

ヴェラはスイッチヒッターで緩急をつけた打撃から、途切れることがない動きで組んでいくウェルラウンダーだ。スクランブルだけでなく背中をマットにつけて戦うこともでき穴がない。ハイペースではないが、途切れることがない攻撃が信条のヴェラ。しかし5月のソン・ヤードン戦ではパンデミック下で調整不足は明白で、スタミナ温存のために緩急の「急」がないファイトに終始し、僅差の判定負けを喫している。

勝負の鍵はヴェラが如何に動き続けて的にならず、組みを織り交ぜてオマリーを削ることができるか。3Rを戦った経験が3度しかないオマリーに対し、ヴェラは逃げではなく動くファイトを展開したい。真っすぐ下がったり、動きが止まるようだとKO必至のオマリーの一撃の餌食となる。

今回の試合に向け12日(水・現地)に行われたバーチャルメディアデーでヴェラは「オマリーは色々なことを言っていたけど、僕は試合前に喋るよりもケージのなかで戦うことの方が楽しいんだ。それにUFCとサインした段階で、相手が誰かは気にしていない。対戦相手がモチベーションになることはなく、自分、家族、大切な人たちからやる気を与えられているんだ」と話している。

一方、オマリーはヴェラの母国エクアドルカラーに髪の毛を染めて登場。「話題になるだろ? 俺がコナー・マクレガーに似ていると言われるのは、1RでKO勝ちするから。今回もそうなる。俺がKO勝ちするからこそ、このファイトはコ・メインに組まれたんだ。パンデミック前と変わったのは、会場にファンがいないことぐらいだ。ヴェラはオールラウンドでタフな相手だけど、きっとテイクダウンを狙ってくるだろう。でも、初回でKOする。この試合が判定決着になるようだと、次にビッグ・ビッグファイトを戦うことができない。だから倒す」と自信満々な様子で語った。

■UFC252対戦カード

<UFC世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]スタイプ・ミオシッチ(米国)
[挑戦者]ダニエル・コーミエー(米国)

<バンタム級/5分3R>
ショーン・オマリー(米国)
マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・ドスサントス(ブラジル)
ジャイルジーニョ・ホーゼンストライク(スリナム)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ドッドソン(米国)
マラブ・デヴァリシビリ(米国)

<ライト級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
ヴィンス・ピッチェル(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ヘナタ・ソウザ(ブラジル)
アシュリー・ヨーダ(米国)

<フェザー級/5分3R>
エウベウチ・バーンズ(ブラジル)
ダニエル・ピネダ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
フェリス・ヘリッグ(米国)
ヴィルナ・ジャンジローバ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ブラウン(米国)
ダニー・チャベス(米国)

<ヘビー級/5分3R>
クリストファー・ダカウス(米国)
パーカー・ポーター(米国)

<フェザー級/5分3R>
カイ・カマカ3世(米国)
トニー・ケリー(米国)

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DWTNCS S04 Ep02 News Preview UFC エイドリアン・ヤネツ ブレイディ・ファン ブログ ヴァネッサ・デモパウロス

【DWTNCS S04 Ep02】極め系LFA女子王者デモパウロス&パンクラス参戦のファンが参戦

【写真】URCCバンタム級王者でパンクラスで勝利しているブレイディ・ファンとLFA王者のデモパウロス。これまでUFCへのチケットだった戦績がコンテンダーシリーズ出場許可証になりつつある……恐ろしいものだ(C)Zuffa/UFC&KEISUKE TAKAZAWA/MMAPLANET

10日(月・現地時間)、11日(火・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDana White’s Tuesday Night Contender Seriesシーズン04、エピソード02の計量が行われた。

ダナ・ホワイトの御前試合でUFCとの契約を賭けた戦う10名の選手は全員が計量をクリアしている。


過去3年、必ず最低1人は1エピソードから契約選手を輩出しているUFCへの登竜門、2020年シーズンの第2週も当然のように注目のファイターが集まっている。

女子ストロー級では7月17日にLFAで初代女子ストロー級王座に就いたばかりのヴァネッサ・デモパウロスが、コリー・マッケナと対戦する。色帯時代にパン柔術、USナショナルの表彰台の常連だったデモパウロスはMMAでは北米アマの頂点といえるTuff-N-Uff=タフイナフの王者となり、プロ転向後も5勝1敗の戦績を残している。

アーム・コレクター=ジヴァ・サンタナ直伝の腕十字や三角絞め、そして足関節も得意としているデモパウロス、打撃では気持ちの強さが全面に出ているが、スラッピーな一面も残している。

対するマッケナもプロアマMMAが盛んな英国の選手らしくアマMMAで7勝0敗、プロでは英国#01フィーダーショーのCage Warriorsで5試合を経験し、4勝1敗のレコードを残している。エセックス州コルチェスターのBKKファイターズとサクラメントのチーム・アルファメールでトレーニングを積むマッケナ。寝技も使いこなすオールラウンダーだが、デモパウロスの組みを避けて戦略を立てるのか、あるいは応じるのかが最初の見所だ。

セミに出場するエイドリアン・ヤネツは現UFCファイターのマイルズ・ジョンズに敗れ、LFAバンタム級のベルトを巻きそこなったが、その後はFury FCとLFAで3連勝を挙げ今回の出場にこぎつけた。

ヤネツと戦うブレイディ・ファンは今年2月のPancrase312にブラッディ・ファンというおっかないリングネームで出場し、福島秀和を判定で下している。

カンフーウォリアーの異名を持ちながら柔術&レスリングの融合を見せるファンは、テイクダウンからコントロールだけでなく下からも極めを狙うファイターだ。福島戦では徹底してテイクダウンを防御していたが、ヒザ蹴りを効かされる場面もあった。

父親の影響でボクサーを志したヤネツのボクシングをMMAにアジャストしたステップインに対して、ファンが如何に反応、対応できるか。その辺りが勝負の鍵を握ってくる。

■DWTNCS S04 Ep02計量結果

<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・ピファー: 185.5ポンド(84.14キロ)
ダスティン・ストーツフス: 184.5ポンド(83.68キロ)

<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネツ: 135.5ポンド(61.46キロ)
ブレイディ・ファン: 135.5ポンド(61.46キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴァネッサ・デモパウロス: 116ポンド(52.62キロ)
コリー・マッケナ: 116ポンド(52.62キロ)

<フェザー級/5分3R>
TJ・ララミー: 146ポンド(66.22キロ)
ダニエル・スウェイン: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンソニー・アダムス: 184.5ポンド(83.68キロ)
インパ・カサンガネイ: 185ポンド(83.9

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Brave CF38 other MMA Preview アブドゥル・アブゥラギモフ イッサ・イサコフ ジャミル・チャン ブログ

【Brave CF38】本戦開始まで5時間。ファイトアイランド出場へのベルト奪回へ、アブゥラギモフ出場

【写真】上段左がメインで戦うブース(左)とアブゥラギモフ 。右セミのブノワ・サンドニ(右)✖マリオ・スピード。下段は左の写真がイッサ・イサコフ(右)でジャミル・チャン、右側が女子戦出場のマーリン・ヘルマンソン(右)とエリン・アーベリの計量時のフェイスオフと正面写真だ(C)ACA

8日(土・現地時間)、Brave CFのスウェーデン・ストックホルム3連戦の中日= Brave CF38が行われる。


地元のブルドック・ファイトナイトと共同プロモーションでアマチュア・マッチと、メインのプロファイト5試合で構成された今大会。Braveの仕切りとなる5試合に出場するスウェーデン人ファイターは僅か2人──女子マッチのマーリン・ヘルマンソン✖エリン・アーベリのみだ。彼女以外の4試合で戦う8名はロシア、英国✖2、フランス、ベルギー、オランダとカナダ、そしてストックホルム在住のアルバニア人ファイターだ。

オランダから参戦するジャミル・チャンはTUF22出演もUFCと契約ならず、その後はBellatorのイタリア大会と米本土のテキサスで2戦し、白星はなくブレイブに新天地を求めた。しかし、現状は1勝3敗──3連敗中ながら、コロナ禍で復活のチャンスを得たことになる。

対するイッサ・イサコフはIMMAFで長らく戦い、アマで15勝5敗の戦績を残しプロデビュー。モンテネグロとドイツのローカルショーを経てブレイブと契約し2戦目を迎える。

メインでカール・ブースと対戦するアブドゥル・アブゥラギモフは前Brave CFウェルター級王者。ジャラ・フセイン・アルシラウィに挑戦してチャンピオンベルトを巻いたが、ダイレクトリマッチとなった初防衛戦でプロ初黒星を喫して、王座を失った。余談だが、王者アルシラウィは4月に今やUFCで大いに注目を浴びているカムザット・チマエフの挑戦を受ける予定だった。

その前王者アブゥラギモフはロシア人ながらブルガリアン・トップチーム所属でテイクダウンを最大の武器としているファイターだ。打撃では回転系を含めた蹴りも見せるが、それほど高い圧力を持つものではないが、今やUFCファイトアイランド大会へのチケットとなりうるブレイブのベルトを取り戻すために負けられないブース戦となる。

■Brave CF38対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
アブドゥル・アブゥラギモフ(ロシア)
カール・ブース(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ブノワ・サンドニ(フランス)
マリオ・スピード(英国)

<165ポンド契約/5分3R>
イッサ・イサコフ(ベルギー)
ジャミル・チャン(オランダ)

<女子フライ級/5分3R>
マーリン・ヘルマンソン(スウェーデン)
エリン・アーベリ(スウェーデン)

<バンタム級/5分3R>
ベルナルド・ソパイ(アルバニア)
タリク・イスマイル(カナダ)

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ACA108 other MMA Preview アミルカン・アダエフ ブログ ヴィニェル・ガリエフ

【ACA108】国際戦に変更が相次ぎ、メインはロシアの鉄人=45歳のガリエフがアダエフと対戦

【写真】キャリア33勝12敗、45歳のガリエフ (C)ACA

8日(土・現地時間)、ACA108が開催される。CIS国家に加えて、CIS脱退の隣国ウクライナからファイターを招聘し、緩やかに国際戦が復活しつつあったACAだが、今大会はファイトウィークになってから、その諸外国勢がらみのカードに大幅な変更が見られた。

CIS=独立国家共同体は旧ソ連国家が欧州共同体を模して創設されたが、安全保障(軍事統合)や経済共同体において足並みがそろっているわけではない。そんなCISにはロシア、カザフスタン、ベラルーシ、アゼルバイジャン、アルメニア、モルドバ、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンが加盟しており、ACAでも2週間前の大会にはカザフスタンのエウゲニ・エギムベルディエフ、ウクライナからロマン・オグルチャンスキーとルスラン・アビルタロフが出場しコロナ禍をおける国際戦を実現させてきた。


今大会でもこの路線は続け垂れてはいるが、ウクライナからREALやAlzaretで活躍し、日本のファンにもお馴染みのドミトリー・パルブチェンコを筆頭にドミトリー・ミクツァ、パヴェル・ヴィトラックという3選手、さらにキルギスのフェザーエルラン・ウルクベコフ、そしてヴィラトックと非ロシア人対決が組まれていたカザフスタンのヒュルベルゲン・シャリポフの名前がラインナップから直前になって消えている。

結果、海外からの参戦はエストニアのデニス・スモルダレフとウクライナのアレクサンドル・ブテンコの両者だけになっている。

パルブチェンコと対戦予定だったザイキシド・ユニソフは試合がなくなり、ウルクベコフと対戦予定だったアブドゥルラフマン・テミロフは、フェザー級から1階級重くなったライト級でイスラム・オマロフと同朋対決に臨むことが決まった。

またライトヘビー級でミクツァと戦うはずだったアルトゥル・アスタハノフも、またロシア人のマゴメド・シェイホフに対戦相手が代わっている。さらにロシア人同士のマッチアップからも、フェザー級のザミール・アリプシェフとアドラン・バタエフの試合が組まれていない。

そんなACA110のメインはライト級の一番=アミルカン・アダエフ✖ヴィニェル・ガリエフだ。もともとは元ACB暫定ライト級エドゥアルド・ヴァルタニャンとPFL帰り=2018年ライト級T準優勝のラシッド・マゴメドフが対戦相予定だったが、これが流れてヴァルタニャンは9月5日大会でムハメド・コオフとのマッチアップが決まっている。

結果、2012年からACBで戦ってきたアダエフと懐かしのIAFC(International Absolute Fighting Council)というロシアMMA界の源流といえる団体で2004年2月にプロデビューを果たし、この16年で33勝12敗という戦績を残してきた45歳、北の鉄人=ガリエフがメインで戦うことが決まった。消耗とダメージの蓄積の繰り返しとかも想えるロシアのMMAで、キャリア46戦目を迎えるガリエフ──要注目だ。

■ACA110

<ライト級/5分3R>
アミルカン・アダエフ(ロシア)
ヴィニェル・ガリエフ(ロシア)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・スモルダレフ(エストニア)
アリカン・バハエフ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
マドメドレスル・ガサノフ(ロシア)
フセイン・クシャゴフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
イスラム・オマロフ(ロシア)
アブドゥルラフマン・テミロフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
ラスル・ショフハロフ(ロシア)
アレクサンドル・ブテンコ(ウクライナ)

<バンタム級/5分3R>
マカルベク・カリギノフ(ロシア)
ムラッド・カラモフ(ロシア)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・シェイホフ(ロシア)
アルトゥル・アスタハノフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
バイゼット・カトホク(ロシア)
アダム・アリエフ(ロシア)

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BELLATOR Bellator243 Preview ブログ ヴァレリー・ルレーダ

【Bellator243】テコンドーマスター&モデル&女優=MMAファイター。ヴァレリー・ルレーダに注目

【写真】テコンドー流の華麗なかつ威力のある蹴りが見られるか (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator243「Chandler vs Henderson 2」。今大会のプレリミに注目の女子ファイターが出場する。

計量ではスパンコールのマクスを着用していた(C)BELLATOR

それがエラ・グラフと対戦するヴァレリー・ルレーダだ。

テコンドーUSオリンピックチームで活躍し、モデルやスペイン語放送局ではタレントとしても活躍してきたルレーダがプロMMA3戦目、ベラトール3勝目を狙う。


ルレーダの父はマイアミにスクールを持つテコンドー・マスターで、母は彼女を妊娠中に黒帯の昇段審査に受かっているという逸話の持ち主だ。また父のテコンドーはポイントゲームに特化した現在のテコンドーと比較すると、オールドスクールな効かせる打撃が主流のスタイルだったという。

結果、ルレーダはポイントゲームより倒す蹴りを武器とし、テコンドーの試合でも対戦相手のワキを蹴り折ることもあったそうだ。MMA転向後はまずアマチュアからキャリアをスタートさせ、その時に彼女は好きに蹴ることができ、自由を感じたと振り返っている。

5日(水・同)に行われたバーチャル・メディアデーでルレーダはマーシャルアーツ・マスター、モデル、女優業で何を優先させたいのかという問いに対し、「マーシャルアーツよ。私には才能もパッションもある」と返答している。

もちろん、テコンドーだけでMMAでは勝てない。強烈無比な右ミドルを筆頭に、前足となる左の蹴り、サイドキックや後ろ回し蹴りと多彩なキックを見せる一方で、ルレーダはムエタイ流の崩しなども見せてきた。もちろん所属するATTではスクランブルや柔術の修得にも余念がなく、同門のヨアナ・イェンジェチックには多大なる影響を受けているという。

テコンドーをMMAで効果的に使うファイターと言えばONEで活躍中のタン・リーが真っ先に思い浮かぶが、彼のテコンドーは質実剛健。華麗さを兼ね備えたテコンドー・メソッドをサークルケージで魅せることができるか、「テコンドーの美しい蹴りをMMAにフィットさせて、KO勝ちする」と宣言していただけに、非常に楽しみなルレーダの試合だ。

■Bellator243 試合結果

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー: 155.9ポンド(70.71キロ)
ベンソン・ヘンダーソン: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン: 262.6ポンド(119.11キロ)
ティモシー・ジョンソン: 263.2ポンド(119.38キロ)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー: 155.6ポンド(70.57キロ)
ジョージ・カラキャニャン: 155.5ポンド(70.53キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ: 175ポンド(79.37キロ)
カーティス・ミランダー: 174ポンド(78.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ: 150.2ポンド(68.12キロ)
マイク・ハメル: 154.6ポンド(70.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ: 145.8ポンド(66.13キロ)
AJ・アガザーム: 145.3ポンド(65.9キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ルレーダ: 125.3ポンド(56.83キロ)
テラ・グラフ: 125ポンド(56.7キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール: 204.7ポンド(92.85キロ)
ハムザ・サリーム: 205.1ポンド(93.03キロ)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン: 155.1ポンド(70.35キロ)
チャーリー・キャンベル: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ: 185.7ポンド(84.23キロ)
マーク・ガードナー: 184.8ポンド(83.82キロ)

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BELLATOR Bellator243 Preview ブログ ベンソン・ヘンダーソン マイケル・チャンドラー

【Bellator243】ベンヘン「尊敬しているが、好きじゃない」✖チャンドラー「無視されても戦うだけ」

【写真】3R戦と5R戦の違いが、どのような戦略の違いを生むのか。非常に興味深い (C)BELLATOR

7日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator243「Chandler vs Henderson 2」が開催される。メインはイベント名にあるようにマイケル・チャンドラー✖ベンソン・ヘンダーソンの再戦だ。

2016年11月にベラトール世界ライト級王者だったチャンドラーに対し、UFCから移籍2戦目でベンヘンが挑戦し、激闘の末スプリットで前者に軍配が挙がった試合から3年9カ月、いよいよ両者が再び拳を交える。


昨年末12月29日にRIZINとの合同興行で開かれた日本大会=Bellator237で、キャッチウェイトで組まれていた再戦はベンヘンが負傷欠場となり、チャンドラーはさたいまスーパーアリーナでシドニー・アウトローを2分59秒でKOしている。

ここから1度は6月のシカゴ大会で戦うことが決まっいていたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けて大会が延期され、今回組まれることとなった。チャンドラーにとっては日本大会以来の実戦で、ベンヘンは昨年9月にマイルズ・ジュリーを下したのが最後のMMAだ。とはいえベンヘンは今年の1月(!)と5月にグラップリングマッチには出場しており、結果こそ残せていないが人と試合で組み合った感覚は残っているか。

前回のタフファイトにベンヘンは勝利を強調して譲らないなか、今回は試合内容への期待の高さ以外の外的要素でも、両者の再戦は注目を高めている。1つはベンヘンがトラッシュトークなのか、あまりないことだがチャンドラーへの嫌悪感を露にしていることだ。

「彼のことは尊敬しているし、ベラトールでやってきたことは認めている。子供も養子にとり育てていること素晴らしい。でも、彼のことは好きでない」と公言してきたチャンドラー。

5日(水・同)に行われたバーチャルメディアデーでも「試合は試合。どの試合も、目の前の試合が一番大切だ。前回のチャンドラー戦では彼は初回を取ったけど、そこからは彼を疲れさせた僕の試合だった。これまでと同じように準備してきよ。革命的な進歩なんてない。同じように戦うだけさ。普通はさ、どれだけタフな戦いをしても終れば、健闘を称え合って握手だ。それなのに試合後に頭を小突いて、胸を押してくるなんてヤツは裁定が出るまでは負けたと思っていたんだ」と不快感を露にしていた。

対してチャンドラーは「ファイターとして、ファミリーマンとして尊敬している。レスリングからMMAの世界王者になったという歩みも僕と似ている。彼が僕を愛していようが、嫌っていようが……あるいは無視していようが、ケージのなかで戦うだけだ」と言い切った。

そのチャンドラー、この試合がベラトールとの契約下で最後のファイトとなり、試合後にも関心がもたれている。同じくバーチャルメディアデーで「僕とベラトールは、ファイターとプロモーションの関係として最高の間柄だった。ベラトールのために戦ってきた。ベラトールが与えてくれた舞台で、僕は輝くことができた。僕が何モノなかか、ここを離れても証明していく」と現状を口にしている。一方で進路は明確に口にしておらず、ベラトールとの再契約にも含みを持たせているが、一旦はフリーエージェントとなることは確定しているようだ。

このような心境がファイトに影響を与えることはあるのか。「タイトルやパトリシオ・ピッチブルのことは気にしてない。僕は3度チャンピオンになっているから」という発言もチャンドラーからは聞かれた……。

■視聴方法(予定)
8月8日(土・日本時間)
午前8時15分~Bellator MMA YouTube Channel
午前11時00分~DAZN

■対戦カード

<ライト級/5分3R>
マイケル・チャンドラー(米国)
ベンソン・ヘンダーソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マット・ミトリオン(米国)
ティモシー・ジョンソン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイルズ・ジュリー(米国)
ジョージ・カラキャニャン(米国)

<175ポンド契約/5分3R>
サバウ・ホマシ(米国)
カーティス・ミランダー(米国)

<150ポンド契約/5分3R>
アダム・ボリッチ(ハンガリー)
マイク・ハメル(米国)

<フェザー級/5分3R>
クリス・レンチオーニ(米国)
AJ・アガザーム(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ヴァレリー・ロレーダ(米国)
テラ・グラフ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
グラント・ニール(米国)
ハムザ・サリーム(米国)

<ライト級/5分3R>
ネイノア・ダン(米国)
チャーリー・キャンベル(米国)

<ミドル級/5分3R>
ダルトン・ロスタ(米国)
マーク・ガードナー(米国)

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DWTNCS S04 Ep01 Preview UFC ジョーダン・ラヴィット ブログ

【DWTNCS S04 Ep01】2000年シーズン開幕。ダナ・ホワイト御前試合。注目はジョーダン・ラヴィット

【写真】この柔軟性を武器にガードワークを駆使する (C)LFA

4日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWTNCS S04 Ep01が開催される。

DWTNCS=Dana White’s Tuesday Night Contender Seriesの2020年シリーズ=シーズン04がいよいよスタートを切る。2017年に始まったコンテンダーシリーズは、8週~10週にかけて火曜日の夜にUFCとの契約を目指したファイターの試合が4-5試合組まれている。

ケージサイドで見守るダナ・ホワイトの御眼鏡にかなうとUFC行きが現実となるため、多くの選手がフィニッシュ狙い、超アグレッシブなファイトを心掛けている。と同時に、攻め込まれても諦めない気持ちも問われるのがコンテンダーシリーズの特徴だ。


2020年シーズンの開幕戦では、今年のMMA大会を象徴するように新型コロナウィルスのテストで陽性となったファイターの欠場が見られる。そんな今大会に登場する8選手のなかで、注目したいのはホザ・フローレスと対戦するジョーダン・ラヴィットだ。

キャリア6勝0敗で、7月17日のLFA85ではレイヴォン・ルイスをアナコンダチョークで下している。この他、過去に肩固めとヒールで一本勝ちしているラヴィットは、今時のMMAでは絶滅危惧種的な──引き込みを多用するスタイルの持ち主だ。

とはいえ簡単に下になるというのではなく、下になった方が攻めることができると判断すると躊躇しない。つまり攻めのガードワークだ。足関節狙いやバタフライガードからスイープ、もちろん取れる時に取りに行く。そのスイープも上を取り返すというより、スクランブルに持ち込んで相手の動きに合わせてフロントチョーク系の絞めやバック奪取──それがラヴィットのMMAだ。

打撃、フィジカルには不安が残るのも確かであるが、どのような戦いをフローレス相手に見せることができるのか楽しみだ。またメインのライトヘビー級でタイ・フロレスと対戦するダスティン・ジャコビーは、元UFCファイターでWSOF、Bellatorでも結果を残せなかったが、GLORYでは世界戦も経験しており、最近ではキックボクシングで活躍してきた。ラヴィットは対極にある32歳のラストチャレンジも要注目だ。

■DWTNCS S04 Ep01対戦カード

<ライトヘビー級/5分3R>
タイ・フロレス(米国)
ダスティン・ジャコビー(米国)

<ライト級/5分3R>
ウロス・メディッチ(セルビア)
マイキー・ゴンザレス(米国)

<フライ級/5分3R>
ルイス・ロドリゲス(メキシコ)
ジェローム・リヴェラ(米国)

<ライト級/5分3R>
ホゼ・フローレス(米国)
ジョーダン・ラヴィット(米国)

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Brave CF37 other MMA Preview ブログ ムハマド・モカエフ

【Brave CF37】ダゲスタン生まれ英国育ち。王族の後ろ盾、ゴールデンルーキー=ムハマド・モカエフが初陣

【写真】計量では既にお馴染みになっているヌルマゴのような出で立ちを見せているモカエフ(C)BRAVE CF

1日(土・現地時間)にBrave CF37がスウェーデンのストックホルムで開催される。ルーマニア・ブカレスト2連戦から、場所を北欧第一の都市に移し3週連続での大会となる。

現地のBulldog Fight Nightというイベントと共同プロモーションで開かれる3連戦の第一夜にはスウェーデンを中心としたスカンジナビア勢やトルコ、ギリシャのファイターが出場するが、一番の注目はこの日がプロデビュー戦となる1人の英国人ファイター=ムハマド・モカエフだ。


対戦相手のグレン・マクベイもプロ初陣で、正真正銘のデビュー戦同士のマッチアップが最も注目されるのは、モカエフが華々しいアマMMA界で活躍してきただけでなく、可能性溢れるファイトを見せてきたからに他ならない。

2000年7月30日生まれ20歳になったばかりのモカエフだが、アマMMAでの戦績は23勝0敗でIMMAFでは2019年にバーレーンで開かれた世界大会で日本の山口怜臣を下して優勝すると、今年もパンデミックが始まりかけた3月の7日&8日に豪州はパースで開かれた世界選手権で2連覇を達成している。

山口との対戦で映像を確認した日本のMMAファンも少なくないだろうが、モカエフの強さはそのレスリング力の高さにある。山口戦でも後方にバック宙するかという勢いでバックスープレックスで投げ、山口陣営に笑顔を見せるという強烈なインパクトを残している。

英国籍のモカエフだが、生まれはダゲスタンで12歳の時に英国に移住し、ジュニア時代に英国レスリング、そしてMMAを始めてからも柔術やノーギ・グラップリングで結果を残してきた。バックスープレックスだけでなく、当然のようにダブルレッグも強く、粗めでアグレッシブな打撃の終着地点は現状ではテイクダウンといえる。

スタンドの組みでいえば内股、払い腰など柔道の投げも得意としており、とにかく派手なファイターだ。Brave CFを所有するバーレーンのNHK MMAチームに所属しているモカエフは、同時にタイガームエタイ、MMAを始めたリバプールのアスパイア・コンバットスポーツ・アカデミーの3カ所でトレーニングを行っている。

いわばダゲスタン生まれという血統書を持ち、英国で洗練された──ダゲスタンのような練習でも生き残り合戦ではない──環境で育ち、中東の王族の後ろ盾があるというまさにゴールデンルーキーが、プロMMAファイターとしての第一歩を踏み出す。大いに注目したい。

■BRAVE CF主な対戦カード

<ウェルター級/5分3R>
ヘンリ・リンドラ(フィンランド)
ルイス・グリスマン(デンマーク)

<フェザー級/5分3R>
フェルナンド・フロレス(スウェーデン)
マイケル・デガ・シェイキ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ファティ・アクタス(トルコ)
イルマン・スマイジッチ(スウェーデン)

<女子ストロー級/5分3R>
ヴェーラ・ヌカネン(フィンランド)
ビアンカ・アントマン(スウェーデン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
アタナシス・ヘルケレジス(ギリシャ)

<ライトヘビー級/5分3R>
アントン・トゥルキャリ(スウェーデン)
アタナシス・ヘルケレジス(ギリシャ)

<バンタム級/5分3R>
グレン・マクベイ(英国)
ムハマド・モカエフ(英国)