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US ELECTION TRUMP VS HARRIS? MCGREGOR COURT APPEARANCE? MAGNY VS PRATES PREDICTIONS?

Full card predictions, UFC on ESPN fight night Vegas 100 Magny vs Prates, Garbandt vs Johns & Meerschaert vs De Ridder, with a breakdown preview for betting tips and odds, let me know what you guys think in the comments section down below.

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UFC 306 Predictions O’Malley vs Dvalishvili Full Card Betting Breakdown

UFC 306 featuring O’Malley vs Merab, Grasso vs Shevchenko 3, Ortega vs Lopes & many more! These are my full card predictions with a breakdown preview for betting tips & odds for many more! let me know what you guys think in the comments section down below.

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00:01 – Intro
00:21 – Raul Rosas Jr vs Aori Qileng
02:42 – Edgar Chairez vs Joshua Van
05:10 – Yazmin Jaregui vs Ketlen Souza
06:11 – Manuel Torres vs Ignacio Bahamondes
09:07 – Irene Aldana vs Norma Dumont
11:47 – Ronaldo Rodriguez vs Ode Osbourne
13:58 – Daniel Zellhuber vs Esteban Ribovics
16:31 – Brian Ortega vs Diego Lopes
20:08 – Alexa Grasso vs Valentina Shevchenko 3
22:43 – Sean O’Malley vs Merab Dvalishvili

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45 AB Combate Global LFA LFA180 LFA181 LFA190 MMA News Preview アシュリー・ヨーダ イゴール・シケイラ エドゥアルド・シャポリン ギルバート・ナカタニ グロリア・ジ・パウラ コディ・デイヴィス ジョーダン・ハリス ハビエル・レイエス ブログ ルイス・ロドリゲス レリアン・ドゥグラス

【LFA190】KO必至。フライ級統一戦=シャポリン×シケイラ、フェザー級暫定王座戦=ドゥグラス×レイエス

【写真】シャポリンはトレードマークのピコピコ・ハンマーを手にフェイスオフ。シケイラと表情が違い過ぎる(笑)(C)LFA

23日(金・現地時間)、カリフォルニア州コマースのコマース・カジノ&リゾートでLFA190「Chaoplin vs Siqueirn」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会ではイベント名通り、メインでエドゥアルド・シャポリン・エンヒッキとイゴール・シケイラの間でLFAフライ級王座統一戦が組まれている。

またコメインではLFA暫定フェザー級王座を賭けてリアン・ドゥグラスとハビエル・レイエスが戦う。


タバタ・ヒッチと同郷、渡米後はカリフォルニア州ベンチュラのヒッチの下でトレーニングをしているシャポリン。LFAの公式アナウンスによると、キックで70戦に及ぶキャリアを持ちブラジルと日本でベルトを巻いている──とのことだが、日本に関しては現時点で、資料がなく調査中──ストライカーだけに、昨年11月にコディ・デイヴィスに挑戦すると、エグいボディブローでダウンを奪い、パウンドしベルトを巻いた。

その後、4月のLFA181でアイマー・ヘルナンデスの挑戦を受ける予定だったが負傷欠場に。一度はヘルナンデスがジョーダン・ハリスとヘッドラインを戦うことが決まったものの、ハリスもケガが理由でタイトル戦を戦えなくなってしまう。

その頃、同大会の1週間のLFA180でケヴィン・フェルナンデス戦うことが決まっていたシケイラも、フェルナンデスも負傷で試合機会を失していまう。この負傷の連鎖の末に、シケイラはヘルナンデスと暫定王座を賭けて戦い、僅か67秒でKO勝ちをしベルトを腰に巻いた。

シケイラは昨年6月に、上記にあるようにシャポリンにベルトを明け渡すデイヴィスとの王座決定戦に敗れており、算段論法ではシャポリン有利と見られる王座統一戦となる。勝負の鍵は、ヒッチとの練習で組みの精度が上がってきたシャポリンが、インファイトをシケイラ相手にも実行できるか。5R制のフライ級マッチだが、フィニッシュ決着も十分にあり得るだろう。

事実上、正規王者アライジャ・ジョンズへの挑戦権が掛けられているフェザー級暫定王座決定戦は、ブラジルのドゥグラスとコロンビアのレイエスが相対する南米対決のタイトル戦だ。

カブ・スワンソンの教え子のドゥグラスはネイサン・ガリーブをスタンディングKOし、今回の試合を実現させた。一方、のレイエスも同じ大会でチェイスギブソンをパウンドアウトしており──現コロンビアMMA界のP4Pといっても過言でないファイターだ。

そのレイエスは他に比肩するフィーダーがないほど、打撃に特化したMMA=Combate Globalで5勝し、4つのフィニッシュ勝利を残しており、10月には母国のFusion FCでもフェザー級王座決定4人制ワンナイト・トーナメント参戦が決まっている。

18の勝利中7月がTKOで、7試合が一本勝ちというレイエスのLFA暫定王座決定戦は同国のMMAのレベルを測るスケールの役割も果たす。

またUFCリリースから再起を図る──かつて朱里を破り、今大会ではLFA首脳が日本のベテラン選手との対戦を熱望していた──アシュリー・ヨーダ―が、グロリア・ジ・パウラと相対する女子ストロー級戦。またジョーダン・ハリスが体重オーバーでキャッチウェイト戦となってしまったが、そのハリス×ギルバート・ナカタニ、デイヴィス×ルイス・ロドリゲスというタイトルコンテンダー絡みのフライ級サバイバル戦も気になるLFA190だ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土・日本時間)
午前11時00分~UFC FIGHT PASS
LFA190「Chaoplin vs Siqueira」

■ メイン対戦カード

<LFAフライ級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]エドゥアルド・シャポリン・エンヒッキ(ブラジル)
[暫定王者] イゴール・シケイラ(ブラジル)

<LFA暫定フェザー級選手権試合/5分3R>
レリアン・ドゥグラス(ブラジル)
ハビエル・レイエス(コロンビア)

<女子ストロー級/5分3R>
アシュリー・ヨーダ―(米国)
グロリア・ジ・パウラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ギルバート・ナカタニ(米国)
ジョーダン・ハリス(米国)

<フライ級/5分3R>
コディ・デイヴィス(米国)
ルイス・ロドリゲス(ドミニカ)

<ライト級/5分3R>
リッチー・ミランダ(米国)
マイコン・メンドンサ(ブラジル)

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45 AB BELLATOR LFA MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#08 Preview ガジ・ラバダノフ クレイ・コラード サッド・ジーン ジョーダン・オリバー ダニー・サバテーロ ブレント・プリマス ブログ ラザロ・ダイロン

【PFL2024#08】計量終了 ライト級&LH級で準決勝。サバテーロ、オリバー、ジーンらプレリミも要注目

【写真】なかなか厳しい試合を組んでくるPFLだ(C)PFL

16 日(金・現地時間)、フロリダ州ハリウッドのハードロックライブでPFL2024#08が開催される。プレーオフの第二幕はライト級とライトヘビー級で実施される。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズンの1位と4位、2位と3位が戦うセミファイナル。ライトヘビー級ではアントニオ・カーロスJrやサジボウ・シが脱落し、トルクメニスタンのドブレジャン・ヤギュシュムラドフが3位となり、2022年世界王者のロブ・ウィルキンソンと戦う。また昨年優勝のインパ・カサンガネイは、その前シーズンの決勝で破ったジョシュ・シルヴェイラと再び顔を合わせることとなった。

ライト級では──誰か予想したか、元Bellator世界ライト級王者ブレント・プリマスが首位通過し、4位の人気者クレイ・コラードとの相対する。

安定度抜群のガジ・ラバダノフは、1勝1敗が6人という状況でボーナスポイントがモノをいって3位を獲得した伏兵ミカエル・デュフォーを迎え撃つ。そんなシーズン準決勝以上というと語弊があるが、今大会はプレリミが面白い。


プレリミメインではダニー・サバテーロがPFLデビューを果たす。Bellatorバンタム級戦線の大関クラスのサバテーロは、2週間後のBellator Champions Seriesでなく、ATTのおひざ元フロリダでのPFLが再起の舞台となった。マゴメド・メゴメドフ、ラフェオン・スタッツに連敗中のサバテーロはマイアミ在住のキューバン=ラザロ・ダイロンと戦う。

ダイロンはキャリア8勝0敗でCombateでは5勝0敗、プロアマ通算11勝0敗のファイターだ。レスリングベースで、KOパンチも有すダイロンに対し、サバテーロがレスリング&スクランブル地獄に持ち込むことができるのか。遮断されると、ジャブ&ワンツーで下る可能性もある一番だ。

レスラーといえば第2試合でブレイドン・アケーオとMMA二戦目を戦うジョーダン・オリバーはNCAA D-1を制すること2度、さらにフリースタイルでUSナショナルも制しているキルクリフFC所属のオールドルーキーだ。

というのも昨年8月にMMA初戦を戦ったオリバーは、既に33歳を迎えていた。それでもダブルレッグのスピードは天下一品、そこからのバック奪取と背中突かせる技術も当然のように持っている。フィニッシュの肩固めは、精度は決して高くないがヴァンフルーとの融合のような圧でタップを奪っている。

今回の対戦相手も5勝3敗で、MMAでの可能性を見極めることができる技量の持ち主とは言い難いが、とにかくオリバーの応用力がどこまであるのかを注視したい。

この他、ライト級でシーズン脱落組のエルヴィン・エスピノーザ×マス・ブーネルのサバイバルマッチ。さらにLFAからComateを経て今はなきPFL Challenger SeriesからPFLと契約したウェルター級の新鋭サッド・ジーンが、デビュー以来の連勝を8に伸ばすことができるのかも注目だ。

■視聴方法(予定)
8月17日(土)
午前7時15分~U-NEXT

■ PFL2024#08対戦カード

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
インパ・カサンガネイ: 203.8ポンド(92.44キロ)
ジョシュ・シルヴェイラ: 205.2ポンド(93.07キロ)

<ライトヘビー級準決勝/5分3R>
ロブ・ウィルキンソン: 206ポンド(93.44キロ)
ドブレジャン・ヤギュシュムラドフ: 205.6ポンド(93.25キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
ガジ・ラバダノフ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ミカエル・デュフォー: 155.8ポンド(70.66キロ)

<ライト級準決勝/5分3R>
ブレント・プリマス: 155.2ポンド(70.39キロ)
クレイ・コラード: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ライト級/5分3R>
ビアッジョ・アリ・ウォルシュ: 155.4ポンド(70.48キロ)
ブライアン・ステイプルトン: 160.6ポンド(72.84キロ)

<バンタム級/5分3R>
ダニー・サバテーロ: 135.6ポンド(61.5キロ)
ラザロ・ダイロン: 135.8ポンド(61.59キロ)

<ライト級/5分3R>
エルヴィン・エスピノーザ: 156ポンド(70.76キロ)
マス・ブーネル: 155ポンド(70.31キロ)

<ウェルター級/5分3R>
サッド・ジーン: 170.8ポンド(77.47キロ)
クリス・ブラウン: 170.4ポンド(77.29キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジョーダン・オリバー: 145.8ポンド(66.13キロ)
ブレイドン・アケーオ: 146ポンド(66.22キロ)

<女子フェザー級/5分3R>
ミシェル・モンタギュー: 145ポンド(65.77キロ)
マリリア・モライス: 145.8ポンド(66.13キロ)

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45 MMA Preview UFC UFC305 イスラエル・アデサニャ ドリキュス・デュプレッシー ブログ

【UFC305】展望  禁断の人種問題に発展?! 世界ミドル級選手権試合=デュプレッシー×アデサニャ

【写真】どういうつもりで両者が人種問題に発展しそうな発言をしたのかは不明だが、こういう問題は当事者と同じ国籍&人種の間で論議が交わされれば良いかと(C)Zuffa/UFC

18日(日・現地時間)、豪州のパースにあるRACアリーナにて、UFC305「Du Plessis vs Adesanya」が行われる。カイ・カラフランス×スティーブ・アーセグという注目のフライ級上位ランカー対戦コメインとするこの大会のメインは、初防衛を目指す新王者のドリキュス・デュプレッシーに、3度目の戴冠を狙うイスラエル・アデサニャが挑むミドル級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

デュプレッシーは、アフリカ最大のMMA団体EFCやポーランドのKSWでの戴冠を経て、2020年10月よりUFCに参戦した。ダレン・ティル、デレック・ブルンソン、ロバート・ウィテカーといった強豪たちを連覇し、オクタゴン5戦無敗の戦績をもって今年1月に王者ショーン・ストリックランドに挑戦。判定3-0で快勝し、南アフリカ共和国初のUFC王座に輝いた。

対するアデサニャは、この階級のレジェンドと言うべき存在。2022年12月、キックボクシング時代からの天敵アレックス・ポアタン・ペレイラに5R逆転KOで敗れてミドル級王座から陥落したものの、昨年4月にリベンジ戦を挑み、2Rに劇的なKO勝利を挙げて二度目の戴冠を果たした。

その半年後の10月、伏兵ストリックランドの右ストレートで1Rにまさかのダウンを奪われると、そのまま挽回できずに判定負け。UFC史上に残る大アップセットをもって再び王座を失ったのだった。以来、今回は約1年ぶりの復帰戦だ。


打撃とテイクダウンの両方を使いこなす総合格闘家が、いかにプレッシャーをかけてストライカーの間合いを潰してゆくか

UFC無敗にして飛ぶ鳥を落とす勢いの新王者と、休養を経て三度目の戴冠を目指す元絶対王者によるファン垂涎のこの頂上決戦。下馬評はアデサニャ有利と出ているが、その差はごく僅かだ。それどころか、両者の直近の戦いぶりから判断するならばデュプレッシー有利という見方も十分成立する。

前戦においてアデサニャは、多少の被弾を気にせず前に出てくるストリックランドの戦法に大苦戦。常に下がりながらの戦いを強いられた上で、距離を詰められ打撃の間合いを潰されてまさかの敗戦を喫した。一方、その三ヶ月後にそのストリックランドと戦ったデュプレッシーは、前戦同様に前に出るストリックランドにスタンドで全く圧力負けすることがなかった。むしろ要所でテイクダウンも交えて優位に試合を進めたデュプレッシーは、打撃でもストリックランドを下がらせる場面まで作って完勝を収めたのだった。

つまり、卓越した精度を誇るストライカー・アデサニャ攻略においてもっとも有効と思われる戦い方=距離を詰めて打撃の間合いを潰すことを見事にやってのけたストリックランドを、まさにその戦い方で打ち破ったのがデュプレッシーというわけだ。

圧倒的な身体の力と底知れぬスタミナ、要所で絶対に退かない心の強さ、不恰好ながらも多彩にして強力な打撃、そしてレスリング&柔道の経験を活かした高いテイクダウン力とスクランブル力を持ち合わせた新王者は、アデサニャが一番やられたくない戦い方において誰よりも優れているのだ。

そしてこの戦い方は、先月のUFC304にて絶対不利と思われた挑戦者ベラル・モハメッドが、ウェルター級王者レオン・エドワーズの打撃の間合いを潰し続けて世界を驚かせたのと同種のものでもある。その半日後に我が国で行われた超RIZIN3において、久保優太相手に敗戦を喫した斎藤裕が実践することができなかった戦い方とも言える。

打撃とテイクダウンの両方を使いこなす総合格闘家が、いかにプレッシャーをかけてストライカーの間合いを潰してゆくか。逆にストライカー側は、フットワークや打撃をいかに駆使して相手の圧力を無効化するのか。現代MMAの攻防における最も重要な鍵の一つであるこの凌ぎ合いが、世界のどこよりも高いレベルで堪能できるのが、デュプレッシー×アデサニャ戦といえよう。

アデサニャにとってはこれが、格闘技キャリア最長の一年近くの休養を経ての復帰戦となる。「敗戦後に現実を受け入れ、自分を見つめ直し、生活の仕方から練習まで全てを変えた。生まれて初めてアスリートとしてトレーニングをしたよ」と語るレジェンドが、相性的にも最大の難敵と思われる新王者の驚異の圧力にどう対処してゆくのか、興味は尽きない。

この試合で証明されるのは「どちらが真のアフリカ人か」ではなく「どちらが真の世界最強のミドル級MMAファイターか」だ。

さて、かくも意義深く興味深いこの頂上決戦には、21世紀のグローバルスポーツMMAならではの因縁もつけ加わっている。

それが表面化したのは、昨年7月、デュプレッシーが元王者のウィテカーを2RTKOで仕留めてナンバーワンコンテンダーの座を勝ち取った時のことだ。勝利者インタビューを受けるデュプレッシーと対面した当時の王者アデサニャは、最初は静かな口調で「まあ落ち着こうか。ここにいるのは俺のアフリカン・ブラザーだ」と言った後、突然テンションを全開にし

「やるぞnigxxr!どうしたbxxch! そうだnigxxr! どうすんだnigxxr! 」と、(白人のデュプレッシーに対して)黒人に対する最大の侮辱表現を繰り返しまくし立て出したのだ。

デュプレッシーが「俺はアフリカ人だけど、あんたのブラザーじゃないな! あんたは(現在在住の)ニュージーランドのみんなにはなんて言うつもりなんだい?」と返すも、聞く耳を持たない様子のアデサニャは「俺はDNA検査を受けるまでもなく、自分の出自を知ってるぜ! 受ければ俺はナイジェリア出身だと出るんだ。お前も受けてみろや! お前の出自が分かるだろうよ! 俺がお前の出自を暴いてやるぜ!」と畳みかけ、その後もデュプレッシーの発言を遮っては喚き散らしたのだった。

当時の絶対王者によるこの過激すぎる挑発の背景にあるのは、デュプレッシーが常々口にしていた「自分が本物のアフリカ人(リアル・アフリカン)初のUFC王者に」という宣言だ。1RKOで見事なUFCデビューを果たした直後のインタビュー時にてすでにこの目標を口にしたデュプレッシーは、続けて「アフリカで生まれ、育ち、練習するというね」と説明を加えている。

実際、その前年にUFC王者に就いたアフリカ系のアデサニャとカマル・ウスマンの二人は、ともにナイジェリア出身だが現在は他国に在住している。2021年にUFCヘビー級王座に就いたカメルーン出身のフランシス・ガヌーも仏在住。確かにデュプレッシー以前、UFCには「アフリカ在住のアフリカ人王者」は存在していない。

デュプレッシーとしてはアフリカ大陸に拠点を置き、練習を行っていることに順天を置いた発言だったかもしれないが、迂闊だったと捉えることもできる。

10歳の頃に家族でニュージーランドに移住したアデサニャは、自身のアイデンティティの大きな部分をアフリカに見出しており、その胸にはアフリカ大陸をデザインしたタトゥーを抱いている。そんな自分(そしてウスマンとガヌー)のことを、あたかも「本物のアフリカ人」ではないと決めつけるかの如きデュプレッシーの言葉に、アデサニャが気分を害するのは無理もないことだろう。

先日もアデサニャはこの件について「奴の言葉は冒涜そのものだ。カマル、フランシス、俺の三人に対するな。自分の道を切り拓いた先人たちへの礼儀を知れ」と語っている。

さらに、自らを「リアル・アフリカン」と名乗るデュプレッシーが──南アフリカ共和国にてアパルトヘイト政策のもと長いこと黒人を虐げてきた──ヨーロッパ系白人の子孫であることも、アデサニャの暴言を助長したことは否めない。

デュプレッシーに彼が普段決して浴びることのないアフリカ系黒人への侮蔑表現をぶつけ、DNA検査を受けろと挑発したアデサニャの言葉の裏にあるのは「お前は本当に、俺たちを差し置いてリアル・アフリカンを名乗る資格があると思っているのか?」という問いかけだと考えていいだろう。

このようにこの試合の背景には、見方によってはセンシティブな人種とアイデンティティの問題が横たわっている。しかし、それはあくまで観客の興味を惹きつけるための「アングル」に過ぎない。他ならぬ対戦する両雄はともに、この試合の本質はオクタゴンの中のファイトにのみ存在すると語っている。

デュプレッシーはこの件に触れて「こっちは自分の目標を掲げただけ。向こうがどう受け取ろうがどうでもいい。個人的にアデサニャのことは好きではないけど、それも究極どうでもいいことだ。この試合で重要なのは、自分が世界最強であることを証明すること、それだけだ」と話している。

そして散々煽ってみせたアデサニャも、試合が近づくにつれて「別に奴に個人的な恨みなどないんだ。試合する、それが全てさ。3度目のタイトルを獲れたら確かにスペシャルだけど、自分のメインフォーカスはそこにはないよ。南アフリカが輩出した最高のファイター、ドリキュス・デュプレッシーの首を刈ることに意味がある。試合前の記者会見とかメディア対応とか、一応やるけど全て馬鹿げたことだと思っている。他人ではなく、ただ自分自身とチームのために戦うだけだ」と静かに語っている。

「史上初のアフリカ人同士のUFCタイトル戦」とも宣伝されるこの試合で証明されるのは、「どちらが真のアフリカ人か」ではなく「どちらが真の世界最強のミドル級MMAファイターか」だ。

■視聴方法(予定)
8月18日(日・日本時間)
午前7時30分~UFC FIGHT PASS
午前7時~U-NEXT

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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#07 Preview ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ ブログ リズ・カモーシェ

【PFL2024#07】プレーオフ開幕!! 女子フライ級準決勝はカモーシェ✖サントス&ディチェバ×ビショップ

【写真】決勝に残るのは── (C)PFL

2 日(金・現地時間)テネシー州ナッシュビルのナッシュビル・ミュニシパル・オーデトリアムでPFL2024#07が開催される。レギュラーシーズンを終え、今大会からプレーオフが開始されヘビー級と女子フライ級の準決勝が4試合組まれた。
Text by Manabu Takashima

レギュラーシーズンのランクから1位と4位、2位と3位が戦うセミファイナルはヘビー級がデニス・ゴルソフ×ティム・ジョンソン、オレッグ・ポポフ×リントン・ヴァッセルの2試合。女子フライ級はダコタ・ディチェバ×ジェナ・ビショップ、タイラ・サントス×リズ・カモーシェという顔合わせとなっている。


女子フライ級を実力で引っ張ってきたのは、間違いなくカモーシェだ。初戦はジュリアナ・ヴェラスケス、2戦目は渡辺華奈との激闘の末、腕十字で下し準決勝進出を決めた。対するUFCからPFL転じたサントスは初戦でデニス・キルホンツの代役イララ・ジョアニをRCNで一蹴してクイックシックス獲得も、2戦目ではビショップにスプリット判定と僅差で勝利をモノにしている。

一方、メディアデーでカモーシェ、サントス共に対戦相手よりもディチェバに関する質問の方が多かったように、レギュラーシーズンで常に話題の中心にいたのはディチェバであることは間違いない。同時にメディアやファイターからも彼女がプロテクトされている声は絶えることなく聞かれたが、ケージのなかでのパフォーマンスは圧巻。見事なボディショットを決めてリサ・マールディン&チェルシー・ハケットを倒し、その力強さでプロテクトされなくても強いのではないか──という風に見方を変えさせてきたのも事実だ。

そんなディチェバへの評価がカモーシェとサントスで割れたのも印象深い。ここは自分たスプリットだったビショップ押しのサントス、そしてディチェバのバリューを決勝で奪い取るというカモーシェの思惑が見え隠れする。

いずれにせよ、今週末の試合が事実上の決勝戦という意識を両者が持つなか、シーズンと違ってプレーオフはボーナスポイントがないという一面を忘れてはならない。シーズン中は多少のミスがあっても、アグレッシブに攻め合うために攻撃的な面がより重要だった。ただし、ボーナスポイントがないフィールドでは、ミスを少なくして戦うことは欠かせない。レギュラーシーズンの2試合と違い、ミスをチャラにする場面は準決勝では少なくなることは間違いない。

勝てば官軍のトーナメント戦だけに、攻めと防御のバランスが過去2試合とは違ってくる中で、Bellatorで戦うようになり、常にアグレッシブに戦った来たカモーシェの気持ちが、攻撃だけでなく防御面でも強度を上げることができるのか。この辺りがキーポイントになりそうだ。

もう一つの準決勝=ディチェバ×ビショップ戦の行方を占うと、如何にビショップがディチェバに組みついてテイクダウンを奪えるのか。これまでのようなスラッピーな打撃で踏込み、勢いで制するというやり方は厳禁──頭が下がり、腹が守れない組みのセットアップでは、ディチェバの標的になるだけだ。

組みつくタイミングをしっかり見極めることができるだけ、ディチェバとの打撃に対する防御&耐久力があるのか。また組んで、すぐに自分の形に持ち込みテイクダウンを奪えるのか。倒した後のコントロールと同様に、この2つの局面はディチェバの総合力が問われる。そんな準決勝となろう。

以下、メディアデーでカモーシェ、サントス、ディチェバでのコメントだ(※要約)。

リズ・カモーシェ
「カナとの試合は寝技でのポジションを凄く考えた。彼女の形でスタンドで戻ると柔道の投げ技で頭から落とされるから。

まずはタイラに勝つこと。それが今のゴール。正直なところ、タイラはこのシーズンでトップの動きをしてきた。私と彼女は別々のブラケットに入るべきだった。彼女との試合こそ本当の意味でタイトルファイトであり、もっとも困難が伴う戦いになるはず。

ダコタはこれまでキャリアの少ない相手と戦ってきたけど、今回の準決勝でようやく同じような戦績の選手と戦う経験をすることになった。でも最終的には彼女は私と戦うことになるでしょうね」

タイラ・サントス
「スタイル的にも良い試合になると思うけど、フィニッシュして勝てる。チャンピオンに近づいてることは夢が現実になりつつある。今年は2試合をして、その間の練習というコンビネーションで成長することができた。

PFLではしっかりと選手をプロモートをしてくれている。以前に属していた場所では、そういうことはなかった。でも、それがプロモーターのやるべきことで、ファイターは戦うことが仕事だから。

もう一つの準決勝ではジェナが勝つだろうけど、私はダコタと戦いたい」

ダコタ・ディチェバ
「毎試合同じだけど、試合のたびに成長をしてファンが喜ぶパフォーマンスで魅せることが大切。

ハイライトリール・フィニッシュを狙うわ」

■視聴方法(予定)
8月3日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#07対戦カード

<ヘビー級準決勝/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
ティム・ジョンソン(米国)

<女子フライ級準決勝/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
ジェナ・ビショップ(米国)

<ヘビー級準決勝/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級準決勝/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
リズ・カモーシェ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
タイレル・フォーチュン(米国)
セルゲイ・ビロシチェニ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
アレクセイ・パーガンデ(米国)
ダニエル・ボーハル(米国)

<フェザー級/5分3R>
コディ・ロウ(米国)
ザッカリー・ヒックス(米国)

<ライト級/5分3R>
セルヒオ・コシオ(メキシコ)
デドレック・サンダース(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャリール・ルイス(米国)
アンソニー・アイビー(米国)

<ウェルター戦/5分3R>
ケヴィン・ピース(米国)
ニック・メック(米国)

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45 Preview UFC UFC304 ブログ ベラル・モハメッド レオン・エドワーズ

【UFC304】展望 この惑星で一番の地味強決定戦。ミドル級王者エドワーズ✖モハメッド=制空権✖突破力

【写真】MMAの軸となる攻防が、25分間続く──かもしれない世界の頂上争いだ(C)MMAPLANET

27日(土・現地時間)、英国・マンチェスターのコープライブにてUFC 304「Edwards vs Muhammad 2」が行われる。アーリープレリムにムハマド・モカエフ×マネル・ケイプという注目のフライ級ランキング戦、そしてコメインに王者トム・アスピナルがカーティス・ブレイズの挑戦を受ける暫定ヘビー級タイトル戦を従えた今大会のメインイベントは、地元英国出身の王者レオン・エドワーズがベラル・モハメッド相手に3度目の防衛戦を行うウェルター級タイトル戦だ。
Text by Isamu Horiuchi

エドワーズは、 2022年8月のUFC 278にて当時絶対王者として君臨していたカマル・ウスマンに挑戦。王者のテイクダウン&コントールの前に劣勢を強いられる展開のなか、最終5R残り約1分のところで左ストレートからの左ハイ一閃。ウスマンは昏倒し、まさに世界を震撼させる大逆転劇となった。

直後に感涙とともにエドワーズがオクタゴンで発した「誰もが俺には無理だと言った。人生でずっと虐げられてきたんだ! でも今の俺を見ろ! 今の俺を見ろ! 俺を見ろ!」という魂の叫びは、鮮烈なKOシーンとともにUFC史上に残る名場面だ。


勝てば、GSPに並ぶ王者エドワーズ

新王者は、昨年3月のUFC 286でウスマンと再戦。今度はテイクダウン防御に何度も成功して打撃を当て、2-0の判定勝利で堂々の初防衛に成功した。さらに昨年12月のUFC 296では、暴言王コルビー・コヴィントンと対戦。終始距離を支配してテイクダウンを許さず、3-0の判定で完勝して二度目の防衛を果たした。

この試合後インタビューでもエドワーズは「俺にとってすごく感情的な試合だった。奴は俺の父が殺されたことをエンターテインメントに使いやがった!(※) あの後俺は怒りのあまり号泣し、感情を沈めるのに苦労したんだ。奴は優れた選手だけど、汚い人間だ」と生々しい感情を吐露した。

(※試合前記者会見の言い合いにてコヴィントンは、13歳の頃に父親を射殺されて失っているエドワーズに対し「お前を地獄の7丁目に引きずり込んでやる。そこでお前の父親に一緒に挨拶しようじゃないか」と発言。激怒したエドワーズは次の瞬間ペットボトルを思い切りコヴィントンに投げつけた)

試合ぶりは理詰めで堅実。普段は派手な言動もなく、ボソボソと聞き取りにくい独特の話し方をすることもあり、あまり注目を集めない王者エドワーズだが、試合後に溢れる感情をぶつけるように吐き出すその言葉には、多くの人の心を揺さぶる力がある。

ここまで(一つのNCを挟んで)ウェルター級で11連勝中。今回の試合に勝てば、伝説の王者GSPが残したUFC同級12連勝の記録に並ぶことになる。

対する挑戦者モハメッドも、この5年間負けなしだ。2022年10月のUFC 280ではデビュー以来15戦全勝のショーン・ブレイディのテイクダウンを切ってはスタンドで強烈な圧力をかけ続けて2Rに強烈な右をヒット。そのまま畳み掛けて見事なTKO勝利を挙げている。昨年5月のUFC 288ではタイトル挑戦経験もあるジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズと対戦。スタンドの圧力と手数で終始上回って3-0で勝利し、こちらも王者同様に「一つのNC」を挟んで9連勝目を記録。今回満を持してのタイトル挑戦となった。

両者の連勝に挟まれる「一つのNC」こそ、2021年5月の二人の初対戦によるものだ。この時モハメッドは、カムザット・チマエフの代打として試合3週間前のオファーを受諾し、初のメインイベントに臨んだ。

同病相憐だったはず?──王者に対する、挑戦者モハメッドの複雑な心境

が、試合はエドワーズが初回から終始距離を支配。なかなか前に出られないモハメッドにガードの上から強烈な左ハイをヒットさせてぐらつかせ、その後も左を中心にプレッシャーを掛けて続けて試合を優位に進めた。しかし続く2R開始早々、左ハイを出す際に伸ばしたエドワーズの左手の指先がモハメッドの目に痛烈にヒット。完全に視界を失い、生涯初のビッグチャンスを失う悔しさにモハメッドが泣き叫ぶなか、無情のNCが告げられた。

試合後、(意図的ではない)反則決着については遺憾の意を示したエドワーズだが、モハメッドとの決着戦については「1Rは自分が圧倒していたし、どちらが上かはすでに証明した」と興味を示さず。その後ネイト・ディアスとのビッグファイトを制し、絶対王者ウスマンへの挑戦を実現。前述の通りの大番狂わせを演じて世界の頂点に立ち、その後二度の防衛に成功して現在に至る。

この件をいつまでも引きずっているのがモハメッドだ。エドワーズに対する敵愾心を隠そうとしないモハメッドは、その理由を改めて聞かれると

「奴と俺は、これまでタイトルに向けて非常に似た道を巡ってきた。お互い誰からもリスペクトされず、なかなかチャンスを与えられないまま戦い続けた。そんな俺は(エドワーズとの初対戦で)初めてメインイベントのチャンスを提示された。だからショートノーティスで試合を受けた。そこで奴は反則を犯し、俺のチャンスを奪った。なのに奴は俺とのリマッチを受けなかった。『どうせ自分が勝っていた』とか言いやがって。俺はその後も連勝を続けたのに、奴もそのコーチも俺のことを認めず、別の相手との試合を選び続けたんだ」と語っている。

アイポークへの恨み節もさることながら、いくら勝ち星を重ねても十分な評価を得られなかったことへの不本意さ、何より同病相憐れむ──ではないが、自身と同じように「地味強」だったのに頂点を制したエドワーズへの複雑な感情が入り混じった、リアルにして強い思いがそこにある。

この試合の下馬評は、王者エドワーズ有利の声が大きい。3年前の両者の対戦においてエドワーズが明らかに優勢だったこと、そしてエドワーズがここ2戦、モハメッド以上に強力なレスリングベースを持つ──ウスマンとコヴィントンのテイクダウンを見事に防いで完勝していることを踏まえれば、自然な評価だ。

特に近年のエドワーズが見せる空間の支配力は圧巻だ。巧みなスイッチや横へのステップで優位な角度を作っては、鋭く強烈無比な左の蹴りとパンチを繰り出し、それまでウェルター級のツートップだったウスマン、コヴィントンを寄せ付けなかった。

よって、この試合の最初の見どころはモハメッドが、3年前には全く突破できなかったエドワーズの制空圏をいかに切り崩し、圧力をかけてゆくことができるかだ。

モハメッドの真骨頂は、洗練を極めたエドワーズの足捌きと比べると遥かに無骨ながらも、巧みにスイッチを駆使して相手の逃げ道を塞ぎつつ、前に出て手数を繰り出し、相手を追いつめてゆくところにある。

もしモハメッドがスタンドでエドワーズに圧力をかけて下がらせることができれば、いずれテイクダウンに入るチャンスが出てくる。金網際のテイクダウンディフェンスの上達も著しいエドワーズだが、下がらされ守勢を余儀なくされる展開が続けば体力は徐々に消耗してゆくだろう。

そうなった時に、それまで圧倒していたネイト・ディアス戦で試合終了直前に攻め込まれた時の、またウスマンに挑戦した際に4Rまで試合を支配されていた際の、相手に気力で圧されて覇気のないエドワーズが再び顔を出す可能性は否めない。

対するモハメッドは、全ラウンドを通して止まらず前に出続ける体力と意志の力では誰にも負けないと自負を持っている。

「3年間ずっと奴のことを研究してきた」と語り、親しくするカビブ・ヌルマゴメドフからも作戦を授けられたというモハメッド。どのような方法で距離感の達人エドワーズとの間合いを制するつもりなのか、刮目したい。

ところで今大会は、王者エドワーズにとってはウスマンとの初防衛戦に続く母国凱旋マッチだ。家族や友人が見守る中、地元の期待を背負っての試合となるだけに負けられないという意識は強いだろう。

対する挑戦者は、戴冠を果たして自分のルーツであるパレスチナの旗を掲げることを至上の目標としている。実際に最近ガザで爆撃を受けて重傷を負い、母親を失ったパレスチナ人の幼い少年と父親を米国に呼び、家族同然に面倒を見ている姿が共感を呼んでいるモハメッドは「日々苦しんでいる彼らの戦いと比べたら、俺らファイターの戦いなどなんでもない。自分が勝つことで、せめて彼らに何らかの形の勝利を捧げることができればと思う。そのために全てを賭けて戦う。スタミナも全て使い果たす」と話す。

派手なパーソナリティも大きな話題性もないが、実力で世界最高峰の舞台に上り詰めた両者の戦いが、この21世紀の国際社会の現実の中で行われているという事実は、我々格闘技好きも改めて留意しておきたいところだ。

■視聴方法(予定)
7月28日(日・日本時間)
午前7時分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前6時30分~U-NEXT

■UFC304対戦カード

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]レオン・エドワーズ(英国)
[挑戦者] ベラル・モハメッド(米国)

<UFC世界暫定ヘビー級選手権試合/5分5R>
[暫定王者]トム・アスピナル(英国)
[挑戦者] カーティス・ブレイズ(米国)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
パディ・ピンブレット(英国)

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・レロイ・ダンカン(英国)
グレゴリー・ホドリゲス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
クリスチャン・アレン(英国)
ギガ・チカゼ(ジョージア)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ダニエル・ピネダ(米国)

<女子ストロー級/5分3R
モリー・マッキャン(英国)
ブルーナ・ブラジル(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
キャオラン・ローラン(アイルランド)
ジェイク・ハードリー(英国)

<ライトヘビー級/5分3R>
モデスタス・ブカウスカス(リトアニア)
マルチン・プラチニオ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
オーバン・エリオット(英国)
プレストン・パーソンズ(米国)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
マネル・ケイプ(ポルトガル)

<ウェルター級/5分3R>
サム・パターソン(英国)
キーファー・クロスビー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ミック・パーキン(米国)
ウーカシュ・プジェスキ(ポーランド)

<女子ストロー級/5分3R>
ショーナ・バノン(アイルランド)
アリチェ・アルデラン(ルーマニア)

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45 AB C-MMA DEEP Gladiator Grachan News ONE ONE FF68 Preview サンランフーシー ブログ 若林耕平

【ONE FF68】パンクラス・ストロー級1位の若林耕平が、中国の14勝2敗=サンランフーシーと対戦!!

【写真】もう4時間弱で大会が始まる(C)ONE

28日(金・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE Friday Fights 68で唯一組まれたMMAマッチに日本から若林耕平が出場し、中国のサンランフーシーと対戦する。
Text by Manabu Takashima

若林はキャリア7勝1敗1分、2018年1月にGladiatorでデビューし、関西系の修斗~Grachan(×Gladiator)、DEEP大阪大会からパンクラスに転じて3連勝、今もストロー級1位にランクされている。


パンクラスのストロー級は4月に黒澤亮平が暫定王座に就いているが、その黒澤自身はリトルと暫定王座決定戦が決まった際に「1位が腑抜けなんで仕方ないんですけど(中略)、この試合で勝った方が正規王者」という発言をしている。

その1位こそ若林だったわけだが、若林自身は2月の大阪大会で高島俊哉に判定勝ちを収めており、その試合に前には「正直、このマッチメイクはメッチャ悔しいです。僕はパンクラスでトップランカー2人に勝っています。しかも宮澤雄大選手はパンクラスで王座挑戦経験があり、去年はネクサスのチャンピオンになりました。八田選手は元ZST王者ですよね。それとパンクラスに出る前にDEEP大阪大会で勝った吉村友菊選手も元グラジ王者です。そういった選手たちに勝っていることを、もっと評価してほしいなっていう気持ちはあります。でも、その評価も含めて自分の実力やから。次の試合で評価を変えたいです」とMMAPLANETのインタビューで話していた。

選手にはそれぞれ自負、そして思惑や将来への展望がある。またプロモーションにも、それぞれの事情が存在している。そしてファンは一切、そのような事情に関係なく考えられるなかで最上のカードを望む。

パンクラスを見続けているMMAファンにとっては、この流れで黒澤×若林の正規王座戦が見たかったというのは絶対だろう。実際、7月大会で両者の対戦の方向でプロモーションサイドも動いていたという話も入って来ていた。

その結果ということではないが、パンクラスとの話し合いを経て──若林はONE FFを選択した。29歳、ストロー級世界最高峰=ONE本戦に通じる道が開けるのであればそのチャンスをモノにしたいと思うのは当然のことだろう。今夜、若林が対戦するサンランフーシーはキャリア14勝2敗、今や右肩上りの勢いを持つC-MMAの国内メジャー=WLFの暫定ストロー級王者だったファイターだ。

若林とONE FFの契約内容がどうなっているのか不明だが、基本はマッチング期間付きのワンマッチ契約だ。ONE FFで勝利してから他のプロモーションで戦うファイターも存在しているし、本戦とマルチイヤー契約を結ぶ選手もいる。

ここで若林のキャリアアップに必要なのは勝利であるのは当然として、日本のファンに「黒澤とやっても勝てる」という印象を残すこと。ファイターは強さが売りの商売だ。事実はどうであれ、逃げたという印象は若林のキャリアに不必要。今夜、サンランフーシーを相手に結果と内容で──強さを見せつけることができるか。もう4時間後には、若林の将来を左右する試合が始まる。

■視聴方法(予定)
6 月28日(金)
午後9時15分~ U-NEXT

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