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45 AB MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#09   シャミル・ムサエフ ベラトール モハメド・ウマラトフ

『2024 PFL Playoffs 3』試合結果



MAIN CARD (ESPN/ESPN+, 10 p.m. ET)

・Brendan Loughnane def. Kai Kamaka via split decision (29-28, 28-29, 30-27)
・Magomed Umalatov def. Neiman Gracie via unanimous decision (30-27, 29-28, 29-28)
・Timur Khizriev def. Gabriel Braga via split decision (30-27, 28-29, 30-27)
・Shamil Musaev def. Murad Ramazanov via unanimous decision (29-28, 30-27, 30-27)

PRELIMINARY CARD (ESPN+, 7:30 p.m. ET)

・Mukhamed Berkhamov def. Ray Cooper III via split decision (29-28, 28-29, 29-28)
・Enrique Barzola def. Tyler Diamond via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28)
・Jose Perez def. Jesse Stirn via unanimous decision (29-28, 30-27, 30-27)
・Maxwell Djantou Nana def. Kent Mafileo via TKO (punches) – Round 2, 4:50
・Shido Boris Esperanca def. Tyler Hill via TKO (punches) – Round 1, 3:31

【PFL2024#09】バルゾーラが初回に右クロスを効かされるも、ダイヤモンドを削り続けて逆転の判定勝ち(MMAPLANET)

【PFL2024#09】ベラトールからの転向組ベルハモフが、元PFLシーズン2度制覇のクーパー3世を捌ききる(MMAPLANET)

【PFL2024#09】底知れぬ強さ。ムサエフがラマザノフに何もさせず、最終回は流して判定勝ちで決勝進出(MMAPLANET)

【PFL2024#09】ボディ攻撃でブラガを単発にさせた無敗カイズリエフ。猛追を振り切り判定勝ちで決勝へ(MMAPLANET)

【PFL2024#09】ネイマンの攻撃を防ぎ切って判定勝ち。ウェルター級決勝はウマラトフ×ムサエフに(MMAPLANET)

【PFL2024#09】右回転蹴りでカマカ3世の動きを止めて判定勝ちのラウネーンが決勝へ、カイズリエフと対戦(MMAPLANET)

 8月23日にワシントンDCのジ・アンセムで開催された『2024 PFL Playoffs 3』の試合結果。今大会はフェザー級とウェルター級のトーナメント準決勝が行われ、フェザー級はブレンダン・ラフネーンとティムール・キジエフ、ウェルター級はモハメド・ウマラトフとシャミル・ムサエフが決勝進出を果たしています。続きを読む・・・
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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#09 キック ブレンダン・ラウネーン

【PFL2024#09】右回転蹴りでカマカ3世の動きを止めて判定勝ちのラウネーンが決勝へ、カイズリエフと対戦

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
Def.3-0:30-27.29-28.28-29.
カイ・カマカ3世(米国)

ラウネーンの左ジャブに対し、カマカ3世が右ローを合わせる。ラウネーンが右スピニングバックキックの動きを見せたが、打ち終わりにカマカ3世がボディブローを突き刺す。ロー、ジャブと牽制を見せる両者。ラウネーンの右ローにカマカ3世が右ストレートを合わせた。共にスイッチしてローの的を絞らせないようにする神経戦が展開される。

ラウネーンがパンチを打った際にバランスを崩すと、カマカ3世が細かいパンチをまとめた。ラウネーンの右スピニングバックキックがボディに突き刺さる。これが効いたか、表情が変わったカマカ3世がケージまで下がる。パンチのラッシュから首相撲でヒザを連打するラウネーン。嫌がったカマカ3世がマットに背中を着け、足を利かせてラウンド終了まで凌いだ。

2R、ラウネーンが右カーフを当てる。さらに右クロスを狙うラウネーン。蹴りを散らすカマカ3世に対し、ラウネーンは右スピニングバックキックを繰り出した。カマカ3世の左ミドルをキャッチするも、ラウネーンは深追いしない。ケージ中央で左ジャブを突き合う両者だが、カマカ3世はラウネーンの動きに合わされてしまっているか。ラウネーンが再び右スピニングバックキックを放つと、カマカ3世はローブローを主張して試合が中断される。

再開後、互いにスイッチしながら距離を測る。カマカ3世がワンツーで前に出たが、ラウネーンがプレスをかけて右スピニングバックキックへ。ラウネーンが右ローを当てる。さらに右スピニングバックキックで右スピニングバックキックの動きを止めるラウネーン。カマカ3世に組みつくとバックを狙いながら離れるなど、コントロールしているのはラウネーンか。残り30秒で左ハイを見せたラウネーンは、さらに右ハイでケージを背負わせる。

最終回、カイ・カマカ3世が距離を詰める。ラウネーンは右ストレートから組みつき、バックに回ってから離れた。至近距離では右ストレートを伸ばすラウネーンだが、互いに致命的な一撃はない。しかしラウネーンがコツコツとパンチを当てている。右カーフを打ち込み、カイ・カマカ3世のパンチをかわす。

カマカの右を受けたラウネーンがダブルレッグで飛び込むも、これはスプロールされた。ラウネーンが距離を詰めて右ストレートを当てる。さらにカマカのワンツーに右ローを合わせたラウネーンは、スイッチしながら右ハイへ。残り30分でまたもラウネーンが右スピニングバックキックを繰り出す。さらに終了間際にも右スピニングバックキックを当てた。

意外にもジャッジは割れたが、ラウネーンが判定勝ちで決勝へ。フェザー級決勝はラウネーン×カイズリエフの組み合わせとなった。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#09 キック ネイマン・グレイシー モハメド・ウマラトフ

【PFL2024#09】ネイマンの攻撃を防ぎ切って判定勝ち。ウェルター級決勝はウマラトフ×ムサエフに

<ウェルター級準決勝/5分3R>
モハメド・ウマラトフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

開始早々、ネイマンが距離を詰めた。ウマラトフは左ジャブを突いて回る。ケージ中央に押し戻してワンツーを伸ばすウマラトフ。右をかわして組んだネイマンだが、バックに回ることはできずスタンドに戻った。ウマラトフの右ストレートがネイマンの顔面をかすめる。さらに右カーフを当て、ネイマンが蹴り足をすくいに行くも足を引くのが速い。

ネイマンがボディロックで尻もちを着かせるも、ウマラトフは立ち上がった。組みたいネイマンを突き放し、ウマラトフが右ストレート、左ジャブを当てる。左ジャブと前蹴りで距離を保つウマラトフ。ネイマンのレベルチェンジに対し、ディフェンスの構えで中に入れさせない。一切組ませず、左フックでネイマンの前進を止めるウマラトフが自分の距離を保ち続けた。

2R、ネイマンが前に出るも、ウマラトフが左ジャブと前蹴り、左ミドルで止める。ネイマンの右ローをすくって背中を着かせたウマラトフは深追いせず。スタンドではウマラトフの右ストレートがネイマンの顔面を捉える。ネイマンのニータップをかわしたウマラトフが右カーフを当ててサークリングする。ネイマンの右は届かず。ウマラトフにケージを背負わせて組みつくが、すぐに突き放されてしまう。

ウマラトフが下がりながら左フックを当てた。さらにウマラトフのワンツーがヒット。ネイマンには疲労が見られるも、左ジャブのダブルから右ハイを繰り出す。残り1分、ネイマンがダブルレッグからドライブしたが倒せず。左腕を差し上げたネイマンは、ギロチンに切り替えるもかわされ、首相撲から突き放される。ネイマンの猛攻に対し、ウマラトフはヒザ蹴りを合わせて背中を着かせた。

最終回、ネイマンが右カーフキックを当てていく。ウマラトフは右ストレートから左フックでダウンを奪う。パウンドを連打するウマラトフに対し、ラバーガードからクローズドガードでディフェンスするネイマン。ケージキック&ケージ掴みで守るネイマンは、腕十字から立ち上がったウマラトフの右足を抱えに行くも、逃げられてしまう。

ケージ中央で打ち合う姿勢を見せたネイマンに対し、ウマラトフは自分の距離を保ち続ける。組むと首相撲で捉えたウマラトフ。ネイマンは左腕に跳びつき十字を見せるが、振り払われた。ボトムになったネイマンは顔面から出血が見られる。ネイマンはラバーガードから仕掛けていくも、ウマラトフがボディロックでトップをキープして試合を終えた。

裁定はユナニマス判定でウマラトフの勝利。ウェルター級トーナメント決勝はムサエフ×ウマラトフのロシア勢対決となった


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45 MMA MMAPLANET PFL PFL2024#09 Report ガブリエル・ブラガ チムール・カイズリエフ ブログ

【PFL2024#09】ボディ攻撃でブラガを単発にさせた無敗カイズリエフ。猛追を振り切り判定勝ちで決勝へ

<フェザー級準決勝/5分3R>
チムール・カイズリエフ(ロシア)
Def.2-1:30-27.30-27.28-29.
ガブリエル・ブラガ(ブラジル)

ジワリジワリとプレスをかけるブラガ。しかしカイズリエフが左フックからニータップを狙う。これを突き放したブラガが右ローを見せた。スイッチしたブラガが左ローを蹴る。カイズリエフは左ジャブを上下に散らすも、右カーフを受けた。ブラガの右カーフにカイズリエフが右ストレートを合わせる。左ジャブから右ボディに繋げたカイズリエフに対し、ブラガは右カーフを軸に攻め立てていく。

右ボディを突き刺したカイズリエフ。ブラガはサウスポーにスイッチする。しかしカイズリエフが右ストレートを伸ばすとオーソドックスに戻した。カイズリエフがケージ中央から飛び込む、ニータップからケージに押し込む。スタンドに戻るとパンチを当ててから再び飛び込んだが、これはブラガが切った。互いに蹴り合いで初回を終えた。

2R、ブラガが左ジャブを伸ばす。右カーフは空振り。カイズリエフが右ショートを打ち込んだ。ブラガの攻撃を空振りさせるカイズリエフが左ジャブを突き続ける。ブラガは右カーフから左フックに繋げた。手数が少ないブラガに対し、カイズリエフが右ボディアッパーを突き上げる。ボディを食らうとサウスポーにスイッチするブラガ——このボディ攻撃のために攻めづらいか。

ローを蹴り合う両者。カイズリエフは右アッパーを見せる。ブラガの左フックに、カイズリエフも左を合わせる。大きなアクションが見られない展開に、場内からブーイングも聞こえる。ラウンド終了間際、ブラガがヒザで攻め立てて、バランスを崩したカイズリエフはマットに手を着いた。

最終回、カイズリエフがシングルレッグで組みつく。下がるブラガをケージに押し込み、組み手を切り替えるがブラガに突き放された。ブラガはケージ中央からパンチを振るって距離を詰めるも、ここは再びカイズリエフが捌く。右カーフを当てるブラガ。カイズリエフがバランスを崩す場面も。しかしブラガに後続打がない。

左ミドルを当てるも単発で終わってしまうブラガ。左ジャブを突いてサークリングするカイズリエフ。ブラガはその左ジャブに右ストレートを合わせるも、カイズリエフの顔面には届かず。カイズリエフもニータップを狙うが、ブラガに切られてしまう。イーブンペースで捌き続けるカイズリエフが、逆転を狙うブラガを振り切った。

1名のジャッジが29-28でブラガの勝利としたことには疑問しかないが、カイズリエフが自分のペースを保ちトーナメント決勝に進んだ。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#09 キック シャミル・ムサエフ ブラッド・ラマザノフ ボクシング

【PFL2024#09】底知れぬ強さ。ムサエフがラマザノフに何もさせず、最終回は流して判定勝ちで決勝進出

<ウェルター級準決勝/5分3R>
シャミル・ムサエフ(ロシア)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
ブラッド・ラマザノフ(ロシア)

ラマザノフがプレスを掛ける。サークリングするムサエフに対し、フェイントをかけるも手は出ない。ムサエフが左インローで先制する。さらにムサエフが左ジャブを突いた。ムサエフも右ストレートを伸ばす。ラマザノフがダブルレッグで組みつき、リフトアップの後シングルレッグに切り替える。ムサエフはケージ中央に運び、足を抜こうとするも再びケージに押し込まれてしまう。しかしケージから離れ、ラマザノフのクラッチを切った。ケージ中央に戻ると、ムサエフが下がりながら左プレスをかける。ラマザノフのダブルレッグをスプロールし、パンチを振ってから右スピニングバックキックを見せた。

ラマザノフはヒザを着きながら低空のダブルレッグを仕掛け、ケージ際でバックに回った。立ち上がるムサエフをシングルバックからバックコントロールで制するラマザノフ。ムサエフは正対して、ボディに右ヒザを突き刺した。またもシングルレッグで飛び込むラマザノフだが、ムサエフが片足でバランスを保つ。ムサエフの右スピニングバックキックをかわしたラマザノフだが、シングルレッグはかわされた。ムサエフはヒザ&パンチのボディ攻撃でラマザノフを削って初回を終えた。

2R、ムサエフがワンツーを伸ばす。さらに右ストレート、左アッパーと攻め込むが、右スピニングバックキックをかわされた。すぐに組んだラマザノフがムサエフをケージに押し込む。しかし上下左右にフルもムサエフは倒れない。しつこく食らいつくラマザノフを、ムサエフが投げで切り返してテイクダウンを奪った。亀になってムサエフの手首を抱えるラマザノフ。ムサエフはバックコントロール&パンチで削り続ける。

正対したラマザノフをボディロックから倒したムサエフは、再びバックからパンチで削っていく。ラマザノフは右スピニングバックフィストで回転するが、その瞬間にラマザノフが足をすくってグラウンドに引き戻す。スクランブルに持ち込めないラマザノフは、ひたすら削られてしまう。残り10秒のシングルレッグもスプロールされ、ボディパンチを受けた。

最終回、ラマザノフが前に出る。ここまでのラウンドを取っているであろうムサエフは、ラマザノフのシングルレッグを切っても深追いはしない。ワンツーでラマザノフを下がらせ、再び距離を取る。完全にアウトボクシング体制のムサエフに対し、ラマザノフもボディにパンチを受けるなど前進を止められてしまう。組んでもラマザノフに力が感じられない。

組まれても突き放すムサエフ。細かくパンチをまとめてサークリングする。残り1分30秒でシングルレッグから尻もちを着かせたムサエフだが、ケージ中央に戻るとラマザノフの足払いを受けた。それでもテイクダウンを許さないムサエフは、細かいパンチの連打で優勢を印象づけ、そのまま試合終了のホーンを聞いた。

6月の初戦でKO勝ちしているムサエフは、この再戦で前回以上の実力差を見せつけるコントロールぶり。最終回は流したためにラマザノフのラウンドとなったかもしれないが、ムサエフにとっては完勝といえる判定勝ちを収めた。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#09 キック ベラトール ボクシング ムハメド・ベルハモフ レイ・クーパー3世

【PFL2024#09】ベラトールからの転向組ベルハモフが、元PFLシーズン2度制覇のクーパー2世を捌ききる

<ウェルター級/5分3R>
ムハメド・ベルハモフ(ロシア)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
レイ・クーパー3世(米国)

サウスポーのベルハモフに対し、クーパー3世が距離を詰めていく。体格差のある相手を下がらせるクーパー3世だが、左インローと右関節蹴りを受けた。ベルハモフがシングルレッグで組んでくると、クーパー3世は両腕を差し上げてケージに押し込んだ。ベルハモフのボディロックテイクダウンを防ぎ、さらにシングルレッグからのリフトアップもかわした。反対にケージ中央でシングルレッグからグラウンドに持ち込んだクーパー3世。左腕を枕にして、ハーフガードのベルハモフを押さえ込む。

ベルハモフはクーパー3世の左腕を抑えて半身に。しかしクーパー3世がクラッチを切って、再び仰向けにさせる。クーパー3世がパスを狙うと、ベルハモフがクーパー3世を浮かせる。両者がスタンドに戻ると、ベルハモフが首相撲からヒザをクーパー3世の顔面に突き上げる。連打するもクーパー3世にダメージはないのか。一度離れたベルハモフの左ヒザを直撃されたクーパー3世の動きが止まる。クーパー3世も右ストレートでベルハモフを下がらせた。ベルハモフは右カーフキックを連打し、サークリングするが初回終了直前にクーパー3世のダブルレッグで背中を着かされた。

2R、クーパー3世が左ジャブを突く。右ストレートからのレベルチェンジを見せるも、ベルハモフは前手を伸ばしてバックステップする。左に回ったベルハモフに対し、右フックを振るうクーパー3世。右ボディストレートでもベルハモフの動きを止めることができず。組むとベルハモフのヒザが待ち受ける。ベルハモフのシングルレッグを切ったクーパー3世がプレスをかけ続けるが、クリーンヒットには至らない。

左右に回るベルハモフにも明確な攻撃はなく、ジャッジはどう判断するのか……。残り1分でベルハモフがシングルレッグで組むも、テイクダウンできずにすぐ離れる。続いてベルハモフが右ジャブからシングルレッグを狙っていくが、クーパー3世がパンチでフラつかせた。

最終回、距離を詰めたベルハモフに対し、クーパー3世が両腕を差し上げる。離れたベルハモフは、左ジャブを突くクーパー3世に右カーフキックを見舞う。さらに右フックがクーパー3世の顔面を捉えた。クーパー3世はベルハモフの首相撲から離れる。クーパー3世の右を受けたベルハモフは、ダブルレッグで飛び込んだ。倒されたクーパー3世がすぐに立ち上がる。

ベルハモフはバックコントロールからグラウンドに持ち込み、クーパー3世の左足を踏んで動きを制している。クーパー3世はバックを取られたまま立ち上がるも、再びグラウンドに引きずり込まれてしまう。右足を差し入れれられたクーパー3世が立ち上がり、正対する。離れたベルハモフは、クーパー3世の猛攻を捌いて試合終了を待った。

1Rはクーパー3世、3Rはベルハモフが取っているだろう。ベルハモフがアウトボクシングに徹した2Rを、どう判断するのか。裁定はスプリットでベラトールからPFL初戦となったベルハモフが判定勝利を収めた。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#09 エンリケ・バルゾーラ タイラー・ダイヤモンド

【PFL2024#09】バルゾーラが初回に右クロスを効かされるも、ダイヤモンドを削り続けて逆転の判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
エンリケ・バルゾーラ(ペルー)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
タイラー・ダイヤモンド(米国)

バルゾーラが左ジャブを突くが、ダイヤモンドのプレスでサークリングするように。バルゾーラの左ジャブにダイヤモンドが右ストレートを被せて、マットに手を着かせた。バルゾーラはすぐに起き上がり、片足にしがみつきながらスタンドに戻る。バルゾーラがワンツーから左フックを当てる。ダイヤモンドは右アッパーを混ぜながらの打撃で、プレスをかけていく。ダイヤモンドがガードを固め、頭を下げて距離を詰めるとバルゾーラが組む。これを突き放したダイヤモンドは右ボディを突き刺すが、バルゾーラもワンツーをヒットさせた。

徐々にバルゾーラの右が伸びてきた。右アッパーを突き上げるバルゾーラ。左ジャブの突き合いからダイヤモンドが頭を振る。左ジャブをボディに伸ばすが、頭を下げたところにバルゾーラが右を打ち下す。しかしダイヤモンドの右を受けて、またもフラついてしまう。バッティングか、ダイヤモンドの頭部から出血が見られる。バルゾーラが左フックからシングルレッグに繋げた。これをスプロールしたダイヤモンドがパンチを浴びせていった。

2R、ダイヤモンドがサウスポーにスイッチしながら距離を詰める。しかしバルゾーラが打ち返すとオーソドックスに戻した。バルゾーラが左跳びヒザからパンチに繋げる。ダイヤモンドはボディロックで組みつき、ケージ際でリフトアップからグラウンドに持ち込んだ。起き上がって正対するバルゾーラを、ダブルレッグで押し込むダイヤモンド。離れたバルゾーラにパンチを浴びせていくと、バルゾーラには明らかに消耗が見られる。ケージに押し込んだダイヤモンドが、シングルレッグからハイクロッチへ。バルゾーラはスプロールからギロチンを狙うも形に入れず。バルゾーラが立ち上がると、ダイヤモンドも離れた。

上下にパンチを散らすダイヤモンドは、レベルチェンジからダブルレッグでバルゾーラをケージに押し込む。しかしバルゾーラがツキア話してボディからパンチを当てていく。さらに右アッパーを突き上げた。被弾が多くなったダイヤモンドはダブルレッグでバルゾーラをケージに押し込む。バルゾーラが首相撲から離れた。ケージづらいに回るバルゾーラの顔面にパンチを集めるダイヤモンドだが、ヒット数は少なくなった。反対にバルゾーラが右アッパーでダイヤモンドのアゴを打ち抜く。この一撃でグラつき足を滑らせたダイヤモンドがシングルレッグでしがみつくも、バルゾーラがスプロールしながら鉄槌を連打し続けた。

最終回、ダイヤモンドが左ジャブを突く。ワンツーを返すバルゾーラ。左アッパーから右ストレートを受けたダイヤモンドがシングルレッグで飛び込んだ。バルゾーラはスプロールしながらパンチで削り、腰を上げてギロチンを狙う。ダイヤモンドがなおもシングルレッグで押し込んでくるため、立ち上がったバルゾーラが離れてワンツーを浴びせる。ダイヤモンドが距離を詰めると、右アッパーを打ち込んだ。バルゾーラがシングルレッグのフェイントを見せると、逆にダイヤモンドがシングルレッグで組みついた。

スプロール&鉄槌で削るバルゾーラ。ダイヤモンドがバルゾーラの足を持ち上げたが、バルボーザがケージ際まで下がりクラッチを切った。ここでバルゾーラが右アッパーからレベルチェンジで組みつくも、ダイヤモンドがシングルレッグで切り返し、尻もちを着かせた。すぐに立ち上がったバルゾーラはパンチを伸ばしながらダブルレッグで尻もちを着かせ、サイドバックからパンチで削っていく。ダイヤモンドも前方に回転し逃れようとしたが、バルゾーラが逃さずサイドバックから削って試合終了を迎えた。

1Rはダイヤモンド、2Rと3Rはバルゾーラへ。裁定はジャッジ3名とも29-28で、バルゾーラが逆転の判定勝ちを収めた。


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45 AB BELLATOR MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2024#09 アダム・ボリッチ アンドレイ・コレシュコフ エリック・アレキン ガブリエル・ブラガ ゴイチ・ヤマウチ シャミル・ムサエフ タイラー・ダイヤモンド チムール・カイズリエフ ドン・マッジ ネイマン・グレイシー バッバ・ジェンキンス ブレナン・ワード ブレンダン・ラウネーン ペドロ・カルバーリョ ムハメド・ベルハモフ ルカ・ポクリ レイ・クーパー3世 ローガン・ストーリー

【PFL2024#09】躍進のカマカ3世がラウネーンに挑むフェザー級。ウェルター級は4人揃って初ベスト4

【写真】カイ・カマカ3世が番狂わせを起こすことは──??(C)PFL

23 日(金・現地時間)、ワシントンDCのジ・アンセムでPFL2024#09が開催される。PFL2024年プレーオフも最終戦を迎え、フェザー級とウェルター級の準決勝が組まれている。
Text by Manabu Takashima

フェザー級準決勝はブレンダン・ラウネーン×カイ・カマカ3世とガブリエル・ブラガ×チムール・カイズリエフ。ウェルター級はハメド・ウマラトフ×ネイマン・グレイシー、シャミル・ムサエフ×ムラッド・ラマザノフという組み合わせだ。

ネイマンはシーズン5位だったが、3位のドン・マッジの負傷欠場により繰り上がりでセミファイナル進出を果たしている。


2022年のフェザー級王者ラウネーンはボーナスだけでも5Pの荒稼ぎで、11Pで堂々のシーズン1位通過。対するカマカ3世はアダム・ボリッチの脱落というのは大きなファクターになっただろうが、バッバ・ジェンキンスとペドロ・カルバーリョから連勝して4位通過というのは、想像できなかった躍進といえる。

カマカ3世はスイッチを織り交ぜ、オーソでも左右のどちらにも緩急をつけてサークリングし、一瞬の左リードフックや右を合わせるタイミングが非常に良くなっている。その左フックをテイクダウンの踏み込みにシャープに振り、相手の姿勢を崩させて好印象とダメージという2つのゲインがある攻撃も得意になってきた。

それでもさすがにジェンキンスにテイクダウンは奪われたものの、背中を譲って立ち上がるというスクランブルに即持ち込んでマイナス評価を与えない動きも徹底されていた。ラウネーンとは近い距離でやり合うことも増えそうだが、一発のKOパンチだけでなく、打撃の神経戦で精神とスタミナを削ることができた者が決勝に近づきそうだ。

昨年準優勝で引退報道から一転、シーズン参加を果たしたブラガは2位で、3位に入ったチムール・カイズリエフとファイナル進出を賭けて戦う。他方ウェルター級ではネイマンはBellatorから、ラマザノフはONEから、ムサエフはRCC経由でKSWからと、ウマラトフ以外はPFL参戦経験がない選手たちがベスト4に残ったことになる。

ウマラトフも昨年はシーズン途中で欠場を強いられ今回が初のプレーオフ進出だ。結果としてはアンドレイ・コレシュコフ、ゴイチ・ヤマウチ、ローガン・ストーリー、ブレナン・ワード、ルカ・ポクリというBellatorベテランが、PFLのニューフェイス&ロシアンの軍門に下った形ともいえる。

そんななかプレリミメインのウェルター級で組まれたレイ・クーパー3世✖ムハメド・ベルハモフのウェルター級戦も見逃せない。

連敗中の2度のウェルター級世界王者ブラダボーイが、15勝1敗という鳴り物入りでBellatorと契約も際立った印象を残せていないベルハモフを相手に、どのようなパフォーマンスを見せることができるのか。下手をすると、結果次第ではブラダボーイは、このままフェードアウトしかねない状況だけに、息の良さが戻っているのか気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
午前6時45分~U-NEXT

■ PFL2024#09対戦カード

<フェザー級準決勝/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
カイ・カマカ3世: 145.6ポンド(66.04キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
モハメド・ウマラトフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ネイマン・グレイシー: 170ポンド(77.11キロ)

<フェザー級準決勝/5分3R>
ガブリエル・ブラガ: 146ポンド(66.22キロ)
チムール・カイズリエフ: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級準決勝/5分3R>
シャミル・ムサエフ: 170.6ポンド(77.38キロ)
ムラッド・ラマザノフ: 171ポンド(77.56キロ)

<ウェルター級/5分3R>
レイ・クーパー3世: 171ポンド(77.56キロ)
ムハメド・ベルハモフ: 170.4ポンド(77.29キロ)

<ウェルター級/5分3R>
エリック・アレキン:──
ルカ・ポクリ: 170.2ポンド(77.2キロ)
※アレキンが計量を行わず、この試合はキャンセルとなった

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイヤモンド: 145.6ポンド(66.04キロ)
エンリケ・バルゾーラ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジェシー・スターン: 145.6ポンド(66.04キロ)
ホゼ・ペレス: 145.2ポンド(65.86キロ)

<ヘビー級/5分3R>
マックススウェル・ジャントォ・ナナ: 263.8ポンド(119.65キロ)
ケント・マフィーレオ: 248ポンド(112.49キロ)

<ウェルター級/5分3R>
シトー・ボリ・エスペランカ: 170.8ポンド(77.47キロ)
テイラー・ヒル: 171ポンド(77.56キロ)

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