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『2022 PFL 2』試合結果/ハイライト動画

2022 PFL 2 results: Bruno Cappelozza picks up where he left off, pounds out Stuart Austin for TKO(MMAJunkie)
・Bruno Cappelozza def. Stuart Austin via TKO (punches) – Round 1, 4:24
・Chris Wade def. Lance Palmer via unanimous decision (30-27, 30-27, 29-28)
・Brendan Loughnane def. Ryoji Kudo via technical decision (29-28, 29-28, 29-28)
・Renan Ferreira def. Jamelle Jones via knockout (punches) – Round 1, 0:25
・Denis Goltsov def. Cody Goodale via TKO (punches) – Round 1, 3:20
・Ante Delija def. Matheus Scheffel via TKO (punches) – Round 2, 0:59
・Bubba Jenkins def. Kyle Bochniak via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28)
・Klidson Abreu def. Adam Keresh via unanimous decision (29-28, 30-27, 30-27)
・Sheymon Moraes def. Boston Salmon via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-27)
・Alejandro Flores def. Saba Bolaghi via unanimous decision (30-27, 30-27, 29-28)


【PFL2022#02】工藤出場のフェザー級。まずはメキシコのフローレスが独レスラーのボラギを破る(MMAPLANET)

【PFL2022#02】シェイモン・モラエスが組み&ヒザでサルモンを削り、判定勝ち=3P獲得(MMAPLANET)

【PFL2022#02】2Rもバクニアックを圧倒のバッバ・ジェンキンス。逃げ切り勝利も目の負傷で暗雲……??(MMAPLANET)

【PFL2022#02】完全無欠のポイントアウト。用意周到マネージメントMMAで、ウェードがパーマーに完勝(MMAPLANET)

 4月28日にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催された『2022 PFL 2』の試合結果。今大会はヘビー級とフェザー級が行われ、ヘビー級はブルーノ・カッペローザ、ヘナン・フェレイラ、デニス・ゴルゾフらが勝利。フェザー級は工藤諒司がブレンダン・ラウネーンに判定負けしており、他にはクリス・ウェイド、ブバ・ジェンキンスらが勝利しています。



 大会ハイライト動画。続きを読む・・・
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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#02 キック クリス・ウェード ランス・パーマー

【PFL2022#02】完全無欠のポイントアウト。用意周到マネージメントMMAで、ウェードがパーマーに完勝

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ランス・パーマー(米国)

サウスポーのパーマーに対し、ウェードがスイッチスタンスで挑む。左リードフックのウェードが距離を詰めて前蹴り。そこにパーマーが左を合わせる。ここでアイポークがあったとパーマーがアピールして試合が中断する。再開後、ウェードが左右のロー、ヒダリサイドキックを入れる。パーマーが左ストレートをヒットさせ、ウェードが後方にバランスを崩す。それでも前に出るウェードが右ジャブを2発入れ、左ハイキック&左ミドルへ。蹴りを多用するウェードに対し、パーマーが見さされている時間が続く。

踏み込んで左オーバーハンドを当てたパーマーが足を使って攻め急がない。前に出せて左狙いのパーマーは、右ハイをガードしスピニングバックキックをかわす。ローからハイ、フックと左側から攻撃するウェードが最後にオーソで右サイドキックを入れた。

2R、左内回し上段蹴りを見せたウェードは、パーマーのダブルレッグを切って逆にケージに押し込む。ヒザをボディに入れたウェードは、ダブルアンダーフックから押し返してきたパーマーの左を被弾して離れる。パーマーはローをキャッチして左を当て、ステップインにカウンターを合わせていく。ローの蹴り合いからパーマーの左オーバーハンドは空振りに。ウェードは組みに行かず、打撃勝負だ。左を見せて右を当てたウェードは、スーパーマンパンチをかわす。残り10秒、先手争いのまま5分が終わった。

最終回、ジャブから右を伸ばすウェード。さらに左右ローを蹴って微差を取っていく。追いかけて左を伸ばすパーマーも、テイクダウン防御有りきの打撃を繰り返され組みに行けない。そのなかで右を当てるなど、スコアリングするウェードがワンツーを当てる。と、パーマー渾身のダブルレッグにもギロチンから立ち上がるなど、用意周到なウェードは倒す、フィニッシュするという意味では何にも無しのMMAを非常に上手くマネージメントしている。

組みが切れることで機能するマネージメントMMAで優位に立つウェードに対し、パーマーの往年の爆発力がない。ウェードは右を見せて、後ろ回し蹴りを決めた。絶妙なディフェンシブ・アタッカーぶりを見せたウェードが、最後の10秒で左ストレートを被弾するが、危ない場面がないままタイムアップを迎えた。

結果、3-0で快勝したウェードだが勝者インタビューは行われなかった。これでレギュラーシーズン1戦を終え、全て判定決着ということで工藤もプレイオフ進出の可能性は──数字上、対戦相手にもよるが3P獲得ファイターにフィニッシュ勝利で近づく可能性が十分に残っている。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#02 キック ブレンダン・ラウネーン 工藤諒司

【PFL2022#02】初回にダウンを奪った工藤だが、圧され気味の3Rの頭突きでテクニカル裁定→判定負け

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
Def.3R technical decision 3-0:29-28.29-28.29-28
工藤諒司(日本)

左ジャブから左ミドルを見せた工藤が、右ローを蹴る。右フック、飛び込んでの右は空を切り、ラウネーンがローを入れる。工藤もカーフを蹴り、左右・上下に動く。工藤の左リードフックをヘッドスリップでかわしたラウネーンだが、ローとのコンビでジャブを被弾する。ローを蹴られても前に出る工藤に対し、ラウネーンが走るように間合いを外す。

ローにワンツーを合わせた工藤は、ツー=左フックがアゴを捕らえてダウンを奪う。懸命に足をきかせようとするラウネーンにパウンドを入れる工藤は、クローズドガードに立ち上がってパンチを落とそうとする。手首を掴んで防いだラウネーンは蹴り上げからスタンドに戻る。工藤はワンツーで前へ。ここもラウネーンが走って距離を取る。

ラウネーンはスピニングバックキックも、工藤は踏み込んで右をヒットする。ローに右を合わせたラウネーンがカーフ、工藤はスピニングバックキックを捌いて右を伸ばす。残り15秒、テイクダウンのフェイクからの右は当たらなかったが、工藤が初回を取った。

2R、まずラウネーンがワンツーを伸ばす。工藤は左フックで前に出て、右ハイと攻撃を散らす。ワンツーだけでなく、スリーからフォーと前に出る工藤にラウネーンは必死のサークリングで対応する。飛び込んで左と積極的な工藤はダブルのジャブから右フック、隙をついてはパンチを伸ばす。ラウネーンはスイッチを見せると、オーソから右を伸ばして組む。良い所を持たせない工藤は、離れたラウネーンにパンチをヒットさせる。

工藤のワンツーに組んだラウネーンがケージに押し込んでくるが、押し返した工藤は打撃の間合いに戻す。ローを蹴って離れるラウネーンを追いかける工藤がダブルレッグで尻もちをつかせる。ラウネーンが立ち上がるが、印象点を稼げているか。ラウネーンは後ろ回し蹴りを多用するが、工藤は気にせず前に出る。必死に下がるラウネーンは、近距離の攻防を嫌がっているのか。

組んでボディロック、右を差しあげるラウネーンは肩パンチから離れる。直ぐに追いかける工藤は、ダブルレッグで半身で倒され、即スタンドに戻る。ヒザを入れるラウネーン、工藤はやや圧されている。ボディにヒザを入れたラウネーンが、最後の工藤の左右のフックに右を合わせようとする。これが当たったのか、ただのスリップか工藤がバランスを崩し時間となった。

最終回、左ハイからローを見せる工藤に、ラウネーンがショートアッパーを入れる。工藤はシングルを止められ、ヒザ蹴りにダブルレッグを合わされてバックを許す。前方にテイクダウンを許した工藤は胸を合わせてヒザをボディに入れる。ラウネーンもヒザを返し、回った工藤が離れる。残り3分半、勝負の時──工藤は左フックを空振りに、組まれて大きくスラム気味のテイクダウンを許す。バックを取ったラウネーンは、後方から足払いを見せるなど攻勢を続ける。

胸を合わせた工藤は、ラウネーンが離れると距離を詰めアッパー。工藤のダブルレッグ狙いを頭を下げて防ごうとしたラウネーン、両者の頭がぶつかる。これで工藤は額をカットし激しい流血に見舞われてしまう。と、ドクターが続行不可能と判断……。

ストップまでのスコアで勝敗が決まることに。工藤は初回をクリアに取っており、2Rも精度と打撃の積極性は上回っているが、組みはラウネーンだった。最終回はラウネーン──果たしてジャッジの判断は……、3者とも29-28でラウネーンに。工藤は無念のテクニカル判定負けとなった。

「14年、MMAをやってきてダウンをしたのは始めて。多くのミステークをした。クドウとの試合を見直さないといけない。2Rはどうなっていたか分からなかった。コーナーも確信がなかったから、3Rは攻めたんだ」と勝者は試合を振り返った。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#02 カイル・バクニアック バッバ・ジェンキンス

【PFL2022#02】2Rもバクニアックを圧倒のバッバ・ジェンキンス。逃げ切り勝利も目の負傷で暗雲……??

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
カイル・バクニアック(米国)

サウスポーのジェンキンスの左ローが、バクニアックの急所に当たりすぐ試合が中断される。即再開となり、ローの蹴り合いからジェンキンスがワンツーの左ストレートをヒット。スイッチしたバクニアックが左ローを蹴りオーソに戻す。ワンツーを伸ばしたジャンキンスが、一発でダブルレッグテイクダウンを決める。パウンドからスクランブルでバックを制したジェンキンスが、後方に豪快なスープレックス。そのままバックを取り続け、右足をフックする。外しつつ立ち上がったバクニアックが胸を合わせようとしたところでパンチを入れた離れたジェンキンスは、素早いジャブを繰り出しリードフックへ。

さらにワンツーでダウンを奪っても、「来い、来い」という仕草でスタンドで待ち受ける。立ち上がったバクニアックはハイをガードしてからのワンツーと、ジェンキンスの圧の中で右ハイを蹴っていく。笑みを浮かべたジェンキンスは最後にダブルレッグを決めて初回を圧倒した。

2R、動きのキレが去年と違うジェンキンスは右フックを当て、ヒザ蹴りからパンチを纏める。一旦離れ、パンチを見せてからのダブルレッグでテイクダウンを取ったジェンキンスは、立ち上がったバクニアックのボディにヒザを狙う。これが急所に入り、試合は2度目の中断に。リスタートまで時間をかけたバクニアックは、この痛みとは別に相当に追い込まれている。

逆に余裕のジェンキンスを右ジャブを伸ばし、前蹴りを受けても左を入れローを蹴っていく。さらに右フックをヒットさせると、バクニアックの懸命のステップインを右ジャブで止める。バクニアックも手を出すが、威力はなく一つの反撃で下がり、そこにワンツーを被弾する。ガードの上から左ハイを蹴ったジェンキンスは、左ミドルから右ローを蹴る。バクニアックも飲み込まれ切ることなく、懸命に踏み止まり手を出し続ける。そのバクニアックのワンツーに左を当て、右フックで2度目のダウンを奪ったジェンキンスは、立ち上がるのを待って左を狙う。さらにローを入れたジェンキンスに対し、バクニアックがワンツーの右を当ててラウンド終了となった。

最終回、ワンツーを2度決めたジェンキンス──ボーナス1Pの獲得に入ったか。それで攻め急ぐことなく、バクニアックの前進を回ってかわし、左右のフックで待ち受ける。バクニアックも逆転を賭けてワンツー、ボディに拳を伸ばすが、ダブルレッグで倒される。立ち上がったバクニアックをケージに押し込み、時間を使うジェンキンスは手堅く3P奪取狙いか。ボディロックでテイクダウンされたバクニアックは、マウントを狙いは耐えてガードを取る。バタフライフックを潰され、トライアングル狙いも足が開いて、左足を抜かれる。

右目尻が腫れているジェンキンスは、スクランブルでスタンドに戻ったバクニアックの蹴りや右を被弾するようになる。跳びヒザからケージに詰まったジェンキンスを攻めるバクニアックだったが、首相撲からヒザ蹴りで動きを止められる。離れて圧を掛けるバクニアックは、左を2発受ける。右目が離れてから、攻撃の圧が落ちたジェンキンスは時間を効力したファイトで、試合終了を迎えた。

裁定は当然、ジェンキンスだが2カ月後の第2戦に影響がでないか目の負傷が心配だ。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#02 シェイモン・モラエス ボストン・サルモン

【PFL2022#02】シェイモン・モラエスが組み&ヒザでサルモンを削り、判定勝ち=3P獲得

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ボストン・サルモン(米国)

サウスポーのサルモンが右ジャブを伸ばす。右の蹴りのフェイクを見せるモラエスに対し、サルモンが左ボディフック、前蹴りを入れてから左ストレートを決める。組んだモラエスがバックに回り、臀部にヒザを入れる。サルモンはクラッチを剥がそうとするが、バックを取られた状態が続く。2分が経過して胸を合わせたサルモンだが、ケージに押し込まれた状態が続く。両ワキを差し返し、ケージに押し込み返したサルモンだが小外刈りでテイクダウンを取られる。

尻もちから立ち上がったサルモンは、ボディにヒザを受けてからいなされヒザをつく。起き上り押し込み返したサルモンが離れ、試合は打撃戦へ。左フック、右ストレートをモラエスが決め、ヒザ蹴りにボディストレートを打ち込む。左を打ち返したサルモンは、ワンツーから組まれてケージを背負い、押し込み返したところで時間となった。

2R、左フックを入れたモラエス。サルモンが左ミドルを返す。ボディストレートを入れたモラエスが右を入れ、下がったサルモンのアッパーをかわす。左ミドルを決めたサルモンが左フック、モラエスの右にも左ボディから右ストレートをヒットさせる。ヒザから右を当てたサルモンは、下がったモラエスに組みつく。即、入れ替えてケージに押し込んだモラエスが首相撲からヒザをボディに連続に蹴り込む。首をコントロールし、ヒザ蹴りを続けボディを連打したモラエスは、離れてからも圧を掛けて組んでヒザを続ける。

さらにボディを殴り、右ミドルから右→左フックを入れたモラエスは攻め急がず、圧を掛けて右を伸ばす。サルモンも左ストレートを返すが、圧を受けて攻撃に威力がなくなる。モラエスは右ストレートを決め、ヒザ蹴りにもボディを打ってからスピニングバックフィストを狙うなど攻勢のまま最後の5分を迎えることとなった。

最終回、モラエスの左に左ミドルを入れたサルモンだが、直後に右ミドルを受ける。右を受けてスリップかバランスを崩したモラエスは組んでケージへ。2Rのようにヒザ蹴りと思いきや、ボディロック&小外掛けでテイクダウンを決める。ハーフで抑え、枕で圧力をかけパス狙いのモラエスが時間を上手く使う。Zハーフを越えていくモラエスは、スクランブルで立ち上がられても腰に乗せて投げを狙う。

ここは耐えたサルモンは、離れることに成功するが有効打を入れる機会もなく、組まれてヒザを腹に連打される。距離を取り直したモラエスは、ダブルレッグ狙いからボディロック&ヒザ蹴りへ。大内刈りにギロチンを合わせに行ったサルモンだが、頭を抜かれ試合終了となった。

結果、フルマークの判定勝ちを得たモラエスが3Pスタートとなった。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2022#02 アレハンドロ・フローレス キック サバ・ボラギ

【PFL2022#02】工藤出場のフェザー級。まずはメキシコのフローレスが独レスラーのボラギを破る

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
サバ・ボラギ(ドイツ)

間合いの取り合いで上背で上回るフローレスが右カーフを蹴る。続いてカーフ、サイドキックをボディに受けたボラギは前足を既に気にしているか、フェイクへの反応も大きい。スイッチを織り交ぜるフローレスが左足を削っていくなか、ボラギは右オーバーハンドを狙う。距離を詰め、跳びヒザの着地に組みついたボラギがケージにフローレスを押し込む。

右エルボーをいれたボラギに対し、フローレスが股をすくってボディスラム。すぐに立ち上がったボラギが再びケージに詰めていく。フローレスは頭を押して左に回って離れると、最初のコンタクトでアイポークがあったとボラギがアピールし、試合が中断する。再開後、ボラギの左フック後にサウスポーから左ミドルを入れたフローレスが、カーフを入れワンツー。ダブルレッグのフェイントを見せたボラギがアッパー、さらに飛び込んでから右を当てて初回が終わった。

2R、サイドキックでヒザを狙ったフローレスが左ハイを繰り出す。圧を掛けて前に出たボラギがジャンプ、同時にフローレスも飛びヒザを狙う。右を入れたフローレス、ボラギが左フックを当て右アッパーから組んでいく。かわしたフローレスは中央に戻り、右ロー。左右のコンビからボディを入れたフローレスだが、ボラギはケージに追い込んでいく。右アッパーから左右のローのフローレス、ボラギのフックを頭振ってかわす。左フックをかわして、スイッチキックを狙ったフローレスは、小刻みにポジションを変えるようになっている。

そのフローレスの左にボラギも左フックを合わせようとする。ステップインに右を当てたフローレスが、左ジャブを連続で入れる。さらにカーフから左ジャブを受けたボラギは、踏み込んでの左リードフックが当たらない。フローレスは左ボディストレートを入れると、シングルレッグにテイクダウンを奪われた刹那、スイープで跳ね上げシングルを取り返してリバーサルを決める。同体でスタンドに戻り、フローレスが左ミドル。ボラギが左ジャブを当てる。右ストレートを決めたフローレスは、最後の最後に大内刈りでテイクダウンを取られた。

最終回、まず左ジャブを入れたフローレスが、右ストレートをヒットさせる。ボラギが右フックを打ち返し、フローレスが左インローを蹴る。ガードの上からのワンツーに続き、そのままワンツーを決めたフローレスだが、ボラギの組んだ直後の小外刈りでテイクダウンを取られる。ケージを利して立ち上がったフローレスは、スピニングバックフィストをかわして左ハイを狙う。

左フックの相打ちから、フローレスが左ジャブをヒット。さらにフリッカーのようなジャブを入れると、ステップインにジャブを合わせ左ボディから跳びヒザを繰り出す。ショートの連打に続き、近距離でヒザを入れると左フックを決めたフローレスは、ふらついたボラギのテイクダウン狙いをスプロールする。がぶりと押し込みの攻防のなか、立ち上がったフローレスにボラギがシングルからボディロック、大内でテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったフローレスがボディにヒザを突き刺したところで時間となった。

初回はボラギ、2Rと3Rはフローレスが優位か──結果、30-27が2票ありフローレスが3Pを獲得した。


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MMA MMAPLANET o ONE PFL PFL2022#02 UFC アレハンドロ・フローレス アンテ・デリア ブレンダン・ラウネーン ブログ 工藤諒司

【PFL2022#02】工藤諒司の前に立ち塞がる、ブレンダン・ラウネーン「戦ってきた相手が違う」

【写真】相当な自信をもって100万ドルをめざすラウネーン(C)PFL

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02で工藤諒司と戦うブレンダン・ラウネーン。

ラウネーンは日本で無名、しかしPFLでは通算4勝1敗の戦績を残し、昨年は準決勝で優勝したモヴィッド・ハイブラフにスプリット判定で敗れた。過去にコンテンダーシリーズでも勝利しながらUFCと契約ならず、PFLに戦場を求めた。

昨年の悔しさをバネに、今年は優勝しか目に入ってないラウネーンにインタビューを試みた。


──日本の工藤諒司選手と木曜日に試合をします(※取材は現地時間の4月26日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「アメージングだよ。あとは体重を落とすだけさ」

──今回の試合の準備はどこで?

「タイガームエタイでやってきた。ヒックマン兄弟とピョートル・ヤン、カザマット・チマエフたちと練習してきたよ。凄くレベルの高いトレーニングができた」

──凄いメンバーですね。タイガームエタイでの練習はもう長いのですか。

「2012年からタイで練習するようになった。良い練習環境で、自分を成長させるためにね。ただパンデミックになってからはプーケットを訪れることができなくなっていたけど、ボーダーが開いてすぐにプーケットに向かったんだ。

もちろん英国でも練習できる場所も環境もあるけど、試合前の調整はやはりタイガームエタイで行いたいからね」

──では工藤選手の印象を教えていただけますか。

「実はあまり分かっていないんだ。彼は米国で戦ったこともないし。確かONEチャンピオンシップで何度か戦っているよね(※実際はONE Warrior Series)。その試合映像も少ししか視ることができなかった。まあ、でも強いとは思ったよ。

僕は日本のMMAのファンだったからね。昔はたくさん日本で行われた試合を視ていた。とてもリスペクトしているよ」

──そんなブレンダンはなぜMMAを始めたのでしょうか。今でこそ英国はMMAの強豪国ですが。

「英国はボクシングが強いからね。でも、今はレスリングやグラウンドファイトも盛んになってきている。特に若い世代はMMAへの興味が高いんだ。僕は32歳だけど、10歳の頃からMMAを視てきた。MMAを始めるまではサッカーぐらいしかやってこなかったよ。MMAは、とても新しいスポーツでやってみたいと思うようなったんだよ。僕が住んでいた場所にも複数のMMAジムが存在していたしね」

──もうそれだけ身近でもあったのですね。ところでブレンダンはACBのマンチェスター大会などを経て2019年のコンテンダーシリーズで勝利もサインはならず、その年からPFLに出場するようになりました。

「コンスタントに試合がしたかったんだ。強い選手と戦ってチャンピオンになるのが夢だったし。それにはプレーオフ形式を採用しているPFLは持ってこいのフォーマットだよ。条件にも満足できているし、雰囲気も良かった。

僕はファイターだ。6週間あれば試合はできる。確かにPFLの活動期間は年の半分になるし、僕が経験しておくべき戦いだと思ったんだ。それまで戦ってきたMMAとは明らかに異質なモノだったからね」

──去年はベスト4でした。当然目指すところは、頂点だと思います。

「もちろん。今年は僕がワールドチャンピオンになる年だよ。その使命を果たすために戦う」

──今年もフェザー級は良いメンツが揃っています。今回、一番のライバルは誰になりますか。

「本当に良いメンバーが集まったと思う。ただ工藤のように新しく契約した選手のことは、それほど分かっていないから、彼らがどれだけ力があるかまずは初戦を見ていないとね。そういう状況で、工藤と2日後に戦うことが楽しみでならない」

──すでにPFLで戦ってきた経験は、工藤選手と戦ううえでアドバンテージになると考えていますか。

「PFLだけでなく、僕は彼の2倍のキャリアがある。それに戦ってきた相手が違うよ。僕の過去3戦は2勝1敗。彼もそうだ。でも対戦相手のレコードを見て欲しい、僕が負けた相手(※モヴィッド・ハイブラエフ)は17勝0敗、その前の2試合で勝った相手の戦績はそれぞれ12勝1敗、そして11勝4敗だ。対して彼が負けた相手は8勝1敗1分、勝った相手は9勝6敗1分と4勝0敗2分だよ。合計40勝5敗と21勝7敗3分だ。

僕は米国にやってきて、本当にタフな相手と戦ってきた。その結果が今のレコード(21勝4敗)なんだ。僕は工藤よりも経験があり、強く、速い相手とファイトしてきた」

──そこが自信の源になっているのですね。では工藤戦、どのような試合がしたいと思っていますか。

「僕の実力をPFLの世界的なネットワークによって、世界中のファンに見せつけたい」

──では前回のチャンピオンが欠場したことについては、どのように思っていますか。

「まず100万ドルを手にしてから、ハイブラエフとのリベンジマッチに挑むよ」

──ブレンダン、今日はありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「僕は日本のMMAのファンだった。皆に工藤との激闘を視てもらえると嬉しい」

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#02計量結果

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 235ポンド(106.59キロ)
スチュアート・オースチン: 245.8ポンド(111.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.8ポンド(66.13キロ)
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
工藤諒司: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
ジャマル・ジョーンズ: 237.2ポンド(107.59キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 247.4ポンド(112.21キロ)
コディ・グッデール: 253.2ポンド(114.84キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 247.2ポンド(112.12キロ)
マテウス・シェッフェウ: 251.6ポンド(114.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
カイル・バチニアック: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ケレッシュ: 239.6ポンド(108.68キロ)
クリジソン・アブレウ: 249.2ポンド(113.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 145.2ポンド(65.86キロ)
ボストン・サルモン: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 146ポンド(66.22キロ)
サバ・ボラギ: 145.4ポンド(65.95キロ)

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【PFL2022#02】計量終了 工藤諒司が出場するフェザー級=「群雄割拠」by クリス・ウェード

【写真】本計量では1ポンドの差があったが、ラウネーンは本格的にフィジカルを鍛えてきたという(C)MMAPLANET

27日(水・現地時間)、28日(木・同)にテキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2021#02の計量が行われた。

計量失敗はマイナス1Pと、即プレーオフ進出に黄信号が灯るPFLだけにフェザー級に出場するファイターは、工藤諒司も含め1人も体重オーバーは見られなかった。


その工藤は日の丸の入ったPFLのグレーのショーツを履き、ブレンダン・ラウネーンと視線を逸らさずフェイスオフを終えた。

ラウネーンは「去年と比較して全面的に強化してきたけど、特にフィジカル・コンディショニングの面で専門のコーチをつけたことが一番の違いかと思う。ここまでしっかりとプログラムを組んで、トレーニングしたことはなかった。ベストバージョンのラウネーンを見せることができると思う。自信? 去年はチャンプにスプリットで負けただけだし、自信を持ったまま2022年シーズンを迎えているよ」とインタビューで話した。

コメインは昨年準優勝のクリス・ウェード✖2018年&2019年世界王者ランス・パーマーの一戦。この両者もフェイスオフ後にしっかりと握手し、肩を抱いて別れると「今年は過去最高のシーズンになるだろうね。この環境にも慣れてきたしね。準備はこれまで以上にできている。でも、なんといってもフェザー級は群雄割拠だ。ランスはPFL史上、最も偉大なファイターの1人だ。僕はウェルラウンダーと戦いと思って来たし、準備はできているよ」とウェードがコメントした。

また昨年の初戦でパーマーを破っている元BRAVE CFフェザー級王者のバッバ・ジェンキンスは、カイル・バチニアック戦を明日に控え、「去年の自分の試合映像をチェックして、どこがいけなかったのかを確認してきた。スタミナトレも増やし、栄養面もしっかりとケアしてきたから、去年よりグッドシェイプだ。去年は2度の世界チャンピオンを倒すという最高のスタートを切ったが故に、賞金のことを考えたり、ケージの外に注意が行ってしまった。チャンピオンを倒してもハングリーでいて、しっかりと集中すべきだったんだ。今年はハンブルかつハングリーさを維持したい」と語った。

この他WSOFでバンタム級のタイトルコンテンダーだったシェイモン・モラエスとチャレンジャシリーズでサインしたボストン・サルモンの1戦や、メキシコのクリーンなストライカー=アレハンドロ・フローレス✖ドイツのレスラー=サバ・ボラギ戦が初戦で組まれたフェザー級。粒揃いの選手が揃った同階級で、工藤はどのような結果を残すことができるのか──まず初戦のポイントゲットに期待したい。

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時30分~DAZN

■ PFL2022#02計量結果

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 235ポンド(106.59キロ)
スチュアート・オースチン: 245.8ポンド(111.49キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.8ポンド(66.13キロ)
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
工藤諒司: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ: 260.4ポンド(118.11キロ)
ジャマル・ジョーンズ: 237.2ポンド(107.59キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 247.4ポンド(112.21キロ)
コディ・グッデール: 253.2ポンド(114.84キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 247.2ポンド(112.12キロ)
マテウス・シェッフェウ: 251.6ポンド(114.12キロ)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)
カイル・バチニアック: 144.4ポンド(65.49キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・ケレッシュ: 239.6ポンド(108.68キロ)
クリジソン・アブレウ: 249.2ポンド(113.03キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス: 145.2ポンド(65.86キロ)
ボストン・サルモン: 145.4ポンド(65.95キロ)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス: 146ポンド(66.22キロ)
サバ・ボラギ: 145.4ポンド(65.95キロ)

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【PFL2022#02】世界と戦う日本人(06)工藤諒司─後編─「格闘家として、そういうところに挑戦したい」

【写真】PFLへの挑戦、強さへの欲求という自己満足を満たす最高の機会だ(C)MMAPLANET

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02。フェザー級レギュラーシーズンの第1戦でブレンダン・ラウネーンと対戦する工藤諒司インタビュー後編。

北米第3のMMAプロモーションに挑む工藤だが、国内にあってはその注目度は決して高くない。優勝賞金100万ドルに関しても、特に気にすることなくタフな連戦に挑む工藤、その真意にある想いとは。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第6弾─後編─、工藤諒司の話に耳を傾けたい。

<工藤諒司インタビューPart.01はコチラから>


──第2戦目を頭に入れて戦うのがPFLだと思うのですが、そうなるとケガがつきもののMMAでケガをしないことが大切になってきます。

「そうなんです。4月の次が6月ぐらいで。2カ月のインターバルなので、やはりケガは気を付けないといけないです。ただ自分も今までベストコンディションで戦えた試合がなくて、ケガをしてギリギリで出たり、ケガが癒えないまま戦ってきました。

そのなかでも今回は、本当にケガもなくベストコンディションで来ることがデキています。例え今回の試合でケガをしても、次の試合まで創れるようにはできると思っています」

──プレーオフ出場を目指すうえで、2試合目はこの選手と戦いたいというのはありますか。

「いえ、そこまで考えていないです。次の試合のことしか今は考えていないです」

──ではPFL出場が決まった時、誰か戦ってみたいという選手はいましたか。

「それも特に考えていなかったです(笑)。相手が決まれば、そこに合わせていこうと思っていました」

──ところでTRIBE TOKYO MMAでは長南亮代表がセコンドから離れると宣言したことがあったではないですか。

「ハイ……(苦笑)」

──あの宣言があった時、長南門下の選手はどのような空気になっていたのでしょうか。

「長南さんはかなり落ち込んでいて、精神的なダメージは相当だったと思います。それまで蓄積してきたものが、佑弥君の負けで弾けてしまったというか。本当にダメージがあることは、僕だけでなく誰が見ていた分かったぐらいで……。いつも戦う選手以上に対戦相手のことを研究して、どう戦うのかを腐心されているので。それだけダメージが大きかったんだと思います。

ただ理由とかは直接は聞いていないのですが、凄く戻ってきていました。前向きに考えてくれたようで……。いつも以上に戻ってきてくれました。

僕らも長南さんのあの様子を見た時に、勝って──日ごろ指導してくれている長南さんに恩返しをしたいです。普段から、どれだけ選手のことを考えてくれているのかということに改めて気づかされました。長南さんが傷ついていた時、TRIBEの皆の気持ちが一つになったというか……。勝たないといけないという気持ちを、皆がより強く持つにようになっています。頑張らないといけないです」

──長南さんも一度、気持ちが落ちて、また上がった。ずっと張りつめていると本当にパンクしてしまうので。ここから、またTRIBE勢の盛り返しに期待したいです。ところでPFLで戦う、UFCではなくBellatorでもない。ただし、北米第3位のプロモーションで戦うことに関して、改めてどのような気持ちで工藤選手は臨んでいるのでしょうか。

「修斗で負けて……また頑張ろうと思っていました。ちょっと言い方は悪いですが……そんな時により大きなチャンス、海外で世界を相手に戦える機会が巡ってきました。やっぱり格闘家として、そういうところに挑戦したい。日本だけでなく外に出て挑戦したい。そういう場所で頑張りたいという気持ちですね。

これまで戦ってきたレベルと違うかもしれないですし、どこまで自分の力が通じるのか。それでも緊張は全くしていなくて、ワクワクする気持ちが大きいです。代わるのは相手だけ。他はこれまで通りのつもりで戦います」

──4連勝で100万ドルです。

「そこも考えていないです(笑)。そこまでお金のことは、全然入っていないです」

──ではぜひ決勝戦まで行ってください。そこで勝てば1億3000万円。その時、工藤選手がどのような気持ちでいるかをぜひ聞きたいです(笑)。

「アハハハハ。ハイ、決勝に行けるように頑張ります」

──そんなPFLへの挑戦。MMAファンと口にする人でさえPFLをこれまでチェックしてきているのか。ただし、確実に国内より高いレベルの試合が行われている。そういうところで戦うことに関して、どのような気持ちでいますか。

「そうですね……挑戦したい。今の気持ちでいうと、海外の強い選手と戦って勝つことを目的として、挑戦したいし経験したい。こういう場所で頑張ることを日本の皆に見せることができればとも思います。ジムの石井逸人君が、『工藤さんが道を開いてくれたら、俺もいく』と言っていましたし」

──石井選手には「PFLにはバンタム級はないんです。残念」──と(笑)。

「アハハハ。自分は今回の機会を得ることができました。凄く有難いことだと思っているので、ベストを尽くしてきます」

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前7時00分~DAZN

■ PFL2022#02対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
スチュアート・オースチン(英国)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
工藤諒司(日本)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
ジャマル・ジョーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
クリス・ウェード(米国)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
カイル・バチニアック(米国)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
サム・ケイ(トンガ)

<ヘビー級/5分3R>
アダム・レレッシュ(イスラエル)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
サバ・ボラギ(ドイツ)

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【PFL2022#02】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(06)工藤諒司「前向きになれて嬉しいですね」

【写真】海外、PFLへの挑戦も日々の延長という風で、気負いは感じられない工藤(C)MMAPLANET

28日(木・現地時間)、テキサス州アーリントンのEスポーツ・スタジアム・アーリントンで開催されるPFL2022#02のフェザー級レギュラーシーズン戦で工藤諒司が、ブレンダン・ラウネーンと対戦する。

ONEを目指し、ONE Warrior Seriesで確実な成長を見せていた工藤だが、コロナウィルス感染拡大によりONEウォリアーは活動を停止、ここからステップアップが望めなくなった工藤はRoad to ONE出場を経て、修斗へ。SASUKEと世界フェザー級王座を賭けて戦うも判定負けを喫した工藤にとって、思わぬタイミングでの北米3番目のメジャーPFからオファーがあった。当然、断る理由はない。そして過去に経験したことがない環境で、過去最強の選手たちが待ち受けている。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第6弾は、PFLに挑む工藤諒司に話を訊いた。


──工藤選手がPFLと契約したという話は長南さんから伺っていたのですが、いつ頃にオファーがあったのでしょうか。

「3カ月ぐらい前ですかね(※取材は4月5日に行われた)。今年になって1月……その後半だったと思います」

──コロナ前にONE Warrior SeriesでONEを目指し、結果を残していました。それがコロナで大会開催がなくなり、修斗の世界王座にターゲットを変更。しかし、SASUKE選手に敗れてベルトを取れなかった。その状況でPFLから声が掛かりました。

「ONEウォリアーがなくなり、修斗でやるしかないと思ってタイトルに挑戦。それも負けて……でも、修斗のベルトをもう1度取りに行こうと気持ちを切り替えて動き始めた時期でした」

──なかなか再起すると決意するまで時間がかかりましたね。

「あの状況からもう1度というのは、なかなかしんどいですし、負けた後は気持ちも落ちていました。だから『もう1回やろう』という気持ちにはなれなかったのも事実です。時間もかかりました。でも、やり直そうと……。修斗で勝ち上がることが大変だということは、自分も良く分かっているつもりでした。それでも海外でやりたいという気持ちがあって──。(石井)逸人や(後藤)丈治も頑張っていますし。自分も負けられないなと思っていました」

──やり直すという判断をするのは大変だったと思いますが、そこでPFLからオファーがあったということですね。

「即答しました、『出ます』って(笑)。こんなチャンスはもうないと思ったので。世界に出ることができる。修斗で一からやり直そうと思っていたのですが、海外でやっていこうと。正直、それまでPFLを注目していたかといえば──そうではなかったです。オファーを受けてから、調べました」

──当然、フェザー級の試合を中心にチェックされたと思いますが、どのような印象を持ちましたか。

「相当ですね(苦笑)。強い選手が揃っていますし、そういうなかであの選手たちと戦っていけると考えると、凄く楽しみです」

──シーズン制のフォーマットで、短時間でフィニッシュするほどレギュラーシーズンで上位フィニッシュができます。しかも、レギュラーシーズンは2試合なのでPFLの組むカードによって有利・不利が出てくるだろうと。

「ハイ、少し特殊ですけど、全てが経験したことがないことなので。新しい……経験ができるかなって考えると、前向きになれて嬉しいですね」

──過去PFLには2018年にライト級で川名雄生選手が出場して勝ち星なし、2019年にヘビー級で石井慧選手が出場し、1勝2敗でプレーオフ進出を逃しています。そういう場で戦うことに、どれだけ自信をもって挑めそうですか。

「やっぱり出し切りたいですね。勝負なのでポンと勝てる時があれば、一発で負けることもあります。そうなると後悔も残るので、全てを出し切って勝ちたいです」

──初戦の相手は昨年ベスト4のブレンダン・ラウネーンが相手です。優勝したモヴィット・ハイブラエフに準決勝でスプリット判定負けでした。ただし、特別な印象に残ったわけでもない。どのような選手だと判断していますか。

「う~ん、まず特徴は背が高くて手が長いです。リーチのある選手で、ジャブも走ります。カーフキックも蹴って来るので、ジャブとカーフキックで自分のペースを掴んで、そこからストレート。あと寝技の対応も上手くて、何でもできる選手だと思います」

──ONEウォリアーでのイ・ミンヒョク戦などパンチを見せて組むだけでなく、組みを見せて殴る。近い位置でも殴ることができていました。相手がアグレッシブに攻めてくるという図式もありましたが、あの時の良さがSASUKE選手との試合はなかなか手が出なかったという印象があります。

「何でも対応できるように……近い距離でも遠い距離でも戦えるように練習しています。ただし次の相手はリーチが長いので、相手の距離で戦って待っていたりするとペースを持っていかれると思います。

なので下を見せたり、中に入って打ったり使い分けが大切になってくるはずです。それこそイ・ミンヒョク戦のような戦い方のように巧く組み合わせていきたいです」

──プレーオフがあるので、得点計算が必要になってきますが、その辺りはどのように考えていますか。

「やはり相手に合わせた戦略が必要で。相手の得意技を警戒しつつ、自分の得意なところをどう出していくか。相手に合わせて、自分の得意なところを使う。そのことを考えていますが、KOを狙い……レフェリーストップとか、そういうイメージでいます。そうやって得点を増やそうと思います」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
4月29日(金・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ 対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ(ブラジル)
スチュアート・オースチン(英国)

<フェザー級/5分5R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
工藤諒司(日本)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア(クロアチア)
マテウス・シェッフェウ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェヘイラ(ブラジル)
ジャマル・ジョーンズ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー(米国)
クリス・ウェード(米国)

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
チョ・ソンビン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
サム・ケイ(トンガ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ロブ・ウィキンソン(豪州)
ブルーシ・ソウト(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
アリ・イサエフ(ロシア)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
シェイモン・モラエス(ブラジル)
ボストン・サルモン(米国)

<フェザー級/5分3R>
アレハンドロ・フローレス(メキシコ)
サバ・ボラギ(ドイツ)

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