カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report アンソニー・ペティス クレイ・コラード ブログ

【PFL2021#01】アンソニー・ペティス、カシアス・コラードにボディを効かされ──まさかの判定負け!!!

【写真】これだけ腹が効かされるとは──コラードの大金星の裏には、ペティスの動きの悪さが目立っていた(C)PFL

<ライト級/5分3R>
カシアス・クレイ・コラード(米国)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28
アンソニー・ペティス(米国)

左ジャブを伸ばして前に出るコラードに対し、ペティスが左ミドルを入れる。スピードのあるパンチで距離を詰めるコラードから、離れたペティスは左ハイを繰り出す。それでもワンツーで前に出るコラードはボディを纏め、右ミドルを蹴ってペティスの右フックを防ぐ。コラードはボディに切れのあるパンチを繰り出し、ペティスも右を打ち返す。

ペティスは手をマットについての蹴りを見せた際に、コラードが距離を詰めたために立ち上がることができずガードを強いられる。ローを蹴り、グラウンドに移行しなかったコラードは立ち上がってきたペティスのローにも前に出てワンツーを振るう。ステップインでスリップしたか、尻もちをついてガードを取ったペティスはローを蹴られ、パウンドを一発受けてから立ち上がった。肩で息をするペティスは、コラードの前進に右を合わせ、前蹴りを見せてラウンドが終わった。

2R、右ローを2発入れ、右を当てたペティス。コラードは左フックから後ろ回し蹴りを繰り出す。コラードは右ボディストレートを入れ、右ローを蹴る。さらに前に出るコラードがボディを続け、ペティスのヒザ狙いをかわす。二弾蹴りでヒザを入れたペティスだが、着地できずガードを取る。直ぐに立ちあがったペティスだがコンディションが悪いのか、動きは良くない。

と、ケージ際で右ボディを被弾してさらに動きが落ちたペティスは、 棒立ちの状態でボディにパンチを受け動きが止まる。コラードはボディ、顔面と攻撃を続けワンツーを入れる。ケージを背負ったペティスは引きつづきボディから右を打たれダウンを喫する。

パウンドの追撃を受け、背中を向けたペティスを立ったまま殴るコラードは、バックを取って後方に倒す。上を向いたペティスは、クローズドガードもコラードがスタンドに戻る。何とかラウンド終了を迎えたペティスだが、コラードのビッグラウンドとなった。

最終回、ペティスの前蹴りにも、ボディを打ち返すコラードが左ジャブから前に出る。圧負けを一切しないコラードはワンツー、ペティスが左ストレートをヒットし、左ハイを蹴っていく。前蹴りのペティス、蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。

立ち上がったペティスに右ストレートを入れたコラードは、スピニングバックフィストにもボディを連打してケージに追い込んでいく。

ペティスは左ハイに右を打つが、攻撃を持続することができない。要所でボディを入れて、ペティスを下がらせるコラードだが、ワンツーに左ハイを受けてダウン。

立ち上がったところで跳びヒザを決めたペティスは、倒れたコラードのクローズドガードの中に収まる。スクランブルでバックを取り切れなかったペティスは、距離を取り直して左ハイも軸足を払われたか、下になりローを蹴られながらタイムアップを迎えた。

最終回の反撃も届かず、アンソニー・ペティスはPFL初陣でコラードにまさかの判定負けを喫した。


The post 【PFL2021#01】アンソニー・ペティス、カシアス・コラードにボディを効かされ──まさかの判定負け!!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report ナタン・シュルチ ブログ マーチン・ヘルド

【PFL2021#01】寝技一切なし、マーチン・ヘルドが連覇中のナタン・シュルチを破りPFL初陣で金星

【写真】この右アッパーが良かったヘルド。きわどい判定ながら。世界王者をボクシングマッチで破った(C)PFL

<ライト級/5分5R>
マーチン・ヘルド(ポーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ナタン・シュルチ(ブラジル)

左から右を伸ばし前に出るヘルドに対し、シュルチも左フックを返し右ローを蹴る。ジャブから右を入れるヘルドは、額で受けるシュルチにパンチを続ける。勢いづき、左ジャブ、ワンツーを打ち込むヘルドが近距離では右アッパーを突き上げる。アッパーからフック、ボディから顔面、そしてワンツーと手を出し続けるヘルドに対し、シュルチの気持ちは折れておらずガードを固めて反撃の機会を持っているか。

ヘルドはワンツー、右オーバーハンドを続けるなかで、カーフを蹴られる。組んだシュルチはボディロック、ウィザーのヘルドはカニバサミにはいかず、ポジションを入れ替えダブルレッグで押し込んでいく。シュルチは右を差して押し返すと、ヘルドは小手投げから離れワンツーを見せた。直後のダブルを切ったシュルチが、クリンチでケージ際へ。首相撲からヒザを入れたヘルド、ラウンドを取ったが──逆に削られていないかは、気になるところだ。

2R、ガードの上からパンチを続けるヘルドが、ワンツーフックをヒットさせる。さらにジャブを伸ばし、シュルチは右カーフローも、右アッパーを受ける。やはり疲れた感のあるヘルドは、右を伸ばすが左を合わされる。ヘルドは左フック、左ジャブからアッパーを再び決める。構わず前に出たシュルチが右フックを振るい、圧力を高めていく。左右に回るヘルドを追いかけるシュルチは、パンチの交換のなかで右をヒットさせる。ヘルドもジャブ、アッパーを返す。

と、残り80秒でダブルレッグを決めたヘルドだが、シュルチがすぐに立ち上がる。クリンチでケージに押し込んだシュルチが、互いにヒザを蹴り合いラウンド終了を迎えた。

最終回、構えを変えてジャブを伸ばすヘルドに対し、じりじりと前に出るシュルチが右オーバーハンドを入れ、ダーティボクシングでは数で優位に立つ。ヘルドはヒザを見せ、距離を取り直して組むが、シュルチが足払いで突き放す。ワンツーに右をカウンターで当てたシュルチが、前に出て左ミドル。一発のキレはシュルチが上で、ヘルドは懸命に手を出すがミドルを蹴られて、大きく息をする。

残り2分、アッパーに右を合わせたシュルチ、ヘルドはジャブから距離を取る。シュルチは左フックに右を当て、右を続ける。ヘルドのパンチはガードの上を叩くことが多い。それでも右アッパーを打ち込んだヘルドは、左から右を被弾する。ヘルドは右アッパー、左ジャブを返し、ガッツポーズを見せ叫び声を挙げる。シュルチは拳を握って、ポーズを取ろうとした刹那、ヘルドがワンツーを入れてタイムアップ。

初回は明確にヘルド、最終回はシュルチ。2Rをどちらが取るか。結果──ヘルドが判定勝ち、フェザー級に続きライト級も連覇中の世界王者が敗れた。


The post 【PFL2021#01】寝技一切なし、マーチン・ヘルドが連覇中のナタン・シュルチを破りPFL初陣で金星 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report ブログ モヴリッド・ハイブラエフ

【PFL2021#01】鉄板のダブルレッグからグラウンド・コントロール。ハイブラエフが完勝

【写真】守りに徹してきたストヤディノビッチに、全く危なげない勝利を挙げたハイブラエフ(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
ラジャー・ストヤディノビッチ(セルビア)

サウスポーのストヤディノビッチに対し、ハイブラエフが右ハイを繰り出す。ストヤディノビッチは右ジャブを見せるが、距離は遠い。ワンツーに右を合わせていったハイブラエフは、左ローで姿勢を乱される。直後にダブルレッグでテイクダウンを決めたハイブラエフは、ハーフで抑えて、足を抜きに掛かる。勢いのある鉄槌をワキ腹、顔面に落としたハイブラエフは、オモプラッタ狙いも逆の足を潰してハーフで抑える。

左腕を差して、潜るストヤディノビッチはエルボー禁止ルールを上手く使っているか。それでもハイブラエフはハーフのままでクルスフィックスを狙い、ストヤディノビッチはこのタイミングで潜りスイープへ。潰して足を抜きつつパンチを入れると、右腕を制されてパンチを顔面に痛打したストヤディノビッチの動きが止まる。さらに上体を起こして鉄槌、パンチを入れたハイブラエフは3Pボーナスを取りにキムラを仕掛けたが、時間となった。

2R、首相撲にボディを打ってきたストヤディノビッチから、一気にダブルレッグでテイクダウンを決めたハイブラエフは、初回と同じようにハーフで抜いた足で腕を制しに掛かる。頭を抱えて正対してきたストヤディノビッチに対し、ハイブラエフが逆側の足を抜く。背中を向けたストヤディノビッチは、引き込んで上を向きなおし、防御に徹するしかなくクローズドガードを取る。

ガードの中でボディと顔面にパンチを打っていくハイブラエフは、ギロチン狙いを防いで余裕の表情でラウンド終了を迎えた。

最終回、右に回りながら右オーバーアンドを伸ばしたハイブラエフが、左ジャブを伸ばす。と、左を見せて組みつくと簡単にテイクダウンを決める。マットに背中をつけたストヤディノビッチは、立たせてもらえず防御に徹するしかない。そしてハイブラエフが左足を抜いて、鉄壁のコントロール。そのまま終盤に左のパンチの回転数を上げたハイブラエフが、ストヤディノビッチに付け入る隙を見せず3-0の判定勝ちと3Pを手にした。


The post 【PFL2021#01】鉄板のダブルレッグからグラウンド・コントロール。ハイブラエフが完勝 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report バッバ・ジェンキンス ブログ ランス・パーマー

【PFL2021#01】レスリングでパーマーを圧倒したジェンキンスが3連覇目指すパーマーにPFL初黒星つける

【写真】レスリングでリードしたジェンキンスは、打撃でも余裕を見せる試合ぶりでパーマーを破った(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
バッバ・ジェンキンス(米国)
Def.3-0:30-27. 30-27. 30-27
ランス・パーマー(米国)

サウスポー同士、パーマーが左ローを蹴る。一瞬オーソに構えたジェンキンスは、すぐにサウスポーに戻し右ジャブを伸ばす。ローに左を合わせていったパーマーがケージを背負って回り、ジェンキンスがデカゴン中央を取る。跳びヒザの着地後に左を入れたジェンキンス、パーマーも左ローから左オーバーハンドを見せる。ジェンキンスは右ハイを蹴り、低い構えから右ジャブを繰り出す。

ローに組みついてバックに回ったジェンキンスが、ボディロックから後方に崩してテイクダウン。パーマーがレスリングで攻められるという、この顔合わせならではの展開に。バックを制し、ヒザを入れるジェンキンスはリフトアップから後方にテイクダウンしパンチを打ちこむ。バックを譲ったままついには両足をフックされたパーマーは左右のパンチを受け初回を失った。

2R、直ぐに距離を詰めて左右のフックを放ったパーマーだが、逆に左を被弾する。パーマーが左ローを蹴り、2発目でジェンキンスが姿勢を乱す。前に出て左を見せたパーマーに、ジェンキンスがここで左を当てる。ジェンキンスは左を被弾した直後に組んでボディロックへ。ウィザーのパーマーは、右手をマットついてヒザを受けない姿勢を取る。ならばとジェンキンスはボディにヒザを突き上げ、前方に崩して背中に回る。

レスリングでリードするジェンキンスは、スイッチに反応したところで正対したパーマーが離れる。自ら組みに行くことがないパーマー、これでは打撃の圧が上がることはない。ジェンキンスは後ろ回し蹴りを繰り出し、パンチの交換からパーマーがローを蹴る。互いにハイを見せ、ジェンキンスがもう1度ガードの上からハイを蹴り、後ろ回し蹴りを繰り出した。

最終回、劣性のツータイム・ワールドチャンピオンはフックに距離詰めるも、組みにはいかない。離れたところで右ハイから左を伸ばすジェンキンス。右フックから左を伸ばすパーマーが、スーパーマンパンチも当たらない。クリンチの攻防でヒザをボディに入れた自ジェンキンスが、ケージに詰めてボディロック。ウィザーのパーマーは──と、ジェンキンスがヒザをつけて倒れる。

ヒザが急所に出も入ったから、インターバルを置くジェンキンスはパーマーとタッチグローブし、さらに回復の時間を置く。ジェンキンスがケージに押し込んだ状態で試合は再開され、リフトアップからテイクダウン。スクランブルで片足を束ねてボディロックへ。小手をきかせるパーマーだが、大内から小外でテイクダウンを許す。すぐにスクランブルに持ち込んだパーマーは、がぶるも右腕で左足を制されバックに回れない。

アームインギロチンに切り替えそうな動きから、10フィンガーギロチンに取ったパーマーに対し、ジェンキンスはカメラを見つけて笑顔を見せる。と、シングルに出たジェンキンスはヒザを受けそうになっても余裕の表情でスピニングバックキック、終盤もしっかりと距離を取ると、このままタイムアップを迎えた。

ジャッジの裁定はフルマークでジェンキンスに。2018年のPFL活動開始以来、11連勝で負け無しだったパーマーについに土がついた。


The post 【PFL2021#01】レスリングでパーマーを圧倒したジェンキンスが3連覇目指すパーマーにPFL初黒星つける first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report ブレンダン・ラウネーン. シェイモン・モラエス ブログ

【PFL2021#01】ブレンダン・ラウネーン、シェイモン・モラエスを初回KOし6Pゲット!!

【写真】ブレンダン・ラウネーン、番狂わせを起こす存在が生まれるのがPFLの醍醐味(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン(英国)
Def.1R2分15秒by TKO
シェイモン・モラエス(ブラジル)

開始直後モラエスの左に、冷静に右を合わせたラウネーン。やや慎重になったか、モラエスが左ジャブを伸ばす。ラウネーンも左ジャブを返し、モラエスは右ローカーフ。ラウネーンは右を伸ばして前に出ると、左ジャブをしっかりと当てていく。ラウネーンは右カーフを入れ、ジャブを継続的に伸ばして右ストレートにつなげる。ローをカットしたモラエスは、スイッチからの左ハイをガードするが、首相撲に右フックを被弾し動きが止まる。続く連打に組みつきながら座ってしまったモラエスは、立ち上がったところにワンツーの右を打ち抜かれると、腰から崩れ落ちて勝負は決した。

元UFC、そしてWSOFではバンタム級タイトルコンテンダーが完敗を喫し、ラウネーンは今シーズン初のボーナスPをゲット──6Pの獲得となり、プレーオフ進出に現実的とし「6Pだ。次は誰だ!? 俺はアンダードッグだよ、でも俺は3度判定で負けただけなんだよ。モラエスは元UFCファイターでムエタイチャンピオンだよな。イエス、ベイビー」と興奮気味に話した。


The post 【PFL2021#01】ブレンダン・ラウネーン、シェイモン・モラエスを初回KOし6Pゲット!! first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report ジョイルトン・ラターバッバ ハウシュ・マンフィオ ブログ

【PFL2021#01】防御に穴のあったラダーバッハのTD&コントロールに、打撃の精度がマンフィオが競り勝つ

【写真】ガードが空くラダーバッハに、しっかりとパンチを打ちこみマンフィオがスプリット判定勝ちを手にした(C)PFL

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョイルトン・ラターバッバ(ドイツ)

急遽出場が決まったTitan FCライト級王者マンフィオに対し、明らかに骨格が大きなラターバッバがスイッチして左ハイを繰り出す。続いて左ボディストレートを入れたラターバッバのステップインに、マンフィオの左リードフックが当たる。一瞬動きが止まったラターバッバは、左ヒザにもカウンターを受ける。マンフィオは続いて右ストレートをローに合わせると、左ミドルを決めワンツーと攻勢が続く。

ラターバッバがダブルレッグからケージへマンフィオを押し込むが、すぐに離れる。ラターバッバが右目を気にする仕草を続け、左右に回るのみ。マンフィオも慎重に戦い、スイッチしたラターバッバが右ハイを放つ。ジャブに左フックを打たれたラターバッバは、最後に左ミドルを蹴られた。

2R、ワンツーの左を当てられ尻もちをついたラターバッバは起き上ってダブルレッグを決める。マンフィオはギロチンを防がれクローズドへ。スクランブルでバックに回ったラターバッバが勢いのあるパンチを打つと、マンフィオはガードを取り直す。ここも背中を取られそうになり、ガードを取り直すマンフィオは蹴り上げからのスクランブル狙いも不発に終わり、背中を取られて引き込む。

残り80秒で蹴り上げからスタンドに戻ったマンフィオは、右オーバーハンドを当てる。ラターバッバも左ミドルを返したが、さほど勢いはなかった。

最終回、左ジャブを3発連続で当てたラターバッバ。続く跳びヒザに、左フックを合わされ尻もちをつく。すぐに立ちあがったラターバッバだが、パンチを打つ際にガードが空いてしまっている。それでもラターバッバは首相撲からヒザ蹴り、さらにボディロックに移行してケージに押し込む。離れた両者、ラターバッバの左ジャブに対し、マンフィオが右カウンターを打ち込む。

ラターバッバは下がらず、打撃を見せつつダブルレッグからバックへ。2Rと同じように壁レスで粘りがないマンフィオは簡単に下になる。蹴り上げで立ち上がったマンフィオ、ラターバッバのダブルレッグを切り、打撃勝負へ。左リードフック、右ストレートをヒットさせたマンフィオだが、ラターバッバも前に出て右を打ち込む。殴られながらローを蹴り込むラターバッバ。マンフィオは右ストレートをヒットさせ、タイムアップに。

結果、意外にもスプリットに割れた勝負でマンフィオが判定勝ちした。


The post 【PFL2021#01】防御に穴のあったラダーバッハのTD&コントロールに、打撃の精度がマンフィオが競り勝つ first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report アクメト・アリエフ ブログ ミハイル・オジンツォフ

【PFL2021#01】体重オーバーのオジンツォフにテイクダウンを許さず、アリエフが3Pをしっかりと確保

【写真】アリエフが初回に決めた豪快なベリートゥベリー・スープレックス(C)PFL

<156.6ポンド契約/5分3R>
アクメト・アリエフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ミハイル・オジンツォフ(ベラルーシ)

オジンツォフの体重オーバーで、勝敗に関わらずアリエフに3Pが与えられ、彼自身は1Pの減点を受けているキャッチウェイト戦。まず左ローを見せたオジンツォフに対し、アリエフが左ジャブを伸ばす。今度はオジンツォフが右ロー、アリエフはボディからハイを繰り出す。連続でダブルレッグを仕掛けたクリンチとしたオジンツォフだが、アリエフは豪快なベリートゥベリー・スープレックスを決める。

アリエフは一旦サイドで抑えるも、オジンツォフがフルガードに戻す。ガードの上下で、コツコツとポンチを打ち合い展開が続く、残り90秒でアリエフが立ち上がりローを蹴る。レフェリーがオジンツォフを立たせると、アリエフのスピニングバックキックは距離が合わず。直後にオジンツォフのダブルレッグにショートの右フックをアリエフが合わせる。続くダブルレッグを切った刹那、オジンツォフの立ち上がり際に右フックを打ち込んでダウンを奪ったアリエフが、初回をリードした。

2R、ローに右フックを合わせるアリエフは、スイッチしたオジンツォフの左ミドルからのダブルレッグもしっかりと切る。さらにオジンツォフの右ジャブにワンツーを入れるなど、アリエフの攻勢が続く。ステップインから右アッパーを繰り出したアリエフに対し、オジンツォフの攻撃はローしか届いていない。アリエフが再びアッパーを入れる。

とオジンツォフの右リードフックがアリエフの顔面を捉える。組んだアリエフはケージに押し込まれると、時間を掛けずに離れ右アッパー、左フックをヒットさせる。スピニングバックキックは再び空を切ったが、そのままクリンチに持ち込んだアリエフだったが最後の10秒でヒザが急所に入り注意を受けた。

最終回、オジンツォフが左ロー、アリエフは三日月を蹴る。蹴りを交えた打撃の神経戦のなかでオジンツォフのダブルレッグは決まらない。アリエフの至近距離でのスピニングバックキックはオジンツォフの頭上を越える。直後に一旦組まれたアリエフだが、離れて右ロー、右ハイ、左ローから右ボディストレートを入れる。オジンツォフはジャブを打っても、ボディにパンチを被弾し距離を詰めることができないまま試合は残り40秒を切っている。アリエフが右ハイを2つ見せるも、大きな動きはなく。最後はケージ中央のクリンチで試合が終わった。

結果は危なげない試合をしたアリエフが勝利し、3Pを得た。


The post 【PFL2021#01】体重オーバーのオジンツォフにテイクダウンを許さず、アリエフが3Pをしっかりと確保 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report タイラー・ダイアモンド チョ・ソンビン ブログ

【PFL2021#01】チョ・ソンビン、逆転KO勝ち間近の展開からTDを許し、ダイアモンドに悔しい判定負け

【写真】チョ・ソンビンの初回のハイキックはダイアモンドの頭部を捉えていたが、ここからテイクダウンを奪われてしまった(C)PFL

<フェザー級/5分3R>
タイラー・ダイアモンド(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
チョ・ソンビン(韓国)

ダイアモンドのローでバランスを崩したチョ・ソンビンだが、続くローに右を合わせ逆に尻もちをつかせる。すぐにダイアモンドも立ち上がり、打撃戦のなかでチョ・ソンビンが圧力を掛けてヒザ蹴り、右を入れる。チョ・ソンビンの右ハイをキャッチしテイクダウンしたダイアモンドがバックへ。

背中に回る前のRNCは、チョ・ソンビンが胸を合わせて防ぐ。ケージに詰めてボディロックのダイアモンドが足を払ってヒザをつかせると、ワキを潜ってバックへ。チョ・ソンビンはここも胸を合わせるが、ダイアモンドが組み手で上回った展開が続いた。残り2分、ダイアモンドが離れ試合は打撃の間合いに。カーフを蹴られたチョ・ソンビンは、続く左足への蹴りに右を合わせる。さらに蹴りに右を当て、押し倒すように上になったチョ・ソンビンだが、立ち上がったダイヤモンドがハイキックを狙う。ここからの足を止めてのスタンド戦はチョ・ソンビンが優位に見えたが、ダイアモンドが右を打ち返し、カーフ、さらにテイクダウンを決めて初回を取った。

2R、序盤はスタンドで間合の測り合いが続き、チョ・ソンビンが右アッパー、左リードフックを当てる。ダイアモンドは踏み込んで左フック、組みつくタイミングを測っているか。とダイアモンドの左ミドルに、右を伸ばしたチョ・ソンビンがシングルを切るが、このままケージに押し込まれる。直ぐに離れたチョ・ソンビンに対し、ダイアモンドがスイッチを見せるようになる。

カーフでバランスを崩したチョ・ソンビンは、手数が減った展開のなかで右クロスを受ける。続くテイクダウンを切られたダイアモンドも、カーフ以外の有効打はない。最後に跳びヒザをキャッチしたダイヤモンドが、テイクダウンを決めた。

最終回、ジャブからカーフのダイアモンド、チョ・ソンビンのスピニングバックフィストは空振りに。と、右を入れたチョ・ソンビンがダウンを奪う。立ち上がったダイアモンドがパンチで応酬も左をヒザ、左アッパー、左フックを当てて2度目のダウンを奪う。

必死にシングルに出たダイアモンドは、軸足を払ってテイクダウンを決めるとバックへ。立ち上がったチョ・ソンビンだが、再びシングルでグラウンドに持ち込まれる。ここでクローズドを取ったチョ・ソンビンは、2度のダウン奪取で逃げ切りを図るか。ダイアモンドは三角を防いで、両足を束ねるとローマウントから右を連打する。

チョ・ソンビン左手を制され、背中を見せてパンチを受け続け──このままではダウンを奪ったリードが帳消しになってしまう。残り60秒、背中を預けて殴られ続けるチョ・ソンビン。ダイアモンドのパンチも勢いが落ちてきたが、チョ・ソンビンの絶対的なピンチが続く。ヒザにボディを入れたダイアモンドが、上体を起こし片ヒザをついた状態で、フルパワーのパンチを止めずタイムアップを迎えた。

結果、最終回もダイアモンドのラウンドとなり、ダイヤモンドが3-0の判定勝ちで3Pを獲得した。


The post 【PFL2021#01】チョ・ソンビン、逆転KO勝ち間近の展開からTDを許し、ダイアモンドに悔しい判定負け first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
other MMA PFL2021#01 Report アレックス・マルチネス ブログ ロイック・ラジャボフ

【PFL2021#01】TD許し、引き込みも極め切れなかったマルチネスがラジャポフにスプリット判定勝ち

【写真】判定負けにラジャポフはごらんの表情。そしてレフェリーは、シャオリンだ(C)PFL

<ライト級/5分3R>
アレックス・マルチネス(パラグアイ)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
ロイック・ラジャポフ(タジキスタン)

左ジャブに左ローを蹴ったマルチネス、これが急所に入り試合が中断する。直ぐに再開し、ラジャポフが左フックから組んでボディロックテイクダウンを決める。マルチネスがギロチンに抱えケージを使って立ち上がる。そのまま引き込んだマルチネスだが、ラジャポフはパスをして頭を抜きサイドで抑える。ケージキックから足を戻したマルチネスの蹴り上げを捌き、パス狙いのラジャポフはスクランブルをがぶって許さない。

マルチネスは引き込んでバタフライガード、離れたラジャポフがローを蹴る。立ち上がって組んだマルチネスを小外掛けで倒したラジャポフが、スクランブルでバックを伺うも、正対したマルチネスがシングルレッグでリバーサル──直後のスクランブルでギロチンをセットする。自ら離れたマルチネスは首投げにバックを許し、後方に投げられた。

2R、マルチネスのサイドキックにも距離を詰めるラジャポフは、シングルレッグにニンジャチョークをセットする。嫌がって頭を下げたマルチネスのバックに回ろうとしたラジャポフだが、引き込まれると離れて立ち上がるのを待つ。マルチネスがスタンドに戻り、ラジャポフはボディロックでケージに押し込む。マルチネスはギロチンから引き込み、ロールして上へ。足を抱えて防いだラジャポフは、スタンドに戻るとワンツーを被弾する。

残り1分30秒、ラジャポフのシングルレッグにスイッチもバックを取れなかったマルチネスが引き込む。蹴り上げから三角を狙いのマルチネス、立ち上がったラジャポフが腕を抜き時間に。

3R、マルチネスの内回し蹴りに対し、ラジャポフは左右のフックから組んでいく。マルチネスはここでもギロチンから引き込むが、パスを許しハーフで下になりキムラを仕掛けるが、続かず右のパウンドを被弾する。マルチネスはクローズドから腰を切ってスイープ狙い。トップを維持したラジャポフはハーフから立ち上がる。

立ち上がりつつ組みに行ったマルチネスを押し倒したラジャポフがハーフで抑え、スクランブルでバックへ。胸を合わせに行ったマルチネスは、反応して起き上ろうとしたラジャポフをシングルで座らせる。ここからのギロチンは極まらず、試合はスタンドに戻りマルチネスが右オーバーハンド、スピニングバックフィストも、組まれてボディロックテイクダウンを奪われたところでタイムアップに。と、裁定は下にいることが多かったマルチネスに凱歌が挙がり、ラジャポフが唖然とした表情を浮かべた。


The post 【PFL2021#01】TD許し、引き込みも極め切れなかったマルチネスがラジャポフにスプリット判定勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News other MMA PFL2021#01 アンソニー・ペティス クレイ・コラード ナタン・シュルチ バッバ・ジェンキンス ブログ マーチン・ヘルド モヴリッド・ハイブラエフ ランス・パーマー

【PFL2021#01】計量終了 いよいよシーズン開幕。3冠狙う”ショータイム”ペティス「良い仕事をする」

【写真】アジアではエディ・アルバレスがBellator、UFCに続きONEで世界3冠を果たそうする一方で、ペティスはWEC、UFC、そしてPFLと前人未踏の3冠を狙う (C)PFL

23日(金・現地時間)、ニュージャージー州アトランティックシティのオーシャン・カジノリゾートで開催されるPFL2021#01の計量が22日(木・同)に行われた。

2020年のブランクを経て、過去最高のメンバーが揃ったといえるPFLの2021年シーズン。今大会のメインに出場するアンソニー・ペティスはWEC、UFC、そしてPFLと3冠を目指す。


そのペティスはストリーミング用のモックウェイインとフェイスオフ後に「俺が良い試合をすることが誰もが知っている。素晴らしい対戦相手と良い仕事をするよ」とマイクで話すと、自身が使ったマイクをカシアス・クレイ・コラードに手渡す。

一瞬戸惑ったコラードは「僕もそのために来た」と早くも気圧されているような空気だった。

フェザー級の注目の一番、ランス・パーマー✖バッバ・ジェンキンスはメインカード・オープニングマッチだ。マクス着用がマストでない計量ながら、後者がバンダナマスクをしてフェイスオフに臨んだ。

カレッジレスリング時代に3勝1敗とパーマーに勝ち越しているジェンキンスは「ずっとレスリング時代のことを聞かれてきたけど、ヤツは新しい自分をぶつけてくるはずだ。ヤツは俺のことを知っている。俺もヤツのことが分かっている。何も秘密はない、俺の方が優れたファイターだ」と発言。

対して3度目の100万ドル獲得を目指すパーマーは「彼の言った通りだ。10年の戦いの過去がある。この試合に向けて、やるべきことはやってきた。明日、ケージで戦うだけだ。3連覇を目指す僕のケージに彼がやってきた。でも、これまでと変わりない尊敬しているよ」と静かにコメントした。

ライト級ではパーマーと同様に3度の挑戦を目指すナタン・シュルチが、マーチン・ヘルドと対戦する。

Bellator、UFCと北米メジャーで戦ってきた足関キング=ヘルドはポーランド国旗を高々を掲げてスケールに乗った。

またアクメト・アリエフと対戦するミハイル・オジンツォフが、1ポンドオーバー規約よりも0.4ポンド重く、唯一の計量オーバーに。

今回の試合の勝敗に関わらず0ポイント──ばかりか、今シーズンからは計量失敗にペナルティが用いられるようになり、-1Pからスタート。オジンツォフがプレーオフ進出のために、キャッチウェイトのこの試合でなすべきことは、少しでもアリエフの獲得ポイントを減らすことになる。

■視聴方法(予定)
4月24日(土・日本時間)
午前6時30分~Official Facebook

■ PFL2021#01計量結果

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス: 156ポンド(70.76キロ)
カシアス・クレイ・コラード: 154.6ポンド(70.12キロ)

<ライト級/5分5R>
ナタン・シュルチ: 156ポンド(70.76キロ)
マーチン・ヘルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
モヴリッド・ハイブラエフ: 145.4ポンド(65.95キロ)
ラジャー・ストヤディノビッチ: 145.8ポンド(66.13キロ))

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 145.4ポンド(65.95キロ)
バッバ・ジェンキンス: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
ロイック・ラジャポフ: 155.4ポンド(70.48キロ)
アレックス・マルチネス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
ジョイルトン・ラターバッバ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ハウシュ・マンフィオ: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
アクメト・アリエフ: 155.2ポンド(70.39キロ)
ミハイル・オジンツォフ: 156.4ポンド(70.94キロ)

<フェザー級/5分3R>
クリス・ウェード: 146ポンド(66.22キロ)
アントニー・ディジー: 145.6ポンド(66.04キロ)

<フェザー級/5分3R>
チョ・ソンビン: 145.6ポンド(66.04キロ)
タイラー・ダイヤモンド: 145.8ポンド(66.13キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブレンダン・ラウネーン: 146ポンド(66.22キロ)
シェイヤン・モラエス: 146ポンド(66.22キロ)

The post 【PFL2021#01】計量終了 いよいよシーズン開幕。3冠狙う"ショータイム”ペティス「良い仕事をする」 first appeared on MMAPLANET.