カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase348 大塚智貴 秋葉太樹

【Pancrase348】大塚はTD奪うも展開をつくれず。投げ&三角の秋葉が試合を支配してユナニマス判定勝ち

【写真】本人は内容について反省の弁を述べるも、今の秋葉にとって最も必要なのは、この勝ち星だ(C)MATSUNAO KOKUBO

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
大塚智貴(日本)

ガードを高く構えた両者。秋葉がプレスをかけながら右クロスを打つ。大塚がニータップからグラウンドに持ち込んだ。左腕で大塚の首を抱える秋葉。しかし大塚が左腕を差し上げ、秋葉のクラッチを解く。秋葉は自身の右足を使って、大塚の左腕を押さえる。

大塚はコツコツと右の拳で秋葉のボディを叩くが展開はない。秋葉はボトムから左ヒジを叩きつけるも、大塚のボディロックを解くことはできず。大塚が体を起こしてパウンド、鉄槌を放とうとしたところで、秋葉が左腕を取った。腕を抜こうとする大塚の顔面に鉄槌を打ち込む秋葉。大塚が腕を抜き、再びガードの中に入ったところで初回が終わり、このラウンドはジャッジ2名が秋葉の10-9、ジャッジ1名が大塚の10-9としている。

2R、ケージ中央で大塚が左のロー、ミドル、ハイ、関節蹴りと散らす。さらにニータップで組みつくも、ケージを背負わされてしまう。その瞬間、秋葉が小外刈りで背中を着かせた。大塚が立ち上がると秋葉はバックコントロールへ。右足を差し込み、オタツロックを狙うが固定はできず。秋葉が一発パンチを入れてから再び右足を差し込むも、大塚が正対した。

投げる秋葉、耐えた大塚がシングルレッグで組むも、秋葉がカウンターの横三角で絞め上げる。ここは極め切れなかったが、秋葉は再び横三角をセットアップする。クラッチを解いた大塚はシングルレッグからボディロックでケージに押し込む。秋葉が払い腰でグラウンドに持ち込み、袈裟固めへ。さらにバックマウントを奪う。正対した大塚がまたもシングルレッグで組んだが、秋葉は組まれながら跳びヒザを見せる。大塚は尻もちを着いている秋葉をケージに押し込み、パウンドを落とした。秋葉もスクランブルを狙ったもののラウンド終了。このラウンドはジャッジ3者とも秋葉の10-9としている。

最終回、大塚が首相撲へ。離れた秋葉に右スピニングバックフィストがヒットする。倒れた秋葉もスクランブルを狙ったが、ここは大塚がトップを奪った。ボトムの秋葉はハーフネルソンから、大塚の右ヒジを絞りにいく。大塚が左に回ると、秋葉はオモプラッタからリバーサルしつつ三角をセットアップする。腕を取られながらも上半身を抜いた大塚。秋葉は大塚の肩口を蹴って倒し、トップに回る。大塚のハーフガードが固く、秋葉が立ち上がった。しかし大塚はマットに背中を着けたまま。秋葉が再びガードの中に入り、試合終了のホーンを聞いた。

裁定は秋葉がユナニマス判定勝ちを収めた。これで2連勝となった秋葉は「メインがなくなった分、僕が盛り上げないといけないと思いました。でもスカッといけない内容で、まだまだ道は長いと思います。それでもベルトにまた一歩近づいたと思うので、よろしくお願いします」と語った。


The post 【Pancrase348】大塚はTD奪うも展開をつくれず。投げ&三角の秋葉が試合を支配してユナニマス判定勝ち first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase348 ブログ 松井斗輝 矢澤諒

【Pancrase348】バンタム級での仕切り直し、松井斗輝が首相撲からのヒザ蹴り→鉄槌の連打で秒殺KO勝利

【写真】思い切りのいい矢澤に対し、松井は落ち着いてカウンターを狙ってフィニッシュにつなげた(C)MATSUNAO KOKUBO

<バンタム級/5分3R>
松井斗輝(日本)
Def.1R0分19秒by KO
矢澤諒(日本)

矢澤が左フック・右ストレートで前に出る。松井は左フックのカウンターを狙う。矢澤のジャブに松井もジャブ。矢澤は右ローを蹴って再び左フックから右ストレート、松井はここも左フックを返す。

矢澤は左フックとワンツー、松井は左フックを狙いつつ、左右のフックで前に出る松井に対して首相撲からヒザ蹴り。これでダウンを奪って鉄槌の連打でストップを呼び込んだ。試合後、松井は「今年1年あんまりいいことがなくて、辛いことが多かったんですけど、たくさんの人に支えてもらって試合することがきました。これからベルトを目指して頑張ります」と語った。


The post 【Pancrase348】バンタム級での仕切り直し、松井斗輝が首相撲からのヒザ蹴り→鉄槌の連打で秒殺KO勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase348 山口怜臣 荒田大輝

【Pancrase348】熱戦、荒田に競り勝った山口怜臣がネオブラ・バンタム級を制しMVPに

【写真】脱・考えすぎが、良い風に山口のMMAを回し始めた(C)MATSUNAO KOKUBO

<2024年ネオブラッドTバンタム級決勝/5分3R>
山口怜臣(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
荒田大輝(日本)

サウスポー同士、前に詰める山口に荒田がテイクダウンを仕掛ける。ボディロックからの仕掛けを凌いだ山口はバックを譲らず、スクランブルに持ち込み、スタンドに戻ると左を当てる。さらに右ボディを入れ、ケージに荒田を押し込んむと小手投げを凌ぎ、ローを入れる。徹底してダブルレッグ狙いの荒田、それを切り続ける山口。

懸命にクリンチを続ける荒田だが、引いてポジションを入れた山口はボディにヒザを突き刺して離れる。左ローからボディ、アッパーの山口に対し、荒田はカウンターのテイクダウン狙いも切られる。山口は切ってヒザをボディに続け、差し合いでも引かない。間合いを取り直した荒田は、跳びヒザ。続いてダブルからボディロックにとって同体のような大腰で投げ切る。半身のシールドで下になった山口はシングルレッグでレッスルアップ。荒田のギロチンに、山口が自ら前転で防いでスタンドに戻った。荒田はジャブを入れたが、ジャッジは2者が山口を支持した。

2R、荒田のジャブに対して、ショートのコンビの山口がダブルを切ってカーフを効かせる。しかし、右フックでダウンを奪われるとダースを防いでスタンドに戻る。左カーフを続ける山口がワンツー、荒田はダブルレッグを仕掛けケージまでドライブしていく。ワキを潜ってバックに回った荒田がワンフックからボディトライアングルに捕える。

荒田は鉄槌を入れ、山口に胸を合わさせないまま残り1分に。山口もRNCはセットは極力防ぎ、最後にマウンドに移行した荒田のパンチに立ちあがって時間に。ジャッジは揃って荒田につけた。

最終回、荒田の右に組んだ山口が押されながらヒザを入れる。離れて左を振ると、ここも荒田が組みを選択する。すぐに離れた両者、ダブルを切った山口がネルソンに取り、ヒザを繰り出す。荒田のジャブに、山口は左カーフから右、ワンツーからスリーでパンチをヒットさせる。山口は左にダブルを合わされるが、切ってヒザ蹴り。荒田は小手投げが決まらず、山口がカーフを蹴る。さらに左から右、左&右ボディと打撃でリードした山口は、左フックを入れる。荒田はダブルを連続で仕掛けるが、山口は切る。

最後の2分、ジャブ、左からダブルレッグは決まらない。それでも執拗に仕掛け続けるが、クリンチでケージに押し込んだ山口がダブルレッグを決める。ハーフでボディにヒザを入れ、顔面にパンチを打ちつける山口は強い右を打ち込む。最後までトップをキープした山口は、最終回を取り判定勝ちを手中に収めたか。

結果はスプリットで山口が勝利、2024年ネオブラッドTバンタム級を制しMVPにも輝いた。


The post 【Pancrase348】熱戦、荒田に競り勝った山口怜臣がネオブラ・バンタム級を制しMVPに first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase348 Road to UFC UFC パンクラス 松井斗輝 矢澤諒 鶴屋怜

【Pancrase348】バンタム級で再出発。松井斗輝「ゼロからのスタート、今は何も言える立場ではない」

【写真】2度の計量失敗を経ての一戦、文字通りバンタム級での再起を図る松井(C)TAKUMI NAKAMURA

10日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダブルヘッダー昼の部= Pancrase348で、松井斗輝が矢澤諒と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2月のパンクラス、5月のRoad to UFCと2試合連続でフライ級のリミットを体重超過→試合中止となった松井。一時は「自分は格闘技をやるべきじゃない」と現役から退くことも頭をよぎったが、周囲からの言葉でバンタム級転向と現役続行を決意した。バンタム級での再出発を目前に控えた松井に話を訊いた。


──試合直前のインタビューありがとうございます(取材日は11月7日)。今の体調はいかがですか。

「階級を上げてから減量が楽になったので、すごく体調がいいです」

──松井選手は2月のパンクラス、5月のRoad to UFCと2試合連続でフライ級契約の体重を作ることが出来ませんでした。前回の試合が終わった時点でフライ級で戦っていくことは難しかったですか。

「はい。もうフライ級は限界だと思った……というか、格闘技自体を辞めようと思いました。やっぱり(計量をクリアできずに)周りの皆様の期待を裏切ってしまい、自分は格闘技をやるべきじゃないと思っていたので」

──2月の試合の時点でもかなり減量がきつかったと思うのですが、それでもフライ級でRTUにエントリーしたのは、RTUのチャンスにかけたいという想いがあったからですか。

「それはありますね。もしRTUがなかったら、あの時点で階級を上げていたと思います」

――一度は引退も考えた中で、そこからもう一度試合をしようと決断した理由は何でしょうか。

「周りの人たちが落ち込んでいる自分を励ましてくれて『階級を上げて、もう一回やれよ』と言ってくれたのですが、正直、自分のなかでは葛藤がありました。でも同門の選手たち、例えば鶴屋怜は年下なんですけど、UFCで戦っていて、しかもそこで勝っている。やっぱりああいう姿を見ると刺激になるし、練習仲間の試合を見るたびに、もう一度戦いたいという想いを捨てきれなくて。それでバンタム級で戦うことを決めました」

――松井選手にとっては嫌な記憶だと思いますが、SNSでは批判的な言葉が多かったと思います。でも周りの人たちを松井選手の復活を後押ししてくれたのですか。

「そうですね。ああいうことをやってしまって、SNSで色々と言われることは当たり前だと思います。でも身近な人たちは自分のことを心配してくれて、励ましてくれました」

──引退から気持ちを切り替えて、階級を上げて試合の準備をしていく中で、どんな変化がありましたか。

「やっぱり減量がきつくない分、練習に集中できて、精神的にもすごく楽で、ここまで来れました。フライ級時代は対戦相手のことはどうでもよくて、体重のことしか気にしていなかったんで。だから体の負担も大きかったですし、精神的にもキツかったです」

――今回はどのくらいから体重を落としたのですか。

「通常体重が70キロ弱くらいなので、8キロほど落とすことになります。今日の時点で残り2キロを切っているので、体重調整を続けて、最後は水抜きするかしないかでリミットをクリアできると思います」

──減量のことを気にしなくてもいい練習は両質ともに変わってきますか。

「はい。以前は練習で疲れていても、そこからまた走ったりして、かなり(心身ともに)削れていたんですね。練習に来た時点でヘロヘロだったこともあるし。でも今回は相手のことだけを考えて、対策もしっかりできています」

──直前まで対人練習・対策練習もできましたか。

「はい。一昨日までしっかり練習ができたし、それも体重を落とすためじゃなくて、対策のための練習ができました。今回から階級を上げて、減量が楽になった分、しっかり試合のことを考られるし、2回計量を失敗しても変わらず応援してくれる方もいて、そういう人たちに恩返しできるように頑張ろうと思っています」

──今回の試合に向けてはどんなことを意識して練習してきましたか。

「相手は打撃系で、試合も打撃の展開が長くなると思うので、打撃の練習を多くやってきました」

──矢澤選手を攻略するイメージはできていますか。

「一発のパンチ力はあると思うんですけど、他は全部自分が勝っていると思うので、やりやすいとは思います。もちろん試合展開によっては寝技をやるかもしれないし、結構自分の中では寝技の成長も感じているので、寝技の展開になっても大丈夫だと思います」

――今回はまさに再出発の一戦ですが、ここからは何を目標に戦っていきたいと思いますか。

「今は次の試合のことしか考えていないです。今の自分は何も言える立場ではないので。次の試合に勝てば(パンクラスの)ランキングに入ると思うので、そこから勝ち続けてパンクラスのベルトを獲りたいです」

──イメージ的にはバンタム級で再デビューという感覚ですか。

「はい。本当にゼロからのスタート、一からのやり直しだと思っています」

――まさにリスタートとなる一戦、松井選手はどんな試合をしたいと思っていますか。

「みなさんのおかげでこうしてまた戦うという決断が出来たので、5分3R、全力で戦うことで少しでもみなさんに恩返しができると思っています。そういった試合を見せたいです」

The post 【Pancrase348】バンタム級で再出発。松井斗輝「ゼロからのスタート、今は何も言える立場ではない」 first appeared on MMAPLANET.