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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 ブログ ムハンマド・サロハイディノフ 伊藤盛一郎

【Pancrase346】ニンジャを狙った伊藤が、最後はワンハンドでサロハイディノフを仕留めて王座防衛!

ニンジャチョーク、ワンハンドチョーク——これぞ勝村流!!【写真】(C)MMAPLANET

<フライ級KOP選手権試合/5分5R>
伊藤盛一郎(日本)
Def.3R1分12秒 by RNC
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)

伊藤が左から距離を詰める。サロハイディノフの左ローでバランスを崩したが、パンチをかわしてニータップで組みつきグラウンドへ。トップから十字を狙い、サロハイディノフが体を起こそうとしたところに横三角をセットアップする。

サロハイディノフはリフトしてケージを歩いてグラウンドに戻った。すかさず伊藤は十字で右腕を伸ばしにかかる。回転して腕を外したサロハイディノフがバックに回った。バックコントロールに対し、伊藤は頭をケージにつけてクラッチを外しにかかる。ダブルレッグに切り替えたサロハイディノフだが、倒すことはできず。バックコントロールに戻り、伊藤に尻もちを着かせた。

伊藤はラバーガードで固めて左の拳を叩きつける。サロハイディノフが左側へパスを狙うと、伊藤が潜ってスイープに成功。右腕をキムラで抱え、シザースチョークで捕らえた。ここもサロハイディノフが反転してトップに戻る。伊藤はケージに背中を着けて立ち上がった。バックコントロールからハイクロッチに切り替えたサロハイディノフ。伊藤は徐々に正対して初回を終えた。ジャッジ3者とも伊藤に10-9をつけている。

2R、伊藤が右ローを放つと、サロハイディノフがローシングルレッグを合わせる。ここはかわした伊藤だが、再度シングルレッグで尻もちを着かされた。ヒジを突き刺しつつ立ち上がった伊藤は、サロハイディノフのシングルレッグに対して左腕を両脚で伸ばし、右腕を抱えに行く。スクランブルからアンクルピックで尻もちを着かせたサロハイディノフを即スイープした伊藤がダースを狙う。離れたサロハイディノフは、やはりテイクダウンへ。

ケージ際で正対した伊藤をシングルレッグで寝かせたサロハイディノフ。伊藤もギロチンで抱えると、やはりサロハイディノフは離れてから再び組みつく。伊藤は足を抜いてケージ中央に。ダブルレッグからドライブしたサロハイディノフの首を取った伊藤が、師匠・勝村周一郎の技=ニンジャチョークを狙う。ここは極まらずグラウンドに持ち込まれたが、伊藤はバックに回り、四の字フックで削っていった。このラウンドも伊藤が10-9で取った。

3R、伊藤が左ミドルからパンチの打ち合いへ。右ヒジを繰り出すと、サロハイディノフが首相撲からヒザを突き上げる。しかし伊藤が払い腰で投げ飛ばしてサイドに。スクランブルに持ち込もうとするサロハイディノフからバックを奪った伊藤が、左腕を首に回しワンアームで絞め落とした。

ベルトの防衛に成功した伊藤は「決定戦をせずに正規王者になったので、スッキリしませんでした。でもランキング1位の選手に勝ったので、これで正規王者と名乗ってもいいですか?」と喜びを語った。


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45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 パンクラス 杉山しずか 重田ホノカ

【Pancrase346】杉山が重田をニンジャチョークで絞め落として第4代フライ級QOP戴冠

【写真】TDを奪われたあとのスイープ、立ち上がってからニンジャチョークまでの流れが見事だった(C)MMAPLANET

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
[挑戦者] 杉山しずか(日本)
Def.1R2分40秒 by ニンジャチョーク
[王者] 重田ホノカ(日本)

両者ともにサウスポー、杉山がジャブと左ローを蹴る。重田もジャブと右フックを見せて前に出る。一度は組んだ重田だが、距離を取った杉山が左ローを蹴る。杉山はワンツーをボディに散らし、やはり左ローを蹴る。重田は左ハイを蹴って、杉山の右フックにダブルレッグを合わせてテイクダウンする。

重田は亀になる杉山のバックにつくが、杉山が重田の右足を抱えて巻き込むようにポジションを返す。重田もすぐに立ち上がってケージに押し込み、右足にシングルレッグに入る。ここで杉山が右手を首に巻いてニンジャチョークへ。重田が自ら尻餅をつくが、杉山はそのまま絞め続け、重田を絞め落とす形で一本勝ち。杉山が第4代フライ級QOPに就いた。

試合後、杉山は「簡単じゃなかったです、ここまで来るの。重田選手、マジで怖かったです。若くて勢いのある選手とやれて、重田選手ありがとうと思います。まだまだ超えられない壁になれてよかったです。藤野さんのように山脈になりたいです。チームのみなさん、パンクラスのみなさんありがとうございます」とマイク。最後は家族&チームのメンバーと記念撮影に収まった。


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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 ラファエル・リベイロ 濱田巧

【Pancrase346】三日月を効かせ、打ち合いでも勝った濱田。リベイロのTDを潰してスプリット判定勝ち

【写真】「グサッ」という音が聞こえそうな三日月蹴り。終盤に競り勝ったことも大きい(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
濱田巧(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ラファエル・リベイロ(ブラジル)

ガードを固めて向かい合う濱田に対し、リベイロが前後の出入りを見せる。ローを受けたあと、ワンツーを繰り出したリベイロが、左ジャブをボディに伸ばす。右クロスを打ち込んだリベイロは、左ボディを受けながら濱田をケージに押し込んだ。ボディロックから小外刈りでグラウンドへ。バックに回り、バックグラブから左足を差し入れた。リベイロがシングルバックからパンチで削る。濱田は左足を上げてバックマウントを防ぐ。立ち上がった濱田をバックコントロールからリフトするリベイロ。尻もちを着かされた濱田は正対しきれず。

立ち上がった濱田が正対するとリベイロは離れた。濱田は左ボディを突き刺す。リベイロの左右フックをガードした濱田がプレスをかけ、右ストレートから左三日月蹴りを効かせた。リベイロも左ボディを返す。濱田の右スピニングバックフィストは当たらずも、ボディを効かされたヒベイロはダブルレッグでグラウンドに持ち込み、初回を終えた。ジャッジ3者ともヒベイロの10-9としている。

2R、リベイロが左ジャブからコンビネーションを見せ、ニータップで入った。ケージ際でバックに回り、左足を差し入れる。濱田が正対すると再びシングルレッグで組んだ。濱田はギロチンで引き込むも、リベイロがすぐに首を抜く。立ち上がった濱田にパンチを見せたリベイロは、ダブルレッグへ。離れた濱田が左ボディを突き刺す。左ジャブ、右ストレートをボディに集め、さらに左三日月を突き刺した。パンチの打ち合いでも左フックを当てた濱田だが、右目付近から出血が見られる。

リベイロが右クロスから左ボディを打ち込むと、濱田が右でグラつかせた。リベイロはダブルレッグで入るも、スプロールされてしまう。スタンドに戻り、ケージ中央で打ち合う両者。互いのパンチが顔面を捉えるが、濱田の三日月蹴りと左フックがヒットする。

リベイロのシングルレッグを切った濱田。リベイロがマウスピースを吐き出したため、試合が中断される。再開後、ケージ中央で濱田が首相撲からヒザを突き上げた。左右フックの振り合いからリベイロがニータップ→バックにつく。ケージを背にして正対した濱田は、再び打ち合いに持ち込んだ。このラウンドはジャッジ1者がリベイロに、2者が濱田の10-9とした。

最終回、打ち合いからリベイロがテイクダウンに入るも、濱田が離れる。左ジャブの打ち合いから、リベイロの右ミドルをキャッチした濱田がケージまで押し込む。マットに手を着いたリベイロだが立ち上がり、ケージ中央で打ち合う。ニータップからバックを狙ったリベイロに対し、濱田が切り返してトップへ。

スクランブルから立ち上がるリベイロ。ケージ際で打ち合いからダブルレッグでグラウンドに持ち込む。スクランブルでバックに回ったリベイロが、左腕で濱田のアゴを絞めつける。反転した濱田に対し、リベイロはカウンターの三角絞めから腕十字に繋げた。これを凌いだ濱田がトップを奪う。ハーフガードのリベイロにパウンドを落とす濱田。フルガードに戻したリベイロを殴り続けた。

2Rまではジャッジ2者がイーブン、1者がリベイロを優位としている。ここで濱田が最終回を取り、スプリットながら判定でリベイロを下した。


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45 AB F1 IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 オタベク・ラジャボフ キック 高城光弘

【Pancrase346】IMMAF世界王者のダジック・ファイター=ラジャボフが高城にRNCで一本勝ち

【写真】ラジャボフがプロデビュー戦とは思えない強さを見せて一本勝ちした(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
オタベク・ラジャボフ(タジキスタン)
Def.3R3分18秒 by RNC
高城光弘(日本)

ラジャボフがジャブを突いて前に出る。高城は構えをスイッチしつつ、ケージ内をサークリングする。ラジャボフが右フックを打って、ジャブを顔とボディに打ち分ける。高城は前蹴りで距離を取ろうとするが、ラジャボフが右ローで高城のバランスを崩しておいて左フック。さらに左フックから右ストレート、左ボディと手数を増やす。

ここで高城がジャブからスピニングバックフィスト。ラジャボフが組んで高城をケージに押し込む。ラジャボフは高城の左足にシングルレッグに入ってテイクダウンする。高城はラバーガードでラジャボフの動きを固めつつ、ケージまで移動して、ケージに体を預けて立ち上がる。

ラジャボフは左腕を差して、ボディに右ヒザ蹴りを入れ、ここでブレイクとなる。再開後、ラジャボフがジャブから右ストレート、そのまま組みついて高城をケージに押し込む。高城は首相撲から左右のヒジを入れる。このラウンドはジャッジ2名が10-9でラジャボフ、1名が10-9で高城とした。

2R、高城がオーソドックスから前足のサイドキック。ラジャボフがスピニングバックキックと左ハイ、高城がサウスポーから左ストレートで飛び込む。ラジャボフが右ストレート、高城がラジャボフの前蹴りを取ってバックについて押し込む。ラジャボフが正対し、離れ際にスピニングバックフィストを狙う。今度はラジャボフが高城の右ストレートに合わせて組み付きケージに押し込む。高城も右足をラジャボフの左足にかけて、そのままシングルレッグに入る。

ラジャボフが四つに組んで押し込み返して、ボディにヒザ蹴り。離れたラジャボフは前蹴りからスピニングバックックと右ストレート。高城のバックブローに合わせて組み付く。四つ組みで押し込んだラジャボフがヒザ蹴り、足をかけてテイクダウンすると、腰を上げてヒジを落とす。高城は左手をラジャボフの首に巻いて、尻餅をついた状態でケージに体を預ける。ジャッジ3名とも10-9でラジャボフにポイントをつけた。

3R、ラジャボフが前に出てスピニングバックキックと左ハイ、ジャブを突いて右ロー。高城もサウスポーにスイッチして左ミドル、スピニングバックフィスト、右フックから組み付いて両差しでラジャボフをケージに押し込む。ラジャボフも首相撲からヒザ蹴りを狙いつつ、高城はラジャボフの左足にシングルレッグに入る。

ここでラジャボフは高城の股の下で両手をクラッチし、後方に投げ捨てるようにテイクダウンする。ここからラジャボフは高城のバックについてRNCへ。最後は高城の体を反らせるようにしてRNCを極めて一本勝ちした。バンタム級第二のダジック・ファイター=ラジャボフが2022&2023年のIMMAF世界選手権優勝の実績にたがわぬ強さを見せて勝利。試合後には「次はチャンピオンベルトを狙いたい」と早くもタイトル挑戦をアピールした。


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45 J-CAGE Pancrase346 Report ブログ 丸山数馬 松岡嵩志

【Pancrase346】松岡が右ストレート&TDでピンチからリカバリー。丸山をユナニマス判定で下す

【写真】右ローと右ストレートを効かせ、しっかりとグラウンドでコントロール。松岡のMMAバランスが上回った(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
丸山数馬(日本)

丸山がサークリング、左を伸ばしながら右ローを当てる。プレスをかける松岡も右を見せた。丸山はワンツー、右縦蹴りを繰り出す。松岡の右ローに、丸山が右ストレートを合わせた。丸山が右ボディストレートを伸ばし、ここから丸山がエンジンをかける。右クロス、左ボディとヒットさせた丸山が、右ストレートで松岡の動きを止める。

しかし松岡が丸山の右ボディストレートに、カウンターで右を合わせた。この一撃を受けて下がった丸山。松岡は左ボディから右フックを打ち込み、組まれると首相撲からヒザ蹴りを突き上げる。丸山はシングルレッグで組んだものの、松岡のヒジを受けて引き込む。松岡のトップコントロールに対し、丸山は下から松岡の頭をひきつけてラウンド終了まで待った。ジャッジは3者とも松岡の10-9としている。

2R、丸山がガードを固めて右を上下に散らす。丸山の右に左フックを被せた松岡は、さらにプレスをかけながら右のカウンターへ。右ロー2発でフラつかせた松岡は、左で丸山を追う。丸山も右クロスを当てるが、松岡の前進を止められない。右カーフから右ストレートへ。さらに左フックを打ち込む松岡に、丸山も右を伸ばす。左ジャブでフラつかせた丸山が距離を詰めると、松岡がシングルレッグで組んだ。

丸山はスプロールしながらヒジを突き刺し、松岡の体勢が崩れるとバックに回る。スクランブルで松岡がダブルレッグで組んだが、丸山が切り返してケージに押し込んだ。松岡が離れ際に押すと丸山がフラつく。しかし丸山も右でグラつかせる。すぐに組んだ松岡がトップに回るという驚異的なリカバリーを見せ、パウンド&エルボーで攻め立てた。このラウンドはジャッジ1者が松岡、2者が丸山の10-9とした。

最終回、丸山が左ジャブで松岡の顔面を跳ね上げる。松岡はケージ中央で、シングルレッグからクリーンテイクダウンに成功した。丸山はハーフからガードに戻す。左右にパスを仕掛ける松岡に対し、丸山は半身になったが、すぐ背中を着かされてしまう。丸山がエビから松岡の右腕を狙った。ボディロックでコントロールする松岡は、うつ伏せにもさせずトップをキープする。丸山もハーフガードから返すことができず。残り10秒で松岡が強烈なパウンドを打ち込んでいった。

裁定は最終回をしっかりモノにした松岡がユナニマス判定勝ちを収めている。


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45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 ブログ 前田浩平 増田大河

【Pancrase346】打撃と組みを混ぜた前田が1・2Rのリードを守り切って増田大河に判定勝利

【写真】前田がサウスポーからの打撃と組みを上手くミックスして試合を有利に進めた(C)MMAPLANET

<58.55キロ契約/5分3R>
前田浩平(日本)
Def.2-0:29-27.29-27.28-28.
増田大河(日本)

サウスポーの前田がジャブを見せて左ハイとインロー、増田もインローを返して距離を詰める。離れた前田が左ストレートを当てて左ミドル、増田はスイッチして右フックと右ミドル。前田は左ミドルを蹴ってダブルレッグに入ってケージへ。増田は左膝を立ててケージに体を預けて左のパンチを落とす。

前田は増田の体を寝かせつつ、スタンドでバックにつく。前田は左足を増田の左足に深くフックしつつ、左足を増田の奥足(右足)にひっかけてグラウンドに寝かせる。この流れで前田がバックを取ると右腕を深く入れてRNCへ。かなりタイトに極まるが増田も腕のクラッチを必死に外し、前田がパーム・トゥ・パームに切り替えるが、このままラウンド終了。ジャッジ3名とも10-9で前田のラウンドとした。

2R、いきなり増田が右の飛びヒザ蹴り。距離が離れると増田が右フックも見せるが、前田も左ストレートを返して組みつく。ケージで四つの攻防になると、増田が入れ替え直して距離を取る。前田は左ストレートを伸ばしてシングルレッグに入り、そのまま増田をケージに押し込む。増田がケージに体を預けて立ち上がると、前田が四つ組みから後方にテイクダウンする。

一旦、前田がインサイドガードに収まり、増田がガードポジションからパンチを入れる。前田は右腕を差して上体を押さえ、増田の右足をまたいでハーフガードでトップキープする。前田はパスガードに成功し、左でヒジを落とす。増田は背中を見せつつ立ち上がり、前田がそのままバックへ。増田は後方の前田にヒジを入れる。2Rはジャッジ2名が10-9で前田、1名が10-9で増田とした。

3R、前田が左ミドル。増田が右のパンチで飛び込むと、前田が組みついてケージに押し込む。ここから前田がテイクダウンを奪うが、増田が脇を差して立ち上がると、前田がギロチンを狙う。頭を抜いた増田はすぐにヒジを打つ。前田が左ストレートとシングルレッグに入り、それを切った増田が右ボディを打ち込む。さらに増田は組みつく前田にヒザを入れ、組みを切って離れる。増田が右のヒザ蹴り、右ボディと右ハイ。前田は左ストレートと組みを混ぜて前に出て、増田は距離を取って右ストレートを狙い、前田のダブルレッグを切ってヒザ蹴りを放つ。

これが反則のグラウンド状態でのヒザ蹴りだったため、前田にはインターバル、増田には減点1が与えられる。スタンドでの再開後、増田が右ミドルを蹴る。前田は前に出てくる増田に右フック・ジャブを合わせる。増田は右ハイ、右ストレート、右ヒジ。前田はケージ内をサークリングする。前に出続ける増田が右ストレートと右ヒジ、前田が組みついて増田をケージに押し込む。ここは増田もテイクダウンを許さず離れ、増田が右フックと右のヒザ蹴り。前田はシングルレッグで組みついてケージに押し込んで試合終了。前田が判定勝利を収めた。


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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 キック 宮城成歩滝 山口怜臣

【Pancrase346】山口が2R以降を確実に押さえて宮城に判定勝ち。ネオブラ決勝は荒田との対戦に

【写真】組み勝った山口。にしても1Rは宮城につくのか……(C)MMAPLANET

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
山口怜臣(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
宮城成歩滝(日本)

サウスポーの山口が距離を詰める。ケージ中央に回った宮城だが、再びケージを背負わされると、シングルレッグで尻もちを着かされてしまう。ダブルレッグに切り替えた山口に対し、宮城はケージに背中を着けて立ち上がる。正対した宮城、山口は右腕を差し上げて詰める。宮城は離れて右フックを振るう。山口がボディロックからドライブする。ボディにヒザを突き上げ、離れた宮城は右スピニングバックキックを見せた。山口は左ストレートから、距離を詰めてきた宮城に対しダブルレッグへ。これは切られるも、ボディロックでクリーンテイクダウンを奪った。一本足を越えた山口が、宮城の顔面にパンチを落とす。左ヒザを着いて立ち上がった宮城を、山口はそのまま押し込み続けた。このラウンドはジャッジ1名が山口に、ジャッジ2名が宮城につけている。

2R、宮城が上下に蹴りを散らす。右ミドルから右ストレートに繋げる宮城。組んだ山口がシングルレッグから押し込む。ハイクロッチから右腕を差し上げた山口だが、宮城に逃げられてしまう。再び頭をおっつけてケージに押し込む山口が、ボディロックからグラウンドに引き込み、背中を着かせた。ハーフガードの宮城に対し、左腕を差し入れて押さえ込む山口がトップをキープした。このラウンドはジャッジ3名が山口の10-9とした。

最終回、ここも宮城が蹴りを散らす。山口は頭を下げて組みに行くも、宮城が離れる。しかし山口はシングルレッグからドライブしてケージ際へ。左足を差し入れた宮城がコツコツとパンチを当てて離れた。山口の左ストレートを受けた宮城がバランスを崩してマットに手を着く。前進する山口は、宮城のテンカオを受けながらグラウンドに持ち込んだ。ケージ際で立ち上がった宮城が離れる。

またもヒザを放ったところで組まれた宮城。山口もケージに押し込みながら展開はない。離れるとシングルレッグで組んだ宮城に対し、山口がガブりから背中を着かせ、ノースサウスからマウント奪取を狙う。山口はハーフガードの宮城の顔面にコツコツとパンチを落としてパスに成功する。サイドから右ヒジを当てた山口はハーフに戻らせ、トップをキープしながらパンチを打ち込み続けて試合を終えた。

裁定は山口のユナニマス判定勝ち。トーナメント決勝では荒田大輝と対戦する。


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45 AB MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase346 RIZIN UFC   キック タクミ パンクラス ボクシング ムハンマド・サロハイディノフ ラファエル・リベイロ 三宅輝砂 丸山数馬 伊藤盛一郎 前田浩平 山口怜臣 平信一 杉山しずか 松岡嵩志 海外 濱田巧 田中路教 端貴代 重田ホノカ 鈴木悠斗 高城光弘 高島俊哉

【Pancrase346】杉山しずかの超挑戦を受ける、重田ホノカ「ハートの強さで、自分は負けないです」

【写真】昨日の計量は問題なく、笑顔を見せてクリア。この笑顔の裏、色々な想いと覚悟を隠している(C)MMAPLANET

本日21日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPancrase346で、フライ級QOP重田ホノカが杉山しずかの挑戦を受ける。
Text by Manabu Takashima

3月に大ベテラン端貴代を破り、デビューから11月で王座戴冠。トーピング検査で陽性となり、出場停止処分を受けた重田。そこも踏まえて5日の調印式及び記者会見前にインタビューを行うと──重田からオラオラはキャラで、自分の素ではなかったと涙の告白があった。


強気の言動とか、もうあのキャラに疲れちゃって……

──タイトル初防衛戦の前に、まず3月31日に王座奪取がなった試合で端貴代選手と共にエフェドリンの陽性反応が出た件について話を伺わせてもらえますか。

「ハイ」

──端選手は風邪薬、重田選手は漢方薬を服用していた。ただし試合結果は変わらずとタイトルはそのままで、重田選手は100日間のサスペンションとファイトマネーの20パーセント返却に。サスペンション明けの1週間後に防衛戦、ファイトマネーの一部返却以外は事実上のお咎めなしという形です。

「ドーピング=ステロイドという印象でした。お医者さんか漢方薬を処方されて、漢方だし大丈夫なんだと思っていました」

──自然の生薬という説明があると、そのように理解するのは重田選手に限らず多いと思います。生薬である麻黄の成分にエフェドリン、つまりは中枢神経・交感神経系に対して賦活作用がある。つまりは興奮剤の類ですよね。

「ハイ……それを分かっていなかったです」

──使用上の注意にも実は「精神興奮」という交感神経系への副作用の可能性が明示されています。田中路教選手が過去に花粉症を抑えるために漢方薬を服用して、UFCからサスペンションを食らったこともありました。でも重田選手からすると、10歳の時の話なんですよね。チームメイトとは、そのような話をすることはなかったのでしょうか。パンクラスはタイトル戦ではドーピングテストがある状況でも。

「私の方が漢方は大丈夫だと思っていたので、ジムで話すこと自体がなかったです。家族は当然、漢方薬を摂っていることを知っていたのですが、その禁止という意識がなくて……。パンクラスにも飲んでいる薬を伝えるのですが、そこには市販薬となっていたので、私は処方してもらったから書かなかったんです」

──禁止成分が入っているわけないという想いがありますしね。チーム全体で勉強になったと思います。

「今回は服用しているモノ全て、期間と場所と量まで事細かに報告しました」

──ここまで良くも悪くも天真爛漫、SNSでの活動にしても奔放だった重田選手も、色々と勉強になった。それで一件落着ということでしょうか(笑)。

「今回の件でというか……強気の言動とか、もうあのキャラに疲れちゃって……」

──キャラ?  あの言動は作っていたのですか。

「もうキャラを続けるのに疲れて、煽りVでも素がでちゃって……。涙を見せちゃったり、でも逆に楽になりました。デビューから負け知らずで、ここまでやってきた。そこ自体がイケイケの印象を与えていたし、そのキャラのままで行こうと思っていたんですけど……疲れちゃって……陰で泣いていることの方が多くなって。

今では練習でも泣いています(笑)。ボクシングの練習に行っても、泣いてばかりで。でも、それで楽になりました」

──オラオラが一転、泣き虫になって練習面に影響が出てしまっていませんか。

「もう、辞めたいって(笑)。での前から毎回、試合が決まってから練習で追い込まれると『このあとはめっちゃ休む』とか『早く辞める』とか言っていて、情緒不安定になっていました。それが(浅倉)カンナさんに、『ありのままで良いんだよ』と言ってもらえて。『泣きたかったら、泣いて良い。でも試合が決れば、やらなきゃ。それはもうしょうがないんだよ』って。じゃぁ、泣きキャラでも良いかなって」

──いうとデビューして11カ月でパンクラスの頂点に立ったわけですし、色々な変化があって然りだと思います。4戦目でチャンピオンになった。そのなかで杉山選手が挑戦者として、登場してきたことに関してはどのように思いましたか。

「やるしかないやって……。前の試合前、会見の時からやると思っていたし。パンクラス的にも、それが面白いから。『やるよね』、『そうだよね』って」

高本選手が一番強かったです

──ではMMAファイターとして杉山選手の印象は?

「杉山選手は基本的にMMAが綺麗にできるタイプの選手ですよね。左のノーモーションのパンチ……サウスポーもオーソもデキる。でもサウスポーの方が多くて、ノーモーションとワンテンポ遅らせてのフック。近距離でのハイキック、離れ際のハイキックも上手いです。

ただテイクダウンに関しては、レスラーのような綺麗な入り方はできないです。自分の方が身長も低いし、入りにくいかと思います。そんな感じですけど、前回の試合は久しぶりの試合だったからか固かった。でも次の試合では感覚を取り戻しているかもしれないし、フィジカルも組んで見ないと分からない。だから、杉山選手云々でなくて自分のやりたいことをやろうって思っています」

──そんな杉山選手に対して、重田選手のストロングポイントはどこだと考えていますか。

「杉山選手の方が経験があって、スタンドでもある程度できます。ただ折れない心は自分の方が持っていると思います。ハートの強さが自分の武器です。私は気持ちで戦うタイプなので。試合を見てもらうと分かってもらえると思うんですけど、フィニッシュへの技がたくさんあるわけじゃないんです(涙声に)。けど……」

──えっ、ここって泣くところなのですか……(汗)。競り合った時には負けない強さは持っている。そこが杉山選手との試合で武器になると。

「競り合いになるとハートの強さで、自分は負けないです」

──気持ちの勝負になる前に、技術の勝負ではどのように考えていますか。

「ハッキリ言って、技術的には自分の強味が何か分かっていないです。ただ杉山選手は似たタイプだと思っています。立ちも寝技もどっちもやる──みたいな。でもスクランブルは負けないですね。体の動かし方とか、一瞬の判断からの動きは自分の方が長けていると思います。だからスクランブルに持ち込んで、競り勝ってバックに回るというのは、自分のなかで組み立てています」

──ところで過去4戦の対戦相手、誰が一番手強かったですか。

「デビュー戦で戦った高本(千代)選手です。どうしてですか?」

──この3年ほど、日本の女子MMAレベルは急速に上がったように感じています。それはこの間にデビューした選手達は明確にMMAを戦う目標があり、基礎を身に着けてデビューしている。結果、自力があって数年にさかのぼるキャリアの差を埋めることができているからだと考えています。

「あぁ……。高本選手が一番強かったです。高本選手こそ、下手をするとそこら辺の少しキャリアのある人に全然勝っちゃうんじゃないかと思います。最後にパンチを貰ってカットし、縫っていますし。あれが2Rだと、私はTKO負けしていました。

ただ世代とかは気にしていないです。世代交代を強く意識することもないし。選手一人ひとりのことは尊敬していて、当てられた選手に勝つことに集中しています」

──そんななか、今後に関してですが。国内の女子フライ級は相当に層が薄いです。キャリアップを狙うとなると、海外も視野に入れないといけないかと思うのですが、その辺りはどのように考えていますか。

「自分が憧れているのは、RIZINのベルトです。RIZINがきっかけMMAを始めましたし。ただ盛り上がっているのは49キロで。同時にフライ級は適正階級ではないので今回の試合が終わったら、階級を下げて強い選手と……戦って……いきたいです」

──なぜ、そこで涙が……。

「泣いてないです(笑)。今は泣いてないです」

──ではストロー級、スーパーアトム級に落としていくと。

「ハイ。今回が最後のフライ級なので、しっかりと勝ちたいです」

──そして、RIZINに殴りこむと。

「先のことは今回の試合が終わってから、考えます」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後1時45分~U-NEXT

■Pancrase346計量結果

<フライ級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 伊藤盛一郎:56.65キロ
[挑戦者] ムハンマド・サロハイディノフ:56.55キロ

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] 重田ホノカ:55.95キロ
[挑戦者] 杉山しずか:56.45キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.55キロ
鈴木悠斗:70.7キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:56.95キロ
ラファエル・リベイロ:57.05キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.3キロ
オタベク・ラジャボフ:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.2キロ
石田陸也:65.9キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.55キロ
丸山数馬:70.15キロ

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永:52.0キロ
高島俊哉:52.55キロ

<58.55キロ契約級/5分3R>
前田浩平:58.55キロ
増田大河:58.20キロ

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
宮城成歩滝:61.55キロ

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
白井誠司:61.3キロ
荒田大輝:61.25キロ

<フェザー級/5分3R>
沢木純也:66.2キロ
小島健史:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
田中亮祐:56.7キロ
鳴海秀哉:56.75キロ

<フライ級/5分3R>
名久井悠成:56.5キロ
萩島answerタクミ:56.8キロ

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【Pancrase346】猛暑の新宿で、道着を着てジョグ。ラファエル・リベイロ「13年間、この日のために」

【写真】最後の最後に予想外なことが起こったが、体調は良さそうだったリベイロ(C)MMAPLANET

20日(土)、東京都新宿区のサンエービルで行われたPancrase346の計量が行われた。正午から始まる計量の15分ほど前、計量会場に面した通りを柔術着姿でトレーナーと走る小柄な外国人の姿が確認された。
Text by Manabu Takashima

サトシがジョグの時に着用していた道着を持ち、計量にパス

もちろん21日(日)、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催される同大会に出場する外国勢のなかの1人だ。

ただしムハンマド・サロハイディノフ&オタベク・ラジャボフであれば道着など着ることはないだろう。つまりは濱田巧と対戦するラファエル・リベイロになる。

猛暑、湿度も高いヒートアイランド現象の新宿界隈を走るリベイロ──減量もそうだが、体調自体が心配されるなか彼は57.05キロで無事、計量をパスした。

MMA戦績7勝3敗、PRIDEのレジェンド達に憧れていた26歳のファイターは、日本で戦う今回の試合をレガシーの一歩にしようと希望に満ち溢れていた。


──計量会場に来る時、西新宿1丁目を道着姿でジョグをしている人を見かけて、唖然としました。

「アハハハハ」

──すぐに「これはラファエルだな」と(笑)。

「自分たちの体重計だと問題なかったのに、予備計量で250グラム・オーバーしてしまって凄く焦ったよ。でも、これだけ天気が良くて、気温も高いから(※正午の頃、新宿は32度ほどあった)逆に助かったよ。格闘技には、こういうクレイジーなことが時々起きるんだ(笑)」

──この気温ですから、熱中症になるのではないかと心配になりました。

「実は昨日の夜に体重を落とせていたので、今朝はしっかりと休養を取ることができていたんだ。だから、あの暑さのなかでも問題なかった。体調は凄く良いよ。頭もクリアーだし、日本を満喫できているよ」

──確かに計量直前にジョグをしていたとは思えないほど、肌にも張りがありますね。

「日本には5週間前から滞在していて、イワタやハママツでは本当に皆がしっかりとサポートをしてくれた。もともとブラジルで顔見知りだったメンバーも多くて。なんといってもサトシ・ソウザ、クレベル・コイケという憧れの選手と練習ができたて、本当に素晴らしい時間を過ごせたんだ。

僕が住んでいるのはサンパウロの郊外で、イワタやハママツと同じで東京やサンパウロのような大都会じゃないから凄く居心地が良かった。

体重に関してもブラジルを発つ前から栄養士の指導の下、しっかりと体調管理もできていた。ただ、体重計が違って誤差が出てしまうことだけは予期できなかったよ(笑)」

──今回はボンサイ柔術の所属選手として戦いますが、ボンサイ柔術との関係を教えてもらえますか。

「もともとボンサイと関係のあるジムに所属していて、そこの先生自身が日本に住んでいたことがあったんだ。その先生も日本でボンサイ柔術の生徒だった時期もあり、ずっと日本で戦いたいと思っていたから、今はワクワクしまくっているよ」

──では対戦相手、濱田選手の印象を教えてください。

「しっかりとした戦略を持つ、良いストライカーだと思う。でも僕はブラジルで揉まれてきたから。本当に強い相手と戦ってきたことで、自信は十分にある。僕らは決して多くの機会に恵まれているわけじゃない。今回パンクラスで戦えるという機会が巡って来たのだから、このチャンスを絶対に生かしたい。ファンだけでなく、対戦相手も打撃、寝技と両方で驚かせる試合をしようと思っている」

──濱田選手は「パンチは当たる。でもタフだから、殴り合ってタフな試合になる」と言っていました。

「僕もそのつもりだ。ハードな試合になるだろう。ただ相手のことはしっかりと研究し、対策練習もしてきた。だからこそ、ただただ殴り合う様なクレイジーな試合ではなくてスマートに勝ちに行きたい」

──Jungle Fight、Shooto Brazil、LFAとUFCへの道が続く大会がブラジルにもあります。そういうなかでパンクラスで戦うことを決めた要因というのは?

「以前からヴァンダレイ・シウバ、ホドリゴ・ミノタウロ、アンデウソン・シウバ、ジョルジ・パチーユ・マカコという日本で戦っていた選手が憧れだったんだ。それに子供の頃からマンガやアニメ、日本の文化が大好きで。マンガとアニマ、今言ったレジェンドの活躍を見て、成長したんだ。

だから日本で戦えるということは、自分の名前をあげるチャンスだと思っている。これから僕自身が、レジェンドたちが成し遂げたように何かを築いていくためにも本当に大切な機会だという自覚もある。

Jangle FightやShooto Brazilの試合は確かにアグレッシブだけど、喧嘩のような戦いが多い。僕はFight IQの高い、スマートな戦いが信条なんだ。今回、ブラジル以外の国で戦うのは初めてだけど、しっかりと自分のMMAをやり切りたい」

通訳をしてくれたのは、佐藤ゆうじ(右から2人目)。感謝です

──では、改めて明日の試合に向けて意気込みの程をお願いします。

「13年間、この日のために準備をしてきたといっても過言でない。3R戦うことになるなら、15分間攻め続ける。そしてチャンスがあれば1Rから極めにいくよ。明日はフィニッシュで勝ちたいと思う。アリガト」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後1時45分~U-NEXT

■Pancrase346計量結果

<フライ級KOP選手権試合/5分5R>
[王者] 伊藤盛一郎:56.65キロ
[挑戦者] ムハンマド・サロハイディノフ:56.55キロ

<フライ級QOP選手権試合/5分5R>
[王者] 重田ホノカ:55.95キロ
[挑戦者] 杉山しずか:56.45キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.55キロ
鈴木悠斗:70.7キロ

<フライ級/5分3R>
濱田巧:56.95キロ
ラファエル・リベイロ:57.05キロ

<バンタム級/5分3R>
高城光弘:61.3キロ
オタベク・ラジャボフ:61.65キロ

<フェザー級/5分3R>
三宅輝砂:66.2キロ
石田陸也:65.9キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.55キロ
丸山数馬:70.15キロ

<ストロー級/5分3R>
寺岡拓永:52.0キロ
高島俊哉:52.55キロ

<58.55キロ契約級/5分3R>
前田浩平:58.55キロ
増田大河:58.20キロ

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
山口怜臣:61.6キロ
宮城成歩滝:61.55キロ

<ネオブラッドT バンタム級準決勝/5分3R>
白井誠司:61.3キロ
荒田大輝:61.25キロ

<フェザー級/5分3R>
沢木純也:66.2キロ
小島健史:65.8キロ

<フライ級/5分3R>
田中亮祐:56.7キロ
鳴海秀哉:56.75キロ

<フライ級/5分3R>
名久井悠成:56.5キロ
萩島answerタクミ:56.8キロ

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【Pancrase346】リベイロ戦へ、元キックボクサー=濱田巧「内藤のび太選手みたいになりたい」

【写真】この位置、このスタンスからパンチだけでなく蹴りも出せる。それでいて、のび太志向!!(C)MMAPLANET

21日(日)、東京都の立川ステージガーデンで開催されるPancrase346で、濱田巧がラファエル・リベイロと対戦する。
Text by Manabu Takashima

KNOCK OUTでタイトル挑戦経験もある元キックボクサーの濱田は2022年5月にMMAデビューを果たすと、伊藤まこととの同門マッチを制してネオブラッドトーナメントで優勝すると、早々にランキング上位となり──その後の連勝を経て、初の国際戦を戦うこととなった。

対するはハファエル・モントウロ・ヒベイロこと、ラファエル・リベイロはキャリア7勝3敗でJungle Fight等ブラジルでキャリアアップをしてきたアグレッシブなファイターだ。そのアグレッシブさ故に、キックの経験が生きるファイトにしたい濱田だが、そのMMA論を聞くと意外にも寝技思考のファイターであることが分かった。


──MMAに転じて5戦目、経験豊かなブラジル人選手と勝てばタイトルが見えてくる試合を行う。このようなキャリアの積み方になる腹積もりでしたか。

「一応ランキングで2位になってしまい、連続で下位の選手とも戦いました。もう下の選手とは戦いたくないと自分では思っていて、次は1位とやることになるのかもとは考えていました。でも1位がタイトルに挑戦することが決まって、自分の相手は誰になるのかと思っていると、海外の選手を用意してくれました」

──デビューから1年9カ月で、ここまで来たことに関してはどのように思っていますか。

「運が良かった部分はあると思います。上田(将年)選手、猿飛流選手がランキングから抜けたことで、僕がそこに入ったと思っています。ただ、前回の試合で山﨑(聖哉)選手を倒せたことで、自分が2位だと言い切ることはできます」

──猿飛流選手世代といいますか、彼とタイトルを争っていた選手たちがと試合をして勝つ力が備わっているのか。それは濱田選手に何ら非がなくても、やはり思うところにはなります。

「猿飛流選手たちが残っていても、ここでブラジル人に勝ってタイトルを目指すだけの力が僕にはあると思っています。MMAは2年目ですけど、打撃をずっとやってきました。打撃でいえばチャンピオンが相手でも、1位に対しても、自分の方が上です。寝技はそうでなくても、打撃では僕にアドバンテージがあります」

──濱田選手はキックを戦っているときから、MMAに転向することを公言していたそうですね。

「キックで強くなりたくて、練習場所の数を増やそうと思った時に、中学の1つ上の先輩に黒澤亮平選手がいて、黒澤選手を通してパラエストラ柏で練習をさせてもらうようになったんです。それが4年ぐらい前の話です。その時はキックの練習だけをしていたのですが、MMAの練習にも参加するよになると……キックでも勝っていてタイトルマッチもやらせてもらったのですが、もうMMAが面白くなってしまいました。凄く寝技が楽しくて」

──えっ、打撃でなく寝技が楽しかった?

「ハイ。キック時代からMMAの試合も見ていて、自分がやるなら寝技を修得したいと思っていました。内藤のび太選手が好きで」

──もう意外過ぎますね(笑)。

「MMAをやるなら、内藤のび太選手みたいになりたい。それぐらい寝技が好きで」

──打撃にアドバンテージがあり、のび太選手のような組み技ができれば、それぞれが強度の高いウェルラウンダーですね。

「試合でも、のび太選手みたいな戦いがしたいんです。練習では結構できていると感じています。扇久保さんにも『のび太みたいだな』って言ってもらえて、それが凄く嬉しかったです。少しずつ近づいていけているのかなって。ただ、試合ではそう上手くはいかないです。テイクダウンに行く勇気が持てないです」

──寝技が好きで、スパッと極められるようになりたいというのであれば、まだ理解できます。それをのび太選手のようなしんどい試合がしたいとは……。

「MMAを始めるようになってから、ずっとそう思ってきました。しんどい試合がしたいと」

──なるほど、重ねて打撃ができてその考えを持てることはMMMAファイターとして、アドバンテージを握っていると感じます。ところでキック時代はteam AKATSUKI所属だっということは、今やMMAファイターから絶大に信頼されている良太郎さん門下だったわけですね。

「ハイ。僕が所属していた頃から、もう中島太一選手のミットをマンツーでやっていて、MMAの勉強をされていました。本当に自由にやらせていただいて、良くしてもらっていたのに『MMAをやるので、パラエストラ柏に行きます』て伝えた時も、良太郎さんは嫌な顔一つもしなかったです。

キックの指導も選手の個性を見て、僕の場合は体力があるという長所を生かした動きを指導してくれました」

──その打撃も足を取られ、テイクダウンがある。距離もスタンスも違うMMAに転向をして戸惑うことはなかったですか。

「そこは苦労をしました。正直にいって打撃単体のレベルは落ちた……落ちたというか、上がっていないです。あのままキックを続けていたら、もっと打撃のレベルは上がっていたはずですけど。でもMMAは寝技があるので、打撃の練習時間は少なくなって、ミット打ちの回数も少なくなっています。

でも、それをやり過ぎてしまうとMMAに欠かせない柔術、レスリング、グラップリングが身につかない。なので僕はグラップリングの方に練習の比重を置いてやってきました。打撃の質は落ちてしまったのですが、組みがあることで性質もかなり変わりますし。それでもMMAのキック、打撃としては少しずつ進化しつつあります」

──組みを切る。倒されると、立ち上がってスタンドで戦う。それがキックからの転向組の主なスタイルだと思いますが、濱田選手のMMAは別モノになりそうです。

「ハイ、そこはドロドロの展開で勝てる選手になりたいので。それができると寝かされても立てる。逃げるだけでなく、攻めも学ぶことで色々な状況に対応できるようになります」

──MMAです。打撃がいくら強くても、組を怖がっているとその強さは出てこない。そして、一瞬のキックのような間になっても持ち味である打撃は出てこない。同時に組み技系のMMAファイターは、その距離で打撃の攻防もなかなかできない。対して濱田選手は、一瞬のその距離で強さを見せているように感じます。

「その距離になって打つのは、キックの名残りですね(笑)。やはり20戦以上キックをやっているので、感覚が残っているのかと。組みの展開になっても、自然とすぐにヒザが出ますし。テイクダウン狙いを切って、キックの距離になると即反応はできています。意識することなく、自然と出ていますね」

──無意識にあのカウンターが出る。それは大きな武器ですね。

「僕は目がそれほど良くなくて、ボクシングも上手い方ではないです。でも、一つだけカウンターという武器を持っています」

──THE BLACKBELT JAPANのフライ級の陣容は、途轍もないです。そんなジムでの練習があって、猿飛流世代の選手たちがいても王座挑戦できる力があると言えるだけ自信になっているということはありますか。

「そこは絶対です。うちのフライ級は本当に凄いです。鶴屋怜、杉山廣平、内田タケル、松井斗輝とレベルが高いです。練習で怜君のテイクダウンを切ることは難しい。でも、試合になると相手のテイクダウン能力は、怜君ほどじゃない。それは本当に自分の強味になっています。

扇久保さんもそうです。今はずっとマンツーで練習をさせてもらっているのですが、本当にきついです。でも、その練習ができているから、試合の方が楽に感じることができます」

──それはリベイロ戦にも当てはまりそうですね。

「あまり相手のことは分かっていないのですが、柔術の黒帯みたいです。グラウンドはどちらというとトップを取って殴るようなイメージです。スタンドでも結構振ってきます。頭をずらして、パンチを伸ばす。そんなに奇麗な打ち方ではないですが、全然打撃でも攻めてきますね」

──ブラジリアン・キックボクシングをやってくるなら、それこそ濱田選手のカウンターが楽しみです。

「打たれ強いので、かなりの打ち合いになるんじゃないかと思います。でも、僕はその瞬間にテイクダウンに行くかもしれないです。組みに関しては、やっぱり向うが上で倒されることも出てくると思います。ただ、そこから殴って来るのでスクランブルに持ち込める。それを繰り返すと、向うが削られると思うので、1Rを取られても2Rと3Rで取り返します。1Rに相手の力量を測りたいですね」

──初回を絶対に取るということではなくて、初回を落としても2Rと3Rで逆転できる。キャリア5戦の選手は、なかなかそんな風に考えることはできないかと。

「アハハハハ。そうッスね。まぁ最終的に勝てば良い。相手は一度上げて、下がるタイプなので後半勝負で勝ちます。パウンドアウトできるかと思います」

──会見では同じ日にに組まれたフライ級選手権試合の予想で、勝つのは伊藤盛一郎選手。でも挑戦したいのはムハンマド・サロハイディノフという発言がありました。その真意は?

「伊藤選手は今回が初防衛戦で、ここで勝っても12月に防衛戦をしてくれないんじゃないかと勝手に思っています。そうなるんだったら、サロハイディノフが勝ってもらって……彼なら12月にも試合をするだろうと。ここで勝ったら12月にタイトルマッチ、それがなくても試合は組んで欲しいと思っています」

──つまりはもうRoad to UFCを狙っているということですね。

「ハイ、そうです。年齢的にもギリギリの部分があるのですが、僕らのジムはイリディウムがマネージメントしてくれますし、無敗で今年を終えてレコードが6勝0敗ならチャンスが巡って来るのではないかと。そのために必ずKO……でも、その想いが強すぎるとできなくなりますね。

前回の試合も、それほどKOするという気持ちは強くなかったです。チャンスがあれば、倒せるぐらいでいて。これからの2試合も同じです。チャンスがあれば倒す。絶対的なのは負けるとダメだということなので。最低でも勝つ、そこは絶対のつもりで、チャンスがあればKOするという気持ちで戦います」

■Pancrase346視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後1時45分~U-NEXT

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