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【Special】J-MMA2023─2024、住村竜市朗「娘から――調子エエやん。もうちょっと続けたら、って」

【写真】何だかんだで仲が良い竜市朗&斉明里の親子(C)MMAPLANET

2023年が終わり、新たな1年が始まるなかMMAPLANETでは2023年に気になった選手をピックアップ──過ぎ去った1年を振り返り、始まったばかりの1年について話してもらった。
Text by Shojiro Kameike

J-MMA2023-2024、第九弾は住村竜市朗に話を訊いた。2023年は2月の試合を最後に戦いの場をDEEPからパンクラスへと移し、クリスマスイブには林源平を下してベルトを腰に巻いている。年末年始に地元の淡路島へ帰省し、年明けにはキングジム神戸で練習を開始した住村を尋ねると、そこにはアマチュアファイターの娘・斉明里の姿もあった。日本MMA界随一のスベリ芸を見せる王者が、娘と2024年について語る。

■2023年住村竜市朗戦績

2月11日 DEEP112
○2-1 嶋田伊吹(日本)

7月9日 Pancrase336
○3-0 草MAX(日本)

9月24日 Pancrase337
○2R4分59秒 by TKO 藤田大(日本)

12月24日 Pancrase340
○5R2分09秒 by TKO 林源平(日本)


――年末年始は淡路島に帰省し、明石大橋を渡って神戸まで練習に来ているのですか。

「はい。車で40分ぐらいだから近いですよ」

――それは東京に練習拠点を移して以降、毎年同じスケジュールなのでしょうか。

「もともと東京に出る前からキングジムでお世話になっていて、DEEPのベルトを獲った時は週3~4ぐらいでマサさん(小西優樹キングジム神戸代表)と一緒に練習させてもらっていました。今は年末年始ぐらいですね。あと娘の所属もキングジムにお願いしていて」

――住村斉明里選手は淡路島から神戸のキングジムに通っているのですね。

「そうですね。本当はバスと電車で通う約束やったけど、車で送り迎えしないと練習に行かないようになり――それで中学3年間という、一番伸び盛りの時期を棒に振りました(苦笑)。高校に入ってから柔道を始め、キングジムでも練習しているという状態です」

――斉明里選手が初めてアマチュアMMAの試合に出たのは何歳の時ですか。

「小1から練習を始めて、MMAの試合に出たのは中2ぐらいからじゃないですかね」

――当初は本名で試合に出ていましたが、昨年11月のDEEP大阪大会では「セアリ」というリングネームで試合をしています。

「僕の娘だと思われたくなかったらしいですよ。(斉明里選手に向かって)なんでなん? 普通やったら住村斉明里で試合に出るやろ」

斉明里 (小西代表に)本名は嫌ですよね?

小西 いや、本名でエエと思うけど(笑)。

――アハハハ。住村選手から見て、斉明里選手の実力はいかがですか。

「まだまだ全然、っていうレベルですよ。打撃もできないし、レスリングもできない。寝技もフィジカルも弱くて」

――斉明里選手の試合を見る時の目は、父親のものなのか。あるいは一人のファイターとして見ているのでしょうか。

「最初の頃は父親として緊張していました。でも11月は僕もブチギレましたね。トップを奪うたびに同じ返され方をされていたので。マサさんも僕も怒っていました。だから今は自分もファイターとして、いちファイターとしての娘を見ているんだと思います」

――なるほど。一方で住村選手ご自身の2023年は、どのような1年だったでしょうか。

「良い1年だったと思います。2022年が悪かったですからね。もう引退かな――と考えていましたが、そこからまた頑張って良かったです」

――2023年は7月からパンクラスに参戦し、3戦目でベルトを巻きました。

「3戦目でタイトルマッチ、というのは想定内でした。何なら2戦目でタイトルマッチをやりたかったです。それでも3試合やらせていただいて、結果的に良かったと思います。藤田戦の内容から見えて来るものもありましたしね」

――藤田戦で見えてきたものとは?

「組みの部分ですね。組みで勝負していけると思いました」

――では改めて、パンクラスのベルトを獲得した感想をお願いします。

林戦もTD→塩漬けパターンかと思われたが……(C)MATSUNAO KOKUBO

「試合内容は完封だったと思います。相手の得意な部分——強打を封じ込めて戦うことができました。ベルトを巻くことができたのは、率直に嬉しいです。嬉しいけど、また次の挑戦を見据えていきたいですね」

――試合内容でいえば、住村選手はずっと「塩漬け上等」を掲げていました。しかし藤田戦から2試合連続でフィニッシュしています。まず藤田戦でパウンドアウトした時、トップキープしたまま試合を終えようとは思わなかったのですか。

パウンドアウトでKOPに。ポイントはヒジ打ちだった(C)MATSUNAO KOKUBO

「それは思わなかったです。藤田戦はたまたまグラウンドでヒジが効いて、藤田選手が一回落ちたんですよ。それでイケるんじゃないかと思って、パウンドをまとめました。あの試合でグラウンドのヒジの感触を得たのが、タイトルマッチでも生きましたね」

――もし塩漬けを優先するなら、ヒジ打ちもリスクではないですか。

「リスクではないです。言えば、掛け逃げみたいなものですから」

――というと?

「ヒジを打って逃げて、打って逃げて――だからリスクはないですよね。打つ時に胸を張っているわけでもなく、上体も起こしきってはいないので。そこで相手の気持ちが折れたのが分かり、ヒジとパウンドをまとめていきました」

――「塩漬け上等」と言いながらも、実は塩漬け上等ではなかったのでしょうか。

「安全パイ、ですね。リスクを抑えて、安全パイで試合をするということです。でも最近は塩漬けを期待する方が増えたので、その期待を裏切ってやろうと思いました(笑)。天邪鬼ですね。塩漬けも天邪鬼みたいな感じじゃないですか。みんなが打ち合いとかを期待するなかで、『俺はそういう試合はしないよ』って」

――ただ、2試合連続フィニッシュしているので、次の試合も期待されるかと思います。

「だから塩漬けに戻ります!」

――えぇっ!?

「結局、僕のやっていることは自己満足ですよ。試合を観に来てくれたお客さんに、夢や感動を与えたいとか思っていません。ただ自分を応援してくれている方たちが喜んでくれたら良くて。そういう選手が勝ってベルトを巻く――他の選手はムカつくかもしれないけど、どんどんムカついてほしい。僕は悪いヤツやから、むしろウェルカムですよ(笑)」

――そんな悪いお父さんの試合を観て、斉明里選手はどのように仰っているのでしょうか。

父娘が並んで汗を流す、素晴らしい年明け(C)SHOJIRO KAMEIKE

「娘は『早く引退してほしい』と言っています。もう怪我してほしくないっていう気持ちが強いんやと思いますよ。僕が倒れるところも見ていて――自分が格闘技を経験したからこそ分かるものもあるでしょうし。そういう娘の気持ちが、僕の塩漬けの試合にも繋がっているのかもしれないです」

――……。

「でも最近は『調子エエやん。もうちょっと続けたら』と言うんです」

――それはファイターとしても、父親としても嬉しい言葉ですね。

「僕は緊張しぃやから、試合前は娘とLINEでやり取りするんですよ。僕が『緊張してきた』 と送ったら、娘が『やることやってきたんやから、あとは体が勝手に動くやろ。今さら緊張しても仕方ないやん』と返してきました。その娘のメッセージに対して、僕は『押忍!』と。女の子のほうが肝っ玉は据わっていますね」

――メチャクチャ仲が良いじゃないですか。

「なのに本名は名乗らないんですよね(苦笑)」

――アハハハ。

「たぶん『住村竜市朗の娘』って書かれたくないんやと思いますよ。親の七光りで試合に出たくない。自分の力で出たい、と。でも僕からすれば、父親の名前だろうと何だろうと使えるもんは使えば良い。それで自分自身が有名になれば、僕の名前なんて消えていきますから」

――斉明里選手のために東京から淡路島に戻ってくることは考えなかったのですか。

「それは思わなかったです。自分には自分の夢があり、まだ青春していますから。一度東京へ行ったからには、すぐに淡路島に帰ろうとは考えていません。娘は娘で頑張る。自分は自分で、東京で頑張る。その気持ちは娘も理解してくれています」

――ではベルトを巻いて迎えた2024年は、どのようなキャリアを過ごしたいですか。

「地元で試合したいなっていう気持ちもありますけど……一番の心配は、僕ってチャンピオンになったら弱くなるんですよ。だから今後もチャレンジャーの気持ちで、どんどんチャレンジしていきたいと思っています」

――新しいチャレンジ、ですか。

「まだ具体的な試合の予定は決まっていませんが、MMA史上初のことを考えています。自分のMMAキャリアも、もうそんなに長くはない。でも2023年の試合で、いろんなものが繋がってきて、今の自分が一番強いです。ただ、チャンピオンになってしまうと自分の中に油断が生まれてしまう。そうならないよう、2024年もチャレンジャーの気持ちで戦います」


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【Pancrase337】新居すぐるが振り返る、KOPT&シザースチョーク「川尻さんが『突き詰めた方が良い』と」

【写真】考えて、努力する。そのイメージを持たせないところが、格好良い(C)MMAPLANET

9月24日、東京都立川市の立川ステージガーデンで開催されたPANCRASE337のメインイベントで亀井晨佑に一本勝ちしてフェザー級KOPを戴冠した新居すぐる。
Text by Takumi Nakamura

ロングリーチと打撃力を誇る亀井と果敢に打ち合い、右ヒジ・右ストレート効かされながらも、最後は得意のアームロックからのシザースチョークで亀井を絞め落とした。どれだけ対策されていても極まる必殺技=アームロック+シザースチョークはどのようにして磨かれたのか。またパーソナルトレーニング中心で整えたという練習環境についても訊いた。


――Pancrase337で亀井選手にシザースチョークで一本勝ちし、フェザー級KOPとなった新居選手です。試合から約1カ月が経ちましたが、どんな変化がありましたか。

「チャンピオンになれたことは純粋に嬉しいですけど、僕はもう33歳で、ここでずっと喜んでいたら時間がもったいないというか。このベルトを手土産に強い選手を倒したいと思っているので、すぐ次に向けて動き出そうと思いました」

――それでは試合についても聞かせてください。試合全体としては打撃の打ち合いもありつつ、最後は一本勝ちという展開でした。

「試合が終わって、もっと寝技の展開を増やしていたら、あんなにダメージを受けることなかったなと思いました。率直に寝技だけだったら、僕とは差があったと思います。ただ今後のことを考えたときに、今までやらなかった殴り合いをやったり、倒れそうなところで踏ん張って一本勝ちできたことはいい経験になりました」

――スタンドでは亀井選手の182センチという長身&ロングリーチとジャブをどう攻略するかが一つの鍵だったと思います。どんな準備をしていたのですか。

「今までやった選手の中で一番背がデカかったんですけど僕はK-1、Krushで試合をしている大沢文也やブハリ亜輝留と練習していて、亜輝留は亀井選手と身長が同じで、文也はジャブがきれいで上手い。2人と練習してリーチとジャブに慣れて当日びっくりしないように準備していました。

実際1Rの終盤まで想定通りだったんで、全く焦らず試合ができていたんですよ。でもそこでヒジをもらって、焦っちゃったんです。そしたら今度は右ストレートをもらって鼻が折れて。そこから距離感をミスって、ビビらなくてもいい距離でビビってパンチをもらって…という展開になっちゃいました」

――2Rはどのようなことを考えて試合に入ったのですか。

「正直、亀井選手のパンチをもらって記憶が飛び飛びなんですけど、パンクラスのMMAグローブってRIZINと比べるとちょっと薄いんですよ。薄いグローブの方が痛いけど脳が揺れる感覚はなかったので、これだったらなんとか耐えられるなと思いました。でも耐えられちゃう分、痛いパンチを何発ももらったんで、それはそれで最悪でした(苦笑)」

――フィニッシュはシングルレッグ→バックテイク→スナップバック→アームロック→シザースチョークという流れるような動きでした。一連の流れは得意な動きですか。

「あれは練習したものがそのまま出ました。前回RIZINで飯田健夫とやったあとに、仲間から『すぐるはスクランブルになったら強いけど、そこにいくまでのレスリングがないから、レスリングを覚えたほうがいいんじゃない?』と言われて。

僕も同じことを思っていたんですよ。それで早稲田出身で、レスリングでオリンピックを目指している安楽龍馬のパーソナルトレーニングを受けるようになって、シングルレッグからバックを取る動きはずっと練習していました」

――レスリングを課題にしていたのですか。

「僕は柔道出身で、柔道的な組手はできるんですけど、あれは密着しないといかせないし、そこに行くまでに打撃をもらっちゃうんですよね。でもレスリングが出来たら遠い間合いからでも組みつけるので、レスリングを覚えたことで打撃をもらわずに組めるようになりました」

――マンツーマンでレスリングを指導してもらう形なのですか。

「僕が受け手を用意して、安楽に教えてもらう形です。安楽の指導がいいのはMMAにアジャストしたレスリング技術で、今の僕に必要なものだけを教えてくれるんですよ。例えば僕がレスリングを強化したいと思った時に、一からレスリングの基礎を覚えようと思ったら時間がない。安楽はいい意味で端折るところは端折って、本当に大事な技術だけを指導してくれるんです。しかも安楽は現役バリバリのトップレスラーなんで、レスリング技術そのものも最先端なんですよ。僕はテイクダウンして寝技になったら絶対極める自信があるんで、レスリングを覚えて自分のMMA全体がレベルアップしたと思っています」

――シザースチョークは1Rにも狙っていた技ですよね。

「はい。基本的にアームロックとシザースチョークをセットで使って。

相手がアームロックを警戒したらシザースチョーク、シザースチョークを警戒したらアームロックを極めるイメージです」

――アームロック&シザースチョークは新居選手の必殺技になっていますが、いつ頃から使い始めた技なのですか。

「MMAを始めた頃は寝技とか関節技をちゃんと教えてくれる人がいなくて。僕がアウトサイダーに出ていた時期に佐野哲也さんのジムに練習に行かせてもらったことがあったんです。

そのときにパンクラスで試合をしていたABさんにボコボコにされて、ABさんに『僕、技を知らないんで何か教えてもらえますか?』と聞いた時に教えてもらった技がアームロックとシザースチョークだったんです」

――AB選手からのアドバイスが原点だったんですね。

「それからアームロックとシザースチョークを練習していたのですが、それしか技を知らないわけですよ。その頃に川尻(達也)さんと練習することがあって、ABさんの時と同じように『僕、アームロックとシザースチョークしか知らないから、何か技を教えてもらえますか?』と聞いたら『お前のどこからでもアームロックを取りにいくスタイルはめちゃくちゃいい。必殺技は警戒されても極まるものだから、それを突き詰めた方がいいよ』と言ってもらったんです。

そのアドバイス通りにアームロックの練習を続けていて、2015年にあったVTJ GRAPPLERS CROWN 2ndという組み技の大会で柔術の世羅智茂選手にシザースチョークで一本勝ちしたんです。僕、組み技の試合に出たのが初めてだったから世羅選手のことを知らなかったんですけど、あとで色々と世羅選手のことを知って、アームロックとシザースチョークに自信を持てるようになりました」

――一つの技にそこまでの歴史があったんですね。

YAWARA柔術アカデミー村田良蔵代表。SJJJF代表理事でもあり、3月19日にはグラップリング大会=KIWAMIをGRACHANと併催している

「ただ、そうはいっても我流で練習を続けていたのでMMAの試合では対策されて、なかなか極められなくなったんです。

そうやって伸び悩んでいる時期にYAWARA柔術アカデミーを紹介してもらって(村田)良蔵先生と出会い、寝技の細かい基礎を教えてもらって、寝技のレベルがぐっと上がったんです。そこでアームロック&シザースチョークが“得意”技から“必殺”技に変わりました」

KIWAMIで新居は小見川道大をシザースチョークで破っている

――まさに紆余曲折を経て磨かれた技なんですね。例えば他の選手のアームロックを見ていて「こうすれば極まるのに…」と思うことはありますか。

「単純に同階級の選手に力負けしたことが一回もないんで、基本的に(アームロックを)取れないわけがないと思ってやってます(笑)。実際に2年前から筋トレはやめて、その分の時間を技術練習に当てています」

――格闘技を始めた頃からパワーには自信があったのですか。

「もともと柔道出身なんですけど、高校時代の柔道部のメンバーがみんな身体が小さかったんです。それで先生がデカいやつらに力負けしないようにむちゃくちゃ筋トレをやらせてたんです。それで力が強くなりました」

――昨年7月のハンセン玲雄戦から4連勝を収めていますが、レスリングや寝技以外で変えたことはありますか。

「その年の2月にRIZINで山本空良に負けて、そこから仕事を辞めて格闘技に専念しようと思ったんです。それまで自分は本当に練習が嫌いで、技術練習なしでスパーリングだけ参加するみたいな感じだったんです。でも山本戦のあとに各ジャンルにパーソナルトレーナーをつけて、格闘技のノウハウを学ぼうと思いました。それこそ柔道で培ったフィジカルとアームロック&シザースチョークだけで、ある程度やれていたわけだから、今の自分には伸びしろしかないし、ちゃんと練習すれば絶対に強くなれると思いました」

――打撃は誰の指導を受けているのですか。

「RISEで活躍して森本”狂犬”義久たちを指導していた青木利康さんですね。週2回、青木さんにミットを持ってもらっています。練習環境としては打撃は青木さん、レスリングは安楽、寝技は良蔵先生に教わって、出稽古でMMAのスパーリングをやるという感じです」

――今日新居選手を取材していて、ジムに所属せずにパーソナルトレーニングで練習環境を整えるという考え方が面白いと思いました。

「本当は僕もどこかジムに入りたいんですけど、僕みたいに週6日遊んでいる選手は行きづらいじゃないですか(笑)。二日酔いのまま練習にいくと迷惑かけちゃうし、周りの選手の目も気になるし。それを考えるとパーソナルトレーニングを受ける方が楽なんですよね」

――そういう理由でしたか(笑)。でも必要なものを教えてもらえる、短期間で結果を出すという意味では新居選手に合った練習環境ですよね。

「今日の取材でも分かってもらえると思うんですけど、僕ってものすごく特殊な選手じゃないですか。ずっと我流でやってきて、使う技も偏っていて。パーソナルだと、それを修正するんじゃなくて、長所として伸ばしてくれたうえで、足りない部分を補ってもらえるんですよね。結果的に今のパーソナルを受けて、それを自分の頭で組み立てるという練習方法が合っていると思います」

――ちなみに新居選手はタイトルマッチの記者会見でも「飲んで遊んでいてもチャンピオンになれる。それが若い選手に夢を与える」とコメントしていましたが、パフォーマンスではなく本当にそのくらい遊んでいるのですか。

ノーネクタイ&襟を立てる。いわゆる遊び人スタイルで調印式に出席していた

「はい(笑)。

いつも試合の一カ月前から禁酒するんですけど、減量に入るとどんどん調子が良くなっていきますね」

――新居選手はTiktok・YouTubeの「クラブセキュリティあるある」動画でも人気ですが、格闘技で結果を出すことへのこだわりは?

「今まで生きてきて、自分の意思でやろうと思ったことがクラブセキュリティとMMAだけなんです。柔道は先輩が怖くて辞められなかっただけだし、どんなスポーツもバイトも長続きしなかったんで、その2つは絶対に続けようと思ったんです。もともと僕は欲がない性格で、後輩の阿部大治とか武田光司がチャンピオンになって活躍しているのを見ても、心のどこかで自分には無理だと思っていて。

でもRIZINで負けた時に『最後に思いっきり格闘技を頑張ってみよう』と思って、仕事も辞めて格闘技に専念したら結果が出るようになって、もっと上を目指そうと思いました。それで格闘家としての発言権が欲しくてパンクラスでベルトを巻くという結果を残したかったんです」

――失礼ながら自分も初めて新居選手を取材させてもらい、イメージや印象が変わりました。

「去年自分のなかで3年プランというものを立てていて、2022年はSNSを頑張って知名度を上げる。2023年は格闘技で結果を出して知名度に追いつく。2024年はその2つでもっと結果を出して稼ぐ& 成功する、なんです。だから今年はほとんどSNS用の動画を撮ってないし、格闘技に全振りしようと思ってやってきました」

――そういった人生プランがあったうえでの、SNS活動だったんですね。ではこれからの格闘家としての目標を教えてください。

「パンクラスのチャンピオンとして、パンクラスを代表して試合をしていきたいですし、今年の格闘技の目標が3つあって、RIZINにリベンジする(RIZINで初勝利する)こと、パンクラスでベルトを巻くこと、RIZINの大晦日で試合をして勝つことなんです。最初の2つは達成することが出来たので、あとはチャンスを待つだけですが、RIZIN大晦日に出るという目標を実現したいです」

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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 住村竜市朗 林源平 藤田大

【Pancrase337】塩漬け上等ではない住村。藤田のサブミッション&スイープを凌いで逆転パウンドアウト

【写真】とにかく極めに行った藤田を、とにかく仕留めに行った住村(C) MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.2R4分59秒 by TKO
藤田大(日本)

開始早々、藤田が右浴びせ蹴りからシングルレッグで入る。立ち上がる住村の足をすくい、バックに回ってRNCへ。住村はスクランブルに持ち込むも、藤田がガブってバックコントロールからバックマウントを奪う。住村は藤田を前に振り落塗装としたが、藤田は首と左腕を狙いに行く。マットに背中を着いた藤田が三角で固めに行くも、頭を抜いた住村が鉄槌を落として立ち上がる。藤田は住村の足を狙い、絡みついてからストレートフットロックを極めにかかかった。住村が足を抜いて袈裟固めで抑え込む。

ガードに戻した藤田の顔面にパウンドを落とす住村。藤田は下から住村の体を浮かせるも、スイープまでには至らない。ここで住村の後頭部への打撃があり、試合が中断される。住村にイエローカードに与えられて、スタンドから試合は再開された。距離を取る藤田は住村の左ミドルをキャッチし、首投げで背中を着かせて初回を終えた。

初回は住村にイエローカード=減点1があるため、ジャッジ2人が藤田の10-9。残り1人が9-9のイーブンとした。

2Rはシングルレッグで入った藤田が首投げへ。さらに左腕を巻き付けてギロチンで絞め上げる。苦しみながら住村が首を抜いてトップに回った。住村はパウンドを落としていくも、藤田が下から住村の両腕を抱え、さらに足を利かせてパスを許さない。住村が腰を上げたところでフックスイープに成功した藤田が、その流れで住村の右腕を取りにいく。住村が腕を抜き、再びトップへ。ハーフガードの藤田に左ヒジと鉄槌を連打する。左目尻をカットした藤田は、気持ちが切れたか。そのまま住村の連打を浴びると、レフェリーが試合をストップした。

勝利した住村は「まだまだ若い子には負けられない。12月にチャンピオンとやりたい」と、林源平の持つウェルター級王座への挑戦をアピールした。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 パンクラス 八田亮 黒澤亮平

【Pancrase337】黒澤が八田の寝技に付き合わずパンチ、パウンド、ヒジで攻め立てて完勝

【写真】徹底して下からの仕掛けを潰した黒澤(C) MMAPLANET

<ストロー級/5分3R>
黒澤亮平(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
八田亮(日本)

サウスポーの八田に対し、黒澤が距離を詰める。八田がシングルレッグでテイクダウンを奪った。カウンターでスイープを狙った黒澤を潰して八田がトップをキープする。後ろに下がりながら起き上がろうとした黒澤を抑え込もうとした八田だが、黒澤が体勢を入れ替えてトップへ。八田が足を絡めて来ると黒澤が立ち上がった。ケージ中央に戻ると黒澤が八田のシングルレッグをスプロールする。

しっかりとガブって離れた黒澤は、再びグラウンドに持ち込もうとする八田にパンチを浴びせていく。八田のシングルレッグを切った黒澤が、そのままパンチを連打する。背中を着けた八田の誘いに、黒澤は付き合わない。黒澤のパンチが八田の顔面を捕えるなか、八田が引き込んだ。ケージ際で三角に入るも黒澤はディフェンス。八田は下から左のオーバーフックで耐え、黒澤にはパスを許さなかった。

初回はジャッジ3者は黒澤の10-9とつけた。

2R、八田が大きく左を振る。黒澤の右ショートが八田の顔面を捕えた。左ローを蹴る黒澤を八田が「来い、来い」と挑発する。八田のミドルをキャッチした黒澤が背中を着かせた。八田が潜ってスイープを仕掛けるも、黒澤がトップをキープした。ハーフガードで守る八田が、起き上がってドライブし、黒澤に尻もちを着かせる。

黒澤の左足を挟み、黒澤の右手首を抑えた八田が押し込んでいく。マウント奪取は許さなかった黒澤が立ち上がり、右腕を差し上げると八田が引き込んだ。ケージに押し込まれた八田が下から仕掛ける。ラバーガードの八田のボディに、黒澤がコツコツとパンチを落としていった。

ジャッジ2名が黒澤、1名が八田の10-9としている。

最終回、八田が左ハイを見せる。黒澤の右ローを受けた八田がバランスを崩した。八田はシングルレッグをスプロールされるも、すぐに再び組みついてケージに押し込んでいく。黒澤が立ち上がると八田が引き込んだ。八田は左オーバーフックを解かれる。亀になった八田にパンチを浴びせる黒澤。ハーフガードを取った八田を抑え込み、右ヒジを落としながらパスを狙う。八田がガードに戻すと黒澤が立ち上がって、八田のシングルレッグをスプロールする。ハーフガードからスクランブルを展開しようとする八田を潰し、パンチとヒジを落として試合を終えた。

判定は2名のジャッジがフルマークで黒澤の勝利に。黒澤がパンクラス参戦2戦目でストロー級2位の八田を下した。次はランキング1位の若林耕平と空位のストロー級王座決定戦か?


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 川中孝浩 押忍マン洸太

【Pancrase337】押忍マンが元GRAND王者の川中を右ハイで沈める

【写真】(C) MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
Def.1R2分30秒 by KO
川中孝浩(日本)


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 キック パンクラス 井村塁 河村泰博

【Pancrase337】河村が井村をダースチョークで秒殺してネクサス×パンクラスの対抗戦を要求

【写真】あのスムーズな極め方は得意な形ということか(C) MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
河村泰博(日本)
Def.1R0分56秒 by ダースチョーク
井村塁(日本)

河村の左ジャブがヒット。井村は距離を詰めて右ローを当てる。しかし左ジャブには右クロスを合わされた。井村がダブルレッグで尻もちを着かせると、河村はケージを背負いながらダースチョークへ。ケージキックで体勢を整えた河村が、両足で井村の体を挟むと井村がタップした。

勝利した河村はネクサスとパンクラスの対抗戦を要求した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 平田直樹 遠藤来生

【Pancrase337】終盤に遠藤のヒジで顔を腫らすも、平田が前半の貯金を生かして判定勝利

【写真】兄と妹(C) MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
平田直樹(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
遠藤来生(日本)

平田がプレスをかけると、遠藤が左右ローを散らす。遠藤は右ハイ、左ボディストレートと上下に攻めるが平田の圧が強まる。平田は左ジャブを突き、右フックを繰り出した。遠藤も大きな左フックを返す。左右ストレートを上下に伸ばす遠藤に対し、平田はシングルレッグで飛び込むも組むことはできず。スタンドに戻りプレスをかける平田の右がヒットした。

右カーフを当てた平田は、遠藤の左ローをすくってダブルレッグで尻もちを着かせる。ボディロックで左右に揺さぶる平田がバックコントロールへ。しかし遠藤も、幾度となくグラウンドに持ち込まれながら立ち上がる。ヒザを着かされながらケージ際へ向かう遠藤。平田はケージから離れて倒し、バックマウントに移行するしてパンチで削っていった。

初回はジャッジ3者とも平田の10-9とした。

2R、遠藤が左右の蹴りで平田を下がらせて右ストレートを伸ばす。平田のダブルレッグをスプロールした遠藤がプレスをかけていく。平田がシングルレッグからドライブして、ボディロックで遠藤をケージに押し込む。遠藤は平田のバックコントールに対してテイクダウンを許さない。しかし遠藤はクラッチを切ることができず、平田がマット中央で遠藤にヒザを着かせた。ケージ際に向かい正対した遠藤を、ダブルレッグでグラウンドに持ち込んだ平田。そのまま遠藤の両足を畳んで優位な体勢をキープした。

このラウンドもジャッジ全員が平田の10-9としている。

最終回は遠藤がスイッチしながら距離を詰めていく。平田はシングルレッグで入りつつ、離れ際に右フックを当てた。再びシングルレッグで組んだ平田が遠藤をケージに押し込む。遠藤は右ヒジを突き刺すが、クラッチを切ることができない。遠藤に尻もちを着かせた平田は、両足を畳むも遠藤に立たれる。しかしボディロックをキープして遠藤に隙を与えず。ウィザーで耐える遠藤が平田を突き放し、組んで来る平田をスプロールしながらパンチの連打を浴びせる。平田は引き込んで三角を狙うも、最後はハーフガードの平田に鉄槌とヒジを浴びせて試合を終えた。

最終回は遠藤が取ったか。平田が前半の貯金を生かし判定勝利を収めた。


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IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 パンクラス ムハンマド・サロハイディノフ 秋葉太樹

【Pancrase337】ノンストップ・アタック! IMMAF世界王者サロハイディノフが秋葉をパウンドアウト

【写真】プロデビュー戦でパンクラスランカーを撃破--強い(C) MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
ムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)
Def.2R2分42秒 by TKO
秋葉太樹(日本)

秋葉はグローブタッチを拒否。サロハイディノフは距離を取る秋葉にシングルレッグで組みつき、ケージ際でボディロックからバックを狙う。上下に揺さぶるサロハイディノフに対し、秋葉がビクトル投げからサロハイディノフの右足に外ヒールを仕掛ける。サロハイディノフが潰して鉄槌を落とした。立ち上がる秋葉のバックに回ったサロハイディノフが、秋葉の足技をかわして潰していく。

秋葉に背中を着かせてパンチを落とすサロハイディノフは、バックコントロール&トップコントロールから、秋葉の首を狙う。起き上がる秋葉の顔面に右ヒザを浴びせたサロハイディノフは、秋葉が右スピニングバックエルボーをかわしてダブルレッグで組んだ。秋葉はまたもビクトル投げから外ヒールへ。これは完全に読まれていたか、潰したサロハイディノフがダースチョークへ。極まらずもサロハイディノフがトップでラウンドを終えた。

ジャッジは3者ともサロハイディノフの10-9としている。

2R、サロハイディノフが距離を詰めて左ミドルを繰り出す。秋葉も左ハイを返した。サロハイディノフのダブルレッグをスプロールした秋葉だが、すぐにサロハイディノフが再びダブルレッグで入り尻もちを着かせる。バックコントロール→足を差し入れて殴るサロハイディノフがマウントを奪取した。左のパンチと右ヒジを落とすを受けて背中を見せる秋葉の首を狙うサロハイディノフ。RNCを極めるには至らなかったが、そのままパウンド&ヒジでレフェリーストップを呼び込んだ。

試合後マイクを握ったサロハイディノフはベルト奪取をアピールした。


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IMMAF MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 パンクラス 安藤武尊 山口怜臣

【Pancrase337】IMMAFからプロデビューの山口を、アマパンクラス出身の安藤武尊がスプリットで下す

【写真】武尊と書いて「たける」ではなく「ほたか」と読む(C) MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
安藤武尊(日本)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
山口怜臣(日本)

※詳細はのちほど


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase337 キック 松岡嵩志 葛西和希

【Pancrase337】左ジャブ&首相撲の葛西が松岡を振り切り、ユナニマス判定でランカー戦を制す

【写真】徐々にお互いがギアを上げていったタフファイト。葛西の巧さが光った(C) MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
葛西和希(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
松岡嵩志(日本)

高くガードを構えて向き合う両者。葛西はコツコツとローから左ジャブを繰り出す。松岡はダブルレッグで入ったが、葛西が体勢を入れ替えた。右腕を差し上げた葛西が松岡をケージに押し込む。一瞬、葛西を突き放した松岡が右ヒジを繰り出すも、再び葛西に組まれた。肩パンチを浴びせた葛西が離れる。松岡が左ジャブをダブルで続け、さらにワンツーが葛西の顔面をかすめた。葛西はケージ中央で右カーフキックを当てる。左ジャブを突く松岡は、葛西の足を取ってケージに押し込んだ。ケージを背にした葛西が右の肩パンチを連打して体勢を入れ替える。再び松岡が押し込んだが、葛西が大外刈りを狙った。

ジャッジは1者が松岡の10-9、2名が10-9で葛西としている。

2R、左ジャブとローを突き合う両者。松岡の左ローで少し葛西の足が流れる。葛西のワンツーをブロックした松岡が左ジャブから右ヒザ、離れると右カーフを蹴る。葛西も左ジャブから左ミドルのフェイント、パンチを当てていく。松岡は葛西の左足にシングルレッグで入り、尻もちを着かせた。立ち上がった葛西のバックを狙うも、正対した葛西が足払いで松岡に尻もちを着かせる。立ち上がった松岡をケージに押し込んだ葛西が離れた。葛西の左ローに松岡が左フックを合わせる。葛西は距離を取りながら右ストレートを当て、組んできた松岡をケージに押し込んだ。ボディロックからグラウンドに持ち込み、パンチで削る。立ち上がった松岡を再び投げた葛西がパンチで削ってから離れた。打撃戦のなか葛西が右ヒジを連打で浴びせている。

ここはジャッジ3者とも葛西に10-9をつけている。

最終回、サークリングしながら左ジャブを突く葛西に、松岡が右カーフキックを当てる。さらに左右フックの連打で押し込むが、葛西が左ジャブと前蹴りで捌く。さらに至近距離で左腕を差し入れた葛西が、松岡をこかした。ケージに押し込んで左ヒザで削る葛西は、投げで揺さぶってからバックを狙う。松岡が正対して葛西をケージに押し込むも、首相撲に持ち込まれて離れた。打撃戦では葛西の左ジャブに松岡が左フックを合わせる。しかし葛西は後続だを当てさせず、足を使って左ジャブでコントロールする。

ストレートを伸ばしてきた松岡に組みつき、ケージに押し込む葛西。松岡は体勢を入れ替えるも、葛西が離れる。離れると左ジャブを突き、距離が詰まると首相撲でコントロールする葛西が、さらにカウンターで左縦ヒジを浴びせる。なおも組んで来る松岡を首投げで倒し、パンチを連打して、立ち上がる松岡をケージに押し込み試合終了を待った。

最終回も葛西が取ったか。葛西がランカー戦を判定で制した。


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