【写真】必殺の右は届かずも、しっかりポイントを抑えた村山がベルトを巻いた (C)MMAPLANET
<ウェルター級王者決定戦/5分5R>
林源平(日本)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45.
村山暁洋(日本)
ローと前手で距離とタイミングをうかがう村山、林は左インローでけん制する。互いに左インローを繰り出したあと、林が次第に右を狙う構えに。一度右クロスを見せた林が、スイッチしながら距離をつめて左ハイを放った。距離を取る村山に右ローを見せた林は、中盤で一気に距離を詰めて右を伸ばす。
左手を伸ばして林の右を抑える村山に対し、林は右ストレートを伸ばした。距離を詰めて左フックを当てた林に村山が組みついた。バックに回って右足を差し込む村山。林は村山のクラッチを切ろうと試みるも、村山も左右に揺さぶってポジションを保つ。一発右ヒザを入れた村山が左ヒザを差し入れるも、ここは取れず。クラッチを切った林が振り返りざま右を伸ばしたが、ここは村山が離れた。
ジャッジ3者とも林の10-9としている。
2R、林が距離を取って左インローを打ち込む。左手を伸ばして村山をケージ際まで追い込み、距離を詰めてきた村山の左に右ストレートを被せた。ローを放つ林に組みついた村山が、左腕を差し上げてケージに押し込んでいく。村山の右手を抑えた林が離れた。足を滑らせた村山に左ボディを突き刺した林がパンチで攻め立てる。村山もケージ中央に戻ってローを見せる。
左ボディが伸びる林に対し、村山が右ストレートを放つ。林は右ローを連打。村山は林の右を交わして組みつくも、捕えきることができない。林がジワリジワリと村山を追い立てる。左ジャブを当てた林が右ボディフックへ。さらに右スーパーマンパンチが村山の顔面をかすめた。ミドルを繰り出した村山に、林は右ボディから左フックを当てる。さらに村山をケージに追い込み、ボディ攻撃を見せた。
このラウンドもジャッジ3者が林に10-9をつけた。
3R、林が左ジャブを突いて距離を詰める。村山が右クロスを打ち込んだ。林は左ボディから前に出るも、村山が距離を取って、左ローを入れてから下がる。村山のカウンターが林の顔面を捉え始めた。さらに村山が手四つから林をケージに押し込んでいく。離れた林は右ストレートから左ハイに繋げた。互いに左で探り合うなか、村山が左右のストレートで林を追い立てる。
ミドルで村山を下がらせた林が、ローで村山を攻め立てる。さらに右を2発伸ばすも、村山も左フックを返した。左ジャブをボディに伸ばす村山。林の右をバックステップでかわす。林は大きく右を振ったが届かず。村山が距離を詰めてパンチの連打を浴びせた。林は右ローをヒット。村山も左ミドルを見せるが、林の前進を止めることができず、組みついてケージに押し込みラウンドを終えた。
ジャッジ3者とも林の10-9に。
4R、林が左ジャブを突く。村山は組みをフェイントにパンチを繰り出す。林のフックがヒットすると、村山も右を当てた。組みついた村山が林をケージに押し込み、左腕を差し上げた。林は村山の右手を抑え、左ヒザを突き上げる。離れる林、村山が左ジャブを突く。林は右を当てている。さらにローと前蹴りで村山を下がらせ、左ジャブで追う。
ローの打ち合いから村山が左を伸ばす。しかし林の左フックから右ストレートが村山の顔面を捉えた。ダウンを奪うようなヒットこそないものの、林のほうがヒット率は高いか。村山は組みついたが、ケージ際から林に逃げられてしまう。林の右スイングに、右ストレートを合わせる林。ここは距離、ローと右スイングで村山を中に入れさせなかった。4Rも林のラウンドに。
最終回、互いに左ジャブを突く。林の左ローをキャッチしようとした村山は、相手のパンチをかいぐくって足を取った。そのまま左腕を差し上げて林をケージに押し込む。村山が大外刈りを繰り出すも、ここは林が耐えた。離れた林が左ジャブとロー、さらに右を打ち込むも村山の顔面に届かない。
村山のワンツーをブロックした林が、左右のボディブローで村山の動きを止める。しかし村山もすぐに体勢を立て直し、林の追撃を許さない。お互いに疲労が見えるなか、村山が足を使い始めた。村山が飛び込んで大外刈りを狙うも倒せず。林のボディブローを受けた村山が打ち返し、林をケージに押し込んだ。しかしテイクダウンに持ち込むことはできない。
離れると村山が右スピニングバックフィストを繰り出す。組みついてきた村山を引きはがし、さらにバックに回った林がボディロックから尻もちを着かせて、試合終了のホーンを聞いた。
結果、裁定はフルマークで林に。これでウェルター級KOPとなった林は「3Rで倒せると思ったけど、自分のベストを出すことができませんでした。でもベルトを巻くことができて嬉しいです。これからも王者にふさわしい試合をしていきます。ヨッシャーッ!」という雄叫びで締めた。