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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 UFC 木下憂朔 村山暁洋

【Pancrase327】まさに衝撃のKO勝ち。木下憂朔が村山暁洋を飛びヒザで沈めて9月ベルト挑戦を要求

【写真】試合前の宣言どおり、木下憂朔が衝撃のKO勝利を飾った (C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
Def.1分48秒 by KO
村山暁洋(日本)

サウスポーの木下が開始早々、距離を詰める。押し返した村山が組みつき、ボディロックからグラウンドに持ち込んでバックへ。右足を差し込み、バックグラブから左足も入れていく。完全にバックマウントの状態になったが、反転してフックを解いた木下。立ち上がってすぐにパンチを村山の顔面に入れていく。村山にケージを背負わせた木下は、左飛びヒザ一閃。ダウンした村山にパウンドを追撃すると、レフェリーが試合をストップした。

試合後はマイクを握ると「どうですか、皆さん! 俺が目指しているのはUFCなんで。8月か9月、タイトルマッチやりましょう!!」とアピール。さらに「鶴屋選手とかいますけど、僕が一番ヤバいんで。僕が日本のMMAを代表して世界の強豪と戦うんで、皆さん宜しくお願いします。次は9月、立川! 2階、3階満員で入れてやりましょう」と続けた。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 パンクラス 秋葉太樹 鶴屋怜

【Pancrase327】パンクラス初戦、秋葉太樹をRNCで仕留めてプロ4連勝の鶴屋怜がタイトル戦をアピール

【写真】ピンチもあったが、鶴屋がイリディウムとの契約後初戦で勝利。これでデビュー以来4連勝、全てKOか一本勝ちだ (C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
鶴屋怜(日本)
Def.1R3分43秒 by RNC
秋葉太樹(日本)

開始早々、鶴屋が組みついて投げを打つ。アンダーフックでディフェンスした秋葉。鶴屋はパンチとヒジを打ち込みながら、立ち上がった秋葉をケージに押し込む。鶴屋はまたもテイクダウンを狙うが、秋葉が下から鶴屋の右腕を取って腕十字へ。腕が伸びたかに見えたが鶴屋が前転して上になり、起き上がる秋葉のバックに回る。そのままグラウンドに持ち込んだ鶴屋はマウントを奪い、パンチを落としながらバックに回ってRNCを狙う。

右腕を秋葉の首に回した鶴屋、秋葉は鶴屋の左腕を引いてディフェンスし、パンチを食らいながら起き上がって反対にRNCを狙っていった。これを凌いだ鶴屋がバックへ。パンチを当てながら右腕を秋葉の首に回し、相手の右腕を自分の足で抑えながら、今度はしっかりとRNCを極めた。

パンクラス初戦で一本勝ちを収めた鶴屋は、「1Rで勝ったので、次はタイトルマッチやらせてください」とアピールした。


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MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase327 TSUNE キック 井村塁

【Pancrase327】TSUNEが井村塁をテイクダウン&流血に追い込みドミネイト、フルマークの判定勝利

【写真】TSUNEはこれで3連勝、ランキング2位の井村を下し、王座挑戦も近いか(C)MMAPLANET

<バンタム級/5分3R>
TSUNE(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
井村塁(日本)

サウスポーのTSUNEに対し、井村は右ストレートから右ハイ。回るTSUNEに左ジャブを突く。体勢を低くしてから右のスイングを当てた井村が、さらに右でTSUNEにケージを背負わせる。TSUNEも井村が出て来るところに左を合わせ、さらに左ストレートで井村に尻もちを着かせた。井村はダブルレッグに切り替えるが、スプロールしたTSUNEがトップへ。TSUNEのパウンドをもらった井村は鼻から出血が見られる。

井村の顔面に左ヒジを押し付けるTSUNE、井村は下から足を延ばしていくも、TSUNEはトップをキープして相手の頭をケージに向ける。井村は下からTSUNEの右腕を取り、体をずらしながら三角も狙える位置に。さらに左腕に狙いを切り替えたか、しかしTSUNEが頭を抜いてトップに戻る。残り30秒で左パウンドを当てたTSUNEが、さらに鉄槌を連打。下から足を上げる井村の顔面にパンチを連打し、初回を終えた。

ジャッジは3者ともTSUNEに10-9をつけた。

2R、TSUNEの左ミドルを捌いた井村が、シングルレッグで組みつきTSUNEをケージに押し込む。TSUNEは井村の頭部に横から左ヒジを突き刺していく。井村の右腕を取るTSUNE。それでも井村はTSUNEの右足を引いて尻もちを着かせた。ケージに背中を着けたTSUNEに対し、ボディロックで押し込む井村。しかしTSUNEが徐々に立ち上がっていく。

井村はTSUNEの左足へのシングルレッグに切り替えたが、倒しきれずにボディロックへ戻した。さらにダブルレッグに移行してTSUNEに尻もちを着かせるも、TSUNEがスプロールしてトップへ。ケージに井村を押し付け、パンチを落とす。井村の顔面は大量の出血で赤く染まっている。井村の三角絞めを凌いだTSUNEが強いパウンドを落とす。井村もTSUNEの左腕を取って腕十字を仕掛けたが、これもしのいだTSUNEがパンチを連打していった。

2Rもジャッジ3者ともTSUNEに10-9をつけている。

最終回、井村が遠い距離からダブルレッグを狙うも、スプロールしたTSUNEがトップへ。井村はハーフガードからガードに戻した。右腕を抱えられながら、左のパンチを落とすTSUNE。相手の頭をケージに向け、さらに左の拳を叩き込んでいく。ケージキックから潜ってスイープを狙う井村、TSUNEがこれを潰してトップをキープする。

再び相手の頭をケージに向けたTSUNE、井村のケージキック&潜りスイープを潰していく。井村は幾度となく下から三角、腕十字を仕掛けるもTSUNEがトップをキープし続ける。残り30秒で上半身を起こした井村は、左腕でTSUNEの首を取りギロチンを狙ったが、これも極めることができず。最後までTSUNEがトップポジションを保った。


3Rもしっかり取ったTSUNEが、ランキング上位の井村をフルマークで下した。


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MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 キック 岩本達彦 透暉鷹

【Pancrase327】透暉鷹が強烈なTDから岩本をパウンドアウトし、フェザー級KOP挑戦権を獲得

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
透暉鷹(日本)
Def.1R4分30秒 by TKO
岩本達彦(日本)

前後のステップを踏む透暉鷹に対し、岩本は左ジャブ。透暉鷹が岩本にケージを背負わせると、岩本は蹴りと左ジャブで相手を中に入れさせない。左を連続で繰り出す岩本。透暉鷹は距離を詰めていくも、岩本がサークリングで距離を取る。足のフェイントを見せ続ける岩本、透暉鷹の顔面を岩本の左ジャブがとらえる。

透暉鷹は岩本にケージを背負わせてダブルレッグ組みつき、ボディロックでテイクダウンを奪った。パスしてサイドに移行した透暉鷹、岩本のケージキックを防ぎながらしっかりと抑え込んでいく。透暉鷹はニーオンザベリーで岩本を抑え込むが、ケージ際でマウントを奪うことはできない。

すると透暉鷹はサイドに戻って岩本の右腕を取った。ケージに頭を着けて、相手を回らせない岩本。ここで透暉鷹はハーフガードの岩本の顔面に右を連打。岩本の動きが止まり、レフェリーが試合をストップした。


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J-CAGE Pancrase327 Report ブログ 近藤有己 鈴木一史

【Pancrase327】初回にダウンを奪った近藤有己、最終回は鈴木のTDを防ぎ判定勝ち

【写真】抵抗する中村をコントロールし続けた狩野、最後はキッチリ仕留めた(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
鈴木一史(日本)

サウスポーの近藤が前に出る。鈴木にケージを背負わせて左ミドル。鈴木の動きに合わせて左足を出そうとした近藤に対し、シングルレッグで組みついた鈴木が、リフトアップから近藤に背中を着かせた。ケージ際でハーフガードの近藤に左ヒジとパンチを落としていく鈴木。エビを打つ近藤を立たせず、鈴木は抑え込んだが、近藤もフルガードから立ち上がった。すぐに鈴木は組みついて近藤をケージに押し込んでいく。近藤の右腕に対してオーバーフックの鈴木、その右腕を振り回すと近藤が離れた。

近藤は相手にケージを背負わせ、左ストレートから右フックでダウンを奪う。トップを奪った近藤は、ハーフガードの鈴木の顔面に右のパンチを叩き込む。立ち上がる鈴木に、左ストレートと左ミドルを当てる近藤。鈴木は右ボディストレートを返す。終了間際に鈴木が組みつくも、近藤がスプロールした。

1Rはジャッジ3者とも近藤に10-9をつけた。

2R、距離を詰める近藤。鈴木も右ストレートを出しながら組み付くチャンスをうかがう。近藤は左ストレートをヒット。鈴木のテイクダウンに合わせて左ミドルを繰り出した近藤だが、その蹴り足をキャッチされグラウンドに持ち込まれた。鈴木はケージ際で近藤の両足を畳み、左腕を近藤の頭に回して肩固めを狙うか。そのままマウントに移行した鈴木は、右ヒジを落とす。近藤はケージキックでケージ際を脱出し、立ち上がる。

すぐに組みついた鈴木は、右腕を差し上げて近藤をケージに押し込む。さらに右ヒジを狙うも、近藤がケージ際から離れた。鈴木はまたも近藤の左ミドルをキャッチしてグラウンドへ。ハーフガードの近藤のバックを狙う鈴木、近藤は鈴木の左腕を抱えて耐える。左腕を抜いた鈴木がパンチを連打したところでラウンドが終了した。

2Rはジャッジ3者とも鈴木の10-9、これでポイントはイーブンとなった。

勝負の最終回、近藤が距離を詰めてワンツー。鈴木が前に出てきたところに左ストレートを合わせた。鈴木は左ジャブを伸ばす。近藤の右フックをかわした鈴木がボディロックで組みつくも、近藤が鈴木をケージに押し込んでから離れた。スタンドで距離を詰める近藤、鈴木はまたも近藤の左ミドルをキャッチしてケージに押し込む。しかし近藤が押し返して離れ、ケージ中央へ。

近藤の左ストレートが連続ヒット。しかし鈴木も右ストレートを当てる。さらに組みついた鈴木は、右腕を差しこんで近藤をケージに押し込む。ここでボディロックから後ろへテイクダウンを狙った鈴木だが、近藤がそのまま押し倒してトップを奪った。鈴木はフルガードから右ヒジを狙う。近藤は鈴木の足を捌きながら右を当てた。残り1分で鈴木は下から近藤の右腕を狙う。アームロックを仕掛ける鈴木、しかし近藤のクラッチを切ることはできずに試合を終えた。


3Rはジャッジ全員が近藤に10-9をつける形となり、近藤が判定勝ちを収めた。


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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 RIZIN Road to UFC RYO TSUNE UFC ジェイク・ムラタ 上田将竜 井村塁 岩本達彦 平田丈二 有川直毅 木下憂朔 村山暁洋 松岡嵩志 田村一聖 秋葉太樹 粕谷優介 近藤有己 透暉鷹 鶴屋怜

【Pancrase327】村山暁洋と対戦、木下憂朔「前回以上の衝撃を。メチャクチャ強いなっているので」

【写真】炭火焼けいじ──はお父さんが営んでいるお店とのこと (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327の第2部のメインで木下憂朔が、村山暁洋と戦う。

事実上今大会のヘッドライナーである木下は、昨年11月にほぼ勝利を手中に収めながら金網を掴んでの踏み付け行為で反則負け──キャリア初黒日を喫したRIZIN TRIGGER参戦からホームで再起戦を戦う。

4試合連続初回フィニッシュ、DEEP王者を相手に内容では圧倒していた木下を計量直後にインタビュー。この間の成長をケージの中で披露したい気持ちが満ち溢れていた木下だった。


──計量を終えて、今の調子はいかがですか。

「いよいよやなって感じですね。前回の試合からちょうど5カ月、準備期間が長かったのでようやくソレをお披露目できるなって。体調の方も水抜きはいつも通りしんどいですけど、時間をかけてそこまでは落としてきたので調子は良いです」

──とはいえ、計量の日に大阪から移動するのはやはり厳しいですね。

「どっちにしろしんどいので。東京にいても(笑)。そこは大丈夫です」

──ところで、蒸し返すわけではないのですが……いや、蒸し返しているのですが、前回のTRIGGERでの反則負け。ケージを掴んでいなくても、勝負は決していた可能性が高く。レフェリーもそこで指導がなくて、あとから勝ちが取り消されて反則負けという裁定をどのように捉えていますか。

「あの直後はわけが分かっていなかったので、『ハァ?』という感じだったのですが、ルールはルールですし。動画を視ても、アレを審判の人たちが良しとすると続いちゃいますからね。だから、僕がケージを掴まなかったら良かったので。

RIZINルールやから、踏み付けで終わらせたいという意識が強すぎました。普段やらんことやから、金網を掴んでしまったんやと思います。どういう形でもフィニッシュできていたはずなのに、要らん拘りが出てしまいました。興奮しすぎて、覚えてないのですけど、いつもやらんことをやるとああなってしまいました」

──しかしレコード的には反則負けであろうが、黒星はつけたくなかったのでは。

「そこも何日間は、そういう気持ちになったのですが、自分が進みたい先にいけるならソレで構わないという風に思っています。試合結果ばかりでなく、試合内容に拘るしかないって」

──ポジティブで、良いですね。それなのに──試合前日に気持ちを上下させてしまうような質問になってしまうかもしれないですが、6月にシンガポールで開催されるRoad to UFCに木下選手は出場の有力候補という話は伝わっていました。ただし、アジアの事情かウェルター級自体が組まれなかった。

「そうなんですよ……。そのつもりだったんですけど……でも、いつか行くんで。早くいけそうな今回のタイミングが、僕には当てはまらなかっただけで。自分が頑張れば、いつかオファーくると思っています」

──その頑張る試合が、明日に控えています。

「メインでやるのも初めてで。大阪大会でもなかったことです。先輩の試合も見てきたけど、自分がその場に立つのがベストで。ただただ楽しみ、それだけです。変に気負うこともないです。これまでも4試合目、5試合目で戦っていても、自分がメインやと思って戦ってきたので。それが叶ったのだから、これまで通り僕が一番面白い試合をするだけです」

──ズバリどういった試合をしたいですか。

「カルペディエム芦屋で岩崎さんにグラップリングを習って、寝技や組みも自信がついてきたので打撃もより思い切り使えます。その打撃も当然、スキルアップしていますし。総体的にMMAとして、この半年で上がっているので前回以上の衝撃をお見せします(笑)。めちゃくちゃ強くなっていると思うので」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■Pancrase327計量結果

<2022年ネオブラッドTストロー級1回戦/5分3R>
江崎壽:52.65キロ
大和田光太郎:51.9キロ

<ミドル級/5分3R>
押忍マン洸太:83.35キロ
佐藤龍汰朗:82.95キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.6キロ
Ryo Takagi:65.9キロ

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔:77.25キロ
村山暁洋:77.15キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:56.9キロ
鶴屋怜:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.85キロ
TSUNE:61.3キロ

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
岩本達彦:65.9キロ
透暉鷹:66.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.4キロ
鈴木一史:72.35キロ

<フライ級/5分3R>
上田将竜:57.05キロ
有川直毅:57.1キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.3キロ
冨樫健一郎:69.1キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.35キロ
粕谷優介:70.3キロ

<フェザー級/5分3R>
田村一聖:65.5キロ
三宅輝砂:65.85キロ

<バンタム級/5分3R>
平田丈二:61.1キロ
ジェイク・ムラタ:61.3キロ

<バンタム級/5分3R>
工藤修久:64.85キロ
平田純一:65.8キロ

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【Pancrase327】計量終了 世代闘争多し。有川直毅「勝って世代交代」&木下憂朔「僕の大会なんで」

【写真】5カ月ぶりの試合に減量疲れも感じさせなかった木下。闘志が外に出ることがないが、気持ちで戦う村山とどのような戦いになるか(C)MMAPLANET

28日(木)、東京都新宿区の新宿サンエービル地下1階会議室で、明日29日(金・祝)に立川市の立川ステージガーデンで開催されるPancrase327の計量が行われた。

3部制、全14試合=28人の出場選手は計量失敗はなく、明日を迎えることとなる。

以下、1部と2部の出場選手の試合に賭ける意気込みだ。


上田将竜
「先手、先手でかまします」

有川直毅
「勝って世代交代。出たいところがあるので、しっかり成り上ります」

松岡嵩志
「勝って這い上がりたいと思います」

冨樫健一郎
「経験の差を見せようと思います。頑張って勝ちます」

平信一
「明日は投げる」

粕谷優介
「道場生がいっぱい見に来るので、良いところ見せたいと思います」

田村一聖
「やってきたこと全部出して、圧倒して勝ちたいと思います。宜しくお願いします」

三宅輝砂
「圧倒するのは僕です。お願いします」

平田丈二
「明日は戦いを楽しみたいと思います」

ジェイク・ムラタ
「明日は戦いを目いっぱい苦しもうと思います」

工藤修久
「明日は道場の皆、生徒がたくさん見に来るので精いっぱい頑張って良い試合をしたいと思います」

平田純一
「とうとう今年、49歳になっちゃいましたけど、何とか出し切って良いところ見せたいと思います」

村山暁洋
「今回、最高の状態に仕上がったので明日は一本、KOで勝ちます」

木下憂朔
「明日、色んなカードが組まれていると思うんですけど、僕の大会なんで楽しみにしておいてください」

秋葉太樹
「明日は完全決着に近づけるように、全力で最高の試合を見せたいと思います」

鶴屋怜
「明日は面白い試合をするんで、注目してください」

井村塁
「明日は地元の立川で試合ができるので、再起の一戦でしっかりと自分らしくフィニッシュして……勝ちます。以上です」

TSUNE
「かつて一緒に練習していた後輩なんですけど、ここまで先に行かれちゃったんで明日はぶっ飛ばしたいと思います」

岩本達彦
「明日はトーナメントの決勝ということで、相手はリザーバーの選手になっちゃったんですけど、本戦出場者がリザーバーに負けるわけにはいかないので。明日もフィニッシュしてタイトルマッチに向けてタイトルマッチに賭けたいと思います」

透暉鷹
「明日はやってきたことを出すだけなんで、ガッチリと自分を信じて戦います」

近藤有己
「まず階級が変わってしまって、スミマセンでした。全力を出します」

鈴木一史
「格闘技を始める前からテレビでずっと見ていた選手と戦える機会がくるとは考えていなかったので。このチャンスにしっかりと勝ちたいと思います」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■Pancrase327計量結果

<2022年ネオブラッドTストロー級1回戦/5分3R>
江崎壽:52.65キロ
大和田光太郎:51.9キロ

<ミドル級/5分3R>
押忍マン洸太:83.35キロ
佐藤龍汰朗:82.95キロ

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明:65.6キロ
Ryo Takagi:65.9キロ

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔:77.25キロ
村山暁洋:77.15キロ

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹:56.9キロ
鶴屋怜:56.65キロ

<バンタム級/5分3R>
井村塁:60.85キロ
TSUNE:61.3キロ

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
岩本達彦:65.9キロ
透暉鷹:66.15キロ

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己:72.4キロ
鈴木一史:72.35キロ

<フライ級/5分3R>
上田将竜:57.05キロ
有川直毅:57.1キロ

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志:70.3キロ
冨樫健一郎:69.1キロ

<ライト級/5分3R>
平信一:70.35キロ
粕谷優介:70.3キロ

<フェザー級/5分3R>
田村一聖:65.5キロ
三宅輝砂:65.85キロ

<バンタム級/5分3R>
平田丈二:61.1キロ
ジェイク・ムラタ:61.3キロ

<バンタム級/5分3R>
工藤修久:64.85キロ
平田純一:65.8キロ

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ABEMA MMA MMAPLANET o ONE PANCRASE Pancrase327 RYO TSUNE   ブログ 秋葉太樹 鶴屋怜

【Pancrase327】世界と戦う日本人(07)鶴屋怜─後編─「日本のフライ級の誰と戦っても負けない」

【写真】目指すは不言実行でなく、有言実行なのだろう (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327で、秋葉太樹と対戦する鶴屋怜インタビュー後編。

いってみればキャリア3戦。練習での強さは、数多く伝わってくる。とはいえ練習と実戦は違う。『ホントのところ、どんなモンなの?』という風に業界が思っていることは、鶴屋本人が一番感じ取っているところだ。とはいえ幼少期からレスリング、柔術、MMAとコンペティションで戦い続けてきた19歳だ。彼自身が練習と試合の違いを理解している。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第7弾─後編─、鶴屋怜の話に耳を傾けたい。

<鶴屋怜インタビューPart.01はコチラから>


──K-PLACEとSTF、掟破りですねぇ(笑)。鶴屋浩ならでは、です。

鶴屋浩 いやいや、勘弁してください。僕はどちらのジムの代表とも仲が良いですから(笑)。箕輪選手はONEに参戦するまでウチの道場に来ていましたし、今日も関原(翔)選手が出稽古に来てくれましたよ。

──箕輪選手はONEストロー級に内藤のび太選手がいるから、戦うことがあるかもしれないとパラ千葉系の練習を控えるようになったのでしたね。でも自分の階級の選手と緊張感のある練習ができているということですね。

「ハイ、良い練習になっています。箕輪選手、K-PLACEでは関原選手、荻窪(祐輔)選手、有川(直毅)選手、福島(啓太)選手たちとも、負けないつもりで練習しています。父とも話していて、これからも行けるところには行こうと。Me,Weで藤田(大和)選手、山北(渓人)選手、倉本(一真)選手とお練習させてもらいたいと考えています」

──出稽古を増やすというのは、どういう心境の変化があったのですか。

「正直、ジムで同じメンバーと練習を続けていると仕掛けてくることが分かるので。それが出稽古にいくと何を仕掛けてくるか分からないですし、神経を使います。精神的に実戦に近い気分になれます。だから出稽古に行くっていう感じです」

──神経が擦り減ることはないですか。

「いやぁ自分的には結構楽しくて。喧嘩ではないですし、喧嘩腰の選手もいないです。でもヒリヒリした練習になります。それに父の運転で家に帰るのですが、その時に練習を振り返って話ができるのも凄く面白いです」

──その出稽古は秋葉戦を踏まえてという部分もあるのですか。

「いえ、出稽古に行ける時間ができたので行くという感覚です」

──もう、このインタビューを読むと秋葉選手や陣営は今まで以上に負けたくないと思うでしょうね。その秋葉選手の印象、改めて聞かせてください。

「ハッキリ言って、自分の今の実力だったら、練習通りの力が出されば勝てます。普通の力を出すことができれば、相手にならないと思います」

──練習通りの力……過去3戦は出せましたか。

「ハイ。出せています。今言った、練習通りの力が出せないというのはアイポークがあったり、アクシデントが起こらない限りということです。自分のメンタルとか、練習通りの動きができないということではなくて。練習と同じ動きは、試合でも出せます。

それに練習と実戦は違いますし、練習では思い切りぶん殴ることはないじゃないですか。だから秋葉選手を軽視しているわけじゃないです。倒しに来る一発のパンチ、ヒザ蹴りとか気を付けないといけない攻撃があります。その一発を受けないように戦い、本来のスタイルをやり抜けば勝てると思っているということです」

──本来のスタイルをやり抜くと、鶴屋怜の勝ち方とはどういう風になるのでしょうか。

「基本、自分が得意なのはテイクダウンです。そこから上を取ってパウンドですね。まぁ一本取れれば狙います」

──イリディアムと契約したことで、世界から視られるファイトになるかと思います。どのような鶴屋怜を見せたいですか。

「正直、皆、この試合……秋葉✖鶴屋怜という試合で『鶴屋、こんなもんなんだ』って言いたいと思っているんでしょうけど──。世界の人の前に日本の皆さんに言いたいことは、今回の試合で『鶴屋怜は自分が思っているような弱いヤツじゃなかったんだな。普通にシンプルに強いな』と思ってもらえるような試合をします。

秋葉選手はパンクラスで3位、いえば日本のトップのなかでの1人です。ただ、自分的には日本のフライ級の誰と戦っても負けないと思っています。だから、圧倒した試合を見せたいと思います」

■視聴方法(予定)
4月29日
午後2時30分~ TIGET LIVE
午後4時30分~ ABEMA PPV ONLINE LIVE

■ Pancrase279対戦カード

<2022年ネオブラッドTミドル級1回戦/5分3R>
江崎壽(日本)
大和田光太郎(日本)

<ミドル級/5分3R>
押忍マン洸太(日本)
佐藤龍汰朗(日本)

<フェザー級/5分3R>
渡辺謙明(日本)
Ryo Takagi(日本)

<ウェルター級/5分3R>
木下憂朔(日本)
村山暁洋(日本)

<フライ級/5分3R>
秋葉太樹(日本)
鶴屋怜(日本)

<バンタム級/5分3R>
井村塁(日本)
TSUNE(日本)

<フェザー級挑戦者決定T決勝/5分3R>
岩本達彦(日本)
透暉鷹(日本)

<ウェルター級/5分3R>
近藤有己(日本)
鈴木一史(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
有川直毅(日本)

<ライト級/5分3R>
松岡嵩志(日本)
冨樫健一郎(日本)

<ライト級/5分3R>
平信一(日本)
粕谷優介(日本)

<フェザー級/5分3R>
田村一聖(日本)
三宅輝砂(日本)

<バンタム級/5分3R>
平田丈二(日本)
ジェイク・ムラタ(日本)

<バンタム級/5分3R>
工藤修久(日本)
平田純一(日本)

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ABEMA DEEP MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase327 Road to UFC UFC アリアンドロ・カエタノ パンクラス 中村倫也 修斗 岡田遼 平良達郎 秋葉太樹 箕輪ひろば 鈴木崇矢 鶴屋怜

【Pancrase327】世界に立ち向かうJ-MMAファイター(07)鶴屋怜「出稽古は覚悟を決めないとできない」

【写真】取材時点では超グリーンアッシュ。立川のケージでは何色になっているのだろうか (C)MMAPLANET

29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327で、鶴屋怜が秋葉太樹と対戦する。

昨年2月にDEEPでプロデビュー、3連勝で戦場をパンクラスに移すことを決めた。その直後に平良達郎のUFC行きを成立させたイリディアム・スポーツ・エージェンシーとの契約が決まった怜は、今後に対してどのようビジョンを父・浩とともに持っているのか。

2022年、春~世界に立ち向かうJ-MMAファイター特集~。第7弾はUFCしか、その視線の先にない19歳、鶴屋怜に訊いた。


──パンクラスで初ファイト、そしてイリディアムとの契約も発表された鶴屋怜選手です。イリディアムとの契約が成った時は、どのような気持ちでしたか。

「ここから世界と戦っていくんだなという気持ちになって、ワクワクと不安が半々のようになっていました」

──不安というのは?

「いずれそういう風になりたいとは考えていたのですが、現時点では早いとも感じているので。でも、契約してもらったのでそんなこと言っていなくて、どんどん強くなって戦っていこうという風にはなっています」

──イリディアムと契約したことで、キャリアップの変更点はありますか。

「特に今のところはないです。取りあえず次の試合がパンクラスであるので、そこで勝つことに集中しています。その後は巡ってきたチャンスにはトライしようと思っています」

──まだ公にできてないですが、6月にはシンガポールでRoad to UFCが開催されます(※取材は4月5日に行われ、22日にRoad to UFCが正式発表された)。その辺りを考えることは?

「最初はイリディアムの方から米国のコンテンダーズ、次にシンガポールのRoad to UFCの方でプッシュするという話はありましたが、そこも早過ぎるので断ろうという考えでした。ただオファーがあるかどうかはUFC次第ですし、さっきもいったようにチャンスがあるならトライしようという風に思うようになりました。

技術的に成熟する時と、選手の勢いは時期が同じじゃない。父と話していて、勢いがある時に話があればチャレンジすべきだと考えるようになりました。父も僕はこれから強くなり、巧くなっていくだろうけど、勢いというのは重要だろうと。ただ正式な話ではないので、今はパンクラスで勝って、パンクラスでチャンピオンになるということを考えています」

──ではイリディアムと契約したことで、秋葉戦への意気込みに変化は起きましたか。

「いえ、そこと関係なく力の差をつけて勝つつもりでいることは変わりないです」

──なるほど。では3月の最初にゴング格闘技用に話を伺った時に、まずはジムのなかで強い先輩を越えないといけないという発言がありました。しかし、その対象であった岡田遼選手が修斗世界バンタム級王座を失いました。あの試合を見て、想うところは?

「安藤選手には勢いがあって強い選手なので、一発入ればそういうことはある。それがMMAだと思います。ただ、自分の中では岡田さんが負けて悔しいという気持ちしかないです。ジムの先輩が負けた……それは自分が負けるのと同じように悔しいです。

岡田さんの試合が終わった後、父に『あのベルト、俺が取り戻した方が良いのかな』って言いました。僕にはUFCの世界チャンピオンになるという夢がありますけど、そこを成し遂げてキャリアの最後に日本に戻ってきて、修斗世界バンタム級のベルトを獲る。そういう目標が一つ加わりました」

──なるほど。いや、浪漫です。それと前回に話を伺った時に『世界、世界っていうけど俺ほどの本気度はない』とUFCと口にする選手に対し、なかなかの口調で話していました。それが締め切り前にEXFIGHTに出稽古に行き、仲良く写真に収まっているのを見てずっこけました。

「アハハハハ。中村倫也選手と練習させてもらって普通に強くて……。倫也選手は年齢なこともあり、次の対戦相手(※4月24日のPOUNDSTORMで勝利したアリアンドロ・カエタノ)が強いというのもあって、本気でUFCを狙っている。そこに賭けているというのは伝わってきました」

──年下の鈴木崇矢選手は、いかがでしたか。

「17歳ですよね。17歳ということを考えると良い動きです。ただ、強くなれるかどうかは彼次第です」

──ライバル意識を持つことはない?

「倫也選手はバンタム級で階級が違うので、ライバル意識を持つことはないです。練習をしてくれる仲間のような感じで。ただフライ級の選手だと、そういう意識を持つこともあるかもしれないです。倫也選手は身体能力が高くて、これまでやったことがない練習ができて。本当に良い練習ができています」

──UFCに行くと口にしている選手たちとの練習は、同志ができたような気持ちになるのでしょうか。

「別にそうはならないです。普通に話はしますけど、友達を創りに行っているわけではないですし、良い練習をしたくて行かせてもらっていて。だから自分もEXFIGHTの選手にとって良い練習相手になれればと思っています」

──アハハハ。もう忖度しないのが心地良いです。

「これまで自分のジムだけで練習していたのですが、今は出稽古を増やすようにしました。そのなかでEXFIGHTで練習させてもらっていて、倫也選手やパトリック選手、鈴木崇矢選手が受け入れてくれたことは感謝しています」

──出稽古先を増やしたというのは?

「やっぱり初めて練習する時とか、緊張感が違います。あの感覚は選手の強度や巧さとか、いうと強さに関係なくても良い練習になるというか……」

──どう来られても文句は言えない。対応するのが出稽古ですね。

「やっぱり舐められるかっていうことで、本気で当たって来てくれます。出稽古は覚悟を決めないとできないと思っています」

──鶴屋怜に負けてたまるかと掛かって来る選手もいるでしょうし。

「そう思っている人もいるかもしれないです(苦笑)」

──ではEXFIGHT以外では、どこで出稽古を?

「K-PLACEですね。軽量級の選手が多いので。それとSTFでも箕輪ひろば選手とスパーリングがしたくて行かせてもらいました」

<この項、続く>

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【Pancrase327】鶴屋怜と対戦、秋葉太樹─02─「踏み台にされる側が勝ったら面白い。不安要素は2割」

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29日(金・祝)、東京都の立川ステージガーデンにて開催されるPancrase327にて、鶴屋怜と対戦する秋葉太樹のインタビュー後編。

2013年にプロデビューし、現在31歳。これまで22戦を経験したなかで、秋葉は自らを見つめ、そして勝つ術を身に着けてきた。それだけキャリアを重ねてきたファイターにとって、これがプロ4戦目となる鶴屋怜とは――。自分のことをアンダードッグだと認識している秋葉、しかしホープに噛みつくイメージは、すでに出来上がっている。

<秋葉太樹インタビューPart.01はコチラから>


――秋葉選手のキャリアに変化が起こったのは、2018年3月の安永有希戦からかと思います。その後も荻窪祐輔、神酒龍一といったパンクラスのトップランカーを下しました。当時、ご自身の中でも何か変化があったのでしょうか。

「そういう人たちは、戦う世界が違う選手なんやろうなと考えていました。それが安永戦の前から稲垣組へ出稽古に行かせてもらって、自分の世界観も大きく変わったんです。トップファイターたちは、こんなしんどい練習してんのかって。良い意味で、自分に対するプレッシャーになりました。精神力とかも稲垣組でつけてもらって……めちゃくちゃキツかったです。知らない人たちばかりやし、怖いし(苦笑)」

――アハハハ、怖いとは(笑)。

「一般会員さんのクラスは違うと思うんですけど、プロ練は殺伐としていて。でもそれは冷たい感じじゃなく、強い指示が飛ぶんです。『そこで動け! 動かなアカンやろ!!』って。そうなると余計にしんどいけど、自分が弱いところで打ち勝つ強さを鍛えてもらっています」

――そうやって稲垣組で鍛えてもらった秋葉選手としては、先日の前田吉朗引退興行で、稲垣組メンバーが集まったのは感慨深かったのではないですか。

「当日は体調を崩して会場に行けていなくて……。でも僕が修武館に通っていた時、電車の中でずっとDREAMの試合動画を見ていました。そこに出ていた前田さんと、少しの間でも同じ時代に試合をできたのは、ホンマに嬉しかったです。前田さんって魂で戦うじゃないですか。毎試合、全力で言い訳もしない。カッコいい人です」

――なるほど。試合の話に戻ると、トップランカーとの試合の中では何か手応えを感じましたか。

「それが……意外と試合中は何も感じていないんです。戦っている自分は自分ではない、というか――」

――えっ、どういうことでしょうか。

「伝わるかどうか分からないんですけど、自分を客観的に見ている感じなんですよ。試合中に自分の動きに対して『こんな動きできるんや!』と思ったり。でも、それがダメなところやったんです。その動きができる理由が分かっていないから。それとトップ選手に勝った時も『おっ、勝ったんや』って自分の試合ではないような感覚を持ったり」

――それは、自分自身のことを冷静に見ることができているのではないですか。

「それが分からないんですよね。試合は自分ではないヤツが戦っていて、そいつに任せて僕は試合を楽しむだけ、っていう」

――自分ではない自分は、自分が思っている通りに動けているのでしょうか。

「自分が思ったとおりではなく、相手の動きに対するリアクションで動いているんです。冷静になる時もあります。組みと組みの間はコレをしよう、と考えて動き時もありますけど、基本的には無で動いている感じですね」

――そういった感覚は、昔からあったものですか。

「いえ、勝ち始めてからですね。勝っているから、その感覚でいいんやと。昔は試合前もすごく力んでいて、良い試合せなアカンって自分に言い聞かせて……。大丈夫、大丈夫と思いながら試合中は怖いな、ヤバいなって、いろんな感情が沸き上がっていました。でも勝ち始めてからは、そういう感情も無くなってきて。戦っても死ぬわけじゃないし、何も怖くはないと思ってから勝てるようになってきたんです」

――不思議な感覚ですね。

「試合が終わってから映像を見て、こんな展開があったなと思い出すことも多くて。たぶん僕は計算すると勝てないんです。とにかくその時はガムシャラにやっていて勝てた、っていう」

――すると、2017年に安永戦、荻窪戦を含めて3連続KO勝ちを収めた時は、KOしたパンチのことは覚えていたのでしょうか。

「それは全部覚えています。しっかりと形にハメこんで、最後はこのパンチで倒すと決めていて」

――それは自分に中で、よほど染み込ませていないと出ない動きなのかもしれないですね。

「ただ、動き自体は練習していないものなんですよ。でもずっとイメージしていて、当たる自信もある。水抜きしている時とか、『この動きはいけるな。これで倒せる』っていうことしか考えていないんです。安谷屋戦の時は、最初は打撃で勝負しようと思っていました。でも寝技の練習もしていたし、水抜きの時にイメージしながら『寝技でもいけるな』と思って」

――なんとも不思議な世界です……。しかし自分の中で、しっかりイメージしておくことは大切ですよね。

「それが前回の試合(2021年5月、小川徹に判定負け)は、自分の準備不足でした。せっかくベルトに挑めるチャンスやったのに、負けて遠回りすることになったなと。でもいずれベルトは獲りたいし、獲れると思っているので。遅かれ早かれ、パンクラスのフライ級のベルトは、僕のものになります」

――そのベルトに向けた再起戦、相手は鶴屋怜選手です。

「このマッチメイクでは、僕がアンダードッグだということは分かっています。でも注目を浴びている選手に、踏み台にされる側が勝ったら面白いですよね。そう思う一方で、僕と対戦するのはまだ早いんじゃないかっていう声もあって。そういう声を聞くと嬉しいです。

若くて注目を浴びている選手でも、平良(達郎)君や西川(大和)君の強さは分かるんですよ。でも鶴屋君はまだ、それほどキャリアのある選手と対戦していないから、その強さが分からない部分があって。だから楽しみでもありますよね。自分で言うのも何ですけど、彼のキャリアにとって、僕の試合が大きなヤマになるんじゃないですか」

――確かに、そうですね。

「まぁ、試合って時の運じゃないですか。僕は鶴屋君に勝つイメージも持っているし、負けるイメージも持っています。実は、いつも試合前は負けるイメージしかなくて(苦笑)。それのイメージを自分自身へのプレッシャーにして練習していくんです。今回もそういう練習をしてきたし、もう不安要素は残り2割ぐらいですね。試合当日にはその2割も無くなっていますから、最高のパフォーマンスをお見せしますよ」

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