【写真】フェイスオフでもクリスチャンとオク・レユン。やはりフレームでは、オクが少し大きいか(C)ONE
本日24日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」でオク・レユンの挑戦を受けONE世界ライト級王座防衛戦を戦うクリスチャン・リー・インタビュー後編。
自らの均整のとれたMMAファイターでなく、完全なMMAファイターというクリスチャンは、たびたびONEで起こる判定問題に関しては、勝利への保障はフィニッシュすることだけと断言した。
<クリスチャン・リー・インタビューPart.01はコチラから>
──ウェルラウンディッドとフーリーラウンディッドですか。いや、その通りですね。とこでONEチャンピオンシップでは、先日のデニス・ザンボアンガハム・ソヒのように時折り、問題を残す判定結果が覆ったり、審議されるということが起こります。このようなことが繰り返し起こると、クリスチャンも判定にもつれ込んだ時の場合を想定して戦う必要があると感じますか。
「僕はフィニッシュを目指して戦っている。ケージに入って戦う時、自分の勝利を保障する手立ては一つ、フィニッシュすることだから。これまでドミネイトしてきたファイターの対戦相手が判定勝ちするという試合は、数多く見られてきた。もちろん、拮抗した試合になると、なおさらどっちが勝ったかなんて分からない。そうなると、勝利を手にする安全な方法はKOするか、サブミットするしかない。だから僕は判定を気にしないで戦えるよう、練習を続け5Rのうちに極めるか倒せるという技量を維持しているんだ」
──では妹のヴィクトリアと同じ大会で戦うことは、どう感じていますか。
「ワクワクしているよ。ヴィクトリアとイベントをシェアするのは初めてだからね。僕がプロMMAのキャリアをスタートさせた日は、姉のアンジェラも試合があった。アンジェラとはその後、何度も同じ日に試合をしている。興味深いのは、今は僕がチャンピオンで妹が同じ日に試合をするということ。以前とは状況が反対になったことだよ。僕がメインで、その前に妹が戦うんだ。
ヴィクトリアはこれまでの試合でもよくやっているし、あの2試合のパフォーマンスは僕も誇りに思う。3試合目も同じようにフィニッシュするだろう」
──クリスチャンはアンジェラのことを少し気にしていて、アンジェラはヘッドライナーでもクリスチャンのことを凄く心配している。そんな風だったと思います。
「アハハハハ。ホントだ」
──そして、お父さんのケンさんも2人を同時にケアしていましたが、今やヴィクトリアにほぼほぼ集中できるだけクリスチャンは成長したのではないでしょうか。
「本当にその通りだと思うよ。僕もアンジェラもとても若くて、子供だった。父は僕もアンジェラも同じように、心配していたはずだ。でも、僕はもう18試合をONEで経験した。落ち着いて試合を向かうことができる。もちろん、父は今でもサポートしてくれるけど、文字通りサポートであって、僕は大抵のことを自分で準備できるようになった。だから、父も今回はヴィクトリアの試合が終わるまで、彼女に付きっ切りになれるはずだよ。
そしてヴィクトリアが勝った後で、僕の隣に来てくれれば大丈夫だ。父も僕のことは、以前のように心配していないだろう」
──ところでCovid19対策もワクチン接種が広まったのち、国によって大きな変化が見られ、米国本土では以前のような経済活動を行う州もあります。その一方で、感染者数は増えている。ハワイではこの間、問題なく準備できる環境にあったのでしょうか。
「米国のほとんどの州では、行動規制が緩和されている。そして感染者は増加傾向にもある。幸運にはハワイは米国でも最も感染者数が少ない州で、それが可能なようにまたロックダウン状態だよ。ユナイテッドMMAも少し開放されていたのが、また閉めないといけなくなった。ジムやレストランに入るには、ワクチン接種証明が必要なんだ。
ロックダウンは9月13日からだったから、ホントに準備の最終局面になっていたし、大きな影響は受けていない。ニューヨークやカリフォルニアのような感染者数ではないからこそ、ロックダウンがまだ敷かれているという感じだね。健康面でいえば僕も家族も影響を受けていないことは幸運だけど、今もハワイはそういう状況だよ。他の州のようにワイドオープンにはなっていない」
──そんななか、タイトル防衛に向けてどれだけ自信があるかを教えていただけますか。
「100パーセント、自信がある。5Rのうちに試合を終わらせて、ベルトを守る。試合が判定にもつれ込むことはないし、オク・レユンが僕に勝つことはない。そう言い切れるだけの準備をしてきたよ」
──ではライバルであり、年嵩のいった友人である青木真也選手のこのところのパフォーマンスをどのように感じていますか。彼はまだライト級の第一戦で戦えることを今年の2試合で証明しているかと。
「シンヤは凄いよ。38歳になって、あれだけ試合をドミネイトできる。全く力が落ちていない。彼のゲームは盤石だよ。シンヤがずっと強いままでいるのを見られるのは嬉しいし、これからも勝ち続けてほしい。そうしたらチャレンジャーになるかも? とにかく僕はシンヤのことをリスペクトしている。彼が勝ち続け、僕に挑戦したいのであれば当然受けるよ。でも、僕の方からシンヤと戦いたいとは言いたくない」
──心情としてそうなるのですね。クリスチャン、今日はありがとうございました。最後に日本のファンに一言お願いします。
「日本の皆は僕のキャリア序盤から応援してくれた存在で、皆に良い試合を見せたいと思っている。そして心から、少しでも早く東京に戻って試合がしたい。またONEが東京でショーを開くことを願っているよ」
■視聴方法(予定)
9月24日(金・日本時間)
午後8時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時00分~ONE Super App
■ ONE「Revolution」対戦カード
<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)
<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)
<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)
<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)
<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)
<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)
<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)
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