【写真】試合ができなかった鬱憤をアギラン・タニに爆発させることはできたのだろうか (C)MMAPLANET
12日(金・現地時間)に中継されるONE「NEXTGEN02」。同番組内で10月29日にシンガポール・インドアスタジアムで収録された手塚裕之アギラン・タニの86キロ契約体重戦が放送される。
1年振りの再起戦、11月のライブショーからシンガポールの新型コロナウィルス感染者増加で、10月の収録マッチに変更された手塚は、時期が変わることも、体重が重くなることも飲み込み戦うことを優先した。そんな手塚が日本を離れる直前に行ったインタビューをお届けしたい。
──10月29日、アギラン・タニと戦います。11月中継分ということですが、最初は11月のLIVEショーで組まれていたと聞いています。
「ハイ。僕も11月12日に試合があるということを聞いていました。ただシンガポールのコロナ感染者が増加し、11月にやる予定だった試合は10月29日に収録され、11月に放送される……そういう風になったようです」
──2週間早くなったことで、ウェルター級から3キロほど重いキャッチウェイトになったということでしょうか。
「そうだと思います。僕は83キロでやりたかったですけど、向うが落とせないということだったので。最初の契約がウェルター級だったので『それはおかしい。4週間あるし83キロでやるべき』という風には伝えました。でもタニはどう頑張っても86キロまでしか落とせないと……。僕らの普通の考えだと、落とせると思いますよね。
ただコロナ禍でロックダウンしたりだとか、そういうことが関係しているのだろうけど、プロなんだからそういうことは言い訳にしてほしくないです」
──マレーシアは8月に1日に2万人の陽性者が出て、今(※インタビューは10月22日に行われた)も1日1万人以上の感染者が出ています。ロックダウンや一部ロックダウンがありジムに通えないということもあったかもしれないですね。ただし、1人では体重落とせないのかと手塚選手が言いたくなるのも理解できます。
「まぁ練習ができていないかもしれないですが、駆け引きかもしれないので油断はできないです。そして……舐めてんなとは感じました。ONEがけっこう買っている選手なので、体重も大目に見てもらえるだろうってことなんでしょうね。
僕が契約体重を了承しないと、バラされて向うは試合があって、僕はないなんてことも起こり得るじゃないですか。他の選手でも、早くなったからあとにずらしてほしいと伝えると、試合がなくなったように。僕はもう悠長なことを言っていられないですし、試合もしたいですしね。何より体重に関係なく倒せる自信があるので受けました」
──去年のムラッド・ラマザノフ戦からほぼ1年間、試合間隔が空きました。
「世界的にコロナ禍において試合が組まれない選手も多いですし、仕方がない……という気持ちですが、TVでMMAの試合を視ると歯がゆい気持ちにはなりましたね。とにかく試合がしたいということをONEには伝えてきました。ようやく試合が決まったんで、ここはしっかりと勝ってまだまだいけるぞというところを見せたいです」
──あまりオファーがないと、日本で戦うことも考えていましたか。
「ハイ。全く試合がないなら、そこも考えていました」
──(※10月22日の時点で)まだ発表になっていないですが、佐藤将光選手もVTJに出場するようです。
「僕もONEの方で試合の発表がまだなので、試合が決まったということぐらいしか周囲にも伝えられないのですが……『VTJなの?』って、尋ねられることも多いです(笑)」
──そこがダークシリーズの辛さですね。
「去年の試合も録画でしたし、もう録画王ですよ(笑)」
──録画王(爆)。
「やっぱり、もどかしいですよね。なんか不思議です。人知れず試合をしているような感じで。しかも、今回はセコンドに日本から就いてもらえる人がいないんですよ」
──えぇ!!
「ワクチン接種が済んでいないと大会に参加できないですし、帰国後の2週間とシンガポールにいる1週間を考えると、3週間もセコンドのために職場に行けなくなってしまいます。だから、もうセコンドに就いてほしいなんて頼めないです」
──それはそうですね。個人事業主であっても商売上がったりです。結果、どうされたのですか。
「EVOLVEで練習をしているシンガポール在住の日本人の方にお願いすることにしました」
──なるほど。とはいっても1人旅は試合があるのに大変ですね。
「澤田龍人選手にお願いしようとも思ったのですが、その時は彼にもオファーがあるようなことで、違う方に就いてもらうことになりました。まぁ、でも試合を戦うのは僕なので」
──今回の試合に向けて、SNSでパラエストラ千葉ネットで練習しているのを拝見しました。
「ハイ、梅田(恒介)さんが栃木まで指導に来られているのですが、パラエストラ松戸の練習に誘ってもらい土曜日のMMAグラップリングに参加させてもらっていました。そこでは下にならない、下になってもパウンドを意識してスパーリングをしていました。弥益ドミネーター聡志さん、山本琢磨さん、大尊伸光選手、葛西和希君とかフェザー級より大きな選手が揃っているので良い練習ができました」
<この項、続く>
■視聴方法(予定)
11月12日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
リッテワダペッティンディーアカデミー(タイ)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
タン・カイ(中国)
ユン・チャンミン(韓国)
<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
ジャン・チュンユ(中国)
ドビダス・リムクス(リトアニア)
<キックボクシング・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
スモーキン・ジョー・ナタウット(タイ)
ユーリック・ダフティアン(ロシア)
<86キロ契約/5分3R>
アギラン・タニ(マレーシア)
手塚裕之(日本)
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【ONE NEXTGEN02】アギラン・タニ戦前の手塚裕之─01─「体重に関係なく倒せる自信がある」 first appeared on
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