カテゴリー
ABEMA MIKE MMA MMAPLANET o ONE ONE FN13 オサマ・アルマルワイ ガントゥルム・バヤンドォーレン ジャレッド・ブルックス チャンネル マイキー・ムスメシ ルンピニー

【ONE FN13】ジャレッド・ブルックスの挑戦を受けるマイキー・ムスメシ「すぐにムエタイを始める」

【写真】マイキーのMMAを見たくないという意見もあるかもしれないが、この殺気のなさでMMAグローブをはめた試合を見てみたい。まずはミックスファイトか?!(C)ONE

5日(日・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN13「Allazov vs Grigorian」のコメインでマイキー・ムスメシがONEサブミッショングラップリング世界フライ級王座の防衛戦をジャレッド・ブルックスを相手に行う。

ONE世界ストロー級王者の挑戦をタフな試合、極めるのは困難だとマイキーは言う。ただし、ポジションで圧倒できると言葉を続けると同時に、将来的には柔術×柔術のサブミッショングラップリングの試合が重要になってくるが、現時点は異種組み技マッチの必要性をマイキーは説く。グラップリングが、観賞用スポーツとしての地位を確立するために。


──マイキー、まさかONE世界ストロー級王者ジャレッド・ブルックスの挑戦を受けることになるとは思いもしなかったです。

「7月、そして8月とONEが僕の試合を組もうとしたけど、誰も対戦を受けない状態が続いた。そんな時にジャレッド・ブルックスが、僕を指名してきたんだよ。それも挑発しているとか、そういうことではなくて凄くリスペクトしてくれた言葉で。ONEという同じ舞台で戦うMMAのチャンピオンが、グラップリングの世界王者に対して戦おうと言ってくれた。もちろん、その対戦を受けるよね。

僕は毎月のように戦いたい。ある月はMMAファイターと、また次の月は柔術家といった具合でね。サブミッショングラップリングの試合だから、違うフィールドの相手と戦える。凄く楽しい。チャトリにも『いつだって戦う。こんなに楽しいことはない』と伝えていたんだ」

──ところでジャレッドは、マイキーのお姉さんのタミと練習をしていたという風に言っていたのですか。

「彼は僕の姉がATTに在籍した時のメインパートナーだったんだ。僕はまだ高校生で、姉はカレッジに通っていた時で。彼女は毎朝ATTでジャレッドと練習していた。でも、僕はしたことはなくて、タミには『僕に勝たせようと思って、連れてきたの?』って冗談を言っていたんだ。僕はシンガポールにいたから、米国で2人が練習していたかもしれないってね(笑)」

──ハハハハ。ではタミからアドバイスは?

「ないよ(笑)。『ジャレッドは本当にタフなレスラーで、凄く良い動きをするわ』だって。そんなのアドバイスになっていないよね。でも、僕らは本当に尊敬しあっている。それにジャレッドがタフな相手だと分かっているしね。フィニッシュするのは大変な試合になる。彼が僕を極めることができるとは全く思わないけど、凄まじいスクランブル戦になるんじゃないかな。彼のようなタフな相手をフィニッシュできるか、自分を試す試合になる。極めるのは本当に難しそうだから。この試合でフィニッシュできないと、僕の負けだ。そういうつもりで戦うよ。

タフでファンが喜ぶ試合をしたい。ただ、いつもエキサイティングな試合ができるか不安で。凄いプレッシャーを感じているんだ」

──確かにサンビストと戦うと、マイキーはすぐにサブミッションを極めることができます。例えタップを相手がしなくても。そして、もっとディフェンス能力の高い選手との試合が見たくなります。ただ相手がトップ柔術家になると、彼らはまず極められないようアタックよりも防御することにプライオリティをおき、攻め合うという展開にならないです。

「最高の柔術家が戦うと、何も起こらないで終わる。そんな風に柔術を知らない人は思うこともあるだろう。だから今、もっとエキサイティングになる柔術×MMAという試合が必要なんだ。将来的にはきっと柔術×柔術という試合が最も重要視されることになるはず。ただし、今は違う。こういうマッチアップがグラップリングを発展させるために、今は重要なんだ」

──グラップリングは進化が著しく、新足関時代からスクランブル。そして今やパス&トップゲームと試合展開が変わってきています。そして前回のオサマ・アルマルワイ戦では足関狙い、ダブルガードから立ち上がり、パスをしかけつつダース。そこからスクランブルでバック奪取し、最後はRNCで仕留めました。現代グラップリングの全ての要素が詰まった試合でした。

「僕は常に、有効なテクニックを使いたいと思っている。そして、可能な限り最高の技を駆使したい。あの試合ではキャッチを8回は奪っていた。でも、僕はフィニッシュしたかった。だから攻め方を変えて、美しい柔術を披露したいと思ったんだ。その前の試合でモンゴルのガントゥルム・バヤンドォーレンと戦ったときは、レッグロックに固執し過ぎてしまったからね。ヒザは壊したけど、フィニッシュはできなかった。オサマとの試合では、同じシナリオのまま試合を終らせたくなかったんだ。あんな風に途中で攻め方を変えることができたのは、凄く良かったと思っている。前回の試合があったから、ジャレッドとの試合も自信を持って戦える」

──マイキーのイメージは、ガード柔術家だったので新鮮でした。

「本当はガードよりトップの方が得意で、練習ではトップゲームばかりなんだよ。試合は勝つためにガードゲームを選択しているけどね」

──軽量級のトップファイターは、股関節が柔軟でなかなかガードを割らすことなく、下からの仕掛けも豊富です。

「だから楽しいんだよ。僕は23年間、柔術をやって来てプレーガードもプレートップも大好きだから、これからは過去に見せてきたのとは違う柔術を皆に見せたいと考えている。テイクダウンだってできるし、今はベストマーシャルアーチストになる過程にあるんだ。

すぐにムエタイのトレーニングを始める。今年の下四半期にはタイに移り住むからね。僕は本当のマーシャルアーチストになるために、数多くのマーシャルアーツのトレーニングに取り組んで成長したいんだ。リアル・マーシャルアーチスト、本当にマーシャルアーツを愛しているから、色々な練習がしたい」

──ムエタイを練習するということは、将来的にMMAを戦うことも?

「可能性はあるよね。ムエタイの練習をして、どう思うのか。ムエタイが僕の新たな可能性を見出すことになるのか。ただ、MMAを戦うならONEでもフライ級でなくてストロー級で戦うことになるだろう。毎日食べて、減量無しでフライ級だから。1階級下げるのは問題ない。その時に、どんな風に感じるのか。MMAの最軽量の世界チャンピオンと戦うのはイカしているよ。立ってどれぐらい戦えるのか──7年振りにムエタイの練習を再開して確認したい。なんとなくムエタイの経験はあったけど、凄く楽しかった。だから、これからも本当に楽しみでチャレンジングだと感じている。それに僕の柔術がどれだけMMAに通じるかを試したい──その機会があればね」

──それは楽しみですが、その前にブルックスとのフライ級王座防衛戦も心の底から楽しみです。

「僕のサブミッション能力は過去最高になっていることを、皆に見て欲しい。ジャレッド・ブルックスのようなタフな人間をフィニッシュして見せる。柔術家を極めるのより難しいだろうけど……勝つ戦いはできるんだ。でも、フィニッシュをすることは極めて困難だと思う。それが柔術家とMMAファイターの違いだよ。MMAピープルをフィニッシュ……サブミットすることは本当に難しい。ただポジションでドミネイトは必ずできる。

ジェレッドは脚が短くて、足が小さい。そういう選手をレッグロックで仕留めることは簡単じゃないんだ。あの体形はジャレッドに優位に働く。皆、そのことを知らないんだけどね」

──まさにブルックスが、インタビューで足関節は極まらないと話していた内容とズバリ、そのままです。

「でもね、さっきも言ったようにフィニッシュできなければ僕の負けだ。ジャッジの判断で勝つこともあるだろうけど、気持ちとして──それでは僕にとって勝利じゃない。

ジャレッドもきっと戦いを挑んでくるから。絶対にエキサイティングな試合になる。逃げることなく、攻め合ってサブミッショングラップリングのプラットホームを構築するよ」

■放送予定
8月5日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

The post 【ONE FN13】ジャレッド・ブルックスの挑戦を受けるマイキー・ムスメシ「すぐにムエタイを始める」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
ABEMA MMA MMAPLANET o ONE ONE FN13 UFC   ジャレッド・ブルックス ジョシュア・パシオ タイ・ルオトロ タミ・ムスメシ チャンネル デメトリウス・ジョンソン マイキー・ムスメシ マルセリーニョ・ガウッシア ライニア・デリダー ルンピニー

【ONE FN13】マイキー・ムスメシに挑戦、ジャレッド・ブルックス「次はロッタンからベルトを奪う」

【写真】モンキーゴッドがマイキーとどのようなグラップリングを見せるのか。攻防が生まれるのか楽しみ (C)MMAPLANET

5日(日・現地時間)にタイはバンコクのルンピニースタジアムで開催されるONE FN13「Allazov vs Grigorian」のコメインでジャレッド・ブルックスが、マイキー・ムスメシの持つONEサブミッショングラップリング世界フライ級王座に挑戦する。

ブルックスといえばMMAの世界ストロー級王座に君臨しており、競技間を越えたチャンプチャンプ対決となる。過去にONEではミドル級王者のライニア・デリダーが、ノンタイトルでタイ・ルオトロと対戦し3-0で判定負けを喫しているが──ブルックスに勝機はあるのか。

MMAファイターでなく、マーシャルアーチストとしてあらゆる競技で戦えると豪語したブルックスの野望と自分への信頼感とは。


──まさかグラップリングマッチに出場するジャレッドをインタビューすることになるとは、マイキー・ムスメシ戦が発表になるまで思ってもいませんでした。

「半年間ずっとMMAの練習をしてきて、3週間前に急転直下という感じでサブミッショングラップリングの練習に切り替えた(※取材は7月25日に行われた)。でも、ずっとMMAのトレーニングをしてきたから体の調子は最高の状態を保っている。世界最高のグラップラーと戦うことに対して、体もそうだし、僕の柔術、マーシャルアーツに関しても超自信を持っているよ」

──つまり3週間前にオファーがあったわけですね。

「たった3週間前のオファーでもマイキーのような相手と戦えることは、素晴らしい機会だよ。それに歴代最高のグラップラーにとっても、僕はタフな相手になると信じている。何よりサブミッショングラップリングの世界王者と僕が戦うことは、ONEにとっても良いことだと思う。そういう貴重な試合を僕も望んできたからね」

──パウンドがあれば別でしょうが、パウンドなしでどのように戦うのか。サブミッショングラップリングでマイキーとやり合える自信の根拠はどこなのですか。

「どんなゲームにも勝機はある。だから、このチャンスに跳びついた。皆、僕はマイキーに敵わないと思っているだろう。だからこそ、自分が何者であるかを証明する絶好のチャンスだ。僕は誰も恐れない。どのマーシャルアーツの流儀で戦おうが何も怖いものはない」

──ところでグラップリングの試合にでたことは?

「柔術はあるけど、ノーギはない。でも、ずっとノーギの世界チャンピオンと練習してきた。それも体格でずっと僕より大きな相手と。もちろん、マイキー・ムスメシと同じだとは思っていないよ。でも、今回の試合ではこれまでMMAで見せてきたジャレッド・ブルックスとは違い──そんな僕の一面を見せたいと思っている」

──マイキーは柔術家として万能ファイターです。そして、彼のレッグロックはMMAファイター対して非常に危険かと思われます。MMAが本職のジャレッドにとって、リスキー過ぎませんか。

「いかなるファイトにもリスクは付きまとうよ。MMA──コンバットスポーツは骨を折り、失神し、命を落とすかもしれない戦いだ。それに足関節に関しては、僕は凄く足が小さいから、ニーラインを攻めることは簡単じゃないよ。

実はさ、ATTでタミ・ムスメシと練習していた時期があるんだ」

──えっ、そうなのですか!!

「そうマイキーのお姉さんとね。だから何だって話なんだけど、彼女とロールしていた。とにかく……だよ。この半年間、僕は試合がしたくてしょうがなかった。ずっと準備をしてきたんだ。一方でマイキーはマイキーで、彼のヒザ十字、ストレートフットロック、ヒールフックを怖がる連中ばかりで試合が成立しなかった。

僕はマイキーとの試合よりも、自分の人生の方を気にかけている。自分が如何に生きるのか。そのなかでマイキーの技が危険だから戦わないという気持ちよりも、この素晴らしいグラップラーと戦える機会を逃してならないという気持ちの方がずっと強い。ライアン・ゴードン、マルセリーニョ・ガウッシアと戦えと言われて、ノーと返答できるか? それならグラウンドワークなんて練習しなければ良いんだよ。

ジョシュア・パシオと戦ってから、試合をする機会がなかった。僕の階級の選手が、挑戦表明をしても。僕は毎月だって戦いたい。ストロー級の誰とだって戦う。試合をしないと、成長なんてできない。そして、僕と戦いたいとアピールしてきたストロー級……フライ級の選手だってそうだ。ヤツらはマイキーとの試合を断ったんだ。それで僕に挑戦したいなんて──。アイツらが僕と戦いたいといった口を塞いでやりたいよ。

だいたいデメトリウス・ジョンソンだって、マイキーとの試合を受けなかった。アドリアン・モライシュも、だ。僕は3週間前のオファーで、マイキー・ムスメシと顔を合わせる。皆に戦いを見てもらう。これは試合ではない、戦いだよ。マイキーが過去に経験していないサブミッショングラップリングマッチをやるつもりだ」

──それはどういう戦いになるのでしょうか。

「僕はマイキーより体力があって、スピードも全然上だ。そんな試合を彼は、過去に体験したことがない。だから、これまでONEで戦ってきたサブミッショングラップリングとは別種の戦いになるはずだ。マイキーは本当に素晴らしい技術を持っているけど、スローだ。Kガードからバックスイッチ、50/50──彼は80/20って呼んでいるよね。常にヒザに標準を定め、素晴らしい動きを見せてきた。でもね、僕のヒザが彼のベルトラインの外側にある場合では、そんな技術も無力だ。

それこそが僕が彼を仕留める第一歩となる。ただし、僕がこの試合でやるべきことはフィニッシュすることじゃない。まずは僕が歴史上最高のグラップラーとやりあえることを証明することだ。もちろん、やり合っていると極めるチャンスも生まれる。マイキーとのサブミッショングラップリング戦は、僕がマーシャルアーチストとしてどのような戦いにおいても優れていることを証明する戦いになる。

現時点では僕がアンダードッグだよ。なら戦って、証明するしかない。この試合で僕は勝てるかどうか分からない。でも、ジャレド・ブルックスがMMA以外のベルトを狙う姿勢を持っている意思表明と受け手ってほしい。マイキーのベルトに取り、次はロッタンからベルトを奪う」

──……。

「何を言っているだって思っただろう? いや、皆そうなんだ。でも、僕がイカれたヤツじゃないことをマイキーとの試合で分からせる。僕はMMAの世界チャンピオンで、サブミッショングラップリングでも、ムエタイでも世界チャンピオンになれる技量を持っている。

結果としてマイキーには勝てないかもしれないよ。それでもタイトル戦という真剣勝負に挑むことで、僕のグラップリング技術は格段に成長した。短期間でも、練習するだけなのとは比較にならないほど磨かれた。MMAファイターとして、非常に有益な時間を過ごせたよ。次にMMAを戦う時、この経験を経たジャレッド・ブルックスの姿を皆に披露できるだろう。

レスリング・ブルックスでなく、柔術ブルックスをね。もちろん、これからもパウンドしまくる。ただ、ずっと柔術もやってきた。今でもMMAで僕の柔術を見せて勝つことだって可能だ。これまでの試合では……MMAとして勝つために柔術でなくパウンドを選択してきただけで。だから皆はマイキーとの試合で僕をアンダードッグと予想した。でも、マイキーは怖くもなんともない、8歳からずっとやってきた僕のマーシャルアーツを見せる」

──ジャレッド、その言葉を聞くだけで楽しみになってきます。では最後に日本のファンに一言お願いします。

「日本で戦った経験がなければ僕はUFCファイターにも、ONEファイターにもなれなかった。僕はいつも……いつまでも日本の皆への感謝の気持ちを忘れない。アリガトウゴザイマス」

■放送予定
8月5日(土・日本時間)
午前9時00分~ABEMA格闘チャンネル

The post 【ONE FN13】マイキー・ムスメシに挑戦、ジャレッド・ブルックス「次はロッタンからベルトを奪う」 first appeared on MMAPLANET.