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MMA ONE ONE Battle Ground03 ブログ

『ONE: Battle Ground 3』試合結果/フルファイト動画

【ONE】伝説強し!シッティチャイがタワンチャイとの接戦を制す、42歳デェダムロンが22歳の“美男子”をTKO! 女子アトム級GPリザーブ戦にオルシムが進出(ゴング格闘技)
▼ムエタイ・フェザー級 3分3R
〇シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
[判定2-1]
×タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

▼57.7kg契約 5分3R
〇デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
[2R 3分31秒 TKO]
×バンマードォーチー(中国)

▼ONEフライ級(※61.2kg)5分3R
×キム・デフォン(韓国)
[3R 1分46秒 TKO] ※左ボディ
〇シェ・ウェイ(中国)

▼ONE女子アトム級(※52.2kg)5分3R
×ビー・ニューイェン(米国)
[判定0-3]
〇ジェネリン・オルシム(フィリピン)
※オルシムがアトム級GPリザーブマッチ進出

▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R
×ティオル・タン(米国)
[判定0-3]
〇ソン・ミンジョン(韓国)

▼ONEバンタム級(※65.8kg)5分3R
〇プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
[1R 0分49秒 TKO] ※右ストレート
×ベン・ロイル(英国)


【ONE Battle Ground03】モンゴルの純真、最強騎馬民族の末裔オトゴンジャルガルが49秒KO勝ち(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground03】ソン・ミンジョン、ティオル・タンとのシーソーゲームを制しONE初勝利(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground03】ラカイのサブミッションマシーン? ジェネリン・オルシムがニューイェン破る(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground03】ダウンを喫し、見事にアジャスト。シェ・ウェイがキム・デファンをボディでKO(MMAPLANET)

【ONE Battle Ground03】これがONEストロー級だ!! バンマードォーチー、デェダムロンのヒザに逆転負け(MMAPLANET)

 シンガポール・インドアスタジアムで開催され8月27日に配信された『ONE: Battle Ground 3』の試合結果。



 キム・デフォン vs. シェ・ウェイ動画。



 デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク vs. バンマードォーチー動画。



 ビー・ニューイェン vs. ジェネリン・オルシム動画。続きを読む・・・
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MMA ONE ONE Battle Ground03   ジェネリン・オルシム ビー・ニューイェン

【ONE Battle Ground03】ラカイのサブミッションマシーン? ジェネリン・オルシムがニューイェン破る

【写真】テイクダウンされると同時に、オモプラッタからフットチョークを狙うオルシム (C)ONE

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ジェネリン・オルシム(フィリピン)
Def.3-0
ビー・ニューイェン(米国)

勝てばアトム級GP補欠戦出場となる一戦。左を伸ばしたニューイェンが、即テイクダウンを決める。立ち上がったオルシムがニンジャチョークへ。背中をつけたニューイェンに対し、オルシムが絞めを解く。すぐに立ち上がったニューイェンの腕を狙ったオルシムは、ボディロックで倒されると、オモプラッタ&フットチョークからアームロックを狙う。

タップしてもおかしくない状態から前転してスクランブルに持ち込んだニューイェンがこもボディロックテイクダウンを決める。サブミッションに入らせず、パスからマウントを取ったニューイェンがパンチを落とす。オルシムは頭を抱えて立ち上がろうとするが、ニューイェンがバックを取り両足をフックする。前方に落とされたニューイェンは鉄槌を被弾し、サイドで抑えられ──ノンストップアクションの初回が終わった。

2R、左オーバーハンドを放つニューイェンが、左フックを当てる。オルシムの右にも左を合わせるニューイェンだが、ヒザを腹にもらう。パンチのニューイェン、オルシムは首相撲からヒザを出したいが阻まれる。オルシムは左ミドルも、これは軽い。ニューイェンが左ストレートを入れ、右フックも逆にオルシムの右ストレートが当たりダウンを奪う。

クローズドガードにエルボーを落とすオルシムは、その後はトップキープに努める。ニューイェンはクローズを続け、ブレイク待ちか。腰を切ったニューイェンの腕十字を体重をかけて潰すオルシムがエルボーを落とし、2Rもリードを広げた。

最終回開始直後にダブルレッグを決めたニューイェン。ハーフで抑え、枕でプレッシャーを与える。3/4マウントからハーフ戻されたニューイェンがパス狙いも、体を捻ったオルシムがスタンドへ戻る。ジャブに右を合わせようとするオルシムは、パンチのかわし方は良くない。ダブルから小外を切られたニューイェンは、オルシムのヒザを受けて離れる。両者、疲れて動きが落ち、手数も少なくなり試合は残り1分に。

テイクダウン狙いをかわしたオルシムは、続くダブルレッグにケージに押し込まれるが、倒されずウィザーでバックも許さない。ニューイェンは払い腰を決め、マウント取ってパンチを落とすも、オルシムが足を戻す。ニューイェンは立ってパンチを落とし時間に。

最終回を取り返したニューイェンだが、極めでニアフィニッシュ、そしてダウン奪ったオルシムが判定勝ちを決めた。


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ONE ONE Battle Ground03 Report ソン・ミンジョン ティオル・タン ブログ

【ONE Battle Ground03】ソン・ミンジョン、ティオル・タンとのシーソーゲームを制しONE初勝利

【写真】激闘、殴られ強さを見せたソン・ミンジョン (C)ONE

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ソン・ミンジョン(韓国)
Def.3-0
ティオル・タン(米国

ONE初戦でジェヘ・ユースタキオに敗れた元Road FCフライ級王者ソン・ミンジョンは、もう敗北は許されないタン戦に挑む。サウスポーのソン・ミンジョンが左ハイ、かわしたタンが組んでヒザをボディに突き上げる。ケージに押し込んだソン・ミンジョンを払い腰で投げたタンが、グラウンドでの頭部へのヒザ蹴りからトップを取る。

クローズドのソン・ミンジョンに、右のパウンドを落としたタンがケージに押し込む。すぐに金網を背負ったソン・ミンジョンは、右目尻から流血が見える。殴られながら立ち上がったソン・ミンジョンは、離れて左ミドルもカウンターの右から、さらに右を被弾する。左アッパーのタンに、跳びヒザを入れたソン・ミンジョンがテイクダウン狙うもタンはウィザーから差し返し、体を入れ替えて大内刈りへ。

体を入れかえようとしたソン・ミンジョンに右エルボーをタンが当てる。続いて右アッパーをヒットさせたタンはワンツーを打たれても、右を思い切り打ち返す。ソン・ミンジョンはオーソからワンツー、右ハイを狙うと、スイッチしてダブルレッグを決める。

トップを取ったソン・ミンジョンはハーフから肩固めへ。マウントに移行して殴ったソン・ミンジョンは、背中を見せたタンの側頭部に連打を入れてパートトゥパームで絞める。タンは手首を掴んで耐えたが、ソン・ミンジョンが逆転で試合をリードした。

2R、タンはジャブを伸ばし、ソン・ミンジョンがワンツーからロー。タンの右アッパーは空振りに。直後に右ハイをガードの上から蹴っていく。アッパーとフックの応酬のなか、タンはワンツーからスリー、ステップジャブを入れる。首相撲のソン・ミンジョンはボディロックからテイクダウンを許す。タンは足を一本抜くが、ソン・ミンジョンがバタフライガードに戻す。タンに続きスタンドに戻ったソン・ミンジョンが、左ミドルからワンツーで前に出てダブルレッグへ。倒されたタンがハーフでギロチンを仕掛けるが、上体を起こしたソン・ミンジョンが頭を抜く。ケージを背負って座るタンに対し、ソン・ミンジョンは腰をコントロールしてエルボーを打ちつける。

スクランブルから立ち上がったタンがパンチの連打で前に出ると、ソン・ミンジョンは右を効かされテイクダウン狙いを切られる。疲れたソン・ミンジョンがクローズガードを取り時間に。タンが再び形勢逆転した。

最終回、ジャブの差し合いからタンが右ストレート、ソン・ミンジョンは左ミドルから組んでクリンチへ。自ら離れたソン・ミンジョンが右ジャブを連続で当てるとシングルレッグを切ってパンチの連打から、ダブルレッグを決める。

立ち上がらせてジャブから左ミドルのソン・ミンジョンは、ダブルレッグからバックに回る。足を払いつつ、正面に回ったソン・ミンジョンは。右を差し返され逆にケージに押し込まれる。離れたソン・ミンジョンを追いかけてパンチを振るい、組んだタンが逆にバックへ。ソン・ミンジョンは胸を合わせて、またもワキを潜ってバックへ。

正対したソン・ミンジョンが離れてパンチから蹴りを見せる。直後にタンがダブルレッグを決めてトップを取るが、ソン・ミンジョンはスイープを決めてバックに回り両足をフック。ここからRNCを仕掛ける。殴りつつ絞めを狙うソン・ミンジョンは上体を起こそうとしたタンにパームトゥパームをセットする。懸命に防御するタンだが、背中を譲り絞めを仕掛けられた状態のまま試合終了を迎えた。

結果、3-0でソン・ミンジョンがONE初勝利を挙げた。


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ONE ONE Battle Ground03 Report ブログ プレフ・オトンジャルガル ベン・ロイル

【ONE Battle Ground03】モンゴルの純真、最強騎馬民族の末裔オトゴンジャルガルが49秒KO勝ち

【写真】100点満点のデビュー戦となったプレフ (C)ONE

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
Def.1R0分49秒by KO
ベン・ロイル(英国)

自らが製作&販売する、チンギス・ハンTシャツを着て入場したオトゴンジャルガルが、サウスポーのロイルの左ジャブ、ローを見ながらジャブから右ローを放つ。ロイルの左に右フックをオトゴンジャルガルが合わせると、ロイルが腰から崩れる。追い打ちのパウンド3発で、オトゴンジャルガルがONE初陣で僅か49秒──人生を切り開く勝利を手にした。


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Interview ONE ONE Battle Ground03 デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク バンマードォーチー ブログ

【ONE Battle Ground03】ONE初陣バンマードォーチー─02─「君は今、未来のチャンピオンと話している」

【写真】バンマードォーチー=チベット語で美男子。確かに相当な男前だ(C)ONE

27日(金・現地時間)、放送されるONE「Battle Ground03」で、ONE初陣=元世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク戦を控えたバンマードォーチー・インタビュー後編。

パンダの都アバ出身、散打からMMAに転向し13勝1敗でONEと契約したバンマードォーチーは、デェダムロンの挑発に相当に立腹模様だった。視線の未知強が見た、日本人選手の印象とは。そしてデェダムロン戦に向けて、自分のほどを尋ねた。

<バンマードォーチー・インタビューPart.01はコチラから>


──パンダの都からやってきたバンマーですが、中国で戦っている時はフライ級でした。今回、体重的には同じですがハイドレーションテストがあり、基本は通常体重に近い状態で戦うというONEのストロー級での試合になります。

「56キロで戦うことが、僕には最も適している。この175センチの長身と長いリーチが、凄く有効になってくるだろう。ONEのほとんどのストロー級選手が僕より背が低い。これは僕とって大きなアドバンテージになるはずだ。

これまでも61キロで戦ったこともあったけど、この56キロという階級は食べて、トレーニングをして、そのまま戦うことができる。だから自分がどれだけONEストロー級で動けるのか、凄く楽しみなんだ。

ハイドレーションテストは他のプロモーションにはないONEの特徴だよね。もちろん僕にはハイドレーションテストの経験は過去にないし、ONEの競技運営陣がハイドレーションに関してどれだけ厳格かは耳に入っている。

ハイドレーション自体は科学的だし、アスリートのことが考えられた計量方式だよ。ただ、この件についてはあまり話したくないな。試合前から僕が言い訳をしているみたいで。もっと対戦相手と試合に集中したい。試合前から、ハイドレーションのある計量の経験がないことが不安だとか、そんな泣き言や言い分けがましい話はしたくない。とにかく良い試合を皆に見てほしいんだ」

──なるほどぉ。では初戦の相手は初代世界ストロー級王者のデェダムロンです。その違いを見せるのに、実績面でも最適の相手ではないでしょうか。

「彼はムエタイでも頂点に立ち、ONEでも世界チャンピオンになっている。素晴らしいファイターだから、尊敬していた。僕は若くて、ONEのニューカマーだからね。

でも、なんか煽り映像でトラッシュトーク的に挑発してきたんだ。凄くオーバーなアクションで。デェダムロンが試合前に、どれだけ下らないことを言っても僕は気にしない。

ケージの中でやるべきことに、影響を及ばすことはないからね。とにかく、僕は自分の戦いをデェダムロンにぶつけるだけだよ」

──ではファイターとして、トップのムエタイ選手だったデェダムロンのMMAでの技量をどのように考えていますか。

「打撃で大切なことは、リーチの長さ、スピード、そして若さだよ。僕にはスピードでもリーチでもアドバンテージがある。それに僕はMMAファイターだ。ただのストライカーじゃない。

打撃、グラップリング、レスリング、全てを使って戦う。そしてONEストロー級では誰も見たことがない、ちょっとスペシャルな試合──絶対に皆に満足してもらえる試合をしたいと思っている」

──もちろん、今はデェダムロンとの戦いに集中しないといけないですが、ONEストロー級での目標はその頂点に立つことだと思います。

「その通りだよ」

──ストロー級には元世界王者を含め、日本のトップ選手も集まっています。日本人選手について、どのような印象を持っていますか。

「何人か、ONEで戦う日本のトップ選手のことはチェックしたよ。特にストロー級のファイターはね。日本人選手は、ハイレベルなグラップラーやレスラーが多いよね。

でも正直に言えば、まだ一人一人のスタイルや、試合運びなどをしっかりと研究したわけじゃない。名前も覚えられていない。誰がどういう結果を残し、どの選手が誰に負けているのかも分かっていないんだ。ただし日本人選手に共通している特徴がある」

──それは何でしょうか。

「あの気持ちの強さだよ。どれだけ苦しい局面になっても諦めない。苦しい時に組みついて、試合を諦めない。骨が折れるんじゃないかと思っても、参ったをしない。実際にケガをしているだろうっていう選手もいた。

あれこそ、日本で言われるサムライなんだろうね。殺されても、参ったしない。そんな彼らのことを最大限に尊敬しているよ。ただしONEストロー級で戦う限り、日本人選手の誰かといずれ戦うことになるのは絶対だ。僕も彼らと同じような気持ちでいる。誰も僕を止めることはできない。今、君は未来のONE世界ストロー級チャンピオンと話しているんだ」

──素晴らしい自信ですね。

「口で言ってもしょうがないから、まずはデェダムロンとの試合で僕を知ってもらう。100パーセント、自信を持って言える──『絶対に倒す』ってね。

デェダムロンは煽りVで、失言をしていた。僕をKOするとか言っていたけど、そんなことは無理だ。泡を喰って倒されるのはアイツの方だよ。僕はあんな奴に倒されることは、100パーセントない」

■視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground03対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)

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Interview ONE ONE Battle Ground03 ブログ プレフ・オトンジャルガル ベン・ロイル

【ONE Battle Ground03】騎馬民族の末裔=オトゴンジャルガル─02─「SG便への搭乗が許されませんでした」

【写真】勝手な憶測だが、プレフとその家族は日本で我々がもう失ってしまったモノを持っているような気がします(C)OTONGJARGAL PUREV

27日(金・現地時間)、ONE「Battle Ground02」が放送される。

7月30日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録された同大会でベン・ロイルと対戦しているプレウ・オトゴンジャルガル・インタビュー後編。

ゲルと呼ばれるテントで寝起きし、温かい家族のサポートで夢を追い続ける彼が、その夢が潰えそうになる経験を試合直前にしていた。もう応援するしかなくなってしまうような──一途、健気なオトコゴンジャルガルは、ケージの中で最強騎馬民族の末裔であることを示すことができるか。

<プレウ・オトゴンジャルガル・インタビューPart.01はコチラから>


──日本では想像できない厳しい環境ですね。

「この境遇が厳しいとは考えていないです。このような環境にいる人はモンゴルにはたくさんいます。何より僕にはサポートしてくれる家族、コーチ、チームメイトが存在しています。MMAで成功することが自分の夢なので、これが普通だと思っています」

──力強い言葉です。そもそもプレフは、なぜMMAファイターを目指すようになったのですか。

「最初はボクシングやキックを習い始め、その時の先生がジャダンバ・ナラントンガラグ先生でした。トンガー先生が2009年からMMAに専念することにし、先生の姿を見てMMAをやってみたいと思ったんです。

2011年10月、エイドリアン・パンを破りジャダンバがLFCライト級王者に。このモンゴル国旗の後ろに、若き日のプレフがいたということか……(C)LEGEND FC

トンガー先生がLegend FCでエイドリアン・パン選手に勝ってチャンピオンになった時、セコンドでマカオを訪れていました。

あの試合を目の前で見て、絶対にMMAファイターになるんだと決心しました。

その1年後にバーサンクフー・ダムランプレウ(2017年まで現役で通算戦線は7勝1敗1分。唯一の敗北がソン・ヤードンに喫したもので、Road FCでは根津優太と引き分けている)という強豪選手とデビュー戦を戦い、負けました。でも、やっていけると自信を持つことができました。その日から、今日まで変わらず自信をもって夢を追い続けています」

──その夢の現実が近づいたONEとの契約でしたが、シンガポールに入国するのが遅れたそうですね。

「実はソウルのインチョン空港で2日間、足止めを食らう形になっていました。もともと23日にウランバートルを出て、同じ日にインチョンからシンガポール便に乗り換える予定でしたが、ソウル行きの便が遅れてしまって乗り継ぐことができませんでした。

ONEはすぐに24日のフライトを手配してくれたのですが、僕とコーチがウランバートルで行ったPCRの検査結果が有効期限を切れるということで、その便への搭乗が許されませんでした」

──えっ……。ではインチョンで新たにPCR検査を受けてもその結果を待つのにさらに日数を要したのではないですか。

「いえ、それがインチョン空港のレギュレーションの関係でPCR再検査を受けることが無理だと言われ、モンゴルに帰国するしかないという状況でした」

──それは……。

「モンゴルに帰国すると14日間の隔離措置があるので、もうシンガポールで試合をすることはできなくなります。土曜日ですし、役所は動かない。にもかかわらず、ONEはシンガポール政府と話をしてくれました。僕とコーチの特別入国許可をもらえ、再度ブックしなおしてくれた25日のフライトに乗ることが出来ました」

──いや、足止めを食らったというのは聞いていたのですが、そのような状況だったとは。それはもう精神的に疲弊してしまったのではないでしょうか。

「本当に精神的に厳しかったです。ほとんど試合に負けたような状態でした。ここでONEで試合ができなくなると、僕をサポートしてくれた人たちが離れてしまうのではないか……スポンサーも失うかもしれないとか色々と考えました。

当然、この2日間は練習もできなかったですし。ここで試合ができないと、次はいつ戦うことができるのか、全く見込みが立たないです。本当に精神的にはギリギリの状態だったと言えます。

ただ、もうシンガポールには行けない……試合もできないと諦めそうになった時でもONEの人達は『絶対にシンガポールに来てもらう。試合をしてもらうからね』と強い意志を持って状況を説明してくれました。

まず、そこで本当に心が救われました。日曜日の便でシンガポールに行けることが分かって、天にも昇る気持ちでした。ONEが今回、僕のために動いてくれたことは決して忘れません。ONEの皆の期待に応えるために、僕個人の試合でなくONEのために戦い、モンゴルという国を世界にアピールするのが僕の役割です。

ただでさえ、この厳しい状況でイベントを開いているONEが僕に試合の機会を与えてくれたことに感謝していますし、今回入国させてくれたことで、僕のONEへの想いは愛しているレベルにまで変わりました。僕の力でONEがより大きなイベントになることに役立てるよう全力で戦います」

──対戦相手のベン・ロイルのことは申し訳ないですが、自分は全く知りません。どのような試合を彼相手にしたいと思っていますか。

「とにかく勝つことが第一です。僕の持っているモノ、全てをぶつけて勝ちたいです。その勝利を得るための執念のようなモノを試合で見せることができればと思います。僕自身、モンゴルの史書を読むことが好きで、特にモンゴル帝国の英雄の話が大好きなんです。彼らは勝利を得るために、色々と戦略を練って戦っていました。

自分もモンゴル帝国──騎馬民族の末裔だということを示すことができる試合をしたいと思っています。応援してくれる人たちのためにも良い試合をして、すぐにONEから次の試合を組んでもらえるようにしたいです」

■視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground03対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)

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ABEMA Interview ONE ONE Battle Ground03 バンマードォーチー ブログ

【ONE Battle Ground03】ONE初陣、パンダの都の王子=バンマードォーチー─01─「今の僕があるのは…」

【写真】ニックネームはプリンス=王子。Zoom取材中も何度もヘアスタイルを気にしていた王子様だが、部屋は汚かった(笑)。どのようなONEデビュー戦を見せてくれるか、楽しみだ(C)MMAPLANET

27日(金・現地時間)、ONE「Battle Ground03」が放送される。

7月30日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録された同大会には13日放送のBattle Ground02のメインでエドゥアルド・フォラヤンに勝利したジャン・リーポンと並び、気になる中国人ファイターがONEに初出場している。

それが27日中継分で元ONE世界ストロー級王者デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークと対戦するバンマードォーチーだ。

キャリア13勝1敗、13のKO勝ちを誇る男前ファイターはモンゴル人、ウィグル人に続く、第3の少数民族の潮流を作りつつあるチベット族のファイターだ。7月28日に収録した、注目のバンマートゥーチー・インタビューをここで紹介したい。


──デェダムロン・ソーアミュアイシルチョークとのONE初陣が近づいてきました。今の気持ちを教えてください。

「ONEで初めて戦えることで凄くハッピーで、もの凄く楽しみだよ。明後日の試合、自分自身でも本当に期待しているんだ」

──過去2年、試合をしていなかったです。

「それはKunlun Fightとの契約がこじれてしまったせいだよ。僕のチームとクンルン側の交渉が、ずっと続いた。結局、2年間試合に出られないまま、契約満了となり僕は自由になれたんだ。そして、ずっと戦いたいと思っていたプロモーションの一つ、ONE Championshipと契約できたんだよ。

この2年間、色々なことがあったけど一つだけ忘れないにしていたことがある。毎日、ハードに練習するということ。毎日がファイティング・キャンプのようだった。この間のトレーニングがあったから、いつ、どこでどんな相手でも戦えるだけの準備はできていたよ」

──バンマーは13勝1敗という素晴らしい戦績を残していますが、正直なことをいうとONEで戦うことが決まるまで日本では知られていなかったです。今回はデェダムロン戦を控え、バンマーのファイティングキャリアについて教えていただけないでしょうか。

「もちろんだよ」

──ところでバンマードォーチーというのは漢民族の名前ではないことは私も理解でいるのですが、何族になるのですか。

「僕はチベット族だよ。バンマードゥチーというのはチベット語で仏陀、美男子という意味なんだ(笑)」

──名前の通りに成長できたのですね(笑)。

「アハハハ。ありがとう」

──もともとどのような格闘技歴があるのでしょうか。

「8歳の時に散打を始めた。成都市のチャンピオンとスーワン(四川)省のチャンピオンになり、中国のナショナル選手権でも戦ってきた。自分でいうのもなんだけど、そこそこ立派な結果を残してきたと思うよ(笑)」

──では四川省成都の出身なのでしょうか。

「僕は四川省のアバチベット自治州の出身だよ。アバはパンダの街として有名なんだ(笑)」

──パンダの街ですか……日本では成都のイメージが強いです。

「違うよ、成都の動物園にいるパンダはアバで発見され、保護されているんだ。アバこそが、パンダの都だよ(笑)」

──なるほど、拘りポイントですね(笑)。そんな散打で結果を残してきたバンバーがMMAの練習を始めたのは?

「15歳の時だったと思うけど、TVでMMAの試合を視たんだ。僕のなかで散打がもっともタフで漢のスポーツだと思っていた。でも、MMAを見た時から散打はただの子供の遊びだと感じてしまうぐらい、衝撃を受けたんだ。MMAこそ本当の漢、漢の中の漢の戦いだってね。

そしてすぐにどこかでMMAの練習ができる場所はないかと探して、エンポ・ファイトクラブのエンポに出会ったんだ。エンポは中国の散打、MMA界で最も偉大な指導者の1人だよ。エンポはMMAの練習をしたいという子供たちの想いを成就させてくれる素晴らしいコーチで、UFCのスムダーチーを始めたくさんのMMAファイターを育てているんだ。

※エンポはスムダーチーやバンマードォーチーと同様に四川省のアバチベット自治州出身で中国人民墓相警察隊時代に散打の練習を始め、中国軍事競技大会で散打と摔跤のチャンピオンになると、除隊後の2001年には成都にアバ武術散打チームを結成する。軍事指導者の頃から孤児や貧しい家庭の子供に無償で散打の指導し、彼の下で育った子供たちは成人し警察官などの職に就れるようになっており、名士としても知られる。

その後も散打チームは発展し、MMAの指導も始めると2014年にエンポ・ファイトクラブ(恩波格斗)を正式にオープンしMMAと散打の指導を続ける。UFCファイターのロン・チュウやスムダーチーらが在籍している。

エンポは僕の父親のような存在だよ。誰よりも大切な人だ。16歳の時から僕はエンポの下でプロMMAを戦ってきた。エンポの教えを受けて、13試合連続でKO勝ちてきた。中国国内では、もうこれ以上やるべきことはない。ONEという国際的な舞台でチャンピオンになることが、僕の次の目標だよ。そんな今の僕があるのは、全てエンポのおかげだよ」

──師との素晴らしい信頼関係を築いているのですね。

「チベット系中国人のファイターは僕らのチームから、もっともっと国際的な舞台で活躍するようになるから注目してほしい」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground03対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)

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【ONE Evolution】早速の追加カード発表。ついに競技柔術最強=ブシェシャがMMA初陣へ

【写真】ブラジリアン柔術=競技柔術最強のブシェシャが、ついにMMAに挑む(C)MMAPLANET

18日(水・現地時間)、昨夜のトリプルクラウンに続き、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンがSNSで、9月24日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Revolution」の追加&全カードを発表した。

ONE世界ライト級選手権試合=王者クリスチャン・リー✖ 挑戦者オク・レユン、ONEキック世界バンタム級選手権試合=王者カピタン・ペッティンディーアカデミー✖挑戦者メヂ・ザッツプッツ、ONE世界ストロー級選手権試合=王者ジョシュア・パシオ✖チャレンジャー猿田洋祐の前に行われるのは、リードカード5試合とメインカード2試合、計7試合だ。


メインに加わったフェザー級戦のマーチン・ウェン✖キム・ジェウン、ヘビー級マッチ=アミール・アリアックバリ✖アナトリー・マリキンは、いずれもTNTシリーズで組まれていたが、実現しなかったカードだ。

前世界フェザー級王者のウェンは、シンガポールに向かった飛行機の同乗客のなかにコロナウィルス陽性者がいたため感染予防プロトロルにより、試合出場が成らなかったという経験をしている。

そして対戦相手のキム・ジェウンもギリギリまで、さらにいえば1階級上の対戦相手とのマッチアップも辞さない覚悟でギリギリまで待機していたが試合が流れたという経緯がある。互いに今回こそという気持ちで挑むであろう一戦。ウェンの打撃が、カウンターだけでなく自らの仕掛け、あるいは創りが見られるか──今度のフェザー級戦線を占う、いや元チャンプチャンプの王座返り咲きを占ううえで大切な一戦となる。

そんなメインカード以上に注目なのが、これもTNTシリーズで試合が流れたマーカス・ブシェシャ・アルメイダのMMA初陣だ。4月の時点で対戦相手は韓国のカン・ジウォンだったが、今回の発表ではノルウェーのトーマス・ナルモになっている。

ナルモは7月30日収録大会で、ガードポジションを取った際に、アラン・ンガラニのローを急所に受け試合続行不可能=NCとなったノルウェー人ファイターだ。

何が起こるか分からないMMAとはいえ、ナルモのあの動きを見ればはブシェシャは組んで、テイクダウンを決めればあとは独壇場になってもおかしくはない。

とはいえ2メールハイのナルモが、MMAグローブを装着して殴り、ヒザを狙ってくるケージのなかで、ブシェシャが柔術やグラップリングで見せていた組みや極め力を発揮できるのか──は、勝負が始まって見ないとわからない。

仇敵ホドウフォ・ヴィエイラがUFCでギロチンで一本負けしたように、MMAとグラップリングは別物だ。いずれにせよ、競技ブラジリアン柔術においては2019年のムンジアルウルトラヘビー級と無差別級を制したブシェシャこそ、最強のファイターであることは間違いない。

リードカード=プレリミでは勿体ない、ブシェシャのMMA初陣だ。

■ ONE Revolution対戦カード

<ONE世界ライト級(※77.1キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]クリスチャン・リー(米国)
[挑戦者] オク・レユン(韓国)

<ONEキックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
【王者】カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)
【挑戦者】メヂ・ザッツプッツ(アルジェリア)

<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ジョシュア・パシオ(フィリピン)
[挑戦者]猿田洋祐(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
マーチン・ウェン(豪州)
キム・ジェウン(韓国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
アミール・アリアックバリ(イラン)
アナトリー・マリキン(ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ヴィクトリア・ソウザ(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
ペッダム・ペッティンディー・アカデミー(タイ)
内藤大樹(日本)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
マーカス・アルメイダ(ブラジル)
トーマス・ナルモ(ノルウェー)

<キックボクシング・バンタム級/3分3R>
ペッタノン・ペットフォーガス(タイ)
ジャン・チェンロン(中国)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジェームス・ヤン(米国)
ロエル・ロサウロ(フィリピン)

■ONE Battle Ground03視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground03対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)

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【ONE Battle Ground03】モンゴルの純真=オトゴンジャルガル─01─「ゲルに住んでいるというは本当です」

【写真】オトゴンジャルガルと家族。キャリア6勝1敗、お父ちゃん──やるしかないでしょっ!! 製作販売しているというTシャツを家族で来てもらったが、この肖像画は……、……(C)ONE

27日(金・現地時間)、ONE「Battle Ground02」が放送される。

7月30日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録された今大会はこれからのONEという戦場を見るうえで、新たなパワーハウスとなるモンゴルや中国から新たな選手が経験し、初陣に挑む試合が複数組まれている。

27日の収録マッチではプレウ・オトゴンジャルガルが、ベン・ロイルと待望のサークルケージ初戦に挑む。ONE Warrior Seriesのリッチ・フランクリンがウランバートルを尋ねて、トライアウトを行った際に発掘し、「テントに住む凄くハングリーな選手がいて。もの凄く期待している」と評していたのがオトゴンジャルガルだ。

モンゴルではゲルと呼ばれるテントに寝起きしているのが真実なのか。その辺りも含めて、チンギス・ハンを尊敬してやまないオトゴンジャルガル──ひたすらMMAファイターとしての成功を夢見、家族の支えに感謝して、ONEデビューを迎えようとしていた彼を試合前日インタビュー。その模様をここで紹介したい。


──明日、念願のONE初陣でベン・ロイルと対戦します。

「とても楽しみです。明日、試合ができることを心の底から嬉しく思っています」

──一度ONE Warrior Seriesで戦っただけでパンデミックが起こってしまい、2019年の12月から試合ができなくなってしまいました。

「コロナによって試合が出来なくなった時は、とても辛かったです。ウォリアーシリーズの行方も分からない状態になり、モンゴルでもMMAの試合が行われる見込みが全くなくなってしまいました。

僕にはスポンサーもいなかったので、生活は凄く苦しかったです。これは以前から行ってきたのですが、オリジナルTシャツを作成して、それを販売して生計の足しにしていました。それでも試合がないなかで、とにかく練習自体は続けてきましたが、昨年10月に1度だけモンゴルFCで戦うことができました(※セルオド・ビルグンにノースサウスチョークで一本勝ち)。今は3カ月前にスポンサードしてくれる会社もできたので、生活はなんとかなっています」

──生活が凄く苦しかった……。プレフはファイター以外の仕事というのは?

「妻と一緒にオンラインショップをしています。中国から輸入した物を販売するというビジネスです。彼女が輸入や販売の手続きをしてくれて、配達が僕の仕事です。

あとはウランバートルの大きな市場で商売をしたりして、生き抜いてきました。それでも練習をストップすることだけはなかったです。MMAで成功するという強い信念を持って練習は続けてきました」

──コロナ禍を機会に、MMAから身を引くという選択をした選手も世界中にいるかと思いますが、モンゴルというMMA市場がなかなか成立しづらい国にて、プレフは引退を考えたことはなかったですか。

「全くなかったです。妻から生活のためにMMAを辞めてほしいと言われたことも、1度としてありませんでした。彼女は子供が2人いる状態ながら、食事であったり、練習衣の洗濯であったり、献身的に僕のMMAファイター生活をサポートし続けてくれています。

ばかりか『もう少しで成功に近づいているのだから、とにかく頑張って』と背中を押してくれます。モンゴルでは常識的に考えて、MMAファイターとして生きていこうと思えば、生活面はかなり厳しくなります。僕の場合は本当に妻の支えがあって成り立ってきました。

だから2年前にリッチ・フランクリンさんがモンゴルにやってきてウォリアーシリーズと契約できた時は、本当に嬉しかったです。ずっと海外で試合ができる選手になりたいと思っていたので。

あの時はフランクリンさんが練習後に家にやってきて、モンゴルの食事まで食べてくれたんです。先ほど、話したオリジナルTシャツをフランクリンさんだけでなく、スタッフの全員が購入してくれました」

──2019年に日本にリッチ・フランクリンがやってきたときに、「モンゴルにはテントに住む凄くハングリーな選手がいて。もの凄く期待している」と言っていたのですが、それがプレフことで。でも、ゲルに住んでいるというのは盛っているんじゃないかと思っていました。

「ゲルに住んでいるというは、本当の話です」

──えっ、遊牧民が移動しながら生活するためにゲルが存在すると思っていたのですが……プレフは遊牧民ということですか。

「いえ、そんなことはないです(笑)。でもウランバートルでも、ゲルで生活をしている人間は少なくないんです。モンゴル国民は、国から住むために一定の土地を貰うことができます」

──えぇ、そうなのですか。

「ハイ。富裕層はそこに業者に発注して、一軒家を建てます。ある程度経済的に余裕のある人は、その土地にレンガで断熱性のある家を自分で建てて住みます。そうでない人のなかには材料を購入して、木造住宅を自分たちで作ったり、僕のようにゲルを建てて住む。ゲルに住む人の数もかなり多いです」

──全く知らなかったです……。

「フランクリンさんが来てくれた時は、僕はウランバートル郊外の山の頂上に近いところにゲルを建てて住んでいました。ただしコロナが起こって移動制限が出てしまったので、そこに住んでいると練習に行くことが困難になりました。

だからウランバートルの中心に近い場所に母が住んでいて、その敷地内にゲルを建てて今は生活しています。とにかく練習環境を第一に考えてのことです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
8月27日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground03対戦カード

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<57.7キロ契約/5分3R>
デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク(タイ)
バンマードォーチー(中国)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
キム・デフォン(韓国)
シェ・ウェイ(中国)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
ビー・ニューイェン(米国)
ジェネリン・オルシム(フィリピン)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
ティオル・タン(米国)
ソン・ミンジョン(韓国)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ベン・ロイル(英国)

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【ONE Battle Ground】活動再開=7月30日LIVE&収録大会は「中国✖ワールド」?! ジャン・リーポン出場

【写真】Battle Ground02でONEデビューが決まったジャン・リーポンはUFCで2勝2敗、通算MMA戦績は30勝11敗2分──ドゥアルド・フォラヤンは厳しい試合が続く (C)MMAPLANET

19日(月・現地時間)、ONE Championshipが30日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE「Battle Ground」の開催と対戦カードの発表を行っている。

5月28日のプロモーション史上初となる予定だったオンリー女子イベントが、COVID19対策でシンガポール政府がロックダウン政策を採ったため延期を余儀なくされたONEだが、再開まで2カ月──そして女子大会ではなく、通常のイベントが開かれる。


とはいえシンガポールで最近、夜の街や生鮮市場でクラスターが発生し、7月12日に外食の人数が5人に引き上げたばかりだというのに、19日から2人に再び規制が強化された(例外としてファイザーかモデルナ制のワクチンを接種し、2週間が経過している者と感染から回復し270日以内の者、24時間以内に陰性が確認された者)。

基本は在宅勤務で、MMA練習環境も5人から2人(ワクチンを接種者は5名まで)に数制限が入っているという。そのようなかで、今大会は無観客、隔離措置が実施されパンデミック後のONEのニューノーマルとなっているライブ&ダークシリーズ収録が30日に行われる。

ライブ大会はONEムエタイ世界ストロー級選手権試合=王者サムエー・ガイヤーンハーダオ✖プランチャイ・PKセンチャイムエタイジムをメインに、MMAが4試合、キック1試合と計6試合が確定している。

シンガポールのロックダウン後、ONEでは市場開放と予防対策の狭間になるマーケットを睨み、米国、東南アジア、東アジアでのイベントを開催も模索していたという話も聞かれる。そんななか8月13日放送分= ONE「Battle Ground02」ではライト級=ジャン・リーポン✖エドゥアルド・フォラヤン、ストロー級=アレックス・シウバ✖ミャオ・リータオ。27日放送分=ONE「Battle Ground03」はムエタイ・バンタム級のセーマーペッチ・フェアテックス✖タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム、ストロー級=デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク✖バンマードォーチーと、ダークシリーズとして放送2大会の上2カードが一足先に明らかとなっている。。

元TUFチャイナ優勝でRoad FCでも活躍したジャン・リーポンがONEデビューを果たし、同じくWLFやKLFで13勝1敗の戦績を残すバンマードォーチーもサークルケイジ初陣と、録画大会は4試合発表されたなかで中国人選手が3名、30日のライブ大会にも中国から3人が出場する。今回のBattle Ground Sereisは中国大会開催と「中国✖ワールド」というコンセプトの名残り──というのは考え過ぎだろうか。

■視聴方法(予定)
7月30日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Battle Ground対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] プランチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<キックボクシング・フェザー級/5分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タイフン・オズカン(トルコ)

<女子アトム級/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
リン・ホーチン(中国)

<バンタム級/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)

<女子アトム級/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)

The post 【ONE Battle Ground】活動再開=7月30日LIVE&収録大会は「中国✖ワールド」?! ジャン・リーポン出場 first appeared on MMAPLANET.