カテゴリー
MMA ONE ONE Battle Ground02 Special UFC   エドゥアルド・フォラヤン キック ジャン・リーポン 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その壱─リーポン✖フォラヤン「僕って窓際も窓際」

【写真】リーポンがフォラヤンに快勝も、その対戦アピールに青木の反応は (C)ONE

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年8月の一番、第一弾は7月30日に行われ8月13日に中継されたONE Battle Ground02より、ジャン・リーポン✖エドゥアルド・フォラヤン戦について語らおう。


──青木選手が選ぶ8月の一番、最初の試合は何になりますか。

「リーポン✖フォラヤンですね。フォラヤンの負けは予想をしていたのですが、コンディションが良くない状態が続いていますね」

──続くということは、思い切って休息期間を取らないとコンディションが戻ることはないのかと思ってしまいます。

「それなのに試合を続けますよね。なぜ、ここまで出場機会が多いのかも謎です」

──フィリピンというマーケットを大切にしているのか。

「まぁバリューはありますからね。フィリピンはONEが強い国ですけど、フォラヤンばかりですよ。ラカイから試合に出ているのも。にしても、負けが続いています」

──現在4連敗。2019年3月の東京での青木選手との試合から1勝6敗です。

「1勝も(ツォゴーフ)アマルサナーの頭が当たって、負傷判定勝ちですからね。フィニッシュされている試合もあるし、だいぶ厳しい状況ではあると思います」

──勝ったリーポンに関しては、どのような印象を持ちましたか。

「リーポンは元UFCでKunlunから来ているというのは、興味ありましたね。もっと圧倒する説もありましたし、僕もそう思っていました。フォラヤンも何だかんだと、スタンドでのカーフキックからのパンチという流れは強かったです。

でもリーポンがクンルンとの契約があって、試合ができなかったというインタビューを読ませてもらって、そこが興味深かったですね」

──契約問題はクリアーになったというのは恐らくはリーポンにしても、バンマードゥーチーにしても契約満了まで、他で試合をしていなかったということだと思います。2019年10月から、今に至るまでクンルンは開かれていないのですが……。

「そういうことなんだ。それって怖くないですか?」

──いや、怖いですよ。

「それで喪が明けて、ONEと契約したということですね。まぁ2年も試合しないってことは、そんなに甘くないですよ」

──ONEの階級や計量も初めてですし。

「ですよね。77キロの体調が創れていないというのはありますよね」

──ただし、試合前からレジェンドのシンヤ・アオキと戦いたいという発言がありましたね。

「もうそういう歳になったということですね。31歳とかの選手なので、高校生とか多感な時に僕の試合を視ていたから、名前を挙げてくれたんですかね。

でもフォラヤンにここで勝って、『アオキとやりたい』と彼が言ったからって組まれたら……僕って窓際も窓際ってことなんですよね」

──ジェイムス・ナカシマ戦の勝利があり、セイジ・ノースカットの欠場でフォラヤンに勝利した。でも、次はONEで2試合目のリーポンになると。

「そういうことですねよね? 俺って窓際ですよ」

──中国市場は非常に大切。リーポンが青木選手の実績をテイクすることが狙い。

「そうなんですよ。ノースカット戦を受けて、代役のフォラヤンと戦った。ゴードン・ライアンとのグラップリングも受けたけど、引退でなくなった。僕自身は都合の悪い試合もやってきたけど、上と組んでくれないんだなっていうのはありますね」

──リーポンのアピールは青木選手にも伝わっていたかと思います。

「そこは……ちょっと一つあったのが、ONEからリーポンのことについてコメントを求められたんですよ。中継前に」

──リーポンが試合前に発言していたことが、ディレイで伝わってきて、その反応を聞きたかったということですね。

「そう。でも僕はディレイで中継される……彼の試合結果を知らない。それでコメントを出して、もし僕の言葉が試合後に使われでもしたら、究極の後出しジャンケンだから。

結果を教えてくれて、コメントをしないと。結果を知っているであろう主催者側から、どうなったのか知らない僕にコメントを求められても返答できないです。イエス、ノーも含めて、どういうことを話せば良いのか。創ることができないですよ。

録画中継で自分達はストーリーが見えていて、知らない僕がコメントを出すと……ハメられるというか、都合良く使われてしまうかもしれないということが、凄く怖かったです」

──ダークシリーズを現在進行形で伝えるのは、本当に難しいです。

「でもTUFもそうですよね」

──TUFは本大会で行われる決勝戦以外、エキシ扱いで実戦としてカウントされないですから。

「あぁ、そういうことか……。あの時、俺も良くなかったんですよね。『結果どっちですか?』って尋ねなかったから」

──そこはでも『答えられません』なんて返答だと、人間関係的に厳しくなってしまうじゃないですか。リーポンの自発的な発言に乗っての青木選手のコメントをプロモーションが求めたのか。それともリーポンもプロモーションの意向で発言したのか、分からないですし。

「そこなんですよねぇ。だから難しい……難しいとしか言えないかな」

──ですね。自分はメディアとプロモーションって癒着はダメだけど、共犯でいられる関係がベストだと思っているので。

「そうですよね。『答えられません』ではなくて『ケーフェイ』で済ませられれば……ですよね。まぁ、でも次からはその腹積もりで回せるようにします」

──とにかく、お仕事は推進していくと。ただ9月からはダークシリーズは終わります。この不自然さも解消されていくかと。

「皆、慣れないことしてきましたからね。これでリアクションの取り方は、ちょっと楽になりますね」

──ところでリーポンの発言が、ONEのストーリーラインに乗った時、青木選手はどうされるのでしょうか。

「仕事であるからやります。多分、やるんだと思いますよ。でも僕としては、もう僕の試合でしかないです。人としての想いだとか、粋とかね……そういうのを感じたいけど、それはやっぱり日本人の感覚なのかな。ここまでやってきたことを汲んだ試合を組んでくれても良いのになっていうのはあります。その感情は、僕の理屈のなかで間違っていないです」

──なら不謹慎ですけどシンガポールでなく、重慶で大ブーイングのなかでやるとか。そういう痺れるシチュエーションとか欲しくなりますね。

「まぁ、現状でソレは無理なわけだし。それにね、リーポンは選手としては、そんなに特別なわけじゃないですよ。だってホドリゴ・カポラルに負けているんですよ。クンルンの実績がどこまで実績なのかって、分からないですしね。エルミス・フランカとか、動けない選手を呼んでやっつけて」

──青木選手とジャン・リーポン、自分は興味はあります。ただしフォラヤンに勝っただけでなく、ピーター・バウシュトやナシューヒンなど、他の選手との試合をもう1試合挟んで欲しいなと思います。

「僕は……次は、他の選手とやりたいです(笑)。まぁまぁまぁ、どうなるのか楽しみではありますけど」

The post 【Special】月刊、青木真也のこの一番:8月─その壱─リーポン✖フォラヤン「僕って窓際も窓際」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE ONE Battle Ground02 エドゥアルド・フォラヤン ジャン・リーポン 青木真也

【ONE Battle Ground02】ジャン・リーポンが北米MMAでフォラヤン下し、青木真也にラブコール

【写真】勝利の雄叫びを挙げたリーポン。青木戦を熱望(C)ONE

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジャン・リーポン(中国)
Def.3-0
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

フォラヤンがまず左から右のローを蹴っていく。リーポンは前蹴り、続いて右ローを繰り出す。フォラヤンもローを返し、右オーバーハンドから右ローへ。さらにワンツーでボディストレートを入れる。ここにダブルレッグからバックに回ったリーポンは、胸を合わされてもボディロックでテイクダウンを奪って足を一本抜いていく。

左のパンチを力強く打ちこむリーポンは、ガードの中に入れられても左のパンチ、右の鉄槌を落とす。再び足を一本抜かれたフォラヤンは、左腕を差していくが左のパンチを被弾する。リーポンはパスに成功し、シングルに来たフォラヤンのバックを制し四の字フックへ。アゴの上からRNCを狙うリーポンは、極まらないとみるとパンチに切り替える。勢いのあるパンチを打ち込むリーポンが、初回をリードした。

2R、いきなりの右ハイは空振りとなったフォラヤンは、左フックに続きく右フックを当てる。リーポンは右前蹴りをアゴに入れ、フォラヤンが右ローを蹴っていく。右オーバーハンドに右を打っていったフォラヤンが、ワンツー。額で受けて前蹴りのリーポンは、後ろ回し蹴りをかわす。リーポンは左ジャブを見せた直後に、ダブルレッグでテイクダウンを決める。北米MMAスタイルでフォラヤンを追い込むリーポンが、左のパウンドを打ち下ろす。バタフライガードからスクランブルのフォラヤンは、バックを許さず立ち上がることに成功する。

間合いを測るリーポンは、前蹴りから組んでバックを伺う。許さず、逆にリーポンをケージに押し込んだフォラヤンが離れる。フォラヤンは左フックを放つが、インパクトのある打撃を入れることはできなかった。

最終回、シングルを切ったフォラヤンは、ダブルレッグもスプロールする。鋭いローを貰ったリーポンは、距離を取る。フォラヤンはローを続け、リーポンが前蹴りを返す。ワンツーからローのフォラヤンは右アッパーを打たれるが、左フックを返してダブルレッグも切っていく。倒されず、組まれなくなったフォラヤンだが初回の劣性を挽回するには、ノックダウン級の攻撃が必要だ。

その一発を貰わず戦うリーポンは、右関節蹴りから左ハイを狙う。残り90秒、ローをかわしたリーポンが後ろ回し蹴りへ。ローをかわすリーポンが左ジャブを当てる。ここにきてジャブを連続で入れるリーポンが、その左ジャブからダブルレッグを仕掛ける。左腕を差したフォラヤンに対し、リーポンはハイクロッチに移行してリフトアップ──テイクダウンを決める。しっかりポイントアウトしたリーポンが、最後はパウンドを纏めて勝利を決定的とした。

判定勝ちのコールに勝利の雄叫びを挙げたリーポンは、「ハッピーだけど、2年振りの試合で疲れた。フォラヤンと戦わせてくれたONEに感謝している。次? シンヤ・アオキのファンだから彼と戦いたい」と話した。


The post 【ONE Battle Ground02】ジャン・リーポンが北米MMAでフォラヤン下し、青木真也にラブコール first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA ONE ONE Battle Ground02 エコ・ロニ・サプトラ

【ONE Battle Ground02】右フック一閃、サプトラがリュウ・バンシュアイを10秒でKO

【写真】この一発で勝負は決まった(C)ONE

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
Def.1R0分10秒by KO
リュウ・パンシュアイ(中国)

サウスポーのリュウが左フック。ワンツーを放ったサプトラが、下がったリュウの左ローに右フックを合わせて打ち抜く。この一発でリュウが大の字になりキャンパスに沈んだ。

「このKOはコロナ禍のインドネシアに捧げる」と勝者はコメントした。


The post 【ONE Battle Ground02】右フック一閃、サプトラがリュウ・バンシュアイを10秒でKO first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ONE ONE Battle Ground02 Report オトゴンバートル・ネルグイ ブログ ラフル・ラジュ

【ONE Battle Ground02】オトコンバートル・ネルグイ、初回で攻め疲れ。ラジュのRNCに下る

【写真】ネルグイは、初回で決めないと勝機はなかったか(C)ONE

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ラフール・ラジュ(シンガポール)
Def.2R3分54秒by RNC
オトゴンバートル・ネルグイ(モンゴル)

上背で上回るが細身のラジュに圧力を掛けるネルグイが、軽いローを蹴る。この軽いローにバランスを崩すラジュは、左フックにダブルレッグを合わせる。ネルグイはギロチンをセットして引き込むも、パス狙いから頭を抜いたラジュがトップを取る。ダブルアンダーフックで立ち上がったネルグイが、そのままボディロック・テイクダウンを奪ってマウントを取る。

足を戻し、足関節狙いのラジュにパウンドを連打したネルグイは、サイドバックから重いパンチを打ちつけていく。上を向いてワキを差してきたラジュに対し、ネルグイはがぶりから離れてワンツーを放つ。ラジュはダブルレッグをがぶられ、ヒザを頭部に受ける。ここも自ら離れたネルグイ、攻勢だが疲れが見えるか。ネルグイはワンツーからスピニングバックキック、さらに力を入れて下段を蹴る。ラジュはここもダブルレッグを切られ、スタンドでギロチンに取られる。ネルグイは小内刈りも、自ら離れてスタンドへ。そのまま時間となった。

2R、右カーフを蹴ったネルグイは左右のハイをかわして、ダブルレッグを切りつつニンジャチョークへ。ラジュは自ら背中をつけ、体を捻ってチョークを防ぐ。試合がスタンドに戻ると、ラジュはまたもカーフでバランスを崩す。真っ直ぐ組みに来たラジュに対し、ネルグイは右腕を差して で投げる。

抑えずスタンドに戻ったネルグイは、自らの右カーフでバランスを崩す。ダブルレッグでテイクダウンを決めたラジュがバックへ。ネルグイは完全にガスアウト状態で両足のフックを許してしまう。背中を伸ばさないように耐えるネルグイだが、ラジュがRNCに入ると即タップ──1年半、MMAのトレーニングから離れ、1カ月の練習でONE初出場なったネルグイは、調整不足は明らかだった。

「タフな時間だった。チームでハードワークをして、ケガがたくさんした。この勝利に誇りに思う。ここは死ぬ準備が出来て立っているんだ」とラジュは話した。


The post 【ONE Battle Ground02】オトコンバートル・ネルグイ、初回で攻め疲れ。ラジュのRNCに下る first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA K-1 MMA ONE ONE Battle Ground02   アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン オトゴンバートル・ネルグイ キック ジャン・リーポン チャンネル ボクシング ミャオ・リータオ ラフル・ラジュ

【ONE Battle Ground02】草原の法の番人ネルグイ、ONE初陣へ「機会があれば極真の蹴りを」

【写真】粗いが、パワーと戦意が同等でないとこの粗さを凌駕することは困難だ(C)ONE

13日(金・現地時間)、ONE「Battle Ground02」が放送される。

7月30日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録された今大会で草原の法の番人ことオトゴンバートル・ネルグイが、ラフル・ラジュを相手にONE本戦デビュー戦を戦っている。

ネルグイといえば2019年10月に東京で開催されたONE Warrior Seriesで長田拓也をギロチンで斬って落としたパワー・ストライカーだ。その後、コロナパンデミックによりモンゴル国内大会への出場がなくなり、ウォリアーシリーズの開催も滞っているままだ。

何より母国で警察のスペシャルフォースの任務に就くネルグイは、国の方針により同僚との接触以外を禁じられMMAの練習自体が許されない時間を過ごしてきた。中国と並びアジアンMMAの新しいパワーハウスから、既にキャリア11年目を迎えるファイターが満を持してアジアの最高峰で戦う──その経緯を尋ねた。


──2019年10月に日本で行われたONE Warrior Seriesで長田拓也選手に大勝して以来の実戦復帰が、ONE本戦デビュー戦となります。今の気持ちを教えてください。

「あの試合が終わって、またすぐにウォリアーシリーズで戦いたいと思っていたけど、コロナ禍の問題もあり試合が組まれなくなった。同時に僕はモンゴルで警察の特殊部隊の一員なのでMMAの練習もストップしていたんだ。警察の勤務を全うするためにね。そんななか今回はONEの本戦と契約できて、凄く嬉しいよ」

──2020年2月に母国のモンゴルFCでムングントスズ・ナンディンエルデンと対戦予定でしたが、大会自体が延期されてしまい、そのまま実戦だけでなく練習からも離れていたということですね。

「あの時は、しっかりとナンディンエルデンとの試合に向けて準備ができていた。それが1週間前にコロナで大会の延期が決まって、そのまま行われないままだった。当時はこの状況がこんなに長く続くことは、これっぽっちも思っていなかった。

その後、警察の上部からMMAへの試合に出ることばかりか、練習もしないようにとお達しがあった。感染を抑えるために、部隊以外の人間との接触を避けなければいけなくなり、その状態が1年以上続いていたんだ。

それがこの夏になって、ワクチン接種が進んだことで政府がコロナ対策方法を見直すことになり、僕も練習することが許されるようになった。それが殆ど、ONEからのオファーと同じタイミングで本当に良かったよ。7月5日にONEで戦えるという話がマネージャーからあり、練習を再開したんだ。

1カ月も準備期間はなかった。ただし、ウェイト・トレは続けていたので筋肉は多くなっている。もし、このオファー後もMMAの練習ができないようだったら、警察本部に嘆願書を出すつもりだった。ONEはMMAの世界で2番目から4番目に大きなプロモーションだし、このチャンスを生かすためにどのような努力もしただろうね」

──なるほど、それだけの想いがあったのですね。ところでネルグイ選手は決してMMAが盛んでなかったモンゴルで、どのようにしてMMAファイターの道を目指したのでしょか。

「2010年にMMAを戦い始めた。MMAのトーナメントが開かれて、警察の特殊部隊からも選手が派遣されることになり、僕が選ばれた。そしてジャダンバ・ナラントンガラグと戦ったんだ」

──MMAデビュー戦がジャダンバだったのですね!! 

「もうジャダンバはK-1のスター選手だった。でも、警察署長は僕が勝てると思ってトーナメントに送り込んだ。結果は思ったようにはいかなかったよ」

──その時は、どのような格闘技歴があったのですか。

強烈無比なオーバーハンドだが、実にニータップに移行できる

「極真空手、キックボクシング、コンバットサンボだよ。デビュー戦前にMMAを始めたばかりのチームで練習するようになった」

──ジャダンバも極真出身ですよね。

「ジャダンバは既にレジェンドだったよ。対して僕はまだ23歳の若造だった」

──デビュー後は2011年にMMAを戦ったものの、それから2018年まで6年10カ月ものブランクがあり、その2018年には米国で4試合を戦い3勝1分です。

「モンゴルにはMMAの大会もそうだし、関係している人間も少ない。僕自身、2014年から2016年の2年間は国連の治安維持軍の一員として南スーダンに駐在していたんだ。帰国後、すぐにでも試合をしたかったけど、モンゴルでは大会数が本当に限られていて。それでも試合は何度か組まれたのに相手のケガなどで結局、戦えないままだった」

──それがいきなり米国で1年に4試合も戦うというのは、どのような環境の変化があったのでしょうか。

「2017年に今のマネージャーが米国からモンゴルに戻ってきて出会ったからなんだ。彼が米国での試合を持ってきてくれて、Tachiパレスとドラゴンハウスでという大会で戦い、ドラゴンハウスではライト級王者になることができた。そのマネージャーがモンゴルFCを主宰するようになり、ようやくモンゴルでも戦うことができるようになったんだ。

それにMMAの試合がなかった相手もコンバットサンボでも世界3位になり、キックでも何度もトーナメントで優勝しているから実戦から離れていたというわけではなかったんだ」

──MMA以外の格闘技の試合で戦ってきたわけですね。

「一番多くの試合に出ていたのは、極真空手のトーナメントだよ。何度もモンゴル国内の王者になり、アジア選手権では2位になっている。極真の試合は海外も含め、相当な数のトーナメントに出てきたよ」

──極真の経験はMMAで生きていますか。

「極真の中段突きと下段蹴りで、相当に鍛えられてきたよ。多くの蹴り技を見につているし、蹴りには自信があるよ」

──ところでONEデビュー戦は凄く大切な試合になりますね。

「初戦は絶対的に重要になってくる。ファンは退屈な試合を求めていないから、エキサイティングな試合をして相手をKOする。米国で試合をしていた時代から、ファンに存在を知ってもらうために、常にフィニッシュを狙って戦ってきたんだ。あの時同じようにKOを狙って戦うよ。機会があれば、極真の蹴りを見せてKOするつもりだ。押忍!!」

■視聴方法(予定)
8月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE Battle Ground02対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジャン・リーポン(中国)
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
ミャオ・リータオ(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
アラン・ンガラニ(香港)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
リュウ・パンシュアイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
オトゴンバートル・ネルグイ(モンゴル)
ラフル・ラジュ(シンガポール)

The post 【ONE Battle Ground02】草原の法の番人ネルグイ、ONE初陣へ「機会があれば極真の蹴りを」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Battle Ground02 ROAD FC UFC アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン オトゴンバートル・ネルグイ ジャン・リーポン ブログ

【ONE Battle Ground02】フォラヤンと対戦、TUF CN制覇ジャン・リーポン「アオキと戦うことは、僕の夢」

【写真】Long Journey、ジャン・リーポンがいよいよONEで戦う(C)ONE

13日(金・現地時間)、ONE「Battle Ground02」が放送される。

7月30日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録された今大会のメインで、エドゥアルド・フォラヤンと戦っているのが中国のジャン・リーポンだ。

TUF Chinaウィナー、UFCでは2勝2敗──通算30勝11敗2分の実力者が、再びグローバルステージに戻ってきた。


──今日はインタビューの機会を与えてもらい、ありがとうございます。

「こちらこそ、ありがとう。前にインタビューしてもらったことがあるよね。覚えているよ」

──ハイ、2014年3月にマカオでUFCデビュー戦の次の日にインタビューをさせてもらいました。

「ああ、そうだった。凄く久しぶりだね」

──ハイ。リーポンもUFCから中国国内、Road FCなどに参戦し今回ONEと契約しました。

「ONEで戦うことは、ずっと長く考えていた。でもKunlun Fightとの契約問題があり、2年間試合に出ることができなかったんだ。問題もようやく解決したから、すぐにONEと契約した。ONEは最大のプロモーションではなくても、最大のプロモーションの1つだしね。メンタル面、フィジカル面ともに最高潮で、ONEで絶対に良い試合をするよ」

──Road FCへの出場もありましたが、1試合だけでした。ライト級のタイトルコンテンダーとしてRoad FCで戦うようになったと思うのですが、その後の出場がなかったです。

「あの時、Roadでは3、4試合を戦う契約だった。当時はKunlunとの契約が最優先されるという状況で、Roadはすぐに韓国での試合をアレンジしてくれた。でもKunlunから許可が下りずに韓国で戦うことはできなかったんだ。あの時は契約で縛られていた。でも、もう今はKunlunに縛られることは何一つない、自由になったんだ」

──Kunlunは中国で最大のショーの一つです。国内で名声を得ることもできたかと思います。

「中国のマーシャルアーツ・ファンのほとんどが、僕のことを知っていると思う。これ以上、有名になりようがない。だからこそ、海外の世界規模で活動するプロモーションで戦いたいと思ってきたんだ。

ONEで戦うことで、中国以外の国のMMAファンに僕のことを知ってもらえる。それが僕の望みだったんだよ」

──過去2年間、契約問題があり試合ができませんでした。その間、どのような気持ちでいましたか。

「契約問題、そしてパンデミックもあったから長い間、試合で戦うことができなかった。そりゃあ少しはストレスを感じていたよ。でも、練習を欠かしたことはない。ファイティング・キャンプではなく、普段の練習になるけどね。

この間、今年の1月に僕自身のジムを開き、チームを作ったんだ。結果、全く時間を無駄にすることがなかった。3月からは一般の人たちも入会しているよ」

──今回のONE初陣では元世界ライト級王者エドゥアルド・フォラヤンと対戦します。

「フォラヤンの試合はずっと見てきたよ。パンチも蹴りもとてもパワーがある強豪だ。このところ、結果を残せていないという意見もあるだろう。でも、僕は彼が如何にタフかを知っているつもりだ。油断することはない。全力で戦うよ」

──この試合はリーポンの実力を測るテストマッチかと思います。ONEライト級戦線で勝ちあがる自信はどれだけありますか。

「正直言えば、数年前までクリスチャン・リーのことを強いと思っていなかった。当時の対戦相手は、大したことがなかったからね。でも、ここ数年の世界戦や王座防衛戦で手強い相手と戦い、勝利を手にし続けてきた。あの戦いぶりを見て、ようやく彼の真の姿が分かるようになった。打撃、グラップリング、レスリングとどの面でも秀でた素晴らしいウェルラウンダーだ。今の僕はクリスチャンと戦うことを目標にしているよ。

それと……シンヤ・アオキ、彼はずっと昔から僕のアイドル、ヒーローだった。ONEでアオキと戦うこと、それは僕の夢の一つなんだ。いつかアオキと戦いたい。実現すれば、これほど光栄なことはないよ。

ONEライト級で戦い抜くことは、決して容易いことではないと分かっている。でも100パーセント準備できているし、自信がある。それでも今回の試合に関してエキサイトし過ぎるということはないよ。

そうならないだけ、経験は積んできた。試合前から興奮し過ぎても良いことはない。とても落ち着いている。そして、試合が始まると、全てを開放する。絶対に良い試合を皆に見てもらうよ」

■視聴方法(予定)
8月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground02対戦カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジャン・リーポン(中国)
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
ミャオ・リータオ(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
アラン・ンガラニ(香港)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
リュウ・パンシュアイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
オトゴンバートル・ネルグイ(モンゴル)
ラフール・ラジュ(シンガポール)

The post 【ONE Battle Ground02】フォラヤンと対戦、TUF CN制覇ジャン・リーポン「アオキと戦うことは、僕の夢」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
ABEMA MMA ONE ONE Battle Ground02 ONE Championship ROAD FC   アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン オトゴンバートル・ネルグイ ジャン・リーポン チャンネル ミャオ・リータオ ラフル・ラジュ

【ONE Battle Ground02】草原の法の番人=モンゴル特殊警察官オトゴンバートル・ネルグイ、出陣

【写真】とにかく豪快なファイターが多いモンゴルから、また注目の選手がONE本戦出場を果たす。ライト級のファイターは要注意だ(C)MMAPLANET

ONE Championshipが9月3日(金・現地時間)に5月に予定されていたオンリー女子大会=ONE Empowerの開催と今月13日(金・同)に録画中継されるONE Battle Gound02の対戦カードが発表している。

7月30日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで収録された同大会、メインとセミでは既報の通りジャン・リーポン✖エドゥアルド・フォラヤン、アレックス・シウバ✖ミャオ・リータオが組まれており、今回は他3試合のMMAマッチが明らかとなっている。


ヘビー級のトーマス・ナルモ✖アラン・ンガラニ、フライ級のエコ・ロニ・サプトラ✖リュウ・パンシュアイ、そしてライト級のオトゴンバートル・ネルグイ✖ラフル・ラジュの3試合、ONE初出場のトーマス・ナルモは周囲がワクチン接種を済ませておらず、単独でシンガポール入りを果たしたという情報も伝わっている。

そんな3試合のなかで注目はモンゴルのオトゴンバートル・ネルグイだ。ONE本戦は初出場のネルグイだが、2019年10月に東京で開催されたONE Warriro Seriesに来日しており、長田拓也を相手に強烈なパンチからギロチンチョークで下している。

ネルグイにとって、その長田戦以来の実戦となる。本来、ネルグイは長田戦の3カ月後──2020年2月1日に母国モンゴルのウランバートルにおけるMongol FCで韓国在住の同朋でRoad FCなどで活躍してきたムングントスズ・ナンディンエルデンと対戦予定だった。しかし、モンゴル政府は中国の武漢からアジアに広まりつつあった新型コロナウィルス感染拡大にいち早く対応を見せ、感染者が出る以前に1カ月間の教育機関の休校と催し物の開催を中止させる決定をした。

3月14日に同大会の延期も決まっていたが、ご存知のようにCOVID19はその後の1カ月半で瞬く間に世界中に広まり、ネルグイの本職は特殊部隊に属する警察官で、部隊内での感染を防ぐためにMMAのトレーニングからも離れる必要があった。デルタ株で感染者が増加傾向にあるモンゴルだが、7月5日から練習許可が下りたことで1年半ぶりにトレーニングに戻り、今回の試合を迎えることになったという。

職業柄ネルグイのフィジカル=強度が落ちることはい。とはいえMMAを戦うには特殊警察の任務とは違うスタミナは不可欠だ。以前に極端はガス欠を試合中に起こしたこともあるネルグイだけに、今回の試合の一番の不安材料は対戦相手のラフル・ラジュではなく、自らのコンディションとなりそうだ。

■視聴方法(予定)※録画中継
8月13日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ ONE Battle Ground対戦予定カード

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジャン・リーポン(中国)
エドゥアルド・フォラヤン(フィリピン)

<ストロー級(※61.2キロ)/5分3R>
アレックス・シウバ(ブラジル)
ミャオ・リータオ(中国)

<ヘビー級(※102.01キロ)/5分3R>
トーマス・ナルモ(ノルウェー)
アラン・ンガラニ(香港)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
リュウ・パンシュアイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
オトゴンバートル・ネルグイ(モンゴル)
ラフル・ラジュ(シンガポール)

The post 【ONE Battle Ground02】草原の法の番人=モンゴル特殊警察官オトゴンバートル・ネルグイ、出陣 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
News ONE ONE Battle Ground01 ONE Battle Ground02 ONE Battle Ground03 アレックス・シウバ エドゥアルド・フォラヤン オンラ・ンサン ジャン・リーポン デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク バンマードォーチー ブログ ミャオ・リータオ ヴィクトリア・リー

【ONE Battle Ground】活動再開=7月30日LIVE&収録大会は「中国✖ワールド」?! ジャン・リーポン出場

【写真】Battle Ground02でONEデビューが決まったジャン・リーポンはUFCで2勝2敗、通算MMA戦績は30勝11敗2分──ドゥアルド・フォラヤンは厳しい試合が続く (C)MMAPLANET

19日(月・現地時間)、ONE Championshipが30日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムでONE「Battle Ground」の開催と対戦カードの発表を行っている。

5月28日のプロモーション史上初となる予定だったオンリー女子イベントが、COVID19対策でシンガポール政府がロックダウン政策を採ったため延期を余儀なくされたONEだが、再開まで2カ月──そして女子大会ではなく、通常のイベントが開かれる。


とはいえシンガポールで最近、夜の街や生鮮市場でクラスターが発生し、7月12日に外食の人数が5人に引き上げたばかりだというのに、19日から2人に再び規制が強化された(例外としてファイザーかモデルナ制のワクチンを接種し、2週間が経過している者と感染から回復し270日以内の者、24時間以内に陰性が確認された者)。

基本は在宅勤務で、MMA練習環境も5人から2人(ワクチンを接種者は5名まで)に数制限が入っているという。そのようなかで、今大会は無観客、隔離措置が実施されパンデミック後のONEのニューノーマルとなっているライブ&ダークシリーズ収録が30日に行われる。

ライブ大会はONEムエタイ世界ストロー級選手権試合=王者サムエー・ガイヤーンハーダオ✖プランチャイ・PKセンチャイムエタイジムをメインに、MMAが4試合、キック1試合と計6試合が確定している。

シンガポールのロックダウン後、ONEでは市場開放と予防対策の狭間になるマーケットを睨み、米国、東南アジア、東アジアでのイベントを開催も模索していたという話も聞かれる。そんななか8月13日放送分= ONE「Battle Ground02」ではライト級=ジャン・リーポン✖エドゥアルド・フォラヤン、ストロー級=アレックス・シウバ✖ミャオ・リータオ。27日放送分=ONE「Battle Ground03」はムエタイ・バンタム級のセーマーペッチ・フェアテックス✖タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム、ストロー級=デェダムロン・ソーアミュアイシルチョーク✖バンマードォーチーと、ダークシリーズとして放送2大会の上2カードが一足先に明らかとなっている。。

元TUFチャイナ優勝でRoad FCでも活躍したジャン・リーポンがONEデビューを果たし、同じくWLFやKLFで13勝1敗の戦績を残すバンマードォーチーもサークルケイジ初陣と、録画大会は4試合発表されたなかで中国人選手が3名、30日のライブ大会にも中国から3人が出場する。今回のBattle Ground Sereisは中国大会開催と「中国✖ワールド」というコンセプトの名残り──というのは考え過ぎだろうか。

■視聴方法(予定)
7月30日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル

■ ONE Battle Ground対戦カード

<ONEムエタイ世界ストロー級選手権試合/3分5R>
[王者]サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
[挑戦者] プランチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ミドル級/5分3R>
オンラ・ンサン(ミャンマー)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<キックボクシング・フェザー級/5分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
タイフン・オズカン(トルコ)

<女子アトム級/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
リン・ホーチン(中国)

<バンタム級/5分3R>
チェン・ルイ(中国)
ジェレミー・ピカティウ(フィリピン)

<女子アトム級/5分3R>
ヴィクトリア・リー(米国)
ワン・ルーピン(中国)

The post 【ONE Battle Ground】活動再開=7月30日LIVE&収録大会は「中国✖ワールド」?! ジャン・リーポン出場 first appeared on MMAPLANET.