【写真】キックからMMAに転向したerika。全日本アマ修ではMMAファイターとしての可能性も感じさせる試合を見せていた(C)サステイン
12月15日(日)、東京都新宿区の新宿FACEにて女子プロ修斗公式戦「COLORS Produce by SHOOTO Vol.4」の開催が決定した。
text by Takumi Nakamura
2024年のプロ修斗公式戦、関東地区最終戦は女子大会「COLORS」として開催される。今大会では女子アトム級で行われているインフィニティリーグの最終戦=平田彩音(勝ち点4)×NOEL(勝ち点2)、パク・ソヨン(勝ち点4)×檜山美樹子(勝ち点0)が組まれた。
勝ち点ではソヨンと平田が並んでいるが、直接対決で勝利しているソヨンが首位に立っている。ソヨンが1RでKO・一本勝利した時点でソヨンが優勝。2RでKO・一本勝利した場合は平田に、それ以外の場合は平田とNOELに優勝の可能性が残されており、最後まで優勝の行方が分からない最終戦となった。
そして今大会では第2代RISE QUEENミニフライ級王者erikaのMMAデビュー戦が組まれた。(対戦相手は後日発表)
erikaは沖縄出身・在住のキックボクサーで、2021年3月にNJKFミネルヴァ日本アトム級王座を獲得。2022年6月にAKARIに判定勝利して、第2代RISE QUEENミニフライ級王座に就いた。
2023年11月に小林愛理奈にKO負けしてRISE王座を明け渡すとMMAに転向。沖縄のTHE BLACK BELT JAPANに所属し、今年の全日本アマチュア修斗選手権女子フライ級で優勝を果たした。その後、正式に自身のSNSにてキックボクシングからの引退とMMA転向を明かし、今大会でプロMMAファイターとしての第一歩を歩み出すこととなる。
erikaの全日本選手権での試合を振り返ると、1回戦では田川真帆のシングレッグを切って、ケージに体を預けてのテイクダウンディフェンスを披露。ケージ内をサークリングして左インロー&ミドルと左ストレートを当て、首相撲を使ったボディへのヒザ蹴りを当てて判定勝利を収める。
準決勝のホリー・クワン戦でもerikaはサークリングを使って左の攻撃を当てる、ケージを使ってテイクダウンを阻止、首相撲式のヒザ蹴りを当てるという戦い方を続け、判定勝利で決勝進出。そして決勝のジェアナ・ジアイミ戦では左フックを当て、ヒザ蹴りとパンチでKO勝利を収めた。
サークリングと蹴りを使って組まれない距離をキープしてパンチを当てる。仮に組まれたとしてもケージと首相撲を駆使したテイクダウンディフェンスでグラウンドに持ち込ませない。erikaはMMAファイターとしてキック出身の強みを十分に生かす戦い方を見せており、今後のプロでも活躍も期待されるMMAデビュー戦だ。
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