【写真】ライト級としては上背はないが、この肩回り、胸板の厚さは半端でない (C)MMAPLANET
20日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催される NEXUS32で、岸野”JUSTICE”紘樹とライト級王座をかけて戦うジェイク・ウィルキンス。
Text by Takumi Nakamura
東京育ち、米国でMMAを始めたという経歴の持ち主で、プロデビューから主戦場として戦ってきたNEXUSのベルトをかけた一戦に臨む。ウィルキンスの目標はNEXUSでの王座奪取だけでなく、そこからの更なる飛躍だ。米国時代に共に汗を流した仲間たちの活躍がウィルキンスの大きな刺激になっている。
――後楽園大会でタイトルマッチを控えるウィルキンス選手です。試合に向けての仕上がり・コンディションはいかがですか。
「コンディションはいいですね。適正体重はフェザー級だと思うんですけど、NEXUSに出るようになってライト級でやっているので、ライト級でやることには慣れてきました。練習内容については、特に今回の試合だからというものはなく、いつも通り、打撃、グラウンド、フィジカルを満遍なくやってきました」
――今回の試合からLIBERTAS GYM所属になっていますが、なにか変化があったのですか。
「いえ、LIBERTAS GYMについては僕がインストラクターをやっているから名前を入れているだけで、練習はこれまで通り、出稽古中心にやっています。月・火曜は高田馬場のトイカツ道場、それ以外はリバーサルジムなど幾つかのジムで練習させてもらっています」
――フリーで練習するということは練習メニューの組み立てやプランニングの必要があります。自分でそれを考えることが好きですか。
「そうですね。それもあってプロになってからずっとフリーという形でやらせてもらっています。ただこのままの練習環境ではよくないとも思うので、次の試合が終わったらどこか拠点となるジムを探して所属したいと思っています」
――今回ベルトをかけて対戦する岸野選手の印象を聞かせてください。
「う~ん……特にないですね(苦笑)。ガチャガチャ動くなぁくらいです」
――岸野選手もトイカツ道場所属ですが、練習で一緒になることはなかったのですか。
「彼とは練習している時間帯が違うので、何度か練習したことがある程度ですね」
――ファイターとしての特徴がない分、戦略・対策を考えにくいという部分はないですか。
「もちろん作戦や戦略は考えています。ただ危険な武器がある選手ではないので、油断しないようにきっちり戦おうと思います」
――では自分のパフォーマンスを上げるという意味で取り入れていることはありますか。
「初代のベルトは絶対に欲しいので練習量は増えましたね。ずっと応援してくれている人たちに目に見える形でベルトを獲りたいです」
――ベルトはいつから意識しているのですか。
「デビュー当時からです。早くベルトを獲って上に行きたいという気持ちがあったので、それは団体の方にも話していました。ベルトは団体の象徴でもあるし、それを持っていることで上にいくチャンスにつながると思っています」
――ベルトを獲ることで今後の格闘技人生が変わると思いますか。
「自分の人生においてもターニングポイントになると思っています。試合で疲れた・しんどいなんて言っていられないので、何が何でもベルトは獲ります」
――ウィルキンス選手はアマチュアの延長でプロになったのではなく、プロでやる以上は格闘技で稼ぐ・有名になるという目標があったのですか。
「もちろんお金をもらってやるものなので稼ぎたいとは思っていますし、そのためには有名になった方が稼げるのかなとは思います」
――「上にいく」という部分で、その上はやはりRIZINになるのでしょうか。
「もしRIZINに行ければRIZINにも行きたいですし、UFCやBellatorといった海外のビッグプロモーションでも戦ってみたいです。僕の場合、アメリカにいた時に一緒に練習していた仲間たちが3人くらいUFCに行ったので、その想いは他の選手とは違うかもしれないです」
――どのような選手たちと練習仲間だったのですか。
「2021年にジム・ミラーとも試合したエリック・ゴンザレス、ハワイ出身のヴィンセント・カチェロ、今もジャクソン・ウィンクMMAから試合に出ているダニエル・アルグエタはアメリカ時代に一緒に練習していた仲間です。身近にいた選手たちがああいう舞台で戦っていると、自分も負けていられないなと思います」
――ウィルキンス選手は常にフィニッシュを意識して戦っていると思いますが、今回はどんな試合をしたいですか。
「もちろんいつものようにフィニッシュは狙っていきたいですけど、確実にベルトを獲りたいので、攻め急いだり焦ったりはせず。最悪判定でもいいから、絶対に勝ちたい。慎重にゲームを運びたいです」
――とはいえウィルキンス選手が目指す上の舞台を考えると、きっちり勝たなければいけない相手だと思いますし、その舞台で戦える期待感も求められる試合だと思います。
「こう言ったら失礼なのかもしれませんが格下の相手だと思っているし、このレベルの相手に負けていたら上のレベルにはいけないと思っています」
――これから上の舞台を目指すうえで、ウィルキンス選手自身は自分のどこが強みだと思っていますか。
「やっぱり気持ちの面、アグレッシブさですかね」
――ウィルキンス選手は試合になるとスイッチが入るタイプですか。
「そうですね。僕は試合当日に色んなことを考えて爆発させるんですよ。例えば日常生活でイライラすることってあるじゃないですか。それを試合までに溜めておくんですよ。で、いざ試合当日に思い出して、それを原動力にしていますね」
――それは珍しいですね。あえてイライラを溜めておく、と。
「しかも最近ではなくて、小さい頃の出来事なんですよ。子供の頃にアイツにあんなこと言われたなとか。そういうのをどんどん思い出して試合で爆発させています」
――プロデビューから主戦場として戦ってきたNEXUS、そして後楽園ホールの最終試合(トリプルメインイベントの第3試合)です。そういった部分での思い入れはありますか。
「格闘技の聖地と言われる場所でメイン・タイトルマッチをやらせてもらって、代表の山田さんはじめ関係者のみなさんにはすごく感謝しています。ベルトを獲ったらNEXUSを背負って他の団体にも出て、NEXUSはこれだけ強いってことをアピールしたいです」
――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。
「一番アツい夏にします!」
■視聴方法(予定)
8月20日(日)
午後6時~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル
■NEXUS32
<NEXUSライト級王座決定戦/5分3R>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
岸野JUSTICE紘樹(日本)
<NEXUSストロー級王座決定戦/5分3R>
木内SKINNY ZOMBIE崇雅(日本)
宮澤雄大(日本)
<PFCバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]小倉卓也(日本)
[挑戦者]渡部修斗(日本)
<フライ級/5分2R>
浜本キャット雄大(日本)
荻窪祐輔(日本)
<88キロ契約/5分2R>
廣野雄大(日本)
ましん(日本)
<バンタム級/5分2R>
森永ユキト(日本)
中桐涼輔(日本)
<フェザー級/5分2R>
岩松哲也(日本)
千春(日本)
<キックボクシング・スーパーフェザー級)/3分3R>
渡邉奎介(日本)
瀬川琉(日本)
<フライ級/5分2R>
倉岡幸平(日本)
豪瑠(日本)
<フェザー級/5分2R>
村井和道(日本)
亀松寛都(日本)
<キックボクシング・フェザー級/3分3R>
大島広也(日本)
紺野煌人(日本)
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【NEXUS32】岸野JUSTICE紘樹とライト級王座決定戦、ジェイク・ウィルキンス「イライラを溜めて原動力に」 first appeared on
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