カテゴリー
MMA NEXUS25 エフェヴィガヤニック雄志 ジェイク・ウィルキンス 三上ヘンリー大智 修斗 勅使河原稜太 寿希也 森山壱政 河名マスト 竹上航平 西岡裕 須藤拓真 高岡宏気 高木オーディン祥多

【NEXUS25】コロナ禍前も後も波瀾万丈、ジェイク・ウィルキンス─02─「つまらない試合はしたくない」

【写真】ネクサスのウィルキンス。同日開催のEXFIGHTでは芳賀ビラル海、高木オーディン祥多、エフェヴィガヤニック雄志、三上ヘンリー大智。ハイブリッドの時代がやってきた(C)MMAPLANET

19日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスで開催されるNEXUS25で、竹上航平と戦うジェイク・ウィルキンス・インタビュー後編。

東京育ち、MMAは米国で始めたウィルキンスは、国内でもアマ修斗の選択。大きな希望を持ってのアマ修斗制覇も、コロナ・パンデミックにより彼の計画は実行に移されなかった。紆余曲折を経てNEXUSでプロデビューしたウィルキンスのプロ2戦目直前の声──をお届けしたい。

<ジェイク・ウィルキンス・インタビューPart.01はコチラから>


──東京が恋しくなって日本に帰国したのは、いつだったのですか。

「2019年になる直前ですね。年が明けてTRIBE TOKYO MMAにまた行かせてもらうようになったのですが、3カ月ほどで離れました」

──あぁ、だから一部ではぐれTRIBEという言い方がされていたのですね。

「仕事もしていたので、どうしても練習に行けない日ができてしまって。プロを目指していたので長南さんからも『週に5日は来るように』という感じだったのですが、それができなくて。やはり生活もあるので……長南さんの期待に応えることはできなくて、TRIBEを離れました」

──アマ修斗優勝時の所属はKRAZYBEEでしたが。米国のアマMMAで優勝した実績があってなお、プロでなくアマ修斗全日本を取りに行ったのですね。

「ハイ、あの時はアマ修で優勝するとEVOLVE MMAに1年ぐらい行けるっていう話があったじゃないですか」

──あぁ、ありました。ありましたね。

「だからアマ修斗に出たんです。関東を取って、2カ月後の全日本でも優勝できました。ただ、初戦でヒザの靭帯をケガをしてしまって、何とかアドレナリン全開で乗り切って優勝はできたのですが、それから半年間ぐらい練習ができなくなってしまったんです」

──練習できる頃になると、世界がコロナ・パンデミックの影響を受けていたと。

「ハイ。緊急事態宣言が発出されて4月、5月と多くのジムが閉鎖されました。ただ3月に修斗の方から『夏にEVOLVEに行ける』という連絡があったんです。それもコロナになって、話がストップしてしまいましたけど……」

──シンガポールはそれこそMMAの練習ができる状況ではない、厳格なロックダウン政策を実行しましたからね。

「それ以降はうやむやになったのか……可能なら、コロナが終息すると実施して欲しいですけどね……チャトリさんに直接、尋ねてみようかな……。でもホント、コロナで計画が変わってしまいました」

──そしてジェイク選手もフリーになっています。

「去年、KRAZYBEEの選手が抜けた時期があったじゃないですか。僕は関係なかったのですが、単純に通うのが遠かったのと、プロ練習が午前中だとやっぱり仕事があって参加できなかった。そういう理由で僕は辞めたんです」

──なるほど。所属先を決めなかったのは?

「そこは米国風というのか。ジムに所属して、練習はしていても向うは帰属意識がないというか。縛りがないじゃないですか。団結力も強いのは、日本の良いところでもあるのですが、僕はフリーの方が良いかなって。今は高田馬場のトイカツ道場や土曜日にリバーサルジムに出稽古に行かせてもらっています。

それで5月にトイカツ道場に出稽古に来ていた渡部修斗さん経由で、山田代表にお願いしてネクサスに出させてもらったんです。最近ではCAVEに2度ほど行かせてもらって、石渡さんとも話をさせてもらいました。来年に向けて、いろいろと考えていこうと思っています」

──12月19日に竹上航平選手との試合が控えていますが、今後どのようなMMAファイター人生を歩んでいきたいと考えていますか。

「まずは今回の試合でしっかりと勝って、タイトル戦線に名乗りをあげたいです」

──前日計量の北米階級で考えると、フェザー級王座ですか。

「いえ、体が大きくなっているのでライト級を考えています。ネクサスはライト級王座が認定されていないのですが、今後トーナメントを開くという話も聞きます。だから、次の試合ではトーナメントに入れてもらえるようアピールできる勝ち方をしたいと思っています」

──そのためにはどのような試合を見せる必要がありますか。

「フィニッシュですね。KOかサブミッションで取りたいです。判定にはならないように。前回の河名戦では初回で倒すつもりでしたが、ちょっと苦戦しちゃって(苦笑)。彼の方から僕を指名してきたと聞いていたので、『この野郎、上等だ。絶対に沈めてやろう』って思って受けたのですが──河名選手は組むと強かったです。

でも3RにTKO勝ちできましたし、次の試合はもっと上手く体重を落として、しっかりと倒したいです。アグレッシブに前に出て、絶対につまらない試合はしたくない。ガンガンと前に出て、倒します」

■ NEXUS25対戦カード

<ウェルター級/5分2R+ExR>
カタナマン二世(日本)
前田啓伍(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
田口滉人(日本)
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R+ExR>
木村裕斗(日本)
西尾真輔(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
北野一声(日本)
古賀優兵(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
長谷川寛人(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
ジミー西(日本)
西岡裕(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
村井和道(日本)
大谷啓元(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高杉遼介(日本)
井上皓平(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
小林了平(日本)
空(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
諏訪部哲平(日本)
ファビオ ハラダ(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
唐沢タツヤ(日本)
寿希也(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
森山壱政(日本)
須藤拓真(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
山口力(日本)
十河卓児(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(日本)
竹上航平(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
藤原俊樹(日本)
アオキング一輝(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
森崇純(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
勅使河原稜太(日本)
高岡宏気(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
谷育磨(日本)
森永ユキト(日本)

The post 【NEXUS25】コロナ禍前も後も波瀾万丈、ジェイク・ウィルキンス─02─「つまらない試合はしたくない」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA NEXUS25 ONE PRIDE UFC   キック ジェイク・ウィルキンス ファビオ・ハラダ 修斗 勅使河原稜太 寿希也 森山壱政 河名マスト 竹上航平 西岡裕 須藤拓真 高岡宏気

【NEXUS25】自衛隊で日本拳法、UFC JAPANを見て「向うで始めようと」──ジェイク・ウィルキンス─01─

【写真】 1992年7月26日、東京出身。日本と米国の国籍を持つ。父が米国人で、母が日本人でネイティブの言語は日本語というウィルキンス、米国で英語を身につけたそうだ (C)MMAPLANET

19日(日)、東京都新宿区GENスポーツパレスでNEXUS25が開催される。原則、当日計量で1階級上の試合というフォーマットで行われる同大会では、森山壱政✖須藤拓真、唐沢タツヤ✖寿希也のダブルメインが組まれ、他に第1部に河名マストのプロ3戦目、讃岐のプロシューター=高岡宏気が参戦。夕方からの第2部では新鋭ファビオ・ハラダ、2年1カ月前に修斗で涙の14年振りのプロ修斗復帰戦で勝利した西岡裕が初参戦するなど楽しみなカードが組まれている。

そのなかで要注目はジェイク・ウィルキンスだ。竹上航平と戦うジェンキンスは2019年全日本アマ修斗ライト級優勝、7月のプロ初陣では前述した河名を破っている。河名戦の勝利後は星条旗と日の丸を掲げ、流ちょうな日本語を操った──謎が謎を呼ぶ注目株に初インタビューを試みた。


──MMAPLANETで初インタビューとなります、ジェイク・ウィルキンス選手です。ネクサスでプロ2戦目、今の気持ちを教えてください。

「少しケガがあってモチベーションが落ちたこともあったのですが、切り替えて気持ちも上がってきて、体重も前回より上手く落とせているのでコンディションは良いです」

──7月のプロ初戦ではグレコローマンのU23世界王者だった河名マスト選手を相手に、ハイキックによるカットでTKO勝ちを収めましたが、試合後も河名選手に注目が集中してしまいました。

「僕はSNSとか見ない人間なんですけど、友達からは『負けたアイツの方が話題になっているよね。なんで、ジェイクは上がんないのかよ』という声は結構聞きました(笑)。僕は全然構わないのですが、やっぱりレスリングで強かった人は日本では評価されるということなんでしょうか?」

──話題にはなります。ただし、勝ったジェイク選手も取り上げるべきところで申し訳ないです。そして河名選手と同様に、あの勝利後でRoad to ONEなので戦うチャンスが巡ってきてほしかったですね。

「どこからも声は掛からなかったです。フリーだから、そういうのが関係あるのかもしれないですね」

──そもそも論として、ジェイク選手はなぜそんなに日本語が上手なのですか。

「あっ、僕は母親が日本人でずっと東京で育ったんです。22歳の時に渡米して、5年ほど向うにいて。MMAも米国で始めて、アマチュアの試合に出ていました」

──そうだったのですね。なぜ、米国へ?

「高校を卒業してから陸上自衛隊に入り、日本拳法をやっていました。元々MMAには興味があったのですが、見るものでした。でも日本拳法をやって、やる方にも興味を持つようになり、その頃に……2012年とか2013年にUFCの日本大会がありました。あの大会を見て、MMAをやりたいという気持ちが強くなったんです。

で、どうせやるなら僕は二重国籍で米国籍もあるので米国でやろうと思い──渡米の2カ月前にTRIBE TOKYO MMAに行くようになりました」

──そして、2カ月後に米国へ?

「ハイ。父親がニューメキシコ州に車で30分ぐらいのテキサス州セミノールという街に住んでいたので、半年ぐらいそこにいて全く有名でない小さなジムで練習していました。ほとんど白人とメキシカンの街で、黒人も少ない──アジア人は全くいない街でした。でもMMAをやるならLAだろうと思い、引っ越してホーソンにあるジムで入りました。

今、UFCにいるクリストフ・ギアゴス、UFCでは勝てなかったテリオン・ウェアとかがいるシステムズ・トレーニングセンターというジムで、当時アマチュアの試合にも3度ほど出ました」

──そこまでやって米国でプロの試合に出ようとは?

「実は向うで携帯のショップで働いていました。ミツワ・マーケットプレイスっていう日本のスーパーマーケットにある」

──えっ、あのミツワですか!! サンタモニカとトーランス、どちらのミツワだったのですか! 米国取材中はカルバーシティの友人の家にいつも世話になっていて、どちらのミツワも頻繁に訪ねていました!!

「トーランスの方です。入ってすぐに携帯ショップがあったのを覚えていないですか?」

──いやぁ、そこまでは。ただ本屋さんがあったのは覚えています。フードコードのワキにある日本茶屋さんでグリーンティーを飲んで(笑)。

「本屋の向かいですよ。僕が働いていたの!! ドコモとKDDIがあって、僕はKDDIで2014年から2016年まで2年間、働いていました。でも、あのトーランスのミツワはもうあの場所にないんですよ。デルアモ・モールの中に移ったらしくて」

──デルアモといったらノードストロームが入っていたモールですね!! そうなのですか……なんだか、心のふるさとがなくなったような気がします。いや、スミマセン。全く話が横道にそれてしまって。その時は働きながらで、プロのMMAは経験する機会がなかったと。

「ハイ、ぶっちゃけていうと中途半端で、生活を安定させるのに仕事中心の生活になって、練習もそれほどしていなかったんです。そうしたら、ある時テキサスにいる父親から『お前は何をしに米国に来たんだ。いい加減、ちゃんとMMAにフォーカスしろ』という電話が入ったんです。

ジャクソンウィンク時代のウィルキンス(C)JAKE WILKINS

それでちゃんとやろうと思ってニューメキシコ州アルバカーキにあるジャクソン&ウィンクMMAで練習するようになりました。

仕事も辞めて、最初は12時半から始まるアマチュアのクラスで練習していました。コーチがジョーイ・ヴィラセニョールっていうPRIDE武士道で長南さんと戦ったこともある人で。

ジャクソンズの2階が寮で、そこで寝泊まりし2部練、3部練をして、夜はダウタウンのレストランで働いていました。結局、1年半ほど練習していましたけど、ジョン・ジョーンズはアマチュアの自分なんかにも、向うから話しかけてくれて凄く良い人でしたよ」

──ジャクソン・ウィンクルMMAでもプロの経験はなかったということですね。

「ハイ、アマチュアMMAはトータルで6戦して州対抗戦のニューメキシコ✖アリゾナ戦に出て、僕の蹴りが股間に当たってNCになってしまいました。その後はラスベガスのREAL MMAというアマのベルトを獲り、アマでは2本をベルトを巻いて……日本に帰りたいという気持ちが大きくなって戻ったんです」

──米国でプロデビューしなかったのは、勿体なくないですか。

「う~ん、実はホームシックが凄かったです。もう5年以上、日本に帰国したことがなくて。それにニューメキシコ州は凄く田舎で、アルバカーキはショッピングモールが2つぐらいしかなくようなところで。僕は東京育ちだったので、ビルが恋しくなりました。結果、2018年の終わりに戻りました」

<この項、続く>

■ NEXUS25対戦カード

<ウェルター級/5分2R+ExR>
カタナマン二世(日本)
前田啓伍(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
田口滉人(日本)
道端正司(日本)

<ウェルター級/5分2R+ExR>
木村裕斗(日本)
西尾真輔(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
北野一声(日本)
古賀優兵(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
長谷川寛人(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
ジミー西(日本)
西岡裕(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
村井和道(日本)
大谷啓元(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
高杉遼介(日本)
井上皓平(日本)

<フライ級/5分2R+ExR>
小林了平(日本)
空(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
諏訪部哲平(日本)
ファビオ ハラダ(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
唐沢タツヤ(日本)
寿希也(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
森山壱政(日本)
須藤拓真(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
山口力(日本)
十河卓児(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(日本)
竹上航平(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
藤原俊樹(日本)
アオキング一輝(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
森崇純(日本)
河名マスト(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
勅使河原稜太(日本)
高岡宏気(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
谷育磨(日本)
森永ユキト(日本)

The post 【NEXUS25】自衛隊で日本拳法、UFC JAPANを見て「向うで始めようと」──ジェイク・ウィルキンス─01─ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Grachan51 Grachan52 MMA NEXUS25 伊藤空也 修斗 手塚基伸 藤村健悟 鈴木崇矢 長野将大

【GRACHN51】長野将大が、初出場。グラチャン、ネクサス、修斗にEXFIGHT12月19日はJ-MMA Day

【写真】選手はいつも負けられないが、8月に続き本当に負けられない一戦に長野が挑む (C)MMAPLANET

16日(火)、GRACHANより12月19日(日)に千葉市美浜区の幕張ベイパークアリーナで開催される二部興行=Grachan51&52に長野将大が出場し、佐々木歩夢と対戦することが発表された。

長野にとっては、8月にEXFIGHTで16歳の鈴木崇矢にKO負けからの再起戦──後がない状態でのグラチャン初出場となる。


所英雄のDNAを持つ長野はMMAだけでなく、ZSTでKOKルールやIREでコンバット柔術なども経験しており、常に動き続けることが信条のファイターだ。鈴木戦という危ない賭けに出て、敗れたこ事実は残るが、あのファイトに挑んだことこそ、長野の逃げない姿勢を表している。

今大会では長野✖佐々木以外に藤村健悟✖林 RICE 陽太のライト級戦、さらにはヨコヤマクレガー✖田馬場貴裕のヘビー級、さらにはミランダ亜廉✖中嶋紳乃介、寺石恭平✖上田賢人の育成枠マッチと、グラチャンの特性が出たマッチアップが揃っており、伊藤空也✖手塚基伸というバンタム級戦がメインで組まれた夕方からのGrachan52にバトンをつなぐことになっている。

千葉でGrachan51&52、東京ではNEXUS25とEXFIGHT03、そして大阪ではプロ修斗と、12月19日はクリスマス前のJ-MMA Dayとなっている……。

The post 【GRACHN51】長野将大が、初出場。グラチャン、ネクサス、修斗にEXFIGHT12月19日はJ-MMA Day first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
News NEXUS25 ジェイク・ウィルキンス ファビオ・ハラダ ブログ 森山壱政 西岡裕 須藤拓真

【NEXUS25】須藤拓真✖森山壱政、ウィルキンス✖健吾。寿希也&ハラダと共に注目、西岡裕の出場

【写真】Road to ONE、Unrivaled、そしてNEXUSと3カ月連続のファイトとなる柔術家、須藤拓真(C)MMAPLANET

26日(火)、NEXUSより12月19日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるNEXUS25の対戦カードと出場選手が発表されている。

Road to ONE、RIZINへの選手の供給源にもなりつつあるネクサスの2021年最終興行はステップアップ・カテゴリーとして2023年の活動に継続する流れが伺えるマッチアップが目立つ。


まず一際目を引いたのが、森山壱政✖須藤拓真の当日計量68.5キロ契約マッチだ。前日計量だとバンタム級の両者がフェザー級より重い契約体重での顔合わせだが、ズバリこの試合は須藤がバンタム級王座に挑戦する資格があるかが測られる査定試合だ。

本来なら挑戦者決定戦でも良いカードだが、昨年4月に森山は現暫定王者の河村康博に敗れており、この敗北が響き査定試合での壁という存在になった。スタンドの打撃への苦手意識がないことで、自分の間合いで組んで、上も下も選択できる──現状は足関スペシャリストの──須藤は、11月3日にプログラップリング大会=Unrivaledの北田戦が控えており、柔術とグラップリングを同時進行するキャリアを実践している。

この対決、手足というよりも体のフレームがバンタム級として大きな森山の取るべき手段と、須藤の対抗策が興味深い。また河名マストのデビュー戦に土をつけたジェイク・ウィルキンスが健吾と戦う70.3キロマッチに加え、まだ対戦相手は明らかとなっていないが、出場が決まった寿希也、ファビオ・ハラダという新鋭の揃い踏みにも注目だ。

そんな選手たちに加え、西岡裕のネクサス初参戦も非常に気になる。

西岡は2019年11月のプロ修斗沖縄大会で14年振りに現役復帰戦を戦って以来、2年ぶりのファイトがネクサスとなった。No Shooto、No Lifeの西岡のネクサスでの相手が誰になるのか、追加カードの発表を待ちたい。

The post 【NEXUS25】須藤拓真✖森山壱政、ウィルキンス✖健吾。寿希也&ハラダと共に注目、西岡裕の出場 first appeared on MMAPLANET.