カテゴリー: LFA92

＜バンタム級／5分3R＞
アスカル・アスカル（米国）
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
ケヴィン・ワース（米国）

左フックからダブルレッグを狙い切られたアスカルは、さらに左右のフックで距離を詰めて右アッパーを突き上げる。距離が取れないワースは、右フックを被弾してダウン。アスカルは両足を束ね、スクランブルを許さずパンチを入れていく。背中が伸びた状態でケージに押し込まれたワースはエルボーを受け、背中越しに腕を取ったアスカルががら空きになった顔面にパンチを入れる。

背中を向けたワースは、乗ってきたアスカルを前方に落としてスタンドに戻るとサイドキックを蹴っていく。構わず左を入れて前に出るアスカルはショートアッパーを2つ入れ、姿勢を乱したワースをテイクダウン。ワースは三角絞めを逃げられ、試合はスタンドに。アスカルが右オーバーハンドを入れ、ワースも右を返すが勢いがない。ワースは足こすステップで使うが、蹴りが出ないまま最後の10秒で前蹴りを入れた程度で初回を落とした。

2R、ワースの前蹴りにも距離を詰めるアスカルはケージに押し込み、アンクルピックでテイクダウンを決める。腕を引き寄せられて背中をつかされたワースは、ハーフバタフライを越えられも、右腕を差しあげてリバーサルに成功する。下になったアスカルは、立ち上がったワースに蹴り上げを見せスタンドへ。アスカルの左フックでバランスを崩したワースは左ジャブを被弾し、組みでもヒザを受ける。

左の蹴りに右のカウンターを入れたアスカルがワンツーを当てられるが、ワースのパンチには力がない。左ハイをキャッチされそうになったワースが右、そして左ジャブを当てる。アルカルも手数が減り、空振り後に姿勢を乱すシーンも。両者が疲れを見せた2Rは、ジャッジ2人がワースのラウンドとしたが、合計では20-18、20-18、19-19とアスカルがリードしている。

最終回、左に回りカウンターを合わせようとするワースは、ローに左を入れる。さらに右オーバーハンドを繰り出したワースに対し、アスカルはショートのアッパーを放つ。手数が減ったアスカルは、残り3分30秒でダブルレッグを仕掛け肩に抱え上げ豪快にスラム。そのままガードの中に納まり、盤石の試合展開に。とはいえLFAとはステップアップのために勝ち方が求められるステージだ。アスカルは足を一歩抜くと、枕でプレッシャーを与える。

ワースは頭を抱えて動かない。アスカルは肩固めを仕掛けるが、これはワースが察知する。最小限の動きで、フィニッシュを避けるワースを攻めあぐねるアスカル。最後の20秒で腰を上げてパンチを落とすも、ワースは蹴り上げて距離を取り立ち上がる。このままタイムアップとなり、判定勝ちを決めたアスカルだが、「すぐにケージに戻りたい。ミッドウェストのように組みが強いところはない」と笑顔を浮かべることはなかった。

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＜バンタム級／5分3R＞
リッキー・ファラー（米国）
Def.3R1分08秒by TKO
ジェイコブ・スロール（米国）

左ローを蹴ったファラーに対し、スロールが右を当てる。ダブルレッグに出たファラー、ジャンピングガ―ドからギロチンに出たスロールはケージに押し込まれ、スラムにも絞めを外さない。ヒザを押してエスケープを図ったファラーは、左にまわってギロチンを無力化していく。頭を抜いたファラーはバックに回り込み、シートベルトからRNCに。アゴの上からの絞めは極まらず、手首を掴んだスロールが立ち上がって胸を合わせる。

ボディロックでスロールを叩きつけたファラーは、ハイガードをケージ際で潰してパンチを落とす。ファラーがパスし、右ヒザをスロールの顔面に押し付けるというエグい攻撃を見せる。ニーインベリーならぬ、ニーインフェイスで抑えたファラーは、足を戻されるとスタンドへ。続いて立ち上がったスロールは右を伸ばすが、ファラーも左を入れる。スロールが組んでくると、すぐに叩きつけたファーラーはガードの中で鉄槌、立ち上がった初回を10-93とした。

2R、ローからワンツーを見せるスロールが、右ローを続ける。そのローで姿勢を乱したファラーは、初回で動き過ぎたか待ちの態勢に。ローからワンツーで前に出たスロールは、ダブルレッグにはまたもギロチンへ。叩きつけると同時に頭を抜いたファラーだが、キムラ・スイープを許しスクランブル。ここも頭を抱えるスロール、その頭を抜いたファラーにキムラロックも足が抜けており、これは極まらない。

クラッチを解いたファラーはバックに回りRNCを仕掛ける。右腕をアゴの下に入れるとRNCクラッチに取ったファラーに対し、スロールは背中をつけてエスケープに成功する。スロールはキムラから腰をずらしてスタンドに戻ると、ファラーのシングルにギロチンへ。左足を上げて回らせないようにしたギロチンだが、ファラーは頭を抜いて鉄槌からパンチをまとめこの回も10-9を3票集めた。

最終回、スロールは左ジャブを当てたが、アッパーを逆に打たれる。ファラーの左ミドルハイのタイミングで、スロールが右ミドル。これが急所に入り、ファラーがしゃがみ込む。再開後、勢いのある右ストレートを打ち込んだスロールだったが、ファラーがシングルが持ち上げて、そのまま落とすと──着地に失敗しヒザを捩じったスロールが悲鳴を挙げ、試合続行不可能に。ファラーのTKO勝ちとなった。

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＜フライ級／5分3R＞
ロドニー・ケアロヒ（米国）
Def.1R0分30秒by TKO
メフィ・モンテロソ（米国）

試合開始直後に左ミドルを入れたケアロヒが、前に出てエルボーを狙う。モンテロソの細かいパンチで前に出るが、ケアロヒがエルボーを狙う。ヒザ蹴りを掴んで左を当てたモンテロソに対し、バランスを崩したケアロヒが組んでいく。背中を向けて離れたモンテロソはケージを蹴ってスーパーマンパンチへ。このタイミングでケアロヒがジャンピング・スイッチニーを放つ。右ヒザでボディを突き抜かれたモンテロソが、キャンバスに崩れ落ちパウンドを纏めたケアロヒがTKOを決めた。

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＜ライト級／5分3R＞
スラヴァ・ボルシェフ（ロシア）
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
アリ・ゼビアン（米国）

アマとプロで200戦以上のキックのキャリアを持つといわれるボルシェフ、アルファメール所属のロシア人ファイターが2戦目のMMAに挑む。鋭い右前蹴りから左サイドキックを見せたボルシェフが、右ローでゼビアンの姿勢を崩す。その後も右前蹴り、ローでプレッシャーをかけるとゼビアンがダブルレッグでテイクダウンを決める。

下になったボルシェフは蹴り上げも、ボディから顔面にパウンドを落とされる。次の蹴り上げから立ち上がったボルシェフは奥足もローで蹴り、右前蹴り。続くダブルレッグにヒザ蹴りを合わせようとするが、再び背中をキャンバスにつかされる。スクランブルでサイドバックから殴るゼビアン、ボルシェフは胸を合わせて離れると左ハイを蹴っていく。左ボディ、左ヒザを入れたボルシェフに対し、ゼビアンはハイクロッチでテイクダウンを狙う。

耐えたボルシェフはヒザ蹴り、スピニングバックキックもバックを取られ胸を合わせる。ゼビアンのシングルをキムラで耐えるボルシェフは離れると、ココも左ハイを蹴る。疲れた感のあるゼビアンはパンチが届かず、右ストレートを被弾──初回はボルシェフが10－9を2票、ゼビアンが1票とした。

2R、すぐに組んだゼビアンがケージにボルシェフを押し込む。エルボーを入れて離れようとしたボルシェフにゼビアンがついていくが、押し返されて離れる。踏み込んでジャブを伸ばすゼビアンは、右ロー2発、前蹴りを受けると、ここも組みへ。クリンチでケージに移動しハイクロッチ、ダブルを仕掛け肩に乗せてテイクダウン。

フルガードのボルシェフは肩を押すがパウンドを顔面に受ける。ここも蹴り上げから立ち上がったボルシェフが、スピニングバックフィストを狙う。頭を振ってアッパーという見事な攻撃を見せたボルシェフだが、直後にテイクダウンを許す。すぐに立ち上がったボルシェフはサウスポーにスイッチし左ストレートを入れる。相当に疲弊しているゼビアンはシングルからダブルレッグと魂のレスリングを仕掛ける。ハイクロッチをキムラで切り返したボルシェフの跳びヒザは当たらず、ラウンド終了に。2Rまでの集計の結果は20－18が1人、19－19が2人となった。

最終回、右ストレートを当てたゼビアンがすぐに組んでシングルでドライブ、ボルシェフをケージに押し込む。ここまでをイーブンとしているジャッジの支持を得ることができれば判定勝ちを手にできるゼビアンだが、左右のローで左足を削られ、前に出ることができなくなる。ローで体が流れるゼビアンは、前蹴りからローを受け続ける。ゼビアンの大振りの左フックは届かず、ボルシェフが右ストレート&左ミドルのコンビネーションを決める。

ダブルレッグは遠く、スピードもなくなったゼビアンに前蹴りとローを続けるボルシェフが、左ミドルを入れる。ゼビアンのステップインにワンツーを当てたボルシェフは、仕留めに掛ったヒザ蹴りのタイミングで組みつかれる。テイクダウンだけでは勝てないゼビアンだが、懸命に組み続ける。ヒザを入れて離れたボルシェフはアッパー、ゼビアンはシングルからバックに回る。胸を合わせたボルシェフに対し、ゼビアンは最後まで組みついていったがテイクダウンを取れずタイムアップ。ボルシェフが3－0の判定勝ちを手にした。

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＜バンタム級／5分3R＞
クリスチャン・ナティヴィダッド（米国）
Def.1R0分29秒by KO
ホゼ・ホルギン（米国）

長身のホルギンに対し、左ジャブを見せるナティヴィダッドは大きく踏み込んで左ジャブ、続いて右オーバーハンドをヒットさせる。ケージ際に下がったホルギンに左フックを思い切り打ち込むと、ダウン。起き上ろうとしたホルギンに対し、ナティヴィダッドは右アッパーを振り抜き、あっという間に勝負を決めた。

「来週でも戦うし、じっくり準備をしても戦う。僕はMMA界の未来、ソーラーパワーなんだ」と笑顔で話した。

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