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【LFA189】世界柔道で阿部詩に敗れ銀だったナターシャ・クジウチナが、元Bellatorのエレンを相手に防衛戦

【写真】2カ月前のデジャブ?? 今回は無事、実現する(C)LFA

2日(金・現地時間)、ニューヨーク州サラマンカにあるセネカ・アレゲイニー・リゾート&カジノでLFA189「Kuziutina vs Ellen」が開催される。メインはイベントタイトル名にあるように王者ナターシャ・クジウチナに、ブルーナ・エレンが挑戦するLFA暫定女子ストロー級選手権試合だ。
Text by Manabu Takashima

両者の対戦は6月のLFA185で組まれていたが、チャンピオンが計量にパス後で体調不良に陥り、試合はキャンセルされていた。そして──パリ五輪の様子が世界中に伝えられている時期に再度組まれたのも、なにやら運命的なモノが感じられる。というのはクジウチナは2016年リオ五輪の柔道53キロ級銅メダリストでロンドン、東京と3度のロシア代表だったファイターだ。


2019年に東京で開かれた世界柔道では銀メダルを獲得している(決勝で阿部詩に敗れた)世界のトップレベルにあった柔道家は、2022年11月にMMAデビューを果たして以来、一貫して米国でキャリアを重ねてきた。クジウチナは昨年12月にジュベニウ青帯などIBJJFで5度頂点に立っているジジ・カヌートを破り、LFA史上初のロシア人チャンピオンに輝いている。

レコード的には5勝1敗のクジウチナに対し、エレンはキャリア7勝4敗で、Bellatorで5勝4敗だったファイターだ。ヴェータ・アルテアガ、イララ・ジョアニというクラスには勝利していえるがイリマレイ・マクファーレン、ジュリアナ・ヴェラスケスという世界王者経験者には敗れている。

今回のタイトルマッチは、クジウチナにとってエレンは単にベルトを守るの相手ではなく、この後のステップに大きく影響する一戦となるだろう。

現状、このタイトル戦の勝者はジュリア・ポラストリのUFC昇格で暫定王者から正規王者に繰り上がったホージ・コンセイサォンに挑戦することが決まっている。とはいえコンセイサォンはコンテンダーシリーズ出場が内定しており、結果によってはクジウチナかエレンが正規王者となる可能性も高い。

なお昨日実施された計量でクジウチナは114.6ポンド、エレンは114.8ポンドでクリアしている。ところで6試合が予定されていたメインカードだが3試合で計量失敗があり、ミドル級のジェイク・ウッドリーとマルコ・ハッチの一戦は後者が9.8ポンドもオーバーし中止となっている。

■視聴方法(予定)
8月3日(土・日本時間)
午前10時00分~UFC FIGHT PASS
LFA189「Kuziutina vs Ellen」

■メイン対戦カード

<LFA暫定女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者]ナターシャ・クジウチナ(ロシア)
[挑戦者]ブルーナ・エレン(ブラジル)

<156.6ポンド契約/5分3R>
ジェイムス・ゴンザレス(米国)
イリョル・バフティヤル・ウルル(キルギス)

<140ポンド契約/5分3R>
アシーク・アジム(米国)
ミカイアス・ウレーニャ(ドミニカ)

<268.4ポンド契約/5分3R>
アレックス・マーロ(米国)
マークアリ・ルイス(米国)

<180ポンド契約/5分3R>
エヴァレット・デシレッツ(米国)
スタンリー・ドアシンヴィル(米国)

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【LFA185】中村倫也&河名マストと同期?! U23世界王者ルイスがTitanに続き、LFAでライト級王座獲りへ

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7日(金・現地時間)、インディアナ州ハモンドのホースシュー・ハモンド・カジノでLFA185「Gennrich vs Lewis」が開催される。
Text by Manabu Takashima

同大会ではメインでLFAライト級戦選手権試合=王者キーガン・ゲンリック×リッチー・ルイスが組まれている。ここでの注目はチャンピオンでなく、チャレンジャーだ。


ライト級王者に挑戦するリッチー・ルイスは、キルクリフFC所属のレスラーで戦績は5勝0敗、29歳になっているが5戦目でTitan FCライト級チャンピオンになっており、2つめのフィーダーショーのベルト獲得を目指し、2度目のLFA出場となる。

ルイスは元UFC世界ライト級王者フランキー・エドガーが現役時代から指導をしていたニュージャージー州立ラトガー大学出身レスラーで、中村倫也&河名マストが世界王者に輝いた2017年のU-23レスリング世界選手権のフリースタイル70キロ以下級を制している。

当然のようにテイクダウン能力は高く、いやほぼテイクダウン&コントロールだけで、前回のLFA出場時に柔術家のジョーダン・イソリアに判定勝ちを収めている。サウスポーの構えから左ミドルを蹴ってからダブル→シングル、殴られた直後にレベルチェンジからダブルレッグ、ヒザ蹴りを受けながらもダブルレッグでテイクダウンを奪うなど、3つのテイクダウンでスクランブルを許さず完全ドミネイトという試合を見せていた。

このテイクダウンとコントロールに如何に王者ゲンリックが対抗できるか――ライト級タイトル戦の見どころはこの一点に集約されるといっても過言でないだろう。

またコメインでブルーノ・エレンの挑戦を受ける予定だったLFA暫定女子ストロー級王者ナターシャ・クジウチナが計量にパスをしたもの体調不良でタイトル戦は中止となった。

現地入り後、38.5度の熱を出していたクジウチナは計量こそ114.6ポンドでパスしていたが、さらに体調が悪化して欠場に。

2016年のリオデジャネイロ五輪女子柔道52キロ級の銅メダリストで、2019年に東京で開かれた世界選手権では銀メダルを獲得しているクジウチナ。欧州選手権を制すること4度のロシア代表オリンピアン柔道家と、PFL傘下のBellatorに残ることができなかったブルーナ・エレンとの対戦は、別大会で実現することをLFAはアナウンスしている。

■視聴方法(予定)
6月8日(土・日本時間)
午前10時~UFC Fight Pass

■ メイン対戦カード

<LFAライト級戦選手権試合/5分3R>
[王者] キーガン・ゲンリック(米国)
[挑戦者]リッチー・ルイス(米国)

<フェザー級/5分3R>
ホセ・フェレイラ(チリ)
カッシオ・ジュニオール(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
タイラー・スコット(米国)
ジョーイ・ハート(米国)

<ウェルター級/5分3R>
サノン・セデク(ブルキナファソ)
ポール・キンブル(米国)

<バンタム級/5分3R>
バック・バッチ(米国)
ジョン・ベカット(米国)

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