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【LFA175】メインはLH級選手権試合。注目は際レス=ヴィニシウス・ピレス✖アポロ・ゴミス

【写真】左上腕にライオンのタトゥーがあるのがピレスだ。パンチからダブル、テイクダウン後のバック奪取に注目(C)LFA

27日(土・現地時間)、ブラジルはサンパウロ郊外のカジャマルにあるジナージオ・ド・ポウヴィーリョでLFA175「Lopes vs Brigao」が開催される。
Text by Manabu Takashima

2024年、LFAにとって2度目のショーが早くもブラジルで行われる。メインはLFAライトヘビー級選手権試合で、王者ブルーノ・ロピスがマルコス・ブリガガォンの挑戦を受ける。昨年コンテンダーシリーズに挑んだロピスは、ショートノーティス出場の同朋ブレンジソン・ヒベイロに圧倒的有利と目されていながら、初回TKO負けを喫して以来の復帰戦となる。

つまりLFA王者は前回のLFA174でタイトルを失ったジャコビー・ジョーンズもそうだったが、コンテンダーシリーズ出場ではベルトは返上せず、UFCと契約がなった時点でベルトを手放すことになっているようだ。

既に計量も終えた両者、ロピスが205ポンドでブリカガォンは204ポンドと本番に備えるだけとなっている。メインカードではミドル級でマルコ・トゥーリオと対戦するセメイ・ドスサントスが、190ポンドと大幅オーバーながらペナルティを支払ったうえでキャッチウェイトで試合は成立される。


そんなLFA175で再注目はバンタム級のアポロ・ゴミス✖ヴィニシウス・ピレスの一戦だ。シュートボクセのゴミスはキャリア9勝1敗で、今回がLFAデビュー戦となる。

対するピレスは8勝1敗で、既にLFAで2勝を挙げているファイターだ。ピレスはパンチからテイクダウン、テイクダウンからバック奪取のコンビネーションがこれ以上ないほどスムースで、いわば際レス、全くその合間が感じられない。

当然、テイクダウンからバック奪取が強く。同時にポジションのキープにも長けており、何よりもパーム・トゥ・パームからRNグリップへの移行にも長けており、過去4試合でRNCを決めている。

対するゴミスはワイドスタンスのサウスポーで、強烈な左の蹴りの持ち主だ。オーソのピレスが、その流れを遮断された時──特に打撃からテイクダウンがハマらなかった場合は、ゴミスの左の蹴りを効かされる可能性は十分にある。

際の無さは凄まじくも、際でない部分──特にスタンドの打撃戦では何が起こるか分からない。流れるようなピレスの動きも期待大だが、流れない時にどのようなオプションが用意できているのか。その辺りが非常に楽しみな一戦となる。

■視聴方法(予定)
1月28日(日・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA175メイン対戦カード

<LFAライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者]ブルーノ・ロピス(ブラジル)
[挑戦者]マルコス・ブリガガォン(ブラジル)

<ライト級/5分3R>
アンデウソン・フェヘイラ(ブラジル)
サミュエル・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
マルコ・トゥーリオ(ブラジル)
セメイ・ドスサントス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
フェルナンド・ラウレンソ(ブラジル)
ハファエル・ペレイラ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ラニ・シウバ(ブラジル)
ナイジ・カンタンエージ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
アポロ・ゴミス(ブラジル)
ヴィニシウス・ピレス(ブラジル)

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45 LFA LFA174 MMA MMAPLANET o UFC キーガン・ゲンリック ジャコビー・ジョーンズ

【LFA174】カーフを効かされたゲンリックが、スクランブルウオーを制し新ライト級王者に

<LFAライト級選手権試合/5分5R>
キーガン・ゲンリック(米国)
Def.5R2分08秒by 肩固め
ジャコビー・ジョーンズ(米国)

左ミドル、前蹴りを蹴るゲンリックに対し、ジョーンズが右カーフを蹴り込む。左右に回りながら、近い距離で右ストレートを当てたジョーンズがカーフを続ける。ゲンリックはついにカーフで倒れ、構えを変える。直後にジョーンズが右ミドルを入れ。さらにアウトローで左足も削っていく。

オーソに戻したゲンリックが左足をカーフで蹴られ、再びスイッチ。さらにオーソに戻してダブルレッグも、ジョーンズが切って離れる。ジョーンズは右ミドルを決め、右フックをヒットさせる。ゲンリックもオーソではカウンターを決めるが、そうなるとカーフの餌食となる。サウスポーでも右ミドルでワキ腹を赤く染めたゲンリックは、右カーフで姿勢を崩しながらテイクダウン狙いへ。これも切ったジョーンズが右を当てて、間合いを取ると右カーフを決める。ゲンリックが跳び二段ヒザを顔面に突き上げる。気圧されたようにジョーンズは初めて間を譲った。

2R、サウスポーを続け、右ジャブを伸ばすゲンリックがジョーンズの右ミドルに踏込みテイクダウンへ。ジョーンズはギロチンをセットすると、スラムにもグリップを外さない。ゲンリックがヒジを押して頭を抜くと、ゲンリックは足を一本抜いてハーフへ。すぐさま残りの足を抜いてマウントを狙う。ジョーンズは背中を譲って立ち上がるが、ここはゲンリックが得意とする展開だ。

それでも王者は胸を合わせてヒザをボディに突き上げる。右フックに組んだゲンリックのヒザがジョーンズの急所に入る。しゃがみこんで回復に時間を使ったジョーンズが、立ち上がって再開に応じる。直ぐに右ミドルを蹴ったジョーンズが左アウトローを蹴る。初回終了間際の跳びヒザから、自分の間で戦うようになったゲンリックがダブルレッグを決めてテイクダウン。スクランブルを許さずバックへ。

左足を持ち上げてリバーサルを狙ったジョーンズに対し、ゲンリックはそのまま後方回転してバックをキープする。一度背中をつけてからスクランブルを試みるゲンリックだったが、ジョーンズのシングルレッグでリバーサルを許す。逆にバックを回ったジョーンズは前方に落とされ、スクランブルでがぶられるとファイヤーキャリーでトップを取り切った。

3R、左ミドルからダブルレッグに出たゲンリック。ジョーンズがここもギロチンをセットする。パスをしつつ頭を抜いたゲンリックがバックを制し、半身のジョーンズをマウントに誘う。ジョーンズが背中を向け、さらに背中をつけてハーフに取ろうと見せかけ足スクランブルへ。その動きの先を行き、背中を取り続けたゲンリックはパンチ&エルボーを落とし、半身になったジョーンズを肩固めに捕える。

足を戻されたゲンリックが、肩固めを解く。足、手を取って下から局面を変えようとするジョーンズだが、こうなると上が有利だ。ゲンリックがしっかりとハーフで抑えて、マウントへ。さらに肩固めのプレッシャーをかける。足を戻そうと腰を押したジョーンズだが、エルボーを受けて背中を見せてしまう。ゲンリックのパンチに上を向きなおしたジョーンズは、肩固めを耐え逆に頭を抱えていく。ゲンリックはマウントからサイドに回って頭を抜くと、再びマウントを取って時間を迎えた。

4R、左ローから右を伸ばすチャンピオン。続いて右ミドルを決めるが、ゲンリックは下がらない。ゲンリックのダブルレッグをスプロールしたジョーンズがバックへ。エビ反りのゲンリックが胸を合わせてガードの中ながらトップに。ケージに頭を押し込まれ、窮屈な姿勢のジョーンズの足を捌いてパス、嫌がったところで背中を取り切ったゲンリックがワンフックでパンチを打っていく。ジョーンズをボディトライアングルに捕えたゲンリック絞めの機会を伺う。反転して、マウント&肩固めのチャレンジャーの攻勢が続く。肩固めに動きを止めたジョーンズは、親指を立てて大丈夫だとアピールする。トンズアップの通りここを耐えきったジョーンズだが、腕関節を逃げようとした勢いで腹ばいになってしまう。

背中が伸びた状態でパンチを受け、半身になってエルボー&パンチの猛攻を受けたジョーンズは辛くも時間に救われた。

最終回、オーソに戻したゲンリックは、カーフを蹴られる前にシングルレッグへ。ジョーンズはニンジャチョークから引き込むが、頭を抜かれてハーフで抑え込まれる。枕でプレッシャーをかけるゲンリック、ジョーンズもフレームを作って耐える。それでも下が続くジョーンズは、再三の肩固めの仕掛けについに気持ちが切れたようにタップした。

初回のピンチを飛びヒザで流れを変え、グラップリングウォーに持ち込んで逆転勝ち、ベルトを巻いたゲンリックの腰には、黒帯を巻かれて「ここ数戦、UFCからコールを待ったけどなかった。世界のベストを戦いたい。もちろんLFAのベルトを防衛していくけど、世界のベストと戦いたいんだ」と新ライト級チャンピオンは話した。


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45 LFA LFA174 MMA MMAPLANET o   クァン・リー コディ・ピーターソン

【LFA174】クァン・リーが、左ハイからピーターソンを65秒パウンドアウト!! 「ベルトだよ!! レッツゴー!!!」

<140ポンド契約/5分3R>
クァン・リー(ベトナム)
Def.1R1分05秒by TKO
コディ・ピーターソン(米国)

ジャブを伸ばす両者。左ミドルを蹴ったクァン・リーにピーターソンが右フックを返す。近距離の打ち合いで、クァン・リーの右フックでマウスピースを吐き出したピーターソンだが、ヒザ蹴りを入れる。さらに首相撲からヒザを決めたピーターソン。ここでレフェリーがブレイクを命じ、ピーターソンがマウスピースは装着しなおす。

再開後、クァン・リーのダブルレッグをピーターソンが切って打撃の間合いへ。直後にクァン・リーの左ハイがピーターソンを捕え、動きが止まったところにラッシュをかける。そのまましゃがみこんだピーターソンを見てレフェリーが試合を止めた。

7連勝としたクァン・リーは、「テイクダウンを狙ったけど、上手く防御された。次? ベルトだよ、レッツゴー」とシャウトした。


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45 LFA LFA174 MMA MMAPLANET o アダム・イサ デヴァンテ・シーウェル

【LFA174】スラム、蹴り足掴んでTD。そしてケージへの押し込み。イサが渋い、渋い試合でシーウェル下す

<140ポンド契約/5分3R>
アダム・イサ(ナイジェリア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
デヴァンテ・シーウェル(米国)

左ローのシーウェル、2発目の左ミドルをキャッチしたイサが抱えてリフトアップ。シーウェルはギロチンを狙うが、スラムでテイクダウンを奪われる。腕十字も2度スラムし、エスケープしたイサはスタンドに戻ると、右カーフを見せてクリンチへ。シーウェルがケージにイサを押し込み、ヒザを蹴っていく。ボディロックテイクダウン後、イサは立ち上がってローを蹴る。立ち上がり際に顔面を狙うというギリギリの動きを見せたイサは、シーウェルの左ミドルを再びキャッチしてテイクダウンへ。

シーウェルはここもギロチンを狙うが、頭を抜いたイサが離れる。続くシーウェルのジャブもダブルレッグで抱え上げ、投げ捨てたイサはスタンドで待ち受ける。ここからも右腕を差してケージにシーウェルを押し込み、ボディロックてテイクダウンが決まらなかったイサが、右オーバーハンドを放つ。ここから試合はクリンチに移行し、初回が終わった。

2R、スイッチを見せたイサは、前に出てきたシーウェルを組んで3度目のスラム。またも顔面への威嚇の空振りとなる蹴りを繰り出したイサは、ジャブに組みつくタイミングを完全に掴んでいる。すぐに離れて打撃の間合いになると、イサが左の蹴りから前に出たシーウェルに組みつきバックへ。正対したシーウェルが突き放し、イサは左の蹴りからボディロックに取ってケージへ。ここでシーウェルのヒザが急所に入り、試合が中断される。

再開後、イサは構えをかえながら左ロー、右ロー、左前蹴りを繰り出す。ここでシーウェルが逆にボディロック&ヒザ蹴りへ。イサはケージにシーウェルを押し込む。左に回って離れたシーウェルの右オーバーハンドに、またもイサが組んでケージへ。足を取りかけ、離れたイサをめがけシーウェルが走り込みながら、左ハイを狙う。かわしたイサは、蹴り足を掴んでテイクダウン。スタンドで待ち受けて、ラウンド終了を迎えた。

最終回、ここまでの流れのようにイサがクリンチへ。シーウェルはエルボーを見せて離れる。ここでイサが左ハイを狙うが、空振りに。再び蹴り足を掴んで倒したイサが、シーウェルの立ち上がるのを待つ。シーウェルはダブルを狙うが中途半端で、逆にイサがクリンチからシングルでケージに押し込む。自ら足をリリースしたイサが間合いを取り直すとまたもクリンチへ。テイクダウン狙い、組んでクリンチというのが作戦なのか漠然と戦っているのか──前に出てくるシーウェルをいなすイサは、蹴り足を掴んでテイクダウンからついに寝技へ。シーウェルの腕十字を防ぐと、ガードのなから鉄槌を落とす。イサはスクランブルでバックに回り、シーウェルが胸を合わせたところで時間となった。

結果、イサが3-0で判定勝ちを手にした。


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45 AB LFA LFA174 MMA MMAPLANET o ONE UFC キック キーガン・ゲンリック クァン・リー コディ・ピーターソン ジャコビー・ジョーンズ タン・リー

【LFA174】カンでも、タンでもない。キャリア7連勝を目指すクァン・リーは淡泊なサブミッション戦士

【写真】決して孤独のグルメに出ている人ではない(C)LFA

12日(金・現地時間)、ミネソタ州プライヤーレイクのミスティックレイク・カジノホテルでLFA174「Jones vs Gennrich」が開催される。
Text by Manabu Takashima

北米MMA界のNCAA、そして最大のフィーダーショーの2024年イベント第1弾がミネソタ州のネイティブアメリカン・ディストリクトのカジノで行われる。メインはLFAライト級選手権試合=王者ジャコビー・ジョーンズ✖挑戦者キーガン・ゲンリックの一戦。ジョーンズは昨年9月のコンテンダーシリーズで敗れてUFC行きを逃して以来の再起戦となる。


そんな同大会にはプライヤーレイクとは大都市ミネアポリスを挟んで、北へ50キロ弱離れたブルックリンパーク在住というご当地ファイター=クァン・リーが出場し、コディ・ピーターソンと対戦する。

プロMMA戦線は6勝0敗でLFAでは5勝0敗、バンタム級戦線のトッププロスペクトといえるリーは、その名が示す通りホーチミン郊外ビエンホア生まれで、米国に移り住んだベトナム系ファイターだ。米国在住のベトナム系MMAファイターといえばカン・リー、そしてタン・リーが有名だが、彼もまたリーの姓を持つ。

とはいえカン・リーが散打、タン・リーがテコンドーのスペシャリストであるのに対し、クァン・リーはキックとBJJがベースのグラップリング系ファイターだ。ミネソタ切っての名門ミネソタ・マーシャルアーツ・アカデミー=ザ・アカデミーでグレッグ・ネルソンの指導を受けてきたクァン・リー。

カリやジークンドーをマスターし、エリック・パーソンの盟友ともいえるシュート・ファイターの先駆けであるネルソン門下生は5年に渡るアマMMAファイター生活を経て2021年9月、30歳を迎える1カ月前にプロデビューを果たした。

ウェルラウンダーではあるが、どちらかといえばグラップリングより。しかもテイクダウンから上を取るというよりも、テイクダウンされて下から上を取り返す術に長けている。それレッスルアップやスクランブルではなく、一旦ガードポジションを取り、下からのサブミッションの仕掛けでリバーサルを完成させる。

しかもクォン・リーはニアサブミッションにあっても、粘られると簡単に他の技に移行する独特なスタイルの持ち主だ。今や瞬発力&スタミナ時代に突入しつつあるMMAにあって、しっかりとポジションを取り、サブミッションを狙いつつ固執しない。それでも寝技でドミネイトし、最終ゴールはサブミッションというフィニッシャー=クァン・リー。今時のこのスタイルで無傷の7連勝を達成できるのか注目だ。

■視聴方法(予定)
1月13日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ メイン対戦カード

<LFAライト級選手権試合/5分5R>
[王者]ジャコビー・ジョーンズ(米国)
[挑戦者]キーガン・ゲンリック(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
クァン・レェ(ベトナム)
コディ・ピーターソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
スティーブン・アスプルンド(米国)
ビリー・レイ・ヴァルデス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ウェズ・シュルツ(米国)
モーリス・モリス(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ケンドラ・マッキンタイア(米国)
ジェイド・シーリー(米国)

<バンタム級/5分3R>
アダム・アイサ(ナイジェリア)
デヴァンテ・シーウェル(米国)

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