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【LFA105】知力、体力の限りを尽くした一戦でロドリゲスが新ストロー級王者に。敗者ゴツサイクもアッパレ

<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
Def.5R1分16秒by TKO
スヴェトラナ・ゴツサイク(ウクライナ)

左右に回りながら左ジャブを伸ばすゴツサイク。ワイドスタンスでパンチを振るうロドリゲスは、やや待ちの姿勢か。そのロドリゲスがワンツーで前に出ると、ゴツサイクも左のカウンターを狙う。スタンド戦が2分半続き、左ミドルを蹴られたゴツサイクが引き込み十字を仕掛ける。ロドリゲスは察知して腕を抜き、ゴツサイクはダブルレッグから引き込む。寝技に付き合ないロドリゲスはローを蹴り、ゴツサイクの立ち上がり際にワンツーを放って組みつく。

ゴツサイクはジャンピングガ―ドも、ケージに押し込まれ寝技に持ち込めないままロドリゲスが間合を取り直した。ロドリゲスはワンツー、そして左ハイ、さらにボディから顔面にパンチを纏める。ここでもゴツサイクは引き込み足関節を狙うが、ロドリゲスは付き合わず立ち上がったところで再びパンチから右ローを蹴り込んだ。

2R、右の相打ちからロドリゲスが笑顔を浮かべ、距離を詰める。ゴツサイクもワンツーで前に出るが、ロドリゲスがバックステップでかわす。蹴り足を掴みロドリゲスを倒したゴツサイクは、立ち上がり際に腕を取って引き込み十字を狙うが、すっぽ抜ける。スタンドに戻ったゴツサイクは、左のカウンターを当てる。追いかけるとパンチが届かないゴツサイクは、迎え撃って相打ちの覚悟の方がパンチを届かせることができるか。

ゴツサイクのパンチは空振りでも圧が凄まじく、ロドリゲスも集中力を高めて向き合う必要がある。間合いの測り合いから、ステップインしてパンチを纏めるという展開のなかで、ロドリゲスがゴツサイクの連打にヒザを合わせようとする。左を当てたロドリゲスは、ゴツサイクのシングルを切りラウンド終了となった。

3R、前に出て右を伸ばすゴツサイク。さらにジャブ、ボディストレートから左右のフックも、ロドリゲスが右フックを当てて下がらない。ステップバックをしてパンチをかわすが、打ち合いでは下がらないロドリゲスは、ゴツサイクのロングフックにもヒザを狙う。ゴツサイクが左ジャブ、ロドリゲスのステップインに左フックを合わせる。ロドリゲスがワンツー、そして左フック。ゴツサイクなウェービングからパンチでなく左ローを蹴る。

ゴツサイクのワンツーには左フックでカウンターを当て、ジャブをダブルで当てる。ならばとゴツサイクがカウンターを誘っておいて、そこで自らはフックを打っていく。激しいと同時に、頭を使った精神戦が続く、ゴツサイクがテイクダウン狙いから引き込んで、ついに腕十字へ。ヒジが抜けていたために安全に対処したロドリゲスが、ガードを取るゴツサイクがローを蹴り時間となった。

4R、ゴツサイクの左フックにロドリゲスが右をカウンターで入れる。右目がふさがってきたゴツサイクは左ボディフックをステップインから決める。ここは距離が合わず、腹を殴られたロドリゲスの脳裏に腹への攻撃をどう残るか。と、ロドリゲスが逆に右ボディフックを打ち込む。

足を止めてのワンツーからスリー、ボディへのコンビを見せたゴツサイク。続くスーパーマンパンチを見切り、右ローを決めたロドリゲスはショートのコンビにダブルレッグを合わされ、尻もちつく。ケージを使った立ち上がったロドリゲスは、ヒザをボディにいれ離れ際に追い打ちを掛ける。一瞬、気を抜いた感もあったゴツサイクは即組みつきなおし、ボディロックテイクダウンを決め、王座決定戦は最終回へ。

5R、右目が塞がったゴツサイクと、鼻血の跡が残っているロドリゲス。と、ゴツサイクがダブルレッグを決める。立ち上がったドロリゲスは、続く投げを耐えるとゴツサイクが引き込む。すかさずマウントを取ったロドリゲスは、背中を見せたゴツサイクにノンストップでパンチを続け、一気に勝負を決めた。

UFC級の知力、死力を尽くした激闘を制したラ・フィエラ・ロドリゲスが、ベルトを巻いてベネズエラ国旗を掲げる。新チャンピオンは「アメージング。ベルトを巻いて、ここにいることが本当に嬉しい。自分のパフォーマンスを誇りに思う。私はデンジャラスだけど、毎日学ぶことは本当に多かったわ。プレッシャーを与えることが私の戦い方。と同時にスマートにカウンターを狙って戦うの」と話し、ナンバーワンコンテンダーはチームメイトのタバタ・ヒッチだけど──と問われると「友達とは戦いたくない。でも、これが仕事。私は決められた試合を戦うだけ」とハッキリ回答した。


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【LFA105】ケイナン・カワイハエ、タイトルコンテンダーのチルダースを20秒でニンジャチョークで破る

<フェザー級/5分3R>
ケイナン・カワイハエ(米国)
Def.1R0分20秒by ニンジャチョーク
ジェイク・チルダース(米国)

フェザー級タイトルコンテンダーのチルダースに対し、2年間4カ月ぶりのMMAマッチとなるBellator、コンテンダーシリーズ・ベテランのカワイハエ。サウスポーの構えから左ローを蹴る。チルダースのダブルレッグからのテイクダウン狙いをニンジャチョークで受け止めたカワイハエは、そのまま背中をつかせタップを奪った。

キャリア6勝目(※1敗)を5つ目の一本勝ちで飾ったカワイハエは、「2年振りの試合だけど、ずっと父に柔術を習い、従弟に打撃の指導を受けてきた。エクストリーム・クートゥアーで皆のサポートも受けて、この試合に準備してきた。テイクダウン狙ってくるのは分かっていたから、柔術家にとって最高の絞めを使ったんだ。彼はタイトル戦で戦ったばかり、僕は20秒で勝ったんだから次は空位の王座を目指したい」と話した。


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【LFA105】野獣ボクサー=ロドリゲス✖アームバークイーン=ガツサイクが、女子ストロー級王座決定戦

【写真】左からエヴェリン・マルチネス、ヴァレリー・ロレーダ、ゲザリー・マツダ、中央がガツサイク。そしてマリーナ・モロズ、アリアネ・リプスキ、エミリー・マルチンスという錚々たるATT女子チームのなかで小ささが引き際目立つ(C)LFA

23日(金・現地時間)、全米ナンバーワンフィーダーショーLFAにとって、4月の3連戦の第2弾となるLFA105「Rodriguez vs Gotsyk」が、オクラホマ州ショーニーのグランドカジノ・ホテル&リゾートで開催される。

今大会のメインはルピタ・ゴディネスのUFC昇格に従い返上されたLFA女子ストロー級王座決定戦=ピエラ・ロドリゲス✖スヴェトラナ・ガツサイクだ。


パナマのUCC(Ultimate Combat Challenge)スペインのVida FCやAnsgar FLと中米と欧州のスペイン語圏でキャリアを積んできたベネズエラ人ファイターのロドリゲスに対し、ガツサイクは母国ウクライナのWWFC(World Warriors FC)ストロー級王者からLFAに挑む。

ロドリゲスはキャリア5勝0敗のストライカーで、三沢タイガーのデビュー戦の相手だったラ・フィエラと同じ野獣というニックネームを持つ。やや正面を向いたオーソドックスの構えから、女子では今も珍しいKOパワーを持った右が最大の武器だ。

一方のガツサイクはキャリア13勝4敗ながら現在は3連勝中で、4つの敗北のうち1つは5年前にクンルンファイトで現UFC女子世界ストロー級王者ジャン・ウェイリに敗れたものだ。

9つの一本勝ちのうち、8試合が腕十字というグラップラーのガツサイク。とはいえアームバー・クイーンは体に組技師としての軸があるため、組むために放つ左リードフック一発でKO勝ちしたこともある。不死鳥の異名を持ち、左側腹部には勇ましいフェニックスのタトゥーを施す一方で、愛くるしい笑顔の持ち主はウクライナMMA界で髄一の人気を誇っていた。

ロドリゲスはテイクダウン防御にまだ課題の残っており、クラシカルなストライカー✖グラップラー対決だからこそ、相手の得意分野での耐久力が勝敗の鍵を握ることになるだろう。またセミ前に同級で現在4連勝中のタバタ・ヒッチが出場し、ショワナ・オルンズビーと戦う。ヒッチがキャリア5連勝となれば、メインの勝者に挑戦という流れは十分に考えられる。

■視聴方法(予定)
4月23 日(土・日本時間)、
午前10時00分~UFC Fight Pass

■ LFA105対戦カード

<LFA女子ストロー級王座決定戦/5分5R>
ピエラ・ロドリゲス(ベネズエラ)
スヴェトラナ・ガツサイク(ウクライナ)

<フェザー級/5分3R>
ジェイク・チルダース(米国)
ケイナン・カワイハエ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
ショワナ・オルンズビー(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ブルセ・ソウト(ブラジル)
クリスティアン・トーレス(パラグアイ)

<ウェルター級/5分3R>
ヘナート・ヴァレンチ(ブラジル)
マーク・マーティン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ザック・パウガ(米国)
ローガン・ネイル(米国)

<フライ級/5分3R>
ジョッシュ・アイスラス(米国)
ブレンダン・パガノア(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャンポール・バズノエン(米国)
ヒカルド・サントス(ブラジル)

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