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【LFA100】クリスチャン・ナティヴィダッド、打撃は強いがTD防御がザルのウールジーに完勝

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
エヴァン・ウールジー(米国)

ナティヴィダッドが左ジャブ、ウールジーがローを蹴る。右に回るナティヴィダッドに対し、ウールジーは斜め前を切るように動く。ローから右ローを入れたウールジーが、ナティヴィダッドのフックをステップバックでかわす。さらにカーフを蹴ったウールジーがボディフックを入れ、再びカーフを蹴る。スピニングバックフィストを見たナティヴィダッドだが、パンチにカーフを蹴られ打撃でリードできない。

ナティヴィダッドはダブルレッグで組みつき、小外掛けでテイクダウンを決める。ケージの中からパンチを時折り落とすナティヴィダッドは、ウールジーの蹴り上げからのスクランブルでバックを取り両足をフックしグラウンドへ。絞めを狙いつつパンチをワキ腹、テンプルに打ったナティヴィダッドの絞めを耐えて、立ち上がったウールジーが前方に振り落とそうとして時間を迎えた。

2R、テイクダウン&バックグラブ奪取で初回を10-9✖3としたナティヴィダッドは右フックを見せるが、ウールジーもフックを打ち返し打撃戦では負けないところを見せる。それでもナティヴィダッドはボディから左フックをヒットさせると、ウールジーのパンチは粗くなる。左ジャブから右を振るったナティヴィダッドに対し、右フックを返したウールジーだが直後にダブルレッグでテイクダウンを許す。

鉄槌、細かいパンチを入れるナティヴィダッドは上体を起こして左右のフックを振るう。頭を引き寄せて固めるウールジーは、蹴り上げにもガードワークが続き残り90秒でレフェリーがブレイクを命じる。踏み込んだウールジーが左ミドル、ナティヴィダッドは続く前進に左フックを合わせる。ウールジーも左ボディを返し、距離を詰めて左を届かせる。

鋭い左ジャブから右をヒットさせたナティヴィダッドこの回は打撃でもリードして、20-18として試合は最終回に。

3R、ナティヴィダッドがワンツーから左フック、右をテンプルに打ち込む。ウールジーはこういう展開では引かないが、打撃に意識が集中し簡単にダブルレッグで許されてしまう。スクランブルでなく、ガードで固めるウールジーにナティヴィダッドは鉄槌を落とし鼻血が見られる。

ガードの中でダイナミックな動きはないが、スコアリングは問題なく試合を有利に進めるナティヴィダッドは蹴り上げをかわした思い切り右を振り落とす。パンチの回転数が上がったナティヴィダッドだが、ウールジーはクローズドガードで固めていく。残り70秒、ガードが空くと足を一本抜いたナティヴィダッドだが、再びクローズの中に収まり──試合は最終局面へ。最後はスクランブルでシングルに出たウールジーだが、時すでに遅し。

尻もちをつかされたナティヴィダッドが、判定勝ちを収めたキャリア初の判定勝ち=3連取を果たした。


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【LFA100】祝100回大会フライ級王座決定戦=スミス✖アルタミラノ。ペンギライネン&ナティヴィダッドも

【写真】倒されない故、打撃が強いスミスと倒されることは多いが下からの仕掛けもあるアルタミラノ (C)LFA&Zuffa/UFC

19日(金・現地時間)、カンザス州パークシティのハートマン・アリーナでLFA100「Altamirano vs Smith」が開催される。

2017年1月13日の旗揚げから、コロナ・パンデミックを経験しつつも僅か4年と1カ月でイベント開催数が大台に乗るという驚異的なペースで大会を開いてきたエド・ソアレス率いるLFAは、それだけ多くのステップアップファイターを輩出してきた。

そんなLFAにとって記念すべき100大会のメインでLFAフライ級王座決定戦=ヴィクター・アルタミラノ✖ネイト・スミス戦が組まれている。

プロMMAデビューがLFA28だったアルタミラノは、アマチュアでもLFAや前身のLegacy FCで戦ってきたファイターだ。昨年11月にロイド・マッキニーを三角絞めで破り、LFA最多の8勝目を挙げている。

とはいえフィーダーショーのLFAという位置づけを考えると、8勝目も挙げる前にステップアップを果たすのが強者の在り方だ。タイトルも初挑戦ということもあり、それだけアルタミラノも期するものがあるだろう。

対するネイト・スミスはLFAでの1勝も含めキャリア6連勝でコンテンダーシリーズへ進み、LFAフライ級王者のジミー・フリックの肩固めに敗れ今回が再起戦となる。

チェロが趣味だというアルタミラノは、サウスポーからヒザを含めたキックボクシングが得意で柔術的なガードワークと、トップを取り返してもトランジッションもサブミッションも持つ。半面、テイクダウンには脆いという印象も残している。

対するスミスはレスリングベースで、テイクダウンは受けも強いために思い切った打撃勝負ができる。フリックという、トータルMMAの時代にあって一芸が秀でたタイプのファイターにしっかりとはめ込まれて敗れてしまったものの、スミスはアベレージとしてMMAで勝ちやすいスタイルの持ち主だ。アルタミラノがそういう攻撃を仕掛けることはないかもしれないが、とにかくテイクダウン防御能力の高さが必見のスミスだ。

セミで組まれたフライ級ではカーリー・ペンギライネンの勢いがあり過ぎる、ステップインと右オーバーハンドに注目だ。ここで距離を詰めてフックの連打やヒザ蹴り、さらにバックを制してRNCと勝負所の矢継ぎ早な攻撃が、初出場となるLFAのオクタゴンでも見られるか。

セミ前のバンタム級では兄ケビンがLFAからUFCに昇格しているクリスチャン・ナティヴィダッドも、注意したいファイターといえる。

プロ3戦目、過去2試合はどちらも初回KO勝ちのナティヴィダッド、対戦相手のウールジーは1勝1敗の3戦目の選手。それだけに、ナティヴィダッド本人も何を期待されているのか、十分に理解しているだろう。

■視聴方法(予定)
2月20 日(土・日本時間)
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA100対戦カード

<LFAフライ級王座決定戦/5分5R>
ヴィクター・アルタミラノ(メキシコ)
ネイト・スミス(米国)

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
カーリー・ペンギライネン(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリスチャン・ナティヴィダッド(米国)
エヴァン・ウールジー(米国)

<ライト級/5分3R>
ジェラルド・スコット(米国)
トミー・アーロン(米国)

<フェザー級/5分3R>
スティーブン・グェン(米国)
ホルヘ・フアレス(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
アンバー・ダニルソンスミス(米国)
エマニュエル・モリヤー(米国)

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