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KSW53 Other MMA Result アンジェイ・グジェビク ブログ ボリズ・マンコフスキー マテウス・ガムロ

【KSW53】試合結果 因縁に決着?! ガムロがパークを戦闘不能に追い込む。グジェビグも激勝

【写真】KSWの無観客大会は関係者か選手の知人か、若干名の応援という立場で現場にいる人たちがいたようだった(C)KSW

11日(土・現地時間)、ポーランドの独立巨大団体=KSWがパンデミック後初となる大会=KSW53「Reborn」をワルシャワのスタジオで行った。

メインのグラッジマッチの決着戦、KSWライト級王座統一戦は暫定王者ノーマン・パークが計量失敗で、ノンタイトルの5分✖5Rマッチとして実施され、正規王者マテウス・ガムロがTKO勝ちした。

元ウェルター級王者ボリス・マンコフスキーと元フェザー級王者マルチン・ロゼクのライト級戦はマンコフスキーが判定勝ち、2階級制覇を狙う位置に着いたか。

またポーランド他団体王者対決は打✖組みとなる予想を裏切り、完全ストライキングマッチに。アンジェイ・グジェビグがトマス・ヤクビエツを破っている。

KSW53「Reborn」
<71.8キロ契約/5分5R>
○マテウス・ガムロ(ポーランド)3R3分02秒
TKO
詳細はコチラ
×ノーマン・パーク(英国)
<ライト級/5分3R>
○ボリス・マンコフスキー(ポーランド)3R
判定
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×マルチン・ロゼク(ポーランド)
<ミドル級/5分3R>
○トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)2R2分34秒
TKO
詳細はコチラ
×ウーカシュ・ビエンコウスキ(ポーランド)
<ウェルター級/5分3R>
○アンジェイ・グジェビグ(ポーランド)2R0分15秒
KO
詳細はコチラ
×トマシュ・ヤクビエツ(ポーランド)
<ライト級/5分3R>
○ロマン・ジュマンスキ(ポーランド)3R4分37秒
TKO
×フィリップ・ペジッチ(クロアチア)
<ライト級/5分3R>
○アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)1R2分04秒
TKO
詳細はコチラ
×グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)
<80キロ契約/5分3R>
○ミハウ・ピエツァク(ポーランド)1R0分56秒
TKO
詳細はコチラ
×カミル・スミゾウスキ(ポーランド)
<バンタム級/5分3R>
○セバスチャン・シュブシュ(ポーランド)3R1分18秒
KO
×ヤクブ・ヴィクワッチ(ポーランド)


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KSW53 other MMA Report ノーマン・パーク ブログ マテウス・ガムロ

【KSW53】動きの悪いパークをガムロがボクシングで圧倒し、TKO勝利。勝者はマイクで謝罪を要求……

<71.8キロ契約/5分5R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
Def.3R3分02秒by TKO
ノーマン・パーク(英国)

パークの体重オーバーで、ライト級王座統一戦からノンタイトルの5分✖5R戦となった因縁の決着戦。タッチグローブ無しで右ストレートを見せたガムロ。サウスポーのパークは右ジャブを伸ばす。距離は近いが、慎重な立ち上がりの両者──5R戦を考えてのことか。ガムロが右アッパー、左ジャブを当て、さらに右を伸ばす。パークは左ロー、ガムロは右を繰り出す。右ジャブに続く左ストレートをブロックしたガムロは、逆に左ジャブから右を狙う。

右ジャブをダブルで当てたガムロ、さらにシングルレッグもパークが切る。それでもガムロはボディを決めるなど、攻勢のままラウンドも最終版に。手数、反応とともにパークの動きの悪さが気になる初回だった。

2R、ガムロが右を当て、パークが左アッパーを打ち返す。手数はガムロが変わらず多く、ショートアッパー、さらに右縦ヒジを滑らせる。右目じりをカットしたパークは、右から左を見せて前に出る。さらに右オーバーハンドから左フックを放つパークに、ガムロはエルボーを顔面に、ボディに右を入れる。

パンチの精度が以前よりずっと上がっているガムロは、ジャブからダーティボクシングでアッパーを連打する。ここでパークがアイポークがあったとアピール、ガムロは親指で目を突くという現状ではまるで必要のない反則を犯している。再開後、豪快な右フックを入れたガムロが、続いて右ストレートをヒットさせる。ペースを上げたガムロは、パークの左をバックステップでかわすと、再びアッパー、さらにヒザを突き上げる。ラウンド終了間際の左も空振りに終わったパークは、連続でラウドを落とした。

3R、ガムロは右ストレート、パークは左を空振りする。スイッチしたガムロのテイクダウン狙いを切ったパークは、オーソから右ストレートを被弾。右フックに続き左ストレートをヒットしたガムロが、右アッパーを決める。右目じりをカットし、左目が腫れあがるパークはパンチの距離が合わない。対してガムロはボディ、顔面にエルボー、そしてアッパーと余裕で攻撃を散らしていく。

ボディ、アッパーを続け、右ヒジからパンチを纏めると、レフェリーがドクターチェックを要請。試合はここで終わり、ガムロはパークの握手を拒否し何やらマイクで話すように要求する。

コロナ禍の影響かパークの動きが悪すぎたが、ガムロのボクシングの上達は明白で完勝といえる内容だった。勝者コール後にガムロは「チームと家族に謝れ」と言って、マイクをパークに渡す。「何て言えば良いか、言い訳はしない。ゲームプランが実行できなかった。100パーセント彼をリスペクトしている。他意はなかったけど、マテウスのチームと家族にこれまでのことを謝罪をする」と話したパーク。

敗者に鞭打つような言動ではあったが、パークと握手を交わしたガムロは、「毎日、50分間バックを殴っていた。簡単な試合だった。ヤツの顔を見れば分かるだろう。もう戦争は終わった。ケージ外では対戦相手を尊敬しているけど、家族のことを言われると別だ。喧嘩ファイトにならず申し訳なかった。2、3発しかパンチを貰わなかったからね。今後、レスリングで五輪に出るのが夢だ。少しでも早くケージからリタイアしたい」と話した。


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KSW53 News Report ブログ ボリズ・マンコフスキー マルチン・ロゼク

【KSW53】元ウェルター級王者マンコフスキーが、元フェザー級王者ロゼクから3-0の判定勝ち

<ライト級/5分3R>
ボリス・マンコフスキー(ポーランド)
Def.3-0:29-28.29-28.29-18
マルチン・ロゼク(ポーランド)

マンコフスキーの右ローに右を合わせようとしたロゼク。続く前進に真正面から組みついたマンコフスキーがテイクダウンを決める。ケージを背に立ち上がったロゼクだが、押し返しても離れることができずケージに押し込まれた状態でエルボーを繰り出す。ニータップで崩したロゼクは、スクランブルでマンコフスキーのバックへ。正面を取り返すと、ボディにパンチを入れる。

体を回して離れたマンコフスキーに左ミドルを入れたロゼク。左フックを空振りしたロゼクだが、シングルからレッグリフトがすっぽ抜けバランスを崩したマンコフスキーの立ち上がり際に跳びヒザを狙う。ここに組みついてケージに押し込むマンコフスキーは、テイクダウンは奪えず自ら離れる。ロゼクのパンチに組んでクリンチという展開を繰り返すマンコフスキーが、シングルからバックに回り込む。ロゼクは胸を合わせてエルボー、間合を取り直したマンコフスキーにローを入れた。

2R、ロゼクは左ロー、続いて左前蹴りを繰り出す。マンコフスキーのワンツーに右をカウンターで入れたロゼクのローが急所に入り、試合が中断。再開後、マンコフスキーが意義フックをヒットさせる。続いて左ボディアッパーを決めたマンコフスキー、直後に頭が当たりまたもショートブレイクが設けられる。試合が再開されるとロゼクが近距離の打ち合いでエルボー、離れたマンコフスキーが左ボディストレートを打ち込む。

距離を詰めてきたロゼクに対し、左ボディフックを決めたマンコフスキーだが直後に右フックを被弾。ここから組んだマンコフスキーがボディロックテイクダウンに成功する。ハーフからワキをこじ開けて肩固めを狙うマンコフスキーに対し、ロゼクはエビで暴れて許さない。枕でプレッシャーを掛けるマンコフスキーの額が、エルボーが頭突きかでカットしている。そのマンコフスキーはスクランブルでバックに回るも、ロゼクがクラッチを剥がして打撃の間合いへ。マンコフスキーが右フック、ボディを決める。ロゼクもワンツーを返すが、疲れが見せて追撃がないままラウンドが終わった。

最終回、距離を詰めるロゼクはここで組みを選択。マンコフスキーはギロチンがすっぽ抜けて下になるが、すぐにスタンドに戻る。直後にボディフックを2発、左フックをマンコフスキーが決める。頭が当たるとアピールするロゼク、ブレイクの目的は少しでも息を整えることか。再開後、組みついたロゼクに対し左腕を差したマンコフスキーが投げを打つ。離れた直後にマンコフスキーがワンツーを決め、ロゼクのハイキックの直後にニータップでテイクダウンを狙う。

ケージに押し込まれたロゼクは、両ワキを差されバックを許してグラウンドに持ち込まれる。すぐに立ち上がるもバックを取られた状態が続くロゼクは、スイッチもすかされ我慢の展開に。マンコフスキーは前方にロゼクを崩し、ワンフックでバックに乗る。ロゼクは前方に落として、間合を取りなおす。ここで再び組んだロゼクは、ギロチンを失敗したマンコフスキーをがぶってヒザを入れる。マンコフスキーがヘッドロックを振り払った立ち上がったところで時間に。結果、マンコフスキーが判定勝ちを手にした。

組みだけでなく打撃でも上回ったマンコフスキーが、元ウェルター級王者の意地を見せ元フェザー級王者のロゼクを3-0の判定で下した。


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KSW53 other MMA UFC トマシュ・ドルヴァル ブログ

【KSW53】ポーランド初のUFC戦士ドルヴァルが、ポーランドのヴァンダレイをマウント鉄槌でTKO

<ミドル級/5分3R>
トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)
Def.2R2分34秒by TKO
ウーカシュ・ビエンコウスキ(ポーランド)

ポーランド初のUFCファイターになったドルヴァルに対し、ポリッシュ・ヴァンダレイの異名を持つビエンコウスキが慎重にローを蹴っていく。ノーガードのドルヴァルに右オーバーハンドを狙うビエンコウスキは左を打たれる。ローを蹴るビエンコウスキ、ドルヴァルはパンチを出すたびに構えを変え、左ローを入れる。ガードを上げるようになったドルヴァルは右を当てられ、左ローに右ローを返す。ドルヴァルは一発狙いの強振を単発で見せるなかで、ローを蹴られ左ジャブを打たれるシーンが増えてくる。

それでも右を当てたドルヴァルは残り50秒で組みつくと、ボディロックテイクダウンを一気に決める。ハーフで抑えたドルヴァルはパウンド一発でビエンコウスキをスタンドに逃し初回終了となった。

2R、前に出るドルヴァルがワンツーからシングルレッグ、ボディロックでケージに押し込む。強烈なベアハッグから、アンクルピックを決めたドルヴァルがテイクダウンからマウントへ。暴れるビエンコウスキを抑えてパンチ、鉄槌を落とすドルヴァルは背中を見せたビエンコウスキにRNCを仕掛け、上を向かせると再びパンチに転じる。

ハイマウントから鉄槌を連打したドルヴァル、レフェリーが試合を止めるとビエンコウスキは大声で叫び不満を表したが──後の祭りだった。「最初、少し殴られたけど、プレッシャーが弱くなっていったんだ。2Rになるとパンチが見えてきたし、あとは自分の戦いをするだけだった。カリドフ戦? これからのことは分からないけど、少しでも良いファイターと戦いたい。パンデミックで2カ月練習できなかったけど、戦いたかったんだ」と語った。


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KSW53 other MMA Report アルトゥル・ソウィンスキ グシェゴシュ・ジュラコウスキ ブログ

【KSW53】左から、首相撲&ヒザ。最後も左ストレートと詰めが見事なソウィンスキがジュラコウスキに圧勝

<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)
Def.1R2分04秒by TKO
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)

サイドステップを踏むジュラコウスキに対し、ソウィンスキはスイッチし左ストレート、右前蹴りを繰り出す。さらに左ハイを見せたソウィンスキが左ストレートを当てる。サークリングを続けるジュラコウスキは右ローも左をカウンターで受け後退。ソウィンスキはすかさず距離を詰め首相撲&ヒザを連続で顔面に入れる。離れて左ストレートでダウンを奪ったソウィンスキは、ジュラコウスキの顔面に鉄槌を連打し、TKO勝ちを決めた。


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KSW53 other MMA Report ブログ ミハウ・ピエツァク

【KSW53】右ストレート一閃、ミハウ・ピエツァクが56秒でスミゾウスキを倒す

<80キロ契約/5分3R>
ミハウ・ピエツァク(ポーランド)
Def.1R0分56秒by TKO
カミル・スミゾウスキ(ポーランド)

下りながら左ジャブ、ワンツーを伸ばすピエツァク。前に出るがパンチを受けるスミゾウスキはガード高くし、しっかりと顔を守る。そこに左ジャブを伸ばすピエツァクが、右ストレート一閃。真後ろに倒れたスミゾウキに鉄槌を連打し秒殺TKOを決めた。


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KSW53 News other MMA アンジェイ・グジェビク トマシュ・ヤクビエツ ノーマン・パーク ブログ ボリズ・マンコフスキー マテウス・ガムロ マルチン・ロゼク

【KSW53】計量終了 ファンの前で公開計量も、パークが体重オーバーでガムロとの統一戦はノンタイトルに

【写真】なんともシュールなファイト時の出で立ちのヤクビエツと、背広姿のグジェビグ(C)KSW

10日(金・現地時間)、ポーランドのワルシャワで無観客大会として開催されるKSW53「Reborn」の計量が行われた。

明日のイベントは無観客で行われるが、お国柄かKSW名物の生バンドの重低音BGMこそ省かれたもののパブリック計量&フェイスオフがショッピングセンターで行われた。

またファンはソーシャルディスタンスを取ることなく、マスクをしている人の数も非常に少ない様子がKSW TVの動画からも明らかになっている。

公開計量を通して、マスクをして登場したのはクロアチア人のフィリップ・ペジッチだけ──つまりポーランド人ファイターは全員がマスク未着用だった。

そんなパブリック計量の最後にメインでノーマン・パークとライト級王座統一戦を戦う──ライト級&フェザー級王者マテウス・ガムロが、2本のベルトを肩にかけメガネをつけたまま登壇。パークは本計量で体重オーバーになっており姿を見せないまま計量は終了し、両者の試合はノンタイトル戦の5分✖5Rで実施されることとなった。

因縁の決着戦もパークが体重を落とせなかったことで、いきなり水を差された形だ。


ファンの目の前で行われた公開計量では、ノーネクタイの背広姿で登壇したアンジェイ・グジェビグと、トマシュ・ヤクビエツのフェイスオフ──ヤクビエツの苦い顔が印象に残った。

この両者の1戦はグジュビクがFight Exclusive Nightミドル級&ウェルター級王者で、ヤクビエツがArmia Fight Nightウェルター級王者という顔合わせで、KSWウェルター級王者ロベルト・ソルディッチへの挑戦権が事実上掛けられている。

背広で公開計量に姿を見せたグジェビグはストライカーで、オーソながら特に左から右のワンツー後に繰り出される左ミドルや左ハイは非常に威力があり、ペースを掴む攻撃手段だけでなくフィニッシュにもなる。

対してヤクビエツはボクシング&柔術の選手で、基本はトップでパウンドで削り、スクランブルからバックを制す現代MMAなスタイルながら、ストレートフットロックを果敢に仕掛け、ヒールで対戦相手のヒザを破壊するなど、極めの強さも見せてきた。

明日の試合でも、下にったヤクビエツが果敢に極めを狙うことができるのか。あるいはグジェビグが打撃で突き放し、テイクダウンを切ってパンチで詰めていくのか──が、見所となる。

さらには、KSW活動再開イベントらしく実績のある選手が揃った今大会では、セミの階級を越えたチャンピオン対決=元KSWウェルター級王者ボリス・マンコフスキー✖元フェザー級マルチン・ロゼクも注目だ。

フェイスオフでロゼクがかめはめ波は見せる。これに対し、マンコフスキーはロゼクが被っていたキャップを取り上げ、ならばとロゼクが逆にマンコフスキーのサングラスを外す。ここから胸をついてあわや乱闘という状況ながら、両者は笑顔を浮かべたままで、じゃれあっている風でもあった。

■ KSW53計量結果

<ライト級/5分5R>
マテウス・ガムロ:70.3キロ
ノーマン・パーク:71.8キロ

<ライト級/5分3R>
ボリス・マンコフスキー:70.7キロ
マルチン・ロゼク:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
トマシュ・ドルヴァル:83.9キロ
ウーカシュ・ビエンコウスキ:84.0キロ

<ウェルター級/5分3R>
アンジェイ・グジェビグ:77.2キロ
トマシュ・ヤクビエツ:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
ロマン・ジュマンスキ:70.7キロ
フィリップ・ペジッチ:70.5キロ

<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ:70.4キロ
グシェゴシュ・ジュラコウスキ:70.5キロ

<80キロ契約/5分3R>
カミル・スミゾウスキ:79.1キロ
ミハウ・ピエツァク:79.7キロ

<バンタム級/5分3R>
セバスチャン・シュブシュ:61.1キロ
ヤクブ・ヴィクワッチ:61.6キロ

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KSW53 other MMA Preview ノーマン・パーク ブログ マテウス・ガムロ

【KSW53】MMAとして成立するのか。本当に危険な3度目の顔合わせ、マテウス・ガムロ✖ノーマン・パーク

【写真】喧嘩ファイト、真っ向勝負、ルール無視、スコアリング、どのような戦いになるのか (C)KSW

11日(土・現地時間)、ポーランドのワルシャワで無観客大会としてKSW53「Reborn」が開催される。そして、メインで本当に危険な試合が組まれた。

それがKSWライト級選手権試合=王者マテウス・ガムロ✖挑戦者ノーマン・パークの3度目の顔合わせだ。


荒ぶるグラップラー、喧嘩ファイトも持さない王者ガムロとパークは過去2度対戦しており会見、計量、試合中、試合後ととにかくいざこざが絶えなかった。2017年5月の初対決の折には、試合中にグローブに不具合が生じたパークがレフェリーに中断を要請している間に、ガムロが仕掛けたのか怒りをあらわにして胸を突き飛ばす。

この試合はほぼ互角の展開ながらガムロが判定勝ちで王座防衛に成功も、5カ月後のアイルランド・ダブリンでの再戦でいよいよ両者は試合が成立しないほど、感情のもつれを吐露した。まずパークが体重オーバーでタイトル戦がノンタイトルに変更される。試合中にはガムロのローがパークの急所へ。さらに再会の合図とともに殴りかかるなど、ダーティーさを見せたガムロの2度に渡るアイポークでパークが試合続行不可能に陥り、NCになってしまう。

真っ向勝負の殴り合いの中で優勢だったパークは収まりがつかず、試合後も口論、一触即発の険悪な空気のなか、ついにパークのセコンドが切れ、ガムロに左フックを見舞う。こうなるとケージ内、そしてケージの外でポーランド人とアイリッシュ(※パークは北アイルランド在住の英国人)の大乱闘劇に発展するという事態に。

その両者が、今回のメインで相対する。KSWが同じ顔合わせを3度組むのは、ミハウ・マテラ✖ジェイ・シウバ以来、プロモーション史上2度目で、試合前からも両者は当然のように罵り合いを演じてきた。

「か弱いアイリッシュ・〇ッチ」と言い放つガムロに対し、試合内容は優勢だったパークは「アイツが自分が得意だと思うところが、実は俺が得意なところだ」と殴り負けない自信を見せている。

とはいえガムロは寝技も打撃も真っ向勝負だったパーク戦から、ATTで練習を始めたことで、そのスタイルは変わっている。相手の良さを消す戦い、倒すのでなく当てる打撃、テイクダウンを奪うよりも、テイクダウンされない組み技、そして下にならないという戦術を用い、クレベル・コイケに勝利している。これだけ互いが熱くなっている状況で、ガムロが冷静に北米流の遮断するMMAを駆使できれば、それはそれで一皮むけたという捉え方もできるが……。

とにかく本当に危険なのは、本気で嫌い合った人間がケージのなかで許されない行為を試合中に繰り返してきている点だ。ルールを守る、その最低条件が守られなければMMAという戦いは成り立たない──が、ガムロとパークの試合はその一線を越えてしまう可能性が十分にある。

■ KSW53対戦カード

<KSWライト級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]マテウス・ガムロ(ポーランド)
[暫定王者]ノーマン・パーク(英国)

<ライト級/5分3R>
ボリス・マンコフスキー(ポーランド)
マルチン・ロゼク(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)

<ミドル級/5分3R>
トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)
ウーカシュ・ビエンコウスキ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
アンジェイ・グジェビグ(ポーランド)
トマス・ヤクビエツ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
ロマン・ジュマンスキ(ポーランド)
フィリップ・ペジッチ(クロアチア)

<バンタム級/5分3R>
セバスチャン・シュブシュ(ポーランド)
ヤクブ・ヴィクワッチ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
カミル・スミゾウスキ(ポーランド)
ミハウ・ピエツァク(ポーランド)

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【KSW53】対戦カード 東欧の雄=メガMMA大会=KSWも無観客&粒揃いのカード出揃う

【写真】国内勢が中心だが好カードが揃ったKSWリスタート大会。無観客でできる強みがKSWにもあるということか(C)KSW

2020年7月11日(土・現地時間)
KSW53「Reborn」
ポーランド ワルシャワ

■視聴方法(予定)
7月12日(日・日本時間)
午前3時00分~FITE
午前3時00分~KSW.TV

■ 対戦カード

<KSWライト級王座統一戦/5分5R>
[正規王者]マテウス・ガムロ(ポーランド)
[暫定王者]ノーマン・パーク(英国)

<ライト級/5分3R>
ボリス・マンコフスキー(ポーランド)
マルチン・ロゼク(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)

<ミドル級/5分3R>
トマシュ・ドルヴァル(ポーランド)
ウーカシュ・ビエンコウスキ(ポーランド)

<ウェルター級/5分3R>
アンジェイ・グジェビグ(ポーランド)
トマス・ヤクビエツ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
ロマン・ジュマンスキ(ポーランド)
フィリップ・ペジッチ(クロアチア)

<バンタム級/5分3R>
セバスチャン・シュブシュ(ポーランド)
ヤクブ・ヴィクワッチ(ポーランド)

<ライト級/5分3R>
カミル・スミゾウスキ(ポーランド)
ミハウ・ピエツァク(ポーランド)

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【KSW53】KSWの活動再開はライト級統一戦ガムロ✖パーク、チャンプ対決&他団体王者マッチから

【写真】ガムロが面白いのは、完全狂犬タイプのグラップラーであること。そしてパークともどもダーティーファイトも辞さない (C)KSW

「WE AER BACK」──2日(金・現地時間)、ポーランドのKSWが11日(土・同)にタイトル戦を含む無観客大会の開催を改めてプレスリリースで発表した。

新型コロナ感染拡大から活動再開期を迎えたMMAワールドだが、KSWでも今大会を5月末からSNSを通じて発信してきた。


ポーランドでは3月15日から感染脅威事態宣言がなされ国境が封鎖されていたが、6月にEUやEFTA(欧州貿易連合)に加盟している国のビジネス関係者の入国は認められている状況になっている一方で、感染者数は35000人、死者は1500を数えている。

そんななか、再生KSWでは首都ワルシャワのスタジオで無観客大会として、今大会= KSW53「Reborn」を実施する。メインはKSWライト級王座統一戦=正規王者でフェザー級との2冠王マテウス・ガムロが、暫定王者ノーマン・パークと対戦するグラッジマッチだ。

両者は2017年5月に5万8000人の観客を集めたスタジアムショーでライト級王座を賭けて戦い、疑問の声が集まった判定勝ちをガムロが収めている。その結果、5カ月後にはガムロにとっては敵地といえるアイルランド大会で再戦が実現した。そして両者の感情のしこりが悪い影響を及ぼし、パークのアイポークで試合はNCとなっている。

あれから2年9カ月──ガムロはクレベル・コイケを下してフェザー級王座を獲得して以来、1年8カ月ぶりのMMAファイトで、昨年9月にマルチン・ロゼクを破り暫定王者となったパークと因縁の決着戦を戦うことになった。5万8000人の観客の前だろうが、無観客大会だろうが、このマッチアップが熱くならないわけがない。

コ・メインではパークとの暫定王座戦に敗れた元フェザー級チャンピオンのロゼクが、元ウェルター級王者ボリス・マンコフスキーとライト級で戦うという試合が組まれた。階級を上げてライト級のロゼクと、下げてライト級のマンコフスキー、どちらが動けるコンディションにあるのかも鍵となろう。

さらに注目はアンジェイ・グジェビクのKSW初陣だ。グジェビグは規模の差はあるとはいえKSWの対抗組織Fight Exclusive Nightのミドル級&ウェルター級チャンピオン。同じくポーランドのMMAプロモーションArmia Fight Nightウェルター級王者で、今回がKSW初参戦となるトマス・ヤクビエツとの対戦は、事実上ウェルター級王者ロベルト・ソルディッチへの挑戦権が掛っているといって間違いない。

さすがは最強MMA独立国家=KSW、活動再開からマニア垂涎のラインナップを揃えてきたといえるだろう。