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Lerryan Douglas Talks LFA 198, Friendship With Cris Cyborg & Bloodline | MLH Media UnCensored

In this episode of MLH Media Uncensored, host Michael Hernandez interviews professional MMA fighter LerryAnn Douglas (11-5), who is preparing for his upcoming fight at LFA 198 as he looks to take on Elijah Johns in a unification bout for the LFA Featherweight Championship.

00:00 Introduction to Larry Young Douglas
02:57 Career Highlights and Aspirations
05:58 Training and Team Dynamics
08:57 Upcoming Fight and Preparation
12:10 Mindset and Growth in MMA
14:53 Sponsorships and Support
16:59 Closing Thoughts and Future Goals

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45 AB ABEMA BELLATOR Interview other MMA RIZIN LANDMARK10 スダリオ剛 ブログ 加藤久輝

【RIZIN LANDMARK10】約7年ぶりのMMAでスダリオと対戦。加藤久輝「ラストランを走り抜けたい」

【写真】加藤はMMA復帰に向けて週1日、日帰りで上京しGENスポーツパレスで練習を積んできた(C)TAKUMI NAKAMURA

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10にて、加藤久輝がスダリオ剛と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

Bellatorでの戦いを経て、K-1のリングでも活躍した加藤。2022年12月のAKIRA Jr戦でK-1ファイターとしての活動にピリオドを打ち、MMAファイターとして帰ってきた。加藤がMMAルールの試合を戦うのは2017年12月のチディ・ンジョグアニ戦以来、7年ぶり。この試合のために加藤は週1回、日帰りで名古屋から上京し、岡見勇信が主宰するGENスポーツパレスでの練習に参加していた。42歳でのMMA復帰を決意した理由、そしてスダリオ戦の意気込みを訊いた。


――加藤選手、お久しぶりです。2022年12月、K-1でのAKIRA Jr戦を最後に引退を発表し、約2年ぶりに復帰する運びとなりました。復帰を決めた理由を聞かせていただけますか。

「自分の中ではK-1を引退することは前から考えていて、完全に現役を引退する時はMMAの試合をやってから引退しようと思っていたんです」

――あくまでK-1からの引退という考えだったんですね。MMAをやらずにプロとしてのキャリアを終わらせることは考えられなかったですか。

「僕は空道・大道塾から格闘技人生が始まって、何でもありの戦い、審判なしでも戦える、路上でも通用する技術を追求して、そういう武道家としてのスピリットを持っているので、そうなるとMMAにチャレンジするしかないですよね。競技が違うので、どちらが上というのことではなく、キックボクシングはコンプリートな格闘技ではないと思っているので、もう一度自由に自分を表現できるMMAをやりたいと思いました。やっぱり自分はMMAが好きなんですよ。MMAは三次元の戦いで、立ってよし、寝てよし、ジャンプしてもよし(笑)。その制限のなさが魅力だと思います」

――K-1での試合が終わったあとも、ずっとMMAの試合をやりたい気持ちがあったのですか。

「そうですね。もともとK-1・キックボクシングを長くやるつもりはなかったので、そこに区切りをつけたらMMAで最後の勝負をかけたいと思っていました」

――K-1引退後もトレーニングは続けていたのですか。

「はい。自分のジム(West A)を立ち上げて4年目で、K-1参戦中もMMAの練習を休んだことはないんです。普通に週3回はグラップリングやMMAの練習をやっていたので、その辺は今と変わらないですね」

――加藤選手としてはMMAと同じ練習を続けながら、K-1ルールの試合に出ているという感覚だったんですね。

「組み技の練習をやった方がフィジカルも強くなるし、K-1で試合をするにしても、MMAの練習をやる意味があると思ってやっていました」

――復帰の時期というのは具体的にイメージされていたのですか。

「ALIVEの鈴木社長とも相談しながら、できれば名古屋で試合をした方がジムの会員・生徒さんたちも喜ぶから、そういうタイミングあったらいいねという話はしてたんです。それで今年幾つかオファーをいただいたんですけど、RIZINが名古屋で大会をやるということで、RIZINに決めました」

――名古屋で試合ができるという部分が大きかったのですか。

「そうですね。昔は自分のため、家族のために試合をしていたんですけど、今はジムの会長という立場になって、会員さんから『会長の試合を見たい』と言われることが多かったんですよ。自分ももう年齢が年齢だから、やるなら早くやらないと無理だよなと思っていました」

――我々は加藤選手が大道塾出身でBellatorに参戦していたことも知っていますが、ジムの会員さんはその時代を知らないわけですよね。

「そうなんです。だから復帰戦が決まって『加藤先生のMMAの試合を初めて見るので嬉しいです』と言われることも結構ありますね」」

――MMAの試合そのものは約7年ぶりとなりますが、復帰を決断した時点での練習の状況やコンディションはどうだったのですか。

「普段から自分のジムでグラップリングやキックの練習は続けていて、今年に入って年末に復帰することを目標にして、夏くらいから本格的に動き始めました」

――久々に試合のための練習を再開して、どんな感触がありますか。

「やっぱりMMAの試合に出るのは大変ですよ。今回、本当は自分の適正体重でやりたかったですけど、7年ぶりの復帰戦だし、自分がベテランの立場というのも分かっているので、そんなわがままは言ってられないじゃないですか。逆に僕がゲートキーパー的な存在で、期待されている若手と対戦するというのも面白いかなと思って、今回の試合も引き受けてみようと思いました。相手は120kg級の選手なので久々の緊張感を感じつつ、真面目に練習を頑張っています」

――加藤選手のベストウエイトはミドル級=83.9キロですか。

「自分の骨格的には80キロくらいだと思います。自分はアメリカでも試合をやってきましたけど、向こうに行くとミドル級でも細い方なんですよ。身長だけじゃなくて拳の大きさ・手首の太さだったりを見ても、国際レベルだったら80キロ代じゃないと通用しないのは分かっています。ただ今回は国内の試合ですし、舐めているわけじゃないけど、半分お祭りみたいな試合なので、ヘビー級でもやります」

――試合が決まってから、週1回日帰りで上京してGENスポーツパレスで練習しているそうですね。かなりタイトなスケジュールですが、自分に出来る練習はすべてやりたいと思っていますか。

「そうですね。試合が決まった時点で年齢のハンデでもあるし、体重のハンデもある。せめて悔いを残さないためには、自分がやれることは全てやって、納得した状態で試合をしたいと思いました。GENにはBellatorに出ていた時も何度か練習に来ていて、MMAで重量級の選手が集まると言ったら、ここしかないなと思いました」

――GENでの練習ではどんな手応えがありますか。

「細かい部分は教えられないですが、ここからまだまだ動きを上げていきたいと思います。あとここはベテラン選手が多くて、他のジムに行くと『40歳でよく頑張っていますね』と言われるのですが、岡見(勇信)さん、水野(竜也)さん、ストラッサー(起一)さんがいて、平均年齢が40歳くらいなんです。しかもみんな元気でバリバリにやっているので、それで勇気をもらえますね。自分もまだまだ全然やれるんだなと思うし、しっかりラストランを走り抜けたいと思いますね」

――改めてK-1ルールに挑戦したことで、加藤選手にとってはどんなプラスがありましたか。

「色んなことが伸びたと思います。例えばK-1ルールは基本的に下がらないし、打撃のテンポが全然違うんですよね。試合時間が短い分、ペースが早い。どちかというと若い選手向けの競技だと思うんですけど、圧力負けをしないところとか、その辺りはだいぶ成長したと思います。今までやらなかった戦法も覚えたし、K-1ルールをやったことで色んな選択肢が増えたと思います」

――対戦相手のスダリオ選手にはどんな印象を持っていますか。

「僕の方がMMAのキャリアは長いので、MMAで使える技を全部使って、うまく戦いたいと思います」

――久しぶりに加藤選手のMMAを見る人、初めて加藤選手のMMAを見る人にどんなインパクトを残したいですか。

「僕の戦績を見てもらって分かる通り、ほとんどがKO決着なので判定まで持っていくつもりはないです。その気持ちはずっと変わらないので、MMAルールの中で激しい試合をして、ジャッジに勝敗を任せない試合をしたいと思います」

――今回は一度きりの復帰なのか、それとも継続して試合をしていくのか。現時点ではどう考えていますか。

「スダリオ戦の試合結果・内容によりますね。どうしても年齢を重ねると蓄積したダメージもあるので、スダリオ戦が終わってから自分の身体と相談してから考えたいです。ただ、練習ではちゃんと動けているので、ラストランは出来るなと思っています。せっかく今必死に練習してスタミナとパワーを戻して、これをもう一回やるというのはしんどいので、せっかくならあと数試合はやりたいです」

――今回はRIZINでの復帰となりますが、チャンスがあれば海外でも試合をしたいですか。

「そこも次の試合次第ですね。正直もう一度アメリカで頑張ろうという気持ちはあまりなくて、今でも国内のトップにはなれると思っているし、若手の刺激になれる選手にもなると思うので、そこに自分の役割があるのかなと思います」

――加藤選手は奥様がフィリピンの方で、以前はフィリピンで試合をしたいとおっしゃっていましたよね。

「その気持ちは今でもあります。最近はフィリピンの格闘技のレベルも上がっていますからね。ただフィリピンで大きなイベントをやっている団体が少なくて、例えばONE Championshipに出るとなると、契約の制限があるので難しいですよね。ちょうど今フィリピンの話が出たところで、スダリオ選手は日本とフィリピンのミックスで、そういう部分で試合したいと思ったところもあるんですよ。勝手にスダリオ選手には親近感を感じています」

――現役復帰が決まって、一日一日が充実していますか。

「はい。小さいですけど自分の城(West A)が出来て、試合をしないと食っていけないとか、そういう変なプレッシャーを感じることがなく、練習して試合することが出来るんですよ。確かに練習量や時間は短くなりましたが、好きで格闘技をやっていて、試合に出たいから出る。そういう精神的な部分が今までと変わって、モチベーションが全然違います」

――加藤選手といえば豪快なKOシーンが代名詞ですが、自分の打撃だったらヘビー級の相手でも倒せるという自信は変わらないですか。

「今回の試合はスダリオ選手が期待されていて、僕は期待されていないと思うのですが、そういう立場の時の僕は危ない選手なんですよ。今回はまさにそういう状況なので、倒して勝ちたいと思いますし、その自信もあります」

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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AB Interview MMA o ONE UFC YouTube

UFC 309 Jones vs Miocic Keeps Getting Worse & Worse

UFC 309 Jon Jones vs Stipe Miocic is getting worse & worse as we knows Jones & Stipe are most likely to retire instead of fighting Tom Aspinall. We also discuss speculation growing that Charles Oliveira vs Michael Chandler is cancelled and off the card. I also discuss Nikita Krylov vs Azamat Murzakanov being cancelled as well.

UFC 309 Is A Disgrace Video: https://youtu.be/pj5jAQYzzgY

Stipe Miocic Interview: https://www.youtube.com/watch?v=ujCvd8hngp0&ab_channel=MMAFightingonSBN

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BELLATOR Interview MMA News o ONE UFC UFC300 YouTube

UFC Edmonton Recap

Join Keith and Ben right after the main event as they recap all the action from #UFCEdmonton.

The UFC went up north to Edmonton, Alberta, Canada for a massive 13 fight card.
Keith Shillan and Ben Duffy recap all the action for this big card including the flyweight main event clash between Brandon Moreno and Amir Albazi and the women’s flyweight co-main event bout between Rose Namajunas and Erin Blanchfield.

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45 ANIMAL☆KOJI DEEP122 Interview J-CAGE KENTA ブログ 神龍誠

【DEEP122】30歳で柔道→MMA、神龍誠と対戦するKENTA「倒さないといけない相手だと思っていた」

【写真】柔道時代には髙藤直寿とも対戦、地元・新潟では喧嘩祭りとして知られる新発田祭りで腕試ししていたという異色の経歴を持つKENTA(C)TAKUMI NAKAMURA

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、KENTAが神龍誠と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

9月のDEEP後楽園大会では渡部修斗に一本勝ちし、約2年半ぶりにDEEP凱旋を果たす神龍の相手として白羽の矢が立ったKENTA。MMA戦績は10戦8勝2敗、今年で34歳を迎えた遅咲きファイターは柔道一筋の青春時代を経て30歳でMMAに転向、地元・新潟では喧嘩祭りとしても知られる新発田祭りで腕を鳴らした異色の経歴の持ち主だった。


――神龍選手と注目の一戦が迫ってきました(取材日は10月26日)。最初にこの試合のオファーを受けたのはいつ頃だったのですか。

「前回の試合が終わって2日~3日後に話をもらいました。神龍選手が11月のDEEPに出るという話は聞いていたのですが、試合のオファーだったので少し驚きました」

――これまで戦ってきた相手のなかで名実ともにトップの相手だと思います。周囲の反響はいかがでしたか。

「自分は2年半前(2022年3月)にプロデビューしたんですけど、その頃にDEEPのチャンピオンになったのが神龍選手だったんですよ。だから僕にとってはいつか倒さないといけない相手だと思っていて。神龍選手がベルトを返上してRIZINに行ってからは、自分がRIZINに出る以外は戦うチャンスがないと思っていたんです。だから今回オファーをもらった時はラッキーだなと思いました。ただ周りは僕の想いは知らない人が多いので『おお!すごい選手と試合が決まったね』という反応が多かったです」

――今回はKENTA選手を初めてインタビューするということで、これまでの経歴についても聞かせてください。KENTA選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか。

「小学校1年の時に柔道を始めました。もともと親父と叔父さんが柔道をやっていて、どちらも新潟県でチャンピオンになるくらいの選手で、その影響で地元の道場で始めた感じです。最初は遊び感覚でやっていて、親父もそこまで厳しくなかったのですが、小学校低学年の時に女の子に試合で負けて、僕がヘラヘラしていたんですね。そしたら親父が『女に負けてヘラヘラするようなヤツは男じゃない!』って激怒して、それから柔道に熱が入るようになって、僕も真剣に柔道でやりました」

――KENTA選手も次第に柔道にのめり込んでいったのですか。

「そうですね。僕が所属していた道場が新潟でも有名なところで、団体で県大会で優勝するような道場で、みんなで切磋琢磨しながら、自分も周りに負けたくないと思って練習していました」

――柔道はどのくらいまで続けたのですか。

「中学・高校は部活と道場で練習を続けて、柔道推薦で関東の大学に進学しました。大学卒業後はALSOKの関連会社に入社して社会人柔道として続けていて、その時に講道館杯に出場するなど結果を残すことができたんですね。それで泉浩さん(※2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダリスト、2009~2011年にはMMAにも挑戦)が監督を務める実業団から話をもらって、そちらに移籍することになりました。柔道そのものは28歳まで続けました」

――まさに柔道一色だったんですね。柔道時代にメダリストや有名選手と試合したことはありますか。

「関東大会の決勝で髙藤直寿選手(※2020年東京五輪柔道60kg級金メダリスト)と試合をしたことがあります。全日本ジュニアではドンマイ川端(川端龍)選手ともやりました」

――そこからMMAを始めるきっかけは何だったのですか。

「柔道では日本代表を目標にやってきたんですけど、ジュニア時代は全国で5位、全日本選手権でもベスト16止まりで、なかなか日本代表に選ばれなかったんですね。学生時代は3年や4年と期間が決まっているので、そこに向けて集中して頑張れたのですが、実業団はそういった区切りがないので、モチベーションを維持するのが難しかったり、少しずつ試合で負けても悔しいと思わなくなっていたんです。なあなあな気持ちで柔道をやっていても結果は出せないし、会社に迷惑もかかると思ったので、28歳で引退しようと思いました。それで1年間はコーチとして指導を続けていたのですが、選手を引退してからは何も頑張るものがなくなってしまって。もともと大晦日に格闘技を見るのが好きだったし、MMAは打撃もある何でもありで強さを競うものなので自分もやってみようと思って、柔道には区切りをつけてMMAに転向しました」

――いきなり打撃ありのMMAに挑戦することに不安はなかったですか。

「僕は新潟県新発田市出身で、新発田祭りという祭りがあるんですね。それは有名な喧嘩祭りで、僕もそこでバンバンやり合ってたんですよ。はちまきを拳に巻く人もいますが、基本は素手でやるもので、打撃に対する免疫はありました(笑)」

――そんな意外なバックボーンがあるとは思いませんでした(笑)。

「そんな感じで昔から負けん気は強かったですし、親父が格闘技の試合を見ながら酔っ払って『俺だったら勝てる』とか言ってるのを見て、内心『やってみろよ』と思っていたんですよ(笑)。そういうこともあって実際に自分がMMAをやってみて、どういうものかを知りたいと思っていました」

――とはいえ30歳を目前にして安定した仕事を辞めることに躊躇しなかったですか。

「思い切った選択ではあるんですけど、人生一度切りだし、阿部大治が高校の後輩で阿部からも誘ってもらったし、そうやって周りで後押ししてくれる人がいたんですね。それでMMAをやろうと決めました」

――MMAを始めた時から自信があったのですか。

「僕も少しネジが外れているタイプなので(笑)、『俺がMMAやったら絶対強い。チャンピオンになる』と思って始めました」

――MMAを始めるうえでK-Clannを選んだ理由は何だったのですか。

「横田(一則)さんが順天堂大学の柔道部で、その1つ上の代のキャプテンが新潟の道場の先輩だったんですよ。その先輩から同じ柔道ベースだし、DEEPでも2階級制覇しているすごい選手だよということで紹介していただきました。

――柔道ベースという部分でも横田さんの指導はKENA選手に合っていますか。

「そうですね。横田さんは打撃も上手いですし、MMAでも柔道技を活かしたスタイルなので、すごく僕に合っていると思います」

――ここまでプロ戦績は8勝2敗、ご自身ではどんなキャリアだったと思いますか。

「30歳でMMAを始めたのですが、怪我があって約1年間はほぼほぼ練習できなかったんですよ。それで心が折れかけていた部分があったんですけど、その時に横田さんに声をかけられて気持ちを入れ替えました。だからMMAを始めて実質3年半・プロで2年半ということを考えたら、2敗して悔しい想いもしましたけど、神龍戦とやれるところまで来たという意味ではいいキャリアを積んでいるのかなと思います」

――自分の実力を出せばトップ選手にも通用すると感じていますか。

「RIZINに出ている村元(友太郎)選手や渡部(修斗)選手とやった時も、周りは厳しいという目が多かったのですが、僕は普通に勝てると思ってやっていたし、気負いもなかったです」

――神龍選手は日本だけでなく世界でもトップレベルの選手です。その相手とどんな試合をしたいですか。

「初期の頃は判定勝ちが多くて、最近は一本勝ちもするようになって、どちらかというと組み技の選手だと思います。だから自分と試合をしたら噛み合うと思うし、試合するのが楽しみですね。僕的には『ぶっ倒してやろう!』というよりも『トップ選手ってどんなもんなんだろう?』と思いますね。今回はそういうワクワクがすごいです」

――一試合一試合、自分の力を出し切りたいですか。

「僕ももう34歳ですし、MMAに転向した理由も後悔したくなかったからで、柔道時代とは格闘技に対するメンタルが違いますね。どうしても年齢的なところでいつまでできるか分からないですが、毎日楽しみながら格闘技を続けられています」

――神龍選手は誰もが戦える相手ではないと思います。そこに対する喜びもありますか。

「あります。自分は仕事しながら格闘技をやっていて、計量前日まで夜勤で働いて水抜き、みたいなこともあったんです。でも今回は会社の理解やスポンサーさんの支援もあり、試合の一カ月前から仕事を休ませてもらっているんですね。これだけ練習に集中できたのは初めてですし、ここまで怪我なく来れているので、その成果をどこまで出せるかが楽しみです」

――改めてKENTA選手の格闘家としての目標を聞かせてもらえますか。

「僕は柔道で日本一や日本代表になれなくて“JAPAN”の文字を背負って戦うことに憧れがあるんですね。だからDEEPでベルトを獲って日本代表として、海外の選手と戦ってみたいですね。やっぱり日本を背負って戦う選手はカッコいいし、僕は柔道でそれを叶えられなかったので、30歳でMMAを始めても夢を叶えられるんだぞってところを見せたいです。またこの年齢でも新しいことを始めて、目標に向かって挑戦している姿も見てもらいたいです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

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45 AB Breakthrough Combat01 Interview J-CAGE オトゴンバートル・ボルドバートル ブログ 風我

【Breakthrough Combat01】風我と対戦、モンゴルMMA界の未来オトゴンバートル「打撃で戦うつもり」

【写真】ほとんど見せていないレスリング力が、見られる試合になりそうな予感も。その時、ボクシングとレスリングの融合=総合力が初めて問われる戦いにあるかと (C) MMAPLANET

本日30日(水)、会場非公開で開催されるBreakthrough Combat01に風我と対戦するオトゴンバートル・ボルドバートル。
Text by Manabu Takashima

中村倫也も認めたモンゴルMMA界の未来=オトゴンバートルは今年3月と7月にGladiatorで戦い、そのポテンシャルの高さをまざまざと見せつけている。

そしてグラジのフライ級王座決定Tが、無期限延期のような状態に陥っている中でオトコンバートルの今大会出場が決まった。アジアで切磋琢磨して、上の舞台へ。そんなBreakthrough Combatのスローガン通り、当初オトゴンバートルの相手はRoad to UFC2022フライ級準優勝のチェ・スングクだった。しかし、チェ・スングクが交通事故を起こし、このカードは幻に。

その後、対戦相手が日韓フライ級ファイターの間で二転三転した。にも拘わらず、オトゴンバートルが何よりも恐れていたのは、対戦相手の変更や契約体重の変更ではなく、試合機会を失することだった。


――今回の試合、聞くところよると韓国人選手から日本人選手と対戦相手が代わるだけでなく、体重もフライ級から58キロ契約と色々と紆余曲折があったと聞いています。その辺りはストレスにならなかったですか。

「3月にGLADIATORで試合をして、5月にはNavE選手と戦う予定でしたが、試合がなくなりました。7月もNavE選手とタイトル戦があると聞かされていましたが、なくなって和田選手と試合をしました。

10月もGLADIATORがあってチームメイトのダギースレン(チャグナードルジ)選手が戦うので、自分もついにNavE選手とタイトル戦があると思っていたら、大会に出場する話もなかったです。

試合がないのかと、凄く怖かった時にBreakthrough Combatという大会をハセガワ(賢)さんが開くことになり、試合ができるとわかって凄く嬉しかったです。

それからも確かに名前が挙がっていた選手の動画を確認して、作戦を考えたりしていると相手が代わることはありました。だから、そこは心配して仕方がなかったです。今、聞いている相手もまた戦えないと言ってきて試合がなくなるんじゃないかと怖いです(※取材は16日に行われた)」

──怖いのは対戦相手が変更されることではなくて、試合がなくなることなのですか。

「ハイ。対戦相手が代わることは全然、問題ないです。相手が代わったり、体重が重くなることは構わないです。正直、対戦相手も何人か候補がいて。トンガー先生からは『戦いたい相手は誰かと聞かれている』と言われました。

でも自分もトンガー先生も、相手を選ぶのは真のファイターではないという考えでした。なので『要請があった相手と戦うだけです』と返答しました。体重もそうです。56キロも57キロも、58キロも変わりないです」

──さすがチンギス・ハンの末裔です。では今回の対戦相手の風我選手の印象を教えてください。

「動画を視て、けっこう強い相手だと思いました。一度対戦が決まっていた韓国人選手とは違い、結構組んでくる。組むことが多い選手なので、自分は打撃で戦おうと思います。組んで来ても、付き合わずに突き放して打撃戦をします」

──いや、打撃で戦おうと思いますと言われても、日本での2試合も打撃で戦ってきたではないですか(笑)。ストライカーの久保健太選手、グラップラーの和田教良選手に対して。オトゴンバートルのレスリング力も見てみたいのが、偽らざる気持ちです。

「う~ん、なるべく組まないで戦おうと思っています(笑)。でも相手が組んで来たら、組まないわけにはいかないです。まぁ、試合の時になって何が必要かが分かります。必要なことをするだけです。モンゴルには『するならば恐れるな。恐れるなら、するな』という言葉があるんです。そういう風に戦います」

──では改めて、日本での3戦目で見て欲しいところがあれば日本のファンに伝えてください。

「頑張って華のある試合をしたいと思っています。さっきから言っていますが、打撃で戦うつもりです。でも相手が組んできたら、組みます。どのような展開になっても、良い試合がしたいと思っています。

フーガ選手が試合を受けてくれたことを感謝しています。2人で良い試合がしたいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)午後6時30分~
ザ・ワンTV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01計量結果

<バンタム級/5分3R>
吉野光:61.5キロ
シンバートル・バットエルデネ:61.5キロ

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士:76.45キロ
[挑戦者]泉武志:──キロ※当日計量

<58キロ契約/5分3R>
風我:57.85キロ
オトゴンバートル・ボルドバートル:57.9キロ

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴:71.85キロ
中川晧貴:71.85キロ

<フライ級/5分3R>
久保健太:56.85キロ
チョ・ジュンゴン:56.4キロ

<Progressミドル級/5分2R>
有松息吹:82.4キロ
林源平:84.1キロ

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AB Interview MMA o UFC YouTube

Khamzat Chimaev vs Dricus Du Plessis Is Next After UFC 308

I discuss Khamzat Chimaev vs Dricus Du Plessis in South Africa next after UFC 308 where Chimaev earn his title shot with a dominate win over Robert Whtitaker. I break down why I believe it’s the fight to make instead of Sean Strickland. We take a lot at why Dana White & Chimaev have to say in their post fights.

Chimaev vs Whittaker Post Fight: https://youtu.be/eaKYGRsJtHU
Ilia Topuria vs Max Holloway Post Fight: https://youtu.be/Ul53jzZczlY
UFC 308 Full Card Post Fight: https://youtu.be/VaWI_Ccr1bc

Strickland Interview: https://www.youtube.com/watch?v=9BdYPV8W9p8&ab_channel=MMACrazy
Whittaker Coach Interview: https://www.youtube.com/watch?v=aGRPduaJ-G0&ab_channel=SubmissionRadio
UFC 308 Chimaev Post Fight: https://www.youtube.com/watch?v=hTGi-7BLTQQ&ab_channel=MMAFightingonSBN
UFC 308 Dana White Post Fight: https://www.youtube.com/watch?v=46qbdXYmSA0&ab_channel=UFC

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45 CJ・ヴェルガラ Interview UFC UFN ESPN+102 UFN244 クレイトン・カーペンター ブログ ルカス・ホシャ 平良達郎

【UFN244】平良世代=ブラジルの大地の子ルカス・ホシャ「僕はストライカー。寝技も抜群に強い」

【写真】体形はハニ・ヤヒーラ。でも打撃も強いホシャ (C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN244:UFN on ESPN+102「Royval vs Taira」。その大会名が示すようにメインイベントで平良達郎がフライ級1位のブランドン・ロイヴァルと戦う。
text by Takumi Nakamura

平良のメイン出場で、日本でもPPVショーに負けないほど注目を浴びている同大会のオープニングバウトで、平良世代のブラジリアン・ファイター=ルカス・ホシャがオクタゴン初陣を戦う。

キャリア17勝1敗の24歳、昨年のコンテンダーシリーズで最高峰に辿り着いたホシャは、アマゾン河岸最大の都市マナウスから300キロもモリエンテス川を源流に辿る人口8万5000人の街で生まれ育ち、今もその地でトレーニングを続ける。

クレイトン・カーペンターという米国フライ級の新鋭と戦う──ブラジルの大地の子=ルカス・ホシャにデビュー前の心境を訊いた。


――待望のUFCデビューを迎えます。今の気持ちを教えてください。

「僕はブラジルのアマゾンでも、マナウスよりアマゾン川の源流にあるジャングルで生まれ育った。そんな僕でもUFCファイターになって、ラスベガスで戦う。そのことだけでも達成感があるんだ」

──去年のコンテンダーシリーズの勝利から、デビューまで1年掛りました。

「本当は4月に試合が組まれていたけど(※ジョシュア・ヴァン戦)、試合の2週間前で肋骨を折ってしまって戦うことができなくなった。ちょっと、試合まで時間がなさすぎたからキャンセルせざるをえなかった。でも、今回はしっかりと調整デキて準備は万全だよ」

──今も生まれ故郷のジムで練習をしているのですか。

「そうだよ。人口10万人に満たないコアリにある自分のチームで、全ての練習をしている。今回のキャンプもコアリで行ったよ」

──ルカスはコンテンダーシリーズでヒザ蹴りでKO勝ちという素晴らしい勝ち方をしていますが、それ以前にはカポエイラのような蹴りを見せ、優れたテイクダウン防御も披露していました。アマゾン河畔の小さな街で、どのような格闘技キャリアを築いてきたのでしょうか。

「僕の格闘技キャリアのスタートは柔術……、ノーギ柔術だった。14歳だったよ。16歳の時に両親にプロとして戦いたいと尋ねた。今からすると本当に感謝しかないけど、両親はそれを受け入れてくれたんだ。その後MMAファイターとして生きている資質があることを、両親に示すことができて良かったと思っている」

──16歳でプロデビューですか。

「なんせ、コアリではアマチュアで戦う機会なんてなかった。ノーギ柔術でキャリアをスタートさせたと言ったけど、実は3週間後にはMMAの練習を始めていたんだ(笑)。でもアマチュアMMAなんて、コアリには皆無。MMAを戦うということは、直接プロになるということだった」

──つまり、すぐに打撃の練習も始めていたということですね。

「もちろん。最初はノーギ柔術の練習をしたけど、ジムの先輩たちは皆がMMAを戦っていた。なんせ、柔術のアカデミーじゃなくてMMAのジムだったから。なんでも練習できたよ。ただしMAをしないといけないから、始めたわけじゃない。大好きだから、やっているんだ。

それがブラジルのバーリトゥード文化だよ(笑)。ジムでは皆がそれぞれ持っている技術をシェアしていて、僕は初めからパンチ力があった。ずっとMMAの練習をしてきたから、ヒザを当てる光景が頭に焼き付いている。だから、コンテンダーシリーズでもヒザ蹴りでKO勝ちできた。僕はストライカーだよ。そして、寝技も抜群に強い」

──では今週末に戦うクレイトン・カーペンターの印象を教えてください。

「寝技が上手いね。ただ、打撃も好んで使う。喧嘩もできそうだし、激しい試合になるだろうね。世界がルカス・フェルナンド・ホシャの名前を知ることになる。そうなる戦いをしたいと思う」

──今回の大会はメインで同階級の平良達郎選手が、ブランドン・ロイヴァルと戦うことで日本でも非常に注目を集めています。そして日本には鶴屋怜選手というフライ級ヤングプロスペクトもいます。きっとルカスの試合も注目を集めるかと思います。

「僕もタイラやツルヤと同じ世代だ。ブラジルのこの世代を代表して戦うから、日本のファンには僕の試合もしっかりと見て欲しい。動きを止めることがない、皆が楽しめる試合を戦うから」

■視聴方法(予定)
10月13日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFCN244対戦カード

<フライ級/5分5R>
ブランドン・ロイヴァル(米国)
平良達郎(日本)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
パク・ジュンヨン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
チディ・ンジュグアニ(米国)
ジャレッド・グッデン(米国)

<ライト級/5分3R>
グランド・ドーソン(米国)
ラファ・ガルシア(メキシコ)

<ウェルター級/5分3R>
デニエル・ロドリゲス(米国)
アレックス・モロノ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジョシュ・フレムド(米国)
アブドゥル・ラザク(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)

<フェザー級/5分3R>
ジョナサン・ピアース(米国)
パット・サバチーニ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ニコ・プライス(米国)
テンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)

<ヘビー級/5分3R>
ジュニオール・タファ(豪州)
ショーン・シャラフ(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
コリー・マッケナ(英国)
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・アルゲータ(米国)
コディ・ハッドン(豪州)

<フライ級/5分3R>
クレイトン・カーペンター(米国)
ルカス・ホシャ(ブラジル)

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45 AB Interview UFC UFC311 ブログ ムイン・ガフロフ 中村倫也

お蔵入り厳禁【UFC311】来年1月ガフロフ戦決定=中村倫也のMMAファイター科学─03─「武術」&「掌底」

【写真】ここから左右の拳、同時に右を見た目ではチョコンと殴られたパンチが効いたという…… (C)MMAPLANET

来年2025年1月19日(日・現地時間)にサウジアラビアで開催されるUFC311でムイン・ガフロフ戦が決まった中村倫也。
Text by Manabu Takashima

8月のRoad to UFC準決勝大会に河名マストのセコンドとして渡米し、今月20日の帰国までATTでトレーニング中の中村は同インタビューが行われた7月下旬には10月、もしくは11月に北米のイベント出場を第一に試合機会を伺っていた。

渡米後は11月のマカオ大会を含め、年内に目標を再設定も結果として来年に中東で戦うことになった。対戦相手はタジキスタンのガフロフ──つまりはムスリム連合ということで、中村にとってはアウェイでの戦いとなる。

お蔵入り厳禁──そのストイックさと研究熱心さはJ-MMA界でも右に出る者がいないといっても過言でない中村倫也が語っていた科学と武術、そして掌底を修得したいという言葉の真意をお届けしたい。

<中村倫也インタビューPart.01はコチラから>
<中村倫也インタビューPart.02はコチラから>


科学を追求し続けて結論めいたモノが見えてくると、先にやっているのは武術なんです

──その通りかもしれないですね。レーシングドライバーと倫也選手の対談も面白そうですね。

「会って、話を訊いてみたいですね」

──横Gが懸かるなかで、時速300キロで爆走する物体をコントロールしながら、燃料の濃さを調節する。競争相手がいるなかでの、瞬時の判断が求められる。それがレーシングドライバーですし。

「ヤバいッスね。でも、究極のところはそういう脳の働きを求めているわけで。相手の殺気を感じながら、気にせず戦うというのはそういうことなんだと思います」

──倫也選手の面白きところは科学的な部分を追求しているのに、武術的な要素も同居できる。科学に進むと、武をファンタージに感じる人が大半だと思います。

「結局、科学を追求し続けて結論めいたモノが見えてくると、先にやっているのは武術なんです。『四股じゃん』、『型じゃん』って。日本人が時間を掛けて創り上げてきたものは凄いです」

──半面、伝えることが難しい。究極は感覚、体に入れることで書き記すどころか、口伝すらない。それも武術です。

「でも、そのなかに全て理由があって、繰り返すができるものなので」

──仰る通りかと。感覚、感性でいえばボクシングのパンチの方がそうだと思います。打ち方を教わっても、威力は違う。全員ができるモノではない。

「皆がメイウェザーのパンチを打てるということではないですからね」

──型という設計図があるのが武術で。再現性も実はある。それが全ての武術に当てはまるものではないでしょうが、2月の試合前に倫也選手と摔跤の話になり、台湾で八卦掌を教わりたいという驚愕すべき言葉も最近になって聞かれました。

「掌、掌底攻撃……パンチが乗らない時に、掌で壁を叩いてみたことがあったんです。掌底のシャドーをやると、気持ちがメチャクチャ良くなって。掌底に力が入る、そこで打てることができるからこそ延長線上にパンチがあるんじゃないかと。たまたまMMAグローブという便利なモノがあって、握って使っているけど。その前に掌に綺麗に伝えることが、まずは大事なことじゃないかと考えています。掌に力を伝えることが、拳を握った状態の攻撃に通じていると」

──断言してしますが、私は八卦掌のことはまるで分かっていないです。なので、倫也選手が何かを掴むことができるのかも全く目算は立ちません。

「いや、それでも台湾にいって体感できるなら楽しみでしょうがないです。やはり台湾なんですよね、中国大陸ではなく」

──私の知識でしかないですが、摔跤に関しては台湾と中国は別モノかと思います。中国の摔跤は競技ですね。摔跤ルールで戦うレスリング。対して、台湾では功夫の母であり最終形でもある。徒手格闘術と武器術、ツボを攻撃するような摔跤が残っている。その分、競技レベルでは大陸より低いかと思いますが。と同時に中国武術でいえば、著名な武術家は文化大革命期までに大陸を去ったという話もきいたことがあります。

「なるほどぉ。気をいやぁ、練って伝達させる武術に触れたいです。掌底の話になると、腕を伸ばす。真っ直ぐでなく、湾曲。曲げるのではなく、伸ばして湾曲の状態。それが一番強いんじゃないかとか思っていて、そういう視点で八卦掌では確認したいこともあります。

肩甲骨から、小指。その繋がり……遠くから引っ張って来ることができるパンチがありますが、それをワキを閉めて力の入る状態で出すことができるのか。気……というか、やはり『内なる力』という言葉に辿り着いて。力は内側で育てる。捻り、捩じりで創り出す力もあります。ただ、グラウンドでのパウンドを考えた時、グローブを握るとアンコがあってここに厚みが出ます。

その数センチが存在しているよりも、アンコない掌で打つと距離が出せる。だいたい15センチぐらい違ってくるんで、ダメージの与えられた方が全体違います。それは試合を戦いながらでも、思ったんです。特にグラウンドでは、めちぇくちゃ使えると踏んでいます」

──倫也選手、与え方で与えられ方という表現でしたが……。

「あっ、これは上から殴るということではないので違う話になってくるかもしれないのですが、ファーニー・ガルシア戦の2Rに上四方で抑えていて、ヒジから先を動かすような左右の同時パンチを出してきて。敢えて打たしていたら、3発目のヤツがメッチャ効きました」

──えっ、アレが効いたのですか!!

「ハイ、逃がすことができなかったです。『なんだよ、コレ。ふざけてんのか』って思っていたら、3発目に耳のところを同時に殴られるとグイーンって効かされて。そういう自分が受けたことだからこそ、逆に積極的に使っていく部分じゃないかと。あの左右両方パンチはどれだけパンチを逃がすのが上手い選手でも、逃がすことができないですよ。見栄えは良くないかもしれないですけど、効果があるなら取り入れたいと思っています。

MMAはまだ30年しか歴史がなくて、いくらでも可能性は残っているはずで。それに掌底を応用することもできます。無理に拳を当てて衝撃を当てようとするから体が開きます。でも掌底でインパクトを残すなら、体をベたづけのままでも打てる。つまりは内側からの攻撃を使いたい。だから武術なんですよ。ぜひとも次の試合を終えて、そういう武術を体験してみたいですね」

ずっと気を張り詰めていると、想像力が欠けてしまう

──その次戦は?

「10月、11月……ランカーはまだでしょうしトップ15を目指している勢力のなかで戦っている選手と、もう1、2回は戦うことになるはずで。次にタルボットだって全然あると思います。ただ数が多いので、目星をつけることもできないですし。言われた相手と戦う。そのなかで、どういう性格なのか見る目も養われてきて、研究もUFCと契約した当初よりも相手のことを研究できると思います。やはり、ファイトは人間性が出るものなので。

だからこそ普段から常識人でないというと語弊がありますが、鈴木崇矢や中村京一郎というちょっと外れているヤツらと接していこうと(笑)」

──2人は倫也選手からみて、イっているところがあるのですか。

「ありますね。それこそスタバだろうが、どこだろうがワキを差してきたり、カーフを蹴ってきますからね」

──それははた迷惑です(笑)。

「ああいう連中……純粋に格闘技が好きだからやっている人間のところに戻れるのは、自分にとっても凄く良いことです。僕も30歳手前なので、あのテンションに染まるのではなく選択をして一緒にいる。そういう風にしていられるのは、やはりMMAファイターとして良い環境にいることができていると思います。

息抜き……彼らと過ごす時間、そしてMMAに取り組むうえで武術もそうなんです。息を抜く瞬間、そこで発見がある。ずっと気を張り詰めていると、視野も狭くなり想像力が欠けてしまいますからね。力が抜けた瞬間、そこでインスピレーション──想像力を広げていきたいです」

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Interview J-CAGE POUNDOUT01 ブログ 中村京一郎 鍵山雄介

【POUNDOUT01】テラン鍵山雄介と対戦、中村京一郎「やるべきことをやっていれば、相手は関係ない」

【写真】 確かな自信を手にした空気感がある中村京一郎だ(C)TAKUMI NAKAMURA

5日(土)に千葉県美浜区の幕張メッセ国際展示11ホールで開催されるPOUNDOUT旗揚げ戦にて、中村京一郎が鍵山雄介と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

2024年の上半期、中村は格闘代理戦争-THE MAX-に出場し、3カ月連続で3試合をこなすという過酷なトーナメントを制した。当初は超RIZIN03への出場を予定していたが、対戦相手の調整がつかず出場が見送りとなっていた。

中村にとって仕切り直しの一戦は、髙谷裕之が地元・千葉で主催するPOUNDOUT旗揚げ戦。40戦以上のキャリアを誇るベテラン鍵山との対戦となる。この夏にはタイに渡って外国人選手たちとも肌を合わせ、試合から離れたからこそできる経験で多くを学んだという中村。POUNDOUTからスタートする新たなプロキャリアについて話を訊いた。


──当初は格闘代理戦争-THE MAX-で優勝し、超RIZIN03に出場予定だったと思います。最終的に出場が流れてしまった経緯を教えてもらえますか。

「もともと超RIZINに出る予定で、最初はXでやりとりがあった萩原(京平)選手と試合があるかもしれないという話だったんです。そのなかで別の対戦相手の候補も挙がってきて。ただ髙谷(裕之)さんや岡見(勇信)さんと話し合って、試合間隔や準備期間も含めて今やるべき相手じゃないということになって、色々と調整を続けてもらっていたのですが、決まらずという感じですね。終わったことを話してもしょうがないし、そこは気持ちを切り替えようと思いました」

──格闘代理戦争は3カ月連続で試合が続いていて、コンディションに問題はなかったですか。

「僕自身は疲れる感じもなくて、減量や体重調整が上手く行っていて、パフォーマンスは良かったと思います。ただ代理戦争が終わって年内は2試合やろうと思っていて、そうなると年間5試合やることになるので、チームとして一度休んでもいいんじゃない?という意見もあって。実際に7月も試合があるかどうかギリギリまで分からなかったし、それだったら7月は回避して自分が上がっていくステップに向けて、スキルやフィジカル面を強化していこうと思いました」

──改めて格闘代理戦争での3試合は中村選手にとってどんな経験になりましたか。

「ギレルメ(・ナカガワ)選手やトミー(矢野)選手はバリバリにプロのトップで活躍している選手じゃないけど、寝技のレベルで言ったら他のプロ選手よりも経験値があるというか、格闘技歴も長くて、ポッと出のプロ選手よりはむしろ強いぐらいのレベルだったと思うんです。

しかも自分的には苦手と言われているグラップリングが強い選手で、そこへの対策もできたし、実際そこで勝てたことは非常に大きかったと思いますね。偶然か必然か分からないですけど、自分の課題に向き合うような相手と試合できたことは本当にデカかったと思います。3カ月連続で試合することもなかなかないですし、自分を調整するという意味でも良かったですね」

──実際に試合で柔術・グラップリングの強豪と戦って、そこに向けた準備も含めて、組み技・寝技の技術は上がりましたか。

「はい。練習していても、そこがすごく上達したというか。試合に対して取り組んでいた期間で自分のスキルが上がって、それが今も継続して引き出しとして残っているのを感じているんですよ。だから、本当にそこは成長した部分だなと思います」

――例えばこの期間に新たに取り入れた練習などあるのですか。

「8月に2~3週間ほどタイのタイガームエタイとバンタオ・ムエタイに練習に行って、色んな国の選手と練習しました。ジムにはロシア人も結構多かったんですけど、練習で肌を合わせることができてよかったですね。いきなり試合でああいう選手たちとやったらビックリすると思うので」

──外国人の免疫をつけておくということですね。

「技術的・体力的なことはもちろん、性格とか気性の部分とか、実際に練習してみて日本人と違うところがたくさんあったんで、そこを経験できて良かったなと思います。あと外国人選手に対して勝手なイメージもあると思うんですよ。例えばロシア人=強いみたいな。でもそれって(カビブ・)ヌルマゴメドフや(カムザット・)チマエフを見て作ったイメージじゃないですか」

──ロシア人に組まれると100パーセント負けてしまう、みたいな。

「はい。でもそれは選手によって違うわけだし、やってみないと分からないですよね。日本人も色んなレベルの選手がいて、全員がトップ選手と同じ動きができるわけじゃない。そういう意味でも外国人選手に対する思い込みを払拭できたことは良かったです」

──さて今回は5カ月ぶりの試合で鍵山選手と対戦が決まりました。どんな印象を持っていますか。

「カテゴリーで分けるとしたら、ウェルラウンダーなのかな。ストライカーかグラップラーでは分けづらいというか。格闘技歴がめちゃくちゃ長いベテランの選手で試合勘というか、ベテランならではの試合に対しての挑み方とか、落ち着きっていう部分は感じるんですけど、ぶっちゃけ突出した何かがあるという印象はないです。

ただGRACHANの岩﨑(ヒロユキ)代表と対談している動画を見て、もうそろそろ引退ということを言っていて、そういう腹の括り方で試合に臨んでくるというのは、一つの武器になる部分ではあると思っています」

――ある意味、鍵山選手は特徴がないことが特徴であり、強味という選手だと思います。

「そうなんですよ。打撃になったら打撃をやるし、組みになったら組みをやる。相手が来た土俵でやるんだけど、それで勝ったり負けたりなので……特徴が捉えづらいです(苦笑)。言い方を変えれば、全部の局面で落ち着く場面は少ないと思うので、打撃でも寝技でもどうしていくのかをこっちが明確にしないとフィニッシュできないと思っています」

──中村選手が言われたように、これが最後の試合になるかもしれないという覚悟で来るということは、これまでの試合にない粘り強さがあるかもしれないですよね。

「そうですね。むしろそうじゃなきゃおかしいし、そういうつもりで作ってきてくれるからこそいい試合になると思っています。もし鍵山選手が『もう引退するんで…』って弱気な感じで来たら、見ている人にもそれが伝わっちゃうだろうし、中村が勝って当たり前だよねと思われるのも嫌なんで。鍵山選手には覚悟を持って作ってきてほしいし、それを潰すのも僕の使命だと思います」

──代理戦争を終えて、ここからまたプロとしてのキャリアがスタートしていくことになると思いますが、どんな目標を持って戦っていきたいと思っていますか。

「最終的な目標はUFCのベルトを巻くことですが、だからと言って他の団体に興味がないというわけではないです。それこそ僕はRIZINも好きだし、友達や練習仲間がRIZINで活躍している姿を見て、国内では本当に一番の団体だと思っています。今の僕はどの団体に出たいとか(舞台を)絞れる立場ではないと思っているので、自分がやれる選手がいたらドンドンやってキャリアを積んでいきたいと思います」

──チャンスを待っていても全員にチャンスが来るわけだけではないですし、自分でキャリアを作っていかないとチャンスは巡ってこないですよね。

「はい、だからそこも縁だと思うんですよね。実力的にはUFCで戦えるレベルだけど、縁がなくてUFCに行くチャンスがない選手ってたくさんいると思うんですよね。だから僕がUFCに行く・行かないというのも、自分の運もあると思うし、そういう天運をしっかりもらわないとなと思っていますね。強くなることは当たり前ですが、強さだけではいけないとも思っています」

──そういった意味では、ここからは自分よりも評価が高い選手たちにチャレンジしたり、自分の評価を上げていきたいと思いますか。

「僕は対戦相手も縁だと思っていて、この選手とやりたいと思っても出来ないこともあるだろうし、逆に意識していなくてもやらなきゃいけない相手もいると思います。自分がやるべきことをやっていれば、相手どうこうは関係なく、自分が目指す姿になっていくのかなと思います」

──自分が目指すものに向けてやるべきことをやっていれば、自然とそのための相手と巡り合うという考えなんですね。

「そうですね。僕は今年で格闘技を始めて4年目ですけど、今はRIZINもすごく盛り上がっているし、Road to UFCやDWCSみたいにUFCを目指すための舞台もあるじゃないですか。でもそれより前の世代の選手たちには、そういう場がなかったわけで、ちょうど僕は自分が目指す舞台への道筋が確立されてきた時代に巡り合えていると思っています。で、僕はそれも運だと思っているし、そこには自分の使命もあるのかなと思います」

──なるほど。例えば中村選手がもう5年早く格闘技を始めていたら、今とはだいぶ状況が違うでしょうね。

「本当にそうですよ。もし今がキャリア10年目、年齢が35歳とかだったら、今とは全く違うことを考えていると思います。だから僕は今この歳やキャリアで今の状況・環境で格闘技が出来ていることを幸せだと思っています」

■視聴方法(予定)
10月5日(土)
午後4時30分~髙谷裕之YouTubeチャンネル

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