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【HEAT55 x AFC34】Angel’s FCフライ級王座決定戦で廣瀬裕斗と対戦、チュ・ドンジョ「自分の域にない」

【写真】淡々と自信タップリだった (C) MMAPLANET

26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34。日韓対抗7×7の最終マッチで廣瀬裕斗とAngel’s FCフライ級王座を賭けて戦うチュ·ドンジョ。
Text by Manabu Takashima

名門チームMADプサンに所属するチュ・ドンジョは兵役中にロビー・ローラー✖ローリー・マクドナルドという歴史に残る名勝負を目にし、MMAファイターになることを決めたという選手だった。


――チュ·ドンジョ選手、土曜日にHEATでAngel’s FCフライ級王座を賭けて廣瀬選手と対戦します(※取材は23日に行われた)。今の調子はいかがですか。

「体調は最高です。コンディション的にも絶好調で、土曜日には良い試合を見てもらうことができると期待しています」

──HEATでAngel’s FCのタイトルを争う。特殊なケースですが、そこに関して思うところはありますか。

「いえ。場所は場所で、タイトルはタイトルです。ベルトを巻くために戦うのみです」

──押忍。では、そんなチュ·ドンジョ選手がMMAと出会ったのは、いつ頃ですか。

「兵役に行っていた10年前、20歳の時ですね。MMAの試合を初めて見て、MMAファイターになろうと決めました」

──それまで格闘技の経験は?

「テコンドーを中学までやっていましたが、それは遊びのようなもので競技をやっていたというほどではなかったです。兵役に行くまでテコンドー以外にスポーツはやっていなかったです」

──スポーツ歴がなくて、兵役。体力的にも大変だったかと。

「あの頃はこれ以上辛いことはないと思っていましたが、今となっては遠い過去で。それほど厳しくなかったように思えるようになりました」

──そんな兵役中にMMAファイターを目指そうと思うまでになった試合とは、誰のファイトだったのでしょうか。

「UFCの名勝負特集的な番組で視たロビー・ローラーとローリー・マクドナルドの試合です」

──おお、序盤は非常にテクニカルな打撃の攻防が見られ。それでも倒せないということで、壮絶な殴り合いとなった激闘でした。

「兵役中に自由もない生活の中で、あの激闘は凄く胸に来るものがありました。当時の自分は技術的なことは分かっていなかったのですが、まるで殺し合いのような激しい試合をしていたにも関わらず、試合後には友人のように健闘を讃え合っていたのが本当に格好良かったです。

そして兵役を終え、チームMADで練習を始めました。チームMADを選んだのは、プロとしてやっていくなら強いチームで練習をしたいと思っていたからです。チームMADにはUFCファイターもいて、戦績の良い選手も多かったので。

ただ、まだアマチュアで試合にで始めた頃にコロナになって。ジムが閉まる時期が長かったです。政府の指示とはいえ、練習ができないのは本当に辛かったです。プロとしてやっていこうとチームMADの近くに部屋を借りて、練習に専念しようとしていたので。ただ、MMAファイターになることを諦めようという気持ちには一切ならなかったです」

──プロになってからは主にAngel’s FCで戦ってきましたが、去年の11月にはフィリピンのUnderground Battleでも戦いました。フィリピンの試合は、どのような経験になったでしょうか。

「館長からフィリピンで試合をするかと尋ねられ、二つ返事でOKをしました。UGBはフィリピンではメジャーなイベントですし、試合に集中していたのでAngel’s FCで戦っている時と大きな違いは感じられなかったです」

──では初めて戦うことになる日本のMMAについては、どのような印象を持っていますか。

「以前、日本で練習をしたことがあるのですが、どの選手も本当に組み技や寝技が強かったです。凄く勉強になった思い出があります」

──ベルトを戦う相手、廣瀬選手の印象を教えてください。

「廣瀬選手の試合映像をいくつか視ましたが、打撃を中心に戦うアグレッシブな選手です。とはいえ、こういうことを言うのは失礼ですが、打撃でも組み技でも自分の域には達していない。全局面で上回っているので、お客さんに楽しんでもらえる試合がしたいですね。同時に、それ以上に自分に悔いが残るような試合だけはにはしたくないです。そしてファンの皆さんと同じように自分も楽しめるよう戦います」

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

■ HEAT55 x AFC34対戦カード

<ISKAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王座決定戦/3分3R+ExR>
アブラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
アントニー・マルコニ(フランス)

<キック・ライト級/3分3R>
安川侑己(日本)
チュ・ギフン(韓国)

<キック63キロ契約/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
パク·ジョンジュン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
熊崎夏暉(日本)
ふくやーまん(日本)

<Angel’s FCフライ級王座決定戦/5分3R+ExR>
廣瀬裕斗(日本)
チュ·ドンジョ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
キム·パンス(韓国)

<ライト級/5分3R>
岩倉優輝(日本)
シン·ジェヨン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
阿部光太(日本)
マ·チャンウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
堀越拓実(日本)
ヨ·ドンジュ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
福井達郎(日本)
パク・チウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
フェルナンド・マツキ(日本)
チャン·ドンミン(韓国)

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【Gladiator028 / HEAT55 X AFC34】今井健斗×廣瀬裕斗、ニューエイジのターニングポイント in 中津川

【写真】今井と廣瀬——名古屋~中津川間は興味深いジムが並んでいる(C)SHOJIRO KAMEIKE

6日(水)、大阪府豊中市の176boxで行われたGladiator028で、今井健斗が宮川日向を判定で下した。そして26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34で、今井と同門の廣瀬裕斗が韓国のチュ・ドンジョと空位のAFCフライ級王座を賭けて戦うこととなった。
Text by Shojiro Kameike

今井と廣瀬が所属する「マーシャルアーツクラブ中津川」は、名古屋市からJR特急「しなの」で48分——岐阜県中津川市のJR中津川駅から徒歩10分という立地にある。長野県飯田市に隣接し、多くの山々に囲まれた中津川市に、新世代ファイターの2人を訪ねた。


――お二人とも中津川市出身とのことですが、中津川とはどのような場所なのでしょうか。

今井 どちらかというと観光地ですね。古い町並みがあって。そこに海外からも観光客が来ています。僕としては、観光地という自覚もないですけど(笑)。

廣瀬 この間も飲みに行ったら、隣のおじさんが奢ってくれたり(笑)。

今井 よく居酒屋で知らない人が奢ってくれるんですよ。フレンドリーな町です。

廣瀬 僕は出身が中津川で、今は下呂市に住んでいます。

今井 下呂って中津川の隣にある市ですけど、ココから車で1時間は掛かります。

――先に格闘技を始めたのは今井選手なのですか。

今井 このジムに入ったのは僕が先ですね。僕が格闘技を始めたのも、もともと裕斗が地下格闘技に出とったんですよ。悠斗は高校が同じで、バイトも一緒で仲が良かったんです。それで裕斗の試合を観に行ったら『おもしろそうやなぁ』と思って。僕が先にジムに入ったあと、別のジムで練習していた裕斗がココにも練習に来るようになりました。

廣瀬 最初は選手として試合に出るというよりは、とにかく格闘技をやってみたかったんです。まずはキックの試合とか、名古屋のストチャレ(ストライキングチャレンジ)にも出させてもらって。試合があれば出させてもらうという感じで、地下格闘技とか何かはこだわっていなかったですね。試合があれば、どんどん出ていきたい。そう思っていました。

今井 僕は格闘技を始める前、RIZINとK-1ぐらいしか見たことがなくて。最初に地下格闘技を見に行った時は、アマチュアだけど華やかな大会でした。だから最初は僕も地下格闘技に出るつもりだったんです。でも一度も地下格に出ることはなく、アマチュアパンクラスやアマチュアDEEPに出て――地下格には一度も出ていないですね。

――それも時代、あるいは地域性ですよね。格闘技をやるには地下格闘技しかなかった地域もある。同時に名古屋まで行けば、パンクラスやDEEPのアマチュア大会が行われているという。

今井 そうですね。僕の場合は、このジムに入る前から代表の一平(高瀬一平マーシャルアーツクラブ中津川代表)さんが、実家の近くで格闘技を教えていたんです。そこに体験に行ったのが始まりですね。僕が入って1カ月後ぐらいには、このジムに移転しましたけど。家から近いから入ったのに、1カ月後には遠い場所に……。といっても車で15分くらいしか違わないですけど(笑)。

もともとは家具屋だった建物を改装したというマーシャツアーツクラブ中津川。2階は広いマットスペース、1階はトレーニングマシンのフロアとなっている(C)SHOJIRO KAMEIKE

それで自分のほうから裕斗を誘ったのかなぁ。僕がもうプロの試合に出始めた頃、裕斗もココに練習に来るようになって。当時のことを覚えていないんですけど。

悠斗 「来いよ」って言われましたから。

今井 あぁ、それは自分が誘っているわ(笑)。

廣瀬 もともと下呂のジム(Hida Traiing Lab)に毎日通っていて、さらに新しい技術を知りたいと思ってコッチにも来るようになりました。そうして練習しとるうちに、高瀬さんから「試合の話が来たぞ」と言われたんですよ。それがプロデビュー戦(2022年3月、DEEP Nagoyaでオサモ・リチャードソンに判定勝ち)でした。

――なるほど。お二人とも白星~黒星というキャリアを経て、今は連勝中です。何か大きく変化するキッカケがあったのでしょうか。

廣瀬 僕の場合は岡本秀義戦(2022年7月、1RにハイキックでTKO負け)ですね。それまで練習でパンチを受けても、バコーンと効いたことはなかったんですよ。試合前にも「打撃は効かないですよ。KOされることは絶対にないです」とか言っとったら、思いっきりKOされて……。そこでディフェンスの重要性を理解しました。僕、寝技が全然できないんです。

今井 アハハハ!

廣瀬 本当に今でも全然できないんです(苦笑)。だから打撃の練習を……。

――「やらない」のと「できない」のは、また違う話かと思います。廣瀬選手はどちらなのでしょうか。

廣瀬 やらないわけじゃないし、寝技が好きじゃないわけでもないんです。でも、なかなか練習でもテイクダウンできなかったり……。そういう苦手意識はありますね。

今井 このジムには柔道やレスリング経験者が多いんですよ。裕斗は自分で思っているほど組技ができないわけじゃないんです。ただ、僕たちは子供の頃から組技をやっていますからね。まぁ数年やったぐらいでテイクダウンは取られません(笑)。

廣瀬 僕も「絶対にテイクダウンしてやろう」と思って行くけど、なかなか……。

――それだけ組技が強い練習相手ばかりであれば、廣瀬選手にとってはテイクダウンディフェンスやエスケープして立ち上がるのは上達するでしょう。

廣瀬 あぁ、そうですね。

今井 それは抜群に上手いです。メチャクチャ極めづらいんですよ。

廣瀬 周りは組技が強い人ばかりだったから、毎日毎日「どうやったらテイクダウンされないか。どうやったら極められないか」と考え続けてきて。

今井 裕斗は一緒に練習し始めた頃、本当に組技に関しては素人みたいな感じでした。「何だ、コイツ」と思うぐらいの弱さだったんですよ。でも今は体も強くなってきているし、技術も上がって、どんどん極めづらくなっています。成長しているとは思いますね。だけど成長するのは、みんな一緒なので。

廣瀬 だから今でも皆に追いつけないんですけど(苦笑)。でも昔はできなかったけど、今はできるようになったというものは増えています。

――今井選手にとっては、山上幹臣戦が大きなターニングポイントになったのではないでしょうか。

廣瀬 あの試合は凄かったですね。

今井 周囲からは「勝てるでしょ」と言われていたんですよ。さすがに山上選手も10年振りの復帰戦では無理でしょ――と。僕自身は最初に山上選手の経歴を見た時、「自分がこんな選手と対戦して良いのか」とは思いました。でも練習していくなかで「これは勝てる」という雰囲気になってきて。

――それ以降、「山上幹臣に勝った男」としてプレッシャーを感じるようにはならなかったですか。

今井 それが――プレッシャーがメチャクチャ強くて。

廣瀬 アハハハ!

今井 それまでは「ブッ倒してやる!」「絶対にフィニッシュする」という気持ちで戦っていました。だけど、ここ2戦は僕が勝つと予想されるようなマッチメイクだったと思うんですよ。自分の中で「ここは絶対に落とせない」という気持ちが強くなり、アグレッシブに行けずに判定が続いてしまいました(苦笑)。

――確かに松原聖也戦宮川日向戦は、山上戦よりも手堅い攻めではありました。それが決して悪いことだとは思いませんが……。

今井 特に宮川戦は、思っていたより相手は体が強かったことも大きいです。試合前は――相手の打撃が強いことは分かっている。だから絶対に打撃では勝負しない。組めば絶対に極められると思っていました。でも実際に対戦してみると、手足が長いし体も強いので、やりづらかったです。テイクダウンしても、すぐにガードに入れられてしまいますし。自分も動きが堅くなってしまいましたね。

――試合後、SNSでは11月のパンクラス出場を希望していました。

今井 グラジは次の大会が年明けの1月12日じゃないですか。ちょっと年末年始はゆっくりしたくて……。それなら年内にもう1試合、頑張って出たいなと思ったんです。もちろんオファーを頂けるのは嬉しいし、言われたら出るとは思いますけど。

パンクラスの本戦でランカーと試合したい気持ちもあるし、グラジであれば僕がベルトを目指してもおかしくない位置にいると思っています。最後は実力なので、とにかく強いヤツに勝って行けば、もっと大きな舞台に出ていけると考えています。

――一方、廣瀬選手はHEATとAngel’s Fcの対抗戦で、AFCフライ級王座を賭けて戦います。

廣瀬 タイトルマッチの話を頂いた時はビックリしました。

今井 羨ましいです。僕にはそういうタイトルマッチの話が来たことがないので。なんか――持っていますよね(笑)。

廣瀬 相手は結構、打撃を振ってくる選手です。それを食らわないようにテイクダウンも混ぜて、MMAでしっかり勝つ。寝技もあまり好きではないですけど、健斗先輩とか強い人たちと練習しているので、それを自信にしてベルトを獲りに行きたいです。

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

■HEAT55 x AFC34 対戦カード

<ISKAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王座決定戦/3分3R+ExR>
アブラル・ヒマラヤンチーター(ネパール)
アントニー・マルコニ(フランス)

<キック・ライト級/3分3R>
安川侑己(日本)
チュ・ギフン(韓国)

<キック63キロ契約/3分3R>
ペットサムイ・シムラ(タイ)
パク·ジョンジュン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
熊崎夏暉(日本)
ふくやーまん(日本)

<Angel’s FCフライ級王座決定戦/5分3R+ExR>
廣瀬裕斗(日本)
チュ·ドンジョ(韓国)

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
キム·パンス(韓国)

<ライト級/5分3R>
岩倉優輝(日本)
シン·ジェヨン(韓国)

<ウェルター級/5分3R>
阿部光太(日本)
マ·チャンウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
堀越拓実(日本)
ヨ·ドンジュ(韓国)

<バンタム級/5分3R>
福井達郎(日本)
パク・チウ(韓国)

<ミドル級/5分3R>
フェルナンド・マツキ(日本)
チャン·ドンミン(韓国)

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45 Gladiator HEAT53 HEAT55 MMA MMAPLANET NEXUS o パンクラス マ·チャンウ 森井翼 阿部光太

【HEAT55 X AFC34】日韓対抗戦で約1年ぶりの試合。阿部光太「自分の好きなことをやって勝ちたい」

【写真】ウェルター級ということもあり、試合のチャンスがなかなか巡ってこなかった阿部。だからこそ、この1年間で何をやってきたかが試される試合だ (C)TAKUMI NAKAMURA

明日26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34にて、阿部光太がマ·チャンウと対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年9月のGladiatorで森井翼にRNCで勝利し、プロ戦績を3戦3勝とした阿部。森井戦以降は対戦相手探しが難航、そして怪我の影響もあり、試合から遠ざかる形となった。結果的に約1年のブランクを作ることとなったが、この期間に自分のファイトスタイルを見直し、試合のチャンスを待っていた。

今回の再起戦を機に「多くは望まず、試合のチャンスを待っています!」と語る阿部。そのチャンスをより大きなものにするためにも、今回の一戦は結果と内容が求められる。


――計量後のインタビューありがとうございます。計量を終えてリカバリーも一段落して。、今回の仕上がりやコンディションはいかがですか。

「今は少し食べすぎて苦しいぐらいですが(笑)、仕上がりはバッチリです」

――試合そのものが約1年ぶりですが、減量は厳しくなかったですか。

「そうですね。もともと10月上旬に試合が決まっていて、そこに向けて準備していたのですが対戦相手の怪我で流れてしまって。そのタイミングでHEATで試合が決まったので、その流れで減量は続けていたんです。だから厳しい減量ではなかったですね」

――試合間隔が空いたのは何か理由があったのですか。

「あの試合以降、長南(亮)さんに試合を探していただいていたんですけど、自分は変に3戦3勝全部フィニッシュして勝っているので、なかなか相手が見つからないみたいで……。あとは少し怪我もあって、結果的に1年近く試合が空いてしまいました」

――阿部選手の階級=ウェルター級は軽量級と比べると試合そのものの機会が少ないですよね。

「そうなんです。なので、団体問わず試合のチャンスをもらえることがありがたいです。しかも今回は一度試合が流れて、また試合間隔が空くかもしれないと思っていたところで、すぐにHEATから声をかけてもらってモチベーションが上がりました」

――この1年間はどういったところに力を入れてトレーニングしてきたのですか。

「怪我で練習が出来ない時期もあって、自分の動きそのものを見直しました。今まで自分は強引にパワーと勢いでいっちゃうところがあったんですけど、もっと細かい技術、技の入り方、体の位置・使い方…そういう部分を練習してきました。まだまだ全部はできないですし、身体がついていかないんですけど、頭の中ではちょっとずつ理解できていると思います」

――もしあのまま継続して試合を続けていたら、どこかで壁にぶつかっていたかもしれないですね。

「そう思いますね。だから試合間隔が空いたことは、いい機会だったと思っています。今回の試合では今までになかった自分のスタイルを見せたいです」

――阿部選手はもともとどういったきっかけで格闘技を始めたのですか。

「自分は愛媛出身で中学時代に柔道を始めて、パラエストラ愛媛で少し柔術もやっていたんですね。最初はプロになるつもりはなかったんですけど、次第にもっと強くなってプロになりたいと思うようになって、当時やっていた仕事をやめて上京しました。その時に働いていた職場が現場仕事をやるところで、格闘技をやりたい人を採用する会社だったんですね。その時に北田(俊亮)さんと知り合って、パンクラスイズム横浜を紹介してもらいました。パンクラスイズムで練習しているなかで北岡(悟)さんの紹介でTRIBEに出稽古させてもらうようになり、パンクラスイズムからTRIBEに移籍させてもらうことになって、現在に至ります」

――ここまでプロ戦績は3戦3勝、ご自身ではこのキャリアをどう感じていますか。

「戦績的には3戦3勝ですけど、自分では大して強くないと思っていますし、名前や実績がある選手に勝ってるわけじゃないので、 そこまで自信があるわけじゃないです。もちろん勝てたことはうれしいですが、もっと強くならないとダメだというのが常に頭の片隅にあるので、今の段階では手放しでは喜べないですね」

――対戦相手のマ·チャンウにはどんな印象を持っていますか。

「試合映像を見た時は結構デカいなと思ったんですけど、計量で実際に見たときはデカさを感じなかったし、オーラみたいなものは感じなかったです」

――相手を大きく見て準備していたことは、逆にプラスになっているかもしれないですね。

「はい。ただ試合になるとパンチで来るガツガツな選手だったので、そこは注意しています。相手のやりたいことをやらせずに自分の好きなことをやって勝ちたいです」

――結果的にこれが1年ぶりの試合となりましたが、ここからどんなキャリアを積んでいきたいですか。

「僕はデビュー戦がFighting NEXUS、2戦目・3戦目がGladiator、今回がHEATで大会を転々としているんですけど、どこかでベルトを狙えるチャンスがあればいいなと。先ほども話したようにウェルター級は試合のチャンスが少ないので、基本的に団体は問わず、チャンスをくださるところであれば、僕はそこで戦いたいと思っています。多くは望まず、試合のチャンスを待っています!って感じです」

――阿部選手にはウェルター級の新鋭として期待されていると思います。これから自分のどんなところをアピールしていきたいですか。

「当たったら倒れるみたいな重い階級ならではの激しさも見せたいですし、逆に重量級なのにテクニカルという意外なところも見せていきたいと思います」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「限りなく少ないファンの方たちには、僕の試合を楽しんでもらいたいです(笑)。みなさんを満足させる試合をします。またTRIBEの選手の試合がこれから続くので、その足を引っ張らないように勢いづける試合をして、みんなにつなげたいと思います」

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

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45 AB HEAT53 HEAT55 K-1 MMA MMAPLANET o アントニー・マルコニ 平山迅 海外 皇治

【HEAT55 X AFC34】ISKA国際大陸王座戦へ、アビラル「皇治選手のようにHEATでISKAをベルトを獲る」

【写真】これまでの積み重ねがあって、この2カ月の成果が求められる。新しいアビラル、HEATからK-1で結果を残すことができるか(C) ABIRAL GHIMIRE

26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55×AFC34にてアビラル・ヒマラヤン・チーターがアントニー・マルコニとISKA インターコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦で対戦する。
text by Takumi Nakamura

今年からプーケットのタイガームエタイでの練習をスタートし、4月のHEAT53では平山迅を壮絶な打ち合いの末にマットに沈めたアビラル。今回はタイガームエタイで約2カ月間の長期合宿を行い、この一戦に備えてきた。タイ合宿を終えたタイミングで対戦相手がダミエン・ファブレガーからマルコニに変更されたが「ゲームプランを多少変えるくらいで不安はない」と揺るぎない自信を持っている。


――今回も試合に向けてタイで合宿していたそうですね。

「はい。今回もタイガームエタイに行かせてもらって、期間も今までで1番長くて、約2カ月行ってきました。帰国したのはちょうど試合の一週間前です」

――前回の取材では「名古屋は70キロのスパーリングパートナーが少なくて、タイガ―ムエタイにはスパーリング相手が多い」ということでしたが、今回もスパーリングが一番の目的ですか。

「そうですね。どうしても名古屋には僕と同じぐらいの体格の選手がいないのですが、タイガームエタイにはでっかい海外の選手が多いので、スパーリングパートナーがたくさんいます。タイガームエタイはタイ人選手がほぼいなくて、ヨーロッパ、ロシア、アメリカ…色んな国から色んなスタイルの選手がいるので、勉強になることがたくさんあります。あとは生活環境的にも練習に集中できるので、タイの練習は自分に合ってますね」

――スパーリング以外ではプラス面とは?

「自分は志村道場所属のまま、タイガームエタイのサポート選手という形になっていて、タイガームエタイの所属選手と同じようにトレーナーをつけてもらえるんですね。それで自分に合ったトレーナーにしっかり練習を見てもらったり、ジム内のフィジカルトレーニングもできたり、タイガームエタイ一か所で全部の練習ができるんです。そこが自分的にはすごくいい環境だなと思います」

――では日本から練習しにきた選手というゲスト的な扱いではなく、所属選手に近い形で扱ってもらっているのですね。

「そうなんです。ただタイに練習しに行くみたいな感じじゃなくて、タイガームエタイの一員としてトレーニングキャンプを張るというイメージですね。実際にタイで練習する前と後の試合を見直すと自分でも違いが分かります」

――志村道場でもタイ人の先生に教わっていたと思うのですが、タイで練習するのとは違いますか。

「ミットを持ってもらうという部分では志村道場でもいい練習ができるんですけど、どうしても練習のメインがミットになってしまって、対人練習が少なかったんですよね。でもタイに来るとミットで教わったことを対人練習で試すことができるので、そこで技術が上がるんだと思います」

――日本ではミットで技術を覚えても、スパーリング不足でぶっつけ本番になることが多かったわけですね。

「スパーリング自体は一応やっていたんですけど量が少なかったし、どうしても自分より下の階級の選手が相手なんで、試合に向けて不安になることはありました。でも今回は2カ月間タイでしっかり練習して、格闘技人生で1番追い込んだんじゃないかと思うくらい練習できたので仕上がりが楽しみです」

――練習場所を移動する必要もないので毎日練習漬けの2カ月間でしたか。

「そうですね。月~土まで毎日練習して、日曜日だけオフなんです。1日で3部練~4部練していたので、練習の記憶しかないです(笑)。ただタイの練習は1回の練習が1時間~2時間弱なので、トータルすると1日3~5時間ぐらい、それぞれの練習を集中してやっていました」

――タイガ―ムエタイで練習するようになって、自分に伸びしろがあると感じていますか。

「はい。自分はまだ成長できるというか、分かっていないことや修正しないといけないことがたくさんあると思いました。自分はもう格闘技以外で出来ることはないと思ってるんで、 格闘技で生きていくつもりです。だからこれからも色んなことをも学びながら結果を出していきたいと思っています」

――そして今回ISKA インターコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦のチャンスが巡ってきました。

「僕が初めてHEATを見に行った大会で皇治選手がISKAのタイトルマッチをやっていたんですよ。だからHEATに出たらHEATのベルトを獲って、次はISKAのベルトを獲ることがずっと目標でした。その目標を達成できるチャンスが来てワクワクしていますね」

――当初はダミエン・ファブレガーと対戦予定でしたが、アントニー・マルコニに変更になりました。マルコニにはどんな印象を持っていますか。

「対戦相手の変更を聞いたのが帰国した日で、タイ修行がすべて終わったあとだったんですよ。それで急いで試合映像をチェックしました。一階級下のウェルター級でISKAのムエタイルールのベルトを持っていて、タイでも試合をしているムエタイスタイルの選手という印象です。ただ階級が下の選手には負けられないですね」

――対策的な部分を作り直さないといけないという不安はないですか。

「ファブレガーがサウスポーだったんで、ずっとタイでサウスポー対策をしていたんですよ。そこが変わるのはちょっと…ですね(苦笑)。ただタイにサウスポーの選手が少なくて、結局、オーソドックスの選手とスパーリングすることが多かったんです。それで『俺、相手がサウスポーなのにオーソドックスとスパーリングしていて大丈夫かな』という不安もあって。だから相手がオーソドックスのマルコニに代わって、逆に今回は絶対いけるなと思っています。ゲームプランを多少変えるくらいで不安はないです」

――キャリア的にもここでISKAのタイトルを獲れば、ここからさらに大きなチャンスにつながっていくと思います。

「僕は最後にHEATで負けたのはプロ3戦目の試合で、それ以降は6年近く負けなしなんですよ。ただ2020年からはK-1にも出ていて、K-1では2勝5敗と結果を出せていないので、今回しっかり勝って強くなった姿を見せて勝って、またK-1に出て結果を残していきたいです」

――アビラル選手はK-1のデビュー戦が木村”フィリップ”ミノル戦で、それ以降は和島大海、ジョムトーン、ジョーダン・ピケオーとチャンピオンクラスの選手と試合が続いていました。練習環境を整えた今の自分でトップ選手たちと戦いたいですか。

「もしランキングがあったらトップ5位にいる選手たちと戦ってきたと思うし、キャリアに差がある試合が多かったと思います。でもあれから練習環境も変えて、タイでトレーニングキャンプしながら試合するという形になったので、今の状況でしっかり結果を出して、またK-1に戻って試合をしていきたいです」

――それでは最後にファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「今回はHEATでISKAのタイトルマッチをやります。今自分は確実に強くなっているので、新しく生まれ変わった自分を見せて、圧勝しようと思います」

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

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【HEAT55 X AFC34】日本でキッズに指導、元ラジャ王者ペットサムイ「首相撲ダメ。ヒジもない。でも勝つ」

【写真】素晴らしくマイペンライな感じのペットサムイです。そして聞き取りはほぼ問題なし。素晴しい(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(土)、名古屋市の名古屋国際会議場イベントホールでHEAT55×AFC34が開催される。HEATとAngel’s FCによるMMAルールの日韓7対7対抗戦が行われるなか、対抗戦外でペットサムイ・シムラが出場しパク・ジョンジュンとキック64キロ契約マッチを戦う。
Text by Shojiro Kameike

ペットサムイは2013年3月、日本で石井宏樹を左ヒジでKOし、ラジャダムナン認定スーパーライト級王者となっている。当時のリングネームはエークピカート・モー・クルンテープトンブリーだった。その後、日本のHEAT24ジムにトレーナーとして勤務し、戦いの場も日本に移していた。彼はなぜ日本で戦うようになったのか。今回のインタビューは通訳なし、ペットサムイの言葉をそのままお伝えしたい。


――ペットサムイ選手、今日はよろしくお願いします。

「ハイ。よろしくお願いします」

――MMAPLANETで国内のキックボクシングを扱うことは少ないのですが、石井宏樹選手からラジャのベルトを奪った選手が日本にいると聞いて驚きました。当時はリングネームが違いましたよね。

「ハイ。あの時は名前、違いましたね。前はエークピカート、今はペットサムイ」

――ペットサムイ選手がムエタイを始めたのは何歳の時ですか。

「9歳の時です。お父さん、ムエタイ大好き。僕はサッカー大好き。最初はムエタイ好きじゃない。お父さん、教えてきました。『ムエタイ良いよ。ファイトマネー貰える』って」

――アハハハ。お父さんがムエタイの選手だったというわけではなく?

「違う。ムエタイが好きっていうだけ(笑)。僕も最初、1回だけ試合しました。ファイトマネーを貰って、『ムエタイ良いなぁ。また試合したい』と思いました」

――なるほど。9歳から現在まで、何試合を戦ってきたのでしょうか。

「たぶん250(試合)ぐらい」

――石井選手を下してラジャのベルトを巻いた時は?

「12年ぐらい前? たぶん150ぐらい。80回ぐらい勝っていました。僕は22歳、今は34歳ですね」

――石井戦の前に、何かベルトを巻いた経験はありましたか。

「チャンピオン? 何もないです」

――日本でラジャのベルトに挑戦できると聞いた時は嬉しかったですか。

「うん、え~と……ムエタイルール、簡単。僕はヒジ、巧い。でも今はキックボクシングルール、ちょっと難しい」

――では石井戦もKOするのは難しくなかった、と。

「そう。ヒジが入ったから」

――石井戦以降、ベルトは何回防衛したのでしょうか。

「2~3回ぐらい。僕がラジャじゃない、いろんな大会に出ました。だからラジャにベルトを戻した」

――負けてベルトを失ったのではなく、返上したということですね。

「ハイ。僕、負けない。アハハハ。3回ぐらい勝って、もう相手いない。僕は別の試合出る。だからラジャが新しいチャンピオンつくりました」

――お金の話になって恐縮ですが、ラジャのチャンピオンになり、ファイトマネーも上がりましたか。

「アップ、エヘヘヘ」

――かなり上がったのですね。

「倍、倍(笑)」

――それは凄い! なぜタイ国内でそれだけ稼げるようになっていたにも関わらず、日本へ?

「2年半前かな? ムエタイを教える仕事で来ました。日本、大好き。ヒロキとの試合で来た時、『日本きれいね』と思った。日本で遊びたい、仕事したい」

――ということは、ペットサムイ選手のほうから日本に行きたいと希望したのですね。

「違う。タイ人の友達から『日本で仕事する?』と言われた。2年半前はコロナで、ムエタイの試合が無し。僕は他の仕事ない。試合だけ、ファイターだけ。だから、お金ない(笑)」

――あぁ、コロナ禍で……。

「日本、大好き。日本語、勉強できない。でもお客さんといっぱい喋る。それで日本語覚える」

――HEAT24ジムでは子供たちにキックボクシング、ムエタイを教えていますね。

「子供たち、かわいい。教えるのは面白い。日本の子供たちは真面目。タイの子供たちは真面目じゃない。試合は真面目にやる。でも痛い、痛いはやらない」

――タイでは子供たちがパンチやキックの練習をすることは少ないということですか。

「そう。パンチはあまりない。キック、ヒジ、首相撲。だからタイはパンチができない子、多い」

――だからこそ首相撲とヒジが強いという面はあります。ペットサムイ選手もそうであるように。

「僕が得意なのはヒジ。ヒジがないと難しい。パンチ、難しい。ヒジは(距離が)近いから簡単。ヒジありなら負けない。体重も62から65くらいで、ムエタイルールなら簡単」

――なるほど。では次の試合も……。

「ちょっと難しいね。次はムエタイルールじゃない。首相撲ダメ。ヒジもない。アハハハ」

――えぇっ!? 今日の時点ではまだ対戦相手が発表されていませんが、試合はムエタイルールだと聞いていました。

「違う。キックボクシングルールで、韓国の選手。パク・ジョンジュ。まだ試合は視ていないけど、176センチで、僕は163か164ぐらい。アハハハ。難しい。でも勝つ。大丈夫です。頑張ります」

――日本だと、ヒジありのムエタイルールの試合は少なくなってしまいますね。

「日本に来て初めての試合、キックボクシングルール、K-1ね。ヨサ、ヨサ」

――与座優貴選手ですね。2022年12月にペットサムイ選手が判定負けを喫しました。

「そう。ヨサ、K-1の60キロのチャンピオンね(その後、ベルトを返上している)。僕、判定で負け。次は僕、K-1でチャンピオンなりたい。パク・ジョンジュンに勝って、またK-1に出たいです」

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

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45 Eterna Eternal MMA89 Grachan HEAT53 HEAT55 K-1 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC70 UFC   ふくやーまん キック ショーン・オマリー ジャック・ベッカー パク・ヒョングン ボクシング レイマート・キンタナ 宮田和幸 海外 熊崎夏暉 神谷大智 黒井海成

【HEAT55 X AFC34 & Eternal MMA89 & Road FC70】今週末、日・豪・韓で戦う黒崎&神谷&黒井=鼎談

【写真】左から名古屋で戦う黒崎、豪州で戦う神谷。そして韓国で戦う黒井海成。凄い時代になったものだ (C)TAKUMI NAKAMURA

26日(土)、27日(日)の2日間、宮田和幸代表が率いるBRAVEから3選手が国内外の様々な舞台で戦う。熊崎夏暉は26(土)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場イベントホールで開催されるHEAT55 x AFC34でふくやーまん戦が控えており、神谷大智は同じく26日(土・現地時間)に豪州パースのHBFスタジアムで行われるEternal MMA 89でレイマート・キンタナと、黒井海成は27日(日・同)に韓国はウォンジュのチアク体育館で開かれるRoad FC 70でパク・ヒョングンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

それぞれバックボーンも特徴も異なる3人だが、BRAVEの「毎日が異種格闘技戦」(熊崎)という環境のもと、自身の武器を強化&弱点を克服し、己のファイトスタイルに磨きをかけてきた。レスリングという明確な軸がありつつ、ファイトスタイル、そして目指す舞台は自由――そんなBRAVE育ちのMMAファイターたちに話を訊いた。


――今回は10月26日& 27日に3選手が試合を控えているということで鼎談を企画させていただきました。年齢的には誰が一番先輩になるのですか。

神谷 年齢で言ったら僕が25歳で、夏暉が24歳で、海成が23歳で1歳ずつ違うんです。でもジムに入った順番でいくと海成、僕、夏暉なので、ちょっと複雑です(笑)。

――それぞれBRAVEに入った理由を聞かせてもらえますか。

黒井 僕は宮城で空手とキックをやっていて、K-1甲子園に出たり、そのまま立ち技を続けてK-1でプロになろうと思っていたんです。そうしたら新型コロナウィルスの影響で、東京に行くのが難しくなって。その時にたまたま宮田(和幸)先生のセミナーが地元であって、それに参加させてもらったんですね。

その時に(宮田に)「MMAもやってみない?」と声をかけてもらって。僕自身、MMAは見るのも好きだったし、セミナーの後にBRAVEの練習にも一度参加させてもらったことがあったんですね。その時にBRAVEに入門して、MMAをやってみようと思いました。

神谷 自分はもともと柔道をやっていて、大学3、4年の時に新型コロナウィルスの影響で、学校で練習できなくなっちゃったんです。それでどこか身体を動かせる場所がないかと探していてBRAVEを見つけました。もともと格闘技は好きだったし、柔道にも活きるだろうなと思って、一般会員として通っていた感じですね。

当時は週1回くらいしかジムに来ていなくて、そのまま大学を卒業して就職するつもりだったんですけど、どうもそれがしっくりこなくて。それで宮田先生をはじめ、色んな人たちと話していくうちに、格闘技の道に進むのもいいんじゃないかと思って、大学卒業後にプロになろうと思いました。

熊崎 僕はずっと柔道をやっていて、大学時代の柔道部の監督が松本秀彦監督で、柔道と並行してサンボとコンバットサンボもやっていたんですね。それで段々とMMAに興味が出てきて、柔道部をやめてMMAをやるつもりだったんです。

そしたら監督に「それはもったいないから4年間は柔道を続けなさい。ちゃんと4年間続けたら、関東にあるBRAVEというジムを紹介するから」と言われて、その言葉通りに大学でも柔道をやりきって、BRAVEを紹介してもらいました。

――それぞれバックボーンもジムに入る経緯も違う3人ですが、実際にBRAVEで練習をスタートして、どんなことを感じましたか。

神谷 最初からプロ選手の練習に混じる感じだったので、最初は戸惑いましたが、自分に足りないと思ったことを宮田先生や周りの選手たちに質問して…という感じですね。

熊崎 今のBRAVEは本当に色んな選手がいるので、練習相手に困らないです。

神谷 ここのジムはレスリング、柔道、空手、伝統派空手、日本拳法、キックボクシング…と、色んなタイプの選手がいるので練習相手には事欠かないですし、選手同士でも色々と話し合いながらレベルを上げられるなと思います。

黒井 すごく自由にやらせてもらえるので、僕はやりやすかったです。自分の得意なところを伸ばしつつ、苦手なところを補うスタイルなので、僕の場合は組み全般、純粋なレスリング、投げ、グラップリング、壁レス……を教えてもらいつつ、あとはMMAにおけるグラップラーの間合いとか、そういうものを教えてもらうことが多いです。

熊崎 自分は柔道出身だったのでステップワークが難しかったですね。ああいう足の使い方は柔道にはないので。ボクシングや伝統派空手の選手はステップが上手いので、そういう選手に(ステップを)教わって、それから打撃に体重を乗せることを足していったイメージです。

神谷 僕はワンツーすら打てなかったです(苦笑)。柔道は構え的に上半身が起きていてワキも空いているから、打撃系の構えとは真逆じゃないですか。だからそれを矯正するのが大変でしたね。あとは夏暉が言っていたように柔道は擦り足でどっしり構えるので、ステップを踏むどころじゃないから、本当に一から新しいことにチャレンジする感覚でしたね。

だからスパーリングをやりながら少しずつ覚えていきました。その中でも一緒に練習している打撃出身の選手たちが「その動きはダメだよ」とか「こうした方がいい」と自然にアドバイスをくれる環境なので、それは本当に恵まれているなと思います。

――お互いに練習していてどんなところに特徴や強みを感じていますか。

黒井 大智さんは一度組んだら絶対に離さないという組みの強さがあって、そこは一緒に練習していてもすごいなと感じています。あと最近は打撃も上手くなっていて、一発一発のパンチがすごく重いですね。

夏暉さんは大智さんとは違うタイプの組みの強さがあって、スピードが早いうえに技のレパートリーが多いんですよ。僕としてはそれぞれ違う強さがあって、やる側としては嫌なタイプですね(苦笑)。

熊崎 海成は何でもできる器用なタイプだと思っていて、僕が教えた技もすぐ吸収して、感覚的なところは違うと思うんですけど、技や動きを見てある程度のことが出来ちゃうんですね。

そこが海成の特徴かなと思います。大智さんは海成も言っていたみたいに組まれた終わりです。一回組まれたら動かせてもらえない、そういう強さがありますね。打撃もどんどん上達しているので、そこも見習うべきことが多いです。

神谷 海成は吸収能力がずば抜けて高くて全体的に出来るというのもあるんですけど、自分の強味がどこにあって、それを活かす戦い方が出来る選手だなと思います。スパーリングをしていて、こっちの気が抜ける瞬間がないというか。常に打撃のプレッシャーをかけるし、組みに関しても必ず対応できるところにいる。

だから海成と向かい合っていると消耗していきますね。夏暉はとにかく極めが強くて、極めの強さはBRAVEでもトップクラスだと思います。あとは打撃でもスピードを使って、組みに攻防になったらすぐに極めに行く。そういう戦い方もできるので、極めの強さを生かす戦い方が発揮されれば同じレベルの選手に負けることはないと思います。

――黒井選手は2人から吸収能力の良さを挙げてもらいましたが、そこは自分でも意識しているところですか。

黒井 そうですね。僕は動きを選手で例えるというか、ボクシングだったらイリア・トプリア、蹴りだったらショーン・オマリー……そういう選手をイメージ・真似してやっていますね。あとは1日の練習に向けて3つミッションを作って、どれか1つは必ず成功させようと思ったり、教わった技をすべて覚えるのは無理だから、必ず1つは覚えて帰ろうと思ったり。色んなアドバイスをもらうけど、自分に合った使えるものを取捨選択したり、そういうところはすごく考えますね。

――熊崎選手の極めの強さは大学時代に松本先生に教わったものですか。

熊崎 まさにそうですね。大学に入るまで寝技はほぼやったことがなかったのですが、逆にそれが良かったんですよね。監督は「抑え込みは柔道じゃない。抑え込むなら極めに行け」という考え・指導だったので、予備知識がなかった分、自分的にはすんなり覚えることが出来ました。

逆に柔道出身なのに抑え込みが出来なかったので、抑え込みとかトップキープはMMAを始めてから覚えました(笑)。

――神谷選手は組んでからのキープ力には自信がありますか。

神谷 そうですね。僕はしつこく削って最後にフィニッシュするタイプなので、一度掴んだら絶対に離さない自信はあるんですけど、最近のMMAはポジションキープよりもダメージや極めに行く姿勢が評価されるので、僕としては戦い方を変えなきゃいけない部分はありました。

でも最近では抑えながら殴る練習が出来ているし、コントロールして殴る技術には自信があります。宮田先生も練習から『キープするだけじゃなくてダメージを与えろ』と口酸っぱく言われますし、キープしながら殴れるポイントを教えてもらっているので、細かい部分なんですけど、そういうアドバイスがすごく活きてきますね。

――こうしてお話を聞いていると同じ柔道出身でもファイトスタイルが違うわけですし、BRAVEのプロ練習はあらゆる格闘技のバックボーンを持った選手たちがぶつかり合う場所ですね。

熊崎 毎日が異種格闘技戦ですね。

神谷 ただそのなかでもやはり軸はレスリングだと思います。海成のような打撃の選手はいかにテイクダウンされないかで、僕や夏暉のような組み技の選手はいかにテイクダウンして展開を作っていくかなので、基本は“組んで倒す”や“組ませない・倒れない”だと思います。

――なるほど!! ここからはそれぞれの試合について聞かせてください。熊崎選手はHEATでふくやーまん選手と対戦します。

熊崎 相手は伝統派空手出身で型の選手ということですが、フィニッシュ率は100パーセントなので、大きい一発はもらわないように気をつけています。ただ自分も打撃が伸びてきているので、すべての局面で圧倒して勝ちたいです。

また今回は地元でやる試合で、地元にいる僕の仲間たちは地元でくすぶっているというか、なかなか夢を見て生きいけてないなと感じるので、そういう仲間たちに自分が夢を見せられる試合をしたいです。そういう面でも圧倒して勝つことが試合のテーマです。

――続いて神谷選手はEternalでレイマート・キンタナと対戦することになりました。

神谷 今のところ海外大会ならではの洗礼を浴びていて、当初決まっていた相手(ジャック・ベッカー)が試合の3週間ほど前に欠場になって、キンタナ選手と対戦することになったんですけど、キンタナ選手サイドから怪我で体重を落とせないからキャッチウエイトの74キロ契約に変更してくれないかと言われたんです。

僕とキンタナ選手は同じ大会でライト級の試合が決まっていて、お互いの相手が負傷欠場になって残った2人で試合を組まれることになったんで、相手が代わるのはしょうがないにしても、もともとライト級で試合が決まっていたんだから、契約体重を変えてくれというのはおかしな話じゃないですか(苦笑)。

――急遽参戦が決まった、もともと階級が違うではないですからね。

神谷 まぁ、こういうことがあるのも海外遠征だし、相手が代わってもやることは一緒です。ポジティブに考えれば、これから海外で試合をしていく上で、こういうハプニングは起こりうることだと思うので、それを今のタイミングで経験できてよかったなと。対戦相手や契約体重が変わっても勝つやつは勝つ、ということを次の試合で証明したいです。

――そして黒井選手はRoad FCでパク・ヒョングンと対戦します。ヒョングンはBreakingdownにも出場歴があり、Netflixで配信された「フィジカル100」にも出演するなど現地の人気ファイターという印象です。

黒井 初の海外での試合で、韓国ではかなり有名な選手らしいのですが、すべてにおいてレベルが違うと思っています。色々と挑発してくると思うんですけど、相手が口だけだってことを分からせてやろうかなと思います。

――次の試合で勝つことはもちろん、その先の目標を聞かせてもらえますか。

熊崎 最終的な目標はUFCなので、そこにつなげるためにもまずは日本の団体でベルトを獲りたいです。来年度までにはベルトを巻きます。

神谷 今回Eternalに出させてもらうことになったので、直近の目標はEternalでベルトを巻くことです。EternalからUFCに行くルートが明確に出来ているので、日本でタイトルを獲ることも大事だと思うのですが、僕の考えでは海外で実績を残してベルトを獲って、そこからUFCを目指していきたいです。Eternalでベルトを獲って勝ち続ければ(UFCは)決して遠い目標ではないと思うので、今回のチャンスをしっかりものにして結果を出していきたいです。

黒井 僕はUFCというよりもRIZINで活躍したいです。上京してMMAをやろうと思ったのは朝倉(未来・海)選手たちや堀口(恭司)選手を見て、自分もRIZINに出たいと思ったからなんですね。そのうえで今回は海外=Road FCで試合をしたいと思ったし、国内ではGrachanを主戦場にしているので、Grachanのベルトを獲ってRIZINで戦うことが目標です。今RIZINのフェザー級がすごく盛り上がっていて、特に海外勢がみんな強いので、そういう選手たちを次々と倒していきたいです。

――ちなみに3人は練習以外でも仲が良いのですか。

神谷 ジム以外でもみんな仲が良いですし、いい意味で上下関係がないんですよ。ちょうどいい関係性というか。仲は良いけど礼儀はちゃんとしているみたいな。格闘技経験者が多いので、ここまではやっていい・これ以上はやっちゃいけないというラインが分かるメンバーなんですよ。

熊崎 体育会系ならではの感覚ですよね(笑)。

黒井 年下の僕でも気を使わなくていいので、本当にいい雰囲気のジムだと思います。

神谷 たまには気を使えよ!と思いますが(笑)、いきなり態度を変えられてもやりづらいので、今まで通りでよろしく!

■HEAT55 x AFC34 視聴方法(予定)
10月26日(土)
午後3時00分~ Twit Casting LIVE

■ Eternal MMA89視聴方法(予定)
10月26日(土・日本時間)
午後7時00分~UFC Fight Pass

■Road FC視聴方法(予定)
10月27日(日・日本時間)
午後4時00分~KAKAO TV、SOOP

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45 HEAT53 K-1 MMA MMAPLANET o キック 平山迅

【HEAT53】壮絶な打ち合いはアビラルが左ボディからのラッシュで平山をストップ。ミドル級王座防衛に成功

【写真】左ボディに活路を見出したアビラルが大激戦を制した(C)MMAPLANET

<HEATキック・ミドル級選手権試合/3分5R>
アビラル・ヒマラヤン・チーター(ネパール)
Def.4R1分41秒 by TKO
平山迅(日本)

体格で上回るアビラルがプレスをかける。平山の左ミドルをブロックし、左ジャブを突く。平山は左ボディを突き刺すもアビラルの前進は止まらず。互いにローとジャブを繰り出すなか、アビラルの右前蹴りが平山の下腹部を捉えた。すぐに試合が再開されると、アビラルの左ジャブが連続で当たる。しかし平山が右ストレートから返しの左フックで、アビラルのアゴを跳ね上げた。アビラルも左で平山の動きを止める。至近距離でパンチを振り合うなか、平山が右カーフを連続で当てた。アビラルも打ち下ろしの右ストレートから左フックを当て、平山にロープを背負わせた。

2R、平山が右ローを当てる。アビラルはパンチで攻め立てるが、平山の左ジャブから右がヒット。右を受けて動きが止まったアビラルに、平山がパンチで攻め込む。ローが少ないアビラルの顔面に、平山の左ジャブが届く。アビラルの首相撲を振りほどいた平山が前に出るも、ここでアビラルの右から返しの左がクリーンヒットした平山をロープに詰めたアビラルが左ボディを突き刺すと、平山がうずくまるようにダウンする。ここは立ち上がったが、再びアビラルがパンチで攻め立て2度目のダウンを奪った。平山が立ち上がり、ここでラウンド終了に。

3R、開始早々からアビラルが上下にパンチを打ち分けて攻め込む。しかし平山がの左カウンターを受けて、アビラルが足を滑らせた。大振りのアビラルに対し、平山もカウンターを狙う。しかしアビラルの左ボディを食らうと平山の動きが止まる。それでも息を吹き返して攻め込む平山が、左ボディを食らいながら右ストレートでアビラルを下がらせた。互いの右ストレートが顔面を捕らえる。打ち合いの中で平山が左フックから右アッパーで、アビラルをグラつかせた。さらに左フックの相打ちでアビラルのアゴが上がる。そのまま平山がアビラルにロープを背負わせ、右ストレートを突き刺した。

4R、右目が腫れ上がった平山がプレスをかけ、左フックでアビラルのアゴを跳ね上げた。アビラルは首相撲からヒザを狙うも、平山が押し込むブレイクが掛かる。アビラルは右ハイを見せるが、平山のパンチがクリーンヒットする。ここでアビラルは左ボディを繰り出すも、平山は倒れず。しかし再度、アビラルが左ボディを突き刺すと平山の動きが止まり、コーナー際でラッシュしてレフェリーストップを呼び込んだ。

これで4度目の王座防衛に成功したアビラルは、「12月にK-1で負けて3連敗しましたが、地元のHEATで勝てて最高です。メインとして最高の試合だったと思います。これからもどんどん盛り上がる試合をしていくので、応援よろしくお願いします。次の試合でISKAのチャンピオンになります」と挨拶した。


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45 HEAT53 MMA MMAPLANET o Report World kicks イ・ホジェ ブログ 実方宏介

【HEAT53】実方のロー&カーフを耐えたイ・ホジェが右でダウンを奪い、左フックで沈めてヘビー級王者に

【写真】実方のローに対し、イ・ホジェが隙を突くパンチでKO(C)MMAPLANET

<HEATキック・ヘビー級王座決定戦/3分5R>
イ・ホジェ(韓国)
Def.2R2分40秒 by KO
実方宏介(日本)

リング中央で向かい合う両者。イ・ホジェが左ジャブを突いた。実方は右ローで様子をうかがう。右カーフから左インローへ。さらに右ローを蹴るとイ・ホジェの足が流れた。ローで攻める実方に対し、イ・ホジェが左ミドルを当てる。右前蹴りで実方を下がらせると、さらにイ・ホジェの左ハイは実方の顔面をかすめた。右カーフを受けたイ・ホジェが右ストレートを伸ばす。さらにワンツーが実方にヒットする。イ・ホジェが左ハイ、右ローから右ストレートに繋げた。実方は右カーフ、右ローで攻め続ける。

2R、実方の右カーフが当たるも、イ・ホジェがプレスを強める。右ストレートで実方のアゴを跳ね上げると、距離を詰めていく。クリンチからブレイク後、イ・ホジェがワンツーから右ハイへ。さらに右ストレートから左ストレートで実方を下がらせた。イ・ホジェがパンチのラッシュで攻め込むと、ロープを背負った実方が左フックをカウンターで当てた。

この一撃でグラついたイ・ホジェを攻め立てる実方。しかしイ・ホジェが右ストレートでダウンを奪う。実方は立ち上がったものの、イ・ホジェの右を受けて再びグラつく。さらにイ・ホジェの左フックをもらってダウンし、立ち上がることはできなかった。

KO勝ちのイ・ホジェは1カ月のインターバルでWKN王座に続きHEATでもベルトを巻いた。


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HEAT53 MMA MMAPLANET o ユン・テスン 堀友彦

【HEAT53】テスンがパワフルな前進ファイトで堀に3RTKO勝利、MMAルール・バンタム級王座に就く

<HEAT MMAバンタム級王座決定戦/5分5R>
ユン・テスン(日本)
Def.3R2分26秒by TKO
堀友彦(日本)

堀がジャブと前蹴り、右ローを見せる。テスンも右ローを蹴り返して、左右のフックで前に出る。堀がじりじりと前に出ると、テスンはインローを蹴る。堀が右ストレートで飛び込むと、前に出るテスンが堀をコーナーに詰めて左フックからパンチをまとめる。堀も右を返して組みの攻防になると首相撲のような形になり、テスンを突き放す。

距離を取った堀が右ロー、テスンも右ローと大振りのパンチで組みつく。堀がテスンを四つ組みでコーナーに押し込んで足にヒザ蹴りを入れて離れる。試合がスタンドに戻ると堀はテスンの右ローに右ストレートを伸ばし、右ローと右の前蹴り。テスンが左フックから前に出て組み付くと、ここも堀がテスンをコーナーに押し込む。

2R、堀が右ローと前蹴りで前に出る。テスンもジャブを返して右ロー、足を上げるフェイントから左フックを見せる。堀がパンチで前に出るとテスンは右アッパーを狙う。距離が離れるとテスンが細かくフェイントを入れ、堀はそこに右ストレートを狙う。組みの攻防になるとテスンが離れ際にパンチをまとめ、左フックを当てる。さらにテスンは下がる堀を左で追いかけて右フック。堀も右ストレートを返して首相撲に持ち込む。

離れたテスンはジャブから左右のフック。堀も右ストレートを返すが、テスンが右フックを当てて堀をコーナーに詰める。離れる堀にテスンは右アッパー、左を突いて突進。堀も必死に右ストレートを返すが、テスンが右ストレート、左フック、右ストレート。この右で堀が後方に倒れ、テスンがジャンプしての踏みつけを連発。テスンは起きようとする堀を寝かせる。そしてテスンが立ち上がるとブレイク。再起後、テスンがパンチで前に出てヒザ蹴り、再びパンチを連打した。

3R開始前に右まぶたをカットした堀にドクターチェックが入る。試合は続行となり、パンチで前に出るテスン。堀はシングルレッグからダブルレッグに入るがテイクダウンできずに引き込む。堀が立ち上がって試合がスタンドに戻ると、テスンが右ストレート、左フックから右、ジャブと右ローと手数を増やす。

堀も右ストレートを返して前進。テスンが首相撲に持ち込むと右フックを連打する。距離を取ったテスンはすぐに堀をロープに詰めてパンチを連打。堀が棒立ちになったところでレフェリーが試合を止め、テスンがHEAT MMAバンタム級王座に就いた。

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45 HEAT53 MMA MMAPLANET o キック 今井舜也 倉本拓也

【HEAT53】倉本、左ストレートを当てTD&トップキープで圧倒。今井に判定勝ちで連敗脱出

【写真】今井の蹴りやガードからの攻めにひやりとする場面もあったが、それ以外は倉本が完全に試合をコントロールした(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
倉本拓也(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
今井舜也(日本)

サウスポーに構える倉本。今井が右ローと右ミドル、右ストレートにつなげる。スイッチも見せる今井に対し、倉本はジャブで距離を詰める。今井が組みつくと、倉本が投げてテイクダウンを奪ってサイドポジションへ。今井がバギーチョークを仕掛けると、足を外した倉本は肩固めを狙う。

ガードに戻した今井が三角絞めを狙い、倉本が背筋を伸ばして足のクラッチを外すとパンチを落とす。ドントムーブで試合再開になると、倉本が立った状態からパンチを振り落とす。残り5秒でレフェリーがブレイクを命じ、今井が右の二段蹴りを見せてラウンド終了となった。

2R、倉本がインロー、今井が右ストレートを伸ばす。一旦距離を取った今井がスピニングバックフィストと右の前蹴り、構えをスイッチする。倉本は今井の構えにかかわらず、今井の前足に左右のカーフキックを蹴る。オーソドックスの今井が右ハイキックを飛ばす。

倉本は左ストレートからの右フックで今井に尻餅をつかせると、インサイドガードでトップキープして細かくパンチを入れる。倉本が立ち上がったところでブレイクとなる。再開後、すぐにパンチで前に出る今井。組んだ倉本が足を払ってテイクダウンするとサイドポジションから肩固めを狙う。ここは残り時間が足りずにラウンド終了となる。

3R、今井が右から飛び込んで左フック、右ミドル、右ストレート、右の三日月蹴り。倉本は外から右のカーフキックを蹴って前に出る。今井も右ストレートを返すが、倉本が左ストレートを当て、左のインカーフを蹴ると今井が後方に倒れる。今井は下から蹴り上げ、倉本はトップキープして立ち上がる。

ブレイク後、倉本が左ストレートを当て、今井の打撃をバックステップでかわしてジャブと左ストレート。倉本は今井のダブルレッグを切ってハーフガードでトップキープ。今井が足を戻すと、倉本は立ち上がる。残り15秒でブレイクになると、パンチで前に出る倉本が組みついて試合終了となった。倉本が判定勝利で連敗脱出を果たした。

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