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カテゴリー: GLORY
RISE OFFICIAL@RISE_2003この度、RISEは世界的キックボクシング団体である「GLORY」と提携することが決定したことをお知らせ致します。
2022/01/05 15:00:24
この提携に関する詳細は2022年1月下旬に行う記者会見で発表致しますので何卒ご期待下さい。
全文はこちら▷… https://t.co/vwR0IGeVTJ
世界のRISEへ
【写真】帰国後の隔離措置期間も終え、練習を再開している平本蓮(C)MMAPLANET
23日(木)発売のFight&Life#88に堀口恭司を破ったセルジオ・ペティスと平本蓮の対談が掲載されている。
ウィスコンシン州ミルウォーキーのルーファスポーツで合流し、僅か3カ月で絶対的な信頼関係を築いた両者の対談直後、正確に書き記すとセルジオのZOOM退出後に平本のMMAが如何に変化したのかを尋ねた。
近い距離で戦えるキックボクシングでの強さをスポイルすることなく、MMAに生かす道筋をセルジオとの練習で見つけ出した平本は「キックボクサーは打撃じゃ負けないとかっていうプライドを捨てて、MMAを見ないとダメだ」と言い切った。平本のMMA IQの高さがハッキリと見て取れた──未収録、対談後記的なインタビューをお届けしたい。
──セルジオ・ペティスとの強い絆が対談で感じられた平本選手ですが、3カ月のルーファスポーツ滞在中、MMAにおける打撃に関して考え方が変わった部分はありますか。
「そうですね、MMAグローブは小さいのでブロッキングのスタイルは厳しいのかと思っていました。僕はキックの時にガードを続けて、小さく返し相手を疲れさせたうえで殴るという戦いを好んでいて。セルジオはソレと似たような感じのスパーリングをMMAでもしていました。『あっ、テイクダウンがある戦いで、これができるんだ』って素直に感じて。
それができると下がらずに戦える。これは堀口選手だけでなく、試合だろうがスパーリングだろうが下がらない相手とやるのって凄く疲れると思います。だから──なら、堀口選手の動きはこうなるだろうし、だったらこうしようという風にセルジオに伝えることができました。加えて、堀口選手はATTのなかでも、相当に強い選手に分類されると思うんです。そこに付け入る隙を見つけることができるじゃないかとも思っていたんです」
──それはどういうことでしょうか。
「あれだけトップ選手が集まっている中でそういう位置にあるからこそ、自信があり過ぎる。それが弱点になることもある。どこかで、過信することがあると予想していたんです。MMAでトップになっていない僕が、こういうことをいうのもアレなんですけど……堀口選手はその油断が試合で出てしまうタイプなんじゃないかと。
自信があるのは凄く良いことだと思うんです。でも、そこがあり過ぎて徹することができない部分が出てくる。そうすると神経が研ぎ澄まされることが試合中もなくなってくる。そういうことも話してはいました」
──なるほどぉ、そういう心理面も考えていたのですね。と同時にセルジオは貰ってもビビらなかったです。
「そこなんです。バシンと貰っても、ガツンと返す。堀口選手がこれまで国内で戦っていた相手とは、そういう面でも違ったはずです。僕も日本で練習をしていると、まず打ち合いになることはないです。すぐに組まれます。でも、打撃を見せないでテイクダウンを狙ってこられても凄く見やすいです。だから防御もしやすい。それがルーファスポーツではテイクダウンの方が得意で、打撃で上手くない選手を殴っても動じない。
パンチを被弾しても、1発ぐらいじゃビビらないです。そういう点でも自分に必要な練習がルーファスポーツには揃っていました。今からするとですけど、転向と同時に来たかったです。日本で練習してきたことが遠回りだったと感じる一方で、そう思える練習を日本でしていたからこそ、ルーファスポーツがハマった。だから遠回りじゃなかったとも思っています」
──日本での準備期間があり、ルーファスポーツでの気付きの多さがあるという感じでしょうか。ところでセルジオが下がらないで、接近戦でブロッキングを駆使して戦うことで平本選手自身がMMAを戦う上で見えてきたことはありますか。
「MMAで接近戦を戦える人の反応の速さは、もう才能というか生まれつきだと思います。対して遠い距離は練習すれば、多くの人が対応できるようになる。近い距離は本当に怖いですし、反射神経が良くても自信がないとできないです。
ルーファスポーツで気付いたことは、その速さがあればテイクダウンにも反応できる。だからMMAでも接近戦は可能で、K-1時代にあの距離が得意だった僕の技術が活かせることができるんじゃないかと思うようになり……明日が明るいというか(笑)」
──つまりテイクダウンの攻防に自信がつけば、平本選手はその距離でMMAを戦えるようになると?
「パンチで応戦するばかりでなく、殴って差すという動きもできるようになると思いますし。UFCとか見ていると、そういう戦いも多いですよね。ボクシングって本当に綺麗で、パンチの技術は素晴らしいです。でも打撃の最先端はMMAだと勝手に思っています。
EVOLVEでノンオー・ガイヤーンハーダオとかとスパーリングをしても、パンチをほぼほぼ貰わないでいることができたんです。基本、キックのスパーリングだったら行けるっていう感覚なんで。でも、ルーファスポーツではセルジオにカウンターのフックを貰って……『スゲェ(笑)』ってなりました。この近い距離で打てて、テイクダウンもできる。自分の目指すべきスタイルは、ここにあると思いました」
──それは素晴らしい邂逅でしたね。
「MMAは人を倒す術(すべ)……というか、ボクシングやキックボクシングより技術力がある。UFCとGLORYを見比べると、MMAファイターの方が打撃に幅がありますよね。引き出しも多い。それだけやるべきこと、対処すべきことが多くて、幅が狭いと動きが単調になってMMAでは勝てない。
キックボクサーは打撃じゃ負けないとかっていうプライドを捨てて、MMAを見ないとダメだと本気で僕は思っています。素直にセルジオの動きを見て『格好イィ』ってなりましたし、リーチの長さも僕と似ています。セルジオのように近い距離でコントロールできるMMAを戦えるよう仕上げていきたいです」
──いやぁ、その練習の成果を見せる場ですが、以前にデューク・ルーファスにセコンドについてほしいので、外国人が入国できるようになってから試合をしたいという風に話されていました。
「大晦日は無理ですよね。来年にスライドという形になったので、年が明けるとミルウォーキーに戻って、デュークたちと創っていきたいと思います。日本と米国を行き来しながら両方に拠点を持って指導してもらうということも考えたのですが、それだとバランスが崩れそうなのでミルウォーキーにしぼって試合に臨もうと思います。本気で強くなる。そこに拘りたいですし、自分が強くなれる場所で練習して試合をしていきたいです」
──対談でもセルジオが『感情、技術、全て共有して一緒に強くなっていきたい。僕が蓮に教えてもらったように、柔術、レスリング、全てを教える』と言ってくれていましたね。
「セルジオの教え方が凄く好きなんです。力の使い方を知っている人で、寝技を力任せてでやっている時とかに、絶妙のタイミングでアドバイスをくれます。力を出すタイミングを教えてくれて。これをやっているとパワーもつくと思っていたら、寝技の力がついてきたというか……。セルジオは余白を残した力の使い方ができます。
でも、それって打撃も同じなんです。当てるところ、掴むところ、そういう意識でなくて体の軸を意識する。そうすると打撃でも組み技でも、しっかりと力を無駄なく使うことができる。そういう感覚をセルジオとの練習で掴むことができました。そして僕もセルジオには、『寝技で教えてくれた力の使い方と、僕が打撃で言っている力の使い方は同じなんだ』って説明することがありました」
──まさに「感情、技術の共有」ではないですか!!
「ハイ。だから練習がはかどり、この短期間で強くなることができたと思っています。僕、キックボクシングの頃と比較しても、今の方がずっと努力できているんです。胸を張って自分はファイターだと言いきれる自信もあります。
セルジオがインタビューで『家にいる以外、ジムにいる』って言っていましたけど、僕も隔離期間を終えて練習に行く日が楽しみでならなくて。今、本当に格闘技が好きなんです」
※セルジオ堀口戦を実際に戦った本人とコーナーマンを務めた平本が振り返り、日々の練習で築かれた信頼関係の強さがハッキリと感じられた対談が掲載されたFight&Life#88は12月23日(木)より発売中です。
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【写真】1996年2月7日生まれ、若松より1歳下のフー・ヨン。MMAキャリアはこれまで7勝2敗──若松の14勝4敗の半分で、勝率は同じだ (C)MMAPLANET
3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで、ONE本戦2戦目のフー・ヨンと若松佑弥と対戦する。
ONEフライ級トップの若松に対し、フー・ヨンはほぼ無名に等しい中国の新鋭だ。若松と戦うことを「光栄です」と言い切るフー・ヨンとは、どのようなMMAファイターなのか。
そのMMA歴を聞くだけで、決して侮ることはできない──人生を賭けている怖さが感じられた。
──フー・ヨン選手、初めてインタビューをさせていただきます。まずお時間を作って頂きありがとうございます。
「こちらこそ、ありがとうございます。日本で僕のことが記事になるなんて、凄く嬉しいです。感謝しています」
──12月3日、若松佑弥選手と戦います。今の気持ちを教えてください(※インタビューは11月23日に行われた)。
「若松選手のような名前のある選手と戦うことができて、凄く嬉しいです。本当にパワフルなファイターですし、フライ級で3位の彼と戦えて光栄です」
──ONEと契約して2度目の試合出場で、トップ3の選手と戦うことについてはどのように思っていますか。
「僕の心情を包み隠さず話すと、若松選手とのオファーが来た時は本当に驚きました。まさか2戦目で彼のような選手と試合ができるなんて思っていなかったです。僕にとっては憧れの選手でしたし。若松選手の試合はずっと視てきました。僕は若松選手と同じで、打撃で勝つファイターです。自分がどこまで彼に通じるか、ワクワクしています」
──我々はフー・ヨン選手についてヨッカイカー・フェアテックスに勝った──それぐらいしか知識がありません。まずMMAを始めたきっかけを教えていただけますか。
「そんなことも尋ねてもらえて、嬉しいです(笑)。僕は16歳の時に学校に行くことを止めました。そして、中国全土でビルの建築現場を転々とする生活をしていました。19歳まで4年程、そういう生活を送っていたのですが、僕にはカンフー・ドリームがありました。そして北京に行き、ファイティング・ブラス・ジムに入門しました。そこでヤオ・ホンガン師匠に出会うことができたんです」
──ヤオ・ホンガン!! Legend FCでバンタム級王者になった摔跤出身の中国MMAのパイオニア世代だった、あのヤオ・ホンガンですか!!!
「そうです。師匠のことを知っているのですね。師匠はずっと中国のMMAを牽引してきた選手です。師匠に出会えて僕は本当に幸運でした。師匠はMMAに必要なスキルをイチから僕に指導してくれました。19歳から6年間、強靭な体と師匠に教わったMMAテクニックを武器に戦い、中国のローカル大会からONE HERO SERIESを経てONEという世界的なステージで戦うことができて……あの建築現場で働いていた時のことを思えば、夢のようです。金銭的にも比較にならない大金を手にし、比べものにならない遣り甲斐のある仕事をしています。今もあの仕事を続けていたら、誰も僕のことなど知らなかったはずですし、今日のインタビューもなかったです。これが、僕のMMA物語です」
■ヤオ・ホンガン(Yao Honggang)
1981年9月10日生まれ。中国式レスリング=摔跤からMMAに転向し、2009年6月のデビューから、40歳になった今も中国を中心に活躍している。香港ベースのレジェンドFCでは韓国のチョ・ナムジンを破りバンタム級王座に就いたこともある。China Top Teamでは現在UFCで活躍中のリー・ジンリャンらとチームメイトだった。
──ヤオ・ホンガンの下でMMAを学ぶまで、格闘技の経験は?
「全くなかったです。知識もゼロでした。よくバックグラウンドがあると思われますが、それは長い間の現場仕事で体が強くなったことが関係しているのではないでしょうか。とにかく力仕事の日々だったので。この体の力……筋力、体力、持久力は現場仕事で手にすることができました。格闘技経験はなかったですが、この体があったので順応するのは早かったです」
──強い肉体があったとしても、ファイターにはファイティング・スピリットが必要です。
「人生を変えたかった。その想いが、僕の戦う心の源になっています。運命を変えたかった。建築現場では社会の底辺にいる人達を数多く見てきました。彼らは現場から逃れることができない人生を送っていました。3年、4年とあの環境に身を置いて心の底から『僕はここいたいわけじゃない』という想いがあふれ出てきました。
この体があれば、あの仕事も問題なく続けることはできましたが、僕はもっとお金が欲しかったし、自分に価値を見出したかったです。有名にもなりたかった。子供の頃からカンフー・ドリームを夢見ていたし、MMAで自分の運命を変えようという強い気持ちを──あの社会の底辺にいる生活を送り、抱くようになりました。MMAを戦うことで人生と運命を変えて、より良い生活を送ろうと決意したんです。
MMAを始めてから、とても学ぶことが多くて迷うこともありました。でも、現場仕事よりも過酷なトレーニングはなかったです。ホント、身をもって体験したことがある人間にしか、あの辛さは分からないでしょう。MMAは現場仕事より、簡単です」
──そこまでなのですね。MMAを始め中国にはWLFやKunlun Fightなどドメスティック・メジャーがあるなかで、なぜONE HERO SERIESを選択したのでしょうか。
「確かにその2つの団体では試合をしていないですが、Art of WarとGlory of Heroes、Chin Woo Men(精武門)などで戦っています。その時に拳をケガをして試合から遠ざかり、指導と練習だけしていました。そうやって生活の糧にしていたのですが、1年程経過した時にONEが中国でHERO SERIESを開くことになり、師匠から『拳に問題がないなら、試合に出よう』と持ち掛けてもらいました。
MMAを戦うならビッグネームと戦いたいと思っていました。でも中国のイベントに出場していては、それは叶わないです。HERO SERIESからONEにステップアップできれば名前があって強い選手と戦うことができる。そう思い、ONE HEROES SERIESで戦うことにしたんです」
──そして4連勝を達成してONEと契約。初戦でヨッカイカーに判定勝ちを収めました。
「あの試合では僕がアンダードッグだったことは分かっていました。確かに僕にとってあのヨッカイカー戦はONE本戦のデビュー戦でしたが、自分ではヨッカイカーに経験で劣るとは思っていなかったです。
ヨッカイカーはムエタイの選手です。打撃は使えますが、立ち技なら僕の方が上です。そして寝技では圧倒的に僕の技量が彼を上回っています。最初は打撃戦で戦おうと思っていましたが、すぐに作戦を変えました。寝技で行けると確信したからです。そして、あの大舞台で見てもらった通り、彼に勝てました。そこから時間が空いてしまいましたが、若松選手と戦えることは本当に嬉しいです」
──若松選手は『タイトルに挑戦する資格はあると思うけど、今回の試合もアドリアーノ・モライシュと戦うつもり』で創っていくと言っていました。
「本当に尊敬すべき選手です。彼は経験もあり、本当に強い選手です。僕は世界のベストになりたい。なら、誰と戦っても勝たないといけないです。若松選手との試合は、そういう遣り甲斐のある戦いで、とてもチャレンジングです。
それにケージの中に入ってしまえばランキングも格も関係ないです。ただ2人で殴り、蹴り合うだけで。そして若松選手の打撃が、僕より上だとは思っていないです。互角の勝負ができるし、彼を倒す自信もあります」
──まさに運命を変えることができる、一戦ですね。
「僕らは2人ともパワフルなストライカーです。距離を取り合うことはないでしょう。僕が彼をKOするか、彼が僕をKOするか。もちろん、KO勝ちするつもりでいます。ただ、その前に本当にこの試合を戦うことができて嬉しいです。若松選手と戦うことで、僕の知名度も上がるでしょう。彼が僕との試合を受けてくれて本当に感謝しています。現にこうやって日本の記者の方からインタビューをしてもらっていますし。
12月3日は最高にエキサイティングで、素晴らしい試合を皆に見せたいと思っています」
■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE「Winter Warriors」対戦カード
<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)
<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)
<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)
<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)
■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)
<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)
<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)
【写真】シアーがいることで、リトゥのリラックス度合いがいつもと違っていた(C)MMAPLANET
12月3日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Winter Warriorsで組まれた女子アトム級ワールドGP決勝で、リトゥ・フォーガットがスタンプ・フェアテックスと戦う。
インドを代表するレスリング一家から、MMAに挑むリトゥは毎試合ごと、MMAファイターとして成長の跡を見せている。その彼女に欠かせないのが、EVOLVE MMAのヘッドコーチ=シアー・バハドゥルサダだ。
アフガニスタンから政治亡命でオランダへ一家で移住し、難民キャンプのなかで母国に戻って死の決意を持って戦うこと以外、将来の展望などなかった彼はオランダでMMAに出会い、違う人生を歩むことができた。
アマ修斗からプロ修斗、GLORY MMAを戦いUFCに辿り着いたシアーは2019年からシンガポールを拠点にEVOVLE MMAで指導するようになった。その期間は、ほぼリトゥのMMAファイター人生に当てはまる。リトゥとシアー、シンガポールで生まれた師弟関係を──スタンプとの決勝戦を前に、両者に振り返ってもらった。
──リトゥ、アトム級ワールドGP決勝進出が決まりました。準決勝のジェネリン・オルシム戦は直前で平田樹選手が欠場となってしまいましたが、その時はどのような気持ちになりましたか。
リトゥ・フォーガット イツキ・ヒラタと試合がしたかったし、とにかく彼女がリカバリーして体調が良くなることを願ったわ。そして、また彼女と戦う機会が巡ってくれば良いなって。本当にイツキと戦いたかったから。
──突然、対戦相手が代わることに焦りはなかったですか。
リトゥ 少し動揺したことは確かね。でも準備は万全だったし、誰とでもサークルケージのなかで戦える状態にあったから大きな問題ではなかったわ。
──シアーはその時、どのようなアドバイスを?
シアー・バハドゥルサダ ヒラタとオルシムはタイプが違うファイターだ。でも、リトゥに伝えたことは、自分の戦いをすることに集中しようということだった。僕自身、対戦相手が何をやってくるのではなく、リトゥにフォーカスすることが大切だと思った。そして、リトゥはケージの中で自分がやりたいことをやりきる力があることを確信していた。
対戦相手がヒラタからオルシムに代わったことで、少しだけ戦い方にアジャストを加えた。でも、大して変えていない。試合直前だったし、大きく戦い方を変えることはリトゥを混乱させてしまう。最低限、必要なことだけアジャストし、大部分はヒラタ戦を想定して準備した戦いを通した。そしてリトゥは見事にやり切った。彼女を誇りに思うよ。
──ところでリトゥはデビュー戦から試合を重ねるごとに、レスリングの力をケージの中で発揮できるようになっていますね。
シアー リトゥのレスリング能力の高さは疑いようがない。ただし、MMAレスリングはまた違う側面がある。マットとケージの違いで、レスリングも変化が必要だ。マットとケージに押しつけて殴る戦いと、マットに相手を倒す戦いは別物だからね。少しの違いのようで、大きく違う。でも、レスリングはレスリングなんだ。リトゥは瞬く間にMMAレスリングを理解し、吸収していったよ。彼女はレスリングが根付いたインドで、高名なレスリング一家で育った。彼女にはレスリングという血が流れている。だからMMAレスリングの指導をすることは、凄く簡単だった。そしてリトゥは毎試合、しっかりと成長の跡を見せている。
忘れてならないのは、リトゥのMMAキャリアはまだ2年少しということ。その大半がコロナウィルスの影響で、皆で練習ができていない。シンガポールは厳格なロックダウンを続けていたからね。それなのにリトゥは急激な成長を見せている。前回の試合、リトゥがその能力を全て使って戦う必要があったなら、きっと皆は驚いたはずだよ。『リトゥは変わった』ってね。それはスタンプ戦で発揮できるかな。僕のコーチとしての役割はそこにあるわけだからね。
リトゥ MMAファイターとしての私は、シアーの存在なくてはあり得ないわ。シアーの指示を守って、私のレスリングをMMAに生かしてきたから。私がケージの中で見せることができる技術、戦いは全てシアーに授けてもらったものよ。
シアー それができるのが、彼女の才能なんだよ。ホント、僕が何か手本を見せても、リトゥはすぐに僕より上手く動けるようになる(笑)。
リトゥ ノー、そんなことないわ。シアーはそうやって私をその気にさせるのが上手いの(笑)。彼がいつも導いてくれるから、私は高いモチベーションを保って練習することが可能になるのよ。
──オルシム戦は満足のいくパフォーマンスでしたか。
リトゥ ジェネリンのような寝技が強い選手に対し、自分の戦いができたことは嬉しかったわ。あの試合はファイナルに進出するための戦いだったし、そういう部分でやるべきことはできたと思っている。
──そして決勝進出をしっかりと決めました。
リトゥ GPで私が優勝することは、インドにおけるMMAの地位向上に結び付く。そのために戦ってきたの。これまでもインドの皆がMMAに興味を持ってほしいから、厳しいトレーニングを自らに課して戦ってきたわけだし。インドの皆が、MMAを見て刺激を受けてほしいの。そしてMMAをインドのメインストリームに引き上げたい。
──スタンプは間違いなく、キャリア最強の相手になります。
リトゥ 私にとって全ての試合がチャレンジだった。スタンプとの試合もそう。そして挑戦する準備はできているわ。
──ほぼ3カ月で3試合、タイプの違う相手の試合を戦う。これ以上ないタフな経験をしてきたと思います。
シアー GPを戦うことは、リトゥにとって素晴らしい経験になった。リトゥは本当にMMAでは新人だったんだ。特徴のある8人のファイターが集まり、1人の優勝者を決める戦いでリトゥのレスリング力は勝ち上がるのに十分な能力だと自信があったけどね。
そして彼女は試合毎に確かな成長を見せている。トーナメント戦だけど、一つ一つの試合を別物と捉え、1試合に集中して準備をしてきた。そして短期集中、その先にタイトル挑戦が確実視されている状況は、タフではあるけど集中力を維持するうえではこれ以上ないフォーマットだよ。本来なら1試合、1試合勝っていって挑戦権を手にするのにはどれぐらいの期間を要するだろうか。
そこを踏まえて考えると、このGP参戦はリトゥをこれ以上ないぐらい成長させた。タイプの違うファイターと、短期間で集中力とモチベーションを維持した状態で戦うことができているから。
リトゥ その通りだと思う。GPに出場できたことで1試合ごと、集中してたくさんの経験を積むことができたわ。技術的にも、絶対的に成長できたし。身に着けた技術を試合で試し、その成果も感じているから。
──その経験をスタンプもしてきたと思います。GPでスタンプはムエタイファイターから、よりウェルランディットなMMAファイターに進化を遂げたと思います。
リトゥ そこは私も異論はないわ。試合で魅せるパフォーマンスも素晴らしいし。でも、12月3日には私がベストだと世界に証明してみせるから。
シアー リトゥはリトゥであれば良い。そこが一番大切になるよ。
──リトゥの一番の武器は、気持ちの強さだといつも思っています。
シアー 彼女は虎だよ。タイグレス(雌の虎)として、ケージに上がるんだ。
──まるでシアーじゃないですか。シアーも技術や体力ではなく、気持ちが一番の武器のファイターでした。
シアー 確かに僕はアスリートとして、肉体的な才能に恵まれていたわけじゃない。ただしファイトIQはあったつもりだ。そして、言ってくれたようにハートで戦ってきた。でもリトゥを始め、僕が指導している選手はフィジカルも十分だ。
ファイトIQも伝授している。僕が現役時代に欲した練習完勝を、彼らには与えているつもりだ。そして、リトゥを始めEVOLVEのファイターは僕がなりたかったファイターに成長している。フィジカルがあり、技術力があり、ファイトIQを持った根性ファイターだ(笑)。
──リトゥ、シアーはそんな風に皆を指導していますが、まだ38歳です。一緒にサークルに入って戦ってほしくないですか。
リトゥ アハハハハ。
シアー リトゥ、正直に思っていることを話せば良いよ(笑)。
リトゥ 私が言えることは……シアーの試合が見たいとは思うけど、ずっと私のコーナーに居てほしいし、彼の指導が私には必要だから。しっかりと私のそばについていてほしいわ(苦笑)。
シアー つまり、試合はするなってことだよ(笑)。
──アハハハハ。
シアー 実は僕自身、もう現役で戦うことに何も未練はなかった。ただ2週間前に息子が生まれ、もう1度、もう1試合だけ現役に戻り父親の姿を見せたいという気持ちが芽生えている。でも1試合だけだし、それがいつになるのかは分からない。とにかく今は12月3日にリトゥをGPウィナーになり、ヒロキ(秋元皓貴)が勝ち名乗りを受けること。そこに集中している。それ以外のことは考えられない。リトゥとヒロキがチャンピオンになってから、自分のことは考えるよ。
──リトゥ、そしてシアー、今日はありがとうございました。では最後にリトゥ、いつものように日本のファンに一言お願いします。
リトゥ 日本のMMAファンの皆の応援に感謝しているわ。皆のためにも良い試合を見せたい。サンキュー、サンキュー、サンキュー、サンキュー・ソーマッチ!!
■ONE「Winter Warriors」視聴方法(予定)
12月3日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE「Winter Warriors」対戦カード
<キック世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者]イスラム・ムルタザエフ(ロシア)
<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP決勝/5分5R>
スタンプ・フェアテックス(タイ)
リトゥ・フォーガット(インド)
<キック・フェザー級/3分3R>
チョウ・チェンリャン(中国)
レネ・カタラン(フィリピン)
<キックボクシング・フライ級/3分3R>
秋元皓貴(日本)
ダニエル・プエルタス(スペイン)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)
ザイード・フセイン・アサラナリエフ(トルコ)
<ヘビー級/5分3R>
カン・ジウォン(韓国)
マーカス・ブシェシャ・アルメイダ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
フー・ヨン(中国)
若松佑弥(日本)
■ONE「Winter Warriors 02」視聴方法(予定)
12月17日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App
■ONE「Winter Warriors 02」対戦カード
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
<バンタム級 (※65.8キロ)/3分3R>
ケビン・ベリンゴン(フィリピン)
クォン・ウォンイル(韓国)
<95キロ契約/5分3R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
ファン・ロン(中国)
<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ムラッド・ラマザノフ(ロシア)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R>
スティーブン・ローマン(フィリピン)
ユーサップ・サーデュラエフ(ロシア)
<バンタム級 (※65.8キロ)/5分3R 5分3R>
ジャンロ・サンジャオ(フィリピン)
ポール・ルミヒ(インドネシア)
【写真】右から左の跳び二段ヒザ蹴り、見事なKO勝ちを収めたペレイラ (C)Zuffa/UFC
MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。
武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは間、質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。
武術的観点に立って見たアレックス・ポアタン・ペレイラアンドレアス・メケイリディスとは?!
──アレックス・ポアタン・ペレイラアンドレアス・メケイリディス。ペレイラはGLORYで世界ライトヘビー級とミドル級の2階級を制した正真正銘、世界の頂点に立ったキックボクサーからMMAへ転向を果たした選手です。キックの道を究めた人にとって、MMAはなかなか難しいと思うのですが、この試合を見てその辺りを武術的に探っていただきたいと思います。
「GLORYの重量級で世界チャンピオンということは、本当に世界のトップですね。MMAはいつからやっていますか?」
──もともとは2015年や2016年に3試合戦い、2勝1敗でした。その後はキックに専念して、イスラエル・アデサニャにも勝っています。GLORYの了解を得て、世界王者でありながら昨年11月にLFAでMMAを戦い、今年の3月にライトヘビー級王座を失いました。そしてUFCにデビューしています。
「ペレイラのキック時代の映像を見たことがないので、なんとも言えないのですが、立ち技格闘家は倒す……効かすタイプとマネージメントするタイプに分かれます。魔裟斗選手とか、RENA選手はマネージメントタイプです。ムエタイも5Rを通して戦うマネージャーで、古くはK-1だとピーター・アーツがマネージャーでした。アーネスト・ホースとはどっちでも戦えます」
──さすがミスター・パーフェクトです。
「ハイ。そしてミルコ・クロコップはマネージメントが下手でした。だからMMAにミルコを送り込んだ石井館長は素晴らしいです。当時、MMAの打撃系の選手のなかで、立ち技競技で成功していたのは……モーリス・スミスを例外にいなかったです。
まぁ15年や20年も前の話ですし、今ではMMAの情報が氾濫していて、技術体系も整っているので無防備にMMAを戦うことはないですから、ギガ・チカゼのような選手もいますよね。しかし、ペレイラに関してはブラジルですし、ブラジルのキックがテクニカルだとか、強いというイメージはなかったですね。
いずれにせよ、ペレイラは試合開始早々から先を取っていました。メケイリディスは物凄くペレイラの蹴りをビビっていたからです。重心も後ろに下がってしまって。もうMMAというより、異種格闘技戦になっていました」
──メケイリディスは組んで倒して勝つ、それしかなかったと思います。
「ところがメケイリディスは、1Rはテイクダウンからバックコントロールして終えたのに、2Rになるとキックボクシングを始めてしまうんです。なぜ、1Rと同じようにしないのか。初回に組んでコントロールして、疲れてしまったんでしょうね。それでガムシャラにテイクダウンに行けなくなり、タイミングを見てなんて思い……キックをした。
しかし……なぜ、相手の嫌なことをしないのか。MMAだからって、キックの世界王者に対して打撃をする必要はないです。MMAの前に、まずは闘争であれ。つまり、相手の嫌がることをするわけですよ。そこをちょっと見落としているんじゃないかなって感じます。メケイリディスは打撃が苦手だから論外ですけど、自分の得意技で勝負するといっても相手が平気だったら、そこで勝負して勝つ確率は上がるのかということです。
ペレイラからすると、メケイリディスが組んでも背中をつけずにバックを譲る形で凌いだ。そして、2Rにチャンスが到来して倒しきった。大したものです。フィニッシュは二段跳びヒザ蹴りでしたが、普通のヒザ蹴りと違い時間差攻撃になるので、とても受けづらいです」
──WEC時代のジョゼ・アルドのカブ・スワンソン戦が思い出されます。あの時、ジョゼ・アルドは左から右と両方を当ててKOしました。
「二段蹴りは本当にMMA向きのヒザ蹴りです。でも、それは決して最初の足がフェイントになって、後ろが当たるということではないんです」
──そうなのですかっ!!
「ハイ。左で誘って右で蹴るということではなくて、両足で蹴ることができる。まさにジョゼ・アルドが決めたモノですね。左足で蹴るとなると、右足を軸にして左で蹴ります。ということは、右足は居着いてしまっているんです」
──なるほどぉ!!
「それが左、右と蹴ると両足で蹴ることになるので、居着いていない。つまり体の連動が止まらないんです。空手には夫婦手という原理原則がありますが、そこと同じです。特にMMAにおいては、遠間から蹴るイメージがありますが、短い距離でも十分に使えます。左足で蹴っても、右足が居着いていたら──そこに残っていて、キャッチされ倒されやすいです」
──一見、両足だと空中で姿勢を変えることができず危なそうなのですが、違うのですね。
「二段のヒザ蹴りをしている選手のことは、実はキャッチできないです。そして、不思議なことに二段蹴りは距離が合いやすい。軸足を作って片足で蹴る場合は距離が合わないと、パンチを合わされたり、組み倒されたりします。絶対とは言えないですが、ほぼほぼ二段蹴りは相手が反応します。つまり受けに回っているので、距離が合うんです。
なぜか……それは明確には分からないです。ただし、二段蹴りの先を取ることが大変なんだとは思います。二段蹴りが始まった時点で、先を取られています。1本目を抑えていないと、先は取れない。これが左ミドルであれば初動、起こりが分かりますよね。
ただし二段蹴りの1本目は、なかなか先が取れない。そういう意味では時間差攻撃としても二段蹴りは有効で、跳ばなくてもレパートリーにしておきたい技です。当たらなくても、反撃を食らう可能性は一つのヒザ蹴りよりも少ないですから」
──いやぁ、興味深いです。
「攻撃には内面の攻撃と外面の攻撃があります。例えばこの試合でも、ペレイラは蹴りを出していないけど、蹴りを出している。メケイリディスは出ていない蹴りに反応していまいた。それは無防備と同じことなんです。もう受けに回っているので、ペレイラからすれば何でもできます。
だからペレイラがUFCという途轍もない世界で今後も活躍できるのかといえば、今回はあまり見せなかったパンチがどうなのか……ですね。キックボクサーがボクシンググローブで培ってきたパンチを、MMAグローブの攻防にアジャストするのは時間が掛かる場合があります。MMAグローブは既に近いので。それをペレイラが、いかに埋めてくるのか。
加えてペレイラが組みに対応しても、それは対応した時点で相手が先をとっていることになるので、自分の戦いをするには組ませないことです。MMAの選手は、現時点では蹴りにまだハマりやすいですし、これからペレイラがどうなるのか。打撃でなく、組みに対するストライカーの戦い方をどうモノにするのか。そこは見ものです」
The post 【Bu et Sports de combat】武術的観点で見るMMA。ポアタン✖メケイリディス「二段跳びヒザは当たる」 first appeared on MMAPLANET.【写真】サンクスギビング・デーのディナー前の時間を拝借して、平本蓮に米国での日々を話してもらった(C)MMAPLANET
12月3日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナで開催されるBellator272で堀口恭司の挑戦を受ける、Bellator世界バンタム級王者セルジオ・ペティス。世界チャンピオンはこの防衛戦のコーナーマンに9月からルーファスポーツで練習している平本蓮を指名した。
K-1から鳴り物入りでMMAに転向も、昨年の大晦日のRIZIN26で萩原京平にTKO負けを喫した平本は、9月から僅か3カ月間の米国生活でペティスから絶対の信頼を得た。
デューク・ルーファス率いる米国のMMAトップアカデミーで平本は何を体感し、経験を積んできたのか。そしてセルジオ・ペティスによって学んだMMAにおける自らの打撃の生かしたかと、MMAファイターとしての成長を訊いた。
──なにか周囲から楽しそうな声が聞こえてきますね。
「ハイ、デューク・ルーファス(ルーファスポーツMMAのヘッドコーチ及び経営者)のファミリーにサンクスギビングデー(感謝祭)の食事に誘われて。今日がそういう日っていうのも知らなかったので、インタビュー時間と重なってしまってスイマセン」
──いえいえ、そこまで馴染んでいることに逆に安心感を覚えます。
「ホント、皆が良くしてくれます。暖かくて迎え入れてくれて、嬉しいです」
──先日、セルジオ・ペティスのインタビューをした際に自分としては、どこかで平本選手はどのような感じですか──ぐらいで質問をしようと思っていたところ、彼が平本選手をベタ誉めして。
「アハハハハ。メチャクチャ嬉しいです」
──この短期間にここまで信頼関係を築けたことに驚きました。
「実は僕が米国で練習しようって思ったのって、去年Fight&Lifeでハセケン(長谷川賢)さんとインタビューしてもらった時に、高島さんが『アメリカは行かないとわからない』って強い口調で言っていたからなんですよ」
──ホント、軽々しく強調してしまって申し訳ないです。
「アハハハ。そんなことないです。それで去年の大晦日に萩原(京平)戦で負けて、本当に悔しくて。このまま分からないんじゃなくて、米国に行ってMMAが分かりたいって思ったんです。結果、ミルウォーキーに来て米国の生活に馴染んでいます(笑)」
──米国の有名ジムに行けば良い練習はできると思います。ただし、馴染めるかどうか別で。馴染めることで練習もより成果があるのではないかと。普段が楽しくないのに、練習が日本より良くなるわけがないと自分は思っています。
「ファッションとか音楽とか趣味的なことでも話が合いますし、人間関係のストレスがないのも大きいです。格闘技のことだけを考えて日々を過ごすことができていて」
──平本選手は思ったことを面と向かって、ストレートに言葉にする。そこで相手のリアクションがあるのは、英語を操る文化圏にフィットしやすいのかと。
「ホントにストレスがなく過ごせています。この3カ月でイチから人間関係を構築してきて、その中で気持ちが伝わればOKみたいなところがあるなって。格闘技は幸いなことに世界共通語があって、練習はもう全く問題なく日本以上に飲み込めている気がします」
──英会話は段階がありますが、まずは恥ずかしがらずに気持ちをぶつけること。時制の一致なんてどうでも良いと思います。こちらの気持ちを受け入れて、聞き取ろうしてくれる人には通じるかと思います。
「そうですよね、分かります。エリックっていうキックのトレーナーがいるんですけど、今日のパーティにもいる人で、僕より2カ月前にこっちに来たばかりだから、知り合いも少ない者同士でいつも一緒にいるんです。車で色々なところに連れて行ってくれたりして。
とにかくエリックには翻訳機も使って何かを伝えようと話してきたから、他の皆には通じない言葉も分かってもらえるんです。で、『レンはこういうことを言っているんだ』と英語から英語にエリックが通訳をしてくれて(笑)。
日本にいる時は打撃のことを尋ねても、『打撃は平本君の方が分かるから、自分を信じれば大丈夫』っていう風に遠慮されることが多かったです。それがこっちではデュークとかも『キックはこうだけど、MMAはこうだ』っていう風にバシバシ言ってくれます」
──デュークが元キックボクサーで、GLORYの解説者をするほどでしたから、キックへの造詣もありますし。とにかく言葉にする文化ですよね。間違っていたら、ゴメンと言って。全てがそうじゃないですが、日本よりは少なくとも口にする文化だと自分も思っています。
「ハイ。だから、僕はここに来るべくして来たんだと感じました。日本だとMMAの練習をしていて、僕の打撃はビビられていると思います。でも、こっちは関係ないんですよ。K-1もキックボクサーも関係なく、ガンガン来ます。久しぶりに殴り合ったなって、逆に新鮮でした。結果、殴り合ったことで皆の見る目が変わって。それで認めてくれました。
で、時差ボケが直ったぐらいの時に、初めてセルジオとスパーリングをしたんです。正直、日本での練習ではMMAスパーでもテイクダウンを警戒して、打撃を意識するということはなかったです。
でもセルジオとかになると、そうはいかないです。普通にキックボクサーで。『しっかりガードしないと危ない』と思いました。そのうえでテイクダウンも速いわけじゃないですか。初めてセルジオとぶつかり合いを経験した時に、凄く感動して。『ここで死に物狂いでやっていれば、間違いなく強くなれる』と思い本当に練習が楽しくなりました。
他の選手も組んでいる最中でも、いきなり殴ってきますしね(笑)。躊躇ないです。でも、殴ってくる相手に殴られて冷静にいられるようにもなって」
──大丈夫だと思っているとカッとしますが、そうじゃないから冷静になれるということでしょうか。
「ハイ。そういう感じです。それもセルジオがすぐに『リラックス!!』って声を掛けてくれたのも大きいです」
──いやぁ本当にハマったのですね。ルーファスポーツが。
「米国に来るまでに組み技の方は、相当に練習をさせてもらっていて、自分のなかでは基礎は身に着けたと思ってやってきたのですが、レスリングのクラスの後もセルジオとUFCファイターのジェラルド・マーシャードが色々とアドバイスをくれます。最初の頃は本当にきつかったんですけど、今、気付いたら自分は総合格闘家になっている。そんな自分にビックリしている感じです(笑)」
──平本選手は自分で色々と考えることができる選手なだけに、練習と合致させるという部分で難しいこともあるのではないかと、実は思っていました。ただ米国に行く前に相当にMMAとして基礎が身についているとも練習仲間から聞いていました。
「シンプルに言って、デビュー戦を戦った頃は寝技に関して僕は素人でした。あの試合後にテイクダウンディフェンスだけでなく、パンチの技術も含め全部変えていかないといけない……一旦全て白紙にしようと思いました。
自分の拘りを捨ててストライカーだ、どうだということでなくてMMAを戦う上で一番強くなれるスタイルを創っていこうと。そこから組み技や寝技に関しても、色々と練習をし、質問をして知識を増やしてきました。結果UFCとか見ていて、自分だったらどうなるかとか考えることができるまでにはなっていたと思います。
ただ教えてもらったことを組み合わせていくのは自分の作業だったのが、こっちに来ると打撃、テイクダウン、スクランブル、寝技、それらの組み立て方と答えがあって。そこを鍛えてもらうことで、強くなれている。大晦日の試合では寝かされるとヤバイから、とにかく打撃を当てないといけなかったですが、今はテイクダウンも切ることができるし、寝かされても立てば良い。そして一から殴って、蹴ってとやっていえば良いという考えになりました」
──そうなると、余計に打撃が生きますね。
「ハイ。本当にステップアップできていると思います。だから試合をしたいですね。試合をして分かることってあるので。小さい頃からキックの練習と試合を続けてきましたけど、今、ここにいて初めて努力していると感じないで、努力することができるようになりました。なんか全然疲れないんですよ。明るい明日があるから、追い込んでも疲れないのか。ここまで追い込んでいるのに、なぜ疲れないのか分からないです(笑)」
──ゾーンですかね(笑)。
「あるとすれば格闘技に集中できているから、そこかなと」
<この項、続く>
■BELLATOR272視聴方法(予定)
12月4日(土)
午前9時00分~ U-NEXT
【写真】秒殺男マッキニーと、確かな打撃を持つジアム。要注目のアンダーカードだ (C)Zuffa/UFC
20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN198:UFN on ESPN+56「Vieira vs Tate」でテレンス・マッキニーがフェレス・ジアムとオクタゴン2戦目を戦う。
6月のマット・フレヴォラ戦では左クロスからパウドアウト、僅か7秒で衝撃のUFC初勝利を挙げたマッキニー。実はその8日前にFAでマイケル・イリザーリを72秒でパウンドアウトしている。キャリア11勝3敗、マッキニーは勝っても負けて判定決着はない。2019年のコンテンダーシリーズではショーン・ウッドソンに2R1分49秒で飛びヒザでKO負け、それ以外の2つの敗北は39秒──足の負傷でTKO負けと、デリック・マイナーの三角絞めで57秒一本負けを喫している。
対して11の勝利は上に挙げた2試合以外にLFAでハイキック&17秒KO勝ち、LFA前のローカルショーでは16秒でTKO勝ちと、直近の4試合のファイトタイムは合計しても、僅か2分2秒と初回の半分も戦っていないことになる。
ばかりかマッキニーは、7秒勝利をキャリア6戦目に既に経験している。14試合の実戦経験で、2度の7秒勝利を挙げているファイターが果たしてマッキニー以外に存在しているだろうか。しかもキャリア11勝のうち、驚くなかれ10試合が初回フィニッシュという秒殺王だ。
そんなマッキニーだが、LFA時代に過去の行いを動画でアップし、「人生は1秒で変わる」と若い世代を啓蒙したことでも知られる。
2014年に彼はマジックマッシュルームとLSDを使用したことで幻覚を見て悪魔がいる」と騒ぎを起こす。駆け付けた警官に押さえつけられそうになり、暴れたことでテーザー銃(銃の部分と導線で繋がった2つの棘のある射出体で、電気ショックを与えるスタンガン)で撃たれて拘束された。そのまま救急車で病院に運ばれたマッキニーは2度心臓が止まったが、医師によって蘇生し命が救われたという過去を持つ。
この経験を白日の下に晒し、同じ過ちを犯さないようにと訴えかけたマッキニーが、オクタゴン2戦目で戦うジアムはK-1ルールのキックや散打の経験もあり、MMAデビュー後に母国のGLORYに出場するほどの打撃の使い手だ。
ジアムはキックでは見事なダッチコンビネーションに首相撲&1度のヒザ蹴りという打ち分けを見せていた。MMAの中で左ハイを駆使し、ワンツーでも秒殺KOをしてきたマッキニーだが、立ち技競技で実績を残す相手にこれまでのように打撃が通用するのか。
と同時にカレッジでレスリングを続けてきたマッキニーは、強固なポスチャーから振り下ろされるパウンドが、隙がなく強力だ。キックだけでなく柔術の練習も続けてきたジアムが、マッキニーの組みの圧力を跳ね返す、あるいは受け流すことができるのか。
あるいは組んでくるマッキニーを相手に、下がりながらのパンチをジアムは入れることが可能か。マッキニーはスタンドで攻勢にあっても、大きな一発を被弾する可能性もある。
そのなかで、打撃かテイクダウンがどのような選択をするのか。勝機と危機が入り交ざるオクタゴンのなかで、まずはマッキニーの選択を注視したい。
■視聴方法(予定)
11月20日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC FIGHT PASS
■UFN198計量結果
<女子バンタム級/5分5R>
ケトレン・ヴィエイラ: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135.5ポンド(61.46キロ)
<ウェルター級/5分3R>
マイケル・キエーサ: 170.5ポンド(77.34キロ)
ショーン・ブレイディ: 170.5ポンド(77.34キロ)
<バンタム級/5分3R>
ハニ・ヤヒーラ: 135.5ポンド(61.46キロ)
カン・ギョンホ: 136ポンド(61.69キロ)
<女子フライ級/5分3R>
ジョジョ・カルダーウッド: 126ポンド(57.15キロ)
タリア・サントス: 125.5ポンド(56.92キロ)
<バンタム級/5分3R>
エイドリアン・ヤネス: 135ポンド(61.24キロ)
デイヴィー・グラント: 135.5ポンド(61.46キロ)
<フェザー級/5分3R>
パット・サバティニ: 145ポンド(65.77キロ)
タッカー・ルッツ: 145.5ポンド(66.0キロ)
<ライト級/5分3R>
ラファ・ガルシア: 155ポンド(70.31キロ)
ナタン・レヴィ: 154ポンド(69.85キロ)
<女子ストロー級/5分3R>
ローマ・ルックンブーミー: 115.5ポンド(52.38キロ)
ルピタ・ゴディネス: 115.5ポンド(52.38キロ)
<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー: 155.5ポンド(70.53キロ)
フェレス・ジアム: 156ポンド(70.76キロ)
<フライ級/5分3R>
コディー・ダーデン: 126ポンド(57.15キロ)
アオリーチーラン: 126ポンド(57.15キロ)
<フェザー級/5分3R>
シャ・イラン: 145ポンド(65.77キロ)
ショーン・ソリアーノ: 146ポンド(66.22キロ)
<女子ストロー級/5分3R>
ルアナ・ピニェーロ: 116ポンド(52.62キロ)
サム・ヒューズ: 115.5ポンド(52.38キロ)
2021年11月14日(日)大阪・丸善インテックアリーナ『Cygames presents RISE WORLD SERIES 2021 OSAKA.2』にて、るRISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント優勝・原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM)と対戦するGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/Kiatmoo9)が9日(火)午前に無事来日したことをRISEが発表した。(全文は以下リンク先参照)
https://news.yahoo.co.jp/articles/6cd9a2cc17d71887483e409e1c436cfec01bd762
続きを読む
<ミドル級/5分3R>
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)
Def.2R0分18秒by TKO
アンドレアス・メケイリディス(ギリシャ)
入場時から弓矢を射るパフォーマンスを見せたペレイラ。正真正銘のワールドトップ・キックボクサーがUFC初陣を戦う。Glory世界ミドル級とライトヘビー級を制したMMA4戦目のペレイラに対し、メケイリディスが右ローを蹴る。かわしたペレイラが右ローを返す。メケイリディスはシングルから組みついてケージへ、テイクダウンを決めスクランブルでバックを伺う。
キムラのペレイラは片ヒザをつき、ワンフックを許す。ほぼパンチを出さず固めるメケイリディス。ペレイラは立ち上がった胸を合わせる。こうなるとブレイクもある展開で、メケイリディスは右腕を差し、ペレイラは小外掛けをケージを利して耐える。残り70秒、レフェリーがブレイクを命じ、ペレイラが右ストレートを伸ばす。そこに組みついてケージに押し込むメケイリディスにMSGのファンがブーイングを送る。残り30秒、ヒザをボディに入れたペレイラは初回を失った。
2R、ペレイラが右ハイ。ローを空振りしたメケイリディスに、ペレイラが跳びヒザを放つ。左ヒザがモロにアゴを打ち抜き、メケイリディスが腰から崩れ落ち大の字に。2つパウンドを入れたペレイラが、衝撃的なUFC初勝利を挙げた。
組みがあるなかで、テイクダウンが強いファイターを相手に打撃で勝利──「凄く嬉しい。皆が応援してくれて、対戦相手が受けてくれて試合ができた。感謝している。彼は力が入り過ぎている。僕は力を使わなかった。2Rになると勝機が増えると思っていたから。彼がカムバックしても、終らせるだけだった」とクールにペレイラは話した。