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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o キック ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス パン・ジェヒョク

【Gladiator028】ダギースレンがヅッキーニョスにRNCで一本勝ち。ジェヒョクとの決勝へ

【写真】組み技・寝技になったときのダギースレンのパワーが目立った(C)SHOJIRO KAMEIKE

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)
Def.2R4分19秒by RNC
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)

サウスポーのヅッキーニョスがインロー、ダギースレンはワンツーで飛び込む。さらにダギースレンは右ストレートから左フック、ヅッキーニョスは左右ミドルを蹴る。ダギースレンは変わらず右ストレートから左フックで前に出る。離れた間合いからダギースレンは左フックから右ストレート、ハイ、スピニングバックキックと蹴りを繰り出す。

ヅッキーニョスはそれをバックステップでかわして左ミドルと三日月蹴り、ダギースレンは右ストレートを伸ばすが距離が遠い。ダギースレンはヅッキーニョスの前蹴りを受けて右ストレートで飛び込も、ヅッキーニョスは左フックを返す。

ダギースレンが右のスーパーマンパンチを見せると、ヅッキーニョスは距離を外してシングルレッグで組みつく。ヅッキーニョスはここから四つで組んでテイクダウンを仕掛けるが、ダギースレンはバランスよくトップキープしてパンチを入れる。ヅッキーニョスもダギースレンの足を持って身体を起こして脱出する。

2R、ヅッキーニョスはジャブと右ヒジ、左の前蹴りを見せる。ダギースレンは右ストレートを伸ばし、ヅッキーニョスが前に出てくると左フックを狙う。ヅッキーニョスは左ストレート左ハイ、左の前蹴りと右の関節蹴りを見せ、スピニングバックフィストを見せた。ダギースレンは右ストレートで飛び込みつつ、左の前蹴りから左ストレート、やはり右から前に出る。ヅッキーニョスは右フックを返し、ジャブから左ローとハイ、ダブルレッグから組みつくとボディロックから後方に倒してテイクダウンする。

ここでサイドポジションを取るヅッキーニョスだが、ダギースレンは右腕を差すと、そのままブリッジしてポジションを返す怪力ぶりを発揮。亀になるヅッキーニョスのバックに回ると、スクランブルの展開でもトップキープし、ヅッキーニョスのバックに回る。そしてダギースレンは足を四の字クラッチしてRNCへ。一度はダギースレンの腕を外したヅッキーニョスだったが、ダギースレンが再び腕を回してRNCを極めた。

この勝利でパン・ジェヒョクの待つ決勝に駒を進めたダギースレン。試合後に周囲への感謝と「決勝戦も頑張ります」と次戦への意気込みを語った。


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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o パン・ジェヒョク 水野翔

【Gladiator028】2Rまで動けなかった水野。必死の仕掛けも、パン・ジェヒョクが渋すぎる決勝進出

【写真】ここまで安パイで試合を進めるとは(C)SHOJIRO KAMEIKE

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
水野翔(日本)

サウスポーの水野に対し、右の蹴りを見せたパン・ジェヒョク。左ローのパン・ジェヒョクは、ジャブを伸ばして間合いを測る。慎重なパン・ジェヒョクが攻撃を散らし、水野もすぐには組みに行かない。左の蹴りに、左ジャブを合わせたパン・ジェヒョクは用心深さのなかに余裕を持っているか。

刀を抜くというポーズで挑発するパン・ジェヒョクは、手を出さずに試合を支配している。一度レベルチェンジを見せた水野だが、距離を詰めることができない。残り1分、圧を受け続け下がるようになった水野は右ハイ後も入ることができない。最後に左ハイを見せた水野だが、ほぼ何もできない5分だった。

2R、パン・ジェヒョクがインロー、水野は関節蹴りに前に出ることができない。そして、距離を詰める必要がなく戦うパン・ジェヒョクは右を見せる。何かを見せたい水野。インローで削られ、このままではじり貧となる。パン・ジェヒョクはインローから右ストレート、触ることができない水野は前足を蹴られ続けている。ついにケージを背負った水野だが、パン・ジェヒョクは決して無理をしない。と右ハイからスピニングバックフィストのパン・ジェヒョクに対し、水野がダブルからシングルレッグへ。

抜群のバランスを誇るパン・ジェヒョクは、回って背中に乗るように前転してバックを取り切り足をフックする。絞めを防ぐ水野はキムラをとりつつバックに回る。ここもパン・ジェヒョクは無理をせず、バックを制したままラウンド終了を迎えた。

最終回、すぐに距離を詰めてシングルの水野だが、頭を押したパン・ジェヒョクが足を引き抜く。距離を近づけている水野は足を取りに行くも、パン・ジェヒョクがスプロールから、がぶってパンチを入れる。バックに回ることもなく、殴って離れようとするパン・ジェヒョク──だが、これは防御一辺倒ともいえる。

とにかく詰めるしかない水野は、左オーバーハンドからシングルレッグも、頭が下がりすぎてバックを許しそうになる。頭をマットにつkて動きが止まった水野だが、レッスルアップからシングルを続ける。股間でクラッチして背中をつけないパン・ジェヒョクは、盤石のバック奪取へ。両足フックから右腕を滑り込ませたパン・ジェヒョクがRNCをセットする。

防いだ水野は胸を合わせて、懸命にエルボーを落とす。下から固めたパン・ジェヒョクは、試合終了と同時に勝利を確信して両手を高々と広げた。結果、フルマークの判定勝ちを収めトーナメント決勝進出を決めたパン・ジェヒョクが「ボクハ・サクライダイヒョウ・スキ。ボーナス・クダサイ。ゴメンナサイ、フィニッシュ、ノックアウト・デキナクテ。ソーリー、ミズノセンシュ、ラスト、ホントニツヨイ。力を使ってフィニッシュできなかった。グラジエイター・サイコー」とバイリンガルマイクで試合を締めた。


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Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o キック キム・ウィジョン 木村柊也

【Gladiator028】木村柊也がAngel’s FC王者に圧勝!4戦4勝4KO・平均試合時間63秒、驚異のレコードを更新

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
Def.1R1分09秒by TKO
キム・ウィジョン(韓国)

木村が右カーフキック、ウィジョンも右カーフを蹴って組みつこうとするが、木村は離れる。木村は前後のステップから前蹴りと右カーフ。ウィジョンも右カーフを蹴って距離を詰めるが、木村はそれをさせない。試合がスタンドに戻ると木村は右の前蹴りを突き刺して右ボディストレート、右カーフキックを蹴る。さらに木村は左アッパーから左フック、さらに右フックから一気にパンチをまとめる。

ウィジョンはダブルレッグに入るが、木村はそれを切る。ウィジョンは引き込むようにガードポジションを取ると、木村は一気にパンチを連打。ウィジョンが亀になって木村のの足にしがみつくが、木村はそこパンチを連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

自身初の国際戦で、韓国のAngel’s FC暫定ライト級と中国のICKF(International Kung Fu Federation)フェザー級の2本ベルトを保持するウィジョンに圧勝した木村。これでプロ戦績を4戦4勝(4KO)、1試合平均のKOタイムを64秒とした。

試合後に木村は「ワクワクしていて、木村ドンナ戦い方をするんだろう?と思ったと思うんですけど、僕とやると誰でもこうなります。ここでやっている以上、ここのベルトを獲りたいと思うので、狙っていきます」とタイトル挑戦をアピールした。

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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o 上田祐起 吉田開威

【Gladiator028】バック&RNCの厳しい展開を凌いだ吉田が、回転バックエルボーで逆転KO勝ち

【写真】吉田は寝技を凌ぎ、餌を蒔き続けて逆転KO勝ちした(C)SHOJIRO KAMEIKE

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
Def.2R4分54秒 by KO
上田祐起(日本)

いきなり右ミドルを入れた吉田。さらに左右の蹴りを散らして、ジャブを伸ばす。上田のローに左フックを合わせた吉田だが、右を見せられた組まれると一気にバックを取られる。後方に倒れ込みながら、ボディトライアングルに取った上田が、パンチを入れながらNRCをセットする。上田は左腕を深く組み込む。何とか耐える吉田だが、まだ3分残っている。腰をずらそうとする吉田が立ち上がると、上田はオタツロックに。振り落とすのは怖い態勢だが、足のフックが緩んだ上田が着地する。

打撃の間合いに戻ると、吉田が左ローを蹴る。さらに右ハイを蹴った吉田に組みついた上田が、ワキを潜ってバックへ。再び後方に自ら倒れようとした上田。直ぐに起き上った吉田が胸を合わせて、ワンツーを振るう。さらに蹴り、スピニングバックフィストを見せた吉田の飛び込みに上田が左をヒットさせる。残り30秒、組んでバックに入った上田はワンフックからマウントに移行しようとする。上から殴られまいと背中を見せた吉田は、攻め込まれ続けた初回を道筋を立てて守り切った。

2R、吉田が左ロー、右三日月を蹴る。やや攻め疲れが見える上田は左を被弾する。さらに右を入れた吉田は左カーフを続け、スピニングバックフィストから蹴りに繋げる。左に右をクロスで合わせた吉田は、回転系の蹴りのフェイクから回転系のパンチへ。組まないのか、組めないのか──上田はジャブ、フックで殴られる。吉田はワンツーを入れ、左カーフ、スリップした吉田は立ち上がるところで組まれてケージに押し込まれる。

ここもワキを潜られた吉田は、ヒジを後方に入れる。正対しつつ、足をかけてバックに回った上田のオタツに胸を合わせることができない吉田だが、足が抜けると正対してパウンド。立ち上がった吉田は、続いた上田の右ストレートに右スピニングバックエルボーを当てる。この一発で吉田が、逆転勝利を手にし「今回は危ない試合でしたけど、KOを狙っていて倒せて良かったです。もっと強い相手とやりたいです。タイトルマッチへのチャンスをくれると嬉しいです」と話した。


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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o チョモランマ1/2 森井翼

【Gladiator028】森井、3年ぶりの復帰&47歳・チョモランマ1/2を右ストレートでKO

【写真】やはり年齢・ブランクの壁は大きかった(C)SHOJIRO KAMEIKE

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
Def.1R0分34秒by KO
チョモランマ1/2(日本)

森井がジャブ・左フックで前に出て右ストレートにつなげる。チョモランマも右ローを蹴り返すが、森井がそこに右フックを合わせると、右ストレートを一閃。これでチョモランマが後方にばったりと倒れ、レフェリーが試合をストップした。試合後、森井はウェルター級での王座獲りをアピールした。


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45 Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o パンクラス 今井健斗 宮川日向 山上幹臣

【Gladiator028】初回を微差で落とした今井が、2RにしっかりとTD&コントロールで宮川を下す

【写真】勝負所のテイクダウンはやはり重要(C)SHOJIRO KAMEIKE

<フライ級/5分2R>
今井健斗(日本)
Def.3-0:19-18.19-19(must)、19-19(must)
宮川日向(日本)

長身&リーチの長い宮川が左ジャブを伸ばす。さらにローを繰り出し、ワンツーを放つ。

シングルを切られた今井だが、すぐに仕掛けなおして足払いとミックしてテイクダウンを奪う。ウィザー&ヒザ立ちの宮川は立ち上がるもののボディロックで、倒されサイドで抑えられる。マウント狙いに、シングルの宮川。

今井が反応して、バックに回ると落とされずにRNCを仕掛けていく。

リストを取って耐える宮川は、外されると同時に胸を合わせていく。ここは今井がすぐにスクランブルで離れると、宮川はヒザ蹴りを入れる。ボディロックを小手で投げた宮川が逆にバックを制す。逆にリストが命綱の今井が耐えていると、宮川が殴ってボディトライアングルに。再度RNCをセットしようとした宮川に対し、今度は胸を合わせにいった今井がワキを潜ってバックへ。宮川が背中をつけると、今井は上四方からワキをすくいつつエルボーを落とした。

2R、左を見せて組んだ今井が早々にリフトして、スラムダウン。今井はサイドで抑えると、枕で抑えパンチを落とす。首を抱えてギロチンをセットした今井、自ら背中をつけてスクイーズする。さらにマウントに移行した今井がギロチンが解くと、宮川は足を一本戻す。しっかりとトップから殴る宮川は反時計に回ると、逆の時計回りでパスをマウントへ。自らハーフに戻るようにガードのなかに入った今井は、盤石の抑えでパンチやエルボーを振り落とす。

マウント狙いに腰を押してブリッジの宮川だが、返すことができない。頭をつけた状態で今井がパウンドの数を増やす。手がなくなり、諦めの表情も見える宮川が、懸命に足を戻す。今井は構わず殴って、タイムアップを迎えた。

結果はマスト判定が2人ながら、今井が3-0で勝利。パンクラスを含め、山上幹臣撃破から3連勝となった今井、上位勢や✖アジア勢との対戦が楽しみだ。


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45 AB Gladiator Gladiator028 MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC YouTube しゅんすけ アドニス・セビジェーノ キム・ウィジョン キンコンカンコンケンチャンマン ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス チャンネル パン・ジェヒョク ライカ ルキヤ 上田祐起 中川晧貴 今井健斗 古賀珠楠 吉田開威 宮川日向 木村柊也 森井翼 水野翔 河名マスト 澤田政輝 田口翔太 石田拓穂 磯嶋祥蔵 福田泰暉 福田龍彌 荒木凌 野口蒼太

【Gladiator028】成長の証=ダギースレンとの再戦へ。チハヤフル・ヅッキーニョス「全く違ったMMAを」

【写真】国際戦2試合を含む、ハードな5試合でヅッキーニョスが手にした武器とは── (C)SHOJIRO KAMEIKE

もう既にオープニングファイトが開始しているGLADIATOR028。フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でチハヤフル・ヅッキーニョスが、リベンジに挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝でダギースレンに敗れたヅッキーニョスは、15カ月で5試合を戦う打撃で戦える気持ちを創ってきた。一足飛びなど考えす、一歩一歩確かな成長を遂げたヅッキーニョスがこの間に経験と成長を訊いた。


――挑戦者決定トーナメント準決勝に臨むヅッキーニョス選手ですが、チャンピオン河名マスト選手のRoad to UFC準決勝敗退をどのように捉えていますか。

「残念な気持ちではありますが、最初にダウンを取ったの河名選手で。何もできなくて負けたわけでないです。現実は厳しいと思うのと、もう戦えないと思っていたので再戦のチャンスがあるかもということはポジティブにも捉えることができるという感じですね。

本音は勝ち続けてUFCに行ってくれていたら、ニャムジャルガルに続いてGladiatorのチャンピオンがUFCに行くことになっていればGladiatorの存在も明確になったのかとは思います。同時にここでチャンピオンになるとRoad to UFCに出られるという認識を僕は持っています。Gladiatorで色々な外国人選手と戦って、上を目指す。そこに他の日本人選手が来てくれたら、もっと盛り上がるでしょうし」

──押忍。そのように国際戦を繰り返すことで、力をつけていたヅッキーニョス選手。そういう戦いの序章だった時にダギースレンに判定負け、そして再び肌を合わすこととなりました。

「前回のダギースレン戦は大きかったです。実際にあの試合に負けて……通用した部分もあったけど、全体的に押し切られた試合でした。あの負けで、会社を辞めようと決めて。翌日に上司に伝えたんですよ」

──えっ!!

「実際に退社したのは、今年の2月なんですけど。あそこから気持ちも切り替わりいつか再戦したいと思っていたので、それが1年と3カ月……短いといえば短いですが、ブランクを空けずに試合をしてきて確実に成長しているという気持ちがあります。なのでリベンジのチャンスが来たというのは、凄く嬉しいです。

前職と同じでも、フリーになって自分でスケジュールを管理し今は格闘技に集中した生活ができているので。正直、サラリーマン時代は連日の残業と出張が多くて、今からすると『よう、やっていたな』って思うほどで。あの時と比べると、今は格闘技としっかり向き合えています」

──ダギースレンに負けて仕事を辞める決意をした。その時は、どのようにファイターとして強化していきたいと考えていたのでしょうか。

「一番はスタンド、打撃です。もともと打撃が苦手で、試合でも自分から打撃で前に出るってほとんどなくて。サークリングから隙を見て組みつくスタイルでしたが、それでは厳しくなってきたので。打撃が普通にできて、レスリングを強化する。柔術タイプだったので、テイクダウンをしないと自分の強味を発揮できないと考えました。それとフィジカルですね。ダギースレンと戦って、彼を体感して『なるほど』って思いました(笑)。何となく勝っていたことから、打撃だろうが組みだろうが自分から試合を創って勝つという風に変わりました」

──ダギースレン戦後、まず9月にハンセン怜雄選手との再起戦が組まれました。

「ハイ。打撃で倒してやろうと思っていました。ハンセン選手は打撃の選手で、戦績だけ見ると苦戦をしている。なので通用しないことはない。この試合で、自分の殻を破らないと成長できないという気持ちで臨んだ試合でした。実際に殴り合って、削られましたけどパンチでKOできたので良い経験になりました。技術云々でなく、気持ちでいけたのが大きかったです」

──続く12月大会では河名マスト選手に逆に打撃で敗れました。

「あの試合はやはり河名選手のレスリング力ですね。並大抵でないことは覚悟していました。MIBUROで大きな外国人がきてやられちゃうこともありますが、通用しないということはなかったです。だから河名選手と戦っても、打撃で上回って組んでも勝負できると思っていました。そうしたら……圧倒的なレスリング力の差がありました。

飛ばしすぎないで戦おうと思ったら、組みで圧倒されて。勝つには打撃しかないと打ち合ったらKOされました。感覚的な話になりますが、それでもトップレスラーのフィジカルを体験できたのは大きかったです。打撃が中途半端、未完成な打撃で勝負をしたことも敗因の一つだと思っています。組みだけでなく、打撃も反省できた試合でした」

──では今年3月の石田拓穂戦、ある意味絶対に負けられない状況だったかと思います。

「実力的には絶対に勝てるとは言わないですが、少なくとも普通に勝負ができると踏んでいました。リーチ差を生かして、打撃が勝負しようと。でも、その打撃が未完成でした」

──打撃で押し込まれて、逆転の一発という試合でした。

「KOしたパンチは正直、狙っていたものではないです。でも練習をし続けていたパンチでした。近距離でのパンチ、一発で意識を飛ばせたのも初めてで……結果的に打撃の練習の成果が出た試合で。自分のなかでは自信にはなりました」

──5月のパク・サンウォン戦はアドニス・セビジェーノが来日できず、急遽の対戦となりました。そしてストライカーを相手に、一つのテイクダウンからコントロールして腕十字で一本勝ちでした。

「打撃が得意なのは分かっていました。なのでKOをしようとかはなかったですが、打撃戦でどれだけできるのか試そうと思っていました。打撃を出させていなす。見切ったうえでテイクダウン。組んでからはいつも通り戦えばいける。そういう作戦通りの試合でしたね。打撃の向上と、作戦通りに動けることが確認できました」

──打撃を向上させても、打撃戦を一部と考えている。まさにMMAとして打撃と捉えることができていますね。その打撃、どこかで特別に練習をすることはあるのですか。

「ムエタイのプライベートを受けたり、ムエタイの選手と練習する機会を設けました。あとは福田龍彌さんから、アドバイスを良く貰います。そこを実践する。昔から教えてもらってはいたのですが、なんせ打撃が分からなくて。レベルが違い過ぎるから仰っていることが分からなかったのが、ようやく少し分かって来て。龍彌さんのいうことを信じて戦う。それが最近になって、できるようになりつつあると思います。そこは大きいです」

──そして迎えた7月のトーナメント準々決勝、中川晧貴選手に総力戦で競り勝ちました。

「中川選手はグラップラーで、リーチ差があるので打撃で行こうと思っていました。テイクダウンをさせずに、戦う。スタンドでプレッシャーをかけて相手を下がらせる。そこはデキてしっくりとは来ています。ただ僕も被弾してしまいました。前に行く気持ちが強くて。

打撃に拘るより組みの方が強みですし、打撃を混ぜて戦うことが身についてきたというのはあります。ただ、その組みの部分でポジションを返されたり、逆に得意なところで課題が残った形です」

──そして、いよいよダギースレンとの再戦です。以前との違い、改めてお願いします。

「打撃を使って戦えるようになったこと。もちろん、狙い過ぎると自分が貰ってしまうこともあるのですが『できるぞ』というところが違います。前回はスタンドでも、ほぼほぼ僕が逃げ回ってグラップリング勝負をしてたのが、そこも打撃を使って……。綺麗に入るとまではいえないけど、グチャグチャにはならないで戦えるかと思います。少し洗練されたMMAになる。そういうところを見て欲しいです」

──結果オーライかもしれないですが、石田戦で打撃で下がった時に組まずに打撃で勝った。それがあることで、絶対的に組むだけじゃない。その気持ちがあると相手に分かることは、大きいのかと思います。

「人一番ビビりだったんです。スパーリングでもパンチが飛んで来たら背中を向けてうずくまるぐらいの感じで避けていました。今の後輩、一般会員さんは凄いなって思うぐらい僕よりできていました。本当に僕は顔に来るものへの恐怖心が凄くあって。結局、勝ちたいってよりは単純にそういう自分が嫌だった。

恐怖心に打ち克ことは、戦ううえで必要な能力で。逃げ回る自分は嫌だし、逃げ回るスタイルじゃ通用しない。だから、やるしかないと思って取り組んで来たら段々、少しずつですけど向き合えるようになって。目を開けたままでパンチを貰えるようにはなりました」

──その気持ちが創ることができてのダギースレン戦です。

「去年のトーナメントはGladiatorで戦ってきた選手の出場は、僕しかいないような状況だったから出ることができたと思います。それで負けました。今回は、この1年で強さと成長する能力を見せたことで、トーナメント出場が認められたと思っています。あれからの5試合、間を空けずに戦ってきたことで得られた自信があります。ダギースレンも凄く成長しているので、全く違ったMMAを見せることができると思います」

──ところで、今もMMAは東京中心です。グラジでキャリアを重ね、力もつけてきた。首都圏で戦いたいという気持ちは?

「そういう気持ちは、強くは持っていないです。どこでも一緒です。今は配信があるので。昔は東京、後楽園ホールで戦いたいということはありましたが、今は場所に拘りはないです」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


■Gladitator028対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

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【Gladiator028】1年4カ月振りの再戦、ヅッキーニョス戦へ。ダギースレン「打撃をたくさん使いたいです」

【写真】王座決定T決勝の体重オーバー以来、相当に減量には注意が払われているようなダギースレンだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

本日6日(日)、大阪府豊中市の176boxでGLADIATOR028が開催され、フェザー級王座挑戦者決定トーナメント準決勝でダギースレン・チャグナードルジが、チハヤフル・ヅッキーニョスと戦う。
Text by Manabu Takashima

昨年6月に同王座決定トーナメント準決勝で対戦した両者。前回の対戦ではダギースレンがスプリットの大激戦を制した。あれから1年4カ月、この間の成長度合のぶつけ合いを前に寡黙なチンギス・ハンの末裔が、その自信のほどを静かに語った。

――トーナメント準決勝まで2週間を切っていますが、今の体調は如何でしょうか(※取材は9月25日に行われた)。

「体調は良いです。トレーニングも順調に続けることができて、これからは減量に集中していこうとかと思っています。7月に試合があって、それから練習を続けてきました。ここからは体重を落とします」

──もう体重調整の時期に入っているのですね。

「今は動いて体重を落としている状態で、来週になると計量を見据えて体重を創っていきます」

──ヅッキーニョス選手と1年2カ月振りの再戦となります。彼からは前回の対戦後、試経験がダギースレンより多くて、成長の度合いが違うという旨の発言が聞かれます。

「中川選手との試合を見て、ヅッキーニョス選手は去年に自分と戦った時よりもスタミナがついたように感じました。ただ、スピードがないです。前回は私が勝ちました。今回もしっかりと研究したので、勝つのは自分です」

──前戦と比較すると、打撃を使ったMMAができるようになったとも言っていました。

「自分との試合後、ヅッキーニョス選手は多くの試合をしてきたことは確かです。その試合映像は全てチェックしました。試合のたびに成長をしています。打撃でもKOしているので、その辺りは自分も承知しています。でも自分も彼の成長に負けないほど練習をしてきたので、打撃でやりあうことを全然平気です。

逆に自分は前回の試合でグラップリングやレスリングという面で、しっかりと力を発揮することができなかったです。7月のアドニス・セビジェーノ選手との試合でも、そこは上手くいかなったです。なので、今回はしっかりと組みでも強さを見せられるようにスタミナの強化を図ってきました」

──大阪では、どのような試合がしたいと思っていますか。

「前回は組みが多かったので、打撃をたくさん使いたいです。ヅッキーニョス選手と再戦することが凄く楽しみで、ファンの皆さんが喜んでもらえる試合ができると思います」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス(日本)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

■Gladitator028対戦カード
<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔(日本)
パン・ジェヒョク(韓国)

<フェザー級/5分3R>
木村柊也(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
吉田開威(日本)
上田祐起(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
チョモランマ1/2(日本)

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
今井健斗(日本)

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太(日本)
福田泰暉(日本)

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ(日本)
しゅんすけ(日本)

<フライ級/5分2R>
澤田政輝(日本)
荒木凌(日本)

<フェザー級/5分2R>
田口翔太(日本)
藤井丈虎(日本)

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季(日本)
趙大貴(日本)

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵(日本)
キンコンカンコンケンチャンマン(日本)

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠(日本)
藤原浩太(日本)

<フライ級/5分2R>
田中義基(日本)
村田和生(日本)

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【Gladiator028】計量終了 中国で16秒KO勝ち&8月に硬式空手世界2冠王の吉田開威が上田祐起と対戦

【写真】メインカード第1試合はスタイルが対極の両者(C)SHOJIRO KAMEIKE

明日6日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiator028の計量が、5日(土)に同市のSMOKER GYMで行われ、出場選手全員がパスした。
Text by Shojiro Kameike


メインカードの中でチハヤフル・ヅッキーニョスとバン・ジェヒョクは、最初に体重計に乗った時はわずかにオーバーしていたものの、ともにショーツを脱いでクリアしている。ギリギリの状態で計量に臨んだと思われるが、コンディションに問題はなさそうだ。結果、メインカード4試合+プレリミ10試合+オープニングファイト5試合=全19試合の計量がわずか1時間強で終了した。

今大会のメインカードは全4試合中、3試合が国際戦に。もう1試合は吉田開威が上田祐起と対戦する。吉田はプロデビューから5戦無敗で、今年6月には中国でウー・シャオロンをわずか16秒、左ハイでKOした。8月2日から4日にかけて東京で行われた世界硬式空手道選手権大会では、個人-65キロ級と団体戦の2冠を達成している。対する上田祐起は7月大会で福井達郎をRNCで下し、連敗から脱出。互いに打撃と組み、得意なところはハッキリとしているが、3Rの中でMMAとしての進化が求められる。

プレリミには5月大会で山上幹臣をKOした今井健斗が出場し、現在3連勝中の宮川日向と激突する。前回のインタビューで、沖縄遠征の際に松根良太THE BLACKBELT JAPAN沖縄代表からUFCジャージを貰ったことを明かした今井。計量会場にもそのUFCジャージ着用で登場した。計量後のルール説明で「頭部への塗布物禁止」を聞いたあと、レフェリーにしっかりパーマをかけた頭を触って確認してもらっていた。

■Gladitator028 視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Gladiator028 計量結果

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
チハヤフル・ヅッキーニョス:66.2キロ
ダギースレン・チャグナードルジ:66.0キロ

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
水野翔:66.1キロ
パン・ジェヒョク:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
木村柊也:66.1キロ
キム・ウィジョン:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
吉田開威:61.3キロ
上田祐起:61.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼:77.3キロ
チョモランマ1/2:77.4キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向:57.1キロ
今井健斗:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
野口蒼太:65.6キロ
福田泰暉:66.2キロ

<バンタム級/5分2R>
ルキヤ:60.9キロ
しゅんすけ:61.5キロ

<フライ級/5分2R>
澤田政輝:56.7キロ
荒木凌:57.0キロ

<フェザー級/5分2R>
田口翔太:65.9キロ
藤井丈虎:65.2キロ

<ウェルター級/5分2R>
後藤丈季:77.3キロ
趙大貴:77.2キロ

<ライト級/5分2R>
磯嶋祥蔵:70.4キロ
キンコンカンコンケンチャンマン:69.3キロ

<フライ級/5分2R>
古賀珠楠:56.9キロ
藤原浩太:56.3キロ

<フライ級/5分2R>
田中義基:57.0キロ
村田和生:56.0キロ

<ライト級/5分1R>
LUCKYBOY慶輔:70.3キロ
健椰:69.5キロ

<フライ級/5分1R>
岩崎圭吾:55.7キロ
古賀琉斗:57.0キロ

<バンタム級/5分1R>
原田康平:60.8キロ
菱田景太:61.2キロ

<55キロ契約 5分1R>
伊藤瑛大郎:53.3キロ
枦山祐気:54.8キロ

<バンタム級/5分1R>
川口彪弥:61.5キロ
高橋風我:61.2キロ

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【Gladiator028】初の国際戦=キム・ウィジョン戦へ、木村柊也「やることは変わらない。しっかり倒す」

【写真】MMAはルーキーでも、格闘家としての着眼点はやはり全日本王者クラス (C)TAKUMI NAKAMURA

6日(日)に大阪府豊中市の176BOXで行われるGLADIATOR028にて、木村柊也がキム・ウィジョンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

日本拳法での輝かしい実績をひっさげ、MMAの世界に飛び込んだ木村。ここまでプロ3戦3勝、3試合の平均タイムが61秒、2分以上試合をしたことがないという圧倒的な強さを見せつけてきた。

そんな木村に用意された相手は韓国のAngel’s FC暫定ライト級と中国のICKF(International Kung Fu Federation)フェザー級の2本ベルトを保持し、柔道では韓国の準国家代表チームのメンバーだったウィジョンだ。

木村にとっては過去最強の相手であり、組み・テイクダウンを武器とする相手への対応が試される試合でもある。今の木村がどの位置にいるかが分かる一戦を前に、木村は「ワクワクしていて楽しみ」と語った。


――GLADIATOR028にてキム・ウィジョンと対戦が決まりました。最初にこのオファーを受けた時はどんな心境でしたか。

「初めての国際戦ということで、いつも試合の話が来た時は緊張から入るんですけど、今回はワクワクが勝った感じですね」

――いつも堂々と戦っている木村選手なので、試合が決まって緊張するというのが意外でした。

「試合が決まった瞬間は緊張が大きくて、試合に向けて練習していく中で、それが楽しみに変わっていく感じなんです。でも今回は試合が決まった瞬間から、ワクワクしていて楽しみですね」

――木村選手はここまで3戦3勝、まだ2分以上試合をしていないという圧倒的な強さを見せてきました。ずばりもっと上のレベルの選手と戦いたいと思っていましたか。

「そうですね。それはもう2戦目ぐらいからずっと思っていて、自分がどこまでできるのかをずっと試したいと思っていました」

――試合時間は短いですが、プロのMMAで戦った感想はいかがでしたか。

「意外とやりやすいというか、日本拳法のバックボーンをいい感じにMMAに繋げられているのかなと思います」

――木村選手には日本拳法出身で輝かしい実績を残してMMAに転向しました。木村選手のように強烈なバックボーンを持った選手はそれを活かす選手もいれば、その動きが抜けない選手がいると思います。

「自分は日本拳法の良いところだけを残して、悪いところはどんどん切っている状況です」

――MMAにおける日本拳法の良い部分と悪い部分、具体的にどういったところですか。

「日本拳法は倒し合いではなくて本数勝負なので、一本決めればそこで終わりという感じなんです。でもMMAは攻撃を当てても満足しちゃいけないし、むしろ一発当てたら追撃して倒し切ることが大事じゃないですか。その癖は修正しないといけないところでしたね」

――なるほど。日本拳法には攻撃を効かせる・倒すという概念がないんですね。

「そうなんですよ。当てたら勝ちみたいなところがあるから、攻撃がちゃんと当たったら追撃するんじゃなくて、一回距離を取ってリセットしちゃうんです。MMAを始めた頃は(パンチが)効いたのは分かるんですけど、その瞬間に下がっちゃうというか。今まで一発当てる・一本決めるためにやってきたんで、体がそうなっちゃっていましたね。MMAは一発当ててから攻撃をまとめる作業をすることが大事なので、ずっとそこを意識して練習しています」

――逆にMMAに活かせた良い部分はどこでしょうか。

「日本拳法時代は自分から組んで投げる選手ではなくて、周りの選手より身体が小さかったので、自分に対して組んで倒してくる選手が多かったんですね。だから組みをディフェンスするという部分は日本拳法時代からやってきたことなので、組まれても倒されないとか体感の強さというのは今も生かされているのかなと思います」
――倒されない・投げられずに自分の打撃を当てるという意味では、日本拳法時代と変わらないのですね。

「そうですね。ずっと動いて踏み込んでパンチを当てる。組まれても倒されない。それを繰り返すという意味では同じことをやっているイメージです」

――そして今回、ウィジョンと対戦するうえでどこに一番ワクワクしていますか。

「やっぱり初の外国人選手、かつチャンピオンというところですよね。そこに対してすごくワクワクがあります」

――今回はウィジョンの組みにどう対応するかがポイントの試合になると思います。

「バックボーンが柔道というのも分かっているし、過去の試合を見ても組みが中心で、相手選手を漬けて…という感じで来るのは分かっているので。そこをどう攻略するかは自分でも、ほぼほぼ完成しています。あとはケージの中で自分がどういう動きで倒すのかなというのを考えているだけですね。今は」

――逆にウィジョン相手だからこそ、見せられるものもあると思いますか。

「そうですね。普段からBRAVEで練習していて、組みの強い選手がたくさんいるし、相手が組んできたとしても、そこは対応できるなという自信があります。だから今回は色んなこと、打撃や組みを見せつつ、相手に何もさせずに倒せたらいいなと思っています。いい意味でバックボーン関係なく、MMAをやって勝ちたいと思います」

――BRAVEのプロ練習を取材させていただいて、宮田和幸代表が最近のMMAの傾向を踏まえて、常に殴ることを意識させて指導しているなと感じました。その意識を持つことで発見したものはありますか。

「ありますね。やっぱり組みの選手が多いので、基本的には自分の感覚では自分から踏み込んで打撃を当てに行く感じなんですけど、逆に相手が組みに来た瞬間に殴る・当てるというところが勉強になったりしますね。打撃に対するカウンターじゃなくて、組みに対するカウンターの打撃みたいな」

――そこが分かってくると戦いの幅も広がりましたか。

「組みに対する苦手意識が減ってくるし、近い距離でも戦えるよという気持ちになってきます」

――今回が初の国際戦で、しかも対戦相手がタイトルを持っているということで、この試合に勝てばさらに次のチャンスに繋がると思います。この試合の先にはどんなキャリアを積んでいきたいと思っていますか。

「今回しっかり倒して勝って、勝てば次はもっと強い選手が来ると思うし、自分の名前も上がってくると思うんで、 色んなことを身につけて、MMA選手として強い木村柊也を見せていきたいです」

――MMAにおける自分の評価を上げたいですか。

「そうですね。この階級(フェザー級)で誰が強いと話題になった時に自分の名前が出てくるようになりたいです」

――BRAVEの選手たちは海外の団体でも戦う選手が多いですが、木村選手もいずれは海外で試合をしていきたいと思いますか。

「そうですね。あと自分は海外だけじゃなくて、国内でも有名になって強い選手になりたいなと思っています」

――木村選手にとって注目の一戦、どんな試合・勝ち方を見せたいですか。

「今回は初の国際戦なんですけど、自分がやることはいつもと変わらないです。しっかり倒しに行く戦いをして、 最後は倒して勝って、会場を盛り上げたいと思います」

■視聴方法(予定)
10月6日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル


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