【写真】チームWARDOGとともに韓国へ!(C)WARDOG
4日(土)、韓国クミ市で開催されるGFC10で、WARDOGストロー級王者の中務修良がフライ級でキム・テフンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike
今年3月にグラジエーターでフィリピンのエイドリアン・バトト・シェマーと対戦し、ヒールで斬って落とした中務が韓国GFC(Gentleman Flower Fighting Championship)のフライ級王座に挑戦する――はずだったが、直前で同級王者ウ・ジウォンが負傷欠場となり、代わりにキム・テフンとのノンタイトル戦に臨むことに。現地で試合前日、午前中に本計量を終えて17時から始まる公開計量(セレモニアル計量)を待つ中務に、海外の試合に挑む理由と今後の抱負について訊いた。
――本計量を終え、公開計量を待つ間にインタビューを受けていただき、ありがとうございます(※取材は11月3日に行われた)。
「こちらこそ、タイトルマッチではなくなったのに――ありがとうございます! 計量はプラスマイナス500グラムまで認められていたので、57キロでパスしてきました。キム・テフン選手も直前のオファーだったと思いますが、計量はクリアしていました」
――当初はウ・ジウォンの持つGFCフライ級王座に挑む予定でしたが、王者が練習中の怪我で試合ができなくなり、代わりにキム・テフンとのノンタイトル戦に臨むこととなりました。
「もともとタイトルマッチだから試合を受けた、というところもあって。それだけに僕もモチベーションは高かったです。王者が負傷欠場で対戦相手が変わると聞いたのは、本当に数日前でした。最初は『タイトルマッチとして試合を行うことは変わらない』と言われていたのですが、それがノンタイトル戦になると聞き、正直モチベーションも下がったんです」
――国内ではなく海外で戦うのですから、尚更ですね。
「間に入ってくれているワードッグの柿原勇気代表からも、『タイトルマッチだから受けた試合だし、出場自体を断ってもいいよ』と言われました。で、どうしようかな……と考えた末に、僕にとっては今後のキャリアを考えた時に、海外での試合経験は重要だと思ったんですよ」
――今後は海外での試合を優先させていきたいのでしょうか。
「そうですね。国内の団体とも交渉しながら、決まらないことが続いていて。一方で柿原さんからは『海外からのオファーが多い』と聞いています。特に韓国からのオファーが多いそうで、それなら海外に出ていくのもアリなのかなと思いました」
――結果、ノンタイトル戦でも出場することにしたわけですね。代わりに中務選手と対戦することになったキム・テフンはほぼ情報がありません。
「そうなんですよ。せっかくインタビューしていただくのに、あまり試合の話ができずに……すみません」
――いえいえ、まさに状況が状況ですから。格闘技サイトの戦績を見るとMMA2戦2敗です。プロモーターとしては、どうしても中務選手に出場してもらいたい。そのためにこの短期間でフライ級に落とせる選手を探したものの、戦績から考えてタイトルマッチにはできない……という判断だったのかもしれません。
「まぁ、そういうことなんだと思います。まずウ・ジウォン選手が出られないと確定してから2日後に、柿原さんを通じてキム・テフン選手の話が来ました。でも情報が全くないし、他の方が試合映像を探してくれたのですが、レガースを着けた試合が一つ見つかったぐらいで……。もう考えようがないから『分かりました。受けます!』と返事をしました(苦笑)」
――試合を受けるか受けないかを判断する材料もないですからね。
「僕も今回はフライ級で――通常のストロー級よりも減量がないし、それで良いかなと思いました。相手が直前のオファーで体重を落とせず、かなり体重差のあるキャッチウェイトになるのでは……という心配もなかったわけではないです。でもキム・テフン選手も計量をクリアしてくれたので、まずは感謝したいですね」
――今年3月にはグラジエーターに出場し、フライ級戦でエイドリアン・バトト・シェマーに一本勝ちしています。同フライ級王者のニャムジャルガルが王座を返上しているので、大きな動きがあるかもしれません。
「僕も年齢が年齢なので、もうストロー級まで落とすのはキツくなってきました。そのためにフライ級の体をつくっていたところですし、ちょうど良いと思っています。まずは今回の試合に勝って、フライ級も視野に入れていきたいと思います。よろしくお願いします!」
■視聴方法
11月4日(土)午後5時00分~
Gentleman Flower Fighting Championship公式Youtubeチャンネル