【写真】結果云々ではなく、ようやくコンテンダーシリーズの意味を理解したファイトをパイファーが見せた(C)Zuffa/UFC
<ミドル級/5分3R>
ジョセフ・パイファー(米国)
Def.2R1分39秒by KO
オジー・ディアス(米国)
間合いの測り合いから、パイファーが右ローを蹴る。ディアスの踏み込みにダブルレッグを決めたパイファーが、クローズドを割りつつ肩固めからパスガードを決める。反転して防いだディアスのバックを制したパイファーは、両足をフックしボディトライアングルを完成させる。RNC狙いからトップ&肩固めに移行しようとしたところで、ディアスがトップを取る。スクランブルでバックに回りかけたディアスだったが、前方に落とされそうになりパイファーがダブルレッグを仕掛ける。
ディアスが立ち上がり、スタンドに戻るとディアスのジャブに右を放ったパイファーが、逆に左ジャブを当てる。ディアスは右ハイから左ジャブ、ダブルレッグを仕掛けたところで初回が終わった。
2R、パイファーがワンツーに続き左ボディフックを決める。続いて右ローを蹴られたディアスは、前に出るところでローとジャブを受ける。それでも右ストレートを届かせたディアスが、右オーバーハンドを当てる。パイファーは前に出てジャブ、ディアスの左ボディフックに左フックを合わせてダウンを奪う。レフェリーが様子を見る間に、パウンドを2発打ちこみ勝負を決めた。
2020年コンテンダーシリーズ開幕戦、メインでズッファ首脳の望むKO勝ちがジョセフ・パイファーによって生まれた。
そしてダナ・ホワイトは「過去5年のキャリアは問わない。今夜、何をしたかだ。来週の火曜日、新しいメンバーが何を見せてくれるか。それだけなんだ。もしUFCと契約したいなら、ジョー・パイファーのような試合をしろ。ジョー・パイファーになれ。エキサイティングな試合をしろ。フィニッシュを狙え、勝利を目指せ。ジョー・パイファー、UFC入りだ」と過去に例がないほど不機嫌な様子でまくし立てる。
全く笑顔を見せることなく、そのままインタビュアーのローラ・サンコを前を去る。ダナにサンコが「ダナ、ジョー・パイファーは契約ということで大丈夫」と声を掛けると、TV画面から外れた「イエス」という言葉を聞かれた。