【写真】この試合を観戦していたアレックス・ポアタンが、ダナ・ホワイトに「ぜひ契約を」という言葉を掛けたという(C)Zuffa/UFC
<ヘビー級/5分3R>
アルテム・ヴァキトフ(ロシア)
Def.1R4分23秒by TKO
イスラム・マサハフ(フランス)
プロで23勝6敗の戦績を残すヴァキトフはアマでもロシア選手権、欧州選手権、世界選手権を制した強豪キックボクサーだ。Gloryで世界ライトヘビー級王座につき、アレックス・ポアタン・ペレイラと1勝1敗の互角の星を残している。そんなヴァキトフはMMA戦績は2勝1敗。対して、3勝0敗のマサハフが思い切り左右のロングフックを振るって前に出るが、クリンチでケージに押し込めれる。ボディロックのヴァキトフは、体を入れ替えられバランスを崩す。下になったヴァキトフは、マサハフのパンチねらいで立ちあがって組んでボディロックへ。マサハフはケージレスリングのなかでエルボーを放つ。押し返して離れたマサハフがシングルレッグからアンクルピック。耐えるヴァキトフは右腕を差してケージに追い込む。
両腕を差したヴァキトフは崩してテイクダウンを奪うと、背中を見せて立ち上がろうとしたマサハフを後方から殴る。さらに組まれてもヒザをボディに入れたヴァキトフは、間合いを取り直すとボディから右フックを決める。と、ガシャっという音が館内に響き、動きを止めたマサハフにパンチをまとめたヴァキトフがTKO負けを決めた。
「今日、アレックスがいたよね。こないだの試合は素晴らしかった。チームと彼にお祝いの言葉を贈りたい。戦いたい? もちろん、次の次の次、すぐだよ」とヴァキトフは話した。
毎週のようにダナ・ホワイトの口からは前口上が聞かれたが、今週はいきなり合否の発表へ。そして、ショーン・ガウシーは将来性は買われても、「今夜じゃない」と落選。イスラム・ドゥラトフ、マリオ・ピント、コディ・スティール、ヴァキトフの4人がUFCへのステップアップを決めた。