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【DWCS S08 Ep09】元GLORY世界王者。ポアタンと1勝1敗のアルテム・ヴァキトフら4人がステップアップ

【写真】この試合を観戦していたアレックス・ポアタンが、ダナ・ホワイトに「ぜひ契約を」という言葉を掛けたという(C)Zuffa/UFC

<ヘビー級/5分3R>
アルテム・ヴァキトフ(ロシア)
Def.1R4分23秒by TKO
イスラム・マサハフ(フランス)

プロで23勝6敗の戦績を残すヴァキトフはアマでもロシア選手権、欧州選手権、世界選手権を制した強豪キックボクサーだ。Gloryで世界ライトヘビー級王座につき、アレックス・ポアタン・ペレイラと1勝1敗の互角の星を残している。そんなヴァキトフはMMA戦績は2勝1敗。対して、3勝0敗のマサハフが思い切り左右のロングフックを振るって前に出るが、クリンチでケージに押し込めれる。ボディロックのヴァキトフは、体を入れ替えられバランスを崩す。下になったヴァキトフは、マサハフのパンチねらいで立ちあがって組んでボディロックへ。マサハフはケージレスリングのなかでエルボーを放つ。押し返して離れたマサハフがシングルレッグからアンクルピック。耐えるヴァキトフは右腕を差してケージに追い込む。

両腕を差したヴァキトフは崩してテイクダウンを奪うと、背中を見せて立ち上がろうとしたマサハフを後方から殴る。さらに組まれてもヒザをボディに入れたヴァキトフは、間合いを取り直すとボディから右フックを決める。と、ガシャっという音が館内に響き、動きを止めたマサハフにパンチをまとめたヴァキトフがTKO負けを決めた。

「今日、アレックスがいたよね。こないだの試合は素晴らしかった。チームと彼にお祝いの言葉を贈りたい。戦いたい? もちろん、次の次の次、すぐだよ」とヴァキトフは話した。

毎週のようにダナ・ホワイトの口からは前口上が聞かれたが、今週はいきなり合否の発表へ。そして、ショーン・ガウシーは将来性は買われても、「今夜じゃない」と落選。イスラム・ドゥラトフ、マリオ・ピント、コディ・スティール、ヴァキトフの4人がUFCへのステップアップを決めた。


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45 Cage Warriors DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep09 MMA MMAPLANET o UFC コディ・スティール コンバット柔術 チェイスン・ブレア ブログ

【DWCS S08 Ep09】コンバット柔術王者&Polarisベテラン=スティールが、ボディでブレアからKO勝ち

【写真】9月20日に英国CAGE WARRIORSで試合をしたばかりだったブレアとの激闘を制したスティール(C)Zuffa/UFC

<ライト級/5分3R>
コディ・スティール(米国)
Def.2R4分07秒by KO
チェイスン・ブレア(米国)

左リードジャブで前に出るブレア。スティールは続く左ハイをバックステップでかわし、ワンツーで前に出る。直後のダブルレッグを切り、立ち際に右ハイを狙ったブレアが右ローを蹴る。ブレアは右前蹴り、スティールのステップインに右をヒットさせる。ブレアの左をガードしたスティールだが、右ハイに左を合わされる。スティールが右ミドルを決め、右を当てる。こうなるとしっかりと組みつけたが、シングルレッグも倒せずリリース。直後のスティールの右に、カウンターの右を入れたブレアは踏込み際のパンチはかわすが、近い距離のパンチを被弾する数が多い。

残り1分、互いに殴って殴られるという展開のなかでブレアが当ててから間合いを外す。それでも左右のフックで前に出るスティールが組んでもテイクダウンは奪えない。スイッチをし、頭を下げてパンチを見せるブレアに対し、スティールは右ハイを繰り出した。

2R、右ジャブから左ハイのブレア。距離を詰めようとするスティールを蹴りで突き放すブレアはワンツーの左をヒットさせ、前に出るシーが増える。スティールは右ボディを決める。ブレアは左ハイを繰り出すが、スティールが右ミドルを決める。ブレアはスタミナが切れてきたか、初回ほどの動きは見られず右を被弾。直後にカウンターで右を入れたブレアは右を打たれ間合いを取り直す。

カウンターで殴られても前に出たスティールが、ボディを殴る。勢いで完全に上回るようになったスティールがパンチを纏める。

ボディから顔面を決めたスティールは、右フックを打たれても前に出て左ボディショットを決める。悶絶したブレアは、ヒザから背中をつくように倒れ──スティールがパウンド連打でKO勝ちを決めた。


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45 DWCS DWCS S08 Ep09 Report UFC イスラム・ドゥラトフ ブログ ヴァニウト・アントゥニス

【DWCS S08 Ep09】開始直後から猛攻仕掛けたドゥラエフが、エルボーでアントゥニスをKO

【写真】3分間弱のファイトで、ずっと手を出し続けた(C)Zuffa/UFC

<ウェルター級/5分3R>
イスラム・ドゥラトフ(ドイツ)
Def.1R2分44秒by KO
ヴァニウト・アントゥニス(ブラジル)

左インローを蹴ったアントゥニスに対し、ショートのワンツーを打ったドゥラトフは一旦離れると左右のフックで距離を詰める。そのまま左右のコンビを続け、姿勢を乱して崩れたアントゥニスの立ち上がり際にバックを取る。アントゥニスが正対すると、離れたドゥラトフが再び左右のショートのコンビを纏める。

ドゥラトフはアントゥニスの左に左をかわせ、インローを蹴らながら右を当てる。パンチを被弾しながらヒザやロングフックを打ち返すアントゥニスが、ヒザにボディを受ける。それでも止まらず左右のロングを振るうアントゥニスだったが、ドゥラトフが見事な右エルボーを打ち抜き──一発KOを決めた。


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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep09 Report UFC アンソニー・ドリリッチ ショーン・ガウシー ブログ

【DWCS S08 Ep09】豪州チャンプ対決はHEX王者ガウシーが、Eternal王者ドリリッチに堅実判定勝ち

【写真】コンテンダーシリーズを考えると、手堅過ぎたかもしれない(C)Zuffa/UFC

<フライ級/5分3R>
ショーン・ガウシー(豪州)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
アンソニー・ドリリッチ(豪州)

HEX FSとEternal MMAのフライ級王座対決。サウスポーのドリリッチ、オーソのガウシーに左ストレートを伸ばす。ガウシーは右のガードをしっかりと固め、左頬は左肩で守るか前からダブルレッグを仕掛ける。簡単に切ったドリリッチはステップインにボディにショートのコンビを繰り出し、顔面を狙う。さらにダーティボクシングで左フックを入れたドリリッチは、左インローを蹴る。ガウシーは固いガードからダウルレッグも打撃が釣りがなく、組むこともできない。

ドリリッチは左ヒザから、ショートアッパーなど細かいパンチを纏める。左右に回りドリリッチが前に出てアッパー、左ミドルを入れる。ガウシーもようやくショートのパンチを見せるが、打ち返されて距離を取り直す。シングルからハイクロッチも切られたガウシーは左ミドルを蹴られるなど、本来の思い切りの良さがなかったがついに右フックをヒットさせる。ドリリッチのローが急所近くに入るが、ガウシーは構わず試合を続ける。右で前に出たガウシー、クリンチになったところで時間に。

2R、ドリリッチが右ジャブ、ガウシーが右前蹴りも左ミドルを蹴られる。右を振るったガウシーが、パンチを出す数を増やす。逆に組んだドリリッチは、切られると左ボディから左ミドルを決める。さらに左右のフックを受けたガウシーがシングルレッグでテイクダウン。すぐに立ち上がったドリリッチが首相撲からヒザをボディに突き刺す。離れたドリリッチがジャブを伸ばし左ストレートへ。ガードを固めたガウシーは腹を蹴られる場面が多いが、右をヒットさせる。間合いを外したドリリッチが左ミドルからインロー。シングルを切られたドリリッチは、ボディを効かされる。

ガウシーは右オーバーハンドから左ボディ、直後にダブルレッグでテイクダウンを奪う。ドリリッチが立ち上がったところで右エルボーを入れたガウシーは右フックを入れる。続いて右ボディを入れると、ドリリッチが左ミドル&ワンツーフックも威力はガウシーが上田。残り10秒、組んでバックを狙ったガウシーは正対したドリリッチに右を当てラウンドを取り返した。

最終回、ドリリッチがワンツーから左ミドル。続いて左を入れると、ガウシーが右ボディを2発繰り出す。とはいえ両者揃って手堅い攻撃を続き、ガウシーがボディから顔面とコンビを見せる。ドリリッチも左ボディ、左フックもボディから左フックがかすめる。ダブルレッグを切られたガウシーは右エルボーを当てて、直後にダブルレッグでテイクダウン。尻もちから立ち上がったドリリッチは近い距離でパンチの打ち合いの中で、右をクリーンヒットされる。ドリリッチがショートが多く、思い切った左ストレートを打つことがない中でボディを纏められてしまう。

接近戦のボクシングが続き、やはり威力があるのはガウシーだ。テイクダウンは切られてもエルボーを入れるガウシーは、残り30秒でテイクダウンを決めるとついにドリリッチがクローズドガードをついて背中をつける。エルボーを連続でいれたガウシーは、堅実なファイトで勝ち切る力を見せた。


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45 AB DEEP DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep09 Eterna MMA MMAPLANET o UFC アンソニー・ドリリッチ コディ・スティール ショーン・ガウシー ブログ

【DWCS S08 Ep09】スティール、仕切り直しの一戦。豪州国内フライ級最強決定戦=ガウシー×ドリリッチ

【写真】ガウシー×ドリリッチの一戦はぜひとも、日本のファンに視て欲しいフライ級の一番だ (C)Zuffa/UFC

8日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでDWCS S08ラスト2となる第9週が実施され、いつものように5試合が組まれている。
Text Manabu Takashima

コメインではEp05で計量も済ませながら、対戦相手ケムエウ・オットーニの欠場で試合が流れたコディ・スティールが仕切り直しの一戦=チェイスン・ブレアとの対戦が組まれた。


2019年にコンバット柔術ウェルター級GPを制したチェックマット系の柔術家スティールは、トップから掌底で削りOTで勝ち切るという徹底した戦略をやり切る実行力と、何よりも防御能力の高さをコンバット柔術では見せてきた。

その一方で、バック宙パスなど派手な動きをグラップリングでは繰り出していたスティールのMMAは、当然組み技主体だ。そのうえで、組んでからのダーティボクシングや首相撲&ヒザも巧みに活用している。加えてグラップリングで鍛えられたフィジカルを武器に、決してテクニカルではないボクシングでもKO勝ちをした試合もある。

そんなスティールの打撃を見せて組みという絶対の戦いを如何にブレアが凌ぐことができるか。

と同時にUFCとの契約に向けてスティールはアグレッシブな姿勢を持ちつつ、ガスアウトを絶対に避けることが重要になってくる。

これまで米国人、ブラジル人勢の同朋対決はコンテンダーシリーズ見られてきたが、今週はついに第1試合で豪州勢、しかもライバル・フィーダーショーのチャンピオン対決が組まれた。

それが第1試合のショーン・ガウシー×アンソニー・ドリリッチの一戦だ。ガウシーはHEX FSフライ級王者で、ドリリッチはEternal MMAフライ級チャンピオンだ。つまりUFCへのステップアップを掛けてDEEP、修斗、パンクラスのチャンピオンが日本人対決を行うようなもの。

またHEXとEternalは、日本の主要プロモーションのような冷戦、あるいは停戦状態でなくチャンピオンの引き抜きが見られるなど同国フィーダーショーの覇権争いを展開中だ。本人たちはもちろんのこと、両イベント関係者にとっても結果が絶対というマッチアップとなる。

日本関連ではガウシーは中務修良を右クロスでKOし、ドリリッチは猿飛流を倒している。力強い右の持ち主のガウシーと、対戦相手をフィニッシュ・ショットとなる左の間合いに必ず誘い込むドリリッチ。後者の巧みな誘導が、半歩リードという印象もあるが、絶対に当たる位置は何も結界のお札がぶら下がっているわけでもない。誘われた以上に動けば、ガウシーの間合いにもなるだろう。

オーソ✖サウスポー、一般的には外をどう取るのか。つまりは相手の中心を、両者の左右どちらのパンチが軌道を確保するのか。前足のつま先の位置関係から注目したい──そんな豪州最強決定戦 in コンテンダーシリーズだ。

■視聴方法(予定)
10月9日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■ DWCS S08 Ep09対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
アルテム・ヴァキトフ(ロシア)
イスラム・マサハフ(フランス)

<ライト級/5分3R>
コディ・スティール(米国)
チェイスン・ブレア(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マリオ・ピント(ポルトガル)
ルカス・カマショ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
イスラム・ドゥラトフ(ドイツ)
ヴァニウト・アントニス(米国)

<フライ級/5分3R>
ショーン・ガウシー(豪州)
アンソニー・ドリリッチ(豪州)

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