【写真】感情の起伏が少ない──そんな強さを持っている(C)MMAPLANET
1日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP99。昼夜興行、夜の部のメインで米山千隼と元谷友貴が戦う。
RIZINという舞台で戦いながら、DEEPでも考えうる最強の相手と戦う。UFCを目標に現状で最強の相手を欲する米山と、同じ志向の元谷は、その同じ言葉に情念がなく、アッサリと口にする。
その間性こそ、元谷らしさだが──米山戦を前にして、元谷はいつもと変わらぬ心境でいるようだった。
──現状、修斗やパンクラスは当日計量で1階級上の体重で試合を行っていますが……。
「あっ、そうなんですか。全部、いっこ上なのですか?」
──知らなかったのですか!!
「全然知らなかったです」
──相変わらずの我関せずぶりですね(笑)。そういうなかで前日計量&従来の体重でやることをどのように感じているのかを尋ねたかったのですが……やめておきます(笑)。今回の試合に向けて、主にどこで仕上げてきましたか。
「Power of Dreamで打撃、パラエストラTB(浦安・葛西)で週に1度MMAの練習をして行ける日に柔術をしていますね。あとはKRAZY BEEに行かせてもらっています。今年になってからはこの3カ所で練習しています」
──今回の米山戦ですが非常にシビアな試合です。元谷選手はDEEPでは3月も大塚隆史選手との試合でしたし、RIZINに向けてのチューンアップ的な試合ではないですね。
「取りあえず強い相手と試合をしたいと思って組んでもらっています。もちろんRIZINで戦いたい、戻りたいという気持ちはあります。でもDEEPでつまらないというかレベルの低い相手とやっても盛り上がらないです。強い相手とリスクの高い試合の方が、見てくれる人も面白いはずですしね。
僕自身も気が緩まない相手、普段から頑張るにもそういう選手と戦いたいと思っています。強い相手の方が成長できるので」
──RIZINで敗れたわけでなく、佐伯代表も大晦日で井上直樹選手との試合という流れがあるなかで強い相手を求めたと話していました。このタイミングでDEEPで米山選手との試合、痺れる判断です。
「RIZINからはこの間はあるかもという話で、DEEPがこのタイミングで大会があるから試合に出る。RIZINのためとかでなく、DEEPでもRIZINでも1試合、1試合だと捉えています。井上選手とは、米山選手に勝てば年末にできると思うので(笑)」
──では米山選手の印象を教えてください。
「最初に試合を見たのが、去年の石司戦で。解説をしていたんです。どういう試合運びをするのかと見ているとKOで勝って、強い選手だと思いました。米山選手のことを余り知らなかったので、試合前は石司選手が勝つと予想していました。そこでKOで勝ったので──ハイ、強いですね」
──身長差がかなりあります。
「10センチぐらいですね。180センチ近くあってヒザも強いので、気を付けないといけないです。すぐに首相撲というか、四つ組みにきて離れ際のヒジ、ヒザという印象ですね。寝技もできない感じはなくて、結構良い動きをしているかと思います」
──そんな米山戦で見せないといけないのは?
「打撃も寝技も全部で良い練習ができているので、どこというのはないですが、その成長を見せたいです」
──米山選手は追い込んで気持ちを創らないと試合で戦えない。対して、元谷選手は精神的にいつでも戦えるモノを持っている。それが強さだということを言っていました。
「えっ? へぇ……。どうなんですかね……。やっぱり練習はしないと。でも練習で自分を追い込まないと、戦う気持ちは創れないですよ。ハハハ。そういうことは……余り分からないですね」
──試合で自然と相手を仕留める気持ちの持ち主ということを米山選手は言われていたと思います。
「確かに最近の試合でいえば、凄くリラックスできています。でも、それは練習量──練習をしっかりとやってきた自信があるので、リラックスできることで。練習しないと、試合は動けないですよ(笑)。良いコンディションを出せるように、ずっと創ってきて、それは試合に向けての自信になっています」
──米山選手は未知数な部分が多いです。そこが気になることはないですか。
「未知っていう部分でいえば、1年間試合をしていないので若い選手は、この間でどれだけ成長しているのか。そういう点が未知な感じです。でも、試合内容についてはパターンというか、同じ試合展開に見えます。凄く組みつきたいように感じます。でも、僕は組みつかれても全然平気ですし」
──RIZIN大晦日参戦に向けて、インパクトを残すという意識はありますか。
「それもありますし、今後上にいくためにインパクトを残せるぐらいの実力がないと……生き残れないと思っています」
──元谷選手はRIZINで、その強さが結果に結びついていないという印象もあります。年末、そして2020年に向けて、どのような目標を抱いていますか。
「結果はそんなに良くないですね。だからこそ目の前の試合でしっかり勝ち、年末にもしっかり勝つ。そこですね。ここで良い勝ち方ができれば、また良い相手と組んでもらえますからね。もう今しかない、本当に来年こそは──そういう気持ちでやっています」
──では改めて、米山戦への意気込みをお願いします。
「意気込みを話すというのが、いつも難しくて……(苦笑)。試合に向けて必要なことはやってきました。あとはケガなく、試合をこなす。イメージ通りに戦うだけです」
■視聴方法(予定)
11月1日(日・日本時間)
午前5時45分~PPV SPWN
<バンタム級/5分3R>
元谷友貴:61.6キロ
米山千隼:61.5キロ
<フェザー級/5分3R>
白川”Dark”陸斗:66.05キロ
オーロラ☆ユーキ:65.95キロ
<63.5キロ契約/5分2R>
東修平:63.2キロ
和田教良:61.40キロ
<フェザー級/5分2R>
神田コウヤ:66.3キロ
鬼山反猫:66.15キロ
<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉:56.7キロ
桜井宇宙:56.5キロ
<バンタム級/5分2R>
平松翔:61.6キロ
日比野”エビ中”純也:61.25キロ
<フェザー級/5分2R>
ザック・バスケープ:65.6キロ
DJ・マルコ:65.3キロ
<キック63キロ契約/3分3R>
我謝真人:62.85キロ
ラックチャイ・GTジム:62.3キロ
<ストロー級/5分2R>
サイモン・シェ:51.9キロ
竜己:52.1キロ
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