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【DEEP121】福田龍彌✖瀧澤謙太、江藤公洋✖野村駿太。2階級のタイトル戦と、粒ぞろいすぎる2回戦!!

【写真】RIZIN枠を考慮し、旬を逃さないカードが組まれているDEEPだ(C)MMAPLANET

23日(火)、DEEPより9月16日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP121 Impactの対戦カードが、タイトルマッチ2試合を含み、11試合が発表されている。
Text by Manabu Takashima

ベルトが懸かった試合は、バンタム級王座決定戦=福田龍彌×瀧澤謙太、そしてライト級チャンピオン江藤公洋に野村駿太が挑戦する2試合だ。


フライ級王者でもある福田は、5月に元谷友貴とバンタム王座決定戦に出場予定だったが、タイでの練習中に肩鎖関節脱臼で欠場となっていた。

対する瀧澤は14日の後楽園ホール大会でDEEP初出場を果たし、COROに判定勝ちを収めている。試合後のマイクでは「DEEPのベルトを獲ってRIZINにリベンジしにいく」と宣言していた。超RIZIN後、9月以降のRIZIN参戦を目指し、ベルトを切符代わりとしたい瀧澤だが、CORO戦はテイクダウンを警戒して慎重なファイトに終始していた。

福田はいわば、命のやり取りをする覚悟で日々の練習をし、ケージに上がっている。そんな福田を凌駕するには、同じ戦意を持ち福田のフィールドに足を踏み入れる必要がある。それができれば、瀧澤の天賦の才といえる当て勘が活きてくるはずだ。

対して、福田としてはやはり負傷の復調具合が気になるところ。筋や腱に傷が及んでいれば、完治までそれ相応の期間は必要となる。それでも福田の性分からして、五体満足になることを欲して、試合機会を減らす選択はしないはず。つまりは完治しなくとも、瀧澤と斬り合い──セッションを求めるのであれば、このタイトル戦は福田にとってリスクが高いファイトとなる。

ライト級戦タイトル挑戦者の野村はDEEP120で泉武志から逆転TKO勝ちを収め、江藤へのリベンジと挑戦をアピールしていた。昨年7月に江藤のテイクダウン&コントロールに屈した野村は、泉のテイクダウン&コントロールを跳ね返したことで、自信を確信に変えてベルト獲りに挑む。

チャンピオン江藤は3月にイ・ソンハをRNCで下して以来、半年ぶりの実戦となる。RIZIN、海外再進出を模索する江藤はとにかく強さを見せての防衛が必要となってくる。

そんな江藤への挑戦に向け、泉を下した直後の取材で野村は以下のように話していた。

「来てくれる方が、ぶっ飛ばせます」(野村駿太)

──2日前のGladiator Challenger Seriesに出場したジムの後輩、南友之輔選手が右ストレートから左フックで強烈なKO勝ちを収めました。あのKOを見て、先輩としてやらないといけないという気持ちになったのでは?

「バリバリなっていました。『コイツ、やってくれるなぁ』みたいな(笑)。『野村さん、繋ぎました』とか言ってくれて。試合の流れも逆転勝ちで、変なところまで同じでしたね。友之輔がBRAVEに加わってくれたところで、自分がやって行くべきことのなかで、空手の良さも再発見することができました。

友之輔がやろうとしていることも、僕のなかで刺激になっています。木村(柊也)や南を見て、自分も『コイツらに負けていらない』という風になりますし。あの2人が、自分を手本にしたくなるような選手に、自分はなっていかないといけないです」

──泉選手を返り討ちしたことで、江藤選手への挑戦権を手にしたかと思います。同じテイクダウン&コントロールにしても、江藤選手のソレはより柔軟に包み込んでくるようなイメージがあります。

「そこは1度、触れているので。自分のなかで江藤選手と戦うなら、どうすべきが分かっている部分はあります。今日みたいにやられないように戦ってしまうと、また去年と同じになってしまうので、自分から仕掛けていっても良いと思っています。そこをタイトル戦で見て欲しいです」

──一発、右アッパーを被弾して下がらされました。

「攻め気でいた時に、自分の流れに持ちこみ過ぎようとして……余りない形のアッパーを貰いました。打撃が上手な人と練習をしていると、あのパンチはなくて。でも、喧嘩のような動きのパンチを貰ったのは反省材料です。変に自分のなかで貰わないという自信があって、それが慢心になってしまっていたかと思います」

──以前よりも、そして泉選手と比較しても、江藤選手は貰っても怯まないようになってきたようにも感じます。

「そっちの方が戦いやすいです。気持ちを強く持ってくれているほうが、向かい合ってくれるでしょうし。ビビッて距離を取られる方が面倒くさくなるので。変に自信を持ってくれている方が、術中にハメやすいです。来てくれる方が、ぶっ飛ばせます」

──打撃でなく、テイクダウンでも出てくる方が戦いやすいですか。

「逆にソレしかしてこないと思っています。泉選手には失礼な言い方になってしまいますが、あのスタイルでさらに強化されているのが江藤選手です。なので、今日は攻め込まれる場面があって良かったです。今日の経験を生かして、煮詰めていけばさらに成長できると思っています」

なお今回の発表ではメガトン級の水野竜也×大成が3回戦で組まれることが明らかとなっている。また関原翔×杉山廣平のフライ級戦、涙の引退から約1年で復帰の渡部修斗もフライ級でKENATと知りなおしの一戦。五明宏人✖相本宗輝のフェザー級戦。バンタム級ではルーツは立ち技同士、ムエタイ=雅駿介×キック=谷岡祐樹、同じくバンタム級で力也×禊の鹿志村仁之介。WardogからRIZIN、GRALDIATOR、HEX FSを経てDEEPストロー級戦線に辿り着いた中務修良✖Blackcombatでの勝利で6連勝中の多湖力翔のマッチアップ──と、粒が揃い過ぎている2回戦6試合も決定している。

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45 DEEP DEEP120 MMA MMAPLANET o 佐藤洋一郎 鈴木槙吾

【DEEP120】鈴木の右でグラついた佐藤が右クロスで逆転KO勝ち。新ウェルター級王者に

【写真】家族とともに満面の笑みを浮かべる新王者の佐藤(C)MMAPLANET

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
佐藤洋一郎(日本)
1R1分23秒 by TKO
鈴木槙吾(日本)

肩に大きなテーピングが見られる佐藤が距離を詰めると、鈴木が右ローを当てる。佐藤は左ミドル、左ジャブを突く。前に出てきた鈴木は佐藤の左ジャブを受けながらも右ローを打ち込み、さらに鈴木の右ストレートが鈴木の顔面を捉えた。佐藤の左ミドルを鈴木がキャッチして右アッパーを狙う。

鈴木の右が佐藤のアゴを捉えた。下がった佐藤を鈴木のパンチが襲う。追撃の右でグラつかせる鈴木。さらにラッシュを仕掛けた鈴木の左に、佐藤が右ストレートを被せた。このパンチが鈴木の顔面を直撃。鈴木は背中から倒れ、佐藤が追撃のパウンドを打ち込むとレフェリーが試合をストップした。

強烈なKO劇でDEEPのベルトを巻いた佐藤は「やっとチャンピオンになれました。この勝利はジムと家族の勝利だと思っています」と感謝を述べた。


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45 CORO DEEP DEEP120 MMA MMAPLANET o RIZIN キック 瀧澤謙太

【DEEP120】瀧澤がCOROに判定勝利して連敗脱出「DEEPのベルトを獲ってRIZINにリベンジしにいく」

<バンタム級/5分3R>
瀧澤謙太(日本)
Def.3-0:29-27.29-27.29-28.
CORO(日本)

COROが右のカーフキック。瀧澤は左の蹴りを見せて、構えを細かくスイッチする。COROはインローを蹴って前に出て、瀧澤も右ローを蹴る。COROがニータップを狙うと、瀧澤がその離れ際に左ストレートを当ててダウンを奪う。一気に鉄槌を落とす瀧澤だが、ここは距離を取って立たせる。試合がスタンドに戻ると瀧澤が左ストレートを連打。組もうとするCOROを突き放してストレートから右フック。COROはジャブと左フック、離れ際の左ストレート。COROも右ストレートを打ち返す。

瀧澤はCOROのダブルレッグを切ってスタンドをキープする。COROががンツー。オーソに戻した瀧澤が右ストレート。COROが右ローを蹴って、左フックから右ストレートにつなげる。瀧澤がボディにスピニングバックキックを突き刺すと、前に出てくるCOROに左フックと関節蹴りも見せる。COROはサウスポーの瀧澤に右ミドル、瀧澤も左ハイ・左ストレートを当てる。

2R、ここも瀧澤はサウスポーに構える。回転系のフェイントも見せながらサークリングする。COROは距離を詰めてインロー。瀧澤はオーソドックスにスイッチして左を突いて、COROも左を返して左ボディから右フックにつなげる。瀧澤は小刻みにスイッチし、COROはシングルレッグでのテイクダウンも狙う。

ジャブから前に出るCOROに対して、瀧澤は左を返してワンツー、左の関節蹴り、組むフェイントを入れる。COROもジャブを当てて、そこから右カーフと右ストレートを当てる。前に出るCOROがジャブ・右ストレートを当て、瀧澤は左を当ててサイドに回りながら右ストレートを当てる。COROは瀧澤がサウスポーにスイッチすると右ミドル、瀧澤の左のヒザ蹴りがローブローとなる。再開後、COROが左ハイを蹴ってラウンド終了となった。

3R、オーソに構える瀧澤。スピニングバックキックを見せ、突っ込むCOROに左フックを狙う。COROはじわじわとプレッシャーをかけて、離れ際の左フック。ダブルレッグに入るがテイクダウンできない。瀧澤がワンツー、左の三日月蹴り、左フック。COROもジャブからワンツーを打って、サウスポーの瀧澤が左ストレートから右フック、オーソドックスに戻して右フックを打つ。COROのダブルレッグは距離が遠くて組めない。

逆に瀧澤は右カーフ、左フック、スピニングバックキック、右フックと手数を増やす。COROもワンツーで前に出てダブルレッグに入るが、瀧澤は倒れない。逆に瀧澤はスタンドで右ストレートと右カーフを当て、COROのシングルレッグを切る。両応援団の声援の中で必死に攻撃を繰り出す両者だが、大きな差はなく試合終了。瀧澤が判定勝利し、4連敗からの脱出に成功した。

試合後、瀧澤は「RIZINで負けが続いて4連敗したんですけど、今日勝つことが出来てホッとしています。DEEPのベルトを獲ってRIZINにリベンジしにいきます」と語った。

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45 DEEP DEEP120 MMA MMAPLANET o 中村大介

【DEEP120】中村の左ジャブを受けながらも、右ストレート&左ボディを当てた白川がスプリット判定勝利

【写真】白川がパンチを振って幾度も中村をケージに追い詰めた(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
Def.3-0:29-28.29-28.27-30.
中村大介(日本)

距離を詰めてきた白川に、中村が右ローを当てる。しかし白川の右カーフを受けてバランスを崩す。ケージ中央でシングルレッグをバックステップでかわした白川が、左右に回りながら右を当てる。中村も右左ジャブから右ローを返した。白川にケージを背負わせた中村が左ミドルを見せるも、白川がパンチの連打から中村にケージを背負わせる。さらにケージ中央で右を当てる白川。中村の左ミドルがボディに突き刺さる。

中村は左ボディからのコンビネーションを見せると、これが効いたか中村の右ガードが下がった。白川の左ミドルをキャッチした中村は、引き込んでストレートフットロックで抱えるも、白川が足を抜いて立ち上がる。中村の左ジャブ、ワンツーが白川の顔面を捉える。白川も右カーフを当て、中村のバランスを崩す。さらにボディへパンチを突き刺した。

2R、右ローを打ち込んだ中村に、白川が左右フックを浴びせる。中村は左ジャブを突いて白川を下がらせた。パンチを振ってくる白川に対し、中村は足を取りに行くもスタンドに戻される。白川の左ボディをエルボーブロックで防いだ中村だが、顔面に白川の右を受けてしまう。白川は角度を変えて、ミゾオチに左ボディアッパーを突き上げる。

中村の左ジャブもヒットするが、白川が右ストレート、右ハイへ。ヒット数としては中村の左ジャブが上回る。中村は白川のパンチをブロックしながら、相手の勢いをケージ際まで下がって凌いだ。残り1分でニータップを狙った中村だが、白川がスプロールする。スタンドに戻ると、中村の左ジャブを受けながら白川が左ボディを突き刺す。しかし中村が前に出て白川のアゴを跳ね上げた。

両者が観客を煽って最終回が始まる。中村は右ローから、左ジャブをボディに伸ばす。距離を取る白川には疲労が見られる。中村が右クロスを当て、左ジャブと右ローへ。しかし白川の右カーフも当たるが、中村はバランスを崩しているように見えて、威力を逃がしているのか。ガードを下げ、首を振りながら左ジャブを当てていく中村。白川も同じように中村を挑発する。

中村の右ローに、白川が右ストレートを合わせた。ジャブの交錯から、フェイントを繰り出す両者。残り1分近くで、白川が左ハイを当てる。残り30秒で左ジャブを突き続ける中村が、白川のパンチをスウェーでかわす。白川も中村をケージに追い込んでいった。

裁定はジャッジ1名が中村にフルマークをつけたが、残り2名が白川を支持してスプリット判定勝ちを収めた。


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45 DEEP DEEP120 MMA MMAPLANET o キック 嶋田伊吹 阿部大治

【DEEP120】嶋田伊吹、テイクダウンで先手を取って阿部大治にパームトゥパームで一本勝ち

【写真】嶋田が阿部のキムラをディフェンスして、バックに回ってRNCまでの動きがスピーディだった(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
嶋田伊吹(日本)
Def.1R3分6秒 by RNC
阿部大治(日本)

いきなり阿部がスピニングバックキックを見せる。距離が開くと阿部がワンツー、再びスピニングバックキックを繰り出す。さらに阿部がワンツーを打ち込むと、嶋田はシングルレッグで組みついてテイクダウンを奪うと、半身になって立ち上がろうとする阿部を寝かせる。阿部は左肘を立てて体を起こそうとするが、嶋田をそれを潰してトップキープする。

阿部は背中を見せつつ立ち上がり、嶋田はそのままバックにつく。ここで阿部がキムラロックを狙うが、嶋田は阿部の身体をまたぐようして一瞬マウントポジションを取る。ここから嶋田はすぐに阿部の後ろに回り込んでRNCへ。最後はパーム・トゥ・パームの形で一本勝ちを収めた。

試合後、嶋田は「石川県出身の嶋田です。阿部選手、格下なのに試合を受けてくれてありがとうございます。今日のメインで同じ階級のタイトルマッチがあると思うので勉強させてもらいます。激闘お願いします!」とマイクで語った。


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45 DEEP DEEP120 MMA MMAPLANET o 木下カラテ 神田コウヤ

【DEEP120】神田がTDとヒジで先行するも計量オーバーの減点が響き、後半にグラつかせた木下が判定勝ち

【写真】計量オーバーがあったものの、両者が死力を尽くした激闘だった(C)MMAPLANET

<68.2キロ契約/5分3R>
木下カラテ(日本)
Def.2-1:28-27.28-27.26-27.
神田コウヤ(日本)

神田が前日計量で1.9キロオーバーだったため、イエロー2枚からスタートし、木下が勝利したケースのみ公式結果として認められるという変則マッチに。

1R開始早々、神田が前に出た。木下も重心を落として迎え撃つが、神田がシングルレッグでテイクダウンを奪う。Zハーフの木下の首を取ろうとした神田。ケージ際まで下がった木下をボディロックで捕らえる。木下がケージに体を預けようとすると、神田が逆側に回して背中を着かせた。神田がパウンドを落とすと木下が立ち上がる。離れ際に神田が左ヒジで斬りに行く。ここで木下の左グローブのテープが剥がれ、対応後に再開される。

飛び込んくる木下に神田が右フックを合わせる。木下の左前蹴りをキャッチした神田は、シングルレッグへ。ケージ際でサイドバックに着くと、右足を差し入れた神田に対し、木下が立ち上がる。神田がそのままケージに押し込み、ヒジと首相撲からのヒザを突き刺していく。ケージ中央に戻り、木下の左ハイをかわしてテイクダウンした神田が、左右のヒジとパウンドをを落とす。ハーフガードから潜った木下に強烈なパウンドとヒジを連打する神田。木下はスクランブルから立ち上がった。

2R、木下が右ボディブローを放つ。サウスポーとオーソドックスを混ぜてローを散らす神田が、ニータップでグラウンドに持ち込んだ。しっかりと重心をかけて押さえ込みながら、神田が右ヒジを落とす。しかし木下が立ち上がった。木下がパンチで飛び込んでくると神田は右を合わせ、ダブルレッグでケージに押し込むと離れ際にヒジを浴びせる。そしてケージ際で尻もちを着かせた神田は、背中越しに木下の右手首を抑える。

反転しようとした木下に対し、ハンマーロックからバックマウントへ。四の字フックから、おたつロックで固めにいく神田に対し、木下は反転して立ち上がった。木下は右グローブが外れかかったようだが、ここはオンゲームに。疲労が見られる木下を、跳びヒザからケージに押し込んだ神田が、右ヒジを打ち込みながら離れた。ケージ中央でダブルレッグからグラウンドに持ち込んだ神田が、右パウンドと左ヒジを連打する。うつ伏せになった木下に左パウンドを打ち込むが、ここは木下が立ち上がってケージに押し込んだ。

最終回、神田が組んで木下をケージに押し込む。右手を首にかけた神田は左ヒジ、さらに首相撲からヒザを突き上げて離れる。ダブルレッグからシングルレッグに切り替えるも倒せなかった神田は、そのままケージに押し込み右ヒジを入れる。疲労が見える神田に、木下がパンチを打ち込む。さらにニータップを切った木下は、ケージ際では左オーバーフックで耐える。首相撲に切り替えた木下は、ヒザを突き刺して離れた。

ケージ中央に戻り、左ボディストレートを突き刺す。木下の蹴りを食らい、フラつく神田。神田がテイクダウンの体勢に入ると、木下は右アッパーを狙うも、そのまま押し込まれた。グラウンドに持ち込んだ神田は木下の首を抱える。木下はスクランブルから立ち上がって神田を押し込むが、ケージ際で切り返されてしまう。しかし足技で神田に背中を着かせた木下は、立ち上がった神田に右フックから右ボディ、左ストレートを振るっていった。

両者ともにスタミナを使い果たした大激闘の末、判定はスプリットながらイエロー2枚スタートが響き、木下が勝利した。


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45 DEEP DEEP120 J-CAGE Report ブログ 泉武志 野村駿太

【DEEP120】野村の右がさく裂!泉に3RTKO勝利でタイトル戦をアピール、王者・江藤もそれを承諾

<ライト級/5分3R>
野村駿太(日本)
Def.3R0分32秒 by TKO
泉武志(日本)

野村がワンツー、四つ組みになると泉がテイクダウンを奪う。野村は右手をマットについて身体を起こして立ち上がる。泉はそのままスタンドでバックについて、野村の左足に自分の左足をフックする。泉は野村の動きに合わせて足のフックを変えて、自分の右足を野村の右足に深くフックしてクラッチ。さらに左手で脇の下から野村の左手を持つ。

この態勢から泉が右のパンチを下から入れて、持ち上げるようにテイクダウンを狙うが、野村は倒れない。野村は右のバックヒジを入れ、イズミは左腕を深く入れてRNCを狙う。ここで野村が正対して、ボディにヒザ蹴り。距離が離れると野村がプレッシャーをかけてジャブから右アッパー、右フック。組みの攻防になると野村が泉をケージに押し込む。

2R、野村が左フックから右、飛び込むような右ストレート、ワンツー。泉がダブルレッグに入って組みつくと、野村がケージに押し込んでヒザ蹴り。離れると野村が右カーフと左ハイキック。泉が右フックから組みつくが、野村が離れる。野村が右ストレートと右カーフ。泉は組みのフェイントを入れて右アッパー、そのまま組みついてシングルレッグからテイクダウンする。

野村も足をクラッチさせずにスイッチを使って逃げようとするが、泉は組み続けてバックについて右足をフックする。泉は1Rと同じように対角線の左手を取ってポジションキープして細かくパンチを入れる。残り1分で泉が左手を入れてRNCを狙うが、野村も腕を外す。終了間際に再び泉が左腕でRNCを狙うが極まらない。

3R、プレッシャーをかける野村が右ハイキック。さらに野村はジャブから左手で泉の左手をひっかけ、泉のガードを下げさせたところに右ストレートを叩き込む。これで泉の動きを止めると、野村はすぐに左フックを打ち込み、これで泉が前のめりに倒れる。すぐに立つ泉だが野村がそのまま後ろについて泉にパンチを連打し、レフェリーが試合を止めた。

試合後、野村は「心が折れそうな時にみんなが声を出してくれて頑張れました。今日倒し切れたのは僕が上に行くべき存在だからだと思います。江藤選手、次タイトルマッチお願いします」とライト級王者の江藤公洋に対戦アピール。ベルトを持った江藤がケージに上がると「試合見てました。見事な逆転劇だったと思います。タイトルマッチ受けます。それまでにしっかり自分も準備するので楽しみにしていてください」と野村の挑戦を受けると宣言した。

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【DEEP120】体重超過の神田コウヤと対戦する木下カラテが語っていた──ハマるパンチと空手論

【写真】これが加藤丈博流ハマったパンチ。この湾曲に注目 。そしてゴツイ拳だ(C)MMAPLANET

本日14日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120 IMPACTで木下カラテが神田コウヤと対戦する。しかし、昨日の計量の結果、再計量でも1.9キロオーバーだった神田のイエロー2枚からスタートし、木下が勝利したケースのみ公式結果として認められるという変則マッチとなってしまった。
Text by Manabu Takashima

(C)TAKUMI NAKAMURA

格闘代理戦争のワンマッチで、ユン・チャンミンから見事なKO勝ちを収めたことでデビュー前から注目を集めていた木下。

だが修斗では打撃の強さを警戒されることとなり、厳しい状態が続いた。4年間で戦績は5勝6敗1分──しかし、2023年5月にからDEEPに戦場を変えると、RIZINでの久保優太戦こそ黒星を喫したが、DEEPフェザー級戦線では3連勝、3試合連続でフィニッシュ勝利と、結果だけでなくパフォーマンスそのものも変化している。

畠山祐輔、梶本保希に続き、タイトルコンテンダーの五明宏人を倒し、タイトル挑戦が見えてきた木下に変化、進歩について尋ねた(※取材は10日に行われた)。

すると空手家時代、そして今も師であり続ける武心塾・加藤丈博師範の「ハメる」論理を掴み、空手への理解を深めたことが好調の裏にあることが分かった。


──MMAPLANET初インタビューとなります。いきなりですが、DEEPで戦うようになってからの勢い。どのような変化が木下選手のなかであったのでしょうか。

「修斗で児山(佳宏)選手と戦って1RTKO勝ちができて、良い勝ち方ができたと思ったら、次の竹原魁晟戦(2022年10月)で酷い負け方をして。あの時に大沢(ケンジ)さんから、『層の厚いDEEPで戦って、より厳しい状況においてしっかりとやっていかないか』というようなことを言われたんです。

それから練習でも細かい部分を意識していくようにして、練習以外でも自分を変えよるようになりました。そうですね、ケージって戦う人間の人となりが出ると思うんですよ。今でも(江藤)公洋さんや大沢さんから『後片付けができない』って指摘されるんですけど(苦笑)、そういう部分ですね。やることは早く済ます……とか」

──つまり普段の自分を律するようにしたと。

「そこまでじゃないんですけど、普通のことを普通にできるように……ですね(苦笑)」

──普段の自分を変えることで、ここまで戦績も良くなった?

「人となりを気にすることで、練習への集中力が変わりました。打撃も組みも細かいところまで気にするようになって。何より練習の時から、本番に挑むイメージを持つようになったんです。やっぱり試合と練習は気持ち的にも違うので、そのズレを少なくするようにしました。

あと打撃の方では、自分の打撃の基礎は武心塾の加藤丈博(1991年、全日本ウエイト制中量級準優勝、第5回全世界空手道選手権日本代表。ボクシングでも活躍し、空手家としてMMA=パンクラスにも挑む)先生なんですけど、DEEP初戦だった畠山(祐輔)戦の頃になって、ようやく先生の言っていることが分かるようになったんです。

先生って技術が独特なんですよ。本人は謙遜されているんですけど、天才なんです。で、天才の言うことって全然分からなくて(笑)」

──アハハハハハ。凄く分かります。リョート・マチダが前蹴りでヴィトー・ベウフォートをKOをして、観空大の前蹴りだと言われても誰が真似ができるのかと。グレイシーがRNCや三角絞めで勝って、皆が影響を受けたのとは違うかと思います。

「そうなんですよ(笑)。空手の人たちってセミナーを開けないです。多くの人にいっぺんに教えるって、彼ては本来はできないものだと思うんです」

──確かに沖縄の手、唐手(トウディ)は、もとは1対1で指導をしていたもので。それが体育の授業に用いられ、集団に指導するようになって武道から運動に代わりました。

「僕は加藤先生から型も1人でやるものだと教わりました。直接の指導になると、ずっと基本稽古をやっていて。そこに先生は自己流でボクシングなんかを融合しているんですけど、その説明の仕方が奇抜すぎて(笑)。ずっと『何、言っているんだ』と思っていたんです。大体、第5回世界大会の日本代表なんて天才だらけですよね」

──緑健児、増田章、黒澤浩樹、八巻健志、七戸康博、岩崎達也、加藤丈博……。

「天才ですよ。天才の言うことは分からない(笑)。先生はパンチが巧い人で、その表現がハマるというモノだったんです」

──ハマる……。

「ハイ。もともと僕は蹴りの選手で、パンチは下手で分からないなりにやっているんですけど、『ハマんねぇな』と。でも、ハマるってなんだよって(笑)。そのハマるというのが、畠山戦前からようやく理解できるようになったんです」

──つまり、ハマるとは?

「それが……いざ、分かるようになってくるとハマるとしか表現のしようがなくて(苦笑)」

──ダハハハハハ。最高です。

「あれだけちゃんと説明してくれよって思っていたのに、いざ自分ができるようになると加藤先生と同じことを言っているんですよ(笑)」

──ハハハ。では畠山戦の左フックは?

「完全にハマったヤツです。手首でキュッと持っていくと、肩甲骨がキュッとハマって」

──自然とヒジが湾曲を描く?

「そうそうそう、それです!! そこでハメるんですよ。ヒジを下に向けると、肩甲骨がちょっと立つ。結果、サンチン立ちと一緒なんですよ」

──いや、木下選手からサンチンについて、そのような意見が聞かれるということは──木下選手のサンチンは極真のサンチンではなかったのですね。

「極真とは違って、ガニ股でも内股でもない。ヒザが内側を見ているようで違うんですよね。内も外も向いていない」

──だから内側からも、外側からも蹴られて強い、と。いやぁ、木下選手……面白いです。フルコンタクト空手家でなく、空手家ですね。

「そういうサンチンの構えの強さに気付いたのは、レスリングの練習をしていた時なんです。

時田(隆成。中央大学時代の2021年に全日本大学選手権フリースタイル61キロ級3位。アマパン=東関東選手権Sクラス・バンタム級Tで優勝)さんとトライフォース東中野で、平田直樹選手なんかと一緒に練習をしていて。

いうと、僕がほぼイジメを受けているような練習なんですけど(笑)。そこでテイクダウンを切るときにケツを入れると、親指はどうしても外に開くじゃないですか。そうなると、生物として弱い。簡単に倒されるし。『これはおかしい』って思うようになったんです。ガニ股のサンチンは違うって。

その時にK-1に出ている山口翔太選手に連絡をとって尋ねたんですよ。『ガニ股のサンチン立ちは、弱くないですか』って」

──スミマセン、立ち技格闘技は全く疎くて……。

「山口選手は、もともとは白蓮会館の空手家で白蓮の全日本は当然として正道会館やJFKOでも全日本で何度も優勝しています。今はK-1で活躍していて。そんな山口選手が山城(美智)先生の沖縄空手研究会に参加されていることを知っていたので……」

──「ガニ股のサンチンは違うだろう」と相談した?

「ハイ。山口選手と話して、僕も『親指を思い切り踏んで固定し、ヒザを外に向けてガニ股ということでなく、ケツを入れてヒザを崩れないようにする』ということだと気づいたんです」

──強いからブレず、でも柔軟に動くことできる本来……というのはおかしいかもしれないですが、空手の理ですね。

「そうッスよね。きっと、空手が沖縄から本土に渡って来た時に普及するために分かりやすさが大切になり、そのヒザの固定がガニ股とか流派によっては内股とかに変わってしまったんじゃないかと」

──MMAの試合を控えたMMAファイターとのインタビューから逸脱していますが、非常に面白いです(笑)。

「アハハハハ。でも、それって生き物として強いことだと思うんです。だから別に空手をやっていなくても、生き物として強い選手の姿勢ってそうなっている。

このテイクダウン防御で強い体って、加藤選手が言おうとしてくださっていた強いパンチを打つときの体の構造と同じだったんです。『あぁ、こうして。こうやるんだ』って言われていたことと(笑)。

加藤先生の特別なところは、武道の動きは直線的じゃないですか。そこにフックを加えたことなんですよね。ただ、それがフックじゃない。振っているけど、出し方は真っ直ぐで。

ヒジがやや湾曲している縦から横への拳の動きで。そこに加藤先生は手首を入れることを加えたんですよ。足からヒザ、腰、肩、ヒジと固めてフレームから、手首を振って」

──つまりは、それが加藤丈博師範のハメる理論なのでは……。 

「あっ、そうですね。これが一つ掴めると、他のことも分かって来る。幹ができたから、神経が枝葉にも行き渡るというか。こういう風にちょっとずつ理解を深めている際中ですね。

接近戦でも、決してボクシングではないんですよ。ただディフェンスは加藤先生も完全にボクシングで。防御という部分での空手は僕はまだ分かっていないです。同時にパンチの質は誰が見ても分かってもらえるぐらい変わりました。デカいグローブでミットをやっても、皆が痛いと言っています。

それをいうと加藤先生は試合用の小さなグローブでやっていて、中指と人差し指のところはグローブが破けるんですよ」

──えぇ、凄まじいですね。

「それを見せてくれていたので。説明は何を言っているか分からないですけど(笑)」

──アハハハ。そんななか神田選手との試合に向けて、組みに打撃戦を加えて神田選手のスタイルに、木下選手はハメることができるのか。

「打撃の時間を多く創れたら、神田選手はおっかなくてしょうがなくなると思います。組みは……木下カラテって言っていても、MMAの門を叩いてずっとやってきた部分です。HEARTSでこれだけやってきたので、そんなに簡単にやられない自信はあります。それでやられればしょうがない。でも、そんな緩くないですよ。僕がここでやってきたことは」

──今回の試合でDEEP4連勝となると、タイトル挑戦も見えてくるかと。そこから先はどこを目指しているのでしょうか。

「やっぱり、海外。ベストはUFCです。現役でやる以上、そこを意識しないと。でも僕はレコードが汚いんで、現実的かどうかといわれと、まぁ非現実的ですよね。だったらMMAを続けている限り、少しでも強いヤツと戦っていきたいです。

RIZINのフェザー級で中央アジアとか強いし、チャンスがもらえるならどんどん戦っていきたい。それに僕みたいに強くなるためにUFCを意識している人間と、本気でUFC一本でという選手ってキャリアの積み方も違うと思うんです。

UFC一本の選手は、やっぱりキレーなレコードでいないといけないから、強い相手に触れないで進むことも必要で。対して僕の場合はカルシャガ・ダウトベック選手然り、ラジャブアリ・シェイドゥラフ選手然り、ヤバい連中に触れて負けても損はない。

UFCが現実的でないから、そういう相手を望んでいける。それでもUFCへの想いを完全に消すことはできないのですが、強いヤツと戦うことができるなら場所は問わないです」

──では世界の猛者と戦うために、越えないといけない神田コウヤ戦。どのような戦をしたいと思っていますか。

「やることは決まっています。レスリング×空手、グッといって、そこでガガァとやってからドンと仕留めます」

──完全に加藤イズムを継承していますね(笑)。

「アハハハハ」

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP120計量結果

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]鈴木槙吾:76.95キロ
[挑戦者]佐藤洋一郎:77.05キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.45キロ
瀧澤謙太:61.50キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.20キロ
白川Dark陸斗:66.20キロ

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治:77.40キロ
嶋田伊吹:77.30キロ

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ:68.05キロ
木下カラテ:66.05キロ

<ライト級/5分3R>
野村駿太:70.75キロ
泉武志:70.70キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:119.30キロ
朝太:103.90キロ

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬:70.75キロ
佐々木大:70.75キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
相本宗輝:67.95キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.10キロ
斎藤璃貴:57.00キロ

<アマ・フェザー級/3分2R>
菅涼星:66.15キロ
平石光一:65.90キロ

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【DEEP120】計量よもやま話。前売り完売の後楽園、佐伯代表と好調の理由を立ち話。計量後の握手率は……

13日(土)、東京都新宿区ホテルローズガーデンのオークルームで明日13日(日)に文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120 IMPACTの計量が行われた。
Text by Takumi Nakamura

メインのDEEPウェルター級選手権試合をはじめ出場選手が続々と計量をクリアしていくなか、神田コウヤが68.05キロでフェザー級のリミットを約2キロと大幅にオーバー。対戦相手の木下カラテは66.05キロで計量をクリアしており、16時に行われる神田の再計量の結果によって、この試合がどういう形になるか公式アナウンスされる。


今大会は7月6日時点で前売りチケットが完売し、当日券5,000円を残すのみ。後楽園ホールもステージを作らないフルバージョン仕様で、まさに超満員の大会だ。瀧澤謙太、白川Dark陸斗、阿部大治といったRIZINを主戦場にするファイターが並びつつ、メインの鈴木×佐藤、神田×木下、野村駿太×泉武志などDEEP内で組まれた好カードが散りばめられている。

前回の後楽園大会=5月のDEEP119も前売りチケット完売だったが、元谷友貴と対戦予定だった福田龍彌の欠場で払い戻しがあったためフルハウスとはならなかったが、最近のDEEPの好調ぶりがうかがえる。計量後に佐伯繁代表にDEEP好調の理由を聞いてみた。

「ここ最近はRIZINにおけるDEEPの立ち位置が分かりやすくなってきたかもね。RIZINで試合のチャンスがないけど、試合をしたいという選手がうち(DEEP)に出るようになって。うちはRIZINを目指す選手、Road to UFCを目指す選手…色んな目標を持った選手が出てもいいと思っているから。

あとはRIZINの選手だけじゃなくて、うちで温めてきたものが、いい形になっているという実感もあります。DEEPの選手たちもファンに知ってもらえるようになって注目度が上がっているし、相本宗輝選手とか木村琉音選手とか新鋭も出てきている。CORO×瀧澤と中村大介×白川だって、瀧澤・白川にとって簡単な試合じゃないから。RIZINから来た選手とDEEPで上がってきた選手がやる図式も面白いし、DEEPで温めてきたカードも面白い。今はすごくわかりやすいイベントが作れてますよ」

佐伯代表によれば、正式発表こそまだではあるものの、秋までの主要マッチメイクもほぼほぼ決まりつつあるということ。正式アナウンスを待ちたい。

ちなみにDEEPでは計量→写真撮影→選手挨拶という順で計量が行われるのだが、選手挨拶を終えてそのままステージから降りる選手もいれば、双方のコメントが終わって握手を交わしてリングを降りる選手もいる。この日はアマチュアルールも合わせて全11試合中6試合で握手が交わされ、握手率は54.5%だった。

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP120 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]鈴木槙吾:76.95キロ
[挑戦者]佐藤洋一郎:77.05キロ

<バンタム級/5分3R>
CORO:61.45キロ
瀧澤謙太:61.50キロ

<フェザー級/5分3R>
中村大介:66.20キロ
白川Dark陸斗:66.20キロ

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治:77.40キロ
嶋田伊吹:77.30キロ

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ:68.05キロ
木下カラテ:66.05キロ

<ライト級/5分3R>
野村駿太:70.75キロ
泉武志:70.70キロ

<メガトン級/5分2R>
誠悟:119.30キロ
朝太:103.90キロ

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬:70.75キロ
佐々木大:70.75キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
相本宗輝:67.95キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.10キロ
斎藤璃貴:57.00キロ

<アマチュアルール フェザー級/3分2R>
菅涼星:66.15キロ
平石光一:65.90キロ

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【DEEP120】初の連敗から復帰、木下カラテ戦へ。神田コウヤ「MMAのMがミックスではなくメルトに」

【写真】Bushidoというニックネームとともに、神田のMMAへの探求心は増す一方だ(C)SHOJIRO KAMEIKE

14日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP120で、神田コウヤが木下カラテと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

神田にとってはRoad to UFC準決勝のリー・カイウェン戦、青井人とのDEEPフェザー王座防衛戦と連敗からの復帰戦となる。この2試合を通じて神田が得たものとは。自分の中にあるMMAの変化とマインドを語ってくれた。


連勝している時より今のほうが好奇心は旺盛です

――SNSでは神田「Bushido」コウヤというニックネームが付いています。いつからBushidoをつけるようになったのですか。

「Road to UFCに出場してから、ですね。海外で戦う時に、単に名前だけよりもニックネームがあったほうがインパクトも大きいかなと思って。海外ではPRIDE武士道も知られていますし、UFCでもまだ誰も付けていない日本語を探して『Bushido』にしました」

――なるほど。そのRTUで敗れ、続いてDEEPのベルトも失いました。試合直後には、どんな想いでしたか。

「直後、ですか。不甲斐ない負け方ではなかったと思いますし、防衛戦の義務も終わったので次はRIZINに出たいと思いました」

――SNSでは6月9日のRIZIN47出場をアピールしていたようですね。

「そうなんですよ。本来はアピールしないで出場できるのが一番なんですけど。ただ、最近は海外の選手も増えて日本人の出場枠も減っていると思うので、SNSでアピールしてみました」

――ということは、DEEPのベルトを失ったあともRIZINなりRTUへの意欲は失っていなかった、と。

「もちろんです。RTUも出られるうちは出たいです。連敗していたので今年のRTUは難しいと思いましたけど、チャンスがあるうちは出たいですね」

――RTUは神田選手に勝利したリー・カイウェンが、決勝でイー・チャアに敗れました。

「しかも計量もオーバーで(苦笑)」

―カイウェンに対して「自分に勝っておいて、決勝でそれはないだろう」とは思いますか。

「う~ん……、やっぱりトーナメントは大変ですよ。短期間で何試合もするから、途中で気持ちが切れることもあると思います。減量も大変だし、怪我もあったりして」

――神田選手はRTUが終わったあと、すぐに気持ちを切り替えることはできましたか。

「はい。RIZINにしろRTUにしろ、次の試合で王座防衛できないとチャンスはないと思っていました。それと、ベルトを巻いたら防衛戦をやるのは義務じゃないですか。僕の場合は、前の王者の牛久絢太郎選手があまり防衛戦をやっていないことに対して、良くは思っていなかったので。王者としての義務は果たすべきだし、果たせないなら返上すべきというのが僕の考えです」

――RTUと青井戦を経て、自分の中でプラスになったことはありますか。ファイターとして黒星はマイナスとなるかもしれません。しかし、そのマイナスを糧にどう生きるのか。

「連敗したのが初めてだったので、初心に戻る良い機会だなって捉えています。連勝している時より今のほうが、『自分はどこまでできるのか』という好奇心は旺盛ですね」

――その好奇心は、どのようなところに表れているのでしょうか。

「今は練習していて、『どんどんMMAになってきている』と思っています」

左右の乖離を少なくしていけば海外の選手にも負けない

――どんどんMMAになってきている……とは?

「MMAのMが、自分にとってはミックス(Mixed=混ざった)ではなく、メルト(Melted=溶けた)になってきています。全ての要素が溶けて一つになる。それは打投極という要素だけではなく、左右の乖離も少なくなってきたと思いますね」

――左右の乖離というのは、構えやスイッチということですか。

「そうです。自分の性格的に、オーソドックスで構えた時とサウスポーで構えた時に差があるのは好きじゃなくて。そういう差をなくしたかったんですよ。海外の選手と戦うためには必要だと感じていました。海外の選手と比べてもフレームやリーチはあると思うので、その左右の乖離を少なくしていけば負けないかな、と」

――確かにもうMMAはスイッチという概念すら無くなりつつあります。

「UFCとかだと、絶え間なく自然と構えが変わりながら動いていますからね。それがミックスではなくメルトということなんですよ」

――後悔などではなく「カイウェン戦や青井戦の時に、これができていれば……」と思えるほど、今は仕上がっている状態ですか。

「その自負はあります。あとはコンディション次第ですね。でも自分は、コンディションづくりは上手いほうだと思うので」

――コンディションや減量方法も含めて、神田選手は研究者タイプのように感じます。

「あぁ、そうなんですかね。常に情報に対してはアンテナを張っておくようにはしています。自分が興味あるものだけですけど……やっぱり格闘技は自分のビジネスですから」

――格闘技が自分のビジネスである。その感覚は以前から持っていましたか。

「デビューした頃は、そう思えなかったですね。やっぱりデビュー当時はファイトマネーも安かったし。だけど今はファイトマネーも、デビューの頃と比べたら遥かに高いです。そういうことの積み重ねで意識は変わっていきますよ。

僕はプロのファイターとして、常に高い品質のものを提供していきたいです。今の環境に全然満足していないし、もっと成功したい。もっと稼ぎたい。そうなることで自分の発言にも説得力が増していくじゃないですか」

――もう神田選手もプロデビューして6年が経ち、ジムで後輩たちが増えていることも影響していますか。

「ジムの後輩たちは……、僕はライバルとして見ていますね」

――えっ!?

「刺激し合えるライバルというか。結果って、自分の努力の成果じゃないですか。僕のほうが長くMMAをやっているのに、ここで後輩に越されてしまうと――という感じで『絶対に負けたくない』と思っています。お互いにそう考えることができると、ジム全体が良くなりますし。後輩たちもそう考えて頑張ってほしいです」

――ジムの先輩である松根良太さんのTHE BLACKBELT JAPAN沖縄にも行ってきたそうですね。

「修斗沖縄大会の時には選手のセコンドで行っていましたけど、大会がある時は松根さんも忙しくて、なかなかお話できない。だからジムをリニューアルされたということもあり、大会がない時に沖縄に行ってきました。

沖縄に行ったのは、練習よりもマインドの部分が大きいです。自分を鼓舞するために――連敗して気持ちが落ちている時に、沖縄で松根さんと話すと気持ちも上がるかなと思って。おかげで気持ちも落ち着きました」

――そうした経験と変化を踏まえ、次の木下戦はどんな試合を見せたいですか。

「木下選手は一撃必殺の打撃を持っていて、勝ちっぷりも負けっぷりも良い選手だと思います。最近は構えが変わりましたよね。HEARTS特有の、ガードを固めて前に出るスタイルが最近のKO勝ちに繋がっているのかなって思います。

自分も構えというか、左右の差がなくなって良い感じになってきています。フィニッシュを狙う木下選手が相手なら、自分もフィニッシュできる確率は上がる。自分もピンチから逃げずにチャンスを掴みに行きたいですね」

■視聴方法(予定)
7月14日(日)
午後5時45分~U-NEXT, サムライTV, YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP120 対戦カード

<DEEPウェルター級選手権試合/5分3R>
鈴木槙吾(日本)
佐藤洋一郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
CORO(日本)
瀧澤謙太(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
白川Dark陸斗(日本)

<ウェルター級/5分3R>
阿部大治(日本)
嶋田伊吹(日本)

<フェザー級/5分3R>
神田コウヤ(日本)
木下カラテ(日本)

<ライト級/5分3R>
野村駿太(日本)
泉武志(日本)

<メガトン級/5分2R>
誠悟(日本)
朝太(日本)

<ライト級/5分2R>
石塚雄馬(日本)
佐々木大(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
相本宗輝(日本)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
斎藤璃貴(日本)

<アマチュアルール フェザー級/3分2R>
菅涼星(日本)
平石光一(日本)

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