【写真】この自信は、普段から厳しい練習を強いてきている表れか (C)TRI-FIGHT
4日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 101で原虎徹が、吉野光と対戦する。
極真、空手、柔術、修斗、ボクシング、レスリングを4歳から10代の間に学び、一度は格闘技を離れた過去のある原は──溢れ出す自信とともに吉野戦に向かう。
──5日後に吉野選手との対戦が控えています(※取材は6月29日に行われた)。現時点で調子はいかがですか。
「もともと6月19日に試合が決まっていて、松丸(息吹)選手の負傷で流れていたので、いつでもできるようにして調整はしていました。そこで7月4日に試合が決まったので、そのまま練習してきてバッチリです」
──キャリア2勝3敗の松丸選手に対し、吉野選手は9勝2敗でWarriors Seriesで海外の試合、国際戦も経験しています。その名前を聞いた時に、どう思いましたか。
「正直、ピンと来なくて全然知らなかったです。それから映像を見て、強いなぁとは思いますけど、負けることはないなって。ここで負けていたら、その先もないです」
──対戦を受ける時、周囲と相談して決めるのでしょうか。
「マネージャーの遠藤(正吾)さん、石渡さんと相談はしていますけど、基本的に断る理由はないので」
──原選手は次が3試合目ですが、負けることがない根拠というのは?
「う~ん、もちろん毎日厳しい練習をしていますし、子供の頃からやってきたのもあります。戦績以上の実力があるといことを証明できる良い相手だと思っています」
──記者仲間から「ボクシングでU-15全国を制していて打撃が良い」という話を聞いたことがあったのですが、子供の頃からやってきたのはMMAなのか、それもボクシングだったのでしょうか。
「最初は4歳ぐらいで極真空手から始め、小学3年生の時にキックボクシングと柔術の練習をするようになりました。で、12歳……小学6年生の時にキッズ修斗に出て、レスリング、それからボクシングです」
──なんと!! 既に武芸百般ではないですか。では、打撃が良いという評価はどのように聞いていたのでしょうか。
「レスリングもやってきたし、柔術だって試合も出ていたのに……とは思っていました」
──それだけ多くのスタイルが同時に練習できたのですね。
「基本的にポゴナ・クラブで練習していました。CAVEには3年前に入会しました」
──現在24歳ということは、20歳を過ぎてCAVEに。それまではポゴナ・クラブに所属していたのですね。
「いえ、5年間ぐらいブランクがあるんです。その間は高校に行きながらバイトをやったり、遊んだりして格闘技からは離れていました(笑)」
──格闘技を離れたのは?
「毎日練習しても、野球とかサッカーのように評価されることもなくて。当時はそれこそDREAMのような地上波格闘技がなくなった頃でした。レスリングかボクシングで高校に行こうかとは思っていたのですが、それも毎日練習するのは辛いなぁって(苦笑)」
──では5年の時を経て、なぜ再び始めようと思ったのですか。
「またやろうと思ったのはRIZINとかUFC……、特にRIZINやK-1で子供の頃から知っている那須川天心、平本連が活躍していいるのを見て、俺もまた──と」
──CAVEで再開したのは?
「それほど深い理由があったわけではないのですが、MMAのプロ選手がいて、石渡さんが当時パンクラスのチャンピオンだったので良いんじゃないのかなって。選手や選手志望の人が集まって練習するということだったので『練習させてください』と」
──ブランクがあっても、自身の技量への自信は失っていなかったですか。
「一応はプロの練習に混ざっても問題ないぐらいの技量はあったと思っていました。結果、問題なかったと思っています。それを聞いたら、石渡さんにはバカにされるかもしれないです(笑)」
──ではプロでは2試合のキャリアですが、どれぐらいのレコードの人と同じぐらい力があると思っていますか。
「いやぁ……あんまり大きなことは言いたくないので(笑)。まぁ、でもDEEPの中堅ぐらいとやっても勝てるんじゃないかなって」
──DEEPは戦績5戦以下で、活きの良い選手が目立ってきています。この空気をどのように感じていますか。
「う~ん、まぁ佐伯さんたちも若い選手にチャンスを与えて、盛り上げていこうということじゃないかと。だから僕的にはチャンスだと思います」
──同世代というか、同じくらいの戦績で抜きん出ているという自信は?
「特別抜きん出ているほど強くないと思っています。今は与えられた相手に勝っていこうという感じです」
──吉野選手はRoad to ONEで修斗期待の野瀬翔平選手を判定で下しました。吉野選手と戦うことで、何を得られると考えていますか。
「う~ん、まぁ単純に実力あると評価されるようになるんじゃないかと」
──なるほど(笑)。吉野選手は人知を超えたようなパワーを野瀬戦では見せていました。
「パワーは僕よりあるだろうし、怖さはあります。でも、それ以上に総合的にMMAには自信があるので。MMAはフィジカルだけじゃないという気持ちでいます」
──打撃から組んでテイクダウン、そしてパウンドという展開を吉野選手は望んでいるかと思います。吉野選手の攻撃で一番気をつけないといけないのはどういうところだと考えていますか。
「う~ん、なんだろうな。想像以上のフィジカルだった場合ですかね。まぁ、そこは対峙してみないと分からないので。そこぐらいですかね。打撃でも大丈夫だし、組みもフィジカルだけじゃないから、組み勝てると思っています。組み技はちょっと雑ですし。ミスをしないと、大丈夫です」
──吉野選手は5分3Rより、5分2Rの方が都合が良いように思います。
「僕もそう思います。テイクダウンをされないことですね。でも倒されても立てば良いし、まぁ大丈夫かな」
──雅駿介選手も同じバンタム級で、プロ2戦目を戦います。国内ムエタイ3冠の雅選手がCAVEに入ってきたときに、意識はしましたか。
「まぁ意識はしました。けど、彼ももう立派なMMAファイターで、組み技も強いんで。今は一緒に練習して、毎日しのぎを削っている仲です」
──雅選手の方が年上ですが、彼と呼ぶスタンスで付き合っているのですか(笑)。
「スタンスは分かんないです(笑)」
──堂々として、自分が伝わってきますね。
「そうっスね。ある程度の自信を持っていないとやっていけない世界なんで」
──もちろん今は吉野選手との試合に集中しないといけないですが、今度はどのようにキャリアを積んでいきたいと考えていますか。
「DEEPに出ているので、RIZINに出るのが良いのかと思っています」
──MAPLANETでは初インタビューでした。最後に自分のこんなところを見てほしいというアピールをお願いします。
「アピールすか? 全然名前も知られていないですが、こんなにMMAができる選手がいるんだぞというのを見てほしいです」
■視聴方法(予定)
7月4日(日・日本時間)
午後5時30分~PPV SPWN
■ DEEP102計量結果
※赤字の選手名をクリックするとインタビューに飛びます
<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎:65.6キロ
[挑戦者]中村大介:65.6キロ
<DEEPミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]水野達也:83.8キロ
[挑戦者]ジョアォン・バティスタ・ヨシムラ:83.85キロ
<DEEP暫定ライト級王座決定戦/5分3R>
大原樹里:70.25キロ
大木良太:70.25キロ
<フライ級/5分2R>
藤田大和:57.05キロ
山本聖悟:57.2キロ
<バンタム級/5分2R>
雅駿介:61.7キロ
RYUKI:61.2キロ
<ライト級/5分2R>
大山釼呑助:70.55キロ
泰斗:70.1キロ
<バンタム級/5分2R>
原虎徹:61.3キロ
吉野光:61.4キロ
<67キロ契約/5分2R>
海飛:66.7キロ
佐藤勇駿:65.55キロ
<フライ級/5分2R>
鶴屋怜:59.5キロ
荒木
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